JP2005189531A - 光ファイバ配線方法及び同方法の実施に使用する光ファイバ配線キット - Google Patents

光ファイバ配線方法及び同方法の実施に使用する光ファイバ配線キット Download PDF

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枝折 藤好
Masahiro Fujita
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Abstract

【課題】 特殊工具や熟練を必要とせず容易に光ファイバケーブルの先行配線を行うことができるとともに、建築物の構造を制限することなく汎用性の高い光ファイバ配線方法を提供する。
【解決手段】 少なくとも次の工程を含む光ファイバ配線方法である。すなわち、一端10aがコネクタ11により成端処理されるとともに、他端10bが成端処理されていない構成の光ファイバケーブル10を用意する。建築物内の室内壁200に、光ファイバケーブル10の成端処理された一端10aを残し、当該室内壁200を作業起点として、当該光ファイバケーブル10を、成端処理されていない他端10bを先頭に、建築物の壁内、天井裏、床下等の内部空間に引き込んで配線する
【選択図】 図5

Description

この発明は、光ファイバケーブルを建築物内に配線するための光ファイバ配線方法と、同方法の実施に好適な光ファイバ配線キットに関する。
従来、住宅新築に際して、電話ケーブル・テレビケーブル・電気コード等の先行配線は行われていたが、光ファイバケーブルに関しては、未だ光ファイバ通信網が発展途上にあったことから住宅新築時の先行配線は施工されていないのが実情であった。
しかしながら、近年、超高速インターネット接続技術の進展普及にともない、一般住宅においても、アクセス回線として光ファイバケーブルを使用するインターネット接続サービス、いわゆるFTTH(Fiber To The Home)の導入が進みつつある。
そこで、最近では、住宅新築時に光ファイバケーブルを先行配線する家庭も徐々にではあるが増えてきている。光ファイバケーブルは、外部に露出する端面が傷つきやすく、工場出荷時の状態ではそのまま使用することができない。また、現場で適宜長さに切断した場合もその切断端面に無数の傷か付いているため、同様にそのままでは使用することができない。
このため、光ファイバケーブルの先行配線に際しては、現場で光ファイバ心線にコネクタを装着した後、コネクタ端面を高精度に研磨する作業が必要であった。光ファイバコネクタの研磨作業には、それに特化した特殊工具が必要となり、しかもその研磨作業を高精度に行うにはある程度の熟練が必要であった。ゆえに、住宅建築に携わる電気工事業者の誰もが光ファイバケーブルの先行配線を扱えるとは限らない。その結果、光ファイバケーブルの先行配線を扱える作業者不足と、特殊工具の購入コストが、当該先行配線の普及促進に障害となっていた。
なお、特許文献1には、光ファイバケーブルの先行配線に関する先行技術が開示されている。
同文献1に開示された先行配線方法は、プレハブ住宅の壁を構築するユニット(パネル)に、電源用配線やコンセントとともに、光通信機器用の光ファイバ接続口を設け、各光ファイバ接続口の裏面側に多芯プラスチック製光ファイバの一端部を接続するとともに、それら多芯プラスチック製光ファイバをユニットの壁裏面や天井上面に引き回し、天井上面の中央部に設けた箱体内で一本に束ねた構成となっている。箱体内で束ねられた光ファイバの他端部は、巻いて畳んでおき、ユニットの天井面等にテープで止められる。
この施設作業は工場にて行われ、上記のとおり多芯プラスチック光ファイバが現場に輸送され、現場にて光ファイバ束の端部が中継器等に接続される。
しかしながら、この方法は、適用できる建築物が工場生産されたユニットパネルを使用するプレハブ住宅に限定され、さらに適用できる光ファイバの種類も限定されるため、汎用性が低いという課題があった。
特開2000−160696号公報
