JPH09200921A - 建物内の配線施工方法及びそれを用いた建物 - Google Patents

建物内の配線施工方法及びそれを用いた建物

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JPH09200921A
JPH09200921A JP409196A JP409196A JPH09200921A JP H09200921 A JPH09200921 A JP H09200921A JP 409196 A JP409196 A JP 409196A JP 409196 A JP409196 A JP 409196A JP H09200921 A JPH09200921 A JP H09200921A
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JP
Japan
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wiring
building
panel
joint box
pipe
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JP409196A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Sugawara
康博 菅原
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物ユニット間の通線が短時間でできると共
に、パネルの現場仕上げのための作業工数が削減可能な
ユニット建物内の配線施工方法を提供する。 【解決手段】 パネルで構成される建物ユニットからな
る建物において、建物ユニット内に設置され、分電盤か
らの分岐配線が接続されたジョイントボックス7と、壁
パネル8内に配置された配線10とを接続する際に、予
め天井パネル1に通線パイプ6を配設し、前記壁パネル
8から延長された配線13を該通線パイプ6内へ挿通さ
せ、ジョイントボックス7と接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施工性、省力性に
優れ、中でもパネルにてなるユニット住宅等の建物に用
いて好適な建物内の配線施工方法及びそれを用いた建物
に関する。
【0002】
【従来の技術】パネルを工場で予め製造しておき、該パ
ネルを組み立てて建物ユニットとし、建物ユニットを建
築現場で組み立てて建物とする施工方法が採られてい
る。従来より、建物の電気配線において、分電盤からの
配電線は、床下や小屋裏等に取り付けられたジョイント
ボックス等の接続箱に導かれ、ここで器具、コンセント
やスイッチまでの配線と接続される。また、ジョイント
部と配線が予め接続されたユニット配線が使用される場
合もある。
【0003】従来の電気配線は、図5に示すように、壁
パネルから延長された配線a,aをジョイントボックス
bへ接続するには、天井裏の根太c,c間を縫うように
して配線作業を行うため、通線のための作業スペースを
必要とし、工場生産で天井パネルの面材を取り付けてお
くことが難しいという問題点があった。
【0004】さらに、従来の電気配線では、現場での
通線作業が複雑で作業量が多い(天井根太をぬって通線
作業が必要)、住宅毎の作業量にばらつきが多く、平
準化しにくい、業者の技量によって、配線の間違いが
発生したり、品質・工期にもばらつきがある、などの問
題点があった。
【0005】そこで、上記問題点の解決策として、例え
ば、特開平4−75410号公報には、工場段階で建物
ユニットの上面側に電気配線を組み込んだ天井配線基盤
を取り付け、この配線基盤から壁パネルに配線された屋
内支線に接続する方法が開示されている。しかしなが
ら、この方法では、床パネルが2階側の建物ユニットに
設置されている場合は適用できないという問題点があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解消し、その目的は、建物ユニット間の通
線が短時間でできると共に、パネルの現場仕上げのため
の作業工数が削減可能な建物内の配線施工方法及びそれ
を用いた建物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の建
物内の配線施工方法は、パネルで構成される建物ユニッ
トからなる建物において、建物ユニット内に設置され、
分電盤からの分岐配線が接続されたジョイントボックス
と、壁パネル内に配置された配線とを接続する際に、予
め天井パネルに通線パイプを配設し、前記壁パネルから
延長された配線を該通線パイプ内へ挿通させ、ジョイン
トボックスと接続することを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明の建物内の配線施工方
法は、パネルで構成される建物ユニットからなる建物に
おいて、建物ユニット内に設置され、分電盤からの分岐
配線が接続されたジョイントボックスと、壁パネル内に
配置された配線とを接続する際に、予め天井パネルに通
線パイプを配設し、前記壁パネルから延長された配線
を、通線パイプ内に予め挿入された牽引紐により牽引し
て挿通させ、ジョイントボックスと接続することを特徴
とするものである。
【0009】請求項3記載の発明の建物は、請求項1又
は請求項2記載の発明の建物内の配線施工方法により配
