JPH09201981A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH09201981A
JPH09201981A JP1457096A JP1457096A JPH09201981A JP H09201981 A JPH09201981 A JP H09201981A JP 1457096 A JP1457096 A JP 1457096A JP 1457096 A JP1457096 A JP 1457096A JP H09201981 A JPH09201981 A JP H09201981A
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ink
chamber
independent
recording head
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JP1457096A
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English (en)
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Motoyuki Fukuda
基之 福田
Seiji Hata
誠治 畑
Kikunosuke Tsuji
菊之助 辻
Takashi Watanabe
剛史 渡辺
Takatoshi Nishimura
隆俊 西村
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回復処理時に廃棄されるインク量を効果的に
低減するとともに、インクノズルの目詰まりを確実に解
消する。 【解決手段】 複数のインクノズル1およびこのインク
ノズル1に連通するインク室2が設けられた記録ヘッド
3と、この記録ヘッド3にインクカートリッジ4内のイ
ンクを供給するインク供給通路5とを有し、上記インク
ノズル1から記録紙にインクを吐出することにより画像
を記録するように構成されたインクジェット記録装置に
おいて、上記記録ヘッド3に設けられたインク室2を互
いに独立した複数の独立インク室2a〜2cに分割し、
かつ上記インクカートリッジ4内のインクを加圧して各
独立インク室2a〜2cに個別に供給するインク供給手
段10を上記インク供給通路5に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のインクノズ
ルおよびこのインクノズルに連通するインク室が設けら
れた記録ヘッドと、この記録ヘッドにインクカートリッ
ジ内のインクを供給するインク供給通路とを有し、上記
記録ヘッドから記録紙にインクを吐出することにより画
像を記録するインクジェット記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−330037号
公報に示されるように、電気熱変換体によって発生した
熱エネルギー等を利用してインクを吐出する記録ヘッド
を有するインクジェット記録装置において、インクカー
トリッジ内のインクを加圧して上記記録ヘッドに供給す
るインクポンプを設け、上記記録ヘッドに設けられたイ
ンクノズル内に残留したインクが硬化し、あるいはゴミ
等の異物が詰まることによってインクノズルの目詰まり
が発生した場合に、上記インクポンプを作動させて上記
硬化インクおよび異物等とともにインクポンプから供給
されたインクを廃インクタンクに排出することにより、
上記目詰まりを除去して回復処理することが行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のインクジェ
ット記録装置は、インクポンプの吐出圧を任意に設定す
ることができるため、インクノズルに残留したインクを
吸引することにより回復処理を実行するように構成され
た装置に比べ、容易かつ確実にインクノズルの目詰まり
を解消できるという利点を有する反面、記録ヘッドに設
けられた複数のインクノズルから同時に多量のインクが
吐出されるため、廃インクタンク内に排出されて廃棄さ
れるインク量が多くなることが避けられないという問題
がある。
【0004】特に、ライン型等の多数のインクノズルを
有するインクジェット記録装置では、シリアル型等で用
いられる少数のインクノズルを有するインクジェット記
録装置に比べ、記録ヘッドに設けられたインクノズルの
数が多いので、上記回復処理時に廃棄されるインク量が
極めて多いという欠点があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、回復処
理時に廃棄されるインク量を効果的に低減するととも
に、インクノズルの目詰まりを確実に解消することがで
きるインクジェット記録装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
複数のインクノズルおよび各インクノズルに連通するイ
ンク室が設けられた記録ヘッドと、この記録ヘッドにイ
ンクカートリッジ内のインクを供給するインク供給通路
とを有し、上記インクノズルから記録紙にインクを吐出
することにより画像を記録するように構成されたインク
