JPH09199343A - 巻線部品 - Google Patents

巻線部品

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JPH09199343A
JPH09199343A JP797896A JP797896A JPH09199343A JP H09199343 A JPH09199343 A JP H09199343A JP 797896 A JP797896 A JP 797896A JP 797896 A JP797896 A JP 797896A JP H09199343 A JPH09199343 A JP H09199343A
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JP
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winding
terminal
bobbin
mounting
conductor
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JP797896A
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Toru Hirohashi
徹 広橋
Shuichi Hamada
修一 浜田
Kuniji Mototani
国次 本谷
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Original Assignee
FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みを極力小さく維持しつつ製造の容易な巻
線部品を提供することを解決すべき課題とする。 【解決手段】 導線(W)が巻回される巻線部(11
a)と、この巻線部に連設されて、導線の端部が巻回さ
れる端子(12)が装着される端子装着部(11b・1
1c)とからなるボビン(11)と、前記巻線部を貫通
して設けられる内部コア(13)と、前記巻線部を取り
囲んで設けられる外部コア(14)とからなり、前記端
子が、内部コアと略直交する方向から貫通して設けられ
て、その一端部が、前記導線の端部が巻回される導線接
続部(12a)となされて、他端部が巻線部品を基板等
に取り付けるための実装部(12b)となされ、かつ、
前記外部コアが、前記ボビンに対して、前記導線接続部
が位置させられている側と反対側から装着されてなるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器や電気機
器に用いられるトランスやインダクタ等の巻線部品に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器や電気機器に用いられて
いる巻線部品として、たとえば、図10ないし図12に
示す構造のものが提案されている。これらの図において
符号1で示す巻線部品は、導線Wが巻回される巻線部2
aと、この巻線部2aの両端部に連設されて、前記導線
Wの端部が巻回される複数の端子3が装着される一対の
端子装着部2b・2cとからなるボビン2と、前記巻線
部2aを貫通して設けられる内部コア4と、前記巻線部
2aを取り囲んで設けられる外部コア5とからなり、前
記各端子3は、図12に示すように、L字状に形成さ
れ、その一端部が、前記ボビン2の長さ方向の端面から
突出させられて、前記導線Wの一端部が巻回されて固定
される導線接続部3aとなされ、また、他端部が、前記
内部コア4と直交する方向に沿って、前記ボビン2の一
側面から外部へ向けて突設されて、巻線部品1を基板等
へ接続するための実装部3bとなされている。
【0003】また、前記各端子装着部2b・2cは、前
記巻線部2aとの間に所定の間隔をおいて設けられてお
り、一方の端子装着部2bおよび前記巻線部2aを貫通
して、他方の巻線部2cに至る範囲に、前記内部コア4
が装着される装着溝2dが形成されている。
【0004】この装着溝2dは、ボビン2の、前記端子
3の実装部3bが突出させられた側と反対側の側部にお
いて、前記巻線部2aを除いた部分が開口されている。
【0005】また、前記内部コア4は直方体状に形成さ
