JPH0574599A - 高周波加速空洞の冷却流路構造およびその製造方法 - Google Patents

高周波加速空洞の冷却流路構造およびその製造方法

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JPH0574599A
JPH0574599A JP25844791A JP25844791A JPH0574599A JP H0574599 A JPH0574599 A JP H0574599A JP 25844791 A JP25844791 A JP 25844791A JP 25844791 A JP25844791 A JP 25844791A JP H0574599 A JPH0574599 A JP H0574599A
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JP
Japan
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cooling
plate
copper plate
frequency acceleration
flow path
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Application number
JP25844791A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sudo
宏之 須藤
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波加速空洞の空洞胴体を内側が銅板、外
側がステンレス板のクラッド材で構成した場合の冷却効
率を向上させる。 【構成】 空洞胴体31を内側が銅板62、外側がステ
ンレス板64のクラッド材66で作る。ステンレス板6
4に銅板62の表面まで溝74を形成し、蓋76をして
冷却流路36を形成し、冷却流路36に冷却水34を流
す。冷却水34は熱伝導の悪いステンレス板64を介さ
ずに空洞胴体31の内周面を冷却できるので、冷却効率
が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シンクロトロン等の
粒子加速器に使用される高周波加速空洞の冷却流路構造
およびその製造方法に関し、空洞胴体に内側が銅板、外
側がステンレス板で構成されたクラッド材を使用した場
合の冷却効率を向上させたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、シンクロトロンは、シンクロトロ
ン放射光(SOR)装置として、超々LSI回路の作
成、医療分野における診断、分子解析、構造解析等様々
な分野への適用が期待されている。シンクロトロン放射
光装置の概要を図2に示す。荷電粒子発生装置(電子銃
等)10で発生した電子ビームは線型加速装置(ライナ
ック)12で光速近くに加速され、ビーム輸送部14の
偏向電磁石16で偏向されて、インフレクタ18を介し
て蓄積リング22内に入射される。蓄積リング22に入
射された電子ビームは高周波加速空洞21でエネルギを
与えられながら収束電磁石23(垂直方向用)、25
(水平方向用)で収束され、偏向電磁石24で偏向され
て蓄積リング22(真空チャンバー)中を回り続ける。
偏向電磁石24で偏向される時に発生するシンクロトロ
ン放射光はビームチャンネル26を通して例えば露光装
置28に送られて超々LSI回路作成用の光源等として
利用される。
【0003】高周波加速空洞は外部から供給される高周
波エネルギにより発熱するため、通常空洞胴体全体に冷
却流路を形成し、一定温度の水を流し、空洞の温度がで
きるだけ一定となるようにし、発熱による熱ひずみで発
生する共振周波数のずれを小さくするようにされてい
る。また、一般的な冷却も兼ている。
【0004】冷却装置の概要を図3に示す。真空チャン
バー22内には荷電粒子ビームが通過している。真空チ
ャンバー22の途中には高周波加速空洞21が挿入され
ている。高周波加速空洞21は外部から高周波エネルギ
ーが供給されて、真空チャンバー22内の荷電粒子ビー
ムを加速する。
【0005】高周波加速空洞21の空洞胴体31は、外
形が略々円筒形に形成されている。その周面部30およ
び端面部32,34の外周面には、冷却配管36,3
8,39(端面部34の冷却配管39は図示せず)が図
3中に拡大して示すように、ろう付け37によりそれぞ
れ取り付けられている。周面部30の冷却配管36の端
部には流体の入口42と出口44が形成されている。端
面部32,34の冷却配管38,39は渦巻状の配管と
して形成している。冷却配管38,39の端部には流体
の入口48と出口50がそれぞれ形成されている。
【0006】冷却水供給系統52は冷却水54をポンプ
56で各面の冷却配管36,38に供給して空洞胴体3
1を冷却する。各冷却配管36,38,39から排出さ
れる冷却水54はタンク58に戻されて、冷却器60で
冷却されて冷却水供給系統52を循環する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】空洞胴体31の製作に
おいては、製作性の向上のため、図3に一部を拡大して
示すように、内側が銅板62、外側がステンレス板64
で構成されたクラッド材66を使用することがある。と
ころが、このようなクラッド材66を使用すると、冷却
配管36による空洞胴体31の内面の冷却はステンレス
板64を介して行なわれることになるが、ステンレスは
銅に比べて熱伝導が非常に悪いため、冷却効率が非常に
悪くなる問題がある。この発明は、従来の技術における
このような問題を解決して空洞胴体にクラッド材を使用
した場合の冷却効率を向上させた高周波加速空洞の冷却
流路構造およびその製造方法を提供しようとするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の高周波加速空
洞の冷却流路構造は、内側が銅板、外側がステンレス板
で構成されたクラッド材で構成された空洞胴体におい
て、前記銅板が露出または略々露出する位置まで前記ス
テンレス板に形成された溝を冷却流路として具備してな
るものである。また、この発明の冷却流路構造の製造方
