JP3967979B2 - 光ケーブル - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、架空集合光ケーブルから分岐して加入者宅内に引込配線するための光ケーブルに関し、特に、集合住宅等の既設管路への挿入が容易で取扱い性に優れる小径多芯の光ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高速・広帯域の通信サービスが拡大しつつあるが、こうした通信サービスを各家庭にまで普及させるには、光ケーブル網を各家庭内に接続するFTTH(Fiber To The Home)の実現が不可欠となっている。このFTTHでは、架空集合光ケーブルから各家庭(通信加入者)の宅内に少なくとも1芯の光ファイバ心線を引込む必要があるが、集合住宅や小中規模オフィスビルへの光ファイバ導入の場合、加入者数に対応した光ファイバ心線を建物内に引込む必要がある。
【0003】
集合住宅等への光ケーブルの引込には、一般に集合住宅における共用部分である既存の配管設備を利用するのが最も低コストである。この既設管路を通じて、戸数に対応した芯数になるように単芯光ケーブルを多条引込むか、多芯数の光ケーブルを引込む工事が必要となる。加入者宅内引込用の従来の光ケーブルの一例として、特開平10−148737号公報に記載されるものがあり、これを図7に示す。図7は従来の光ケーブルの断面図である。
【0004】
前記図7において従来の光ケーブル100は、支持線(メッセンジャワイヤ)101と光ファイバ心線102、及びテンションメンバ103を同一平面上に並べた状態で一体的にプラスチックで被覆した構成であり、支持線101の被覆部分と光ファイバ心線102及びテンションメンバ103の被覆部分との連結部分で被覆104は幅狭部分を有し、且つ光ファイバ心線102近傍における被覆104の表面には長手方向に連続する二本の切込み105が所定配置で設けられているものである。
【0005】
上記構成の従来の光ケーブル100は、光ファイバ心線102及びテンションメンバ103とその被覆部分からなるケーブル本体部100aと、支持線101とその被覆部分からなる支持線部100bとを容易に分離できる。支持線部100bと分離されたケーブル本体部100aは、テンションメンバ103により強度が維持され、光ファイバ心線102の破断や損傷を防げる。また、ケーブル本体部100aにおいては、端部で切込み105位置を中心に被覆104を指で引張ると、切込み105先端と光ファイバ心線102との間での切り裂きが進行し、光ファイバ心線102を容易に取出せることとなる。
【0006】
こうした従来の光ケーブルを用いた宅内引込作業は、まず、集合住宅等の建物外壁における既設管路開口の手前で支持線部100bとケーブル本体部100aとを十分引込が行える長さにわたって分離し、支持線部100bを外壁上の引き留具(図示を省略)に掛止して光ケーブルを電柱と建物外壁間で架空吊支状態とする。そして、光ケーブルのうち分離されたケーブル本体部100aを建物内に引込後、集合住宅内のMDF等において取出した光ファイバ心線102と各宅内毎のケーブルとの接続を行う。宅内への配線工法としては、MDF等の接続箱を介さずにケーブル本体部100aを直接宅内の機器まで引込む工法もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光ケーブルは以上のように構成されていたことから、支持線部100bを切離されたケーブル本体部100aでは、光ファイバ心線102とテンションメンバ103の並ぶ横断面縦方向と横方向との曲げ剛性が極端に異なっており、長手方向に抵抗力を受けるとケーブル本体部100aが長手方向への伸長状態を保てずに屈曲し易い性質を有していた。これに加え、引込配管や構内縦配管等の既設管路には電話線や電力線等が既に挿入され、新たに光ケーブルを多条に挿入できる管路スペースは不足しており、また、空いている予備管路が設けてある場合でも管路内部にゴミ等が詰っていることが多いことから、従来の光ケーブルは、建物内への引込時、挿入された管路内で他ケーブルやゴミ等の障害物に当るなどして抵抗力を受けると屈曲してそれ以上は挿入困難になるという課題を有していた。
