JPH09201989A - 熱転写プリンタおよびこれによるカラー画像形成方法 - Google Patents

熱転写プリンタおよびこれによるカラー画像形成方法

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JPH09201989A
JPH09201989A JP8010953A JP1095396A JPH09201989A JP H09201989 A JPH09201989 A JP H09201989A JP 8010953 A JP8010953 A JP 8010953A JP 1095396 A JP1095396 A JP 1095396A JP H09201989 A JPH09201989 A JP H09201989A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属光沢を有するカラー画像を容易に形成す
ることのできる熱転写プリンタおよびこれによるカラー
画像形成方法を提供すること 【解決手段】 透明または半透明の記録媒体25aに光
透過性インク60で鏡像画像26を記録した後に、この
鏡像画像26の上面に金属光沢性インク50を重ねて記
録することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写プリンタおよ
びこれによるカラー画像形成方法に係り、特に、メタリ
ックカラーと称される金属光沢を有するカラー画像の形
成に好適な熱転写プリンタおよびこれによるカラー画像
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラテンとサーマルヘッドとの
間に記録媒体とインクリボンとを挟持させ、前記サーマ
ルヘッドに整列配置されている複数の発熱素子を、記録
情報に基づいて選択的に発熱させることにより、インク
リボンのインクを部分的に溶融して記録媒体の所定の記
録位置に転写し、記録媒体上に所望の文字等の画像の記
録を行う熱転写プリンタが、高記録品質、低騒音、低コ
スト、メンテナンスの容易性等の理由により、コンピュ
ータ、ワードプロセッサ等の出力装置として多用されて
いる。
【0003】そして、近年ではカラー記録ができるプリ
ンタが求められており、熱転写プリンタにおいてもカラ
ー記録を可能とするものが知られている。
【0004】従来のカラー記録を可能とする熱転写プリ
ンタは、例えば、Y(イエロー:黄)、M(マゼンタ:
赤紫)、C(シアン:青緑)の3色のインク、あるい
は、Y、M、CにBk(ブラック:黒)を加えた4色の
インクを用いて記録媒体に記録するカラー画像形成方法
(カラー記録方法)が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の年賀
状およびクリスマスカードの作成、名刺印刷、写真画像
の印刷等に金属光沢を有するカラー画像、例えば、光輝
く青い海等の光を取り入れた画像の記録が求められてお
り、このような金属光沢を有するカラー画像を得るため
に、メタリックインクと称せられる金属光沢を有するイ
ンクを用いたカラー記録が行われている。
【0006】しかしながら、前述した従来の熱転写プリ
ンタおよびこれによるカラー画像形成方法においては、
通常のカラー記録に加えて金属光沢を有するカラー画像
を得るために、従来のY、M、Cの3色、あるいはY、
M、C、Bkの4色のインクのインクリボンに加えて、
例えば、メタリック金、メタリック銀、メタリックマゼ
ンタ、メタリックシアン等の金属光沢を有する、いわゆ
る金属光沢性インクを塗布した多数のインクリボンを必
要とし、すべての色のインクリボンを揃えるには、経済
的負担、保管スペース、在庫管理等の労力および記録時
のインクリボンの交換頻度等が増加するという問題点が
あった。
【0007】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、金属光沢を有するカラー画像を容易に形成する
ことのできる熱転写プリンタおよびこれによるカラー画
像形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に記載の熱転写プリンタによるカラー
画像形成方法の特徴は、透明または半透明の記録媒体に
光透過性インクで鏡像画像を記録した後に、この鏡像画
像の上面に金属光沢性インクを重ねて記録する点にあ
り、このような方法を採用することにより、透明または
半透明の記録媒体に金属光沢を有するカラーの鏡像画像
を形成することができる。
【0009】また、請求項2に記載の熱転写プリンタの
特徴は、中間転写体に光透過性インクで鏡像画像を記録
した後にこの鏡像画像の上面に金属光沢性インクを重ね
て記録して一次記録像を形成し、この一次記録像を前記
記録媒体に再転写するように制御する制御手段を有する
点にあり、このような構成を採用することにより、金属
光沢を有するカラー画像を容易に形成することができ
る。
【0010】また、請求項3に記載の熱転写プリンタの
特徴は、中間転写体に金属光沢性インクにより画像を記
録した後にこの画像の上面に前記光透過性インクを重ね
て記録して一次記録像を形成し、この一次記録像を透明
または半透明の記録媒体に再転写するように制御する制
御手段を有する点にあり、このような構成を採用するこ
とにより、透明または半透明の記録媒体に金属光沢を有
するカラーの鏡像画像を容易に形成することができる。
【0011】また、請求項4に記載の熱転写プリンタに
よるカラー画像形成方法の特徴は、中間転写体に光透過
性インクで鏡像画像を記録した後にこの鏡像画像の上面
に金属光沢性インクを重ねて記録して一次記録像を形成
し、この一次記録像を前記記録媒体に再転写する点にあ