れて、その断面形状が前記装着溝2dの断面形状と略等
しくなされているとともに、前記開口させられた位置に
おいて前記装着溝2dが浅く形成されていることによ
り、この装着溝2d内に装着された状態において、この
装着溝2dから外部へ若干量突出するようになされてい
る。
【0006】さらに、前記外部コア5は、枠状に形成さ
れており、中央部に、前記巻線部2aが挿通させられる
貫通孔5aが形成され、また、平行な一対の辺のそれぞ
れには、前記ボビン2の巻線部2aと両端子装着部2b
・2cとの接続部が嵌合させられる切り欠き5bが形成
されており、前記ボビン2に対して、前記端子3の前記
実装部3bが突出させられた側と反対側から装着され
て、前記巻線部2aの外周を取り囲み、かつ、前記切り
欠き5bの部分において前記内部コア4へ対向させられ
るようになっている。
【0007】また、前記巻線部2aにおいて巻回されて
いる導線Wの各端部は、前記巻線部2aの、前記端子3
の実装部3bが突出させられた側から引き出されて、各
実装部3bの間を通ってボビン2の各端面まで引き回さ
れて、これらの端面から突出させられている各端子3の
導線接続部3aへ巻回されることにより、各端子3へ固
定されるとともに、これらの各端子3へ電気的に接続さ
れている。
【0008】一方、前記各端子3は、前記ボビン2を成
形する際に、成型用金型のキャビティ内に予めセットさ
れ、その後に充填される成形材料中にインサート成形に
よって一体化される。
【0009】そして、前記ボビン2へ導線Wを巻回する
には、たとえば、図13(a)に示すように、前記導線
Wを送り出す巻線ヘッド6をボビン2の一端面に対向位
置させるとともに、この端面から突出させられている端
子3の導線接続部3aと平行に位置させ、この巻線ヘッ
ド6の先端部から引き出された導線Wの端部を前記導線
接続部3aに仮止めした後に、前記巻線ヘッド6を前記
導線接続部3a回りに所定回転回転させることにより、
前記導線Wを前記導線接続部3aに巻回して固定し、つ
いで、前記巻線ヘッド6を、図13(b)に示すよう
に、前記ボビン2の巻線部2aの長さ方向の一端部の側
部に移動させるとともに、この巻線部2aと直交するよ
うに姿勢変更を行い、この状態で、前記ボビン2をその
軸線回りに回転させつつ前記巻線ヘッド6を、図13
(c)に示す、前記巻線部2aの他端部近傍の位置との
間で往復移動させることにより、巻線部2aへの導線W
の巻回を行う。
【0010】ついで、前記巻線ヘッド6を前述した
(a)の位置へ移動させるとともに姿勢変更を行い、こ
の端面から突出させられている他の端子3の導線接続部
3aに導線Wを巻回することにより、一系統の導線Wの
巻回を行い、このような操作を各系統毎に行うことによ
り巻線が行われる。
【0011】また、このようにして巻線が完了したボビ
ン2の装着溝2dへ内部コア4を装着するとともに、前
記巻線部2aを取り囲むようにして外部コア5を装着
し、この外部コア5を前記内部コア4に対して、その対
向面間に介装される隙間調整用の絶縁シートを介して接
着することにより、両コア4・5がボビン2へ取り付け
られて、巻線部品1が組み立てられる。
【0012】このように、巻線部2aの両端部に端子接
続部2b・2cを設け、さらに、前記外部コア5を前記
巻線部2aを取り囲み、かつ、巻線部2aと端子装着部
2b・2cとの間に前記外部コア5の一対の辺を挿入す
るような構成とすることにより、巻線部品1の全ての構
成部材を巻線部2aの厚みの範囲内に収めて、その厚み
を小さくすることができる利点がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
高さ方向の寸法が小さくされた前記巻線部品1において
は、つぎのような改善すべき問題点が残されている。す
なわち、各端子3の導線接続部3aがボビン2の端面か
ら突出させられ、かつ、各端子3の実装部3bが、前記
端面と直交する側面から突出させられた構成となってい
ることから、これらの各端子3をボビン2へ装着するに
は、前述したように、これらの端子3を、ボビン成型用
の金型内に予めセットしておく必要があることから、そ
の作業が煩雑なものとなるといった問題点である。
【0014】特に、巻線部品1自体がきわめて小さいも
