JPH10292834A - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
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- JPH10292834A JPH10292834A JP9100648A JP10064897A JPH10292834A JP H10292834 A JPH10292834 A JP H10292834A JP 9100648 A JP9100648 A JP 9100648A JP 10064897 A JP10064897 A JP 10064897A JP H10292834 A JPH10292834 A JP H10292834A
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- piston
- back wall
- amount
- setting means
- braking
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Abstract
(57)【要約】
【課題】制動後の除圧時にピストンの背肉無側部位を背
肉有側部位に比して多量に戻して、パッドの引きずりを
効果的に抑制すること。 【解決手段】シリンダ部１３ａの一側に設けた背肉部１
３ｂにてディスクロータ１２を跨ぐキャリパ１３と、シ
リンダ部１３ａにロータ軸方向へ摺動可能に組付けたピ
ストン１４と、シリンダ部１３ａの環状溝１３ａ１に組
付けられて内周にてピストン１４に係合しピストン１４
とシリンダ部１３ａ間をシールするとともに制動後の除
圧時にピストン１４を戻すリトラクションリング１５を
備え、また制動時にピストン１４によりディスクロータ
１２に向けて押動されてディスクロータ１２を制動させ
るパッド１６を備えてなるディスクブレーキにおいて、
シリンダ部１３ａとピストン１４間に、背肉無側のピス
トンリトラクト量を背肉有側のピストンリトラクト量よ
り大きくするリトラクト設定手段を設けた。
肉有側部位に比して多量に戻して、パッドの引きずりを
効果的に抑制すること。 【解決手段】シリンダ部１３ａの一側に設けた背肉部１
３ｂにてディスクロータ１２を跨ぐキャリパ１３と、シ
リンダ部１３ａにロータ軸方向へ摺動可能に組付けたピ
ストン１４と、シリンダ部１３ａの環状溝１３ａ１に組
付けられて内周にてピストン１４に係合しピストン１４
とシリンダ部１３ａ間をシールするとともに制動後の除
圧時にピストン１４を戻すリトラクションリング１５を
備え、また制動時にピストン１４によりディスクロータ
１２に向けて押動されてディスクロータ１２を制動させ
るパッド１６を備えてなるディスクブレーキにおいて、
シリンダ部１３ａとピストン１４間に、背肉無側のピス
トンリトラクト量を背肉有側のピストンリトラクト量よ
り大きくするリトラクト設定手段を設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクブレーキ
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術】ディスクブレーキは、一般に、シリンダ
部の一側に設けた背肉部にてディスクロータを跨ぐキャ
リパと、前記シリンダ部にロータ軸方向へ摺動可能に組
付けたピストンと、前記シリンダ部に形成した環状溝に
組付けられて内周にて前記ピストンに係合し前記ピスト
ンと前記シリンダ部間をシールするとともに制動後の除
圧時に前記ピストンを戻すリトラクションリングを備
え、また制動時に前記ピストンにより前記ディスクロー
タに向けて押動されて前記ディスクロータを制動させる
パッドを備えている。
部の一側に設けた背肉部にてディスクロータを跨ぐキャ
リパと、前記シリンダ部にロータ軸方向へ摺動可能に組
付けたピストンと、前記シリンダ部に形成した環状溝に
組付けられて内周にて前記ピストンに係合し前記ピスト
ンと前記シリンダ部間をシールするとともに制動後の除
圧時に前記ピストンを戻すリトラクションリングを備
