JPS6023558Y2 - グロ−ン防止形デイスクブレ−キ - Google Patents

グロ−ン防止形デイスクブレ−キ

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JPS6023558Y2
JPS6023558Y2 JP1978006262U JP626278U JPS6023558Y2 JP S6023558 Y2 JPS6023558 Y2 JP S6023558Y2 JP 1978006262 U JP1978006262 U JP 1978006262U JP 626278 U JP626278 U JP 626278U JP S6023558 Y2 JPS6023558 Y2 JP S6023558Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caliper
disc
pad
disc rotor
brake
Prior art date
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Expired
Application number
JP1978006262U
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English (en)
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JPS54111251U (ja
Inventor
廣正 岡村
幸雄 山本
Original Assignee
トヨタ自動車株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はキャリパが浮動式のディスクブレーキにおける
ブローン発生の防止に関するものである。
キャリパ浮動式のディスクブレーキは、キャリパをマウ
ンティングブラケットによってディスクロータの板面に
直角な方向に移動可能に保持させ、キャリパの一端部に
設けたシリンダのピストンによって第一のブレーキパッ
ドをディスクロータの一面に押圧するともに、その反力
をキャリパの他端部に設けた爪部から第二のブレーキパ
ッドに伝達させてこれをディスクロータの他の一面に押
圧する形式のディスクブレーキであり、車両用のブレー
キとして多用されている。
しかしこのキャリパが浮動式のディスクブレーキを装備
した車両においては、制動時に車両のボディが200な
いし300ヘルツ程度の低い周波数の異音を発すること
がある。
これをブローンと称して従来からその防止策の発見に多
くの努力が払われて来たが未だ効果的な防止策は得られ
ていない。
本考案の考案者等はこのブローンの防止策を考求するう
ち、ブローンは比較的小さなブレーキペダル踏力で制動
する軽制動時、またはブレーキペダル解放後もブレーキ
パッドがディスクロータに摺接したままの状態となるブ
レーキ引きずり時に特に多く発生することから、これ等
の場合には車両のサスペンション装置、マウンティング
ブラケットおよびキャリパ等から成る系の振動がパッド
の自励振動と同期して、系全体に自励的な振動が誘起さ
れることがブローン発生の原因であろうとの推測を得た
そこでブレーキパッドとこれをディスクロータに押圧す
るピストン、キャリパ爪部等との接触条件を種々に変更
しつつ制動実験を行なったところ、ブローン防止に極め
て有効な条件が存在することを発見し、本考案に到達し
た。
すなわち、キャリパ浮動式ディスクブレーキのキャリパ
爪部、このキャリパ爪部によってディスクロータに押圧
されるブレーキパッドの裏金(摩擦材の背面に固着され
た補強板)またはこれ等両者の間に別途挿入された板状
体(シム)等押圧力伝達部材のトレーリング側(ディス
クロータ回転中におけるディスクロータ上の任意の一点
がブレーキパッドから離間する側)押圧力伝達面であっ
て、ディスクロータの外周側隅部を、他の部分より僅か
に突出させ、軽制動時においてはキャリパ爪部の押圧力
が必ずブレーキパッドのトレーリング側へ加えられるよ
うにすることによって、ブローンの発生を有効に防止す
ることに成功したのである。
以下本考案の実施例を示す図面に基いて更に詳細に説明
する。
第1図および第2図において、1はディスクロータであ
り、図示しない車輪と一体的に回転する。
また2はキャリパであって、図示しない非回転部材に固
定されたマウンティングブラケット3によって、前記デ
ィスクロータ1の板面に直角な方向に移動可能に保持さ
れている。
キャリパ2はほぼ鞍形をなし、ディスクロータ1の外周
部を跨いだ状態に取付けられているが、その一端部には
シリンダ4が一体的に形成されており、他端部には二個
の爪部5,6が一体的に形成されている。
シリンダ4にはピストン7が液密に滑合されており、ピ
ストン7とディスクロータ1との間には第一のブレーキ
パッド(以後単に第一パッドという)8が配設されてい
る。
また爪部5,6とディスクロータ1との間には第二のブ
レーキパッド(以後単に第二パッドという)9が配設さ
れている。
第一パッド8および第二パッド9はマウンティングブラ
ケット3によって、ディスクロータ1の板面に直角な方
向に移動可能に支持されている。
第二パッド9の裏金10は、第1図に示すように上端縁
中心Aと、マウンティングブラケット3に対する係合突
起11の上部基点Bとを結ぶ直線より上方のほぼ三角形
の部分を残して、他の部分が約0.2771771切削
されている。
すなわちこの三角形の部分が他より0.2mm程僅かに
突出した突起12とされているのである。
ただし第1図においてディスクロータ1は車両の前進時
に反時計方向に回転するのであり、従って突起12は裏
金10のトレーリング側の上部(ディスクロータ1の外
周側)に形成されていることとなる。
以上のように構成されたディスクブレーキにおいて、シ
リンダ4に比較的低い(10kg/cI未満)制動油圧
が加えられると、ピストン7が押し出され、第一パッド
8をディスクロータ1の一面に押圧する。
その反力によってキャリパ2は第2図において右方へ移
動させられ、爪部5が第二パッド9の突起12に当接し
てこれをディスクロータ1の他の一面に押圧する。
すなわちこの状態においては第二パッド9は、突起12
が形成されたトレーリング側上部に押圧力を受けて、恰
もその上隅部の一点を中心にして押圧されるような接触
状態で第二パッド9がディスクロータ1に摺接させられ
るのであり、このようにすることによって、ブローンの
発生が有効に防止されるのである。
これは、キャリパ1と第二パッド9との接触条件が変え
られたことにより、系全体の振動特性がブローンを発生
し難い側へ移行させられたことと、第二パッド9のディ
