JPH09204992A - 粒子加速装置用銅製真空チェンバ - Google Patents

粒子加速装置用銅製真空チェンバ

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JPH09204992A
JPH09204992A JP1300396A JP1300396A JPH09204992A JP H09204992 A JPH09204992 A JP H09204992A JP 1300396 A JP1300396 A JP 1300396A JP 1300396 A JP1300396 A JP 1300396A JP H09204992 A JPH09204992 A JP H09204992A
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JP
Japan
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vacuum chamber
cooling liquid
copper
mounting seat
liquid passage
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Pending
Application number
JP1300396A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Arai
秀幸 荒井
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却水の漏れのおそれがなく、しかも、高い
冷却効率を得られるようにする。 【解決手段】 ほぼ円筒形をした銅製の真空チェンバ本
体23の両側面に軸線方向へ延びる平坦な冷却液路取付
け座24を形成すると共に、該冷却液路取付け座24に
当接可能な平坦な本体取付け座25をその側面に有する
冷却管26を設けて、両者を当接させた状態で、電子ビ
ーム溶接やロー付けなどによって一体に固定させるよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リサーキュレーシ
ョン装置などの粒子加速装置に適用する粒子加速装置用
銅製真空チェンバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2はリサーキュレーション装置の一例
を示すもので、図中、1は線形加速装置であり、該線形
加速装置1は、電子(荷電粒子)を射出する電子発生装
置2と、一端が電子発生装置2に接続された直管状の加
速ダクト3と、該加速ダクト3の内部を移動する電子を
高周波電流によって増速する加速装置4とを備えてい
る。
【0003】加速ダクト3の他端には、偏向ダクト5の
湾曲された一端が接続されており、偏向ダクト5の湾曲
部分には、その内部を移動する電子の軌道を曲げるため
の偏向電磁石6が設けられている。
【0004】7は電子を周回させるための無端状ダクト
であり該無端状ダクト7は、図3・図4に示すような筒
状の真空チェンバ8を複数連結することによって所要長
さとなるよう構成されている。
【0005】この無端状ダクト7の湾曲部分には、その
内部を移動する電子の軌道を曲げるための偏向電磁石9
が設けられ、無端状ダクト7の所定の直管部分には、該
無端状ダクト7の内部を周回する電子を高周波電流によ
って増速する加速装置10が設けられている。
【0006】又、無端状ダクト7の所要箇所には、前記
した偏向ダクト5の他端が接続されている。
【0007】更に、無端状ダクト7所要箇所の湾曲部に
は、無端状ダクト7から外部へ電子を導くための放出ダ
クト11の一端が接続されている。
【0008】そして、図2に示すリサーキュレーション
装置では、加速ダクト3、偏向ダクト5、無端状ダクト
7、放出ダクト11の内部を真空状態にした後、電子発
生装置2から電子を出射させると、該電子は、加速ダク
ト3の加速装置4によって増速され、偏向ダクト5の偏
向電磁石6によって軌道を曲げられることにより無端状
ダクト7へ入射される。
【0009】無端状ダクト7に入射した電子は、該無端
状ダクト7の屈曲部分において偏向電磁石9によって軌
道を曲げられることにより無端状ダクト7を周回し、
又、無端状ダクト7を周回するごとに加速装置10によ
り増速されて高エネルギーになって行き、放出ダクト1
1から外部へ取り出される。
【0010】そして、前記無端状ダクト7を構成する真
空チェンバ8は、図3・図4に示すように、無酸素銅な
どの銅製の円筒形をした真空チェンバ本体12の両端に
連結用フランジ13を取付けると共に、真空チェンバ本
体12の両側面に軸線方向へ延びる冷却液路14を設け
たものである。
【0011】尚、図中、15は真空チェンバ本体12の
両端部及び中間部に取付けられた図示しない真空ポンプ
を接続するためのポンプポート、17は冷却液路14の
両端に取付けられた冷却液16の給排ポートである。
【0012】該冷却液路14は、図5に示すように、真
空チェンバ本体12の両側面に、銅製のU字断面を有す
る溝形成部材18を電子ビーム溶接などで取付けて形成
するか(溶接部19)、或いは、図6に示すように、銅
製の円形断面を有する冷却管20を電子ビーム溶接など
で取付けて形成する(溶接部21)ようにしている。
【0013】そして、給排ポート17から冷却液16を
給排し、真空チェンバ本体12の両側面に形成された軸
線方向へ延びる冷却液路14へ通すことにより、電子ビ
ームの持つエネルギーによって高温化された真空チェン
バ本体12を冷却し得るようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の粒子加速装置用銅製真空チェンバには、以下のよう
な問題があった。
【0015】即ち、真空チェンバ本体12は無酸素銅な
どの銅製であるため、加工に自由度がなく、冷却液路1
4を初めから一体に形成するようなことができないの
で、図5に示すように、円筒形に作られた真空チェンバ
本体12の両側面に、U字状の溝形成部材18を電子ビ
ーム溶接などで取付ける(溶接部19)か、或いは、図
6に示すように、円形断面の冷却管20を電子ビーム溶
接などで取付ける(溶接部21)かなどにより冷却液路
14を形成するようにしていたが、図5の場合には、溶
接が不完全だと冷却液16が漏れる可能性があることか
ら、高品質の溶接を行った上で、溶接部を十分に検査し
なければならないなど、製造に多大な手間がかかるとい
う問題があり、又、図6の場合には、冷却管20と真空
チェンバ本体12との接触面積を広くとれないため冷却
