JPH09203425A - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
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- JPH09203425A JPH09203425A JP8033034A JP3303496A JPH09203425A JP H09203425 A JPH09203425 A JP H09203425A JP 8033034 A JP8033034 A JP 8033034A JP 3303496 A JP3303496 A JP 3303496A JP H09203425 A JPH09203425 A JP H09203425A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2125/00—Components of actuators
- F16D2125/02—Fluid-pressure mechanisms
- F16D2125/06—Pistons
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
ストンの生産性を大幅に向上できると共に、インシュレ
ータの生産性をも大幅に向上できるようにする。 【解決手段】 所定寸法の溝深さを有した複数の凹溝1
2をピストン10の内周面10Bにピストン10の軸方
向に沿って延びるように形成する。また、ピストン10
の開口側端面10C側には内周面10Bに沿って環状の
段差部13を形成し、ピストン10の径方向に対する段
差部13の切込み深さを、各凹溝12の溝深さとほぼ同
一寸法に設定する。そして、ピストン10を各凹溝12
の分だけ軽くすると共に、各凹溝12の端部12Aを開
口側端面10Cから内側(奥側)へと逃がすことによ
り、各凹溝12側に沿って形成されるバリ等がピストン
10の開口側端面10C側で発生するのを防止する。
Description
動力を与えるのに好適に用いられるディスクブレーキに
関する。
可能に設けられる有底筒状のピストンと、該ピストンの
少なくとも開口端側に設けられ、該ピストンに摩擦パッ
ドからの熱が伝わるのを抑える断熱性のインシュレータ
とを備えてなるディスクブレーキは知られている。
操作時には外部からシリンダ穴内に供給されるブレーキ
液圧によりピストンがシリンダ穴内を摺動する。そし
て、該ピストンがインシュレータを介して摩擦パッドを
押圧して、ディスクに制動力を与えるようにしている。
生じる摩擦熱によって高温状態になるものの、断熱性を
有したインシュレータによりこの摩擦熱が摩擦パッドか
らピストンを介して前記ブレーキ液側に伝わるのを抑え
るようにしている。これによって、ブレーキ液が前記摩
擦熱で高温になって気化したりして、ディスクブレーキ
の性能が低下してしまうのを防止するようにしている。
来技術によるディスクブレーキでは、ピストン全体が金
属材料等の比較的比重の大きな材料から筒状体として形
成され、ピストンの重量が大きくなる傾向にあるため
に、ピストンを可能な限り薄肉に形成することによっ
て、ディスクブレーキ全体の軽量化を図ることが要求さ
れる。
に、該ピストンの内周側を削取った場合には、ピストン
の内径が大きくなるため、該ピストン内に配設されるイ
ンシュレータとピストンの内周面との間の隙間が大きく
なり、ピストンに対するインシュレータのガタツキが大
きくなってしまう。
内でインシュレータが振動して異音等が発生してしまう
という問題がある。また、このようにインシュレータの
ガタツキが大きくなると、摩擦パッドによるディスクの
制動力を十分に得ることができず、円滑にブレーキ操作
を行うことができないという問題がある。さらに、ピス
トンを薄肉にして形成した場合には、該ピストン全体の
機械的強度が低下してしまい、ピストンが変形し易くな
るという問題がある。
キを防止するために、ピストンの内径と対応した外径を
有するインシュレータを新しく形成するようにした場合
には、このインシュレータ用の金型等を新たに新設する
必要が生じ、該インシュレータの成形−製作全体に亘る
