JPH11138523A - スクライブ装置及び基板のスクライブ方法 - Google Patents

スクライブ装置及び基板のスクライブ方法

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JPH11138523A
JPH11138523A JP30903297A JP30903297A JPH11138523A JP H11138523 A JPH11138523 A JP H11138523A JP 30903297 A JP30903297 A JP 30903297A JP 30903297 A JP30903297 A JP 30903297A JP H11138523 A JPH11138523 A JP H11138523A
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crack
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cutting edge
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Yasuaki Mizuno
保明 水野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板を容易に分断できる深さのスクライブラ
インを形成することができると共に、スクライブライン
形成時に使用されるカッターの長寿命化を実現すること
ができるスクライブ装置及び基板のスクライブ方法を提
供する。 【解決手段】 基板にクラックを形成する第1カッター
1aと、前記クラックを押し広げて、クラックを前記基
板の厚さ方向に伸展させる第2カッター1bとが設けら
れている。これらの周縁部には夫々刃先2a又は2bが
形成されており、第1カッター1aの刃先2aは第2カ
ッター1bの刃先2bよりも鋭くなっている。基板のス
クライブ方法は、第1カッター1aを使用して基板表面
のスクライブライン形成予定線上にクラックを形成した
後、第2カッター1bを使用してこのクラックを押し広
げて、クラックを基板の厚さ方向に伸展させるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の回路が形
成されたウェハに溝状のスクライブラインを形成し、こ
のスクライブラインを利用してウェハを各チップ毎に分
断するためのスクライブ装置及び基板のスクライブ方法
に関し、特に、スクライブライン形成時に使用されるカ
ッターの長寿命化を図ったスクライブ装置及び基板のス
クライブ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック基板等の基板を各チッ
プ毎に分断するために、基板に溝状のスクライブライン
を予め形成している。そして、このスクライブラインを
形成する際、鋭い刃先を有するダイヤモンドロータリー
カッターが使用されている。図9(a)は従来のダイヤ
モンドロータリーカッターを示す正面図であり、(b)
はその断面図である。ダイヤモンドロータリーカッター
51は円板状の形状を有しており、その周縁部には尖っ
た刃先52が形成されている。
【0003】次に、このダイヤモンドロータリーカッタ
ー51を使用してセラミック基板を分断する方法につい
て説明する。先ず、ダイヤモンドロータリーカッター5
1をセラミック基板53に押し当て、ダイヤモンドロー
タリーカッター51を移動させることにより、その円板
軸を中心に自転させる。こうして、セラミック基板53
の表面をスクライブし、スクライブラインを形成する。
その後、セラミック基板53の裏から折り曲げ力を加え
る等の方法により、スクライブラインに沿ってセラミッ
ク基板53を分断する。
【0004】また、表面上に金属膜が形成された半導体
ウェハを容易に分断するためのウェハスクライバが提案
されている(特開平4−249113号公報)。この公
報に記載された従来のウェハスクライバにおいては、金
属膜にクラックを形成する第1のダイヤモンドカッター
と半導体ウェハにクラックを形成する第2のダイヤモン
ドカッターとが設けられている。なお、第1及び第2の
ダイヤモンドカッターの先端部には夫々第1又は第2の
ダイヤモンドチップが設けられている。そして、第1の
ダイヤモンドチップの先端角度は第2のダイヤモンドチ
ップの先端角度よりも大きい。このため、第1のダイヤ
モンドカッターを使用することにより、半導体ウェハよ
り硬度が低い金属膜に容易にクラックを形成することが
できる。そして、このクラックに沿って第2のダイヤモ
ンドカッターを入れることにより、半導体ウェハに容易
にスクライブラインを形成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1枚の