のであり、かつ、これに装着される前記端子3も細いこ
とから、前述した金型内へのセット作業に時間を要す
る。
【0015】また、巻線を行う際に、巻線ヘッダ6を約
90度に亙って姿勢変更を行わなければならないから、
巻線装置の構造が複雑になるばかりでなく、その姿勢変
更に時間がかかり、生産性の低下につながる。
【0016】そして、このような巻線工程における巻線
ヘッダ6の姿勢変更をなくすために、図14に示すよう
に、前記端子7を逆U字状にして、導線接続部7aと実
装部7bとを同一方向に突出させるようにすることも考
えられているが、このような端子7を用いた場合、導線
接続部7aと実装部7bとの間隔が狭いことから、巻線
装置による前記導線接続部7aへの導線の巻回が困難と
なり、あるいは、前述した狭い隙間に導線を通すために
巻線装置の構成が煩雑なものとなり、さらに、巻線装置
の作動が細かく、その作動制御を高精度に行う必要が生
じ、この結果、巻線装置が高価なものとなってしまう。
【0017】本発明は、前述した問題点に鑑みてなされ
たもので、厚みを極力小さく維持しつつ製造の容易な巻
線部品を提供することを解決すべき課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の巻線部品は、前述した課題を解決するために、導線が
巻回される巻線部と、この巻線部に連設されて、前記導
線の端部が巻回される端子が装着される端子装着部とか
らなるボビンと、前記巻線部を貫通して設けられる内部
コアと、前記巻線部を取り囲んで設けられる外部コアと
からなり、前記端子が、前記端子装着部に、前記内部コ
アと略直交する方向から貫通して設けられて、その一端
部が、前記導線の端部が巻回される導線接続部となされ
ているとともに、他端部が巻線部品を基板等に取り付け
るための実装部となされ、かつ、前記外部コアが、前記
ボビンに対して、前記導線接続部が位置させられている
側と反対側から装着されてなることを特徴としている。
【0019】また、本発明の請求項2に記載の巻線部品
は、請求項1における前記端子の実装部の先端部が、前
記内部コアと略平行となるように折曲されていることを
特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図1ないし図3に基づき説明する。これらの図にお
いて符号10は、本実施形態に係わる巻線部品を示し、
導線Wが巻回される巻線部11aと、この巻線部11a
の両端部に連設されて、前記導線Wの端部が巻回される
端子12が装着される一対の端子装着部11b・11c
とからなるボビン11と、前記巻線部11aを貫通して
設けられる内部コア13と、前記巻線部11aを取り囲
んで設けられる外部コア14とからなり、前記端子12
が、前記端子装着部11b・11cに、前記内部コア1
3と略直交する方向から貫通して設けられて、その一端
部が、前記導線の端部が巻回される導線接続部12aと
なされているとともに、他端部が巻線部品10を基板等
に取り付けるための実装部12bとなされ、かつ、前記
外部コア14が、前記ボビン11に対して、前記導線接
続部12aが位置させられている側と反対側から装着さ
れた概略構成となっている。
【0021】ついでこれらの詳細について説明すれば、
前記各端子装着部11b・11cは、前記巻線部11a
の各端部から所定間隔離間して設けられており、一方の
端子装着部11bおよび前記巻線部11aを貫通して他
方の端子装着部11bに至る範囲に、前記内部コア13
が装着される装着溝11dが形成されている。
【0022】この装着溝11dは、ボビン11の、前記
端子12の導線接続部12aが突出させられた側におい
て、前記巻線部11aを除いた部分が開口されている。
【0023】前記内部コア13は直方体状に形成され
て、その断面形状が前記装着溝11dの断面形状と略等
しくなされているとともに、前記開口させられた位置に
おいて前記装着溝11dが浅く形成されていることによ
り、この装着溝11d内に装着された状態において、こ
の装着溝11dから外部へ若干量突出するようになされ
ている。
【0024】前記外部コア14は、枠状に形成されてお
り、中央部に、前記巻線部11aが挿通させられる貫通
孔14aが形成され、また、平行な一対の辺のそれぞれ
には、前記ボビン11の巻線部11aと両端子装着部1
