JPH09202635A - ブレイク機能付きガラススクライバー - Google Patents

ブレイク機能付きガラススクライバー

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JPH09202635A
JPH09202635A JP29493496A JP29493496A JPH09202635A JP H09202635 A JPH09202635 A JP H09202635A JP 29493496 A JP29493496 A JP 29493496A JP 29493496 A JP29493496 A JP 29493496A JP H09202635 A JPH09202635 A JP H09202635A
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glass
break
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泰秀 大津
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浩 曽山
Masahiro Itakura
昌広 板倉
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Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd
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    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクライブ時に品質を低下させる水平クラッ
クが発生し、殴打によるブレイク時にガラス板表面に傷
や汚損が生じる。 【解決手段】 テーブル(51)に所定高さの直線状隆起
(9)を形成し、そのテーブル上に、前記隆起の両側に第
1の吸引手段(8a,8a')を設けると共に、前記第1の
吸引手段と隆起との間に第2の吸引手段(8b,8b')を
設け、前記第1の吸引手段によりガラス板(1)をテーブ
ルに吸引することにより、ガラス板を上向きに湾曲させ
た状態でテーブルにセットし、隆起に沿ってガラス板を
上方からカッターホイール(3)によりスクライブし、こ
の後、更に第2の吸引手段によりガラス板をテーブルに
吸引してガラス板を更に湾曲させることにより、ガラス
板をスクライブしたラインに沿ってブレイクする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス板表面をス
クライブするガラススクライバーおよびスクライブ後に
ガラス板をブレイクするブレイクマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、一般に行われているスクライブ
作業を示しており、ガラス板1は、平板のテーブル2上
で真空吸引(不図示)により固定されており、そのガラス
板1に対してカッターホイール3を圧下状態にして矢印
3a方向に転動させ、カッターホイール3自身を矢印3
b方向に進めることにより、ガラス表面にスクライブラ
イン1aが刻まれる。図2は、カッターホイール3部を
側方から見た図であり、図3は、カッターホイール3の
転動方向から見た図である。図3において、カッターホ
イール3のV字形状の刃先がガラス板1に切り込む様子
を拡大したのが図4であり、図5はカッターホイール通
過後の様子を示す。
【0003】図5に示されるように、スクライブにより
刻まれたクライブライン(図5では紙面に対して鉛直方
向)1aから下方に向け縦クラック1bが垂れ幕状に延
びている。
【0004】スクライブ後は、そのガラス板1を表裏を
逆さまにしてブレイクマシンのテーブルに弾性部材を挟
んでセットし、ガラス板1の下面にあるスクライブライ
ン1aに対して、ガラス板の上面から、スクライブライ
ン方向に延在しかつスクライブライン1aの直上に位置
する割断治具(ヘツダー)で押圧して、ガラス板1を
“V"字状に湾曲させ、上記縦クラック1bをガラス板
1の上面まで到達させることにより、ガラス板1を2片
にブレイクしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記のスクライ
ブ作業において、図4に示されるように、カッターホイ
ール3の押圧により、刃先に接する箇所(黒塗り部)1c
は塑性変形を受け、その塑性変形部1cの下部1dは弾
性変形を受け、矢印で示すようにそれぞれ側方へ押しや
られる。
【0006】スクライブ後を示した図5において、弾性
変形部1dは、元の形状に復帰しようとするが、その
時、側方に押しやられていた塑性変形部1c相互が衝突
する結果、左右方向のクラック1e(水平クラックと呼