本発明は、上述した事情に基づいてなされたもので、特殊工具や熟練を必要とせず容易に光ファイバケーブルの先行配線を行うことができるとともに、建築物の構造を制限することなく汎用性の高い光ファイバ配線方法の提供を目的とする。
さらに、本発明は、上記光ファイバ配線方法の実施に好適な光ファイバ配線キットの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、光ファイバケーブルを建築物内に配線するための光ファイバ配線方法であって、少なくとも次の(イ)及び(ロ)の工程を含むことを特徴とする。
(イ)一端がコネクタにより成端処理されるとともに、他端が成端処理されていない構成の光ファイバケーブルを用意する。
(ロ)建築物内の室内壁部又は室内床部に、光ファイバケーブルの成端処理された一端を残し、当該室内壁部又は室内床部を作業起点として、当該光ファイバケーブルを、成端処理されていない他端を先頭に、建築物の壁内、天井裏、床下等の内部空間に引き込んで配線する。
光ファイバケーブルの一端を、あらかじめコネクタにより成端処理しておくことで、現場での特殊工具を用いたコネクタの成端作業とコネクタ端面の研磨作業は不要となる。光ファイバケーブルを壁内や床下へ引き回す作業は、コネクタの取り付けられていない他端を先頭にして行うことで、壁内、天井裏、床下といった狭小空間であっても、引っ掛かりを生じることなく速やかに引き回し作業を行うことができる。
さらに、本発明の光ファイバ配線方法は、光ファイバケーブルの一端に設けられたコネクタに適合する光レセプタクルを内部に備えた光コンセントを用意し、
当該光コンセントを、室内壁部又は室内床部に施設するとともに、
光ファイバケーブルの一端に成端処理されたコネクタを、光コンセント内の光レセプタクルに接続する工程を含む方法としてもよい。
室内の壁部又は床部に光コンセントを施設し、この光コンセントに光ファイバケーブルの一端に設けたコネクタを接続しておけば、ユーザの必要に応じて(すなわち、光ファイバ通信網の利用を開始したとき)、光コンセントに機器接続用のパッチコードを接続するだけで、FTTHに用いられる回線終端装置(ONU)やコンピュータ等の端末機器を光ファイバケーブルに接続することができる。
さらに、建築物の外壁に、引込用キャビネットを施設し、
光ファイバケーブルの成端処理されていない他端を、この引込用キャビネット内に収納する工程を含む方法とすることもできる。
一般に、光ファイバ通信網との接続工事は通信事業者によって行われる。このとき、光ファイバケーブルの成端処理されていない他端は、特殊工具を用いて、電柱から引き込んできたドロップケーブルと接続され、再び引込用キャビネット内に納められる。通信事業者は、この種の接続工事に必要な特殊工具は常備しており、またその作業にも熟練している。
この光ファイバ通信網との接続工事は、本発明の対象となる先行配線に含まれないが、先行配線作業によってあらかじめ建物内に配線された光ファイバケーブル(インドアケーブル)又はターミネーションケーブルの他端を、外壁に施設した引込用キャビネットに収納しておけば、光ファイバ通信網との接続工事も容易に実施することが可能となる。
なお、引込用キャビネットは、ドロップケーブルを引き込んでくる電柱の近くに施設することが好ましい。
次に、本発明の光ファイバ配線キットは、上述した光ファイバ配線方法を実施するために使用するもので、
一端がコネクタにより成端処理されるとともに、他端が成端処理されていない構成の光ファイバケーブルと、
光ファイバケーブルの一端に成端処理されたコネクタに適合する光レセプタクルを内部に備えた光コンセントと、を同梱することを特徴としている。
この光ファイバ配線キットには、建築物の外壁に施設される引込用キャビネットを同梱することもでき、さらに、室内壁部又は室内床部に施設され、光コンセントが装着される取付枠と、この取付枠に装着された光コンセントの周囲を被覆する化粧プレートと、を同梱することもでき、加えて、取付枠を室内壁部又は室内床部に固定するための挟み金具と、取付枠の裏面に装着する保護カバーと、を更に同梱することもできる。