1b・11cとの接続部が嵌合させられる切り欠き14
bが形成されており、前記ボビン11に対して、前記端
子12の実装部12bが突出させられた側から装着され
て、前記巻線部11aの外周を取り囲み、かつ、前記切
り欠き14bの部分において前記内部コア13へ対向さ
せられるようになっている。
【0025】前記各端子12は、直線状に形成されてお
り、図3(a)に示すように、前記ボビン11の各端子
装着部11b・11cに、ボビン11の高さ方向に沿っ
て予め形成されている貫通孔11e内に圧入されること
により、その両端部を前記ボビン11の上下面から突出
させた状態で固定されている。
【0026】また、これらの端子12は、前記ボビン1
1の装着溝11dが開口させられている側に突出させら
れている端部が前記実装部12bとなされ、他方の導線
接続部12aの突出長さよりも長く突出させられてい
る。
【0027】さらに、前記巻線部11aに巻回された導
線Wの端部は、前記巻線部11aから、ボビン11の前
記導線接続部12aが突出させられた側へ引き出されて
いるとともに、このボビン11の面に沿って這わされた
後に、前記各導線接続部12aに巻回されることによっ
て、この導線接続部12aに固定されるとともに電気的
に接続されている。
【0028】このような構成を有する本実施形態に係わ
る巻線部品10は、以下のようにして組み立てられる。
【0029】まず、ボビン11の成形時に、その両端部
に形成される各端子装着部11b・11cにボビン11
の高さ方向に沿った貫通孔11eを、前記ボビン11の
幅方向に所定の間隔を置いて複数形成しておく。
【0030】ついで、これらの各貫通孔11eに、図3
(a)に示すように、端子12を同軸上に位置合わせし
た後に、この端子12を軸方向に移動させて前記貫通孔
11eに圧入状態で嵌挿することにより、これらの端子
12が、図3(b)に示すように、端子装着部11b
(11c)の上下面から突出させられた状態でボビン1
1に固定される。
【0031】そして、前述した端子12の圧入操作にお
いて、その圧入装置の圧入ストロークを規制することに
より、前記端子12の端子装着部11b(11c)の上
下面からの突出長さが設定されて、導線接続部12aと
実装部12bとが形成される。
【0032】本実施形態においては、図1に示すよう
に、前記装着溝11dが開口された側から端子12の圧
入が行われ、反対側の面からの突出長を短くして、前記
装着溝11dが開口させられた側に実装部12bが位置
し、かつ、その反対側に導線接続部12aが位置するよ
うになされている。
【0033】そして、このような位置合わせ操作と圧入
操作とを、前記ボビン11の幅方向に所定距離移動させ
つつ繰り返し行うことにより、前記端子12の全てが前
記ボビン11に装着される。
【0034】このような端子12の取り付けに際して、
その操作が、端子12と貫通孔14aとの位置合わせに
伴う、前記端子12の軸線と直交する方向への移動操作
と、この端子12の前記貫通孔14aへの圧入に伴う端
子12の軸線方向への移動操作といった、直線的な単純
な移動操作によって行われることから、その作業が簡便
なものとなる。
【0035】このようにして全端子12が装着された後
に、導線Wの巻回操作が行われるが、この巻回操作は、
つぎのようにして行われる。
【0036】まず、図4に示すように、前記導線Wが先
端から引き出された巻線ヘッド15をボビン11の長さ
方向の一端部近傍の側部に位置させるとともに、前記ボ
ビン11をその軸線回りに回転させて、一方の端子装着
部11bに装着されている端子12の導線接続部12b
を前記巻線ヘッド15へ対向させる。
【0037】ついで、前記巻線ヘッド15から引き出さ
れている導線Wの一端部を前記導線接続部12bに仮止
めした後に、前記巻線ヘッド15を前記導線接続部12
bの回りに回転移動させることにより、前記導線Wを前
記導線接続部12bへ巻回・固定し、この導線接続部1
2bへの巻回数が所定数に達した時点で前記巻線ヘッド
15の回転移動を停止し、この巻線ヘッド15を図5に
(a)に示すように、ボビン11の巻線部11aの一端
部まで平行移動させたのちに、前記導線Wを前記巻線部
11aの一端部に仮止めし、ついで、前記ボビン11を