ぶ)が生じ、その箇所が破片1fとなって飛散して欠け
が生じる。 このように、スクライブ時にガラス板に対し側方向の
大きな応力が加わるために、水平クラックが生じ、品質
上重大な欠陥となる。 ブレイクのためには別途、ブレイクマシンを必要と
し、そのブレイクマシンへのワークの移送、反転等が必
要なため作業効率も悪い。本装置が加工対象とするの
は、液晶パネルに用いるガラス板であり、ブレイク等の
加工時にガラス表面に傷を付けず、かつ、汚れを生じさ
せないようにすることが肝要であるが、 ヘッダーを用いた機械的な押圧によりブレイクを行う
ものであれば、ガラス表面に損傷や汚損がつき易い。 スクライブテーブルやブレイクマシンのテーブルが平
板であるため、テーブルにガラス板を載置した時、テー
ブルとガラス板との間に挟まれた空気層によって、ガラ
ス板が横すべりしたり、又、ガラス板がテーブルに密着
して、位置修正が困難になる。
【0007】従って本発明は、、、、の課題を
解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本第1発明のガラススク
ライバー(請求項1)は、テーブル上にガラス板を上向き
に湾曲(逆V字形状)させてセットし、その湾曲したガラ
ス板の稜線に沿って(スクライブだけ行うのであれば稜
線上でなくてもよい)スクライブするものである。上述
のごとく、水平クラックの発生する原因は、スクライブ
時に弾性変形により側方に押しやられていた部分が、ス
クライブ後(カッターホイールの通過後)に元の状態に復
元しようとするためである。そこで、ガラス板を上向き
に湾曲させると、ガラス板の上面部には、両側方向に押
し拡げる向きの力が作用する。この状態でカッターホイ
ールを用いてガラス板を稜線方向の向きにスクライブす
れば、このときカッターホイールがガラス板を左右方向
に押し拡げようとする力は図4の場合に比べて小さく、
従ってスクライブ後に元の状態に復元しようとする力も
弱く、従って前述したようなメカニズムで発生する水平
クラックを防止できる。スクライブが終了すれば、ガラ
ス板1は元の平板状態に戻されるが、このとき、左右方
向に押し拡げられていた箇所が衝突して、幾分、水平ク
ラックが発生するかも知れないが、平板状態でガラス板
をスクライブする時に比べ、水平クラックの発生量を大
幅で軽減できる。
【0009】又、このスクライブ法では、スクライブ時
に生じる縦クラックの形成を促進するようにガラス板が
湾曲されているため、スクライブ時に深い目の縦クラッ
クが生じ、それ故、次工程のブレイク作業が容易とな
り、又、スクライブ時の縦クラックが短い(切り込みが
少ない)ために、ブレイク時にスクライブライン以外の
箇所でブレイクが起きるといったことは完全に防止でき
る。
【0010】本第2発明のブレイク機能付きガラススク
ライバー(請求項2)は、請求項1のガラススクライバー
を用いてスクライブした後、ガラス板を平板状態に戻す
ことなく、更にガラス板を湾曲させている。既述したよ
うに、スクライブ時に深い目の縦クラックが生じている
ため、現在湾曲させているガラス板を更に湾曲するだけ
で縦クラックがガラス板下面まで到達してガラス板がブ
レイクされるようになる。
【0011】請求項1のガラススクライバーでは、スク
ライブ終了後にガラス板1を元の平板状態に戻すとき
に、僅かながらも水平クラックが発生したかも知れない
と述べたが、この請求項2のブレイク機能付きガラスス
クライバーでは、ガラス板を平板状態に戻すことなく、
引き続きブレイクをも行なってしまうため、水平クラッ
クを殆ど発生させることなくブレイクを行える。
【0012】このブレイク機能付きガラススクライバー
では、スクライブを行ったテーブル上でブレイク工程を
も行ってしまうため、ブレイクマシンを必要とせず、ス
クライブ済みのガラス板を反転してブレイクマシンに搬
送するといった工程も省けるため作業能率が大幅に向上
する。又、ガラス板を湾曲させてブレイクするものであ
り、機械的な殴打を伴わないためガラス板表面に傷や汚
損が生じない。
【0013】本第2発明のブレイク機能付きガラススク
ライバーの1実施態様を示した請求項3では、ガラス板
をガラス板を上向きに湾曲させるため、テーブル面に直
線状に延びる隆起を設け、そのテーブルに設けた第1の
吸引手段によってガラス板をテーブルに吸引することに
よりガラス板は僅かではあるが隆起を境として凸状に湾
曲する。その隆起に沿ってガラス板を上方からスクライ
ブする。スクライブ後もガラス板を湾曲させたままで、
次に第2の吸引手段によってもガラス板をテーブルに吸
引することにより、ガラス板は更に湾曲するようにな
り、これにより、縦クラックはガラス板の下面まで進行
してガラス板がブレイクされる。
【0014】本ブレイク機能付きガラススクライバーで
は、吸引によりガラス板を湾曲させることによってガラ