コスト等が上昇してしまうという問題がある。
に、凹溝等をピストンの内周側に該ピストンの開口端側
から底部側に向けて延びるように形成した場合には、該
凹溝のピストン開口側端部にバリ等が発生し易くなる。
このため、該ピストン開口端の仕上げ加工時等に、この
ようなバリ等を除去するための工程を追加する必要が生
じ、ピストンの製作時の生産性が低下してしまうという
問題がある。
されたもので、本発明はピストン全体の軽量化を図るこ
とができると共に、ピストンおよびインシュレータの生
産性を大幅に向上できるようにしたディスクブレーキを
提供することを目的としている。
ために本発明は、キャリパのシリンダ穴内に摺動可能に
設けられる有底筒状のピストンと、該ピストンの少なく
とも開口端側に設けられ、該ピストンに摩擦パッドから
の熱が伝わるのを抑える断熱性のインシュレータとを備
えてなるディスクブレーキに適用される。
構成の特徴は、前記ピストンの内周側に該ピストンの軸
方向に沿って複数の凹溝を形成し、該ピストンの開口端
には内周側に沿って延びる環状の切込み部を形成したこ
とにある。
設けられたピストンの部位を薄肉に形成することがで
き、ピストン全体の重量を確実に減らすことができる。
また、このように各凹溝をピストンに形成した場合に
は、インシュレータが装着されるピストン内径の大きさ
は変わらないから、インシュレータの外径を変更する必
要をなくすことができる。
端内周側に形成することにより、各凹溝の端部のうちピ
ストンの開口端側に位置した端部を、ピストンの開口端
よりも内側(奥側)へと逃がすことができる。これによ
って前記各凹溝の端部に沿って形成されるバリ等がピス
トンの開口端で発生してしまうのを確実に防止すること
ができる。
シュレータを、一端側が前記ピストンの底部側に当接
し、他端側が該ピストンの開口端側から前記摩擦パッド
側に突出するように略円柱状に形成したことにある。
ドとの間で円柱状のインシュレータを両側から保持する
ことができ、インシュレータをピストン内に確実に収容
することができる。また、シリンダ穴の内径を変更して
キャリパを形成した場合でも、ピストンの外径および各
凹溝の溝深さをこのシリンダ穴の内径に対応して適宜に
変更すると共に、ピストンの内径をインシュレータの外
径に対応した寸法に設定することにより、該ピストン内
に収容されるインシュレータの外径を変更する必要をな
くすことができる。
込み部を、前記ピストンの開口端外周側が前記インシュ
レータ用のカシメ部となるように段差部として形成し、
前記インシュレータを、該段差部を介して前記ピストン
の開口端内周側に嵌合され前記カシメ部によりピストン
に固定される板状体として形成したことにある。
口端側に容易にカシメ固定でき、摩擦パッドからの熱が
ピストンに伝わるのをインシュレータで防止できる。ま
た、インシュレータを板状体に形成することにより、イ
ンシュレータを含めたピストン全体の重量をより小さく
することができる。
ディスクブレーキを二輪車に適用する場合を例に挙げ
て、添付図面に従って詳細に説明する。
実施例を示している。
するディスク、2は該ディスク1のアウタ側となる位置
で、車両の非回転部分(図示せず)に一体的に取付けら
れる取付部材を示し、該取付部材2は、ディスク1の周
方向に離間した腕部3A,3Bと、該各腕部3A,3B
の基端側を連結した連結部4とから大略構成されてい
る。
スク1のアウタ側に位置してトルク受部3A1 がディス
ク1の径方向内側に向けて突設されると共に、腕部3A
の内周面には、後述の各摩擦パッド14をパッドガイド
16を介してディスク1の軸方向へ摺動可能に案内する
断面略凹形状のパッドガイド部3A2 が形成されてい
る。
を介して摺動可能に支持されたキャリパを示し、該キャ
リパ5は図1および図2に示す如く、ディスク1のアウ
タ側に配設され、内周側に有底筒状のシリンダ穴6Aが
形成されたアウタ脚部6と、取付部材2の各腕部3A、
3B間でディスク1の外周側を跨ぐように該アウタ脚部
6からディスク1のインナ側へと延設されたブリッジ部
7と、該ブリッジ部7の先端側からアウタ脚部6と略平
行に延設され、ディスク1のインナ側に配設されたイン