え、また制動時に前記ピストンにより前記ディスクロー
タに向けて押動されて前記ディスクロータを制動させる
パッドを備えている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のディス
クブレーキにおいては、制動時にキャリパが制動液圧の
反力によって反り返る変形をするため、背肉無側のピス
トン移動量が背肉有側のピストン移動量に比して大きく
なり、制動後の除圧時にピストンの背肉無側が十分に戻
らず、パッドとの間に十分なクリアランスを確保できな
くて、パッドの引きずりを生じさせるおそれがある。
クブレーキにおいては、制動時にキャリパが制動液圧の
反力によって反り返る変形をするため、背肉無側のピス
トン移動量が背肉有側のピストン移動量に比して大きく
なり、制動後の除圧時にピストンの背肉無側が十分に戻
らず、パッドとの間に十分なクリアランスを確保できな
くて、パッドの引きずりを生じさせるおそれがある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、シリンダ部の一側に
設けた背肉部にてディスクロータを跨ぐキャリパと、前
記シリンダ部にロータ軸方向へ摺動可能に組付けたピス
トンと、前記シリンダ部に形成した環状溝に組付けられ
て内周にて前記ピストンに係合し前記ピストンと前記シ
リンダ部間をシールするとともに制動後の除圧時に前記
ピストンを戻すリトラクションリングを備え、また制動
時に前記ピストンにより前記ディスクロータに向けて押
動されて前記ディスクロータを制動させるパッドを備え
てなるディスクブレーキにおいて、前記シリンダ部と前
記ピストン間に、背肉無側のピストンリトラクト量を背
肉有側のピストンリトラクト量より大きくするリトラク
ト設定手段を設けたことに特徴がある。
に対処すべくなされたものであり、シリンダ部の一側に
設けた背肉部にてディスクロータを跨ぐキャリパと、前
記シリンダ部にロータ軸方向へ摺動可能に組付けたピス
トンと、前記シリンダ部に形成した環状溝に組付けられ
て内周にて前記ピストンに係合し前記ピストンと前記シ
リンダ部間をシールするとともに制動後の除圧時に前記
ピストンを戻すリトラクションリングを備え、また制動
時に前記ピストンにより前記ディスクロータに向けて押
動されて前記ディスクロータを制動させるパッドを備え
てなるディスクブレーキにおいて、前記シリンダ部と前
記ピストン間に、背肉無側のピストンリトラクト量を背
肉有側のピストンリトラクト量より大きくするリトラク
ト設定手段を設けたことに特徴がある。
【０００５】前記リトラクト設定手段は、前記環状溝に
おける背肉無側のシリンダ開口側面取量を背肉有側のシ
リンダ開口側面取量より大きくした構成であってもよ
く、前記ピストンにおける背肉無側の摺動面面粗度を背
肉有側の摺動面面粗度より大きくした構成であってもよ
く、前記リトラクションリングにおける背肉無側の摺動
面面粗度を背肉有側の摺動面面粗度より小さくした構成
であってもよく、前記リトラクト設定手段が、前記リト
ラクションリングにおける背肉無側の硬度を背肉有側の
硬度より小さくした構成であってもよく、前記リトラク
ト設定手段が、前記リトラクションリングにおける背肉
無側の軸方向幅を背肉有側の軸方向幅より大きくした構
成であってもよく、前記リトラクションリングにおける
背肉無側の径方向厚さを背肉有側の径方向厚さより大き
くした構成であってもよく、前記環状溝内に形成した環
状吸収溝における背肉無側の吸収体積量を背肉有側の吸
収体積量より大きくした構成であってもよい。
おける背肉無側のシリンダ開口側面取量を背肉有側のシ
リンダ開口側面取量より大きくした構成であってもよ
く、前記ピストンにおける背肉無側の摺動面面粗度を背
肉有側の摺動面面粗度より大きくした構成であってもよ
く、前記リトラクションリングにおける背肉無側の摺動
面面粗度を背肉有側の摺動面面粗度より小さくした構成
であってもよく、前記リトラクト設定手段が、前記リト
ラクションリングにおける背肉無側の硬度を背肉有側の