ス板をブレイクするため、ガラス板表面が損傷したり汚
損することはない。更にテーブルに隆起があるため、ガ
ラス板がテーブル上で横すべりしたり、テーブルに密着
して、位置修正が困難になるとこともない。又、隆起が
あることにより、ガラス板に大きな曲げ力を加えること
ができ、よってブレイクできるガラス板の厚さが制約さ
れないという利点が得られる。
【0015】ヘッダーを用いた従来のブレイク工程(請
求項2および3で述べたブレイク工程でも同じ)におい
て、ガラス板に対し、スクライブライン1aの全長にわ
たってブレイク力を印加した時、ガラス板内部でのクラ
ックが進行する様子を図6に示している。この図6は、
スクライブライン1aでのガラス断面を示している。こ
の場合、図6に示されるように、複数の箇所で同時発生
的に縦クラック1bが急速に進行してブレイクが開始さ
れるが、そのブレイク開始点を1b−22、1b−2
3、…で示している。
【0016】図7の左図は、ガラス板1を上面から見た
図であり、前記のブレイク開始点を黒丸で示している。
それらのブレイク開始点における、a−a、b−bおよ
びc−c方向のガラス断面をそれぞれ右図に示してい
る。b−b断面図においては、縦クラック1b'は直下
方向に進行し、一方、a−a断面図では縦クラック1b
は、直下方向ではなく、図中、左方向に傾いており、c
−c断面図では縦クラック1b"は逆に右側に傾いてい
る。この後、それらの各縦クラックはガラス板1の下面
まで到達し、これと並行して、各縦クラックはスクライ
ブライン1aの方向(図7の右図では紙面に対して鉛直
方向)にも進行することにより、各縦クラック相互がつ
ながり、その結果、ガラス板1はスクライブライン1a
に沿って二片にブレイクされる。
【0017】図8は、ブレイクされたガラス片の一方を
下面から見た図であり、ブレイクされた端面Xには、1
b−212、1b−223で示すようにギザギザが生じ
る。これは、図7の右図に示したように、傾むいた縦ク
ラック1b、1b"があり、そのような縦クラックがス
クライブライン方向に個々に進行すると、隣接する二つ
の縦クラック相互が出会う箇所で食い違いが生じたため
である。
【0018】このように、従来のブレイク法では複数箇
所でブレイク開始が同時発生するためブレイク面にギザ
ギザが生じ商品価値が低下する。そこで、ブレイクする
際、ガラス板の一端側でブレイクを開始させ、そのブレ
イク点をガラス板の他端側に進行させるようにすれば前
述のギザギザは発生しない。そのためには、請求項4の
ように、一方端側にのみ第2の吸引手段を設けるか、あ
るいは、第2の吸引手段が隆起に沿って延在するとき
は、一部を残し、他の第2の吸引手段に対して例えば上
から薄い硬質のフィルムをあてがい吸引孔を塞ぐとよ
い。
【0019】さて、特開平1−261238号公報の
「被加工板の割断装置」では、スクライバーのテーブル
上でブレイク作業をも行っており、その概略構成を図9
に示す。
【0020】テーブル7には、ガラス板1を吸着するた
めの凹部が形成されており、各凹部はp1,p2のごとく
個別に真空吸引できるようになっている。テーブル7に
平面状態にセットしたガラス板に対してスクライブを行
った後、各凹部に対して所定の吸引力を作用させて、ガ
ラス板1を橈ませることにより、上述した縦クラック1
bは下面まで進行してガラス板1は2片にブレイクされ
る。
【0021】この装置では、別途、ブレイクマシンは不
要でガラス表面に傷が着くこともないが、平面状態のガ
ラス板に対してスクライブするため水平クラックは発生
し、テーブルが平面であるためワークのセットが容易で
なく、又、テーブルが平面であるため、ガラス板には曲
げではなく、上下方向の剪断力しか作用させることがで
きず、ブレイクできるガラス板の厚さに制約がある。
【0022】又、テーブル上に隆起を形成した例として
特開平6−157061号公報の「板ガラスの分離方法
および装置」がある。テーブル上に隆起が設けられ、そ
のテーブル上に、スクライブラインが前記隆起に合致す
るようにガラス板をセットし、この後、上方から固定部
材を押し当ててガラス板を固定させた上で、次に押圧部
材によりガラス板を機械的に変形させてブレイクしてい
る。この装置では機械的な押圧によってガラス板をブレ
イクするものであるため、ガラス板表面に損傷や汚損が
生じる。
【0023】このように従来の装置でなされるブレイク
工程では、ガラス板を機械的に変形させてブレイクする
ものでは、ガラス表面に傷や汚損が生じ、これを防止す
るためにガラス板を吸引により歪ませてブレイクするも
のではブレイクできる板厚に制限がある。
【0024】一方、請求項3のブレイク機能付きガラス
スクライバーで実施されるブレイクでは、ガラス板表面
に損傷および汚損がなく、しかもブレイクできるガラス
