JPH1096269A - パネル連結構造、そのパネル連結構造に使用する建築用パネル、及びその建築用パネルの連結方法 - Google Patents

パネル連結構造、そのパネル連結構造に使用する建築用パネル、及びその建築用パネルの連結方法

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JPH1096269A
JPH1096269A JP8251071A JP25107196A JPH1096269A JP H1096269 A JPH1096269 A JP H1096269A JP 8251071 A JP8251071 A JP 8251071A JP 25107196 A JP25107196 A JP 25107196A JP H1096269 A JPH1096269 A JP H1096269A
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panel
wiring
building
wiring pipe
panels
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JP8251071A
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Hiroyuki Umeda
博之 梅田
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築用パネルを連結する作業と配線作業とを
容易にし、さらに、位置決め作業も容易にすることがで
きるパネル連結構造、そのパネル連結構造に使用する壁
パネル、およびパネル連結方法を提供することである。 【解決手段】 二枚の建築用パネル(例えば壁パネル10
及び屋切パネル20)を連結するパネル連結構造であっ
て、それぞれの建築用パネル(10,20)は、内部に電線を
通すための通線用空間(11,21)を備え、一方の建築用パ
ネル(例えば壁パネル10)は、電線を通すための配線用パ
イプ(12)を備え、他方の建築用パネル(20)は、配線用パ
イプ孔(22)を備え、その配線用パイプ孔(22)に前記配線
用パイプ(12)を通すことによって、二枚の建築用パネル
(10,20)の通線用空間(11,21)を連続させることを特徴と
するパネル連結構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属するの技術分野】この発明は、パネル連結構
造、更に詳しくは、パネルの内部に電線を配線すること
ができる建築用パネルを連結する構造に関するものであ
る。また、そのパネル連結構造に使用する建築用パネ
ル、及び、その建築用パネルを連結する方法に関する。
【0002】
【先行技術】従来より、建築用パネルを用いて建物を建
築することが行なわれていた。一方、建物においては、
Fケーブル及びテレビ配線用ケーブルや電話配線等の弱
電流電線などの電線を建物内部に配線しなければならな
かった。その配線は、例えば、屋根裏や、建築用パネル
の内部や裏側を通して、建築用パネルに予め工場出設置
されたコンセントやスイッチ位置まで延ばして建物の室
内に取り込んでいた。このように、屋根裏や、建築用パ
ネルの内部や裏側を通すことによって、室内側からは、
配線した電線が見えなくなり、室内の美観を向上させる
ことができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、以下の問題点があった。すなわち、建築用パ
ネルの内部に配線した電線を、さらにその建築用パネル
の上部に位置させる建築用パネル、例えば、屋切パネル
に、電線取出部以外のパネル面材に孔をあけずに通すた
めには、建築用パネルと屋切パネルとの接合部に電線を
通す必要がある。その手順は、まず、建築用パネルにお
いて、屋切パネルとの接合する部分から建築用パネル内
部に配線した電線を取り出す。そして、その電線を屋切
パネルにおける建築用パネルとの接合部分に通しなが
ら、屋切パネルを前記建築用パネルに接合させる。従っ
て、屋切パネルに電線を通す作業工程中は、配線作業が
終了するまで屋切パネルを建築用パネルに近づけなが
ら、建築用パネルには接合させない状態を維持しなけれ
ばならなく、現場での作業が困難であった。
【0004】さらに、建築用パネル同士を連結する際
