JP2006301319A - 光ブランチケーブル、およびその配線方法 - Google Patents

光ブランチケーブル、およびその配線方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ビル、マンション等の建造物に配線される光ファイバケーブルの配線作業量を軽減し、配線コストを低減することのできる光ブランチケーブル、およびその配線方法を提供する。
【解決手段】 32心の光ファイバ心線からなる幹線ケーブル3の一端末を電源盤1に接続し、他端末を分岐部5に接続する。インドアケーブル4の一端末を情報分電盤2に接続し、他端末を分岐部5に接続する。該分岐部5において、幹線ケーブル3の端末の光ファイバ心線は光ファイバに分岐され、この分岐された光ファイバとインドアケーブル4の光ファイバは接続される。また、幹線ケーブル3とインドアケーブル4は、それぞれ必要な条長に長さが予め調整され、作成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ブランチケーブル、およびその配線方法に関する。
従来、マンション等のビルにおいて、各階の多数の各戸に光ファイバケーブル(インドアケーブル)を配線する場合には、図7に示されるような方法が用いられていた。この図7に図示された方法は、マンション等のビルの地階に位置する主電源盤(MDF:Main Distributing Frame)の光パッチパネル100から、光ファイバケーブル(インドアケーブル)500を各戸の情報分電盤200やメディアコンバータ等まで布設するものであったため、戸数と同数の多数の光ファイバケーブル(インドアケーブル)を布設する必要があり、配線コストが高くなっていた。
そのため、マンション等のビルにおいて光ファイバケーブル(インドアケーブル)を布設する配線方法には、配線コストを安くすることができるものが望まれ、種々の方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に示されている光通信幹線ケーブルは、図8に示されるケーブル構成になっている。この光通信幹線ケーブル110は、4心テープ光心線131(図9参照)を20個設けたテープスロット型光通信幹線ケーブル本体103と、この4心テープ光心線131に接続された5個の分岐部104と、この分岐部104を開閉可能に覆うことができる5個の分岐ケース本体107とで構成されている。なお、各分岐部104には、MTコネクタ108がそれぞれ設けられている。このMTコネクタ108は、後述する配線工事現場に設置されるFO(Fanout)ケーブル105の端末部に設けられるMTコネクタ(図示省略)と接続されるようになっている。
特許文献1の光通信幹線ケーブル110は、建造物の垂直方向に延びるケーブル、すなわち幹線ケーブル単独のものとして現場での配線に合うように製造されている。
特開2001−147358号公報(第2〜3頁 第3,5,9,10図)
特許文献1に記載の光通信幹線ケーブル110は、図10に図示するように、オフィスビル等の建物120に設置された後、各階に設置されたFO(Fanout)ケーブル105と光配線ボックス125を介して各戸への配線作業が必要とされる。たとえば、図11に示すように、先ず、光通信幹線ケーブル110の分岐部104のMTコネクタ108と各階に設けられたFOケーブル105の一端部に設けられたMTコネクタ109との接続作業が行われる。次に、このFOケーブル105の他端部に設けられたSCコネクタ126と光配線ボックス125に設けられたSCコネクタ127との接続作業がさらに行われる。また、この特許文献1には光配線ボックス125から各戸へ配線される光ファイバケーブルが記載されていないが、配線工事現場では、この光ファイバケーブルの配線作業もさらに必要とされる。
このように、特許文献1の光通信幹線ケーブル110を用いてオフィスビル等の建物120の建物内の各戸へ光ファイバを配線する場合には、分岐部104での分岐作業や、その後の光ファイバケケーブルを接続する作業がビル、マンション等の配線工事現場で新たに必要とされ、配線作業量の負担が大きく、配線コストが高くなるという問題点を有している。
本発明の目的は、ビル、マンション等の建造物に配線される光ファイバケーブルの配線作業量を軽減し、配線コストを低減することのできる光ブランチケーブル、およびその配線方法を提供することにある。