板の厚さに制限がないという利点があるため、請求項5
にて本第3発明のブレイクマシンとして請求している。
【0025】又、請求項3および請求項4のブレイク機
能付きガラススクライバーでなされるブレイク機構は、
ガラス板の端部切除(耳取り)にも適用でき、従って請求
項7にて本第4発明の端部処理機として請求している。
この端部処理機では上述した隆起はテーブルの一方端縁
に設けられ、テーブル上に位置するガラス板に対しては
上述した第1の吸引手段を用いてガラス板をテーブルに
吸引して湾曲させる一方、隆起よりテーブル外に突出し
た端部に対しては、その突出長が短く、吸引力ではガラ
ス板を湾曲することはできないため、機械的な押下手段
を用いて端部を下方へ押し込むことによりガラス板を湾
曲させ、この状態で、隆起に沿ってガラス板を上方から
スクライブし、その後、第2の吸引手段でガラス板をテ
ーブルに吸引するか、前記の押下手段を更に押し下げる
か、あるいはそれらの動作をほぼ同時に行うかして、ガ
ラス板を更に湾曲させることにより、ブレイクが生じ、
端部が切除される。
【0026】
【発明の実施の形態】図10は、本第2発明のブレイク
機能付きガラススクライバー50の1実施形態を示した
斜視図である。スクライバー50の作業台51上に固定
的に設けられたテーブル8の上面には、スクライブ方向
(矢印A)に延在する所定高さの隆起9が形成されると共
に、ガラス板1を吸引固定するための多数の吸引孔8
a,8b等が形成される。そして、前記隆起9に沿って
ガラス板1をスクライブできるよう、作業台51上に支
持体52により水平方向にレール53が支持され、その
レール53に沿って、下端に回転自在にカッターホイー
ル3を軸支したヘッド54が移動自在に設けられる。こ
のヘッド54は、駆動機構55により、軸回転される不
図示のボールネジを通じて移動し、前記カッターホイー
ル3は、スクライブ時に矢印B方向に昇降する。
【0027】テーブル8の詳細を図11に示す。テーブ
ル8の上面には、隆起9の両側に、第1の吸引手段とし
て、それぞれ2列に設けた吸引孔8a,8a'が形成され
る。それらの吸引孔8a,8a'と隆起9との間に第2の
吸引手段が設けられるがここでは、隆起9の延在方向の
一端側にのみ、2個づつ吸引孔8b,8b'が形成され
る。隆起9は断面が方形の部材で、テーブル8に形成し
た凹部に着脱自在に埋め込まれる。隆起9の部材として
は、ガラス板に傷をつけることはないが、スクライブ時
に容易に変形しない程度の硬さを持つものとしてプラス
チックやポリエチレンを使用できるが、ここではガラス
板の横すべりをも防止できる硬質ゴムを用いた。
【0028】図12は、図13のテーブル8を、隆起9
の延在方向と直交する方向でカットした断面図を示して
おり、各吸引孔8a,8a'および8b,8b'はそれぞれ
個別に連通(図11にて破線で示す)しており、吸引孔8
aおよび8a'は、3方弁V1を通じて真空ポンプ10に
接続され、吸引孔8bおよび8b'は、3方弁V2を通じ
て真空ポンプ11に接続される。真空ポンプ10,11
は、排気能力が50リットル/minで到達真空度が40
KPa以下が望ましい。これらの真空ポンプおよび3方
弁は、本ガラススクライバー50の筐体内に設置され
る。
【0029】ここで、ガラス板厚が1.1mmの時、加
工データは次で与えられる。 弾性部材9から吸引孔8aまでの距離l1,:50mm 隆起9から吸引孔8bまでの距離l2:25mm 各吸引孔の直径:1mm 隆起9の突出高さh:0.25mm 真空ポンプ10の真空圧:33KPa 真空ポンプ11の真空圧:40KPa
【0030】以下、実際のスクライブおよびブレイク動
作を説明する。図13に示すように、テーブル8の所定
位置にガラス板1をセットする。図13においてd−d
方向での断面図を図14および図15に示す。まず、ガ
ラス板1のセット後、図14に示すように、各吸引孔8
aを3方バルブV1を通じて真空ポンプ10により真空
引きを行い、ガラス板1をテーブル8に固定する。これ
により、ガラス板1は、各吸引孔8aの箇所でテーブル
1と密着するため、吸引孔8aの内側の範囲でh/l
1(=0.5%)の勾配で湾曲する。この状態で前記ヘッド
54を移動させて、隆起9上をガラス板1に対してカッ
ターホイール3によりスクライブする。
【0031】この時の様子を図16に示している。ガラ
ス板1自体は外側方向に押し広げる方向に湾曲されてい
るため、カッターホイール3によるガラス板1への切り
込み時に、側方に押し広げようとする応力が小さいため
に、上述した塑性変形(領域1c)および弾性変形(領域
1d)の量も小さく、従ってスクライブ時に水平クラッ
クが発生しなくなり、又、縦クラックの発生が促進され
るため、深い目の縦クラック1bが生じ、次工程でのブ
レイクが容易となる。
【0032】次に、図15に示すように、各吸引孔8b