り、このような方法を採用することにより、記録媒体に
金属光沢を有するカラー画像を容易に形成することがで
きる。
【0012】また、請求項5に記載の熱転写プリンタに
よるカラー画像形成方法の特徴は、中間転写体に金属光
沢性インクで画像を記録した後にこの画像の上面に光透
過性インクを重ねて記録して一次記録像を形成し、この
一次記録像を透明または半透明の記録媒体に鏡像画像と
して再転写する点にあり、このような方法を採用するこ
とにより、透明または半透明の記録媒体に金属光沢を有
するカラーの鏡像画像を容易に形成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図15を参照して説明する。
【0014】まず、本発明の熱転写プリンタによるカラ
ー画像形成方法の第1実施形態について図1乃至図11
により説明する。
【0015】図1は、本発明の熱転写プリンタによるカ
ラー画像形成方法の第1実施形態に使用される熱転写プ
リンタ1の要部を示しており、この熱転写プリンタ1
は、図示しないフレームの所望の位置に平板状のプラテ
ン2がその記録面をほぼ垂直にして配設されており、こ
のプラテン2の前側下方には図示しないガイドシャフト
が前記プラテン2と平行に配設されている。そして、前
記ガイドシャフトにはキャリッジ3が取付けられてお
り、このキャリッジ3は、スッテッピングモータなどの
駆動手段(図示せず)により1対のプーリ(図示せず)
に巻回された駆動ベルト4を駆動させて、前記ガイドシ
ャフトに沿って往復動できるようになっている。また、
前記キャリッジ3の一端を介して、制御手段たる制御部
5からキャリッジ3内の機構に対して、電力および制御
指令等を伝達するFPC6が配設されている。
【0016】前記キャリッジ3には、前記プラテン2に
対向するようにして、サーマルヘッド取付台7に固着さ
れたサーマルヘッド8が配設されている。そして、この
サーマルヘッド8には複数の発熱素子が整列配置されて
おり、この発熱素子は図示しないキーボード等の入力装
置により入力された所望の記録情報に基づいて選択的に
発熱されるようになっている。また、このキャリッジ3
の上面は、後述するインクリボン18を収納し、このイ
ンクリボン18を前記サーマルヘッド8との間に案内す
るリボンカセット9(図2参照)が装着されるようにな
っている。
【0017】前記キャリッジ3には、インクリボン走行
装置として、キャリッジ3の上面から突設されている巻
取りボビン10と巻取り用のローラ駆動軸11とを有す
る巻取り機構と、同様にキャリッジ3の上面から突設さ
れている送出ボビン12と送出用のローラ駆動軸13と
を有する送出機構とが配設されており、インクリボン1
8を図中矢印A方向に走行させるようになっている。
【0018】前記キャリッジ3の上面のサーマルヘッド
8の近傍には、個別に引回されるFPC6に対するFP
Cカバー6Aが立設されている。
【0019】つぎに、本実施例の熱転写プリンタ1に用
いるリボンカセットについて図2および図3により説明
する。
【0020】図2および図3は本実施形態の熱転写プリ
ンタ1に使用されるリボンカセット9の一実施例を示す
ものであり、図2はリボンカセット9の全体を示す斜視
図であり、図3はリボンカセット9の要部を示す分解斜
視図である。
【0021】図2および図3に示すように、本実施例の
リボンカセット9は、1対とされた上ケース14aと下
ケース14bとからなる略直方体状のケース本体14内
に、回転自在に支持された1対のリール15a,15b
と、回転自在に支持された1対のリボン送りローラ16
a,16bと、回転自在に支持されたリボン経路に臨ん
でいる複数の、本実施例では4個のガイドローラ17と
が配設されている。
【0022】前記1対のリール15a,15bは略円筒
状に形成されており、各リールの外周面には、インクリ
ボン18がそれぞれ両端から巻回されている。この1対
のリール15a,15bは、キャリッジ3に搭載される
と、その一方は、記録に供した部分のインクリボン18
を巻取る巻取りリール15aとされ、他方は、インクリ
ボン18を送出する送出リール15bとされる。また、
各リール15a,15bの内周面には、複数のキー溝1
9,19…が周方向に間隔を隔ててスプライン状に形成
されており、図3中左方の一方のリール15aの内周面
は、前記巻取りボビン10が係合される巻取り孔20a
とされ、図中右方の他方のリール15bの内周面は、前
記送出ボビン12が係合される送出孔20bとされてい
る。
【0023】前記1対のリボン送りローラ16a,16
bは、略円筒状に形成されており、この1対のリボン送
りローラ16a,16bは、キャリッジ3に搭載される
と、その一方は、記録に供した部分のインクリボン18
を巻取る巻取り用のリボン送りローラ16aとされ、他
方は、インクリボン18を送出する送出用のリボン送り
ローラ16bとされる。また、各リボン送りローラ16
a,16bの内周面には、複数のキー溝21,21…が
周方向に間隔をおいてスプライン状に形成されており、
図中左方の一方のリボン送りローラ16aの内周面は、
前記巻取り用のローラ駆動軸11が係合される係合孔2
1aとされ、図中右方の他方のリボン送りローラ16b
の内周面は、前記送出用のローラ駆動軸13が係合され
る係合孔21bとされている。
【0024】つぎに、前述した本実施例のリボンカセッ
ト9に用いるインクリボン18について図4により説明
する。
【0025】図4は本実施形態における熱転写プリンタ
1に使用されるインクリボン18の一実施例を示す要部
の拡大正面図である。
【0026】図4に示すように、本実施例のインクリボ
ン18は、PET(ポリエチレンテレフタート)を素材
とした厚さ3μm程度のベースフィルムの一方の面に、