線施工されていることを特徴とするものである。
【0010】本発明で使用する通線パイプの素材として
は、例えば硬質塩化ビニル樹脂製管、紙管等剛性体から
なるものが好ましく、その断面形状としては、円形が好
ましく、さらに、その内面は通線抵抗の小さいものが好
ましい。
【0011】又、通線パイプの本数としては、必ずしも
一本に限定される訳ではなく複数本でもよい。しかし、
なるべくその本数が少なく、好ましくは一本とし、これ
に電気配線を全て纏めて挿通した方が効率的である。
【0012】請求項2の発明で使用される、通線パイプ
内に挿通される牽引紐としては、いわゆる“玉鎖”が好
適であるが、その他釣り糸やケブラー繊維であってもよ
く、要は分岐幹線等を牽引できる程度の強度を有するも
のであればよい。なお、長手方向に伸縮性を有するもの
は好ましくない。
【0013】ここでいう壁パネルとは、建物の壁として
用いられるパネル状物であって、耐荷重壁であってもよ
く、非耐荷重壁であってもよい。
【0014】(作用)請求項1記載の発明の建物内の配
線施工方法は、パネルで構成される建物ユニットからな
る建物において、建物ユニット内に設置され、分電盤か
らの分岐配線が接続されたジョイントボックスと、壁パ
ネル内に配置された配線とを接続する際に、予め天井パ
ネルに通線パイプを配設し、該壁パネルから延長された
配線を該通線パイプ内へ挿通させ、ジョイントボックス
と接続するので、配線作業が短時間に容易に行うことが
できる。
【0015】請求項2記載の発明の建物内の配線施工方
法は、パネルで構成される建物ユニットからなる建物に
おいて、建物ユニット内に設置され、分電盤からの分岐
配線が接続されたジョイントボックスと、壁パネル内に
配置された配線とを接続する際に、予め天井パネルに通
線パイプを配設し、該壁パネルから延長された配線を、
通線パイプ内に予め挿入された牽引紐により牽引して挿
通させ、ジョイントボックスと接続するので、牽引紐の
他端を人力又は動力によって牽引することにより、配線
の挿通を効率よく容易に行うことができる。
【0016】請求項3記載の発明の建物は、請求項1又
は2記載の発明の建物の配線施工方法により配線施工さ
れているので、現場の施工性、省力性に優れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、
枠組壁工法による建物の場合を例に採ったものである。
【0018】図1は2階ユニットの床パネルの下方、又
は屋根パネルの下方に取付けられた1階の天井パネル
(但し2階の床パネル又は屋根パネルは省略)を有する
建物ユニットに於ける、請求項1又は2記載の発明の一
例を説明するための要部のみの一部切欠斜視図であっ
て、配線施工の直前の状態を示す図であり、図2は同上
における正断面図である。
【0019】これらの図に於いて、1は天井パネルであ
って、四周に枠組みした周枠2と、短手方向の周枠2、
2間に組み込まれ、且つ長手方向に間隔を於いて並設さ
れた天井根太3と、天井根太3の下面に張設された石膏
ボードからなる天井材4とからなる。天井材4の周枠2
の隣接部分は、一時的に取り外されて作業孔5が形成さ
れており、配線後は閉塞される部分である。
【0020】天井パネル1の上面には硬質塩化ビニル樹
脂製管からなる通線パイプ6が、両サイドの作業孔5、
5間に斜めに取付けられており、その両端が作業孔5に
臨むように取り付けられ、且つその他端はジョイントボ
ックス7に近接した位置を占めている。尚、この管体か
らなる通線パイプ6は、図示しないサドル型の取付具を
用いてビス等により天井根太3に固定されている。
【0021】8は図示しない1階の床パネルの四周に立
設された壁パネル、9は壁パネル8に付設されたコンセ
ントからなる端末であって、数ある端末の内の一つを示
すものである。10は既設配線であってこれも数ある内
の一部を示す。しかして、既設配線10の一端は端末9
に接続されると共に、壁パネル8内を立ち上がり、図2
にも示すように壁パネルの上枠11の切欠部12から残
りの部分が延出され、とぐろ状に巻回されて延長された
配線(以下延長配線という)13を形成している。尚、
図2に於いて14は2階の床パネルである。
【0022】請求項1記載の発明の配線施工方法を実施
するには、天井パネル1は2階の床パネル14に取り付
けられているので、延長配線13が1階の部屋内に垂れ
た状態では、1階の建物ユニット上に2階を据え付ける
際、天井パネル1の周枠2が延長配線13に当たること
となり、邪魔になる。
【0023】従って、先ず各延長配線13は1階の部屋
から外側に延設した状態となし、2階の床パネル14が
1階上に設置する直前、即ち、2階の床パネル14に取
付けられた1階の天井パネル1が、1階の壁パネル8の
上枠11よりも下がった時点で、2階の建物ユニットの
降下を一時的にストップし、僅かの隙間を利用して、各
延長配線13を作業孔5内に入れる作業が必要である。
【0024】次に、上記据付けが終了して配線工事がで
きる状態になったらば、各延長配線13の先端を整えて
ブラックテープ等の接着テープで結束する。次いで、そ
の結束された先端を通線パイプ6の一端から挿通し、該
通線パイプ6の他端から突出させると、延長配線13の
各先端はジョイントボックス7の手前に位置することと
なる。
【0025】その後は、反対側の作業孔5で結束テープ
を解いてジョイントボックス7の出力端子に接続すれば