を3方バルブV2を通じて真空ポンプ11により真空引
きを行うことにより、ガラス板1は、図18で示すよう
に、ガラス板の一方端(図中手前)で各吸引孔8bの箇所
でテーブル8と密着するため、吸引孔8bの内側の範囲
でh/l2(=1%)の勾配で湾曲する。このガラス板端
部での大きな湾曲により、その箇所でブレイクが発生す
る。一旦、ブレイクが生じると、ブレイクした箇所とブ
レイクしていない箇所とで歪みが生じ、その歪みが矢印
14方向に伝播することにより、ブレイクが矢印15に
示すように、スクライブライン1aに沿って他端側へ進
行する。
【0033】図19は、スクライブライン1aでの断面
において、ブレイクの進行状況を示しており、一方端で
発生したブレイクは、スクライブライン1aに沿ってガ
ラス板1の他端側へ進行し、その他端側に達した時点で
図17で示すように、水平クラックを発生することな
く、ガラス板1が二つにブレイクされる。
【0034】図20の左図は、ガラス板1を上方から見
た図であり、図中のa−a、b−b、c−c方向での断
面を右図に示しており、現在、ブレイクがb−bライン
近傍まで進行している場合を示す。a−a断面図では、
直下方向にガラス板下面まで到達する縦クラック1bが
発生している。b−b断面図では、縦クラック1b'
は、途中までしか進行していない。c−c断面図では、
スクライブ時に生じた縦クラック1b”のみ示されてい
る。このようにa−a断面図で縦クラック1bが直下方
向に延びておれば、その角度を保ったままブレイクがガ
ラス板1の他端側へ進行するため、図21で示すよう
に、ブレイク面の下端エッジは直線状となり、図8で示
したようなギザギザは発生しない。
【0035】ブレイク後は、真空ポンプ10,11を停
止すると共に、3方弁V1,V2を切り替え、各吸引孔8
a,8b内を真空状態から大気圧に戻した後、ブレイク
されたガラス板1は、不図示の除材ロボットにより、テ
ーブル8から取り除かれる。
【0036】上記の実施形態で用いた隆起9は、テーブ
ル8に切り込んだ凹部に嵌め込んだだけのものであるた
め、容易に取り替え可能であり、従ってガラス厚に応じ
てその突起高さhを変更できる。ここで、一般的な板
厚、0.5〜2.0mmに対する加工データを次に示す。 弾性部材9から吸引孔8aまでの距離l1,:40〜80
mm 隆起9から吸引孔8bまでの距離l2:8〜25mm 各吸引孔の直径:1mm 隆起9の突出高さh:0.08〜0.8mm h/l1=0.2〜1% h/l2=1〜2% 真空ポンプ10の真空圧:33KPa以下 真空ポンプ11の真空圧:40KPa以下
【0037】図22および図23はテーブル8の別の実
施形態を示している。ここでは、隆起9の下部にネジ1
3がテーブル8内にネジ込まれている。このネジ13を
回すことにより、隆起9が上下動し、板厚に応じて隆起
9を最適の突出高さhに可変できる。但し、この隆起9
全体を上下動させる必要はなく、吸引孔8b側の片方で
隆起9を調節できれば十分である。前記ネジ回転をモー
タ駆動で行い、隆起9の上下動を自動で行えるようにす
れば、図22および図23で示すように、スクライブ時
およびブレイク時の突出高さh1、h2を個別に設定で
き、より的確なブレイクを行える。突出高さh1として
上記の0.08〜0.8mmを採用する時、ブレイク時の
突出高さをh2は、0.08〜0.8mmで与えられる。
【0038】図24のテーブル8'は、上記テーブル8
の変形例を示している。第2の吸引孔8b,8b'は、隆
起9の延在方向沿って多数設けられている。この場合、
ガラス板のスクライブラインの両側部に一様なブレイク
力が作用することにより、複数の箇所でブレイクが開始
され、ガラス板のブレイク面で下面エッジ部にギザギザ
が発生する恐れがあるが次の利点もある。
【0039】テーブル8'は元々、ガラス板1を安定的
に固定する役目を持っており、従って、隆起6の高さh
を極端に大きくとることはできない。従って、ブレイク
時にガラス板を湾曲させるといっても、その湾曲の程度
は僅かであり、従って、ガラス板の一端側のみを吸引孔
の吸引により湾曲させても、板厚によってはうまくブレ
イクできないときがある。その場合でもこの実施形態で
あれば、ガラス板全体が湾曲されるため不都合なくブレ
イクできる。
【0040】尚、このテーブル8'を用いて、例えば、
吸引孔8b'の内、一方端側を残し、他の吸引孔に対し
て上から薄い硬質のフィルムをあてがい吸引孔の目つぶ
しを行えば上記テーブル8として機能する。
【0041】図10に示したブレイ機能付きガラススク
ライバー50において、第1の吸引手段である吸引孔8
aのみを持ち、スクライブのみ行うものは本第1発明の
ガラススクライバーとして機能し、又、図10におい
て、機能スクライブ機構を除けば、本機を本第3発明の
ブレイクマシンとして機能する。