所望の色の金属光沢を有するカラー画像形成を行うため
の、少なくとも図中50Sで示す金属光沢性インク、例
えば銀インク(メタリック銀)と、図中60Mで示す光
透過性を有するマゼンタ(赤紫)インク、図中60Yで
示す光透過性を有するイエロー(黄)インク、図中60
Cで示す光透過性を有するシアン(青緑)インクの3色
の光透過性インク60との総計4色のインクを塗布した
記録領域23(23S、23M、23Y、23C)が設
けられている。そして、このインクリボン18には、各
色の境界部分の図中矢印Aで示す走行方向先頭に色の判
別と頭出しとを行うための各判別マーカ24(24S、
24M、24Y、24C)が形成されており、いわゆる
マルチカラーインクリボン18とされている。この判別
マーカ24(24S、24M、24Y、24C)は、マ
ルチカラーインクリボン18の走行方向先頭側の先頭マ
ーカ24a(24Sa、24Ma、24Ca、24Y
a)が総て同一長さとされており、マルチカラーインク
リボン18の走行方向後ろ側の後尾マーカ24b(24
Sb、24Mb、24Cb、24Yb)の長さは、各色
の判別のために、先頭側の各先頭マーカ24Sb、24
Ma、24Ca、24Yaの長さを1とすると、24S
a:24Sb=1:1/2、24Ma:24Mb=1:
1、24Ca:24Cb=1:2、24Ya:24Yb
=1:3の比をもって形成されている。なお、判別マー
カ24としては、種々のものを用いることができ、特
に、本実施例に限定されるものではない。
【0027】つぎに、本発明の本第1実施形態の熱転写
プリンタ1によるカラー画像形成方法について説明す
る。
【0028】前述した熱転写プリンタ1のキャリッジ3
の上面にリボンカセット9を装着して、前記熱転写プリ
ンタ1を駆動し、図示しないキーボード等の入力機器に
より記録情報を入力すると、その記録情報の1回の入力
毎に、前記制御部5の指令によりキャリッジ3に配設さ
れている図示しない駆動モータに通電がなされて、サー
マルヘッド取付台7がプラテン2の方向に移動されるこ
とによりサーマルヘッド8がインクリボン18および透
明または半透明の記録媒体25たるフィルムシート25
aを介してプラテン2に当接する。そして、サーマルヘ
ッド8がインクリボン18およびフィルムシート25a
を介してプラテン2に当接した状態において、制御部5
からの記録情報に関する指令に基づいてサーマルヘッド
8の発熱素子が選択的に発熱されてインクリボン18の
発熱された発熱素子に接触している部位のインクを溶融
してフィルムシート25aに転写する。このとき、イン
クリボン18は、前記制御部5からの指令により、図示
しないリボン巻取りモータの駆動力をもって巻取ボビン
10を駆動してインクリボン18を走行させ、最初に、
マゼンタインク60M、イエローインク60Y、シアン
インク60Cの透過性インクのインクリボン18を単独
あるいは組合わせて使用されて、前記フィルムシート2
5aの表面に鏡像画像26が記録される。
【0029】より具体的には図6に示すメタリックマゼ
ンタカラー画像を形成する場合を例に説明すると、ま
ず、図示しない検出手段により、マゼンタインク60M
の透過性インク60Mのインクリボン18に形成されて
いる判別マーカ24Mを検出して記録領域23の頭出し
が行われる。そして、フィルムシート25aの表面にマ
ゼンタインク60Mによるカラーの鏡像記録26Mが施
される。
【0030】その後、このカラーの鏡像画像26Mの上
面に非透過性の金属光沢を有する銀インク50Sを重ね
て記録することにより、前記フィルムシート25aを記
録面の裏側から観察すれば、メタリックマゼンタカラー
の金属光沢を有するカラー画像27Mが形成されること
となる。
【0031】なお、インクリボン18の記録に供した部
位は、リボン巻取りモータの駆動力をもって、記録媒体
25から剥離され、順次、巻取ボビン10に巻取られ
る。また、前記鏡像画像26の記録に使用される光透過
性インク60としては、前記マゼンタインク60M、イ
エローインク60Y、シアンインク60Cに、必要に応
じて光透過性のブラックインク60Bk(図示せず)を
加えてもよい。
【0032】つぎに、本第1実施形態における熱転写プ
リンタ1の金属光沢を有するカラー画像27に関するデ
ータ処理方法について図5を参照しつつ説明する。
【0033】図5は、本第1実施形態における熱転写プ
リンタ1がイメージスキャナ29を具備する場合のデー
タ処理に関する制御部5のブロック図を示している。ま
ず、CPU28の指令に基づいて、イメージスキャナ2
9が金属光沢を有するカラー画像の原画を読み込み、こ
のイメージデータをR(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)の階調データとして階調データメモリ30に
記憶する。そして、この読み込んだ原画像中に金属光沢
を有する領域が存在すると検知手段32が検知した場合
には、CPU28がこの金属領域に関するデータを領域
データとして領域データメモリ31に記憶する。そし
て、前記CPU28がこれらの階調データおよび領域デ
ータに基づいてM色、Y色、C色およびS色のそれぞれ
に関するイメージデータを編集する。すなわち、前記階
調データに基づいてM色、Y色、C色のそれぞれに関す
る2値のMYCイメージデータを編集するとともに、前
記領域データに基づいてS色に関する2値のSイメージ
データを編集する。この編集したMYCSイメージデー
タは、順次、イメージデータメモリ33に記憶され、こ
のMYCSイメージデータに基づいて、前記CPU28
が前記キャリッジ3および前記サーマルヘッド8を制御
して所望の金属光沢を有するカラー画像27を形成する
こととなる。
【0034】ここで、本発明の第1実施形態によってフ
