JPH09203115A - 梁の接合構造 - Google Patents

梁の接合構造

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JPH09203115A
JPH09203115A JP1099696A JP1099696A JPH09203115A JP H09203115 A JPH09203115 A JP H09203115A JP 1099696 A JP1099696 A JP 1099696A JP 1099696 A JP1099696 A JP 1099696A JP H09203115 A JPH09203115 A JP H09203115A
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insertion holes
bolt
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JP1099696A
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Kiyoshi Hagihira
潔 萩平
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築における作業の共通化による作業効率の
向上、あるいは部品の共通化による建築コストの低減を
図ることができる梁の接合構造の提供。 【解決手段】 二本の梁12,14をT字状に接合する
にあたって、第一の梁12の中間位置に接合用部材20
を固定し、この接合用部材20に第一の梁12の長手方
向に並ぶ複数の第一のボルト挿通孔21を設け、第二の
梁14の端部にエンドプレート30を固定し、このエン
ドプレート30に第二のボルト挿通孔31を設け、複数
の第一のボルト挿通孔21のうちのいずれかと第二のボ
ルト挿通孔31とを一致させてこれらにボルト40を通
し、接合用部材20とエンドプレート30とをボルト4
0により締め付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、T字状に接合され
る二本の梁の接合構造に関し、間仕切壁を支持する中間
梁やバスユニットを支持するバスユニット支持梁を建物
ユニットの大梁に接合する際などに利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、工場で生産された複数の建物ユ
ニットを建築現場で組み立てるユニット式建物の建築が
行われている。このユニット式建物を構成する建物ユニ
ットの内部には、間仕切壁が設けられたり、あるいはバ
スユニットが設けられたりする場合があるが、このよう
な場合には、通常、間仕切壁やバスユニットを支持する
ための専用の梁が建物ユニットに設けられる。
【0003】図5には、建物ユニットの大梁100と建
物ユニットの内部に設けられる間仕切壁を支持するため
の中間梁101との接合構造の一般的な従来例が示され
ている。大梁100は、箱形の建物ユニットの上面の周
囲四辺に設けられる上梁または下面の周囲四辺に設けら
れる下梁であり、通常、C字断面形状を有するチャンネ
ル鋼材により形成されている。また、中間梁101は、
C字断面形状を有するチャンネル鋼材や中空の角柱状鋼
材などにより形成されている。
【0004】大梁100の中間位置には、ブラケット1
02が溶接で固定され、このブラケット102には、中
間梁101の端部がボルト103により取り付けられて
いる。従って、中間梁101の大梁100への接合位置
は、ブラケット102の大梁100への固定位置により
定まっている。
【0005】図6には、図中二点鎖線で示す如く建物ユ
ニット90の内部に設けられるバスユニット91の支持
構造が示されている。建物ユニット90の下側の大梁の
うち長辺方向に沿って平行に設けられた二本の大梁92
間には、サブフレーム95が架け渡され、このサブフレ
ーム95と建物ユニット90の短辺方向に沿う大梁93
との間には、複数本の棒状の架台96が平行に架け渡さ
れている。そして、架台96の上にバスユニット91の
足を載せることによりバスユニット91が支持されるよ
うになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た図5の大梁100と中間梁101との接合構造では、
ブラケット102の大梁100への固定位置により中間
