JP2000030900A - ビームラインポート - Google Patents

ビームラインポート

Info

Publication number
JP2000030900A
JP2000030900A JP10195810A JP19581098A JP2000030900A JP 2000030900 A JP2000030900 A JP 2000030900A JP 10195810 A JP10195810 A JP 10195810A JP 19581098 A JP19581098 A JP 19581098A JP 2000030900 A JP2000030900 A JP 2000030900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beam line
port
gasket
flange
line port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10195810A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoharu Marushita
元治 丸下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP10195810A priority Critical patent/JP2000030900A/ja
Publication of JP2000030900A publication Critical patent/JP2000030900A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Accelerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に冷却媒体を流通させることなく放射光
ビームの受光に起因した温度上昇を抑制し得るビームラ
インポートを提供する。 【解決手段】 一端が放射光発生源である無端状ダクト
に連通するポート筒17と、ポート筒17の他端に固着
され且つビームラインが締結され得る接続用フランジ1
8と、接続用フランジ18にボルト締結されたフランジ
蓋22と、接続用フランジ18とフランジ蓋22との間
に介在し且つポート筒17他端開口部を覆う銅製のガス
ケット19と、一端がガスケット19に接続され且つ他
端がポート筒17の外部に設けた冷却媒体流通管26に
接続された銅編み線伝熱部材25とを備え、放射光ビー
ムSの入射によってガスケット19が得た熱エネルギー
を、伝熱部材25から冷却媒体流通管26へ伝達して、
ビームラインポートの構成部材の温度上昇を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射光発生手段の
ビームラインポートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光速に近い速度で移動する電子が、その
進行方向を磁場や電場で曲げられると、電子の軌道の接
線方向に放射光とよばれる可視領域からX線領域にわた
る種々の波長を含んだ電磁波(光)を放出する。
【0003】図4及び図5は放射光発生手段の一例を示
すもので、1は線形加速装置であり、該線形加速装置1
は、電子(荷電粒子)eを出射する電子発生装置2と、
一端が電子発生装置2に接続された直管状の加速ダクト
3と、該加速ダクト3の内部を移動する電子eに高周波
を付与して該電子eを加速する高周波加速装置4とを有
している。
【0004】加速ダクト3の他端には、湾曲管状の偏向
ダクト5の一端が接続されており、偏向ダクト5には、
その内部を移動する電子eの軌道を曲げるための偏向電
磁石6が設けられている。
【0005】7は電子蓄積リングであり、該電子蓄積リ
ング7は、電子eに周回軌道を形成させるための無端状
ダクト8を有しており、該無端状ダクト8の所要箇所に
は、前記の偏向ダクト5の他端が接続されている。
【0006】この無端状ダクト8の湾曲部分には、その
内部を移動する電子eの軌道を曲げるための偏向電磁石
9が設けられ、無端状ダクト8の所要箇所には、該無端
状ダクト8の内部を移動する電子eに高周波を付与して
該電子eを加速する高周波加速装置10が設けられてい
る。
【0007】更に、無端状ダクト8の所要の湾曲部に
は、一端が放射光発生源である無端状ダクト8に連通す
るポート筒11と、該ポート筒11の他端に固着された
接続用フランジ12とを備えたビームラインポートが設
けられている。
【0008】所定のビームラインポートの接続用フラン
ジ12には、無端状ダクト8の湾曲部を進行する電子e
から放出される放射光ビームSを無端状ダクト8の外部
へ導くためのビームライン13の一端の接続用フランジ
14が締結され、このビームライン13の他端には、放
射光ビームSを照射光源とする実験を行なう実験装置1
5が設けられている。
【0009】また、現時点においてビームライン13が
接続されていないビームラインポートの接続用フランジ
12には、フランジ蓋16が締結されている。
【0010】図4及び図5に示す放射光発生手段によっ
て放射光ビームSを放出させる際には、加速ダクト3、
偏向ダクト5、無端状ダクト8、ビームライン13の内
部を超高真空状態に減圧して、電子eが光速に近い速度
で移動できる状態とした後、電子発生装置2から電子e
を出射させる。
【0011】電子発生装置2より出射される電子eは、
高周波加速装置4によって加速され、偏向電磁石6によ
り軌道を曲げられることにより無端状ダクト8に入射す
る。
【0012】無端状ダクト8を進行する電子eは、高周
波加速装置10により加速されるとともに、偏向電磁石
9により各湾曲部において軌道を曲げられ、電子eから
該電子eの軌道の接線方向へ放射光ビームSが放出され
る。
【0013】この放射光ビームSは、ビームラインポー
トのポート筒11に入射し、放射光ビームSがビームラ
イン13を経て実験装置15に導かれる。
【0014】また、ビームライン13が接続されていな
いポート筒11に入射する放射光ビームSをフランジ蓋
16などが受光すると、ビームラインポートの構成部材
に付着している気体分子が温度上昇により拡散して無端
状ダクト8内の真空度が低下することになる。
【0015】そこで、従来は、ビームライン13が接続
されていないポート筒11の入口部分に、構造体内部に
水などの冷却媒体が流通するアブソーバを、該アブソー
バが放射光ビームSを受光し得るように設置して、放射
光ビームSの受光に起因したビームラインポートの温度
上昇を抑制している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、構造体
内部に水などの冷却媒体が流通するアブソーバを、無端
状ダクト8に連なって真空に保持されるビームラインポ
ート内に設置することは好ましいことではなく、また、
各アブソーバの保守点検も容易ではない。
【0017】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、内部に冷却媒体を流通させることなく放射光ビーム
の受光に起因した温度上昇を抑制し得るビームラインポ
ートを提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載のビームラインポートで