硬度より小さくした構成であってもよく、前記リトラク
ト設定手段が、前記リトラクションリングにおける背肉
無側の軸方向幅を背肉有側の軸方向幅より大きくした構
成であってもよく、前記リトラクションリングにおける
背肉無側の径方向厚さを背肉有側の径方向厚さより大き
くした構成であってもよく、前記環状溝内に形成した環
状吸収溝における背肉無側の吸収体積量を背肉有側の吸
収体積量より大きくした構成であってもよい。
【０００６】
【発明の作用・効果】本発明によるディスクブレーキに
おいては、シリンダ部とピストン間に、背肉無側のピス
トンリトラクト量を背肉有側のピストンリトラクト量よ
り大きくするリトラクト設定手段を設けたため、制動後
の除圧時においてピストンの背肉無側部位は背肉有側部
位に比して多量に戻される。したがって、制動時にキャ
リパが制動液圧の反力によって反り返る変形をし、これ
に伴ってピストンにおける背肉無側部位の移動量が背肉
有側部位の移動量に比して大きくなっても、制動後の除
圧時にリトラクションリングによってピストンの背肉無
側部位を背肉有側部位に比して多量に戻して十分に戻す
ことができ、ピストンとパッド間の背肉有側部位及び背
肉無側部位に十分なクリアランスを確保することができ
て、パッドの引きずりを効果的に抑制することができ
る。
おいては、シリンダ部とピストン間に、背肉無側のピス
トンリトラクト量を背肉有側のピストンリトラクト量よ
り大きくするリトラクト設定手段を設けたため、制動後
の除圧時においてピストンの背肉無側部位は背肉有側部
位に比して多量に戻される。したがって、制動時にキャ
リパが制動液圧の反力によって反り返る変形をし、これ
に伴ってピストンにおける背肉無側部位の移動量が背肉
有側部位の移動量に比して大きくなっても、制動後の除
圧時にリトラクションリングによってピストンの背肉無
側部位を背肉有側部位に比して多量に戻して十分に戻す
ことができ、ピストンとパッド間の背肉有側部位及び背
肉無側部位に十分なクリアランスを確保することができ
て、パッドの引きずりを効果的に抑制することができ
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施形態を図
面に基づいて説明する。図１及び図２は本発明によるデ
ィスクブレーキの一実施形態を示していて、このディス
クブレーキは、車体（図示省略）に組付けられるマウン
ティング１１と、車軸（図示省略）に組付けられるディ
スクロータ１２を備えるとともに、キャリパ１３とピス
トン１４とリトラクションリング１５と一対のパッド１
６，１７を備えている。
面に基づいて説明する。図１及び図２は本発明によるデ
ィスクブレーキの一実施形態を示していて、このディス
クブレーキは、車体（図示省略）に組付けられるマウン
ティング１１と、車軸（図示省略）に組付けられるディ
スクロータ１２を備えるとともに、キャリパ１３とピス
トン１４とリトラクションリング１５と一対のパッド１
６，１７を備えている。
【０００８】キャリパ１３は、シリンダ部１３ａと背肉
部１３ｂとアーム部１３ｃを有していて、シリンダ部１
３ａの一側に設けた背肉部１３ｂにてディスクロータ１
２を跨ぐ形状に形成されており、マウンティング１１に
周知の構成にてロータ軸方向（図１の左右方向）へ移動
可能に組付けられている。ピストン１４は、キャリパ１
３のシリンダ部１３ａにロータ軸方向へ摺動可能に組付
けられていて、シリンダ部１３ａとの摺動部位をダスト
ブーツ１８によって被覆保護されている。
部１３ｂとアーム部１３ｃを有していて、シリンダ部１
３ａの一側に設けた背肉部１３ｂにてディスクロータ１
２を跨ぐ形状に形成されており、マウンティング１１に
周知の構成にてロータ軸方向（図１の左右方向）へ移動
可能に組付けられている。ピストン１４は、キャリパ１
３のシリンダ部１３ａにロータ軸方向へ摺動可能に組付
けられていて、シリンダ部１３ａとの摺動部位をダスト
ブーツ１８によって被覆保護されている。
【０００９】リトラクションリング１５は、キャリパ１
３のシリンダ部１３ａに形成した環状溝１３ａ１に組付