ィルムシート25aに形成したカラーの鏡像画像26に
ついて図6から図11に示し説明する。
【0035】図6はメタリックマゼンタのカラー画像2
7Mを説明する模式図、図7はメタリックゴールドのカ
ラー画像27Gを説明する模式図、図8はメタリックシ
アンのカラー画像27Cを説明する模式図、図9はメタ
リックレッドのカラー画像27Rを説明する模式図、図
10はメタリックパープルのカラー画像27Pを説明す
る模式図、図11はメタリックグリーン27Grを説明
する模式図である。
【0036】図6に示すように、金属光沢を有するマゼ
ンタ(メタリックマゼンタ)のカラー画像27Mは、フ
ィルムシート25aの表面に記録した光透過性のマゼン
タインク60Mからなる鏡像画像26Mの表面に、銀イ
ンク50Sを重ねることにより容易に形成することがで
きる。
【0037】図7に示すように、金属光沢を有する金色
(メタリックゴールド)のカラー画像27Gは、フィル
ムシート25aの表面に記録した光透過性イエローイン
ク60Yからなる鏡像画像26Yの表面に、金属光沢性
の銀インク50Sを重ねることにより容易に形成するこ
とができる。
【0038】図8に示すように、金属光沢を有するシア
ン(メタリックシアン)のカラー画像27Cは、フィル
ムシート25aの表面に記録した光透過性のシアンイン
ク60Cからなる鏡像画像26Cの表面に、銀インク5
0Sを重ねることにより容易に形成することができる。
【0039】図9に示すように、金属光沢を有する赤色
(メタリックレッド)のカラー画像27Rは、フィルム
シート25aの表面に順に重ねて記録した光透過性のイ
エローインク60Yおよびマゼンタインク60Mからな
る鏡像画像26Rの表面に、銀インク50Sを重ねるこ
とにより容易に形成することができる。
【0040】図10に示すように、金属光沢を有する紫
色(メタリックパープル)のカラー画像27Pは、フィ
ルムシート25aの表面に順に重ねて記録した光透過性
のマゼンタインク60Mおよびシアンインク60Cから
なる鏡像画像26Pの表面に、銀インク50Sを重ねる
ことにより容易に形成することができる。
【0041】図11に示すように、金属光沢を有する緑
色(メタリックグリーン)のカラー画像27Grは、フ
ィルムシート25aの表面に順に重ねて記録した光透過
性のシアンインク60Cおよびイエローインク60Yか
らなる鏡像画像26Grの表面に、銀インク50Sを重
ねることにより容易に形成することができる。
【0042】したがって、本発明の第1実施形態によれ
ば、フィルムシート25aの表面に光透過性を有する3
色のインク60M、60Y、60Cを、単独あるいは組
み合わせてカラーの鏡像画像26を形成し、その後、こ
の鏡像画像26の上面に金属光沢を有する銀インク50
Sを重ねることにより、金属光沢を有する所望の色のカ
ラー画像27を容易に形成することができる。
【0043】すなわち、本第1実施形態によれば、少な
くとも金属光沢を有する銀インク50S、光透過性を有
するマゼンタインク60M、イエローインク60Yおよ
びシアンインク60Cの4種類のインク、もしくは、光
透過性を有するブラックインク60Bkを加えた5種類
のインクにより、単色カラーからフルカラーまでのすべ
ての色の金属光沢を有するカラー画像27を容易に形成
することができるので、従来のすべての色のインクフィ
ルムを揃えることによる経済的負担、保管スペース、在
庫管理等の労力および記録時のインクフィルムの交換頻
度等の増加という不都合を確実に低減することができ
る。
【0044】なお、銀インク50Sを使用せずに、マゼ
ンタインク60M、イエローインク60Yおよびシアン
インク60Cの3色のインク、もしくは、ブラックイン
ク60Bkを加えた4色の光透過性を有するインク60
を用いることにより、従来のカラー画像27を形成する
ことができる。
【0045】つぎに、本発明の第2実施形態について図
12乃至図14により説明する。
【0046】なお、本第2実施形態の説明において、前
述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号
を付し再度の説明は省略する。
【0047】本発明の第2実施形態における熱転写プリ
ンタ1は、中間転写体36上に光透過性インク60と金
属光沢性の銀インク50Sとを溶融・転写して一次記録
像を形成した後、記録媒体25に再転写することにより
前記記録媒体25に金属光沢を有するカラー画像27を
形成するようにしたものである。
【0048】図12は本発明の第2実施形態における熱
転写プリンタ1の部分構成断面図である。この熱転写プ
リンタ1には、円筒形のバックアップローラ34が回転
駆動自在に配設されており、このバックアップローラ3
4の内側には、このバックアップローラ34を所定温度
に加熱するためのヒータ35が内蔵されている。前記バ
ックアップローラ34は円筒形に形成された金属の表面
に図示しないゴム材を被覆してプラテンローラとしての
役割をも果たせるようになっており、またバックアップ
ローラ34の前記ゴム材の表面には密着性を有する中間
転写体36が被膜されている。そして、前記バックアッ
プローラ34にはモータ等の図示しない駆動装置が接続
されている。
【0049】また、前記バックアップローラ34の表面
に被覆される前記ゴム材の厚さは1mmから2mm程度
が好ましく、前記中間転写体36の被膜厚は10μmか
ら500μm程度が良好であり、好ましくは50μmか
ら200μmであることが実験データより得られてい
る。また、中間転写体36の表面粗さはRmaxで60
μm以下、硬度としてはJIS10度から60度のもの
を使用する。
【0050】前記バックアップローラ34の近傍には、
サーマルヘッド8が配設されている。このサーマルヘッ