は、一端が放射光発生源に連通するポート筒と、該ポー
ト筒の他端に固着され且つビームラインが締結され得る
接続用フランジと、該接続用フランジにボルト締結され
たフランジ蓋と、前記接続用フランジとフランジ蓋との
間に介在し且つポート筒他端開口部を覆うガスケット
と、一端がガスケットに接続され且つ他端がポート筒の
外部に設けた冷却源に接続された伝熱部材とを備えてい
る。
【0019】また、本発明の請求項2に記載のビームラ
インポートでは、本発明の請求項1に記載のビームライ
ンポートの構成に加えて、ガスケットに接続用フランジ
の外方へ突出する接続部を形成し、接続用フランジのフ
ランジ蓋側の面に径方向に延びる溝を設け、該溝に接続
部を挿通し、該接続部に伝熱部材の一端を接続してい
る。
【0020】更に、本発明の請求項3に記載のビームラ
インポートでは、本発明の請求項1あるいは請求項2に
記載のビームラインポートの構成に加えて、ガスケット
及び伝熱部材を銅によって形成している。
【0021】本発明の請求項1乃至請求項3に記載のビ
ームラインポートのいずれにおいても、放射光ビームの
入射によりガスケットが得た熱エネルギーを、伝熱部材
から冷却源へ伝達して、ビームラインポートの構成部材
の温度上昇を抑制する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0023】図1から図3は、本発明のビームラインポ
ートの実施の形態の一例を示すものであり、このビーム
ラインポートは、ポート筒17、接続用フランジ18、
ガスケット19、及び伝熱部材25を備えている。
【0024】ポート筒17は、一端が無端状ダクト8
(図4参照)の所要の湾曲部に接続され、他端にビーム
ライン13(図4参照)を締結することができる接続用
フランジ18が固着されている。
【0025】接続用フランジ18の端面には、後述のガ
スケット19を嵌め込み得る所定の直径と深さとを有す
る周溝20と、該周溝20に連なり且つ径方向に接続用
フランジ18の外方へ延びる平溝21とが設けられてお
り、ポート筒17の他端開口部を閉止し得る円板状のフ
ランジ蓋22がボルト締結されている。
【0026】ガスケット19は銅製で、接続用フランジ
18の周溝20に適合する外径と厚さとを有するガスケ
ット本体23と、該ガスケット本体23の外縁から径方
向に延び且つ前記の接続用フランジ18の平溝21に適
合する幅と厚さとを有する接続部24とによって構成さ
れている。
【0027】このガスケット19は、ガスケット本体2
3が接続用フランジ18の周溝20に嵌め込まれ且つ接
続部24が平溝21に嵌め込まれた状態で、接続用フラ
ンジ18とフランジ蓋22との間に介在し、ポート筒1
7の他端開口部を覆っている。
【0028】伝熱部材25には、銅編み線が用いられて
おり、一端がガスケット19の接続部24に接続され且
つ他端がポート筒17の外部に設けた冷却媒体流通管2
6に接続されている。
【0029】図1から図3に示すビームラインポートで
は、ポート筒17に入射する放射光ビームSをガスケッ
ト19によって受光し、該ガスケット19が得た熱エネ
ルギーを、伝熱部材25からポート筒17の外部の冷却
媒体流通管26へ伝達し、ビームラインポートの構成部
材の温度上昇を抑制する。
【0030】よって、図1から図3に示すビームライン
ポートにおいては、ビームラインポートの内部に冷却媒
体を流通させることなく、放射光ビームSの受光に起因
するビームラインポート構成部材の温度上昇を抑制する
ことができる。
【0031】なお、本発明のビームラインポートは上述
した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のビームライ
ンポートによれば、下記のような種々の優れた効果を奏
し得る。
【0033】(1)本発明の請求項1乃至請求項3に記
載のビームラインポートのいずれにおいても、放射光ビ
ームをガスケットによって受光し、該ガスケットが得た
熱エネルギーを伝熱部材からポート筒の外部の冷却源へ
伝達するので、ビームラインポートの内部に冷却媒体を
流通させることなく、放射光ビームに起因したビームラ
インポート構成部材の温度上昇を抑制することができ
る。
【0034】(2)本発明の請求項2に記載のビームラ
インポートにおいては、ガスケットに形成した接続部が
挿通される溝を接続用フランジに設けているので、ポー
ト筒内部の気密性を損なうことなく、放射光ビームによ
ってガスケットが得た熱エネルギーをポート筒の外部へ
伝達することができる。
【0035】(3)本発明の請求項3に記載のビームラ
インポートにおいては、ガスケット及び伝熱部を銅によ
って形成しているので、ガスケットが得た熱エネルギー
をポート筒の外部へ効率よく伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビームラインポートの実施の形態の一
例を示す斜視図である。
【図2】図1に関連する接続用フランジの正面図であ
る。
【図3】図1に関連するガスケット及び伝熱部材の概念
図である。
【図4】放射光発生手段の一例を示す模式図である。
【図5】図4に関連するビームラインポートの概念図で
ある。
【符号の説明】
17 ポート筒 18 接続用フランジ 19 ガスケット 21 平溝(溝) 22 フランジ蓋 24 接続部 25 伝熱部材 26 冷却媒体流通管(冷却源) S 放射光ビーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が放射光発生源に連通するポート筒
    と、該ポート筒の他端に固着され且つビームラインが締
    結され得る接続用フランジと、該接続用フランジにボル
    ト締結されたフランジ蓋と、前記の接続用フランジとフ
    ランジ蓋との間に介在し且つポート筒他端開口部を覆う
    ガスケットと、一端がガスケットに接続され且つ他端が
    ポート筒の外部に設けた冷却源に接続された伝熱部材と
    を備えたことを特徴とするビームラインポート。
  2. 【請求項2】 ガスケットに接続用フランジの外方へ突
    出する接続部を形成し、接続用フランジのフランジ蓋側
    の面に径方向に延びる溝を設け、該溝に接続部を挿通
    し、該接続部に伝熱部材の一端を接続したことを特徴と
    する請求項1に記載のビームラインポート。
  3. 【請求項3】 ガスケット及び伝熱部材を銅によって形
    成したことを特徴とする請求項1に記載のビームライン
    ポート。
JP10195810A 1998-07-10 1998-07-10 ビームラインポート Pending JP2000030900A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10195810A JP2000030900A (ja) 1998-07-10 1998-07-10 ビームラインポート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10195810A JP2000030900A (ja) 1998-07-10 1998-07-10 ビームラインポート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000030900A true JP2000030900A (ja) 2000-01-28