に、その連結する位置を合わせる。しかし、位置決めを
する目印がないため、その位置決めが困難であった。そ
こで、請求項1記載の発明が解決すべき課題は、建築用
パネルを連結する作業工程と、建築用パネルの内部に電
線を配線する作業とが錯綜することがなく、現場での配
線作業を容易にすることができるとともに、位置決め作
業も容易にすることができるパネル連結構造を提供する
ことである。
【0005】また、請求項2記載の発明の解決すべき課
題は、加えて、壁パネルに屋切パネルを容易に連結する
ことができると共に、壁パネルの内部を通した電線を屋
切パネルの裏側に通す作業を容易にすることができるパ
ネル連結構造を提供することである。また、請求項3記
載の発明の解決すべき課題は、二枚の壁パネルを胴差を
挟んで容易に連結することができると共に、配線作業も
容易にすることができるパネル連結構造を提供すること
である。
【0006】また、請求項4記載の発明の解決すべき課
題は、他の建築用パネルとの連結及び位置決め作業と配
線作業とを容易にすることができる建築用パネルを提供
することである。また、請求項5記載の発明の解決すべ
き課題は、建築用パネルを連結する作業工程と、建築用
パネルの内部に電線を配線する作業とが錯綜することが
なく、現場での配線作業を容易にすることができる建築
用パネルの連結方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の発明は、
二枚の建築用パネル(例えば壁パネル10及び屋切パネル2
0)を連結するパネル連結構造であって、それぞれの建築
用パネル(10,20)は、枠材と、その枠材の開口面を塞ぐ
少なくとも一つの面材とを備えることによって、内部に
電線を通すための通線用空間(11,21)を備え、一方の建
築用パネル(例えば壁パネル10)は、他方の建築用パネル
(例えば屋切パネル20)との連結部に、電線を通すために
建築用パネル(10)から突出させた筒状部材よりなる配線
用パイプ(12)を備え、他方の建築用パネル(20)は、一方
の建築用パネル(10)を連結させた状態において、前記配
線用パイプ(12)に対応する位置に配線用パイプ孔(22)を
備え、その配線用パイプ孔(22)に前記配線用パイプ(12)
を通すことによって、二枚の建築用パネル(10,20)の通
線用空間(11,21)を連続させることを特徴とするパネル
連結構造である。
【0008】ここで、「建築用パネル(10)」とは、建物
躯体を形成するパネルであって、例えば、枠材とその枠
材を挟むようにして固定される面材とを備える壁パネ
ル、壁パネルの上側に位置させて、建物の屋根を形成す
る屋根パネルを支持するための屋切パネル、さらに枠材
とその枠材の開口面を塞ぐ面材を一つ備えた床パネルを
いう。さらに、面材とその面材を組み付けるための組み
付け部材とを備える建築用部材、例えば天井仕上げ材を
も含む。
【0009】また、「配線用パイプ(12)」には、円筒状
のパイプの他、角筒状のパイプをも含む。そして、この
「配線用パイプ(12)」は、連結する二枚の建築用パネル
(10,20)のどちらに備えてもよい。例えば、建築用パネ
ル(10,20)を縦方向に連結する場合には、上側に位置す
る建築用パネル(例えば20)の下端部に備えてもよいし、
逆に、下側に位置する建築用パネル(例えば10)の上端部
に備えてもよい。
【0010】また、「配線用パイプ(12)を突出させて形
成」するとは、配線用パイプ(12)を建築用パネル(10)と
一体に形成する場合の他に、建築用パネル(10)とは別体
に形成する場合をも含む。例えば、建築用パネル(10)に
おける他の建築用パネル(例えば屋切パネル20)との連結
部に、配線用パイプ(12)を嵌めるための開口部を備え
る。一方、配線用パイプ(12)には、その外周縁に前記開
口部の端縁よりも大きい突起板を備える。そして、配線
用パイプ(12)が建築用パネル(10)の内部に抜け落ちない
ように形成することによって達成される。
【0011】また、「連結部」とは、縦方向に連結する
建築用パネル(例えば10,20)においては、下側に位置す
る建築用パネル(例えば10)の枠材の上端部と、上側に位
置する建築用パネル(例えば20)の枠材の下端部とが当接
する部分をいう。また、壁パネル(例えば80)と、天井仕
上げ材(90)とを連結する場合には、壁パネル(80)が備え