【0042】図25は本第4発明の1実施形態である端
部処理機80の斜視図を示しており、図10と同一の要
素については共通の符号を付している。作業台51上の
テーブル81には、図26で示すように、一方の端縁に
隆起9が設けられ、テーブル81上には、図11で示し
た吸引孔8aおよび8bと同じものが設けられる。吸引
孔8aと8bとは、図11で示したテーブル8と同様に
個別に吸引できるようになっている。ガラス板1は、図
25で示されるように、切除したい端部1'が隆起9か
らテーブル外にはみ出るようにセットされる。その端部
1'を下方へ押し下げる押下装置82が設けられる。
【0043】その押下装置82は、図27に示すよう
に、ガラス板1の端部1'の上面に当接するパッド8
3、パッド83を通じて端部1'を所定圧で押圧するた
めの板バネ84、板バネ84の他端を保持する保持台8
5およびその保持台85を上下動させるための上エアー
シリンダ86,下エアーシリンダ87からなる。
【0044】上述した構成の端部処理機80の動作を図
28を参照して説明する。尚、図28でわかるように、
板バネ84の他端は、保持台85に固定ピン85aを用
いて取り外し自在に設けられている。従って、端部1'
を切除するガラス板1の板厚に応じた押圧力が得られる
板バネ84に取り換えることができる。
【0045】28図の上図は、テーブル81にガラス板
1をセットした待機時を示しており、上エアーシリンダ
86のシリンダ86aは上限位置にあり、パッド83は
ガラス板1の端部1'の上方に位置している。このと
き、下エアーシリンダ87のシリンダ87aも上限位置
にあるが、上エアーシリンダ86のシリンダ軸86bの
下端と、下エアーシリンダ87のシリンダ軸87bの上
端とは間隙Gがある。
【0046】次に中図に示すように、吸引孔8aにより
ガラス板1をテーブル81に吸引すると同時に、上エア
ーシリンダ86にエアを導きシリンダ86aを下降させ
ると、シリンダ軸86bの下端が下エアーシリンダ87
のシリンダ軸87bの上端に当接する。このときの上エ
アーシリンダ86の位置を第1の下降位置と呼ぶ。ここ
で、下エアーシリンダ87に対するエアー圧が上エアー
シリンダ86に対するエアー圧よりも高くしておくと、
上エアーシリンダ86は第1の下降位置で係止される。
この降下に伴い、パッド83も降下して端部1'を押下
することにより、ガラス板1は隆起9を境として湾曲す
る。このとき、パッド83の降下量が微妙に異なること
があっても板バネ84の作用により、端部1'にはほぼ
一定の圧力を加えることができる。
【0047】このように湾曲させたガラス板1に対して
カッターホイール3を用いて隆起9に沿ってスクライブ
する。次に下図に示すように、吸引孔8bによってもガ
ラス板1をテーブル81に吸引すると同時に、下エアー
シリンダ87をフリーとすることにより、上エアーシリ
ンダ86のシリンダ86aは前記第1の下降位置から下
図に示した第2の下降位置まで更に下降し、これに伴い
端部1aを押し下げる力が増すことにより、ガラス板1
が更に湾曲するようになる。その結果、ガラス板1のス
クライブラインにおいて、吸引孔8bを設けた側からブ
レイクが生じて端部1'がガラス板1から切除される。
【0048】図29は本第4発明の第2実施形態を示し
ており、パッド83の押し下げに、ボールネジを使用し
ている。図28で用いた保持台85を、モータ90によ
り軸回転される棒ネジ91に雌ネジとして螺合させるこ
とにより、パッド83を上図に示した待機位置から中図
および下図に示した第1の下降位置および第2の下降位
置に下降させることができる。
【0049】図30は本第4発明の第3実施形態を示し
ており、保持台85を軸95を中心として回動させるこ
とにより、パッド83を上図に示した待機位置から中図
および下図に示した第1の下降位置および第2の下降位
置に下降させることができる。
【0050】
【発明の効果】本第1発明のガラススクライバー(請求
項1)は、テーブル上で湾曲させたガラス板に対してそ
の稜線方向にスクライブするものであり、カッターホイ
ールによる切り込み時に両側方向に押し拡げようとする
力が軽減されるため、平板状態でガラス板をスクライブ
する時に比べ、水平クラックの発生を大幅に軽減でき
る。又、このスクライブ法では、スクライブ時に生じる
縦クラックの形成を促進するようにガラス板が湾曲され
ているため、スクライブ時に深い目の縦クラックが生
じ、それ故、次工程のブレイク作業が容易となる。本第
2発明のブレイク機能付きガラススクライバー(請求項
2)は、本第1発明のガラススクライバーを用いてスク
ライブした後、ガラス板を平板状態に戻すことなく、更
にガラス板を湾曲させている。既述したように、スクラ
イブ時に深い目の縦クラックが生じているため、現在湾
曲させているガラス板を更に湾曲するだけで縦クラック