ド8は、バックアップローラ34の中央部に対向するよ
うに直線状に整列配置された複数の発熱素子を有し、こ
れらの発熱素子は制御部5により選択的に発熱するよう
に制御される。前記サーマルヘッド8の両側には、巻取
りボビン10および送出ボビン12に巻回されたインク
リボン18を前記バックアップローラ34とサーマルヘ
ッド8との間にほぼ直線状に案内する1対のリボンロー
ル37,37が配設されている。また、前記バックアッ
プローラ34の前記サーマルヘッド8と直径方向におけ
る対称位置には、前記バックアップローラ34に対して
強い圧接力で圧接されるプレッシャローラ38が回転自
在に配設されており、前記バックアップローラ34とプ
レッシャローラ38との間に普通紙、厚紙、葉書等の光
を透過しない記録媒体25bやフィルムシート25a等
の光透過性の記録媒体25を挿入し、前記バックアップ
ローラ34を回転駆動させることにより、前記記録媒体
25を前記バックアップローラ34とプレッシャローラ
38との間に挟持してインクリボン18の走行方向と逆
方向に搬送するようになされている。このインクリボン
18は、図4により説明したように光透過性のマゼンタ
インク60M、イエローインク60Y、シアンインク6
0Cおよび金属光沢性の銀インク50Sから構成されて
いる。したがって、これらの各色のインクに対して前記
サーマルヘッド8が所定の色のインクに対して発熱する
ように前記制御部5によって制御されることとなる。
【0051】つぎに、本第2実施形態における熱転写プ
リンタ1によるカラー画像形成方法について説明する。
【0052】まず、前記バックアップローラ34上に一
次記録像を形成するために、前記サーマルヘッド8を前
記インクリボン18と前記バックアップローラ34に圧
接させる。そして、前記バックアップローラ34を内蔵
する前記ヒータ35により前記インクリボン18のイン
クが溶融しない程度の温度T1に加熱し、その後、前記
サーマルヘッド8の複数の発熱素子を選択的に加熱させ
て、この発熱素子に対向する部位のインクリボン18の
インクを溶融し、前記バックアップローラ34の表面を
被覆している前記中間転写体36に転写する。このよう
な転写をインクリボン18の各インク50,60につい
て行なって一次記録像を形成する。例えば、前記バック
アップローラ34が1周目の回転をする場合には前記マ
ゼンタインク60Mを溶融・転写し、2周目の回転をす
る場合にはイエローインク60Yを溶融・転写するとい
う具合に、順次、所望のインク50,60を重ねて一次
記録像を形成する。
【0053】そして、この一次記録像の形成にあたって
は、最終的に得ようとする金属光沢を有するカラー画像
27が前記記録媒体25の記録面側から観察されるもの
であるか、前記記録媒体25の記録面の裏側から観察す
るものであるかにより、前記制御部5が選択する前記イ
ンクリボン18のインク色の順序が異なる。
【0054】すなわち、金属光沢を有するカラー画像2
7が前記記録媒体25の記録面側から観察されるもので
ある場合には、前記インクリボン18を構成している透
過性インク60M,60Y,60Cおよび金属光沢性イ
ンク50Sのうち、先に前記透過性インク60M,60
Y,60Cを単独あるいは組合わせて溶融し前記中間転
写体36に鏡像画像26として転写する。その後、この
鏡像画像26の上面に金属光沢性の銀インク50Sを重
ねて記録することにより前記一次記録像を形成する。
【0055】一方、金属光沢を有するカラー画像27が
前記記録媒体25の記録面の裏側から観察するものであ
る場合には、記録媒体25としてフィルムシート25a
等の透明または半透明の記録媒体25が使用されるとと
もに、前記インクリボン18を構成している透過性イン
ク60M,60Y,60Cおよび金属光沢性インク50
Sのうち、先に前記金属光沢性インクを溶融して前記中
間転写体36に通常の画像として転写し、その後、この
画像の上面に重なるように光透過性の透過性インク60
M,60Y,60Cを単独あるいは組合わせて記録する
ことにより一次記録像を形成することとなる。
【0056】前記1次記録像の形成にあたっては、前記
バックアップローラ34の時計回りの回転に伴って、リ
ボンロール37が回転しインクリボン18を矢印Bに示
す方向に所定速度で搬送する。一方、前記プレッシャー
ローラ38は、前記バックアップローラ34から離れた
位置に退避している。
【0057】そして、前記一次記録像を形成した後に、
前記バックアップローラ34と前記プレッシャローラ3
8との間に前記記録媒体25を挿入した状態において、
前記プレッシャローラ38を前記バックアップローラ3
4に強い圧接力で圧接させるとともに、図示しない駆動
装置により前記バックアップローラ34を時計回りに回
転駆動させて前記記録媒体25を図12の矢印Aに示す
方向に搬送させる。また、リボンロール37によりイン
クリボン18も矢印Bに示す方向に所定速度で搬送させ
る。このとき、サーマルヘッド8の配設位置からさらに
インクリボン18の搬送方向において下流側に搬送され
たインクリボン18は、巻取側のボビン10の回転駆動
(図示しない駆動源による)により巻き取られる。この
際、巻取側のボビン10に巻回されたインクリボン18
の半径の大きさにより巻取速度が変化するため、前記バ
ックアップローラ34の搬送速度よりもボビン10,1
2の回転駆動を若干速くする必要があり、回転速度の差
は公知のスリップ機構を巻取機構に設けることにより吸
収するようになっている。
【0058】そして、前記中間転写体36上の一次記録
像を前記バックアップローラ34のヒータ35により一
定温度に加熱して一次記録像にある程度の粘性を生じさ
せておき、この一次記録像に対して前記プレッシャロー