【0008】
このため、引込用のケーブルとしては、なるべく細径で且つ多芯のケーブル構造として、配管内スペースの制約を回避して既設ケーブルとの併設を可能とすることに加え、挿入時に管路内で障害物に当っても屈曲せずに管路内を進むことが求められている。
【0009】
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、スペーサを内蔵してケーブル本体部における曲げ剛性を横断面各方向でほぼ一様とし、管路内への挿入をスムーズに進められると共に、被覆の引裂き及び光ファイバ心線の取出しも容易な光ケーブルを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光ケーブルは、支持線と光ファイバ心線が絶縁材の被覆で覆われつつ一体化されてなる加入者宅内引込用の光ケーブルにおいて、複数の光ファイバ心線を収容可能な凹部を一又は複数有する所定断面形状に形成されてなり、光ファイバ心線と並行させて配設されるスペーサを備え、前記被覆が、前記スペーサごと光ファイバ心線を被覆する心線被覆部分と前記支持線を被覆する支持線被覆部分とからなり、且つ心線被覆部分の外面に長手方向へ連続する切込みを与えられ、前記スペーサ、光ファイバ心線、及び被覆の心線被覆部分からなるケーブル本体部と、前記支持線及び被覆の支持線被覆部分からなる支持線部との間の部分が他部分より幅狭とされ、前記被覆が、前記支持線被覆部分と心線被覆部分とでそれぞれ独立させて形成され、支持線被覆部分の一部が心線被覆部分に凸状に食込んだ状態で接合して支持線被覆部分と心線被覆部分とが一体化されてなり、前記ケーブル本体と前記支持線部とを分離すると、前記心線被覆部分における前記支持線被覆部分の食込み部分の外れた凹部が新たな切込みとなるものである。
【0011】
このように本発明においては、ケーブル本体部の被覆内に多数の光ファイバ心線と共にスペーサを配設し、強度保持部材としてのスペーサの形状と材質を調整してケーブル本体部の曲げ剛性を制御できることにより、特定方向への曲がり易さを解消するなど目的に合った剛性を得られることとなり、ケーブル本体部の曲げ剛性を横断面各方向で一様とすれば、管路挿入に際しては管路内で長手方向に抵抗力が加わっても屈曲しにくく、管路内での挿入進行が容易となり、挿入作業が効率よく進められる。また、スペーサでケーブル強度を高めつつ光ファイバ心線の配置スペースを十分確保し、ケーブル太さをそれほど増大させずに多数の光ファイバ心線を収容でき、ケーブルのコンパクト化が図れると共に、宅内引込等工事の際に光ケーブルを踏みつけたり、管路口等にケーブルが押付けられたりした場合でも光ファイバ心線を取囲むスペーサで光ファイバ心線を保護でき、光ファイバ心線の歪みに伴う伝送損失を防止できる。
【0012】
また、支持線被覆部分を心線被覆部分に食込む状態で接合して一体化し、支持線部とケーブル本体部との分離後に現れる凹部を切込みとして被覆の引裂き時に利用できることにより、ケーブル本体部端部で二つの切込み位置を中心に被覆を広げると、各切込み先端とスペーサとの間での切り裂きが進行し、光ファイバ心線を傷付けることなく容易に取出せることとなり、宅内引込後における光ファイバ心線接続作業での被覆引裂きの能率が向上し、作業時間を短縮できる。
【0013】