梁101の大梁100への接合位置が定まってしまうた
め、設置する間仕切壁の納まりによってブラケット10
2の大梁100への固定位置を変えなければならないの
で、ブラケット102の固定作業の共通化を図ることが
できず、作業効率が悪いという問題があった。
【0007】つまり、建物ユニットの内部に設けられる
間仕切壁の設置態様には、間仕切壁の芯材の一方の側の
みに石膏ボード等の壁面材を張り付ける場合(図7
(A)の場合)と、間仕切壁の芯材の他方の側のみに石
膏ボード等の壁面材を張り付ける場合(図7(B)の場
合)と、間仕切壁の芯材の両側に石膏ボード等の壁面材
を張り付ける場合(図7(C)の場合)とがある。この
ため、建築基準線であるモジュール芯Mの位置と中間梁
101の設置位置との関係は、図7(A)〜図7(C)
の各場合において異なるものとなる。例えば、中間梁1
01の水平方向の幅がL=50mmで同じであっても、
図7(A)の場合には、L1=33mm、L2=17m
mとしてL2側のみに壁面材を張り付け、図7(B)の
場合には、L1=17mm、L2=33mmとしてL1
側のみに壁面材を張り付け、図7(C)の場合には、L
1=25mm、L2=25mmとしてL1およびL2側
の両方に壁面材を張り付けるなど、異なる中間梁101
の設置位置とすることがある。ところが、前述した図5
の大梁100と中間梁101との接合構造では、図7
(A)〜図7(C)のように中間梁101の設置位置を
変えようとすると、これらの各場合に応じてブラケット
102の大梁100への固定位置を変えなければなら
ず、前述したような作業効率の低下等の問題が生じる。
【0008】また、図6の如く建物ユニット90の内部
にバスユニット91を設ける際に、多種類のバスユニッ
ト91に対応しようとした場合には、バスユニット91
の支持構造をこれに応じたものとしなければならない。
ところが、前述した図6のバスユニット91の支持構造
では、架台96の配置方向が長辺大梁92に沿う方向と
なっているため、バスユニット91の種類の変更に対応
するには、架台96の長さをそれに応じて変更しなけれ
ばならず、用意しておくべき部品の種類が多くなり、建
築コストの増大となるうえ、部品管理の手間がかかると
いう問題があった。
【0009】本発明の目的は、建築における作業の共通
化による作業効率の向上、あるいは部品の共通化による
建築コストの低減を図ることができる梁の接合構造を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の梁の接合構造
は、図面を参照して説明すると、T字状に接合される二
本の梁の接合構造であって、第一の梁12,13,53
Aの中間位置に接合用部材20,60を固定し、この接
合用部材20,60に前記第一の梁12,13,53A
の長手方向に並ぶ複数の第一のボルト挿通孔21,61
を設け、第二の梁14,57の端部にエンドプレート3
0,70を固定し、このエンドプレート30,70に第
二のボルト挿通孔31,71を設け、前記複数の第一の
ボルト挿通孔21,61のうちのいずれかと前記第二の
ボルト挿通孔31,71とを一致させてこれらにボルト
40,80を通し、前記接合用部材20,60と前記エ
ンドプレート30,70とを前記ボルト40,80によ
り締め付けたことを特徴とする。
【0011】このような本発明においては、第一の梁1
2,13と第二の梁14とを接合するにあたり、第一の
梁12,13に複数の第一のボルト挿通孔21を有する
接合用部材20を設け、これらの複数の第一のボルト挿
通孔21のうちから選択した任意の一つの第一のボルト
挿通孔21にボルト40を通すことによって第二の梁1
4の接合を行う。このため、第一の梁12,13に対す
る第二の梁14の接合位置が、接合用部材20に形成さ
れた第一のボルト挿通孔21の形成位置により定まるよ
うになり、選択使用する第一のボルト挿通孔21を変え
ることにより第二の梁14の接合位置を変更することが
可能となる。
【0012】従って、第二の梁14の接合位置を変更す
るにあたって、接合用部材20の第一の梁12,13へ
の固定位置を変更する必要はなく、接合用部材20は常
に同じ位置に固定しておけばよくなり、作業の共通化が
図られるので、前述した図5の場合のように中間梁10
1の設置位置の変更要求に応じてブラケット102の大
梁100への固定位置を変えなければならないという問