ラ38をもって前記記録媒体25を圧接させて再転写さ
せ、前記記録媒体25上に所望の金属光沢を有するカラ
ー画像27を形成する。
【0059】このとき、再転写により得られる金属光沢
を有するカラー画像27が前記記録媒体25の記録面の
裏側から観察するものである場合には、前記一次記録像
は鏡像画像として前記記録媒体25に再転写される。一
方、再転写により得られる金属光沢を有するカラー画像
27が前記記録媒体25の記録面側から観察されるもの
である場合には、前記一次記録像は通常の画像として前
記記録媒体25に再転写されることとなる。
【0060】なお、前記制御部5による金属光沢を有す
るカラー画像27に関するデータ処理方法については、
前述した第1実施形態と同様の方法によるため再度の説
明は省略する。
【0061】つぎに、本第2実施形態の熱転写プリンタ
1によるカラー画像形成方法によって得られたカラー画
像27の具体例について、図13および図14により説
明する。
【0062】図13および図14は、記録面側からカラ
ー画像27を観察するものとして記録したときの具体例
であり、図13はメタリックゴールドのカラー画像27
Gを説明する模式図、図14はメタリックレッドのカラ
ー画像27Rを説明する模式図である。なお、カラー画
像27を記録面の裏側から観察する場合の具体例につい
ては、図6乃至図11により説明しているため再度の説
明は省略する。
【0063】図13に示すように、金属光沢を有する金
色(メタリックゴールド)のカラー画像27Gは、記録
媒体25の表面に銀インク50Sが記録され、この銀イ
ンク50Sに重なるようにして光透過性のイエローイン
ク60Yが記録された状態で観察できる。
【0064】また、図14に示すように、金属光沢を有
する赤色(メタリックレッド)のカラー画像27Rは、
記録媒体25の表面に銀インク50Sが記録され、この
銀インク50Sに重なるようにして光透過性のイエロー
インク60Yおよびマゼンタインク60Mが記録された
状態で観察できる。
【0065】このような本発明の第2実施形態によれ
ば、金属光沢を有するカラー画像27を記録する場合
に、各色毎の金属光沢を有するリボンを用意しなくて
も、光透過性のイエローインク60Y、マゼンタインク
60M、シアンインク60Cおよび金属光沢性の銀イン
ク50Sだけで、容易に、かつ、低コストで金属光沢を
有するカラー画像27を記録することができる。また、
フィルムシート25a等の透明または半透明の記録媒体
25を使用して金属光沢を有するカラー画像27であっ
て、記録面の裏側から観察する鏡像画像を良好に記録す
ることができる。
【0066】つぎに、本発明の第3実施形態における熱
転写プリンタ1の部分構成断面図を図15に示す。な
お、第1実施形態および第2実施形態と同一の構成につ
いては同一符号を付し再度の説明を省略する。
【0067】この熱転写プリンタ1における中間転写体
36は、シート状の無端ベルトからなる中間転写ベルト
39の外表面に形成されている。
【0068】サーマルヘッド8の発熱素子にインクリボ
ン18を介して対向するように円筒形のプラテンローラ
40が配設されており、このプラテンローラ40内に
は、プラテンローラ40を加熱するためのヒータ35が
配設されている。また、中間転写ベルト39と記録媒体
25を圧接させるために矢印Cで示す方向に進退しうる
プレッシャローラ38に記録媒体25を介して対向する
ように円筒形のバックアップローラ41が配設されてお
り、このバックアップローラ41内には、バックアップ
ローラ41を加熱するためのヒータ42が配設されてい
る。そして、前記プラテンローラ40およびバックアッ
プローラ41の外周には、前記中間転写ベルト39が緊
張状態で巻回されている。したがって、前記プレッシャ
ローラ38およびバックアップローラ41間には、中間
転写ベルト39および記録媒体25が介装されることに
なる。この記録媒体25としては、第2実施形態と同様
に非透過性の記録媒体25bと透過性の記録媒体25a
との2種類が目的に応じて使用されることとなる。
【0069】前記中間転写ベルト39の表面に被覆形成
されている中間転写体36の材質としては、インク層か
らなる一次記録像を一次的に保持でき、しかも表面が平
滑であればよいので、ゴムシート、プラスチックシー
ト、金属シートなど、あるいはこれらの組み合わせによ
り構成することができる。例えば、中間転写ベルト39
の表面を被覆する無端状のポリイミドフィルムに密着性
の強いシリコンゴムを被覆して用いることができ、この
場合においては、ポリイミドフィルムの厚さは50μm
から500μmとし、シリコンゴムの被膜厚を10μm
から500μmとするものが良好であった。好ましく
は、ポリイミドフィルムの厚さは50μm、シリコンゴ
ムの被膜厚は50μmから200μmであった。
【0070】前記プラテンローラ40は、図示しない駆
動手段と接続されて時計回りに回転駆動されるようにな
されており、このプラテンローラ40の回転により、中
間転写ベルト39は図15に矢印Dで示す方向に走行さ
れ、それにともないインクリボン18ならびに前記記録
媒体25もそれぞれ矢印E,Fで示す方向に走行される
ようになっている。また、前記インクリボン18として
は第1実施形態と同様の構成のもの、すなわち、光透過
性のマゼンタインク60M、イエローインク60Y、シ
アンインク60Cおよび金属光沢性の銀インク50Sか
ら構成されているものを用いる。そして、これらの各色
のインク50,60に対して前記サーマルヘッド8が所
定の色のインク50,60に対して発熱するように制御
部5が制御するようになっている。
【0071】なお、前記プラテンローラ40およびバッ
クアップローラ41は金属製とし、ヒータ35,42を