また、本発明に係る光ケーブルは、支持線と光ファイバ心線が絶縁材の被覆で覆われつつ一体化されてなる加入者宅内引込用の光ケーブルにおいて、複数の光ファイバ心線を収容可能な凹部を一又は複数有する所定断面形状に形成されてなり、光ファイバ心線と並行させて配設されるスペーサを備え、前記被覆が、前記スペーサごと光ファイバ心線を被覆する心線被覆部分と前記支持線を被覆する支持線被覆部分とからなり、且つ心線被覆部分の外面に長手方向へ連続する切込みを与えられ、前記スペーサ、光ファイバ心線、及び被覆の心線被覆部分からなるケーブル本体部と、前記支持線及び被覆の支持線被覆部分からなる支持線部との間の部分が他部分より幅狭とされ、前記被覆が、前記支持線を一部露出させた状態で覆う支持線被覆部分と、前記心線被覆部分とでそれぞれ独立させて形成され、支持線の露出部分が心線被覆部分に食込み、且つ支持線被覆部分が心線被覆部分の支持線食込み部分を挟む両側部位に接合した状態で支持線被覆部分と心線被覆部分とが一体化されてなり、前記ケーブル本体と前記支持線部とを分離すると、前記心線被覆部分における前記支持線食込み部分の外れた凹部が新たな切込みとなるものである。このように本発明においては、支持線が心線被覆部分に食込む状態で支持線被覆部分と心線被覆部分を接合して一体化し、支持線部とケーブル本体部との分離後に現れる凹部を切込みとして被覆の引裂き時に利用できることにより、ケーブル本体部端部で二つの切込み位置を中心に被覆を広げると、各切込み先端とスペーサとの間での切り裂きが進行し、光ファイバ心線を傷付けることなく容易に取出せることとなり、宅内引込後における光ファイバ心線接続作業での被覆引裂きの能率が向上し、作業時間を短縮できる。
【0014】
また、本発明に係る光ケーブルは必要に応じて、前記スペーサが、前記光ファイバ心線とほぼ同程度に線膨張率の小さい材質で形成されるものである。このように本発明においては、スペーサを光ファイバ心線と同程度に線膨張率の小さい材質とし、温度変化に対する長さ変化を極小とすることにより、外気温変化に伴うケーブル本体部における被覆の伸縮を抑えて光ファイバ心線への悪影響を防止でき、光ファイバ心線の温度特性を向上させられる。
【0015】
また、本発明に係る光ケーブルは必要に応じて、前記被覆の支持線被覆部分と心線被覆部分が、それぞれヤング率の異なる別の材料で形成されるものである。このように本発明においては、支持線部とケーブル本体部の各被覆をそれぞれヤング率の異なる別の材質とし、加わえられる外力に対する被覆部分の変形量を支持線部とケーブル本体部とで異ならせることにより、支持線部とケーブル本体部との引裂き性を向上させられ、製造時に別体の支持線部とケーブル本体部とを接合して確実に一体化させても、同じ材質の場合のように過度に固着・一体化して分離しにくくなる危険性もなく、引込作業時には必要に応じて支持線部とケーブル本体部とをスムーズに引裂いて分離でき、作業効率を向上させられる。
【0016】
また、本発明に係る光ケーブルは必要に応じて、前記スペーサが、複数の凹部を対称配置で有する所定の対称断面形状とされると共に、対称をなす一方の部分の少なくとも一部を他部分と色分けされてなるものである。このように本発明においては、スペーサを凹部が対称配置された対称断面形状として形成すると共に、対称をなす一方側の少なくとも一部を色分けし、対称部分の一方と他方の特定を可能にすることにより、凹部が複数対称配置されたスペーサの場合でも所定の凹部及びその凹部に収容される光ファイバ心線の識別が容易となり、心線取出し時に、求める光ファイバ心線のある凹部の特定を間違って心線を誤接続してしまう危険性を排除し、面倒な誤接続の修正作業を行わずに済むなど、心線取出しから接続に至る作業を効率的に進められる。
【0017】
また、本発明に係る光ケーブルは必要に応じて、前記スペーサが、断面内における一又は複数の所定範囲部分を他部分と異なる材質とされて一体成形されるものである。このように本発明においては、スペーサを複数の異なる材質の組合せからなる複合構造とし、曲げ剛性の異なる各材質の断面内配置を調整してスペーサの断面各方向における曲げ剛性を調節自在とすることにより、スペーサ断面形状に基づくスペーサ曲げ剛性の方向による違いを解消できることとなり、スペーサの曲げ剛性を特に断面縦横方向について均一にする際、同一材料で形成すると所定方向に曲げ剛性が大となってしまう断面形状の場合でも、異なる材質部分を適切に設定して、同じ断面形状及び寸法を維持しつつ縦横の曲げ剛性を一様にでき、スペーサの断面形状の制約を少なくして様々なケーブル構造を与えられ、幅広い用途に対応させられる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図1に基づいて説明する。図1は本実施の形態に係る光ケーブルの断面図及び分離状態説明図である。