スクロータ1に対する摺接状態が安定することとに依る
ものと推測されている。
すなわち、従来においては、第二パッド9の全面が押圧
されたとき、その全面の各部に均一な摩擦力が付与され
る訳ではなくその第二パッド9各部に付与される摩擦力
の合力の作用点および作用方向が変化することが避けら
れないため、それに従って第二パッド9のトルク受は端
(トレーリング側端部)を中心として第二パッド9の自
励振動が惹起され、これに起因してブローンが聞こえる
のである。
しかし、本実施例においては、第二パッド9のトレーリ
ング側端部であってディスクロータ1の外周側に突起1
2が形成された結果、第二パッド9に付与される摩擦力
はトレーリング側端部の外周側を中心として局部的に付
与されるため、その摩擦力の方向および作用点が安定と
なり、第二パッド9のトレーリグ側端部を中心とする、
ディスクロータ1に平行な面内における自励振動が殆ど
解消されるのである。
この推測の妥当性の確認は未だなされていないが、第二
パッド裏金10のトレーリング側であってディスクロー
タ1の外周側である上部部分を他の部分より僅かに突出
させることによって、ブローンが有効に防止され、中で
も本実施例におけるように、トレーリング側上部の三角
形部分を突出させた場合に特に顕著なブローン防止効果
が得られることは持続的な実験によって十分に確認され
ている。
因に、本考案者等の実験によれば、従来のディスクブレ
ーキにおいては、第5図に示すように、制動評価テスト
毎に何等かのブローンの発生が認められたのに対し、突
起12が形成されたパッド9を用いた本実施例のディス
クブレーキによれば、第6図に示すように、同テスト条
件下において、ブローンの発生が大幅に抑制されたこと
が認められた。
ここで、図中のブローン指数IGとは1回の評価テスト
において0回制動がそれぞれ行われたときのブローンの
発生回数X 1/10であって、たとえば評価テスト中
に1回程度の比較的小レベルのブローンが出る場合をブ
ローン指数0.1とするものである。
また、上記実験における制動は制動液圧が10kg/c
J未満の軽い制動であり、ブローンは一般的騒音環境レ
ベルにおいて明確に認められるものをいう。
なお付言すれば、突起12の高さは0.2mm (0,
2〜0.4TrrInあれば十分)と低いため、シリン
ダ4に高い制動油圧が加えられた場合には、爪部6も裏
金10に接触し、リーディング側(ディスクロータの任
意の一点が最初にブレーキパッドに接触する側)にも押
圧力が加えられることは従来のディスクブレーキと同様
である。
本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、第3
図および第4図に示す態様によっても具体化され得る。
これは第二パッド9にシム13を取付けることによって
、前記実施例と同様なブローン防止効果を得るものであ
る。
シム13は四個の取付ラグ14を有し、これ等取付ラグ
14が裏金10の周面に沿って折り曲げられることによ
って第二パッド8に取付けられている。
シム13には三角形状の薄板15がスポット溶接されて
おり、これが前記実施例における突起12と同様な作用
を為して、ブローンの発生が防止されるのである。
本考案は更に、トレーリング側のキャリパ爪部5の押圧
力伝達面のディスクロータ1外周隅部を、リーディング
側のキャリパ爪部6の押圧力伝達面より僅かに突出させ
ることによっても具体化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す正面図であり、第2図
は第1図における■−■断面図である。 第3図は本考案の別の実施例に使用するブレーキパッド
の正面図であり、第4図は同じく側面図である。 第5図および第6図は実験データであって、第5図は従
来のディスクブレーキのブローン発生状態を示す図表、
第6図は第1図の実施例のディスクブレーキにおけるブ
ローン発生状態を示す図表である。 1:ディスクロータ、2:キャリパ、3:マウンティン
グブラケット、4ニジリンダ、5,6:キャリパの爪部
、7:ピストン、8:第一のブレーキハツト、9:第二
のプレーキパッt’、10:第二のブレーキパッド裏金
、12:突起、13:シム、15:薄板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 キャリパがマウンティングブラケットによってディスク
    ロータの板面に直角な方向に移動可能に保持され、該キ
    ャリパの一端部に設けられたシリンダのピストンによっ
    て第一のブレーキパッドが該ディスクロータの一面に押
    圧されるとともにその反力が該キャリパの他端部に設け
    られた爪部かう第二のブレーキパッドに伝達されて該第
    二のブレーキパッドが該ディスクロータの他の一面に押
    圧され、もって該ディスクロータの回転が抑制されるキ
    ャリパ浮動式のディスクブレーキにおいて、 前記第二のブレーキパッドの摩擦材に固着された裏金、
    前記キャリパの爪部またはこれ等両者間に別途挿入され
    た板状体等第ニブレーキパッド側押圧力伝達部材のトレ
    ーリング側押圧力伝達面であって、前記ディスクロータ
    の外周側隅部を、他の部分よりも僅かに突出させたこと
    を特徴とするブローン防止形ディスクブレーキ。
JP1978006262U 1978-01-21 1978-01-21 グロ−ン防止形デイスクブレ−キ Expired JPS6023558Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS54111251U JPS54111251U (ja) 1979-08-04
JPS6023558Y2 true JPS6023558Y2 (ja) 1985-07-13

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JP1978006262U Expired JPS6023558Y2 (ja) 1978-01-21 1978-01-21 グロ−ン防止形デイスクブレ−キ

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JPH0110505Y2 (ja) * 1981-03-02 1989-03-27

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51134183U (ja) * 1975-04-21 1976-10-29

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