これらの構成部品を同梱する光ファイバ配線キットを用いることで、上述した本発明の光ファイバ配線方法を容易かつ効率的に施工することが可能となる。
なお、本明細書において、光レセプタクルと称している部品は、光ファイバケーブルの一端に成端されたコネクタを接続するための部品であり、光アダプタ等と称されることもある。
本発明の光ファイバ配線方法によれば、特殊工具や熟練を必要とせず容易に光ファイバケーブルの先行配線を行うことができる。また、本発明の光ファイバ配線方法は、建築物の構造を制限することがないので汎用性が高く、各種工法をもって施工される戸建住宅ばかりでなく、マンション等の集合住宅や、オフィスビル等にも一部適用が可能である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る光配線キットに同梱される構成部品を示す正面図である。
光配線キットには、光ファイバケーブル10(同図(a))、光コンセント20(同図(b))、取付枠30(同図(c))、挟み金具40(同図(d))、保護カバー50(同図(e))、化粧プレート60(同図(f))、引込用キャビネット70(同図(g))、クリーニングセット80(同図(h))、説明書90(同図(i))、光パッチコード100(同図(j))の各構成部品が同梱されている。
光ファイバケーブル10は、図2に拡大して示すように、一端10aがコネクタ11により成端処理されており、他端10bは成端処理されていない構成となっている。全長は、施工長さを考慮して適宜設定することができる。このコネクタ11による成端処理は工場にて行われ、光配線キットの中に同梱される。
コネクタ11としては、各種光ファイバ接続用のコネクタが適用できる。本実施形態では、一般住宅向けFTTHサービス用回線終端装置等に使用される光コネクタとして最も普及しているSCコネクタを用いている。
光コンセント20は、図3に示すように、ボディ21と、機器側光レセプタクル22と、幹線側光レセプタクル23と、信号伝送手段としての中継光ファイバ24とを備えている。
ボディ21は、後述する取付枠30に着脱自在となっている。このために、ボディ21の周縁には取付枠30への係合部(図示せず)が形成してあり、またボディ21の内部は中空部21aを形成している。ボディ21の正面側の壁面には、上下に貫通する機器側コネクタ差込部21bが形成してあり、この機器側コネクタ差込部21bの内部に機器側光レセプタクル22が配設してある。さらに、ボディ21の背面側の壁面には、上下に貫通する幹線側コネクタ差込部21cが形成してあり、この幹線側コネクタ差込部21cの内部に幹線側光レセプタクル23が配設してある。そして、これら機器側光レセプタクル22と幹線側光レセプタクル23とを、中継光ファイバ24で接続してある。
機器側光レセプタクル22には、後述する光パッチコード100のコネクタ101が下方から接続され、また幹線側光レセプタクル23には既述した光ファイバケーブル10のコネクタ11が下方から接続される。すなわち、機器側光レセプタクル22は、光パッチコード100のコネクタ101に適合するものを、また幹線側光レセプタクル23は、光ファイバケーブル10の一端10aに装着されたコネクタ11に適合するものを用いている。
ボディ21内に設けられる中継光ファイバ24には、外力による引張・捻り・曲げ・圧縮等の応力が作用しないから、戸外や屋内配線に使われる光ファイバケーブルや光ファイバコードの如き抗張力材・シース等の構造が不要である。そのため、細くしなやかでシンプルな光ファイバ心線または光ファイバ素線を利用して、光信号を減衰させることなく伝送することが可能となる。
例えば、「バッファ線」と呼ばれる石英系シングルモード光ファイバ心線のなかには、曲げ半径20mm仕様のものがあり、これを中継光ファイバ24として用いることにより、ボディ21を大形化することなくその中空部21a内で機器側光レセプタクル22と幹線側光レセプタクル23とを接続することが可能となる。なお、中継光ファイバ24の両端は、フェルール25,26を介して機器側光レセプタクル22および幹線側光レセプタクル23に接続されている。