けられていて、内周にてピストン１４の外周に係合して
おり、ピストン１４とシリンダ部１３ａ間をシールする
とともに制動後の除圧時にピストン１４を戻す機能を備
えている。また、本実施形態においては、図２に示した
ように、環状溝１３ａ１における背肉無側（図１の下
側）のシリンダ開口側面取量Ａ１（図２の（ｂ）参照）
が背肉有側（図１の上側）のシリンダ開口側面取量Ａ２
（図２の（ａ）参照）より大きくしてあって、背肉無側
のピストンリトラクト量（戻り量）が背肉有側のピスト
ンリトラクト量より大きくなるように構成されている。
３のシリンダ部１３ａに形成した環状溝１３ａ１に組付
けられていて、内周にてピストン１４の外周に係合して
おり、ピストン１４とシリンダ部１３ａ間をシールする
とともに制動後の除圧時にピストン１４を戻す機能を備
えている。また、本実施形態においては、図２に示した
ように、環状溝１３ａ１における背肉無側（図１の下
側）のシリンダ開口側面取量Ａ１（図２の（ｂ）参照）
が背肉有側（図１の上側）のシリンダ開口側面取量Ａ２
（図２の（ａ）参照）より大きくしてあって、背肉無側
のピストンリトラクト量（戻り量）が背肉有側のピスト
ンリトラクト量より大きくなるように構成されている。
【００１０】両パッド１６，１７は、マウンティング１
１に周知の構成にてロータ軸方向へ移動可能かつ制動ト
ルクを受承可能に支持されていて、制動時（シリンダ部
１３ａ内に制動液圧が付与されたとき）にピストン１４
とキャリパ１３のアーム部１３ｃによりディスクロータ
１２に向けてそれぞれ押動されるようになっており、こ
れによってディスクロータ１２が制動されるようになっ
ている。
１に周知の構成にてロータ軸方向へ移動可能かつ制動ト
ルクを受承可能に支持されていて、制動時（シリンダ部
１３ａ内に制動液圧が付与されたとき）にピストン１４
とキャリパ１３のアーム部１３ｃによりディスクロータ
１２に向けてそれぞれ押動されるようになっており、こ
れによってディスクロータ１２が制動されるようになっ
ている。
【００１１】上記のように構成した本実施形態において
は、環状溝１３ａ１における背肉無側（図１の下側）の
シリンダ開口側面取量Ａ１（図２の（ｂ）参照）が背肉
有側（図１の上側）のシリンダ開口側面取量Ａ２（図２
の（ａ）参照）より大きくしてあって、制動時における
リトラクションリング１５の変形量が背肉無側にて大き
くなるようにしてあり、背肉無側のピストンリトラクト
量が背肉有側のピストンリトラクト量より大きくなるよ
うに構成されているため、制動後の除圧時においてピス
トン１４の背肉無側部位は背肉有側部位に比して多量に
戻される。したがって、制動時にキャリパ１３が制動液
圧の反力によって反り返る変形をし、これに伴ってピス
トン１４における背肉無側部位の移動量が背肉有側部位
の移動量に比して大きくなっても、制動後の除圧時にリ
トラクションリング１５によってピストン１４の背肉無
側部位を背肉有側部位に比して多量に戻して十分に戻す
ことができ、ピストン１４とパッド１６間の背肉有側部
位及び背肉無側部位に十分なクリアランスを確保するこ
とができて、パッド１６の引きずりを効果的に抑制する
ことができる。
は、環状溝１３ａ１における背肉無側（図１の下側）の
シリンダ開口側面取量Ａ１（図２の（ｂ）参照）が背肉
有側（図１の上側）のシリンダ開口側面取量Ａ２（図２
の（ａ）参照）より大きくしてあって、制動時における
リトラクションリング１５の変形量が背肉無側にて大き
くなるようにしてあり、背肉無側のピストンリトラクト
量が背肉有側のピストンリトラクト量より大きくなるよ
うに構成されているため、制動後の除圧時においてピス
トン１４の背肉無側部位は背肉有側部位に比して多量に
戻される。したがって、制動時にキャリパ１３が制動液
圧の反力によって反り返る変形をし、これに伴ってピス
トン１４における背肉無側部位の移動量が背肉有側部位
の移動量に比して大きくなっても、制動後の除圧時にリ
トラクションリング１５によってピストン１４の背肉無
側部位を背肉有側部位に比して多量に戻して十分に戻す