がガラス板下面まで到達してガラス板がブレイクされ
る。このブレイク機能付きガラススクライバーでは、ス
クライブを行ったテーブル上でブレイク工程をも行って
しまうため、ブレイクマシンを必要とせず、スクライブ
済みのガラス板を反転してブレイクマシンに搬送すると
いった工程も省けるため作業能率が大幅に向上する。
又、機械的な殴打によってブレイクを行うものでないた
め、ガラス板表面に傷や汚損が生じない。本第2発明の
1実施態様(請求項3)では、テーブル面に直線状に延び
る隆起を設け、テーブルに設けた吸引手段でガラス板を
テーブルに吸引することによりガラス板を湾曲させてお
り、テーブルに隆起があるため、ガラス板がテーブル上
で横すべりしたり、テーブルに密着して、位置修正が困
難になるとこともない。又、隆起があることにより、ガ
ラス板に大きな曲げ力を加えることができ、よってブレ
イクできるガラス板の厚さが制約されないという利点が
得られる。本第3発明のブレイクマシン(請求項4)は、
ガラス板を隆起を有するテーブルに吸引して湾曲させる
ことにより、ブレイクするものであり、既述したよう
に、ガラス板表面に損傷および汚損がなく、しかもブレ
イクできるガラス板の厚さに制限がないという利点があ
る。本第4発明の端部処理機(請求項7)は、ガラス板を
湾曲させることにより(但し切除する端部はテーブルか
ら突き出しており、かつその突き出し長も短いため、そ
の端部に対しては吸引ではなく押下手段によって抑え込
む)、端部を切除するものであり、スクライブしたテー
ブル上で水平クラックを発生させることなく、切除を行
え、かつ、ガラス板表面に汚損や損傷は生じない(端部
においては押下手段の押し込みによって汚損等が発生す
るかも知れないがそのことは問題にならない)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カッターホイールによるスクライブの様子を
示した図
【図2】 図1のスクライブ図においてガラスカッター
ホイールを側方から眺めた図
【図3】 図1のスクライブ図においてガラスカッター
ホイールをスクライブ方向から眺めた図
【図4】 図3において、ガラスカッターホイールのガ
ラス板への切り込む様子を示した拡大図
【図5】 図4においてガラスカッターホイールの通過
後を示した図
【図6】 ガラス板がブレイクされる時のクラックの進
行状況を示した図
【図7】 スクライブライン上の各ポイントで生じた縦
クラックを、そのスクライブラインと直交する方向から
見た図
【図8】 図7に示したブレイクにより、ブレイクされ
たガラス板をエッジを下面から見た面
【図9】 公報に記された割断装置の概略図
【図10】 本第2発明のガラススクライバーの1実施
形態を示した斜視図
【図11】 図10のガラススクライバーのテーブルを
示した図
【図12】 図10のテーブルにおけるガラス板を固定
するための吸引孔およびそれの吸引機構を示した図
【図13】 図10のガラススクライバーにてスクライ
ブする様子を示した図
【図14】 図13におけるd−d方向におけるスクラ
イブ時の側断面図
【図15】 図14においてスクライブ後に実施される
ブレイク動作を示した図
【図16】 図14に示したスクライブ時におけるガラ
スカッターホイールのガラス板への切り込みの様子を示
した図
【図17】 図16においてカッターホイールの通過後
の様子を示した図
【図18】 ガラス板の一方端にてブレイクを開始させ
る様子を示した図
【図19】 図18においてブレイクされる時のクラッ
クの進行状況を示した図
【図20】 図18のブレイクにおいて、スクライブラ
イン上の各ポイントで生じた縦クラックを、そのスクラ
イブラインと直交する方向から見た図
【図21】 図19に示したブレイクにより、ブレイク
されたガラス板の端面を下面から見た面
【図22】 図14における隆起を上下動可能とした図
【図23】 図22においてスクライブ後に実施される
ブレイク動作を示した図
【図24】 図11のテーブルの変形例を示した図
【図25】 本第4発明の端部処理機の1実施形態を示
した斜視図
【図26】 図25のテーブルの詳細を示した斜視図
【図27】 図25の押下装置の詳細を示した斜視図
【図28】 図25の端部処理機における工程の流れを
示した図
【図29】 別の押下装置を用いたときの工程の流れを
示した図
【図30】 更に別の押下装置を用いたときの工程の流
れを示した図
【符号の説明】
1 ガラス板 1a スクライブライン 1b 縦クラック 1e 水平クラック 1' 端部 3 ガラスカッターホイール 8 テーブル 8a 吸引孔 8b 吸引孔 9 隆起 10 真空ポンプ 11 真空ポンプ 13 ネジ 50 ブレイク機能付きガラススクライバー 51 作業台 52 支持体 53 レール 54 ヘッド 55 移動機構 80 端部処理機 81 作業台 82 押下装置 83 パッド 84 板バネ 85 保持台 85a 固定ピン 90 モータ 91 棒ネジ 95 軸 V 3方弁 P 真空ポンプ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル上にガラス板を上向きに湾曲さ