る面材の上部と、天井仕上げ材(90)を固定するための野
縁(91)とが当接する部分をいう。
【0012】また、「電線(30)」には、電源線の他、F
ケーブル、テレビケーブル、電話配線、弱電流電線等も
含む。次に、請求項1記載のパネル連結構造が、どのよ
うにして前記した課題を解決するかについて説明する。
まず、二枚の建築用パネル(10,20)を連結する。この連
結作業は、配線用パイプ(12)を配線用パイプ孔(22)に貫
通させながら、それぞれの建築用パネル(10,20)の枠材
を接着剤などを使用して連結固定する。それから、配線
作業を行なう。具体的には、すでに連結固定した建築用
パネル(10,20)の内、一方の建築用パネル(例えば10)の
内部を通した電線を、他方の建築用パネル(例えば20)の
内部に通す作業を行なう。ここで、二枚の建築用パネル
(10,20)がそれぞれ備える通線用空間(11,21)は、配線用
パイプ(12)を通して連続している。従って、一方の建築
用パネル(10)内部の電線を、配線用パイプ(12)を通し
て、他方の建築用パネル(20)の内部に容易に配線するこ
とができる。このように、建築用パネル(10,20)の連結
作業を行なった後、配線作業を行なうことができるの
で、パネルの連結作業と配線作業とが錯綜することがな
い。その結果、現場での作業を容易にし、作業効率の向
上を図ることができる。さらに、建築用パネル(10,20)
を連結する際に、配線用パイプ孔(22)に配線用パイプ(1
2)を通し、その配線用パイプ(12)を中心として上側に位
置する建築用パネル(例えば20)を回転移動させながら、
建築用パネル(10,20)の位置を微調整することができ
る。その結果、建築用パネル(10,20)同士の位置決め作
業を容易にすることができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明を技術的に限定した発明であって、壁パネル(10)の上
部に屋切パネル(20)を連結するパネル連結構造であっ
て、前記壁パネル(10)は、その壁パネル(10)の上端部か
ら突出させた電線を通すための筒状部材よりなる配線用
パイプ(12)を備え、前記屋切パネル(20)は、壁パネル(1
0)を連結させた状態において、前記配線用パイプ(12)に
対応する位置に配線用パイプ孔(22)を備えたことを特徴
とするパネル連結構造である。
【0014】次に、請求項2記載のパネル連結構造が、
どのようにして前記した課題を解決するかについて説明
する。この請求項2記載のパネル連結構造は、請求項1
記載の発明に加えて以下の作用を生ずる。すなわち、屋
切パネル(20)は、立設固定された壁パネル(10)の上部に
連結固定する。この連結作業時に、壁パネル(10)の上部
からは、配線用パイプ(12)が突出している。そのため、
屋切パネル(20)に備える配線用パイプ孔(22)に配線用パ
イプ(12)が収まるように屋切パネル(20)を位置させるこ
とによって、屋切パネル(20)を壁パネル(10)に連結する
際の位置決めを容易に行なうことができる。その結果、
壁パネル(10)に屋切パネル(20)を連結する作業を容易に
することができる請求項3記載の発明は、床パネル(例
えば二階床パネル60)およびその床パネル(60)の室外側
に位置する胴差(15)を挟んで二枚の壁パネル(例えば一
階壁パネル40及び二階壁パネル50)を縦方向に連結する
パネル連結構造であって、それぞれの壁パネル(40,50)
は、枠材と、その枠材のなす表裏面に固定される面材と
を備えることによって、内部に電線を通すための通線用
空間(41,51)を備え、一方の壁パネル(例えば一階壁パネ
ル40)は、他方の壁パネル(例えば二階壁パネル50)との
連結部に、電線を通すために壁パネル(40)から突出させ
た筒状部材よりなる配線用パイプ(42)を備え、他方の壁
パネル(例えば二階壁パネル50)は、一方の建築用パネル
(40)を連結させた状態において、前記配線用パイプ(42)
に対応する位置に配線用パイプ孔(52)を備え、前記胴差
(65)における配線用パイプ(42)の対応する位置には、配
線用パイプ(42)を配線用パイプ孔(52)に挿入可能とする
ためのパイプ収納部(66)を備え、配線用パイプ(42)を、
パイプ収納部(66)を介して配線用パイプ孔(52)に通すこ