みのダイヤモンドロータリーカッターを使用してセラミ
ック基板をスクライブした場合に、基板を容易に分断で
きる深さのスクライブラインを形成しようとすると、セ
ラミック基板の硬度が高いために、刃先が平坦になり易
く、ダイヤモンドロータリーカッターの寿命が短くなる
という問題点がある。また、ダイヤモンドロータリーカ
ッターの寿命を長くしようとすると、基板を容易に分断
できる深さのスクライブラインを形成することが困難と
なる。
【0006】また、2種のダイヤモンドカッターを有す
るウェハスクライバを使用した場合にも、2種のダイヤ
モンドカッターを使用しているものの、一方は、半導体
ウェハ表面の金属膜をスクライブするためのものであ
り、もう一方は、半導体ウェハにスクライブラインを形
成するためのものである。従って、基板を容易に分断で
きる深さのスクライブラインを形成しようとする場合に
は、金属膜が形成されていない半導体ウェハをスクライ
ブするときとカッターの寿命は何ら変わらない。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、基板を容易に分断できる深さのスクライブ
ラインを形成することができると共に、スクライブライ
ン形成時に使用されるカッターの長寿命化を実現するこ
とができるスクライブ装置及び基板のスクライブ方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスクライブ
装置は、基板にスクライブラインを形成するスクライブ
装置において、第1刃先により前記基板にそのスクライ
ブライン形成位置にクラックを形成する第1カッター
と、前記第1刃先より鈍い第2刃先により前記クラック
を押し広げてクラックを前記基板の厚さ方向に伸展させ
る第2カッターと、を有することを特徴とする。
【0009】本発明においては、第1カッターにより基
板のスクライブライン形成位置にクラックが形成され
る。このとき、第1カッターにより基板にクラックを形
成することができればよいので、第1カッターの第1刃
先を鋭くして、基板に押付ける押付力を従来よりも弱く
することができる。基板への押付力を弱くすることによ
り、第1刃先の摩耗は低減され、第1カッターの長寿命
化が実現される。また、第1刃先より鈍い第2刃先を有
する第2カッターが設けられている。そして、第1カッ
ターにより形成されたクラックが第2カッターにより押
し広げられ、クラックが基板の深さ方向に伸展する。第
2カッターはクラックを押圧するものであり、クラック
を形成するものではないので、第2刃先は第1刃先より
も鈍く摩耗しにくいものである。こうして、基板を容易
に分断できる深さのスクライブラインが形成される。
【0010】本発明に係る基板のスクライブ方法は、基
板にスクライブラインを形成する基板のスクライブ方法
において、第1刃先を有する第1カッターを使用して基
板の表面の前記スクライブライン形成位置にクラックを
形成する工程と、前記第1刃先より鈍い第2刃先を有す
る第2カッターを使用して前記第1カッターよりも強い
力で前記クラックを押圧することにより前記クラックを
押し広げてクラックを前記基板の厚さ方向に伸展させる
工程と、を有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本願発明者等が前記課題を解決す
るため、鋭意実験研究を重ねた結果、刃先の長寿命化を
図りつつ、基板を容易に分断できる深さのスクライブラ
インを形成するには、基板表面にクラックを形成する工
程と、このクラックを押し広げてクラックを基板の厚さ
方向に深く伸展させる工程とに分割すればよいことに想
到した。従来のスクライブ方法では、これらの2工程を
1枚のカッターで行っているため、基板表面にクラック
を形成することができる鋭さの刃先を有するカッターを
使用した場合には、クラックを伸展させるために強い押
付力を加えたときに刃先の摩耗が進みやすく、カッター
の寿命が短くなる。一方、寿命を長くすることができる
程度の鋭さの刃先を有するカッターを使用した場合に
は、基板表面にクラックを形成することが困難となる。
そこで、本願発明においては、基板表面にクラックを形
成するための第1カッターと、このクラックを押し広げ
てクラックを基板の厚さ方向に伸展させスクライブライ
ンを形成するための第1カッターよりも刃先が鈍い第2
カッターとの2種のカッターを使用することにより、ク
ラックを形成するための刃先が鋭いカッターの寿命を長
くすると共に、セラミック基板等の基板を容易に分断で
きる深さのスクライブラインを形成するものである。
【0012】以下、本発明の実施例に係るスクライブ装
置について、添付の図面を参照して具体的に説明する。
図1(a)は第1カッターを示す断面図であり、(b)
は第2カッターを示す断面図である。第1カッター1a