前記図1において本実施形態に係る光ケーブル1は、架空状態で張力を与えられてケーブル全体を支持する鋼製の支持線10と、信号伝送用の複数の光ファイバ心線20と、これら光ファイバ心線20と並行させて配設されるスペーサ30と、このスペーサ30ごと光ファイバ心線20を覆う前記心線被覆部分としての被覆40と、前記支持線10を覆うと共に被覆40と一体に接合される前記支持線被覆部分としての被覆50とを備える構成である。
【0019】
前記光ファイバ心線20は、4本を一組とした公知の4心テープ心線の状態でケーブル内部に複数組収容される構成である。なお、4芯テープ心線に限らず、2心や8心のテープ心線、また単心線をそれぞれ複数用いる構成とすることもできる。
前記スペーサ30は、光ファイバ心線20とほぼ同程度に線膨張率の小さいFRP材で形成され、複数の光ファイバ心線20を収容可能な凹部を二つ有すると共に曲げ剛性の高い略H字状断面とされてなる構成である。スペーサ30は曲げ剛性特性を適切に設定されており、スペーサ30の凹部に光ファイバ心線20を収納し、被覆40で覆った状態では、横断面各方向への曲げ剛性がほぼ一様となる仕組みである。
【0020】
前記被覆40は、難燃性ポリエチレン等の絶縁材からなり、光ファイバ心線20及びスペーサ30を覆った状態で外面の対称となる二箇所に切込み41、42を形成される構成である。光ケーブル1のうちこの被覆40並びに被覆40に覆われる光ファイバ心線20及びスペーサ30が、建物内に引込まれるケーブル本体部1aとなる。
【0021】
前記被覆50は、被覆40をなす絶縁材よりヤング率の小さい別の絶縁材で形成され、支持線10を覆った状態で、光ファイバ心線20及びスペーサ30を覆っている被覆40外面の切込み42に一部接合し、被覆40側に食込んだ状態で光ケーブル1として一体化される構成である。光ケーブル1のうちこの被覆50及び被覆50に覆われる支持線10が、ケーブル本体部1aと分離されて電柱や建物近傍の引き留具(図示を省略)に掛止される支持線部1bとなる。そして、被覆40と被覆50との接合面が、ケーブル本体部1aと支持線部1bとを引裂いて分離する際の断裂部分となる。被覆40と被覆50はヤング率、すなわち、加えられた外力に対する変形量の割合が異なることから、ケーブル本体部1aと支持線部1bとを分離する際の被覆40と被覆50との引裂きをスムーズに進行させられる。なお、被覆50を被覆40よりヤング率の小さい材料で形成しているが、これに限らず、被覆50を被覆40よりヤング率大の材料で形成してもかまわない。
【0022】
次に、本実施形態に係る光ケーブルの建物内引込工程について説明する。まず、集合住宅等の建物外壁における引込配管等の既設管路開口の手前で光ケーブル1の支持線部1bとケーブル本体部1aとを十分引込が行える長さにわたって分離する。支持線部1bの被覆50がケーブル本体部1aの被覆40に食込む状態で接合しており、支持線部1bをケーブル本体部1aから分離すると、ケーブル本体部1aの被覆40上に切込み42が新たに現れることとなる(図1(B)参照)。分離した一方の支持線部1bは引き留具(図示を省略)に掛止してケーブルを電柱と建物外壁間で架空吊支状態とする。
続いて、分離した他方のケーブル本体部1aを既設管路に挿入して建物内に引込む。ケーブル本体部1aにおいては、横断面各方向の曲げ剛性がほぼ一致しており、挿入された管路内で他ケーブルやゴミ等の障害物に当って長手方向に抵抗力を受けてもケーブル本体部1aは屈曲しにくく、長手方向への伸長状態を保つことができ、管路内での挿入進行が容易に行え、挿入作業を確実に継続できる。
【0023】