ナ脚部8とから大略構成されている。
A内には、図2に示す如く後述のピストン10が摺動可
能に挿嵌されると共に、該シリンダ穴6Aとピストン1
0の底部10Aとの間に画成された液圧室9内には、外
部からブレーキ液圧が供給されるようになっている。
動可能に挿嵌され、内部に後述のインシュレータ11が
収容されたピストンを示し、該シリンダ10は図2ない
し図4に示す如く、例えば鋳造あるいはプレス加工等の
手段によって金属材料等から有底筒状に成形され、底部
10A、内周面10Bおよび開口側端面10C等を有し
ている。
穴6Aと対応するように寸法d1 をもって形成され、内
径は後述するインシュレータ11と対応するように寸法
d2をもって形成されている。そして、ピストン10
は、液圧室9内に供給されるブレーキ液圧によりシリン
ダ穴6A内を軸方向に摺動するものである。
ュレータを示し、該インシュレータ11は断熱性を有し
た樹脂材料等により中実の略円柱状に形成されている。
そして、該インシュレータ11はピストン10の内径と
ほぼ対応した外径をもって形成され、ピストン10内に
ほぼ隙間なく挿嵌した状態で収容されている。
1Aがピストン10の底部10Aに当接し、他端側11
Bは開口側端面10Cから所定寸法だけ僅かに突出して
アウタ側の摩擦パッド14に当接している。これによっ
てインシュレータ11は、ピストン10の底部10Aと
アウタ側の摩擦パッド14との間で抜止め状態に保持さ
れ、ピストン10がキャリパ5のシリンダ穴6A内を摺
動することにより、インシュレータ11の他端側11B
端面で各摩擦パッド14をディスク1の両面側に押圧す
るようになっている。
操作時に各摩擦パッド14とディスク1との間で生じる
摩擦熱等が、該各摩擦パッド14からピストン10を介
して液圧室9内のブレーキ液に伝わるのを抑えるもので
ある。
12は図2ないし図4に示す如く、ピストン10の周方
向で互いに離間し、ピストン10の内周面10Bに沿っ
て軸方向に延びるように形成されている。
寸法tの溝深さをもって後述の段差部13から底部10
Aまで延びている。また、各凹溝12は、段差部13側
に開口した端部がそれぞれ端部12A,12A,…とな
っている。そして、各凹溝12は、該各凹溝12が設け
られたピストン10の部位を薄肉にして、ピストン10
全体の重量を軽くするものである。
で内周面10Bに沿って設けられた環状の切込み部とし
ての段差部を示し、該段差部13は、図2ないし図4に
示す如く断面L形状をなし、ピストン10の開口端側を
全周に亘って延びている。
の径方向に対する切込み幅(切込み深さ)が、前記凹溝
12の溝深さ(寸法t)とほぼ同一寸法に設定されてい
る。そして、段差部13は、各凹溝12の端部12Aを
ピストン10の開口側端面10Cよりも内側(ピストン
10の奥側)へと逃がすようになっている。
たインナ側およびアウタ側の摩擦パッドを示し、該各摩
擦パッド14は平板状をなし、その裏面側には裏金1
5,15が重なり合うように固着されている。また、ア
ウタ側の摩擦パッド14には、裏金15の長さ方向両端
側に各耳部15A(一個のみ図示)が突設され、該各耳
部15Aには各パッドガイド16が挿嵌されている。
方のみ図示)で、該パッドガイド16は腕部3Aのパッ
ドガイド部3A2 に取付けられ、各摩擦パッド14の耳
部15Aを摺動可能に支持している。そして、各パッド
ガイド16は各摩擦パッド14をディスク1の軸方向に
摺動可能に案内するようになっている。
如き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
ャリパ5のアウタ脚部6内に設けられたピストン10が
外部からの液圧供給により、ディスク1側に摺動して、
ピストン10内に収容されたインシュレータの他側端面
とインナ脚部8との間で各摩擦パッド14をディスク1
の両面に押圧し、該ディスク1に制動力を与える。
との間には大きな摩擦熱が発生するものの、断熱性を有
したインシュレータ11によりこの摩擦熱が各摩擦パッ
ド14からピストン10を介して、液圧室9内のブレー
キ液側に伝わるのを抑制する。これによって、該ブレー
キ液が高温になって気化したりして、当該ディスクブレ