請求項1に記載の光ブランチケーブルは、光ファイバを有する多心の光ファイバ心線からなる幹線ケーブルと、多数のインドアケーブルと、前記幹線ケーブルの端末が接続され、その幹線ケーブルの端末から分岐された前記光ファイバと前記インドアケーブルの光ファイバとが接続されている分岐部とから構成され、前記幹線ケーブルとインドアケーブルは、それぞれ必要な条長に長さが調整され、作成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の光ブランチケーブルは、前記幹線ケーブルの必要な条長は、前記分岐部が建造物内に設けられる予定の場所とその建造物内に設けられる電源盤との距離に対応する長さであり、前記インドアケーブルの必要な条長は、前記分岐部が前記建造物内に設けられる予定の場所とその建造物内の各戸に設けられる電源盤との距離に対応する長さで構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の光ブランチケーブルは、前記分岐部における前記幹線ケーブルの端末から分岐された光ファイバと前記インドアケーブルの光ファイバとの接続が、融着接続であることを特徴とする。
請求項4に記載の光ブランチケーブルの配線方法は、請求項1,2又は3に記載の光ブランチケーブルを予め工場で製造する工程と、前記光ブランチケーブルを布設する建造物に運搬し、その建造物内の各階および各戸に対応するように設ける工程とから構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、幹線ケーブルの端末に分岐部が設けられ、また布設される幹線ケーブルとインドアケーブルの条長が予め調整されているため、配線工事現場で幹線ケーブルとインドアケーブルの切断・分岐作業や接続作業が新たに必要とされない。したがって、光ファイバケーブルの配線作業量を軽減し、配線コストを低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、布設される幹線ケーブルとインドアケーブルの条長は配線距離に対応した長さに予め調整されているため、配線工事現場で幹線ケーブルとインドアケーブルの切断・分岐作業や接続作業を新たに行なうことが避けられるので、光ファイバケーブルの配線作業量を軽減し、配線コストを低減することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、幹線ケーブルの光ファイバとインドアケーブルの光ファイバが比較的に作業容易な融着接続によって接続されているため、接続コストの低減と分岐部の寸法縮小を図ることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、新設又は既設の建造物において光ブランチケーブルが布設・配線される際に、布設される幹線ケーブルとインドアケーブルの長さが予め工場内で必要条長に調整され、製造されているため、光ファイバケーブルの配線作業量を軽減し、配線コストを低減することができる。
本発明は、光ファイバを有する多心の光ファイバ心線からなる幹線ケーブルと、多数のインドアケーブルと、幹線ケーブルの端末が接続され、その幹線ケーブルの端末から分岐された光ファイバとインドアケーブルの光ファイバとが接続されている分岐部とから構成され、幹線ケーブルとインドアケーブルの条長が、それぞれ所定の長さに調整され、予め工場内で光ブランチケーブルとして製造される。そして、この光ブランチケーブルは、布設される建造物に運搬され、その建造物内の対応する階および戸に配線されることによって実現される。
以下、本発明に係る光ブランチケーブルの配線方法の一実施例について、詳しく説明する。
図1には、本発明に係る光ブランチケーブルの一実施例が模式図的に示されている。この図1において、(a)には本発明に係る光ブランチケーブルがマンションに配線される方法が、(b)には本発明に係る光ブランチケーブルの構成が模式図的に示されている。
図1の(a)に図示されているマンション20は、階数6階、各階8戸である。このマンション20には、光ブランチケーブル10が3本(10a,10b,10c)配線されている。これらの光ブランチケーブル10a,10b,10cは、予め工場内で製造されてマンション20に運搬された後、マンション20の電源盤1と各戸の情報分電盤2の間に配線されている。この光ブランチケーブル10は、図1の(b)に示めされているように、幹線ケーブル3と、インドアケーブル4と、分岐部5とから構成されている。幹線ケーブル3には、各戸への配線に対応できる心数の光ファイバを有する多心の光ファイバ心線(後述する)が備えられている。幹線ケーブル3の一端末は電源盤1に接続され、他端末は分岐部5に接続されている。このような幹線ケーブル3の端末に接続されている分岐部5は、幹線ケーブル3の多心の光ファイバ心線(後述する)が光ファイバに分岐され、この分岐された光ファイバとインドアケーブル4の光ファイバが後述する融着接続によって接続されている。インドアケーブル4は、後述する2心光ファイバ心線を有しており、各戸に配線されている。このインドアケーブル4は、インドアケーブル4の一端末が分岐部5に接続され、他端末は各戸の情報分電盤2に接続されている。ここで、インドアケーブル4は、戸数に応じた分だけその数が準備されていればよい。