ことができ、ピストン１４とパッド１６間の背肉有側部
位及び背肉無側部位に十分なクリアランスを確保するこ
とができて、パッド１６の引きずりを効果的に抑制する
ことができる。
【００１２】上記実施形態においては、キャリパ１３の
シリンダ部１３ａとピストン１４間に設けられて背肉無
側のピストンリトラクト量を背肉有側のピストンリトラ
クト量より大きくするリトラクト設定手段として、環状
溝１３ａ１における背肉無側（図１の下側）のシリンダ
開口側面取量Ａ１（図２の（ｂ）参照）を背肉有側（図
１の上側）のシリンダ開口側面取量Ａ２（図２の（ａ）
参照）より大きくした構成を採用した例について説明し
たが、上記リトラクト設定手段として、図２に示した構
成に代えて図３〜図１０に示した各構成を採用して実施
することも可能である。
シリンダ部１３ａとピストン１４間に設けられて背肉無
側のピストンリトラクト量を背肉有側のピストンリトラ
クト量より大きくするリトラクト設定手段として、環状
溝１３ａ１における背肉無側（図１の下側）のシリンダ
開口側面取量Ａ１（図２の（ｂ）参照）を背肉有側（図
１の上側）のシリンダ開口側面取量Ａ２（図２の（ａ）
参照）より大きくした構成を採用した例について説明し
たが、上記リトラクト設定手段として、図２に示した構
成に代えて図３〜図１０に示した各構成を採用して実施
することも可能である。
【００１３】図３に示した構成（パッド１６側からみた
ピストン１４の構成）は、ピストン１４における背肉無
側（図１及び図３の下側）の摺動面１４ａの面粗度を背
肉有側（図１及び図３の上側）の摺動面１４ｂの面粗度
より大きくした構成、例えば背肉無側（図１及び図３の
下側）端の摺動面１４ａの面粗度を３〜５Ｚとし、背肉
有側（図１及び図３の上側）端の摺動面１４ｂの面粗度
を１．６Ｚとして、その間の面粗度を徐々に変化させた
構成である。また、図４に示した構成は、背肉無側（図
１及び図４の下側）半分、すなわち図４の周方向範囲Ｂ
１の摺動面の面粗度を３〜５Ｚとし、背肉有側（図１及
び図４の上側）半分、すなわち図４の周方向範囲Ｂ２の
摺動面の面粗度を１．６Ｚとした構成である。なお、ピ
ストン１４の摺動面において面粗度の大きい部位では、
リトラクションリング１５との係合度合を大きくするこ
とができて、ピストンリトラクト量を大きくすることが
できる。
ピストン１４の構成）は、ピストン１４における背肉無
側（図１及び図３の下側）の摺動面１４ａの面粗度を背
肉有側（図１及び図３の上側）の摺動面１４ｂの面粗度
より大きくした構成、例えば背肉無側（図１及び図３の
下側）端の摺動面１４ａの面粗度を３〜５Ｚとし、背肉
有側（図１及び図３の上側）端の摺動面１４ｂの面粗度
を１．６Ｚとして、その間の面粗度を徐々に変化させた
構成である。また、図４に示した構成は、背肉無側（図
１及び図４の下側）半分、すなわち図４の周方向範囲Ｂ
１の摺動面の面粗度を３〜５Ｚとし、背肉有側（図１及
び図４の上側）半分、すなわち図４の周方向範囲Ｂ２の
摺動面の面粗度を１．６Ｚとした構成である。なお、ピ
ストン１４の摺動面において面粗度の大きい部位では、
リトラクションリング１５との係合度合を大きくするこ
とができて、ピストンリトラクト量を大きくすることが
できる。
【００１４】図５に示した構成は、リトラクションリン
グ１５における背肉無側（図１及び図５の下側）の摺動
面１５ａの面粗度を背肉有側（図１及び図５の上側）の
摺動面１５ｂの面粗度より小さくした構成、例えば背肉
無側（図１及び図５の下側）端の摺動面１５ａの面粗度
を１．６Ｚとし、背肉有側（図１及び図５の上側）端の
摺動面１５ｂの面粗度を３〜１０Ｚとして、その間の面
粗度を徐々に変化させた構成である。また、図６に示し
た構成は、背肉無側（図１及び図６の下側）半分、すな
わち図６の周方向範囲Ｃ１の摺動面の面粗度を１．６Ｚ
とし、背肉有側（図１及び図６の上側）半分、すなわち
図６の周方向範囲Ｃ２の摺動面の面粗度を３〜１０Ｚと
した構成である。なお、リトラクションリング１５の摺
動面において面粗度の小さい部位では、ピストン１４と