ーキの性能が低下してしまうのを防止している。
成するピストン10は、金属材料等からなる比較的比重
の大きな材料によって形成されている。
周面10Bに寸法tの溝深さを有した複数の凹溝12
を、ピストン10の軸方向に沿って延びるように形成す
ると共に、ピストン10の開口側端面10C側には内周
面10Bに沿って環状の段差部13を形成し、ピストン
10の径方向に対する段差部13の切込み深さを、各凹
溝12の溝深さ(寸法t)とほぼ同一寸法に設定してい
る。
面10Bに形成された各凹溝12の分だけ効果的に軽く
することができ、車体等に装備される当該ディスクブレ
ーキの軽量化を確実に図ることができる。
0に形成した場合には、インシュレータ11が装着され
るピストン10内径(寸法d2 )の大きさは変わらない
から、インシュレータ11の外径を変更する必要をなく
すことができ、サイズ等の異なるディスクブレーキに対
してもインシュレータ11を共通部品として使用でき
る。
を変更した場合にも、ピストン10の外径および各凹溝
12の溝深さ(寸法t)を、このシリンダ穴6Aの内径
に対応して適宜に変更すると共に、ピストン10の内径
(寸法d2 )をインシュレータ11の外径と対応して所
定寸法に設定することにより、このピストン11内に収
容されるインシュレータ11の外径を変更する必要をな
くすことができる。さらにまた、各凹溝12の端部12
Aを段差部13によりピストン10の開口側端面10C
よりも内側(ピストン10の奥側)へと確実に逃がすこ
とができ、これによって端部12A側に沿って比較的形
成され易いバリ等が開口側端面10C側に発生してしま
うのを確実に防止することができる。
溝12により軽量化したから、従来技術で述べたよう
に、インシュレータ11の外径を変更して新しいインシ
ュレータを形成する必要をなくすことができ、これによ
って該インシュレータ用の金型等を新たに新設する無駄
を省くことができ、インシュレータ11の成形−製作全
体に亘るコスト等を大幅に低減することができる。
シュレータ11との間の隙間を可能な限り小さくするこ
とができ、インシュレータ11のピストン10に対する
ガタツキ等を確実に防止することができる。これによっ
てブレーキ操作時には、インシュレータ11とピストン
10との間で異音(振動音)等が発生するのを確実に防
止できると共に、インシュレータ11を介した各摩擦パ
ッド14によるディスク1の制動力を十分に高めること
ができ、円滑なブレーキ操作を行うことができる。
側で内周面10Bに沿って切込み部13を形成したか
ら、開口側端面10Cの仕上げ加工時等に、各凹溝12
の端部12A側で発生するバリ等を除去するための工程
を追加して行う必要がなくなり、ピストン10の加工性
等を確実に向上させることができる。
内周面10Bに該ピストン10の軸方向に沿って形成し
たから、該内周面10Bには各凹溝12間の位置に縦長
の各凸部を形成することができる。これによって、該各
凸部がピストン10を補強するための梁部材となってピ
ストン10の機械的強度等を効果的に高めることがで
き、該ピストン10に変形等が生じるのを確実に防止す
ることができる。 一方、ピストン10の内周面10B
に各凹溝12を形成したから、該凹溝12とインシュレ
ータ11との間で凹部状をなした複数個の放熱空間を形
成することができる。これによってブレーキ操作時にデ
ィスク1と各摩擦パッド14との間で生じる摩擦熱を、
インシュレータ11側から前記各放熱空間側に効果的に
放熱させることができ、該インシュレータ11の冷却効
果を確実に高めることができ、インシュレータ11の寿
命等を確実に延ばすことができる。
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、前記第1の実施例で述べた段
差部13に替えて、環状の切込み部としてのテーパ部2
1をピストン10の開口側端面10C側から内周面10
Bの内側(ピストン10の奥側)へと漸次縮径するよう
に形成し、開口側端面10C側に位置した各凹溝22の
端部22Aを、テーパ部21によりテーパ状に切り込む
構成としたことにある。
で述べた各凹溝12と同様にピストン10の内周面10