このように構成される光ブランチケーブル10は、幹線ケーブル3に用いられる光ファイバ心線の心数、分岐用のインドアケーブル4の数量、幹線ケーブル3の条長、インドアケーブル4の各戸毎に配線される各条長等に基づいて工場内で製造されている。
この点について、図1(a)に図示された光ブランチケーブル10aを例に挙げて詳しく説明する。光ブランチケーブル10aは、電源盤1に接続した後幹線ケーブル3aを引き上げ、分岐部5aがマンション20の5階と6階の中間位置又は6階位置に固定され、ここから分岐用のインドアケーブル4aが6階と5階の各戸に配線されている。この場合、各階当たりの戸数は8戸であり、各戸には1本のインドアケーブル4a(1本の2心光ファイバ心線)が配信されるので各階当たりの総心数は16心となる。したがって、マンション20の5階と6階に配信される幹線ケーブル3aの総心数は32心となる。また、各階に配線されるインドアケーブル4aは各階当たり8本であるので、マンション20の5階と6階に配線される総数は16本で総心数は32心となる。すなわち、幹線ケーブル3aの総心数はインドアケーブル4aの総心数と同じ32心が必要になる。また、幹線ケーブル3aの条長は、幹線ケーブル3aの一端末が電源盤1に接続され、他端末に分岐部5aが設けられるため、電源盤1から上記位置までの距離に対応した長さに調整される必要がある。一方、インドアケーブル4aは、インドアケーブル4aの一端末が分岐部5aに接続し、他端末が各戸の情報分電盤2に接続しているため、6階位置に固定される分岐部5aから5階および6階の各戸までの距離に対応した長さにそれぞれ調整される必要がある。
光ブランチケーブル10は、幹線ケーブル3の総心数および必要条長と、インドアケーブル4の総本数および各インドアケーブル4の必要条長と分岐部5の配置とを考慮して、予め工場内で製造されている。そのため、マンション等の建造物における布設に伴う配線工事は、配線工事現場でケーブルの切断・分岐作業や接続作業が新たに必要とされないので、ビル、マンション等の建造物に配線される光ファイバケーブルの配線作業量は軽減され、配線コストも低減される。なお、本実施例の光ブランチケーブル10の構造及び配線方法は、マンション20を例にして説明したが、マンション20に限らず光ファイバケーブルが布設される新設又は既設の家屋、ビル等の建造物に対し、何ら問題なく使用することができる。また、本実施例の光ブランチケーブル10は、幹線ケーブル3とインドアケーブル4の必要条長が予め調整されて製造され、かつ幹線ケーブル3の端末に分岐部5が設けられるため、本実施例のマンション20の高さに限らず光ファイバケーブルが布設される新設又は既設の家屋、ビル等の建造物の高さに対し、何ら問題なく容易に対応することができる。
次に、この光ブランチケーブル10に用いられる幹線ケーブル3を詳しく説明する。図2には、幹線ケーブル3の構成が示されている。この図2において、幹線ケーブル3は、32心の光ファイバ心線31と、光ファイバ心線31を挟むように配置されているテンションメンバ32と、光ファイバ心線31とテンションメンバ32とを一括被覆するシース33とから構成されている。
光ファイバ心線31は、4本の分割型8心ファイバ心線34を有し、計32本の光ファイバ36とからなるインドア型の多心ケーブルが用いられているため、多心であっても幹線ケーブル3の外径を細くすることができるという利点を有している。ここで、光ファイバ心線31にインドア型の多心ケーブルを用いる理由としては、スロットを用いるスロットケーブルと比べて、ケーブルの外径を細くすることができ、既設の高層マンションなどケーブルの管路が狭い場合でも容易に布設することができるからである。テンションメンバ32は、布設光ファイバケーブルを布設するときの張力によって光ファイバ心線31に過大な伸びが生じないように、光ファイバケーブルの伸びを制限し、坑張力体ともいわれる。このテンションメンバ32には、鋼やFRP(ガラス繊維強化プラスチック)などが用いられる。シース33には、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、難燃性ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂が用いられる。