とによって、二枚の壁パネル(40,50)が備える通線用空
間(41,51)を連続させることを特徴とするパネル連結構
造である。
【0015】ここで、「配線用パイプ(42)を配線用パイ
プ孔(52)に挿入可能とするためのパイプ収納部(66)」と
は、二枚の壁パネル(40,50)の間に胴差(65)が位置して
いても、その胴差(65)によって、配線用パイプ(42)を配
線用パイプ孔(52)に通す経路を妨げられることないよう
に、胴差(65)に備えた配線用パイプ(42)を位置させるた
めの空間をいう。例えば、胴差(65)の配線用パイプ(42)
に対応する位置に欠設部を備えたり、あるいは後記する
実施の形態にて示すように、配線用パイプ(42)の直径よ
りも大きい貫通孔を設けてもよい。
【0016】次に、請求項3記載のパネル連結構造が、
どのようにして前記した課題を解決するかについて説明
する。まず、縦方向に連結する二枚の壁パネル(例えば
一階壁パネル40及び二階壁パネル50)を、床パネル(例え
ば二階床パネル60)及び胴差(65)を介して連結固定す
る。この連結作業は、配線用パイプ(12)をパイプ収納部
(66)及び配線用パイプ孔(22)に貫通させながら、下側の
壁パネル(40)の上端部と床パネル(60)及び胴差(65)の下
面部、さらに、その床パネル(60)及び胴差(65)の上面部
と上側の壁パネル(50)の下端部とを接着剤などを使用し
て連結固定する。それから、配線作業を行なう。具体的
には、床パネル(60)及び胴差(65)を介してすでに連結固
定した壁パネル(40,50)の内、一方の壁パネル(例えば4
0)の内部に備える通線用空間(41)を通した電線(70)を、
他方の壁パネル(例えば50)が備える通線用空間(51)に通
す作業を行なう。ここで、二枚の建築用パネル(40,50)
がそれぞれ備える通線用空間(41,51)は、配線用パイプ
(42)を通して連続している。従って、一方の壁パネル(4
0)の内部に通した電線を、配線用パイプ(42)を通して、
他方の壁パネル(50)の内部に容易に配線することができ
る。このように、壁パネル(40,50)の連結作業を行なっ
た後、配線作業を行なうことができるので、パネルの連
結作業と配線作業とが錯綜することなく、現場での作業
を容易にし、作業効率の向上を図ることができる。さら
に、この連結作業時に、配線用パイプ(42)、パイプ収納
部(66)及び配線用パイプ孔(52)が目印となって、壁パネ
ル(40,50)、床パネル(60)、及び胴差(65)の位置決めを
容易に行なうことができる。
【0017】請求項4記載の発明は、他の建築用パネル
と連結させて使用する建築用パネル(例えば壁パネル10)
であって、その建築用パネル(例えば壁パネル10)は、枠
材と、その枠材の開口面を塞ぐ少なくとも一つの面材と
を備えることによって、内部に電線を通すための通線用
空間(11)を備え、その建築用パネル(10)における他の建
築用パネル(例えば屋切パネル20)との連結部には、電線
を通すための筒状部材よりなる配線用パイプ(12)を突出
させて形成したことを特徴とする建築用パネルである。
【0018】次に、請求項4記載の建築用パネルが、ど
のようにして前記した課題を解決するかについて説明す
る。請求項4記載の発明に係る建築用パネル(10)は、配
線用パイプ(12)を備えて形成する。この配線用パイプ(1
2)により、建築用パネル(10)の内部に備えた通線用空間
(11)と、建築用パネル(10)の外部の空間とは連続する。
その結果、建築用パネル(10)内部の通線用空間(11)に収
めた電線(例えば30)を、建築用パネル(10)外部に取り出
す作業を容易に行なうことができる。さらに、この配線
用パイプ(12)の端部を、建物躯体の天井裏や屋根裏、あ
るいは他の建築用パネル内部に位置させることによっ
て、電線(30)を通す経路を確保することができる。その
結果、配線作業を容易にすることができる。
【0019】請求項5記載の発明は、二枚の建築用パネ
ル(例えば壁パネル10及び屋切パネル20)を連結するパネ
ル連結方法であって、それぞれの建築用パネル(10,20)
は、枠材と、その枠材の開口面を塞ぐ少なくとも一つの
面材とを備えることによって、内部に電線を通すための
通線用空間(11,21)を備え、一方の建築用パネル(例えば
壁パネル10)は、他方の建築用パネル(例えば屋切パネル