Bに形成されているものの、該各凹溝22は端部22A
がテーパ部21により斜めに傾斜するテーパ面として形
成されている。
でも、各凹溝22の端部22Aを、ピストン10の開口
側端面10Cよりも内側(ピストン10の奥側)へと確
実に逃がすことができるから、端部22Aで発生するバ
リ等が開口側端面10Cで発生するのを防止することが
でき、前記第1の実施例と同様の効果を得ることができ
る。
施例を示し、本実施例の特徴は、インシュレータを板状
に形成すると共に、切込み部としての環状の段差部をピ
ストンの開口端側の位置で内周面に沿って形成し、前記
インシュレータを該段差部内に嵌合した状態でカシメ固
定したことにある。なお、本実施例では前記第1の実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
柱状のインシュレータ11に替えて、ピストン10に設
けられたインシュレータを示し、該インシュレータ31
は図6ないし図8に示す如く、断熱材等から大径円板部
31Aと小径円板部31Bとを有した段付板状に形成さ
れている。
段差部32の内径(寸法d4 )とほぼ対応した寸法をも
って形成されている。また、該大径円板部31Aの裏面
は、外縁部側に位置した径方向外側部位が段差部32に
対する環状の当接面31A1となっている。そして、前
記小径円板部31Bの表面は、ピストン10の開口端側
から所定寸法だけ突出して摩擦パッド(図示せず)に当
接するようになっている。
段差部32は前記第1の実施例で述べた段差部13とほ
ぼ同様に断面略L形状をなし、ピストン10の開口端側
を全周に亘って延びている。そして、該段差部32は各
凹溝12の端部12Aをピストン10の開口側端面10
Cから内側(ピストン10の奥側)に一定寸法だけ逃が
している。
示す如く寸法d4 の内径をもって形成され、ピストン1
0の径方向に対する段差部32の切込み深さが、各凹溝
12の溝深さtよりも一定寸法だけ深くなるように設定
されている。さらに、該段差部32はその先端側外周部
がカシメ部32Aとなり、内部にインシュレータ31を
嵌合させている。
当接面31A1 全体を段差部32に係止させ、カシメ部
32Aの周方向の任意位置でインシュレータ31をカシ
メ固定できるようにしている。そして、カシメ部32A
の数か所を径方向内側にかしめることにより、インシュ
レータ31は、段差部32内に確実にカシメ固定され
る。
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、インシュレータ31
を段付板状に形成することにより、該インシュレータ3
1を含めたピストン10の全体重量をさらに軽くするこ
とができると共に、インシュレータ31により開口端が
施蓋されたピストン10内には、円筒状をなしたより大
きな放熱または断熱空間を形成することができ、ブレー
キ操作時のインシュレータ31の冷却効果をより一層高
めることができる。
2)をピストン10に4個設けるものとして述べたが、
例えば4個以上設けてもよいし、あるいは3個以下にし
てもよい。
リンダ穴6Aを一個のみ設けるものとして述べたが、本
発明はこれに限らず、例えばキャリパに複数個のシリン
ダ穴が設けられるディスクブレーキにも適用されるもの
である。
ブレーキを二輪車に適用するものとして述べたが、本発
明はこれに限らず、例えば、自動車や自転車等の他の車
両等にも適用されるものである。
項1に記載の如く、ピストンの内周側に該ピストンの軸
方向に沿って複数の凹溝を形成し、該ピストンの開口端
には内周側に沿って延びる環状の切込み部を形成したか
ら、各凹溝が設けられたピストンの部位を薄肉に形成す
ることができ、ピストン全体の重量を確実に減らすこと
ができ、車体等に装着される当該ディスクブレーキの軽
量化を確実に図ることができる。
した場合には、インシュレータが装着されるピストン内
径の大きさは変わらないから、インシュレータの外径を
変更する必要をなくすことができ、従来技術で述べたよ
うに、インシュレータ11の外径を変更して新しいイン
シュレータを形成する必要をなくすことができる。これ
によって該インシュレータ用の金型等を新たに新設する