ボディ21の中空部21aは、中継光ファイバ24を湾曲して配設可能な厚さが確保してある。もっとも、中継光ファイバ24は、曲げ半径の小さな石英系シングルモード光ファイバ心線または石英系シングルモード光ファイバ素線を用いることで、中空部21aの厚さ寸法は小さくて済む。
図1(c)に示した取付枠30は、上記光コンセント20を室内壁部に装着するための支持具である。また、図1(d)に示した挟み金具40は、取付枠30を室内壁部に固定するための補助具である。図1(e)に示した保護カバー50は、光コンセント20の背面を保護するための補助具であり、取付枠30の裏面側に装着される。
これら取付枠30、挟み金具40、及び保護カバー50は、いずれもコンセントやスイッチ等の屋内配線器具を室内壁面に装着するために用いられる規格化された取付枠30、挟み金具40、及び保護カバー50と同じものを用いている。これにより、電気工事業者が、屋内配線工事をする要領で、取付枠30と挟み金具40を室内壁面に施設し、その後、既述した光コンセント20を室内壁面に装着することが可能となる。
なお、これら取付枠30、挟み金具40、及び保護カバー50を用いた配線器具の取付工法については、例えば、特開昭61−288708号公報に開示されているように、既に周知であるためその詳細な説明は省略する。
図1(f)に示した化粧プレート60は、取付枠30に装着された光コンセント20の表面周囲を被服して美的な外観を形成するための構成部品であり、取付枠30に固定される。この化粧プレート60は、取付枠30より僅かに大きな外形寸法に形成してあり、中央部に光コンセント20を露出させるための中空部60aが形成されている。
引込用キャビネット70は、建築物の外壁に施設され、図4に示すように、光ファイバケーブル10の成端処理されていない他端10bを収納するための構成部品である。後述するように建築物内に先行配線された光ファイバケーブル10の他端10bは、光ファイバ通信網との接続工事が行われるまでは、この引込用キャビネット70内に収納されている。また、光ファイバケーブル10の余長部分もこの引込用キャビネット70内に巻かれて収納される。
光ファイバ通信網との接続工事に際しては、光ファイバケーブル10の成端処理されていない他端10bが、電柱から引き込まれたドロップケーブルと接続され、再び引込用キャビネット70内に納められる。
図1(h)に示したクリーニングセット80は、光コンセント20の機器側レセプタクル22内に内蔵されているフェルールや、この機器側レセプタクル22に接続される光パッチコード100のコネクタから露出する端面等を清掃するためのものである。セットの中には、機器側レセプタクル22の内部を清掃するクリーニングスティック、光パッチコードのコネクタから露出する端面を清掃するクリーニングカード等が収納されている。
図1(i)に示した説明書90には、光コンセント20の機器側レセプタクル22に光パッチコード100を接続する方法や、光コンセント20に関する日常的な注意事項等が記載されている。この説明書90は、後述する光ファイバケーブル10の先行配線を実施した後、施工業者によって光コンセント20の表面に貼り付けられて、建築物への入居者が直ちに視認できる状態におかれる。
図1(j)に示した光パッチコード100は、光終端装置やコンピュータ端末等、室内側の各種機器を光コンセント20に接続するための構成部品である。この光パッチコード100は、機器に附属していることもあるが、ユーザの便宜を図るため、光ファイバ配線キットにも同梱してある。この光パッチコード100は、光ファイバケーブル10の先行配線が実施された後、施工業者によって室内に残される。
次に、光ファイバ配線方法について、図1〜図5を参照して説明する。
図5は光ファイバ配線方法に関する第1実施形態を説明するための概略図である。本実施形態は、戸建住宅の新築時に光ファイバケーブル10を先行配線する方法に関するものであり、その施工には、図1に示した各構成部品が同梱された光ファイバ配線キットが用いられる。