及び第2カッター1bは円板状の形状を有している。そ
して、図1(a)及び(b)に示すように、これらの周
縁部には夫々刃先2a又は2bが形成されている。な
お、第1カッター1aの刃先2aは第2カッター1bの
刃先2bよりも鋭い。このため、同じ押付力で基板に押
付けられた場合には、基板との接触面積が狭い刃先2a
の先端圧力の方が刃先2bのそれよりも極めて高くな
る。このため、第1カッター1aを使用する場合には、
摩耗が生じにくい程度の弱い力で基板に押付けても十分
なクラックを形成することができる。但し、この場合に
は、刃先2aの基板への押付力が弱いためクラックは伸
展しない。
【0013】また、第2カッター1bの刃先2bは刃先
2aよりも鈍く、第1カッター1aにより形成されたク
ラック上に押付けられた場合にも、刃先2bはクラック
内には侵入しない。また、クラックの両側壁を押圧する
ことによりクラックを押し広げることができる程度の押
付力で刃先2bを基板に押付けても、刃先2bは鈍いの
で摩耗しにくい。このため、摩耗しにくい条件の下で、
クラックを基板の厚さ方向に伸展させ、基板を容易に分
断できる深さのスクライブラインを形成することができ
る。
【0014】図2は本発明の第1の実施例に係るスクラ
イブ装置の構造を示す斜視図である。セラミック基板9
を載置するテーブル10は、これを鉛直軸の周りのθ方
向に回転移動させるθ方向駆動装置11に支持されてお
り、θ方向駆動装置11はこれを水平のY方向に移動さ
せるY方向駆動装置12に支持されている。
【0015】また、基板9にクラックを形成する第1カ
ッター1aは、テーブル10の上方において第1カッタ
ーヘッド3aに支持されており、この第1カッターヘッ
ド3aは支持部材15に第2カッターヘッド3bと交換
可能に支持されている。第2カッターヘッド3bにはク
ラックを押し広げる第2カッター1bが支持されてい
る。そして、第1カッターヘッド3aの上方には第1カ
ッター1a及び第2カッター1bを基板9に押付ける押
付力を制御する圧力コントロール部16が支持部材15
に固定されている。また、基板9を撮像する撮像装置7
も支持部材15に支持されており、この撮像装置7と第
1カッター1aとは、前記Y方向に直交する平行のX方
向の同一線上に位置するように配列されている。更に、
支持部材15はこれを鉛直のZ方向に移動させるZ方向
駆動装置14に支持されており、このZ方向駆動装置1
4はこれを前記X方向に移動させるX方向駆動装置13
に支持されている。
【0016】なお、駆動装置11、12、13及び14
は全て、制御部(図示せず)に接続されており、撮像装
置7からの映像は制御部に入力されるようになってい
る。また、撮像装置7と第1カッター1aとは、必ずし
も同一線上に配置する必要はない。
【0017】このように構成された本実施例において
は、先ず、テーブル10上に基板9を載置し、撮像装置
7により基板9を撮像する。このとき、基板9を鮮明に
撮像して、位置合わせの精度を高めるために、Z方向駆
動装置14によって支持部材15を昇降させ、撮像装置
7の焦点合わせを実施する。
【0018】次に、撮像装置7による映像に基づいて、
基板9におけるスクライブライン形成予定線9aがX方
向に対して平行に配置されると共に、このスクライブラ
イン形成予定線9aの上方に第1カッター1aが配置さ
れるように、制御部によりテーブル10のY方向及びθ
方向への移動すべき距離が算出され、Y方向駆動装置1
2及びθ方向駆動装置11が制御されることにより基板
9を移動させる。
【0019】次いで、制御部がZ方向駆動装置14及び
X方向駆動装置13を制御して、第1カッター4aが基
板9に当接する位置まで第1カッターヘッド3aを降下
させると共に、第1カッターヘッド3aを支持する支持
部材15をX方向に水平移動させる。図3は基板表面に
形成されたクラックを示す断面図である。支持部材15
をX方向に水平移動させることにより、基板9における
スクライブライン形成予定線9a上で第1カッター1a
と当接した表面にクラック17が形成される。なお、こ
のとき、過剰な押付力が第1カッター1aの刃先2aに
作用しないように、圧力コントロール部16により第1
カッター1aの基板9への押付力が制御されている。
【0020】その後、第1カッターヘッド3aを第2カ
ッターヘッド3bと交換する。そして、撮像装置7によ
り基板9を撮像する。図6はマーカが標された基板を示
す平面図である。このとき、基板9の表面においては、
マーカ19がクラック17上に標される。このマーカ1
9はスクライブラインを形成する際の基板9の位置決め
の基準となる。このため、マーカ19が標される位置
は、位置決めの基準となり得れば、クラック17上のみ
に限定されるものではない。
【0021】次いで、撮像装置7によるマーク19の位