20)との連結部に、電線(30)を通すために建築用パネル
(10)から突出させた筒状部材よりなる配線用パイプ(12)
を備え、他方の建築用パネル(20)は、一方の建築用パネ
ル(10)を連結させた状態において、前記配線用パイプ(1
2)に対応する位置に配線用パイプ孔(22)を備え、その配
線用パイプ孔(22)に前記配線用パイプ(12)を通す第一工
程と、建築用パネル同士を接合させる第二工程とを有す
ることを特徴とするパネル連結方法である。
【0020】次に、請求項5記載のパネル連結方法が、
どのようにして前記した課題を解決するかについて説明
する。まず、二枚の建築用パネル(10,20)を連結する。
この連結作業は、配線用パイプ(12)を配線用パイプ孔(2
2)に貫通させながら、建築用パネル(10,20)を接着剤な
どを使用して連結固定する。次に、配線作業を行なう。
具体的には、すでに連結固定した建築用パネル(10,20)
の内、一方の建築用パネル(例えば11)の内部を通した電
線を、他方の建築用パネル(例えば20)の内部に通す作業
を行なう。ここで、二枚の建築用パネル(10,20)がそれ
ぞれ備える通線用空間(11,21)は、配線用パイプ(12)を
通して連続している。従って、一方の建築用パネル(10)
内部の電線を、配線用パイプ(12)を通して、他方の建築
用パネル(20)の内部に容易に配線することができる。こ
のように、建築用パネル(10,20)の連結した後、配線を
行なうことができるので、パネルの連結する作業工程と
配線する作業工程とが錯綜することがない。その結果、
現場での作業を容易にし、作業効率の向上を図ることが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態及び図
面に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図
面は、図1、図2、図3、図4、図5である。図1は、
本発明の第一の実施の形態を示す組立斜視図である。図
2は、本発明の第一の実施の形態を示す斜視図である。
図3は、本発明の第二の実施の形態を示す縦断面図であ
る。図4は、本発明の第三の実施の形態を示す斜視図で
ある。図5は、本発明の第三の実施の形態を示す縦断面
図である。
【0022】まず、図1及び図2に基づいて、第一の実
施の形態から説明する。第一の実施の形態は、壁パネル
10の上に屋切パネル20を連結するパネル連結構造であ
る。この壁パネル10は、枠材と、その枠材のなす開口面
を塞ぐための面材を表裏に備えることによって、内部に
電線を通すための通線用空間11を備える。そして、その
壁パネル10の上端部、すなわち、屋切りパネル20との連
結部には、電線30を通すための筒状部材よりなる配線用
パイプ12を突出させて形成する。この配線用パイプ12
は、壁パネル10と一体に形成するが、別体として形成し
てもよい。例えば、壁パネル10における屋切パネル20と
の連結部に、配線用パイプ12を嵌めるための開口部を備
える。一方、配線用パイプ12には、その外周縁に前記開
口部の端縁よりも大きい突起板を備える。そして、配線
用パイプ12が壁パネル10の内部に抜け落ちないように形
成することによって達成される。
【0023】また、壁パネル10の室内側に面する面材の
下部には、コンセント13を備える。このコンセント13に
接続した電線30を、通線用空間11に収める。なお、本実
施の形態においては、電線30を弱電流電線として形成し
たが、その他にも、Fケーブル、テレビケーブル、電話
配線などを通線用空間11に収めることも可能である。一
方、屋切パネル20にも、枠材と、その枠材のなす開口面
を塞ぐ面材を備えることによって、内部に電線を通すた
めの通線用空間21を備える。そして、その屋切パネル20
の下端部、すなわち、壁パネル20との連結部には、前記
配線用パイプ12に対応する位置に、その配線用パイプ12
よりも直径が大きい貫通孔として形成した配線用パイプ
孔22を備える。
【0024】次に、前記壁パネル10と屋切りパネル20と
の連結方法について説明する。まず、図1に示すよう
に、下側に位置する壁パネル10の上端部に備えた配線用
パイプ12が、屋切パネル20の下端部に備えた配線用パイ
プ孔22に収まるように、屋切りパネル20を位置させる。
それから、配線用パイプ孔22に前記配線用パイプ12を貫