ケーブル本体部1aを建物内へ引込んだ後は、建物内に設置されたMDF等の直前でケーブル本体部1aから光ファイバ心線20を取出す。ケーブル本体部1a端部で二つの切込み41、42位置を中心に被覆40を広げると、切込み41、42先端とスペーサ30との間での切り裂きが進行し、光ファイバ心線20を傷付けることなく容易に取出せる状態となる。切込み41、42によらず、カッター等の工具を用いて被覆40を切裂き、光ファイバ心線20を取出す場合も、スペーサ30が光ファイバ心線20を取囲んで工具との接触を防いでおり、工具による光ファイバ心線20の損傷を防止できる。この後、MDF等において取出した光ファイバ心線20と各加入者宅毎のケーブルとの接続を行えば、作業完了となる。
【0024】
このように、本実施形態に係る光ケーブルは、ケーブル本体部1aの被覆40内に多数の光ファイバ心線20と共にスペーサ30を配設し、強度保持部材としてのスペーサ30の形状と材質を調整してケーブル本体部1aの曲げ剛性を制御できることから、特定方向への曲がり易さを解消するなど目的に合った剛性を得られることとなり、ケーブル本体部1aの曲げ剛性を横断面各方向で一様とすれば、挿入された管路内で長手方向に抵抗力が加わっても屈曲しにくく、管路内での挿入進行が容易となり、挿入作業が効率よく進められる。また、スペーサ30でケーブル強度を高めつつ光ファイバ心線20の配置スペースを十分確保し、ケーブル太さをそれほど増大させずに多数の光ファイバ心線20を収容でき、ケーブルのコンパクト化が図れると共に、引込作業の際に誤ってケーブル本体部1aを踏みつけたり、管路口等にケーブル本体部1aが押付けられたりした場合でも光ファイバ心線20を取囲むスペーサ30で光ファイバ心線20を保護でき、光ファイバ心線20の歪みに伴う伝送損失を防止できる。
【0025】
なお、前記実施形態に係る光ケーブルにおいて、スペーサ30の断面形状を各方向で曲げ剛性の高い略H字状とする構成としているが、これに限らず、図2に示すように、略コ字状など他の断面形状でもかまわない。また、略H字状断面形状など対称配置の複数の凹部を有する対称形状のスペーサを用いる場合、図3に示すように、スペーサ30の対称をなす一方の部分の少なくとも一部を他部分と色分けする構成とすることもでき、対称部分の一方と他方の特定を可能にして、複数の凹部の中から所定の凹部及びその凹部に収容される光ファイバ心線の識別を容易に行うことができ、心線取出し時に、求める光ファイバ心線のある凹部の特定を間違って心線を誤接続してしまう危険性を排除し、誤接続部分を切除後切除長さ分のケーブルを引込み、新たに心線を取出して接続をやり直すといった面倒な誤接続の修正作業を行わずに済む。特に、建物内の薄暗い場所に設置されていることの多いMDFやIDFの近傍で心線を特定する作業も確実に誤り無く行えることとなり、心線取出しから接続に至る作業を効率的に進められる。
【0026】
また、前記実施形態に係る光ケーブルにおいて、スペーサ30は同じ材質で一様に形成される構成としているが、これに限らず、図4に示すように、スペーサ30が断面内における一又は複数の所定範囲部分を他部分と異なる材質とされて一体成形される構成とすることもでき、曲げ剛性の異なる各材質の断面内配置を調整してスペーサ30の断面各方向における曲げ剛性を調節できることから、スペーサ断面形状に基づくスペーサ曲げ剛性の方向による違いを解消できることとなり、スペーサ30の曲げ剛性を特に断面縦横方向について均一にする際、同一材料で形成すると所定方向に曲げ剛性が大となってしまう断面形状の場合でも、異なる材質部分を適切に設定して、同じ断面形状及び寸法を維持しつつ縦横の曲げ剛性を一様にでき、同一材料で形成する場合に曲り剛性が大となる方向と平行な部位に切り欠きを設けたり、厚みを減らしたりといった製造コストの高くなるような剛性均一化の処置を行う必要もなく、スペーサ30の断面形状の制約を少なくして様々なケーブル構造を与えられ、幅広い用途に対応させられる。特に、前記実施形態同様のH字状断面の場合、高さと幅がほぼ同じで、且つ各部の厚みが一様である場合、同一材料で形成すると曲げ剛性はH字正立状態における横方向(図4における上下方向)でより曲げ剛性が大きくなるなどの問題があるが、図4に示すような材質配置とすれば、複雑な切り欠き部分等を与えずに同一スペーサ形状、寸法で縦横の曲げ剛性を一様にできる。