本実施形態の光ファイバケーブル先行配線は、戸建住宅の新築工事における電気配線工事とともに、電気配線業者によって行うことができる。
まず、図5に示すように、室内壁200の所要箇所に、光コンセント20を取り付けるための取付孔201をあける。
次に、光ファイバケーブル10の配線を行う。光ファイバケーブル10の配線は、取付孔201があけられた建築物内の室内壁200を作業起点として行う。すなわち、図2に示した光ファイバケーブル10の、成端処理された一端10aを取付孔201付近に残し、成端処理されていない他端10bを先頭にして建築物の壁内、床下、天井裏等の内部空間に光ファイバケーブル10を引き込んで配線する。
先頭で引き回した光ファイバケーブル10の他端10bは、建築物の外壁210に装着された引込用キャビネット70内に余長とともに収納しておく(図4参照)。
引込用キャビネット70は、あらかじめ建築物の外壁210に装着しておく(図5参照)。引込用キャビネット70の装着位置は、ドロップケーブルを引き込んでくる電柱の近くに施設することが好ましい。
その後、取付枠30に光コンセント20を装着するとともに、取付孔201付近に残した光ファイバケーブル10の一端10aを光コンセント20に接続する。この接続作業は、光ファイバケーブル10の一端10aに設けられたコネクタ11を、光コンセント20の幹線側コネクタ差込部21cへ差し込み、その内部に設けられた幹線側光レセプタクル23に接続するだけで容易に行うことができる。
次いで、取付孔201の周縁に取付枠30を装着する。このとき、室内壁200の内側に挟み金具40を配置し、取付枠30と挟み金具40とによって室内壁200を挟み込むようにして、取付枠30を固定する。続いて、挟み金具40に保護カバー50を装着する。なお、上記のとおり取付枠30には、光コンセント20がすでに装着されている。
次に、光コンセント20の周囲に化粧プレート60を装着する。最後に、光ファイバ配線キットに同梱されている説明書90を光コンセント20に貼り付けて、図5に示したような光ファイバケーブル10の先行配線作業が完了する。
図6は光ファイバ配線方法に関する第2実施形態を説明するための概略図である。本実施形態は、集合住宅(例えば、マンションやアパート)の新築時に光ファイバケーブル10を先行配線する方法に関するものであり、その施工にも、図1に示した各構成部品が同梱された光ファイバ配線キットが用いられる。
本実施形態の光ファイバケーブル先行配線も、集合住宅の新築工事における電気配線工事とともに、電気配線業者によって行うことができる。
すなわち、集合住宅の各室内において、図6に示すように、室内壁200の所要箇所に、光コンセント20を取り付けるための取付孔201をあける。この作業は、既述した戸建住宅の場合と同様である。
次に、光ファイバケーブル10の配線を行う。光ファイバケーブル10の配線は、取付孔201があけられた建築物内の各室内壁200をそれぞれ作業起点として行う。すなわち、図2に示した光ファイバケーブル10の、成端処理された一端10aを取付孔201付近に残し、成端処理されていない他端10bを先頭にして建築物の壁内、床下、天井裏等の内部空間に光ファイバケーブル10を引き込んで配線する。
このとき、集合住宅内に、上下階に通じる電気配線シャフト(EPS)220が施設されている場合は、この電気配線シャフト220を通して、上階の部屋から引き回してきた光ファイバケーブル10を、1階まで導くようにすれば、配線作業がいっそう容易となる。
通常、集合住宅には、1階又は地階に本配線盤(MDF)を設置しておくための部屋(MDF室)230を設けることが多い。その場合は、MDF室230に光成端盤240を設置し、光ファイバケーブル10の成端処理されていない他端10bをMDF室230に集め、この光成端盤240内に余長とともに収納しておく。MDF室を備えない集合住宅にあっては、適当な場所に光成端盤240を設置しておく。