ジェット記録装置において、上記記録ヘッドに設けられ
たインク室を互いに独立した複数の独立インク室に分割
し、かつ上記インクカートリッジ内のインクを加圧して
各独立インク室に個別に供給するインク供給手段を上記
インク供給通路に設けたものである。
【0007】上記構成によれば、インクノズルの目詰ま
りを解消する回復処理時に、インク供給手段から特定の
独立インク室にインクが集中的に供給され、この独立イ
ンク室に設けられたインクノズルから上記インクが所定
の圧力で吐出されることにより、上記目詰まりが解消さ
れることになる。
【0008】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
のインクジェット記録装置において、記録ヘッドの各独
立インク室にそれぞれインク通路を介して接続された共
通インク室と、上記各インク通路をそれぞれ個別に開放
する開閉弁と、インクカートリッジ内のインクを吸引し
て上記共通インク室に吐出するインクポンプとを有する
インク供給手段を設けたものである。
【0009】上記構成によれば、インクノズルの目詰ま
りを解消する回復処理時に、インクポンプによってイン
クカートリッジ内から吸引されたインクが、共通インク
室内に供給された後、開閉弁が開状態となったインク通
路を通って特定の独立インク室に対して集中的に供給さ
れることになる。
【0010】請求項3に係る発明は、上記請求項1また
は請求項2記載のインクジェット記録装置において、目
詰まりが生じたインクノズルに連通する独立インク室を
特定するインク室特定手段と、このインク室特定手段に
よって特定された独立インク室にインクを供給するよう
にインク供給手段を制御する制御手段を設けたものであ
る。
【0011】上記構成によれば、インク室特定手段の出
力信号に応じて特定された独立インク室に対し、インク
供給手段によってインクを集中的に供給する制御が自動
的に実行されることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るインクジェッ
ト記録装置の実施形態を示している。このインクジェッ
ト記録装置には、複数のインクノズル1およびこの各イ
ンクノズル1に連通するインク室2が設けられた記録ヘ
ッド3と、記録用のインクが収容されたインクカートリ
ッジ4と、このインクカートリッジ4内のインクを記録
ヘッド3に供給するインク供給通路5とが設けられてい
る。上記記録ヘッド3に設けられたインク室2は、互い
に独立した複数の独立インク室2a〜2bに分割されて
いる。
【0013】また、上記インク供給通路5には、インク
カートリッジ4内のインクを吸引して吐出するインクポ
ンプ6と、このインクポンプ6から吐出されたインクの
滞留部となる共通インク室7と、インクカートリッジ4
とインクポンプ6とを接続する吸引通路8と、インクポ
ンプ6と共通インク室7とを接続する吐出通路9とが設
けられている。そして、上記インクポンプ6と、共通イ
ンク室7と、吸引通路8と、吐出通路9とによってイン
ク供給手段10が構成されている。
【0014】また、上記共通インク室7には、記録ヘッ
ド3の各独立インク室2a〜2cにそれぞれ連通する複
数のインク通路11が接続されるとともに、上記インク
通路11をそれぞれ個別に開閉する複数の開閉弁12が
設けられている。
【0015】上記インク供給手段10は、後述する回復
処理時に制御手段14から出力された制御信号に応じ、
上記各開閉弁12のうちの一つを開放するとともに、他
の開閉弁12を閉止した状態で、上記インクポンプ6を
駆動することにより、インクカートリッジ4内から吸引
されて共通インク室7に吐出されたインクを、上記各イ
ンク通路11を介して上記独立インク室2a〜2bに、
加圧状態で個別に供給するように構成されている。
【0016】上記インクポンプ6は、伸縮自在な蛇腹壁
を有するポンプ室15と、このポンプ室15を駆動する
ソレノイドシリンダまたは往復動モータ等からなる駆動
部16と、上記インクカートリッジ4に連通する吸引通
路8に設けられて記録時およびインクの吸引時に開放状
態となる吸引弁17と、上記共通インク室7に連通する
吐出通路9に設けられて記録時およびインクの吐出時に
開放状態となる吐出弁18とを有している。そして、上
記駆動部16により、蛇腹壁を伸長させる方向にポンプ
室15を駆動してインクカートリッジ4内のインクをポ
ンプ室15内に吸引した後、上記蛇腹壁を収縮させる方
向にポンプ室15を駆動してこのポンプ室15内のイン
クを上記共通インク室7に吐出するように構成されてい
る。
【0017】上記開閉弁12は、共通インク室7に設け
られた磁性体からなる弁体19と、この弁体19を駆動
する電磁石20とを有している。そして、通常時に弁体
19が自重または復元力によってインク通路11の上端
開口部に当接する下降位置に保持されてインク通路11
を閉止状態とし、制御手段14から出力される制御信号
に応じて電磁石20がON状態となると、その磁力によ
り弁体19が上方に吸引されて上記インク通路11を開
放状態とするようになっている。
【0018】また、インクジェット記録装置には、目詰