置に基づいて、基板9におけるクラック17の直上に第
2カッター1bが配置されるように、テーブル10のY
方向及びθ方向への移動すべき距離が算出され、制御部
がY方向駆動装置12及びθ方向駆動装置11を制御す
ることにより基板9を移動させる。そして、クラック1
7を形成したときと同様に、制御部がZ方向駆動装置1
4及びX方向駆動装置13を制御して、第2カッター1
bが基板9に当接する位置まで第2カッターヘッド3b
を降下させると共に、第2カッターヘッド3bを支持す
る支持部材15をX方向に水平移動させる。なお、この
とき、十分にクラック17が伸展するようにように、圧
力コントロール部16により第2カッター1bの基板9
への押付力が制御されている。第2カッター1bを使用
したときの押付力は第1カッター1aを使用したときよ
りも強くなっている。図4は基板に形成されたスクライ
ブラインを示す断面図である。支持部材15をX方向に
水平移動させることにより、基板9に既に形成されてい
るクラック17の両側壁が第2カッター1bに押圧され
る。そして、クラック17が押し広げられ深く伸展し
て、溝状のスクライブライン18が形成される。なお、
第2カッター1bの刃先2bがクラック17上を通過し
ていれば、第2カッター1bの中心線がクラック17上
を通過していなくてもよい。この場合にも、クラック1
7を伸展させて、スクライブライン18を形成すること
ができる。
【0022】図5はスクライブライン形成後の基板を示
す断面図である。スクライブライン18が形成された後
には、第2カッター1bが基板9から離され、スクライ
ブライン18は弾性により閉じる。しかし、スクライブ
ライン18の深さが浅くなることはない。図7は基板を
分断する工程を示す断面図である。その後、スクライブ
ライン18内に薄板20を挿入し、てこの原理を利用し
て、矢印21に示すように、力を加えることにより基板
9を分断する。このとき、スクライブライン18が深く
形成されているので、基板を容易に分断することができ
る。なお、スクライブライン18が形成された後の基板
9の分断方法は薄板20を使用する方法に限定されるも
のではない。例えば、従来の方法と同様に、基板9の裏
側から折り曲げ力を加えてもよい。
【0023】このように、本実施例においては、先ず、
第1カッター1aを使用して基板表面にクラック17を
形成している。第1カッター1aの刃先2aは第2カッ
ター1bの刃先2bよりも鋭く、基板9との接触面積が
極めて小さいので、圧力コントロール部16により摩耗
が生じにくい程度の弱い押付力を加えられている場合で
も、基板9に対する圧力は極めて強い。このため、基板
9の表面に十分なクラック17を形成することができ
る。このとき、刃先2aに加えられる押付力を従来のも
のと比して弱くすることができるので、第1カッター1
aの長寿命化を実現することができる。
【0024】クラック17を形成した後には、第2カッ
ター1bを使用してクラック17を基板9の厚さ方向に
伸展させ、スクライブライン18を形成している。クラ
ック17を伸展させるためには強い押圧力が必要である
が、既にクラックが形成されているので鋭い刃先は必要
ない。このため、摩耗が少ない鈍い刃先2bを有する第
2カッター1bを使用して強い押付力を加えればよい。
従来、摩耗を低減するために、硬度が高い高価なカッタ
ーを使用することがあるが、本実施例においては、その
必要はなくコストを低減することもできる。
【0025】次に、本発明の第2の実施例に係るスクラ
イブ装置について説明する。本実施例においては、第1
カッターヘッド及び第2カッターヘッドが1つのスクラ
イブ装置に固定されている。図8は本発明の第2の実施
例に係るスクライブ装置の構造を示す斜視図である。な
お、図8に示す第2の実施例において、図2に示す第1
の実施例と同一物には同一符号を付して、その詳細な説
明は省略する。本実施例においては、第1カッターヘッ
ド3aが支持部材15に固定されている。そして、第1
カッターヘッド3aの上方には第1カッター1aを基板
9に押付ける押付力を制御する第1圧力コントロール部
16aが支持部材15に固定されている。更に、第1カ
ッターヘッド1aの側方において、第2カッターヘッド
1bが支持部材15に固定されている。そして、第2カ
ッターヘッド3bの上方には第2カッター1bを基板9
に押付ける押付力を制御する第2圧力コントロール部1
6bが支持部材15に固定されている。
【0026】このように構成されたスクライブ装置にお
いては、支持部材15をX方向に水平移動させることに
より、基板9のスクライブライン形成予定線9a上に第
1カッター1aでクラックを形成しながら、第2カッタ
ー1bでこのクラックを伸展させてスクライブラインを
形成する。このため、第1カッター1aと第2カッター