このように構成される幹線ケーブル3は、布設されるマンション等の建造物における配線距離に対応した長さに基づいて、予め工場内で製造されるようになっている。従って、配線工事現場ではケーブルの切断・分岐作業や接続作業が新たに行われることはない。なお、本実施例では、幹線ケーブル3には、32心の光ファイバ心線31が用いられているが、必ずしもこれに限られるものではなく、16心の光ファイバ心線や32心を超える光ファイバ心線が用いられていてもよい。ただし、32心を超える場合には、ケーブルの曲げ特性や側圧特性等の機械的特性を充分に確保するために、スロットケーブル等の多心に有利なケーブル構造を用いるのがより好ましい。
次に、この光ブランチケーブル10に用いられるインドアケーブル4を詳しく説明する。図3には、インドアケーブル4の構成が示されている。この図3において、インドアケーブル4は、1本の光ファイバ心線41と、光ファイバ心線41を挟むように配置されているテンションメンバ42と、光ファイバ心線41とテンションメンバ42とを一括被覆するシース43とから構成されている。
このインドアケーブル4の光ファイバ心線41(2本の光ファイバ44)は、分岐部5で幹線ケーブル3の端末から分岐された4本の光ファイバ36と接続されている。テンションメンバ32は、布設光ファイバケーブルを布設するときの張力によって光ファイバ心線41に過大な伸びが生じないように、光ファイバケーブルの伸びを制限し、坑張力体ともいわれる。このテンションメンバ42には、鋼やFRP(ガラス繊維強化プラスチック)などが用いられる。また、シース43には、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、難燃性ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂が用いられる。
このように構成されるインドアケーブル4は、布設されるマンション等の建造物における配線距離に対応した長さに基づいて、予め工場内で製造されるようになっている。従って、配線工事現場ではケーブルの切断・分岐作業や接続作業が新たに行われることはない。
次に、この光ブランチケーブル10の幹線ケーブル3の端末に設けられ、幹線ケーブル3とインドアケーブル4とを接続する分岐部5を詳しく説明する。分岐部5は、幹線ケーブル3の光ファイバ36とインドアケーブル4の光ファイバ44との接続部分を保護する専用の小型分岐箱である。この分岐部5は、図4〜図6に構成が示されている。図4には、分岐部本体51と、下端面盤60と、上端面盤70と、分岐部本体51を覆う蓋(図示省略)とから構成される分岐部5が示されている。また、図5(a)には、分岐部5の下端面盤60の正面図、図5(b)には、分岐部5の下端面盤60の側面図、図5(c)には、分岐部5の下端面盤60の背面図が示されている。また、図6(a)には、分岐部5の上端面盤70の背面図、図6(b)には、分岐部5の上端面盤70の側面図、図6(c)には、分岐部5の上端面盤70の正面図が示されている。
図4に示すように、分岐部本体51は、ターンガイド部52,52と、融着スリーブ固定部53,53と、ネジ固定部55,55、55とから構成されている。ターンガイド部52は、幹線ケーブル3の端末から分岐される光ファイバ36、またはインドアケーブル4の光ファイバ44の余長を曲げ加工するとき、光ファイバが折れないようにするためのガイドである。融着スリーブ固定部53は、後述する方法で接続された幹線ケーブル3の光ファイバ36とインドアケーブル4の光ファイバ44の接続部が挿入された融着スリーブ54の固定部である。ネジ固定部55は、このネジ固定部55に挿着されたネジによって上記蓋(図示省略)と分岐部本体51を固定する。
また、図5(a)の正面図に示すように、下端面盤60の端面61には、幹線ケーブル3が挿入される挿入口62とインドアケーブル4が挿入される挿入口63,63,63,63が設けられている。一方、図5(c)の背面図に示すように、下端面盤60の分岐部本体51に挿入される端面64には、幹線ケーブル3の出口65と、インドアケーブル4の出口66,66,66,66と、幹線ケーブル3の端末から分岐されたテンションメンバ32を係止する67,67と、ケーブル固定クリップ68,68,68,68が設けられている。
また、図6(a)の背面図に示すように、上端面盤70の分岐部本体51に挿入される端面71には、インドアケーブル4の出口72,72,72,72と、ケーブル固定クリップ73,73,73,73が設けられている。一方、図6(c)の正面図に示すように、上端面盤70の端面74には、インドアケーブル4が分岐部本体51に挿入される挿入口75,75,75,75が設けられている。