効率が低いという問題があった。
【0016】本発明は、上述の実情に鑑み、冷却水の漏
れのおそれがなく、しかも、高い冷却効率を得られるよ
うにした粒子加速装置用銅製真空チェンバを提供するこ
とを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、ほぼ円筒形を
した銅製の真空チェンバ本体の両側面に軸線方向へ延び
る平坦な冷却液路取付け座を形成すると共に、該冷却液
路取付け座に当接可能な平坦な本体取付け座をその側面
に有する銅製の冷却管を設け、冷却液路取付け座と本体
取付け座とを互いに当接配置させて一体に固定したこと
を特徴とする粒子加速装置用銅製真空チェンバにかかる
ものである。
【0018】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0019】即ち、ほぼ円筒形をした真空チェンバ本体
の両側面に軸線方向へ延びる平坦な冷却液路取付け座を
形成すると共に、該冷却液路取付け座に当接可能な平坦
な本体取付け座をその側面に有する冷却管を設け、両者
を一体に固定するようにしたことにより、冷却液の漏れ
を起こさず無理なく真空チェンバ本体に冷却管を取付け
ることが可能となる。
【0020】又、真空チェンバ本体と冷却管とは、冷却
液路取付け座と本体取付け座による面接触となっている
ので、広い接触面積を確保することが可能となり、高い
冷却効率を得ることができる。
【0021】更に、形状が単純であるので、加工性の悪
い銅からでも無理なく真空チェンバ本体や冷却管を製造
することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0023】図1は、本発明の実施の形態の一例であ
る。
【0024】尚、リサーキュレーション装置などの粒子
加速装置や真空チェンバ8の基本構造については図2〜
図4と同様であるため、必要に応じてこれらの図を参照
する。
【0025】本発明では、無酸素銅などの銅製のほぼ円
筒形をした真空チェンバ本体23の両側面に軸線方向へ
延びる平坦な冷却液路取付け座24を形成すると共に、
該冷却液路取付け座24に当接可能な平坦な本体取付け
座25をその側面に有する無酸素銅などの銅製の冷却管
26を設け、冷却液路取付け座24と本体取付け座25
とを互いに当接配置させて電子ビーム溶接やロー付けな
どによって一体に固定する(固定部27)。
【0026】尚、冷却管26は、図ではほぼ矩形断面と
なっているが、要するに本体取付け座25さえ有してい
れば、任意の断面とすることが可能である。
【0027】次に、作動について説明する。
【0028】電子ビームが加速されて高エネルギー化さ
れる過程、及び、真空チェンバ本体23の冷却管26に
冷却液を流すことにより、真空チェンバ本体23を冷却
する過程については図2〜図4と同様なので説明を省略
する。
【0029】本発明では、ほぼ円筒形をした真空チェン
バ本体23の両側面に軸線方向へ延びる平坦な冷却液路
取付け座24を形成すると共に、該冷却液路取付け座2
4に当接可能な平坦な本体取付け座25をその側面に有
する冷却管26を設け、両者を電子ビーム溶接やロー付
けなどによって一体に固定(固定部27)するようにし
たことにより、冷却液の漏れを起こさず無理なく真空チ
ェンバ本体23に冷却管26を取付けることが可能とな
る。
【0030】又、真空チェンバ本体23と冷却管26と
は、冷却液路取付け座24と本体取付け座25による面
接触となっているので、広い接触面積を確保することが
可能となり、高い冷却効率を得ることができる。
【0031】更に、真空チェンバ本体23や冷却管26
の形状が単純であるので、引抜き加工程度しかできず加
工性の悪い銅からでも無理なく真空チェンバ本体23や
冷却管26を製造することが可能となる。
【0032】尚、本発明は、上述の実施の形態にのみ限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の粒子加速
装置用銅製真空チェンバによれば、冷却水の漏れのおそ
れがなく、しかも、高い冷却効率を得ることができると
いう優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の正面図である。
【図2】リサーキュレーション装置などの粒子加速装置
の概略平面図である。
【図3】図2の真空チェンバの拡大平面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】冷却液路の取付け状態を示す正面図である。
【図6】冷却液路の取付け状態を示す他の正面図であ
る。
【符号の説明】
23 真空チェンバ本体 24 冷却液路取付け座 25 本体取付け座 26 冷却管 27 固定部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ円筒形をした銅製の真空チェンバ本
    体の両側面に軸線方向へ延びる平坦な冷却液路取付け座
    を形成すると共に、該冷却液路取付け座に当接可能な平
    坦な本体取付け座をその側面に有する銅製の冷却管を設
    け、冷却液路取付け座と本体取付け座とを互いに当接配
    置させて一体に固定したことを特徴とする粒子加速装置
    用銅製真空チェンバ。
JP1300396A 1996-01-29 1996-01-29 粒子加速装置用銅製真空チェンバ Pending JPH09204992A (ja)

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JP1300396A JPH09204992A (ja) 1996-01-29 1996-01-29 粒子加速装置用銅製真空チェンバ

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JP1300396A JPH09204992A (ja) 1996-01-29 1996-01-29 粒子加速装置用銅製真空チェンバ

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JPH09204992A true JPH09204992A (ja) 1997-08-05

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JP1300396A Pending JPH09204992A (ja) 1996-01-29 1996-01-29 粒子加速装置用銅製真空チェンバ

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