無駄を省くことができ、インシュレータの成形−製作全
体に亘るコスト等を大幅に低減することができる。
タが装着されるピストンの内周側との間の隙間を可能な
限り小さくすることができ、インシュレータのピストン
に対するガタツキ等を確実に防止することができる。こ
れによってブレーキ操作時にはインシュレータとピスト
ンとの間で異音(振動音)等が発生するのを確実に防止
できると共に、インシュレータを介した各摩擦パッドに
よるディスクの制動力を十分に高めることができ、円滑
なブレーキ操作を行うことができる。
の開口端側に位置した端部を、ピストンの開口端から内
側(ピストンの奥側)へと逃がすことができ、ピストン
開口端側の仕上げ加工時等には、前記各凹溝の端部側に
沿って形成されるバリ等を除去する工程を省略すること
ができ、ピストンの加工時に生じる作業性を確実に向上
することができる。
した部位に、縦長の複数本の凸部を形成することができ
るから、該各凸部がピストンを補強するための梁部材と
なってピストンの機械的強度等を効果的に高めることが
でき、該ピストンに変形等が生じるのを確実に防止する
ことができる。
ダ穴の内径を変更してキャリパを形成した場合でも、ピ
ストンの外径および各凹溝の溝深さをこのシリンダ穴の
内径に対応して適宜に変更できると共に、ピストンの内
径をインシュレータの外径に対応した寸法に設定するこ
とができ、該ピストン内に収容されるインシュレータの
外径を変更する必要を確実になくすことができる。
パに対しても、前記インシュレータを共通部品として用
いることができると共に、該インシュレータ用の金型等
を別個に新設する必要をなくすことができ、インシュレ
ータの成形−製作に費やされるコスト等を大幅に低減す
ることができる。
部状をなした複数個の放熱空間を形成できるから、ブレ
ーキ操作時にはディスクと摩擦パッドとの間で生じる摩
擦熱等を、インシュレータ側から前記各放熱空間側に効
果的に放熱でき、インシュレータの冷却効果を確実に高
めて、インシュレータの寿命等を確実に延ばすことがで
きる。
シュレータを板状体として形成することにより、インシ
ュレータを含めたピストン全体の重量をより小さくする
ことができ、当該ディスクブレーキの軽量化をより確実
に図ることができる。また、インシュレータで開口端が
施蓋されたピストン内には、円筒状をなしたより大きな
放熱空間を形成することができ、ブレーキ操作時のイン
シュレータの冷却効果をより一層高めることができる。
の正面図である。
る。
矢示 III−III 線に沿った拡大断面図である。
側面図である。
のピストンおよびインシュレータを示す図3と同様の要
部断面図である。
を示す図2と同様の断面図である。
矢示VII −VII 線に沿った要部断面図である。
側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 キャリパのシリンダ穴内に摺動可能に設
けられる有底筒状のピストンと、該ピストンの少なくと
も開口端側に設けられ、該ピストンに摩擦パッドからの
熱が伝わるのを抑える断熱性のインシュレータとを備え
てなるディスクブレーキにおいて、前記ピストンの内周
側には該ピストンの軸方向に沿って複数の凹溝を形成
し、該ピストンの開口端には内周側に沿って延びる環状
の切込み部を形成したことを特徴とするディスクブレー
キ。 - 【請求項2】 前記インシュレータは、一端側が前記ピ
ストンの底部側に当接し、他端側が該ピストンの開口端
側から前記摩擦パッド側に突出するように略円柱状に形
成してなる請求項1に記載のディスクブレーキ。 - 【請求項3】 前記切込み部は、前記ピストンの開口端
外周側が前記インシュレータ用のカシメ部となるように
段差部として形成し、前記インシュレータは、該段差部
を介して前記ピストンの開口端内周側に嵌合され前記カ
シメ部によりピストンに固定される板状体として形成し
てなる請求項1に記載のディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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