その後、取付枠30に光コンセント20を装着するとともに、取付孔201付近に残した光ファイバケーブル10の一端10aを光コンセント20に接続する。この接続作業は、光ファイバケーブル10の一端10aに設けられたコネクタ11を、光コンセント20の幹線側コネクタ差込部21cへ差し込み、その内部に設けられた幹線側光レセプタクル23に接続するだけで容易に行うことができる。
次いで、取付孔201の周縁に取付枠30を装着する。このとき、室内壁200の内側に挟み金具40を配置し、取付枠30と挟み金具40とによって室内壁200を挟み込むようにして、取付枠30を固定する。続いて、挟み金具40に保護カバー50を装着する。
次に、光コンセント20の周囲に化粧プレート60を装着する。最後に、光ファイバ配線キットに同梱されている説明書90を光コンセント20に貼り付けて、図6に示したような光ファイバケーブル10の先行配線作業が完了する。
図7は光ファイバ配線方法に関する第3実施形態を説明するための概略図である。本実施形態は、オフィスビルの建築時に光ファイバケーブル10を先行配線する方法に関するものである。
本実施形態の光ファイバケーブル先行配線も、オフィスビル建築工事における電気配線工事とともに、電気配線業者によって行うことができる。
すなわち、オフィスビル内の各オフィスルーム内において、室内壁200や床面250の所用箇所に、光コンセント20の取付孔201をあける。
次に、光ファイバケーブル10の配線を行う。光ファイバケーブル10の配線は、取付孔201があけられたオフィスルーム内の室内壁200や床面250をそれぞれ作業起点として行う。すなわち、図2に示した光ファイバケーブル10の、成端処理された一端10aを取付孔201付近に残し、成端処理されていない他端10bを先頭にして建築物の壁内、床下、天井裏等の内部空間に光ファイバケーブル10を引き込んで配線する。
このとき、オフィスビルに、上下階に通じる電気配線シャフト(EPS)220が施設されている場合は、この電気配線シャフト220を通して、上階の部屋から引き回してきた光ファイバケーブル10を、1階まで導くようにすれば、配線作業がいっそう容易となる。
近年のオフィスビルには、1階又は地階にネットワーク機器室260が設けられることが多い。その場合は、ネットワーク機器室260に光成端箱270を設置し、光ファイバケーブル10の成端処理されていない他端10bをネットワーク機器室260に集め、この光成端箱270内に余長とともに収納しておく。ネットワーク機器室260を備えないオフィスビルにあっては、適当な場所に光成端箱270を設置しておく。
その後、取付枠30に光コンセント20を装着するとともに、取付孔201付近に残した光ファイバケーブル10の一端10aを光コンセント20に接続する。この接続作業は、光ファイバケーブル10の一端10aに設けられたコネクタ11を、光コンセント20の幹線側コネクタ差込部21cへ差し込み、その内部に設けられた幹線側光レセプタクル23に接続するだけで容易に行うことができる。
なお、光コンセントは、図3に示した構成のもの以外にもオフィスルームに適した各種光コンセントを用いることができる。この場合、取付枠は、光コンセントの構造に適合するものを施設しておく。
次いで、取付孔201の周縁に取付枠30を装着するとともに、化粧プレート60等の構成部品を必要に応じて装着し、図7に示したような光ファイバケーブル10の先行配線作業が完了する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変形実施または応用実施が可能であることは勿論である。
例えば、本発明の光ファイバ配線方法は、実施形態は図1に示した光ファイバ配線キットを用いなくても実施することができる。
また、本発明の光ファイバ配線方法に用いられる光コンセントは、図3に示した構成のものに限定されず、例えば、図8に示す構造の光コンセント300や、既に公知となっている各種構造の光コンセント(例えば、特開昭63−257701号公報、特開2003−158809号公報を参照)を利用してもよい。