このようにして、幹線ケーブル3とインドアケーブル4は、下端面盤60と上端面盤70に設けられた各挿入口からそれぞれ挿入され、融着スリーブ54を用いて接続された後に分岐部本体51の融着スリーブ固定部53に固定される。幹線ケーブル3の一端末から分岐された光ファイバ36とインドアケーブル4の光ファイバ44の接続と固定は、以下の手順で行われる。
先ず、1本の幹線ケーブル3と16本のインドアケーブル4が下端面盤60と上端面盤70に設けられている挿入口から通線され、固定される。具体的には、1本の幹線ケーブル3は下端面盤60の挿入口62に挿入され、16本のインドアケーブル4は2本1組として下端面盤60の4箇所の挿入口63,63,63,63に計8本挿入される。そして、残り8本のインドアケーブル4は2本1組として上端面盤70の4箇所の挿入口75,75,75,75に挿入される。
次に、これらケーブルが挿入された下端面盤60と上端面盤70が分岐部本体51に嵌め込まれる。そして、挿入口62から挿入された幹線ケーブル3の32心光ファイバ心線31は端末から分割型8心光ファイバ心線34の中の4心光ファイバ心線35(計4本の光ファイバ36)ごとに分けられ、この分けられた4心光ファイバ心線35は融着機(図示省略)によって挿入口75から挿入されたインドアケーブル4の2心光ファイバ心線41の2本(計4本の光ファイバ44)にそれぞれ融着接続される。この場合、4心光ファイバ心線35と2心光ファイバ心線41の余長は、光ファイバ36、または光ファイバ44の折損を防ぐため、ターンガイド部52を用いて曲げ径が直径30mm以下にならないように工夫されている。
そして、融着接続された光ファイバは融着スリーブ54に挿入される。この融着スリーブ54は分岐部本体51の融着スリーブ固定部53に差し込まれ、固定される。ここで、幹線ケーブル3の端末から分けられた光ファイバ36とインドアケーブル4の光ファイバ54の接続を融着接続としたのは、この接続が融着機によって予め工場内で行われるため、コネクタ接続と比べて、接続コストの低減と分岐部5の寸法の縮小が図れるからである。
最後に、上記蓋(図示省略)が分岐部本体51に被せられる。そして、固定用ネジが上記蓋を介して分岐部本体51のネジ固定部55に挿着され、このネジを締めて、分岐部本体51に上記蓋(図示省略)が固定される
このように、必要条長に調整された幹線ケーブルと、必要条長に調整されたインドアケーブルと、幹線ケーブルの端末が接続されている分岐部とから構成される光ブランチケーブルは、予め工場内で製造されるため、配線工事現場でケーブルの切断・分岐や接続などの配線作業が新たに必要とされないので、配線工事現場における配線作業を軽減し、配線コストを低減することができる。
次に、本実施例に係る光ブランチケーブルが使用された配線方法を説明する。
図1の(a)に図示されているマンション20には、光ブランチケーブル10が3本(10a,10b,10c)配線される。これらの光ブランチケーブル10a,10b,10cは、予め工場内で製造されてマンション20に運搬された後、配線されている。この光ブランチケーブル10の配線方法について、図1の(a)に図示された光ブランチケーブル10aを主に用いて説明する。
この光ブランチケーブル10の配線において、先ず、1本目の光ブランチケーブル10aが電源盤1に接続され、そして引き上げられる。この光ブランチケーブル10aの分岐部5aは6階の位置で固定され、ここから分岐ケーブルのインドアケーブル4aが5階と6階の各戸に配線される。光ブランチケーブル10aの幹線ケーブル3aは、一端末が電源盤1に接続され、他端末が6階の分岐部5aに接続されている。また、インドアケーブル4aは、一端末が6階の分岐部5aに接続され、他端末が5階と6階の各戸の情報分電盤2に接続されている。ここで、光ブランチケーブル10aの幹線ケーブル3aと分岐ケーブルのインドアケーブル4aは、前述したように必要条長の長さに予め工場内で調整されてケーブル製造されている。そのため、このマンション20の配線現場において、光ブランチケーブル10aの分岐部5aが所定の配置位置に配線され、固定されると、幹線ケーブル3aとインドアケーブル4aには、ケーブルを切断し、接続するなどの新たな配線作業が加わることはない。
なお、光ブランチケーブル10aの固定は、張力支持ワイヤを用いずに、分岐部5aのみで固定されているが、幹線シャフト内のラダーラック(図示省略)にケーブルをインシュロック(図示省略)で固定する方法を採用してもよい。また、光ブランチケーブル10aの固定は、ラックがない場合には、ワイヤネット(図示省略)による中間引上げ治具で固定する方法を採用してもよい。
次に、2本目の光ブランチケーブル10bが、1本目の光ブランチケーブル10aと同様に配線される。すなわち、2本目の光ブランチケーブル10bは、電源盤1に接続され、ここから上方に引き上げられ、光ブランチケーブル10bの分岐部5bは4階の所定位置で固定され、ここから分岐ケーブルのインドアケーブル4bが3階と4階の各戸に配線される。