の密着度を大きくすることができて、ピストンリトラク
ト量を大きくすることができる。
グ１５における背肉無側（図１及び図５の下側）の摺動
面１５ａの面粗度を背肉有側（図１及び図５の上側）の
摺動面１５ｂの面粗度より小さくした構成、例えば背肉
無側（図１及び図５の下側）端の摺動面１５ａの面粗度
を１．６Ｚとし、背肉有側（図１及び図５の上側）端の
摺動面１５ｂの面粗度を３〜１０Ｚとして、その間の面
粗度を徐々に変化させた構成である。また、図６に示し
た構成は、背肉無側（図１及び図６の下側）半分、すな
わち図６の周方向範囲Ｃ１の摺動面の面粗度を１．６Ｚ
とし、背肉有側（図１及び図６の上側）半分、すなわち
図６の周方向範囲Ｃ２の摺動面の面粗度を３〜１０Ｚと
した構成である。なお、リトラクションリング１５の摺
動面において面粗度の小さい部位では、ピストン１４と
の密着度を大きくすることができて、ピストンリトラク
ト量を大きくすることができる。
【００１５】図７に示した構成は、リトラクションリン
グ１５における背肉無側（図１及び図７の下側）１５ｃ
の硬度を背肉有側（図１及び図７の上側）１５ｄの硬度
より小さくした構成であって、制動時におけるリトラク
ションリング１５の変形量を背肉有側（図１及び図７の
上側）に比して背肉無側（図１及び図７の下側）で大き
くすることができて、背肉無側（図１及び図７の下側）
のピストンリトラクト量を背肉有側（図１及び図７の上
側）のピストンリトラクト量に比して大きくすることが
できる。
グ１５における背肉無側（図１及び図７の下側）１５ｃ
の硬度を背肉有側（図１及び図７の上側）１５ｄの硬度
より小さくした構成であって、制動時におけるリトラク
ションリング１５の変形量を背肉有側（図１及び図７の
上側）に比して背肉無側（図１及び図７の下側）で大き
くすることができて、背肉無側（図１及び図７の下側）
のピストンリトラクト量を背肉有側（図１及び図７の上
側）のピストンリトラクト量に比して大きくすることが
できる。
【００１６】図８に示した構成は、リトラクションリン
グ１５における背肉無側（図１及び図８の下側）の軸方
向幅Ｗ１を背肉有側（図１及び図８の上側）の軸方向幅
Ｗ２より大きくした構成（図８の（ｂ）参照）である。
なお、リトラクションリング１５の軸方向幅を大きくし
た部位では、ピストン１４との密着量を多くすることが
できてピストンリトラクト量を大きくすることができ
る。
グ１５における背肉無側（図１及び図８の下側）の軸方
向幅Ｗ１を背肉有側（図１及び図８の上側）の軸方向幅
Ｗ２より大きくした構成（図８の（ｂ）参照）である。
なお、リトラクションリング１５の軸方向幅を大きくし
た部位では、ピストン１４との密着量を多くすることが
できてピストンリトラクト量を大きくすることができ
る。
【００１７】図９に示した構成は、リトラクションリン
グ１５における背肉無側（図１及び図９の下側）の径方
向厚さＴ１を背肉有側（図１及び図９の上側）の径方向
厚さＴ２より大きくした構成であって、制動時における
リトラクションリング１５の変形量を背肉有側（図１及
び図９の上側）に比して背肉無側（図１及び図９の下
側）で大きくすることができて、背肉無側（図１及び図
９の下側）のピストンリトラクト量を背肉有側（図１及
び図９の上側）のピストンリトラクト量に比して大きく
することができる。
グ１５における背肉無側（図１及び図９の下側）の径方
向厚さＴ１を背肉有側（図１及び図９の上側）の径方向
厚さＴ２より大きくした構成であって、制動時における
リトラクションリング１５の変形量を背肉有側（図１及
び図９の上側）に比して背肉無側（図１及び図９の下
側）で大きくすることができて、背肉無側（図１及び図
９の下側）のピストンリトラクト量を背肉有側（図１及
び図９の上側）のピストンリトラクト量に比して大きく
することができる。
【００１８】図１０に示した構成は、環状溝１３ａ１内
に形成した環状吸収溝１３ａ２（特開平７−１５１１７
０号公報に開示されているもの）における背肉無側（図
１及び図１０の下側）の吸収体積量Ｖ１（図１０の
（ｂ）参照）を背肉有側（図１及び図１０の上側）の吸