内蔵させるためそれぞれ中空に形成されている。また、
必要に応じてプラテンローラ40およびバックアップロ
ーラ41の外周をゴム等の弾性材料により被覆して2層
構造とすることもできる。
【0072】つぎに、本第3実施形態としての熱転写プ
リンタ1によるカラー画像形成方法について説明する。
【0073】まず、サーマルヘッド8をインクリボン1
8および中間転写ベルト39を介してプラテンローラ4
0に圧接させる。このとき、プラテンローラ40をその
内蔵するヒータ35によりインクリボン18のインクが
溶融しない程度の温度T2で加熱し、その後、サーマル
ヘッド8の複数の発熱素子を選択的に加熱させて、前記
インクリボン18の所望の色のインク50,60が部分
的に溶融されると、中間転写ベルト39の表面に形成さ
れている中間転写体36に転写されて中間転写体36の
表面に一次記録像が形成される。
【0074】そして、この一次記録像の形成にあたって
は、第2実施形態において説明したと同様に、前記制御
部5が最終的に得ようとする金属光沢を有するカラー画
像27に応じて、前記インクリボン18の各色のインク
の選択順序を制御する。
【0075】すなわち、金属光沢を有するカラー画像2
7が前記記録媒体25の記録面側から観察されるもので
ある場合には、前記インクリボン18を構成している透
過性インク60M,60Y,60Cおよび金属光沢性イ
ンク50Sのうち、先に前記透過性インク60M,60
Y,60Cを単独あるいは組合わせて溶融し前記中間転
写体36に鏡像画像26として転写する。その後、この
鏡像画像26の上面に金属光沢性の銀インク50Sを重
ねて記録することにより前記一次記録像を形成する。
【0076】一方、金属光沢を有するカラー画像27が
前記記録媒体25の記録面の裏側から観察するものであ
る場合には、記録媒体25としてフィルムシート25a
等の透明または半透明の記録媒体25が使用されるとと
もに、前記インクリボン18を構成している透過性イン
ク60M,60Y,60Cおよび金属光沢性インク50
Sのうち、先に前記金属光沢性インク50Sを溶融して
前記中間転写体36に画像として転写し、その後、この
画像の上面に重なるように光透過性の透過性インク60
M,60Y,60Cを単独あるいは組合わせて記録する
ことにより一次記録像を形成することとなる。
【0077】このように一次記録像が形成された状態に
おいて、プラテンローラを回転駆動させることにより前
記プラテンローラ40とバックアップローラ41との間
に緊張状態で巻回されている中間転写ベルト39を走行
させ、前記バックアップローラ34を走行させることで
インクリボン18を一定速度で搬送させる。
【0078】そして、一次記録像が保持されている部位
の中間転写ベルト39がプレッシャローラ38およびバ
ックアップローラ41間に臨み、前記プレッシャローラ
38により中間転写体36上の一次記録像に記録媒体2
5が圧接されると、中間転写体36側となるバックアッ
プローラ41はヒータ13により再転写に最適な温度T
3にまで加熱されているので、中間転写ベルト39を矢
印D方向へ走行させるとともに記録媒体25を矢印F方
向に走行させることにより、中間転写ベルト39上の一
次記録像を前記記録媒体25に再転写させて所望の金属
光沢を有するカラー画像27の記録をする。
【0079】このときの再転写に際しては、前述した第
2実施形態と同様にされる。すなわち、再転写により得
られる金属光沢を有するカラー画像27が前記記録媒体
25の記録面の裏側から観察するものである場合には、
前記一次記録像は鏡像画像として前記記録媒体25に再
転写され、一方、再転写により得られる金属光沢を有す
るカラー画像27が前記記録媒体25の記録面側から観
察されるものである場合には、前記一次記録像は通常の
画像として前記記録媒体25に再転写される。
【0080】なお、前記制御部5による金属光沢を有す
るカラー画像27に関するデータ処理方法については、
前述した第1実施形態と同様の方法によるため再度の説
明を省略する。
【0081】以上のように本発明の第3実施形態によれ
ば、光透過性のイエローインク60M、マゼンタインク
60Y、シアンインク60Cおよび金属光沢性の銀イン
ク50Sだけで、容易に、かつ、低コストで金属光沢を
有するカラー画像27を記録することができる。また、
フィルムシート25a等の透明または半透明の記録媒体
25に金属光沢を有するカラーの鏡像画像を容易に記録
することができる。
【0082】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されるものではなく、必要に応じて種々変更すること
が可能である。
【0083】例えば、金属光沢性インクとして銀インク
以外のインクを使用して微妙な色合いを有するカラー画
像を形成するようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る熱転写プ
リンタおよびこれによるカラー画像形成方法によれば、
光透過性を有するカラーインクと金属光沢性インクとを
具備するインクリボンにより、単色カラーからフルカラ
ーまでの全ての色の金属光沢を有するカラー画像を容
易、かつ、低コストで形成することができる。また、透
明あるいは半透明の記録媒体に対して金属光沢を有する
カラーの鏡像画像を容易に形成することができる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る熱転写プリンタおよびこれによ
るカラー画像形成方法の第1実施形態における熱転写プ
リンタの要部を示す斜視図
【図2】 本発明の第1実施形態において使用するリボ
ンカセットの全体を示す斜視図
【図3】 図2の要部を示す分解斜視図