そして最後に、3本目の光ブランチケーブル10cが、1本目の光ブランチケーブル10aと同様に配線される。すなわち、3本目の光ブランチケーブル10cは、電源盤1に接続され、ここから引き上げられ、光ブランチケーブル10cの分岐部5cは2階の所定位置で固定され、ここから分岐ケーブルのインドアケーブル4cが1階と2階の各戸に配線される。
なお、光ブランチケーブル10が建造物の内部に配線される順番は、本実施例に限られるものではなく、布設されるビル、マンション等の建造物にとって配線作業が都合よくできる方法であれば、配線の順番を変更してもよい。
このように、マンション等の建造物内の配線用ケーブルの配線工事現場において、たとえば図8に図示された従来の光通信幹線ケーブル110では、光ファイバケーブルの配線接続作業が新たに必要とされるのに対し、本願発明の光ブランチケーブルを用いた配線方法では、光ファイバケーブルの切断作業や接続作業などが新たに必要とされないため、配線工事現場での配線作業が軽減され、配線コストを低減することができる。
本発明に係る光ブランチケーブルの一実施例を示した図であり、(a)はマンションにおける光ブランチケーブルの配線方法を模式図的に示した図、(b)は光ブランチケーブルの構成を模式図的に示した図である。 本発明に係る光ブランチケーブルの幹線ケーブルの構成を示す断面図である。 本発明に係る光ブランチケーブルのインドアケーブルの構成を示す断面図である。 本発明に係る光ブランチケーブルの分岐部における幹線ケーブルとインドアケーブルの接続を示した説明図である。 本発明に係る光ブランチケーブルの分岐部の下端面盤を示した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。 本発明に係る光ブランチケーブルの分岐部の上端面盤を示した図であり、(a)は背面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 従来の光ファイバケーブルの配線方法を模式図的に示した概念図である。 従来の光通信幹線ケーブルの説明図である。 従来の光通信幹線ケーブル本体の説明図である。 従来のFOケーブルの配線工程の全体説明図である。 従来のFOケーブルの配線工程の要部詳細説明図である。
符号の説明
1………電源盤
2………情報分電盤
3………幹線ケーブル
4………インドアケーブル
5………分岐部
10……光ブランチケーブル
20……マンション
51……分岐部本体
52……ターンガイド部
53……融着スリーブ固定部
60……分岐部下端面盤
70……分岐部上端面盤

Claims (4)

  1. 光ファイバを有する多心の光ファイバ心線からなる幹線ケーブルと、
    多数のインドアケーブルと、
    前記幹線ケーブルの端末が接続され、その幹線ケーブルの端末から分岐された前記光ファイバと前記インドアケーブルの光ファイバとが接続されている分岐部とから構成され、
    前記幹線ケーブルとインドアケーブルは、それぞれ必要な条長に長さが調整され、作成されていることを特徴とする光ブランチケーブル。
  2. 前記幹線ケーブルの必要な条長は、前記分岐部が建造物内に設けられる予定の場所とその建造物内に設けられる電源盤との距離に対応する長さであり、
    前記インドアケーブルの必要な条長は、前記分岐部が前記建造物内に設けられる予定の場所とその建造物内の各戸に設けられる電源盤との距離に対応する長さであることを特徴とする請求項1に記載の光ブランチケーブル。
  3. 前記分岐部における前記幹線ケーブルの端末から分岐された光ファイバと前記インドアケーブルの光ファイバとの接続は、融着接続であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ブランチケーブル。
  4. 請求項1,2又は3に記載の光ブランチケーブルを予め工場で製造する工程と、
    前記光ブランチケーブルを布設する建造物に運搬し、その建造物内の各階および各戸に対応するように設ける工程と
    からなることを特徴とする光ブランチケーブルの配線方法。
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JP2011123408A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Furukawa Jushi Kako Kk 光ファイバケーブルの配線方法および光ファイバ配管

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