題は解消されるため、従来に比べ、作業効率の向上が図
られる。
【0013】また、本発明においては、接合用部材に設
けられた複数の第一のボルト挿通孔のうちの一つのみを
選択使用しなければならないというわけではなく、第一
の梁53Aに複数本の第二の梁57を接合したい場合に
は、複数の第一のボルト挿通孔61が使用されることに
なる。しかし、一本一本の第二の梁57について見れ
ば、この第二の梁57のエンドプレート70に設けられ
た第二のボルト挿通孔71と対になって対応する第一の
ボルト挿通孔61は、複数の第一のボルト挿通孔61の
うちの一つであることに変わりはない。
【0014】このように接合用部材60を介して第一の
梁53Aに複数本の第二の梁57を接合する場合におい
て、前述した図6のようなバスユニット91の支持構造
を構成するにあたって、図6の長辺大梁92を第一の梁
53Aとし、図6の架台96に相当する棒状の部材を第
二の梁57としてこの第二の梁57を第一の梁53Aで
ある図6の長辺大梁92に直交する方向に配置すること
で、同一長さの第二の梁57を用意しておけばバスユニ
ット91の種類の変更に対応可能となる。このため、図
6の従来の支持構造のように長さの異なる架台96を用
意してバスユニット91の種類の変更に対応する必要が
なくなるので、部品の共通化が図られ、建築コストの低
減や部品管理の手間の軽減が図られ、これらにより前記
目的が達成される。
【0015】以上に述べたことと合せ、本発明の主な具
体的態様としては、次のようなものが挙げられる。すな
わち、一の態様としては、複数の第一のボルト挿通孔2
1を、互いに一部干渉する間隔で配置し、これらの干渉
配置された複数の第一のボルト挿通孔21のうちの一つ
に前記ボルト40を通すとともに残りの第一のボルト挿
通孔21には前記ボルト40を通さないようにしたもの
が挙げられる。ここで、前記第一の梁を、ユニット式建
物を構成する建物ユニット10の大梁12,13とし、
前記第二の梁を、前記建物ユニット10内に設けられる
間仕切壁を支持する中間梁14とすれば、上記構成が好
適に実現される。
【0016】また、別の態様としては、前記複数の第一
のボルト挿通孔61を、互いに干渉することのない間隔
で配置し、これらの複数の第一のボルト挿通孔61の各
々と複数本の前記第二の梁57の端部のエンドプレート
70にそれぞれ設けられた第二のボルト挿通孔71とを
一致させてこれらの各対に前記ボルト80を通したもの
が挙げられる。ここで、前記第一の梁を、ユニット式建
物を構成する建物ユニット50の下側の大梁53Aと
し、前記第二の梁を、前記建物ユニット50内に設けら
れるバスユニット56を支持するバスユニット支持梁5
7とすれば、上記構成が好適に実現される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。 [第一実施形態]図1には、本発明の第一実施形態の梁
の接合構造が適用された建物ユニット10の骨組みの斜
視図が示されている。建物ユニット10は、工場で生産
された複数の建物ユニットを現場で組み立てて建てられ
るユニット式建物を構成する建物ユニットのうちの一つ
である。
【0018】建物ユニット10の骨組みは、四隅に立設
された柱11と、柱11の上端間に掛け渡された上梁
(大梁)12と、柱11の下端間に掛け渡された下梁
(大梁)13と、上梁12間および下梁13間に掛け渡
された中間梁14とを備えて構成されている。このう
ち、上梁12と中間梁14との接合および下梁13と中
間梁14との接合に本発明の梁の接合構造が適用され、
上梁12および下梁13が第一の梁に相当し、中間梁1
4が第二の梁に相当している。中間梁14は、図示され
ない間仕切壁を支持するために設けられている。
【0019】図2には、第一の梁である上梁12と第二
の梁である中間梁14との接合構造の詳細構成が示され
ている。また、第一の梁である下梁13と第二の梁であ
る中間梁14との接合構造の詳細構成も全く同様である
ので、ここでは上梁12と中間梁14との接合構造につ
いてのみ説明する。
【0020】上梁12の中間位置には、接合用部材20
が溶接等により固定されている。この接合用部材20
は、コの字断面形状を有し、C型チャンネル鋼材により
形成された上梁12と互いの開口部分が向かい合うよう
に配置されている。接合用部材20のウェブ部分には、
上梁12の長手方向に並ぶ三つ(複数)の第一のボルト