まりが生じたインクノズル1に連通する独立インク室2
a〜2cを特定する指令信号を上記制御手段14に出力
する操作スイッチからなるインク室特定手段21と、上
記インクポンプ6および開閉弁12を駆動して上記イン
クノズル1の目詰まりを解消する回復処理の実行信号を
入力する入力手段22とが設けられている。
【0019】そして、上記制御手段14は、画像の記録
時に共通インク室7に設けられた全ての開閉弁12を開
放状態とする制御信号を出力するとともに、画像の非記
録時にインク室特定手段21から出力される指令信号に
応じ、目詰まりが発生したインクノズル1に連通する独
立インク室2a〜2cに接続されたインク通路11の開
閉弁12を開放状態とする制御信号を出力するように構
成されている。
【0020】さらに、制御手段14は、上記入力手段2
2から入力された回復処理の実行信号に応じ、記録ヘッ
ド3をキャッピングユニット23の設置位置に移動させ
る制御信号を図外の駆動手段に出力した後、上記インク
ポンプ6を作動させる制御信号を出力するように構成さ
れている。
【0021】上記構成のインクジェット記録装置は、記
録ヘッド3に設けられた電気熱変換体によってインクノ
ズル1内のインクを加熱する等により、記録紙にインク
を吐出して画像を記録する。そして、画像の形成状態に
応じてインクノズル1の目詰まりが発生したか否かが使
用者によって判別され、目詰まりの発生が確認された場
合には、この目詰まりの発生個所に対応した指令信号が
上記インク室特定手段21から入力される。
【0022】例えば、上記インク室特定手段21によっ
て図1の左側に位置する独立インク室2aが特定される
と、これに対応する制御信号が上記制御手段14から開
閉弁12に出力されることにより、左側に位置する開閉
弁12の電磁石20がON状態となって上記独立インク
室2aに接続されたインク通路11が開放されるととも
に、中央部および右側に位置する開閉弁12の電磁石2
0がそれぞれOFF状態となって独立インク室2b,2
cに接続されたインク通路11が閉止される。
【0023】そして、上記入力手段22によって回復処
理の実行を指令する実行信号が入力された時点で、イン
クポンプ6が駆動されることにより、インクカートリッ
ジ4内のインクが吸引されて共通インク室7に吐出さ
れ、開閉弁12が開放された左側のインク通路11から
独立インク室2aにインクが加圧状態で供給される。こ
の結果、上記独立インク室2aに連通する各インクノズ
ル1にインクが所定の圧力で供給され、目詰まりの原因
となった異物等が上記インクとともにキャッピングユニ
ット23に吐出され、導出管24を介して廃タンク25
内に排出される。
【0024】このように記録ヘッド3に設けられたイン
ク室2を、互いに独立した複数の独立インク室2a〜2
cに分割するとともに、インクカートリッジ4内のイン
クを加圧して上記各独立インク室2a〜2cに個別に供
給するインク供給手段10をインク供給通路5に設けた
ため、記録ヘッドに設けられた全てのインクノズルから
同時にインクを吐出させるように構成された従来装置に
比べ、上記回復処理時に記録ヘッド3からキャッピング
ユニット23を介して廃タンク25に排出されて廃棄さ
れるインク量を効果的に低減することができるととも
に、インクノズル1の目詰まりを確実に解消することが
できる。
【0025】例えば、上記実施形態に示すように、記録
ヘッド3のインク室2を3個の独立インク室2a〜2c
に分割した場合には、各インクノズル1から吐出される
インクの体積速度を、記録ヘッドに単一のインク室を設
けた場合の3倍に設定することができるため、上記イン
クノズル1に高い圧力を作用させて上記インクノズル1
の目詰まりを確実に解消することができる。また、イン
クポンプ6から吐出されるインクの流量を上記従来装置
の1/3に設定した場合においても、各インクノズル1
から吐出されるインクの体積速度を従来装置と同じ値に
設定することができるため、上記廃タンク25に排出さ
れるインク量を従来装置に比べて大幅に低減することが
できる。
【0026】また、上記実施形態では、記録ヘッド3の
各独立インク室2a〜2cにそれぞれインク通路11を
介して接続された共通インク室7と、上記各インク通路
11をそれぞれ個別に開放する開閉弁12と、インクカ
ートリッジ4内のインクを吸引して上記共通インク室7
に吐出するインクポンプ6とを有するインク供給手段1
0により、インクカートリッジ4内のインクを加圧して
各独立インク室2a〜2cに個別に供給するように構成
したため、簡単な構成で上記インクノズル1の目詰まり
を確実に解消することができる。
【0027】すなわち、上記共通インク室7および開閉
弁12を省略して各独立インク室2a〜2cに接続され
た各インク通路11にそれぞれインクポンプ6を設置
し、これらのインクポンプ6を制御手段14から出力さ
れる制御信号に応じて選択的に作動させ、あるいは各独
立インク室2a〜2cにそれぞれ接続された複数の吐出
通路を有するとともに、これらの吐出通路から選択的に
インクを吐出するインクポンプを設ける等により、イン
クカートリッジ4内のインクを加圧して各独立インク室
2a〜2cに個別に供給するように構成することも考え