1bとを交換する必要がなく、支持部材15をX方向に
1回のみ水平移動させることにより、基板を容易に分断
できる深さのスクライブラインを形成することができ
る。また、本実施例においても、第1刃先2a及び第2
刃先2bは摩耗しにくく、第1カッター1a及び第2カ
ッター1bの寿命を長くすることができる。
【0027】なお、第1カッター1aでスクライブライ
ン形成予定線9aの全体にクラックを形成した後に、第
2カッター1bでこのクラックを伸展させてスクライブ
ラインを形成してもよい。
【0028】また、第1カッターヘッド3aと第2カッ
ターヘッド3bとを相互に異なるスクライブ装置に固定
してもよい。即ち、第1カッターヘッド3aが固定され
た第1スクライブ装置と第2カッターヘッド3bが固定
された第2スクライブ装置とを使用してもよい。この場
合には、先ず、第1スクライブ装置により基板表面のス
クライブライン形成予定線上にクラックを形成した後、
この基板を第2スクライブ装置に載置し、第1スクライ
ブ装置で形成されたクラックを押圧して押し広げ伸展さ
せることにより、スクライブラインを形成する。この場
合にも、基板を容易に切断できる深さのスクライブライ
ンを形成することができると共に、カッターの寿命を長
くすることができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
刃先の鋭さが異なる2種のカッターが設けられ、刃先が
鋭いカッターは基板にクラックを形成する際に使用さ
れ、刃先が鈍いカッターはこのクラックを押し広げてク
ラックを深く伸展させる際に使用されるので、刃先が鋭
いカッターを使用する際に刃先が摩耗する程の押付力は
必要ない。また、刃先が鈍いカッターは摩耗しにくい。
このため、カッターの長寿命化を実現することができる
と共に、基板を容易に分断できる深さのスクライブライ
ンを形成することができる。また、本発明方法によれ
ば、刃先の鋭さが異なる2種のカッターを使用して、刃
先が鋭いカッターで基板表面にクラックを形成し、その
後、刃先が鈍いカッターによりこのクラックを押し広げ
てクラックを深く伸展させることにより、基板を容易に
分断できる深さのスクライブラインを形成しているの
で、カッターの摩耗を低減することができ、その長寿命
化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第1カッターを示す側面図であり、
(b)は第2カッターを示す側面図である。
【図2】 本発明の第1の実施例に係るスクライブ装置
の構造を示す斜視図である。
【図3】 基板表面に形成されたクラックを示す断面図
である。
【図4】 基板に形成されたスクライブラインを示す断
面図である。
【図5】 スクライブライン形成後の基板を示す断面図
である。
【図6】 マーカが標された基板を示す平面図である。
【図7】 基板を分断する工程を示す断面図である。
【図8】 本発明の第2の実施例に係るスクライブ装置
の構造を示す斜視図である。
【図9】 (a)は従来のダイヤモンドロータリーカッ
ターを示す正面図であり、(b)はその側面図である。
【符号の説明】
1a、1b;カッター、 2a、2b、52;刃先、
3a、3b;カッターヘッド、 7;撮像装置、 9;
基板、 9a;スクライブライン形成予定線 10;テーブル、 11、12、13、14;駆動装置
15;支持部材、 16、16a、16b;圧力コン
トロール部、 17;クラック、 18;スクライブラ
イン、 19;マーカ、 20;薄板、 51;ダイヤ
モンドロータリーカッター、 53;セラミック基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板にスクライブラインを形成するスク
    ライブ装置において、第1刃先により前記基板にそのス
    クライブ形成位置にクラックを形成する第1カッター
    と、前記第1刃先より鈍い第2刃先により前記クラック
    を押し広げてクラックを前記基板の厚さ方向に伸展させ
    る第2カッターと、を有することを特徴とするスクライ
    ブ装置。
  2. 【請求項2】 基板にスクライブラインを形成する基板
    のスクライブ方法において、第1刃先を有する第1カッ
    ターを使用して基板の表面の前記スクライブライン形成
    位置にクラックを形成する工程と、前記第1刃先より鈍
    い第2刃先を有する第2カッターを使用して前記第1カ
    ッターよりも強い力で前記クラックを押圧することによ
    り前記クラックを押し広げてクラックを前記基板の厚さ
    方向に伸展させる工程と、を有することを特徴とする基
    板のスクライブ方法。
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