【0027】
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を図5に基づいて説明する。図5は本実施の形態に係る光ケーブルの断面図及び分離状態説明図である。
前記図5において本実施形態に係る光ケーブル1は、前記第1の実施形態同様、支持線10と、光ファイバ心線20と、スペーサ30と、被覆40、50とを備える一方、異なる点として、支持線10が被覆50に全て覆われずに直接被覆40に食込んだ状態とされると共に、被覆50が被覆40における支持線10の食込み部分を挟む両側部位に接合して一体化される構成を有するものである。
【0028】
前記被覆50は、被覆40と同じ絶縁材で形成され、支持線10を一部覆った状態で、光ファイバ心線20及びスペーサ30を覆っている被覆40外面の切込み42を挟んだ両側部分に接合し、光ケーブル1として一体化される構成である。
この被覆50に覆われていない支持線10の一部が、光ファイバ心線20及びスペーサ30を覆っている被覆40外面の切込み42に接合しており、支持線10と被覆40との接合面、及び被覆40と被覆50との接合面が、ケーブル本体部1aと支持線部1bとを引裂いて分離する際の断裂部分となる。なお、被覆40と被覆50を同じ絶縁材で形成する構成としているが、前記第1の実施形態同様、異なる材質とすることもでき、被覆40と被覆50の引裂きをよりスムーズに進行させられる。
【0029】
次に、本実施形態に係る光ケーブルの建物内引込工程について説明する。まず、前記第1の実施形態同様、光ケーブル1の支持線部1bとケーブル本体部1aとを十分引込が行える長さにわたり分離する作業を行う。被覆40に食込む状態で接合している支持線10が含まれる支持線部1bをケーブル本体部1aから分離すると、ケーブル本体部1aの被覆40上に切込み42が現れることとなる(図5(B)参照)。分離した支持線部1bについては、被覆50を支持線10から外し、支持線10のみ引き留具(図示を省略)に掛止して光ケーブル1を電柱と建物外壁間で架空吊支状態とする。
この後、ケーブル本体部1aの既設管路への挿入、引込み、及び建物内での光ファイバ心線20取出し、接続作業は前記第1の実施形態同様に行える。
【0030】
このように、本実施形態に係る光ケーブルは、支持線10が被覆40に食込む状態で被覆50と被覆40を接合して一体化し、支持線部1bとケーブル本体部1aとの分離後に現れる凹部を切込み42として被覆40の引裂き時に利用できることから、ケーブル本体部1a端部で二つの切込み41、42位置を中心に被覆40を広げると、各切込み41、42先端とスペーサ30との間での切り裂きが進行し、光ファイバ心線20を傷付けることなく容易に取出せることとなり、宅内引込後における光ファイバ心線20接続作業での被覆40引裂きの能率が向上し、作業時間を短縮できる。
【0031】
なお、前記実施形態に係る光ケーブルにおいては、円断面の支持線10を用いる構成としているが、これに限らず、図6に示すように、方形断面の支持線10を用いる構成とすることもでき、支持線部1bとケーブル本体部1aとの分離後に現れる被覆40の切込み42をより被覆引裂き効率の優れた形状とすることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ケーブル本体部の被覆内に多数の光ファイバ心線と共にスペーサを配設し、強度保持部材としてのスペーサの形状と材質を調整してケーブル本体部の曲げ剛性を制御できることにより、特定方向への曲がり易さを解消するなど目的に合った剛性を得られることとなり、ケーブル本体部の曲げ剛性を横断面各方向で一様とすれば、管路挿入に際しては管路内で長手方向に抵抗力が加わっても屈曲しにくく、管路内での挿入進行が容易となり、挿入作業が効率よく進められるという効果を奏する。また、スペーサでケーブル強度を高めつつ光ファイバ心線の配置スペースを十分確保し、ケーブル太さをそれほど増大させずに多数の光ファイバ心線を収容でき、ケーブルのコンパクト化が図れると共に、宅内引込等工事の際に光ケーブルを踏みつけたり、管路口等にケーブルが押付けられたりした場合でも光ファイバ心線を取囲むスペーサで光ファイバ心線を保護でき、光ファイバ心線の歪みに伴う伝送損失を防止できるという効果を有する。