通させる。そして、壁パネル10の上端部と、屋切パネル
20の下端部とを接着剤等を用いて接合させて固定する。
この方法により、壁パネル10に備えた通線用空間11と、
屋切パネル20に備えた通線用空間21とを、配線用パイプ
12を通じて連続させることができる。
【0025】第一の実施の形態に係るパネル連結構造の
作用を説明する。まず、壁パネル10と屋切パネル20を連
結する。この連結作業は、配線用パイプ12を配線用パイ
プ孔22に貫通させながら、壁パネル10及び屋切パネル20
の枠材を接着剤などを使用して連結固定する。それか
ら、配線作業を行なう。具体的には、図2に示すよう
に、すでに連結固定した壁パネル10の内部を通した電線
30を、屋切パネル20内部に通す作業を行なう。ここで、
二枚の建築用パネル10,20がそれぞれ備える通線用空間1
1,21は、配線用パイプ12を通して連続している。従っ
て、壁パネル10内部の電線30を、配線用パイプ12を通し
て、屋切パネル20の内部に容易に配線することができ
る。このように、壁パネル10及び屋切パネル20の連結作
業を行なった後、配線作業を行なうことができるので、
パネルの連結作業と配線作業とが錯綜することがない。
その結果、現場での作業を容易にし、作業効率の向上を
図ることができる。さらに、壁パネル10と屋切パネル20
を連結する際に、配線用パイプ孔22に配線用パイプ12を
通し、その配線用パイプ12を中心として上側に位置する
屋切パネル20を回転移動させながら、壁パネル10及び屋
切パネル20の位置を微調整することができる。その結
果、壁パネル10と屋切パネル20との位置決め作業を容易
にすることができる。なお、本実施の形態においては言
及しなかったが、屋切パネル20に配線用パイプ12を、壁
パネル10に配線用パイプ孔22を備えてもよい。その場合
にも、上述した実施の形態と同様の作用を奏することが
できる。
【0026】次に、第二の実施の形態を図3に基づいて
説明する。図3は、天井に傾斜をついた勾配天井の裏側
に、電線を通した状態を示す。すなわち、壁パネル80
は、通線用空間81と、配線用パイプ82とを備える。一
方、天井仕上げ材90は、面材とその面材を組み付けるた
めの野縁91とを備え、前記面材の裏に電線を通すための
通線用空間92を備える。そして、天井仕上げ材90の野縁
91のうち、壁パネル80に接する野縁91には、配線用パイ
プ孔93を備える。この配線用パイプ孔93に、壁パネル80
に備えた配線用パイプ82を通す。そして、壁パネル80の
通線用空間81と、天井仕上げ材90の通線用空間92とを連
続させて、電線100を配線する。
【0027】第二の実施の形態の作用について説明す
る。従来、勾配天井においては、天井面の位置が高くな
っているので、天井面に配線を持って行く作業に手間が
かかっていた。しかし、上述した実施の形態にかかるパ
ネル連結構造によれば、配線用パイプ82に電線100を通
すことによって、容易に天井裏に電線100を導くことが
できる。そのため、勾配天井を使用した住宅における配
線作業をも簡易化することができる。
【0028】次に、図4、図5に基づいて第三の実施の
形態について説明する。図4は、二階床パネル60及びそ
の床パネル60の室外側に位置する胴差65を挟んで、一階
壁パネル40及び二階壁パネル50を縦方向に連結するパネ
ル連結構造である。ここで、一階壁パネル40と二階壁パ
ネル50とは、それぞれ、枠材と、その枠材のなす表裏面
に固定される面材とを備えることによって、内部に電線
を通すための通線用空間41,51を備える。そして、一階
壁パネル40は、二階壁パネル50との連結部に、電線を通
すために壁パネル40から突出させた筒状部材よりなる配
線用パイプ42を備える。一方、二階壁パネル50は、一階
壁パネル40を連結させた状態において、前記配線用パイ
プ42に対応する位置に配線用パイプ孔52を備える。ま
た、前記胴差65における配線用パイプ42の対応する位置
には、配線用パイプ42の直径よりも大きい貫通孔として
形成したパイプ収納部66を備える。なお、本実施の形態
においては、パイプ収納部66を貫通孔として形成した
が、その他に、例えば、胴差65の配線用パイプ42に対応
する位置に欠設部を備えて形成してもよい。
【0029】次に、第三の実施の形態にかかる壁パネル