Family

ID=16347372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10195810A Pending JP2000030900A (ja) 1998-07-10 1998-07-10 ビームラインポート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000030900A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7558374B2 (en) System and method for generating X-rays
JP3982565B2 (ja) ホール効果プラズマ加速器
JPH04337300A (ja) 超電導偏向マグネット
JP2000030900A (ja) ビームラインポート
JP6283797B2 (ja) プラズマ発生装置
JP2005050646A (ja) 高周波電子銃
EP0315134B1 (en) Synchrotron radiation source and method of making the same
JPH09197098A (ja) 放射光ビームラインの真空隔壁装置
JPH10189300A (ja) アブソーバ装置
JP2000323300A (ja) アブソーバ配置構造
JPH0817600A (ja) 放射光アブソーバー
JPH08190997A (ja) 高周波加速空胴
JP2515783B2 (ja) シンクロトロン放射光発生装置
JPH09204991A (ja) 偏向ダクト
JP3279093B2 (ja) 固定マスク装置
JPH09204990A (ja) 分岐真空ダクト
JPH09205000A (ja) 真空隔壁装置
JP2002008897A (ja) 加速器用真空チェンバ
JPH10189297A (ja) 加速器用真空チェンバ
JPH0974000A (ja) アブソーバ装置
JPH08101298A (ja) 放射光取出し弁および放射光取出し装置
JPH11162699A (ja) 粒子加速器の真空チェンバー
JPH0982497A (ja) 電子・陽電子ビーム衝突型加速器の衝突点部冷却装置
JPH07301699A (ja) 放射光ビームライン装置
JPH08250297A (ja) 真空チェンバー