【図4】 本発明の第1実施形態において使用するイン
クリボンの要部の拡大正面図
【図5】 本発明の第1実施形態における金属光沢を有
するカラー画像に関するデータ処理方法を説明するブロ
ック図
【図6】 本発明の第1実施形態により形成されるメタ
リックマゼンタのカラー画像を説明する模式図
【図7】 本発明に係る第1実施形態により形成される
メタリックゴールドのカラー画像を説明する模式図
【図8】 本発明の第1実施形態により形成されるメタ
リックシアンのカラー画像を説明する模式図
【図9】 本発明の第1実施形態により形成されるメタ
リックレッドのカラー画像を説明する模式図
【図10】 本発明の第1実施形態により形成されるメ
タリックパープルのカラー画像を説明する模式図
【図11】 本発明の第1実施形態により形成されるメ
タリックグリーンのカラー画像を説明する模式図
【図12】 本発明に係る熱転写プリンタおよびこれに
よるカラー画像形成方法の第2実施例における熱転写プ
リンタの部分構成断面図
【図13】 本発明の第2実施形態により形成されるメ
タリックゴールドのカラー画像を説明する模式図
【図14】 本発明の第2実施形態により形成されるメ
タリックレッドのカラー画像を説明する模式図
【図15】 本発明に係る熱転写プリンタおよびこれに
よるカラー画像形成方法の第3実施例における熱転写プ
リンタの部分構成断面図
【符号の説明】
1 熱転写プリンタ 2 プラテン 3 キャリッジ 5 制御部 8 サーマルヘッド 18 インクリボン 23 記録領域 24 判別マーカ 25 記録媒体 26 カラーの鏡像画像 27 金属光沢を有するカラー画像 36 中間転写体 38 プレッシャローラ 39 中間転写ベルト 50S 金属光沢性を有する銀インク 60 光透過性を有するインク 60M 光透過性を有するマゼンタインク 60Y 光透過性を有するイエローインク 60C 光透過性を有するシアンインク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドの発熱素子を選択的に発
    熱してインクリボンのインクを溶融し記録媒体に転写し
    てカラー画像を形成する熱転写プリンタによるカラー画
    像形成方法であって、前記記録媒体として透明または半
    透明の記録媒体を使用し、この記録媒体に光透過性イン
    クで鏡像画像を記録した後にこの鏡像画像の上面に金属
    光沢性インクを重ねて記録することにより前記記録媒体
    に金属光沢を有するカラー画像を形成することを特徴と
    する熱転写プリンタによるカラー画像形成方法。
  2. 【請求項2】 サーマルヘッドの発熱素子を選択的に発
    熱してインクリボンのインクを溶融し中間転写体に転写
    して一次記録像を形成し、この一次記録像を記録媒体に
    再転写することによりカラー画像を形成する熱転写プリ
    ンタであって、前記インクリボンとして光透過性インク
    と金属光沢性インクとから構成されるインクリボンを配
    設するとともに、このインクリボンの前記光透過性イン
    クにより前記中間転写体に鏡像画像を記録した後に、こ
    の鏡像画像の上面に前記金属光沢性インクを重ねて記録
    して一次記録像を形成し、この一次記録像を前記記録媒
    体に再転写するように制御する制御手段を有することを
    特徴とする熱転写プリンタ。
  3. 【請求項3】 サーマルヘッドの発熱素子を選択的に発
    熱してインクリボンのインクを溶融し中間転写体に転写
    して一次記録像を形成し、この一次記録像を記録媒体に
    再転写することによりカラー画像を形成する熱転写プリ
    ンタであって、前記インクリボンとして光透過性インク
    と金属光沢性インクとから構成されるインクリボンを配
    設するとともに、このインクリボンの前記金属光沢性イ
    ンクにより前記中間転写体に画像を記録した後にこの画
    像の上面に前記光透過性インクを重ねて記録して一次記
    録像を形成し、この一次記録像を透明または半透明の記
    録媒体に再転写するように制御する制御手段を有するこ
    とを特徴とする熱転写プリンタ。
  4. 【請求項4】 サーマルヘッドの発熱素子を選択的に発
    熱してインクリボンのインクを溶融し中間転写体に転写
    して一次記録像を形成し、この一次記録像を記録媒体に
    再転写することによりカラー画像を形成する熱転写プリ
    ンタによるカラー画像形成方法であって、前記中間転写
    体に光透過性インクで鏡像画像を記録した後にこの鏡像
    画像の上面に金属光沢性インクを重ねて記録して一次記
    録像を形成し、この一次記録像を前記記録媒体に再転写
    することにより前記記録媒体に金属光沢を有するカラー
    画像を形成することを特徴とする熱転写プリンタによる
    カラー画像形成方法。
  5. 【請求項5】 サーマルヘッドの発熱素子を選択的に発
    熱してインクリボンのインクを溶融し中間転写体に転写
    して一次記録像を形成し、この一次記録像を記録媒体に
    再転写することにより記録媒体にカラー画像を形成する
    熱転写プリンタによるカラー画像形成方法であって、前
    記中間転写体に金属光沢性インクで画像を記録した後に
    この画像の上面に光透過性インクを重ねて記録して一次
    記録像を形成し、この一次記録像を透明または半透明の
    記録媒体に再転写することにより前記記録媒体に金属光
    沢を有するカラー画像を形成することを特徴とする熱転
    写プリンタによるカラー画像形成方法。
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