【0033】
また、本発明によれば、支持線被覆部分を心線被覆部分に食込む状態で接合して一体化し、支持線部とケーブル本体部との分離後に現れる凹部を切込みとして被覆の引裂き時に利用できることにより、ケーブル本体部端部で二つの切込み位置を中心に被覆を広げると、各切込み先端とスペーサとの間での切り裂きが進行し、光ファイバ心線を傷付けることなく容易に取出せることとなり、宅内引込後における光ファイバ心線接続作業での被覆引裂きの能率が向上し、作業時間を短縮できるという効果を有する。
【0034】
また、本発明によれば、支持線が心線被覆部分に食込む状態で支持線被覆部分と心線被覆部分を接合して一体化し、支持線部とケーブル本体部との分離後に現れる凹部を切込みとして被覆の引裂き時に利用できることにより、ケーブル本体部端部で二つの切込み位置を中心に被覆を広げると、各切込み先端とスペーサとの間での切り裂きが進行し、光ファイバ心線を傷付けることなく容易に取出せることとなり、宅内引込後における光ファイバ心線接続作業での被覆引裂きの能率が向上し、作業時間を短縮できるという効果を有する。
【0035】
また、本発明によれば、スペーサを光ファイバ心線と同程度に線膨張率の小さい材質とし、温度変化に対する長さ変化を極小とすることにより、外気温変化に伴うケーブル本体部における被覆の伸縮を抑えて光ファイバ心線への悪影響を防止でき、光ファイバ心線の温度特性を向上させられるという効果を有する。
【0036】
また、本発明によれば、支持線部とケーブル本体部の各被覆をそれぞれヤング率の異なる別の材質とし、加わえられる外力に対する被覆部分の変形量を支持線部とケーブル本体部とで異ならせることにより、支持線部とケーブル本体部との引裂き性を向上させられ、製造時に別体の支持線部とケーブル本体部とを接合して確実に一体化させても、同じ材質の場合のように過度に固着・一体化して分離しにくくなる危険性もなく、引込作業時には必要に応じて支持線部とケーブル本体部とをスムーズに引裂いて分離でき、作業効率を向上させられるという効果を有する。
【0037】
また、本発明によれば、スペーサを凹部が対称配置された対称断面形状として形成すると共に、対称をなす一方側の少なくとも一部を色分けし、対称部分の一方と他方の特定を可能にすることにより、凹部が複数対称配置されたスペーサの場合でも所定の凹部及びその凹部に収容される光ファイバ心線の識別が容易となり、心線取出し時に、求める光ファイバ心線のある凹部の特定を間違って心線を誤接続してしまう危険性を排除し、面倒な誤接続の修正作業を行わずに済むなど、心線取出しから接続に至る作業を効率的に進められるという効果を有する。
【0038】
また、本発明によれば、スペーサを複数の異なる材質の組合せからなる複合構造とし、曲げ剛性の異なる各材質の断面内配置を調整してスペーサの断面各方向における曲げ剛性を調節自在とすることにより、スペーサ断面形状に基づくスペーサ曲げ剛性の方向による違いを解消できることとなり、スペーサの曲げ剛性を特に断面縦横方向について均一にする際、同一材料で形成すると所定方向に曲げ剛性が大となってしまう断面形状の場合でも、異なる材質部分を適切に設定して、同じ断面形状及び寸法を維持しつつ縦横の曲げ剛性を一様にでき、スペーサの断面形状の制約を少なくして様々なケーブル構造を与えられ、幅広い用途に対応させられるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光ケーブルの断面図及び分離状態説明図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