収体積量Ｖ２（図１０の（ａ）参照）より大きくした構
成である。なお、吸収体積量を大きくした部位では、リ
トラクションリング１５に対するピストン１４の滑り量
を小さくすることができて、ピストンリトラクト量を大
きくすることができる。
に形成した環状吸収溝１３ａ２（特開平７−１５１１７
０号公報に開示されているもの）における背肉無側（図
１及び図１０の下側）の吸収体積量Ｖ１（図１０の
（ｂ）参照）を背肉有側（図１及び図１０の上側）の吸
収体積量Ｖ２（図１０の（ａ）参照）より大きくした構
成である。なお、吸収体積量を大きくした部位では、リ
トラクションリング１５に対するピストン１４の滑り量
を小さくすることができて、ピストンリトラクト量を大
きくすることができる。
【図１】 本発明によるディスクブレーキの一実施形態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図２】 図１に示したリトラクションリングの上方部
位及び下方部位の拡大図である。
位及び下方部位の拡大図である。
【図３】 本発明の第１変形実施形態を示す図である。
【図４】 本発明の第２変形実施形態を示す図である。
【図５】 本発明の第３変形実施形態を示す図である。
【図６】 本発明の第４変形実施形態を示す図である。
【図７】 本発明の第５変形実施形態を示す図である。
【図８】 本発明の第６変形実施形態を示す図である。
【図９】 本発明の第７変形実施形態を示す図である。
【図１０】 本発明の第８変形実施形態を示す図であ
る。
る。
１２…ディスクロータ、１３…キャリパ、１３ａ…シリ
ンダ部、１３ａ１…環状溝、１３ｂ…背肉部、１４…ピ
ストン、１５…リトラクションリング、１６…パッド。
ンダ部、１３ａ１…環状溝、１３ｂ…背肉部、１４…ピ
ストン、１５…リトラクションリング、１６…パッド。
Claims (8)
- 【請求項１】 シリンダ部の一側に設けた背肉部にてデ
ィスクロータを跨ぐキャリパと、前記シリンダ部にロー
タ軸方向へ摺動可能に組付けたピストンと、前記シリン
ダ部に形成した環状溝に組付けられて内周にて前記ピス
トンに係合し前記ピストンと前記シリンダ部間をシール
するとともに制動後の除圧時に前記ピストンを戻すリト
ラクションリングを備え、また制動時に前記ピストンに
より前記ディスクロータに向けて押動されて前記ディス
クロータを制動させるパッドを備えてなるディスクブレ
ーキにおいて、前記シリンダ部と前記ピストン間に、背
肉無側のピストンリトラクト量を背肉有側のピストンリ
トラクト量より大きくするリトラクト設定手段を設けた
ことを特徴とするディスクブレーキ。 - 【請求項２】 前記リトラクト設定手段が、前記環状溝
における背肉無側のシリンダ開口側面取量を背肉有側の
シリンダ開口側面取量より大きくした構成であることを
特徴とする請求項１記載のディスクブレーキ。 - 【請求項３】 前記リトラクト設定手段が、前記ピスト
ンにおける背肉無側の摺動面面粗度を背肉有側の摺動面
面粗度より大きくした構成であることを特徴とする請求
項１記載のディスクブレーキ。 - 【請求項４】 前記リトラクト設定手段が、前記リトラ
クションリングにおける背肉無側の摺動面面粗度を背肉
有側の摺動面面粗度より小さくした構成であることを特
徴とする請求項１記載のディスクブレーキ。 - 【請求項５】 前記リトラクト設定手段が、前記リトラ
クションリングにおける背肉無側の硬度を背肉有側の硬
度より小さくした構成であることを特徴とする請求項１
記載のディスクブレーキ。 - 【請求項６】 前記リトラクト設定手段が、前記リトラ
クションリングにおける背肉無側の軸方向幅を背肉有側
の軸方向幅より大きくした構成であることを特徴とする
請求項１記載のディスクブレーキ。 - 【請求項７】 前記リトラクト設定手段が、前記リトラ
クションリングにおける背肉無側の径方向厚さを背肉有
側の径方向厚さより大きくした構成であることを特徴と
する請求項１記載のディスクブレーキ。 - 【請求項８】 前記リトラクト設定手段が、前記環状溝