られるが、このように構成した場合には、インクポンプ
の個数が増え、あるいはインクポンプの構造が複雑にな
ることが避けられない。
【0028】これに対して上記実施形態に示すように、
インクポンプ6から吐出されたインクを共通インク室7
を介して各インク通路11に供給し、共通インク室7に
設けられた開閉弁12によって各インク通路11を開閉
するように構成した場合には、簡単な構成を有する単一
のインクポンプ6によって各独立インク室2a〜2cに
インクを個別に供給することができる。
【0029】また、上記実施形態では、目詰まりが生じ
たインクノズル1に連通する独立インク室2a〜2cを
特定する操作スイッチからなるインク室特定手段21
と、このインク室特定手段21によって特定された独立
インク室2a等にインクを供給するようにインク供給手
段10を制御する上記制御手段14を設け、この制御手
段14から出力される制御信号に応じ、目詰まりが生じ
たインクノズル1に連通する独立インク室に対してイン
クを自動的に供給するように構成したため、上記回復処
理を実行する必要のない独立インク室にインクが供給さ
れることを防止して廃インクタンク25に排出されるイ
ンク量を効果的に低減しつつ、上記インクノズル1の目
詰まりを迅速かつ確実に解消することができる。
【0030】なお、上記操作スイッチからなるインク室
特定手段21に代え、インクの吐出状態を検出する検出
スイッチ等の出力信号に応じ、目詰まりが生じたインク
ノズル1に連通する独立インク室2a〜2cを自動的に
特定するインク特定手段を設けた構造としてもよい。ま
た、上記インク室特定手段21を省略し、電源投入時あ
るいは定期的に各独立インク室2a〜2cに対して順次
インクを供給するように構成してもよい。
【0031】また、上記実施形態では、各独立インク室
2a〜2cに接続されたインク通路11を閉止する磁性
体からなる弁体19と、この弁体19を吸引する電磁石
20とを有する開閉弁12を共通インク室7に設け、上
記電磁石20がOFF状態となると、弁体19が自重等
に応じてインク通路11の閉止位置に保持されるように
構成したため、電源がOFF状態となったインクジェッ
ト記録装置の非使用時には、上記各インク通路11が開
閉弁12によって閉止状態に維持されることになる。し
たがって、上記非使用時に独立インク室2a〜2c内の
インクが共通インク室7内に移動することが阻止され、
上記独立インク室2a〜2c内のインクが安定状態に保
持されるため、各インクノズル1のメニスカスを安定状
態に維持できるという利点がある。
【0032】なお、上記構成に代え、図2および図3に
示すように、共通インク室7の上壁部26をプラスチッ
ク材等の可撓性を有する素材によって構成するととも
に、インク通路11の上端部に円筒状の突部27を形成
し、かつ共通インク室7の上壁部26を下方に押圧する
押圧部材28と、この押圧部材28を駆動するソレノイ
ド29またはカム機構30からなる駆動部とを有する開
閉弁を設けた構造としてもよい。
【0033】上記構成の開閉弁によれば、制御手段14
から出力される制御信号に応じ、駆動部によって押圧部
材28が下方に駆動されると、共通インク室7の上壁部
26が下方に押圧されて上記突部27に圧接されること
により、インク通路11が閉止状態となる。また、上記
駆動部による押圧部材28の押圧状態が解除されると、
上壁部26がその復元力によってインク通路11の上端
開口部から離間することにより、インク通路11が自動
的に開放状態に復帰することになる。
【0034】また、図4に示すように、共通インク室7
の上壁部26に形成された開口部31に昇降自在に支持
された棒状の弁体32と、この弁体32を昇降駆動する
ソレノイド等からなる駆動部33と、上記開口部31を
シールするOリング等のシール部材34とを有する開閉
弁を設け、仮想線に示すように、上記駆動部33により
弁体32を下降させてその先端部をインク通路11の上
端開口部に嵌入することにより、インク通路11を閉止
状態とするように構成してもよい。また、上記押圧部材
28または弁体32を手動操作によって昇降駆動するよ
うに構成してもよい。
【0035】なお、上記各実施形態では、インク通路1
1の上端開口部を開閉する開閉弁12を共通インク室7
に設けた例について説明したが、上記インク通路11の
下端開口部を開閉する開閉弁を記録ヘッド3に設けた構
造としてもよい。また、図5に示すように、記録ヘッド
3の各独立インク室に接続されたインク通路11の管路
に、グローブバルブ(玉形弁)またはバタフライバルブ
(蝶弁)等からなる開閉弁12aをそれぞれ設け、この
開閉弁12aを制御手段から出力される制御信号に応じ
て開閉駆動し、あるいは手動操作によって開閉駆動する
ように構成してもよい。
【0036】また、伸縮自在な蛇腹壁を有するポンプ室
15と、このポンプ室15を駆動するソレノイドシリン
ダまたは往復動モータ等からなる駆動部16とを有する
上記インクポンプ6に代え、作動時にインクカートリッ
ジ4内のインクを吸引して上記共通インク室7に吐出す
るとともに、停止時に上記インク供給通路5を導通状態
とする導通路を有する渦巻ポンプまたは軸流ポンプ等を