よく、図3に示すような配線が出来る。尚、同図に示す
ように、ジョイントボックス7に近い延長配線13は、
通線パイプ6を利用する必要がないから、直接ジョイン
トボックス7に接続すればよい。
【0026】請求項2記載の発明の配線施工方法を実施
するには、図4に示すように通線パイプ6内に牽引紐1
5を挿通しておき、その一端に結束された延長配線13
の先端を連結し、他端側を引っ張って該先端を通線パイ
プ6の他端側に引き出すこと以外の操作は、上述の請求
項1記載の発明の場合と同様である。尚、図4での牽引
紐15は玉鎖の例を示した。
【0027】又、図4に示すように、この牽引紐15の
端部に接続具16を付設したものを使用し、この接続具
16に結束された延長配線13の先端を連結するように
してもよく、かくすることにより、連結操作が容易とな
る。同図に示す接続具16は板ばね製のクリップ兼用接
続具であって、常態では環状を呈しているので、この環
状部を利用して連結すればよい。
【0028】又、同図に示すように、保管、搬送時に
は、この接続具16のクリップ機能を利用して、牽引紐
15の端部を通線パイプ6の端部に固定するようにすれ
ば、施工現場に到達するまでの間に、通線パイプ6から
牽引紐15が脱落する恐れがないので好ましい。
【0029】請求項1又は2記載の発明の何れの場合で
も、作業者一人での配線施工が可能であり、作業孔5を
設けておけば、天井裏のスペースが如何に僅かであって
も、通線パイプ6が通る隙間があれば、作業は可能であ
る。
【0030】本発明の上述の実施の形態では、配線すべ
き電線として電力線の場合を例示したが、アンテナ線の
ような弱電関係の配線でも同様に可能である。
【0031】
【発明の効果】請求項1又は2記載の発明の配線施工方
法は、上述の構成であり、壁パネルに配設された配線
を、天井裏に設置された通線パイプに挿通してジョイン
トボックスへ接続するので、配線作業の工数削減が可能
である。
【0032】請求項2記載の発明の配線施工方法は、上
述の構成であり、壁パネルに配設された配線を、天井裏
に設置された通線パイプに挿通してジョイントボックス
へ接続する際に、通線パイプ内に予め挿入した牽引紐に
より牽引するので、円滑且つ速やかに挿通させることが
でき、より能率的な配線施工が可能である。
【0033】請求項3記載の発明の建物ユニットは、請
求項1又は2記載の発明の配線施工方法により配線施工
されているので、現場での施工性、省力性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1又は2記載の発明の一例を説明する為
の要部のみの一部切欠斜視図であって、配線前の状態を
示す図である。
【図2】同上における正断面図である。
【図3】図1に於いて、請求項1又は2記載の発明を実
施した直後の配線状態を示す要部のみの一部切欠斜視図
である。
【図4】通線パイプ内に挿入された牽引紐を示す断面図
である。
【図5】従来の配線の態様を説明する概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 天井パネル 6 通線パイプ 7 ジョイントボックス 8 壁パネル 9 端末 10 既設配線 13 延長された配線(延長配線) 15 牽引紐 16 接続具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルで構成される建物ユニットからな
    る建物において、建物ユニット内に設置され、分電盤か
    らの分岐配線が接続されたジョイントボックスと、壁パ
    ネル内に配置された配線とを接続する際に、予め天井パ
    ネルに通線パイプを配設し、前記壁パネルから延長され
    た配線を該通線パイプ内へ挿通させ、ジョイントボック
    スと接続することを特徴とする建物内の配線施工方法。
  2. 【請求項2】 パネルで構成される建物ユニットからな
    る建物において、建物ユニットに設置され、分電盤から
    の分岐配線が接続されたジョイントボックスと、壁パネ
    ル内に配置された配線とを接続する際に、予め天井パネ
    ルに通線パイプを配設し、前記壁パネルから延長された
    配線を、通線パイプ内に予め挿入された牽引紐により牽
    引して挿通させ、ジョイントボックスと接続することを
    特徴とする建物内の配線施工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の建物内の配
    線施工方法により、配線施工されていることを特徴とす
    る建物。
JP409196A 1996-01-12 1996-01-12 建物内の配線施工方法及びそれを用いた建物 Pending JPH09200921A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001073466A (ja) * 1999-07-05 2001-03-21 Sekisui Chem Co Ltd 建物ユニット並びに建物ユニット及びユニット建物の電気配線方法
CN108797954A (zh) * 2018-07-12 2018-11-13 江苏南通三建集团股份有限公司 结构体预埋线盒的限位施工方法

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