内に形成した環状吸収溝における背肉無側の吸収体積量
を背肉有側の吸収体積量より大きくした構成であること
を特徴とする請求項１記載のディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9100648A JPH10292834A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9100648A JPH10292834A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | ディスクブレーキ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10292834A true JPH10292834A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14279655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9100648A Pending JPH10292834A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | ディスクブレーキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10292834A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007187209A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Toyota Motor Corp | パッド摩耗に対応するディスクブレーキ |
| WO2010064265A1 (en) | 2008-12-02 | 2010-06-10 | Freni Brembo S.P.A. | Piston roll back device |
| WO2011077410A1 (en) | 2009-12-24 | 2011-06-30 | Freni Brembo S.P.A. | Disc brake caliper with piston roll-back device |
| WO2013046122A1 (en) | 2011-09-27 | 2013-04-04 | Freni Brembo S.P.A. | Device for retracting a piston |
-
1997
- 1997-04-17 JP JP9100648A patent/JPH10292834A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007187209A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Toyota Motor Corp | パッド摩耗に対応するディスクブレーキ |
| WO2010064265A1 (en) | 2008-12-02 | 2010-06-10 | Freni Brembo S.P.A. | Piston roll back device |
| US8376101B2 (en) | 2008-12-02 | 2013-02-19 | Freni Brembo S.P.A. | Piston roll back device |
| WO2011077410A1 (en) | 2009-12-24 | 2011-06-30 | Freni Brembo S.P.A. | Disc brake caliper with piston roll-back device |
| WO2013046122A1 (en) | 2011-09-27 | 2013-04-04 | Freni Brembo S.P.A. | Device for retracting a piston |
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