挿通孔21が上下二列設けられている。各列の三つ(複
数)の第一のボルト挿通孔21は、互いに一部干渉する
間隔で配置されている。
【0021】中間梁14の端部には、平板状のエンドプ
レート30が固定されている。このエンドプレート30
には、第二のボルト挿通孔31が上下に設けられてい
る。これらの上下二つの第二のボルト挿通孔31は、接
合用部材20の二列の第一のボルト挿通孔21に対応し
ている。
【0022】各列の三つ(複数)の第一のボルト挿通孔
21のうちの選択された一つずつ(例えば、各列の図中
左側の第一のボルト挿通孔21)と、エンドプレート3
0の上下二つの第二のボルト挿通孔31とが一致して配
置され、これらにそれぞれボルト40が通され、接合用
部材20の裏側から配置されたナット41と螺合され
て、接合用部材20とエンドプレート30とが締め付け
られている。これにより、第一の梁である上梁12と第
二の梁である中間梁14との接合が行われている。ま
た、選択使用される第一のボルト挿通孔21は、間仕切
壁の納まり、つまり、どちら側に石膏ボード等の壁面材
を張り付けるか等により決められる。なお、複数の第一
のボルト挿通孔21のうち選択使用されないものには、
ボルト40は通されない状態となっている。
【0023】このような第一実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、第一の梁である上梁12ま
たは下梁13と、第二の梁である中間梁14とを接合す
るにあたり、上梁12および下梁13に接合用部材20
を固定し、この接合用部材20に複数の第一のボルト挿
通孔21を設け、これらの複数の第一のボルト挿通孔2
1のうちから選択した任意の一つの第一のボルト挿通孔
21にボルト40を通すことによって接合を行うように
したので、上梁12または下梁13に対する中間梁14
の接合位置が、接合用部材20に形成された第一のボル
ト挿通孔21の形成位置により定まるようになるため、
選択使用する第一のボルト挿通孔21を変えることによ
り中間梁14の接合位置を変更することができる。
【0024】従って、中間梁14の接合位置を変更する
にあたって、接合用部材20の上梁12または下梁13
への固定位置を変更する必要はなく、接合用部材20は
常に同じ位置に固定しておけばよくなり、作業の共通化
を図ることができる。このため、前述した図5の場合の
ように中間梁101の設置位置の変更要求に応じてブラ
ケット102の大梁100への固定位置を変えなければ
ならないという問題を解消でき、従来に比べ、作業効率
の向上を図ることができる。
【0025】[第二実施形態]図3には、本発明の第二
実施形態の梁の接合構造が適用された建物ユニット50
の骨組みの斜視図が示されている。建物ユニット50
は、工場で生産された複数の建物ユニットを現場で組み
立てて建てられるユニット式建物を構成する建物ユニッ
トのうちの一つである。建物ユニット50の内部には、
図中二点鎖線で示す如く、バスユニット56が設けられ
るようになっている。
【0026】建物ユニット50の骨組みは、四隅に立設
された柱51と、柱51の上端間に掛け渡された上梁
(大梁)52と、柱51の下端間に掛け渡された下梁
(大梁)53とを備えて構成されている。下梁53のう
ち長辺方向に沿う二本の平行な下梁53A間には、バス
ユニット56を支持する複数本のバスユニット支持梁5
7が掛け渡されている。このうち、下梁53Aとバスユ
ニット支持梁57との接合に本発明の梁の接合構造が適
用され、下梁53Aが第一の梁に相当し、バスユニット
支持梁57が第二の梁に相当している。また、図中一点
鎖線の如く、下梁53A間にサブフレーム59を掛け渡
すようにしてもよい。
【0027】図4には、第一の梁である下梁53Aと、
第二の梁であるバスユニット支持梁57との接合構造の
詳細構成が示されている。下梁53Aには、接合用部材
60が溶接等により固定されている。この接合用部材6
0は、コの字断面形状を有し、C型チャンネル鋼材によ
り形成された下梁53Aと互いの開口部分が向かい合う
ように配置されている。接合用部材60のウェブ部分に
は、下梁53Aの長手方向に並ぶ複数の第一のボルト挿
通孔61が上下二列設けられている。各列の複数の第一
のボルト挿通孔61は、建築基準線であるモジュール芯
に従って、互いに干渉することのない間隔で配置されて
いる。また、第一のボルト挿通孔61の各々の裏側に
は、裏ナット81が予め固定されている。