の作用を、壁パネルの連結方法と共に説明する。まず、
一階壁パネル40を立設固定する。次に、その一階壁パネ
ル40の上端部に二階床パネル60及び胴差65を連結固定す
る。この連結作業は、胴差65に備えたパイプ収納部66に
配線用パイプ42を差し込んで行なう。この配線用パイプ
42が目印となって、胴差65と一階壁パネル40との位置決
めを容易に行なうことができる。さらに、パイプ収納部
66に通した配線用パイプ42を、二階壁パネル50の下端部
に備えた配線用パイプ孔52に通しながら、二階床パネル
60及び胴差65の上面部と上側の壁パネル50の下端部とを
接着剤などを使用して連結固定する。この連結作業にお
いても、配線用パイプ42が目印となって、二階壁パネル
50の位置決めが容易にできる。このように、一階壁パネ
ル40、二階床パネル60および胴差65、二階壁パネル50を
連結固定することにより、図5に示すように、一階壁パ
ネル40に備える通線用空間41と二階壁パネル50に備える
通線用空間51とを配線用パイプ42を介して連続させるこ
とができる。
【0030】それから、配線作業を行なう。具体的に
は、一階壁パネル40の内部に備える通線用空間41を通し
た電線70を、二階壁パネル50が備える通線用空間51に通
す作業を行なう。ここで、二枚の建築用パネル40,50が
それぞれ備える通線用空間41,51は、配線用パイプ42を
通して連続している。従って、一階壁パネル40の内部に
通した電線を、配線用パイプ42を通して、二階壁パネル
50の内部に容易に配線することができる。このように、
壁パネル40,50の連結作業を行なった後、配線作業を行
なうことができるので、パネルの連結作業と配線作業と
が錯綜することなく、現場での作業を容易にし、作業効
率の向上を図ることができる。
【0031】
【発明の効果】そこで、請求項1記載の発明により、建
築用パネルを連結する作業工程と、建築用パネルの内部
に電線を配線する作業とが錯綜することがなく、現場で
の配線作業を容易にすることができるとともに、位置決
め作業も容易にすることができるパネル連結構造を提供
することができた。
【0032】また、請求項2記載の発明により、加え
て、壁パネルに屋切パネルを容易に連結することができ
ると共に、壁パネルの内部を通した電線を屋切パネルの
裏側に通す作業を容易にすることができるパネル連結構
造を提供することができた。また、請求項3記載の発明
により、二枚の壁パネルを胴差を挟んで容易に連結する
ことができると共に、配線作業も容易にすることができ
るパネル連結構造を提供することができた。
【0033】また、請求項4記載の発明により、他の建
築用パネルとの連結及び位置決め作業と配線作業とを容
易にすることができる建築用パネルを提供することがで
きた。また、請求項5記載の発明により、建築用パネル
を連結する作業工程と、建築用パネルの内部に電線を配
線する作業とが錯綜することがなく、現場での配線作業
を容易にすることができる建築用パネルの連結方法を提
供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す組立斜視図で
ある。
【図2】本発明の第一の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の第二の実施の形態を示す縦断面図であ
る。
【図4】本発明の第三の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の第三の実施の形態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 壁パネル 11 通線用空
間 12 配線用パイプ 13 コンセン
ト 20 屋切パネル 21 通線用空
間 22 配線用パネル孔 30 電線 40 一階壁パネル 41 通線用空
間 42 配線用パイプ 50 二階壁パ
ネル 51 通線用空間 52 配線用パ
イプ孔 60 二階床パネル 65 胴差 66 パイプ収納部 70 電線 80 壁パネル 81 通線用空
間 82 配線用パイプ 90 天井仕上
げ材 91 野縁 92 通線用空
間 93 配線用パイプ孔 100 電線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二枚の建築用パネルを連結するパネル連結