    せた状態でセットし、その湾曲したガラス板の稜線に沿
    ってカッターホイールを用いてスクライブすることを特
    徴とするガラススクライバー。
  2. 【請求項2】 テーブル上にガラス板を上向きに湾曲さ
    せた状態でセットし、その湾曲したガラス板の稜線に沿
    ってカッターホイールを用いてスクライブし、この後、
    更にガラス板を湾曲させることにより、同テーブル上で
    ブレイクをも行うことを特徴とするブレイク機能付きガ
    ラススクライバー。
  3. 【請求項3】 テーブル上にセットしたガラス板に対し
    てカッターホイールを用いてガラス板をスクライブする
    ガラススクライバーにおいて、 テーブル上に所定高さの直線状隆起を形成し、そして前
    記テーブルに、前記隆起の両側に第1の吸引手段を設け
    ると共に、前記第1の吸引手段と隆起との間に第2の吸
    引手段を設け、 前記第1の吸引手段によりガラス板をテーブルに吸引す
    ることにより、ガラス板を上向きに湾曲させた状態でテ
    ーブルにセットし、隆起に沿ってガラス板を上方からカ
    ッターホイールによりスクライブし、この後、更に第2
    の吸引手段によりガラス板をテーブルに吸引してガラス
    板を更に湾曲させることにより、ガラス板をスクライブ
    したラインに沿ってブレイクすることを特徴とするブレ
    イク機能付きガラススクライバー。
  4. 【請求項4】 上記第2の吸引手段を上記隆起の延在方
    向の一方端側のみ設けるか、上記第2の吸引手段が隆起
    に沿って存在するとき、上記隆起の延在方向の一方端側
    に位置する吸引手段のみを機能させることにより、ガラ
    ス板の一方端側からブレイクを開始させる請求項3記載
    のブレイク機能付きガラススクライバー。
  5. 【請求項5】 テーブル上にセットしたスクライブ済み
    のガラス板をブレイクするブレイクマシンにおいて、 テーブル上に所定高さの直線状隆起を形成し、そして前
    記テーブルに、前記隆起の両側に第1の吸引手段を設け
    ると共に、前記第1の吸引手段と隆起との間に第2の吸
    引手段を設け、 前記第1の吸引手段によりガラス板をテーブルに吸引す
    ることにより、ガラス板を湾曲させた状態でテーブルに
    セットし、この後、更に第2の吸引手段によりガラス板
    をテーブルに吸引してガラス板を更に湾曲させることに
    より、ガラス板をスクライブしたラインに沿ってブレイ
    クすることを特徴とするブレイクマシン。
  6. 【請求項6】 上記第2の吸引手段を上記隆起の延在方
    向の一方端側のみ設けるか、上記第2の吸引手段が隆起
    に沿って存在するとき、上記隆起の延在方向の一方端側
    に位置する吸引手段のみを機能させることにより、ガラ
    ス板の一方端側からブレイクを開始させる請求項5記載
    のブレイクマシン。
  7. 【請求項7】 ガラス板の端部を切除する端部処理機で
    あって、 テーブルの一方端側に所定高さの直線状隆起を形成し、
    そして前記隆起の側方に第1の吸引手段を設けると共
    に、前記第1の吸引手段と隆起との間に第2の吸引手段
    を設け、切除したい端部がテーブルから突き出るように
    してセットしたガラス板を前記第1の吸引手段によって
    テーブルに固定したときに、その突出した端部を押下手
    段によって下方に抑え込むことにより、隆起を境にして
    ガラス板を湾曲させ、そして隆起に沿ってガラス板を上
    方からカッターホイールによりスクライブし、この後、
    更に第2の吸引手段によりガラス板をテーブルに吸引す
    る、押下手段を更に下方に移動する、の少なくともいず
    れか一方を実施することにより、ガラス板を更に湾曲さ
    せてスクライブしたラインに沿って端部を切除すること
    を特徴とする端部処理機。
  8. 【請求項8】 上記第2の吸引手段を上記隆起の延在方
    向の一方端側のみ設けるか、上記第2の吸引手段が隆起
    に沿って存在するとき、上記隆起の延在方向の一方端側
    に位置する吸引手段のみを機能させることにより、ガラ
    ス板の一方端側からブレイクを開始させる請求項7記載
    の端部処理機。
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