【0028】バスユニット支持梁57の端部には、平板
状のエンドプレート70が固定されている。このエンド
プレート70には、第二のボルト挿通孔71が上下に設
けられている。これらの上下二つの第二のボルト挿通孔
71は、接合用部材60の二列の第一のボルト挿通孔6
1に対応している。
【0029】各列の複数の第一のボルト挿通孔61のう
ちの選択された一つずつ(例えば、各列の図中左側の第
一のボルト挿通孔61)と、エンドプレート70の上下
二つの第二のボルト挿通孔71とが一致して配置され、
これらにそれぞれボルト80が通され、裏ナット81と
螺合されて、接合用部材60とエンドプレート70とが
締め付けられている。これにより、第一の梁である下梁
53Aと第二の梁であるバスユニット支持梁57との接
合が行われている。そして、このような接合が、複数本
のバスユニット支持梁57の各々について行われてい
る。なお、全ての第一のボルト挿通孔61にボルト80
を通してバスユニット支持梁57の接合を行う必要はな
く、例えば、一個置きに第一のボルト挿通孔61を使用
するなど、適宜な選択使用を行ってよい。また、設けら
れている全ての第一のボルト挿通孔61にボルト80を
通してバスユニット支持梁57の接合を行ってもよい。
【0030】このような第二実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、バスユニット56の種類の
変更に対応するにあたっては、同一長さの第二の梁であ
るバスユニット支持梁57を用意しておくだけでよくな
り、前述した従来の図6のバスユニット91の支持構造
のように長さの異なる架台96を用意してバスユニット
91の種類の変更に対応する必要がなくなるので、部品
の共通化を図ることができ、建築コストの低減や部品管
理の手間の軽減を図ることができる。
【0031】また、下梁53Aに固定される接合用部材
60に裏ナット81を固定しておけばよく、下梁53A
に直接に裏ナット81に相当するものを固定しておく必
要がないので、下梁53Aの情報処理加工の容易化を図
ることができる。
【0032】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変
形等は本発明に含まれるものである。すなわち、前記各
実施形態では、第一の梁である上梁12,53Aは、C
型チャンネル鋼材により形成されていたが、本発明の第
一の梁は、C型チャンネル鋼材に限定されるものではな
く、I字断面、H字断面等を有する鋼材としてもよく、
要するに接合用部材20,60を固定できればよい。
【0033】また、前記各実施形態では、第二の梁であ
る中間梁14やバスユニット支持梁57は、C型チャン
ネル鋼材により形成されていたが、本発明の第二の梁
は、C型チャンネル鋼材に限定されるものではなく、I
字断面、H字断面等を有する鋼材、あるいは中空角柱状
の鋼材などとしてもよく、要するにエンドプレート3
0,70を端部に固定でき、ボルト40,80を通すこ
とができる構造であればよい。
【0034】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、第
一の梁の中間位置に接合用部材を固定し、この接合用部
材に第一の梁の長手方向に並ぶ複数の第一のボルト挿通
孔を設け、これらの複数の第一のボルト挿通孔のうちの
いずれかを用いて第二の梁を接合するので、従来のよう
にブラケットの固定位置を変えることにより第二の梁の
接合位置を変える必要がなくなるため、作業の共通化に
よる作業効率の向上を図ることができるとともに、複数
の第一のボルト挿通孔を用いて複数本の第二の梁を接合
するようにすれば、同じ長さの第二の梁を用意しておく
ことで、例えばバスユニットの種類の変更に対応したバ
スユニットの支持構造を容易に形成でき、部品の共通化
による建築コストの低減を図ることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の梁の接合構造が適用さ
れた建物ユニットの骨組みの斜視図。
【図2】第一実施形態の第一の梁と第二の梁との接合構
造の詳細構成図。
【図3】本発明の第二実施形態の梁の接合構造が適用さ
れた建物ユニットの骨組みの斜視図。
【図4】第二実施形態の第一の梁と第二の梁との接合構
造の詳細構成図。
【図5】従来の形態を示す斜視図。
【図6】別の従来の形態を示す斜視図。