図8に示す光コンセント300は、図3に示した光コンセント20から幹線側光レセプタクル23と中継用光ファイバ24を省略し、機器側光レセプタクル22に光ファイバケーブル10のコネクタ11を直接接続する構成となっている。
本発明の実施形態に係る光配線キットに同梱される構成部品を示す正面図である。 光ファイバケーブルを拡大して示す正面図である。 光コネクタの構成と室内壁への施設状態を示す側面断面図である。 引込用キャビネットの内部を示す正面図である。 本発明の光ファイバ配線方法に関する第1実施形態を示す概略図である。 本発明の光ファイバ配線方法に関する第2実施形態を示す概略図である。 本発明の光ファイバ配線方法に関する第3実施形態を示す概略図である。 光コンセントの他の構成例を示す側面断面図である。
符号の説明
10:光ファイバケーブル、11:コネクタ、20:光コンセント、30:取付枠、40:挟み金具、50:保護カバー、60:化粧プレート、70:引込用キャビネット、80:クリーニングセット、90:説明書、100:光パッチコード、101:コネクタ、200:室内壁面、201:取付孔

Claims (7)

  1. 光ファイバケーブルを建築物内に配線するための光ファイバ配線方法であって、少なくとも次の(イ)及び(ロ)の工程を含む光ファイバ配線方法。
    (イ)一端がコネクタにより成端処理されるとともに、他端が成端処理されていない構成の光ファイバケーブルを用意する。
    (ロ)建築物内の室内壁部又は室内床部に、前記光ファイバケーブルの成端処理された一端を残し、当該室内壁部又は室内床部を作業起点として、当該光ファイバケーブルを、成端処理されていない他端を先頭に、前記建築物の壁内、床下、天井裏等の内部空間に引き込んで配線する。
  2. 請求項1の光ファイバ配線方法において、
    前記光ファイバケーブルの一端に設けられたコネクタに適合する光レセプタクルを内部に備えた光コンセントを用意し、
    当該光コンセントを、前記室内壁部又は室内床部に施設するとともに、
    前記光ファイバケーブルの一端に成端処理されたコネクタを、前記光コンセント内の光レセプタクルに接続する工程を含む光ファイバ配線方法。
  3. 請求項1又は2の光ファイバ配線方法において、
    前記建築物の外壁に、引込用キャビネットを施設し、
    前記光ファイバケーブルの成端処理されていない他端を、この引込用キャビネット内に収納する工程を含む光ファイバ配線方法。
  4. 請求項2の光ファイバ配線方法を実施するために使用する光ファイバ配線キットであって、
    一端がコネクタにより成端処理されるとともに、他端が成端処理されていない構成の光ファイバケーブルと、
    前記光ファイバケーブルの一端に成端処理されたコネクタに適合する光レセプタクルを内部に備えた光コンセントと、を同梱することを特徴とする光ファイバ配線キット。
  5. 請求項3の光ファイバ配線方法を実施するために使用する光ファイバ配線キットであって、
    一端がコネクタにより成端処理されるとともに、他端が成端処理されていない構成の光ファイバケーブルと、
    前記光ファイバケーブルの一端に設けられたコネクタに適合する光レセプタクルを内部に備えた光コンセントと、
    建築物の外壁に施設される引込用キャビネットと、を同梱することを特徴とする光ファイバ配線キット。
  6. 請求項4又は5の光ファイバ配線キットにおいて、
    室内壁部又は室内床部に施設され、前記光コンセントが装着される取付枠と、
    この取付枠に装着された前記光コンセントの周囲を被覆する化粧プレートと、を更に同梱することを特徴とする光ファイバ配線キット。
  7. 請求項6の光ファイバ配線キットにおいて、
    前記取付枠を室内壁部又は室内床部に固定するための挟み金具と、
    前記取付枠の裏面に装着する保護カバーと、を更に同梱することを特徴とする光ファイバ配線キット。
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