使用してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、記録ヘッドに設けられたインク室を互いに独立し
た複数の独立インク室に分割し、かつ上記インクカート
リッジ内のインクを加圧して各独立インク室に個別に供
給するインク供給手段を上記インク供給通路に設けたた
め、多数のインクノズルを有するライン型等のインクジ
ェット記録装置等において、インクノズルの目詰まりを
解消する回復処理時に、インク供給手段から特定の独立
インク室にインクを集中的に供給し、この独立インク室
に設けられたインクノズルからインクを所定の圧力で吐
出させることにより、上記目詰まりを確実に解消するこ
とができる。しかも、記録ヘッドに設けられた全てのイ
ンクノズルから同時にインクを吐出させるように構成さ
れた従来装置に比べ、廃インクタンクに排出されるイン
ク量を効果的に低減することができる。
【0038】また、請求項2に係る発明は、記録ヘッド
の各独立インク室にそれぞれインク通路を介して接続さ
れた共通インク室と、上記各インク通路をそれぞれ個別
に開放する開閉弁と、インクカートリッジ内のインクを
吸引して上記共通インク室に吐出するインクポンプとを
有するインク供給手段を設けたため、簡単な構成を有す
る単一のインクポンプにより、特定の独立インク室にイ
ンクを集中的に供給してインクノズルの目詰まりを効果
的に解消できるという利点がある。
【0039】また、請求項3に係る発明は、目詰まりが
生じたインクノズルに連通する独立インク室を特定する
インク室特定手段と、このインク室特定手段によって特
定された独立インク室にインクを供給するようにインク
供給手段を制御する上記制御手段を設けたため、インク
ノズルの目詰まりを解消する回復処理動作を自動化して
作業を簡略化することができるとともに、上記回復処理
を実行する必要のない独立インク室にインクが供給され
るのを防止して廃インクタンクに排出されるインク量を
効果的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の実施形
態を示す説明図である。
【図2】インク供給手段を構成する開閉弁の別の実施形
態を示す断面図である。
【図3】開閉弁のさらに別の実施形態を示す断面図であ
る。
【図4】開閉弁のさらに別の実施形態を示す断面図であ
る。
【図5】開閉弁のさらに別の実施形態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】 1 インクノズル 2 インク室 2a,2b,2c 独立インク室 3 記録ヘッド 4 インクカートリッジ 5 インク供給通路 6 インクポンプ 7 共通インク室 10 インク供給手段 11 インク通路 12 開閉弁 14 制御手段 21 インク室特定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 剛史 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 西村 隆俊 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインクノズルおよび各インクノズ
    ルに連通するインク室が設けられた記録ヘッドと、この
    記録ヘッドにインクカートリッジ内のインクを供給する
    インク供給通路とを有し、上記インクノズルから記録紙
    にインクを吐出することにより画像を記録するように構
    成されたインクジェット記録装置において、上記記録ヘ
    ッドに設けられたインク室を互いに独立した複数の独立
    インク室に分割し、かつ上記インクカートリッジ内のイ
    ンクを加圧して各独立インク室に個別に供給するインク
    供給手段を上記インク供給通路に設けたことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 記録ヘッドの各独立インク室にそれぞれ
    インク通路を介して接続された共通インク室と、上記各
    インク通路をそれぞれ個別に開放する開閉弁と、インク
    カートリッジ内のインクを吸引して上記共通インク室に
    吐出するインクポンプとを有するインク供給手段を設け
    たことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録
    装置。
  3. 【請求項3】 目詰まりが生じたインクノズルに連通す
    る独立インク室を特定するインク室特定手段と、このイ
    ンク室特定手段によって特定された独立インク室にイン
    クを供給するようにインク供給手段を制御する制御手段
    を設けたことを請求項1または請求項2記載インクジェ
    ット記録装置。
JP1457096A 1996-01-30 1996-01-30 インクジェット記録装置 Pending JPH09201981A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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