【図7】間仕切壁を支持する中間梁の接合位置の態様を
示す説明図。
【符号の説明】
10 建物ユニット 12 第一の梁である上梁(大梁) 13 第一の梁である下梁(大梁) 14 第二の梁である中間梁 20 接合用部材 21 第一のボルト挿通孔 30 エンドプレート 31 第二のボルト挿通孔 40 ボルト 50 建物ユニット 56 バスユニット 53A 第一の梁である下梁(大梁) 57 第二の梁であるバスユニット支持梁 60 接合用部材 61 第一のボルト挿通孔 70 エンドプレート 71 第二のボルト挿通孔 80 ボルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 T字状に接合される二本の梁の接合構造
    であって、第一の梁の中間位置に接合用部材を固定し、
    この接合用部材に前記第一の梁の長手方向に並ぶ複数の
    第一のボルト挿通孔を設け、第二の梁の端部にエンドプ
    レートを固定し、このエンドプレートに第二のボルト挿
    通孔を設け、前記複数の第一のボルト挿通孔のうちのい
    ずれかと前記第二のボルト挿通孔とを一致させてこれら
    にボルトを通し、前記接合用部材と前記エンドプレート
    とを前記ボルトにより締め付けたことを特徴とする梁の
    接合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した梁の接合構造におい
    て、前記複数の第一のボルト挿通孔は、互いに一部干渉
    する間隔で配置され、これらの干渉配置された複数の第
    一のボルト挿通孔のうちの一つに前記ボルトを通すとと
    もに残りの第一のボルト挿通孔には前記ボルトを通さな
    いことを特徴とする梁の接合構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した梁の接合構造におい
    て、前記第一の梁は、ユニット式建物を構成する建物ユ
    ニットの大梁であり、前記第二の梁は、前記建物ユニッ
    ト内に設けられる間仕切壁を支持する中間梁であること
    を特徴とする梁の接合構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載した梁の接合構造におい
    て、前記複数の第一のボルト挿通孔は、互いに干渉する
    ことのない間隔で配置され、これらの複数の第一のボル
    ト挿通孔の各々と複数本の前記第二の梁の端部のエンド
    プレートにそれぞれ設けられた第二のボルト挿通孔とを
    一致させてこれらの各対に前記ボルトを通したことを特
    徴とする梁の接合構造。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した梁の接合構造におい
    て、前記第一の梁は、ユニット式建物を構成する建物ユ
    ニットの下側の大梁であり、前記第二の梁は、前記建物
    ユニット内に設けられるバスユニットを支持するバスユ
    ニット支持梁であることを特徴とする梁の接合構造。
JP1099696A 1996-01-25 1996-01-25 梁の接合構造 Withdrawn JPH09203115A (ja)

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JP1099696A JPH09203115A (ja) 1996-01-25 1996-01-25 梁の接合構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010261273A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Sekisui Chem Co Ltd 付帯組立体及び該付帯組立体を備えるユニット建物
JP2012072544A (ja) * 2010-09-27 2012-04-12 Sekisui Chem Co Ltd 付帯構造物及びユニット建物
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JP2016075094A (ja) * 2014-10-07 2016-05-12 トヨタホーム株式会社 屋根パネル及び建物の屋根構造
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