    構造であって、 それぞれの建築用パネルは、枠材と、その枠材の開口面
    を塞ぐ少なくとも一つの面材とを備えることによって、
    内部に電線を通すための通線用空間を備え、 一方の建築用パネルは、他方の建築用パネルとの連結部
    に、電線を通すために建築用パネルから突出させた筒状
    部材よりなる配線用パイプを備え、 他方の建築用パネルは、一方の建築用パネルを連結させ
    た状態において、前記配線用パイプに対応する位置に配
    線用パイプ孔を備え、 その配線用パイプ孔に前記配線用パイプを通すことによ
    って、二枚の建築用パネルの通線用空間を連続させるこ
    とを特徴とするパネル連結構造。
  2. 【請求項2】壁パネルの上部に屋切パネルを連結するパ
    ネル連結構造であって、 前記壁パネルは、その壁パネルの上端部から突出させた
    電線を通すための筒状部材よりなる配線用パイプを備
    え、 前記屋切パネルは、壁パネルを連結させた状態におい
    て、前記配線用パイプに対応する位置に配線用パイプ孔
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のパネル連結構
    造。
  3. 【請求項3】床パネルおよびその床パネルの室外側に位
    置する胴差を挟んで二枚の壁パネルを縦方向に連結する
    パネル連結構造であって、 それぞれの壁パネルは、枠材と、その枠材のなす表裏面
    に固定される面材とを備えることによって、内部に電線
    を通すための通線用空間を備え、 一方の壁パネルは、他方の壁パネルとの連結部に、電線
    を通すために壁パネルから突出させた筒状部材よりなる
    配線用パイプを備え、 他方の壁パネルは、一方の建築用パネルを連結させた状
    態において、前記配線用パイプに対応する位置に配線用
    パイプ孔を備え、 前記胴差における配線用パイプの対応する位置には、配
    線用パイプを配線用パイプ孔に挿入可能とするためのパ
    イプ収納部を備え、 配線用パイプを、パイプ収納部を介して配線用パイプ孔
    に通すことによって、二枚の壁パネルが備える通線用空
    間を連続させることを特徴とするパネル連結構造。
  4. 【請求項4】他の建築用パネルと連結させて使用する建
    築用パネルであって、 その建築用パネルは、枠材と、その枠材の開口面を塞ぐ
    少なくとも一つの面材とを備えることによって、内部に
    電線を通すための通線用空間を備え、 その建築用パネルにおける他の建築用パネルとの連結部
    には、電線を通すための筒状部材よりなる配線用パイプ
    を突出させて形成したことを特徴とする建築用パネル。
  5. 【請求項5】二枚の建築用パネルを連結するパネル連結
    方法であって、 それぞれの建築用パネルは、枠材と、その枠材の開口面
    を塞ぐ少なくとも一つの面材とを備えることによって、
    内部に電線を通すための通線用空間を備え、 一方の建築用パネルは、他方の建築用パネルとの連結部
    に、電線を通すために建築用パネルから突出させた筒状
    部材よりなる配線用パイプを備え、 他方の建築用パネルは、一方の建築用パネルを連結させ
    た状態において、前記配線用パイプに対応する位置に配
    線用パイプ孔を備え、 その配線用パイプ孔に前記配線用パイプを通す第一工程
    と、 建築用パネル同士を接合させる第二工程とを有すること
    を特徴とするパネル連結方法。
JP8251071A 1996-09-24 1996-09-24 パネル連結構造、そのパネル連結構造に使用する建築用パネル、及びその建築用パネルの連結方法 Pending JPH1096269A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010144448A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Misawa Homes Co Ltd 建物の配線構造
CN112012398A (zh) * 2020-09-17 2020-12-01 中建科工集团有限公司 装配式建筑用构件及具有其的装配式建筑

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