法は、内側が銅板、外側がステンレス板を貼り合わせた
クラッド材をステンレス板の外側から削って銅板を露出
または略々露出させて溝を形成し、この溝に蓋を装着し
て冷却流路を形成することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】この発明の高周波加速空洞の冷却構造によれ
ば、クラッド材で構成された空洞胴体を銅板が露出また
は略々露出する位置までステンレス板に溝を形成してこ
れを冷却流路としたので、熱伝導の悪いステンレス板を
全く介さずにまたはほとんど介さずに内側の銅板を冷却
することができ、冷却効率が向上する。また、この発明
の冷却構造の製造方法によれば、クラッド材のステンレ
ス板を削って蓋をすることにより上記冷却構造を製造す
ることができる。
【0010】
【実施例】この発明の冷却構造の一実施例を図1に示
す。図3と共通する部分には、同一の符号を用いる。真
空チャンバー22内には荷電粒子ビームが通過してい
る。真空チャンバー22の途中には高周波加速空洞21
が挿入されている。高周波加速空洞21は外部から高周
波エネルギーが供給されて、真空チャンバー22内の荷
電粒子ビームを加速する。
【0011】高周波加速空洞21の空洞胴体31は、外
形が略々円筒形に形成されている。その周面部30およ
び端面部32,34内には、冷却水路36,38,39
(端面部34の冷却流路39は図示せず)がそれぞれ形
成されている。周面部30の冷却流路36は、例えば直
線状の流路を周方向に所定間隔で形成して、配管68で
端部どうしを連結して構成され、全周を蛇行して一周す
る流路として形成されている。配管流路36の端部には
流体の入口42と出口44が形成されている。全周を複
数の区分に分割して、個々に独立した流路を形成してそ
れぞれ流体の入口と出口を設けて、各流路にそれぞれ独
立に流体を流すように構成することもできる。このよう
にすれば、全周で均一に冷却することができる。
【0012】端面部32,34の冷却流路38,39は
例えばリング状の流路を同心円状に形成して、配管70
で端部どうしを連結して1本の流路として形成してい
る。流路の端部には流体の入口48と出口50が形成さ
れている。これら各冷却流路36,38,39には、図
3と同様の冷却水供給系統52から冷却水54が供給さ
れる。
【0013】空洞胴体31および冷却流路36,38の
構造を図1中に拡大して示す。空洞胴体31は内側が銅
板62、外側がステンレス板64で構成されたクラッド
材66で作られている。ステンレス板64には溝74が
銅板62の表面に至るまで形成され、これに蓋76が被
せられて、冷却流路36,38を形成している。冷却流
路36の端部どうしは配管68により、連結されて1本
の流路を形成している。冷却流路38も同じである。
【0014】このような構成によれば、冷却流路36,
38を流れる冷却水34は熱伝導の悪いステンレス板6
4の層を介さずに銅板62を直接冷却するので、空洞胴
体31の内周面を効率よく冷却することができる。
【0015】ここで、冷却流路36の製造工程の一実施
例を図4に従って説明する。 クラッド材66を銅板
62を内側、ステンレス板64を外側にして空洞胴体周
面部30の形状に形成する。
【0016】 ステンレス板64の表面を切削して溝
74を周面部30の両側端部付近まで形成する。溝74
の上部には蓋を装着するための段付加工75をする。
【0017】 ステンレス板の蓋77を被せ、蓋76
の全周にTIG溶接80をして、蓋76を空洞胴体周面
部30に装着する。蓋76の端部には配管連結用のノズ
ル84を形成する。ノズル84は溝74内に連通してい
る。
【0018】 ノズル84にステンレス等の配管68
を差し込んで配管68をTIG溶接86により蓋76に
接合する。これで冷却流路36が完成する。端面部3
2,34の冷却流路36,39も同様にして作ることが
できる。
【0019】
【変更例】この発明は、シンクロトロン以外の各種粒子
加速器の高周波加速器にも適用することができる。ま
た、冷却流路は水以外の流体を使用することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の高周波
加速空洞の冷却構造によれば、クラッド材で構成された
空洞胴体を銅板が露出または略々露出する位置までステ
ンレス板に溝を形成してこれを冷却流路としたので、熱
伝導の悪いステンレス板を全く介さずにまたはほとんど
介さずに内側の銅板を冷却することができ、冷却効率が
向上する。また、この発明の冷却構造の製造方法によれ
ば、クラッド材のステンレス板を削って蓋をすることに
より上記冷却構造を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図および一部拡
大断面図である。
【図2】SOR装置の概要を示す平面図である。
【図3】高周波加速空洞の冷却装置の系統図および従来
の冷却構造を示す一部拡大断面図である。
【図4】この発明の冷却構造の製造方法の一実施例を示
す工程図である。
【符号の説明】
21 高周波加速空洞 31 空洞胴体 36,38 冷却流路 62 銅板 64 ステンレス板 66 クラッド材 74 溝 76 蓋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側が銅板、外側がステンレス板で構成さ
    れたクラッド材で構成された空洞胴体において、前記銅
    板が露出または略々露出する位置まで前記ステンレス板
    に形成された溝を冷却流路として具備してなる高周波加
    速空洞の冷却流路構造。
  2. 【請求項2】内側が銅板、外側がステンレス板を貼り合
    わせたクラッド材をステンレス板の外側から削って銅板
    を露出または略々露出させて溝を形成し、この溝に蓋を
    装着して冷却流路を形成することを特徴とする高周波加
    速空洞の冷却流路の製造方法。
JP25844791A 1991-09-10 1991-09-10 高周波加速空洞の冷却流路構造およびその製造方法 Pending JPH0574599A (ja)

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