る他の光ケーブルの断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る光ケーブルにおける他のスペーサの断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る光ケーブルにおける別のスペーサの断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る光ケーブルの断面図及び分離状態説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る他の光ケーブルの断面図である。
【図7】従来の光ケーブルの断面図である。
【符号の説明】
1、100 光ケーブル
1a、100a ケーブル本体部
1b、100b 支持線部
10、101 支持線
20、102 光ファイバ心線
30 スペーサ
40、50 被覆
41、42 切込み
103 テンションメンバ
104 被覆
105 切込み

Claims (4)

  1. 支持線と光ファイバ心線が絶縁材の被覆で覆われつつ一体化されてなる加入者宅内引込用の光ケーブルにおいて、
    複数の光ファイバ心線を収容可能な凹部を一又は複数有する所定断面形状に形成されてなり、光ファイバ心線と並行させて配設されるスペーサを備え、
    前記被覆が、前記スペーサごと光ファイバ心線を被覆する心線被覆部分と前記支持線を被覆する支持線被覆部分とからなり、且つ心線被覆部分の外面に長手方向へ連続する切込みを与えられ、
    前記スペーサ、光ファイバ心線、及び被覆の心線被覆部分からなるケーブル本体部と、前記支持線及び被覆の支持線被覆部分からなる支持線部との間の部分が他部分より幅狭とされ
    前記被覆が、前記支持線被覆部分と心線被覆部分とでそれぞれ独立させて形成され、支持線被覆部分の一部が心線被覆部分に凸状に食込んだ状態で接合して支持線被覆部分と心線被覆部分とが一体化されてなり、
    前記ケーブル本体と前記支持線部とを分離すると、前記心線被覆部分における前記支持線被覆部分の食込み部分の外れた凹部が新たな切込みとなることを
    特徴とする光ケーブル。
  2. 支持線と光ファイバ心線が絶縁材の被覆で覆われつつ一体化されてなる加入者宅内引込用の光ケーブルにおいて、
    複数の光ファイバ心線を収容可能な凹部を一又は複数有する所定断面形状に形成されてなり、光ファイバ心線と並行させて配設されるスペーサを備え、
    前記被覆が、前記スペーサごと光ファイバ心線を被覆する心線被覆部分と前記支持線を被覆する支持線被覆部分とからなり、且つ心線被覆部分の外面に長手方向へ連続する切込みを与えられ、
    前記スペーサ、光ファイバ心線、及び被覆の心線被覆部分からなるケーブル本体部と、前記支持線及び被覆の支持線被覆部分からなる支持線部との間の部分が他部分より幅狭とされ、
    前記被覆が、前記支持線を一部露出させた状態で覆う支持線被覆部分と、前記心線被覆部分とでそれぞれ独立させて形成され、支持線の露出部分が心線被覆部分に食込み、且つ支持線被覆部分が心線被覆部分の支持線食込み部分を挟む両側部位に接合した状態で支持線被覆部分と心線被覆部分とが一体化されてなり、
    前記ケーブル本体と前記支持線部とを分離すると、前記心線被覆部分における前記支持線食込み部分の外れた凹部が新たな切込みとなることを
    特徴とする光ケーブル。
  3. 前記請求項1又は2に記載の光ケーブルにおいて、
    前記被覆の支持線被覆部分と心線被覆部分が、それぞれヤング率の異なる別の材料で形成されることを
    特徴とする光ケーブル。
  4. 前記請求項1ないし3のいずれかに記載の光ケーブルにおいて、
    前記スペーサが、断面内における一又は複数の所定範囲部分を他部分と異なる材質とされて一体成形されることを
    特徴とする光ケーブル。
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