その軸線回りに回転させるとともに、前記巻線ヘッド1
5を巻線部11aの他端部へ向けて平行移動させ、この
巻線ヘッド15が、図5に(b)で示すように、前記巻
線部11aの他端部まで移動させられた時点で、巻線ヘ
ッド15の移動方向を反転させて、前述した(a)の位
置まで戻す。
【0038】これより、前記巻線ヘッド15をさらに平
行移動させて、一方の端子装着部11bに装着されてい
る他の端子12の導線接続部12aの近傍に位置させる
とともに、この導線接続部12aの回りに回転移動させ
ることにより、この導線接続部12aに導線Wを巻回・
固定した後に、この導線Wを切断して、一系統の巻線操
作を完了する。
【0039】また、他方の端子装着部11cに装着され
ている端子12に関連した巻線は、図6に示すように、
巻線ヘッド15から引き出された導線Wを前記端子12
の導線接続部12aに巻回・固定した後に、前記巻線ヘ
ッド15を前述した操作と逆方向へ移動させつつ同様の
操作を行うことによって行われる。
【0040】このような導線Wの巻回操作に際して、各
端子12の導線接続部12aがボビン11の高さ方向の
一側面から突出させられていることにより、この導線接
続部12aへの巻回・固定や、前記巻線部11aへの巻
回操作において、前記巻線ヘッド15の移動が全て平行
移動となり、その駆動機構が簡素化されるとともに、高
速化が可能となる。
【0041】このようにして全系統の巻線が完了する
と、前記ボビン11の装着溝11dの内部に内部コア1
3が挿入された後に、外部コア14が前記ボビン11に
対して、前記端子12の実装部12bが突出させられた
側から装着されることにより、その貫通孔14a内に前
記巻線部11aが収納され、かつ、この巻線部11aと
各端子装着部11b・11cとの連結部分が切り欠き1
4b内に収納されることにより、図7に示すように、前
記外部コア14が前記巻線部11aの厚みの範囲内に納
められた状態でボビン11に装着される。
【0042】そして、この外部コア14は、各切り欠き
14bにおいて前記内部コア13と対向させられて磁路
を形成するとともに、この内部コア13との対向面間に
介装される隙間調整用の絶縁シートを介して前記内部コ
ア13に接着されることによって、この内部コア13と
ともに前記ボビン11へ固定されて、巻線部品10が組
み上げられる。
【0043】このようにして組み上げられた巻線部品1
0は、全ての構成部品が巻線部11aの厚みの範囲内に
納められて、厚さが薄く形成される。
【0044】また、前記外部コア14が前記ボビン11
に対して、前記実装部12bが突設させられた側から装
着されることにより、巻線部11aから引き出されて導
線接続部12aへ接続される導線Wとの干渉がなく、こ
れらの断線や短絡といった不具合の発生が防止される。
【0045】以上説明したように、本実施形態に係わる
巻線部品10によれば、端子12の装着に際して、この
端子12をボビン11へ打ち込むといった単純な作業に
よって行われ、かつ、巻線を行う場合においても、巻線
装置の移動の全てが平行移動となされることにより、そ
の機構が簡素化されるとともに、高速化が可能となる。
したがって、これらの相乗作用により、生産性に優れた
巻線部品10が得られる。
【0046】なお、前述した実施形態において示した各
構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等
に基づき種々変更可能である。
【0047】たとえば、前記実施形態においては、端子
12を全体的に直線状に形成し、その実装部12bも直
線状とした例について示したが、このような直線状の実
装部12bとすることにより、基板等に形成されている
装着孔内に前記実装部12bを挿入して固定する際に有
効であるが、前記装着孔がない基板に面実装する場合に
は、実装後の高さが高くなってしまうとともに、基板と
の接続面積が充分にとれないことから、たとえば、図9
に示すように、実装部16bの先端部が略90度に折曲
された端子16を用いて実装高さを小さくし、かつ、基
板との接続面積を大きくするようにしてもよい。
【0048】そして、このような折曲された端子16を
用いる場合には、この端子16をボビン11に装着する
際に、直線状となされた導線接続部16aから前記端子
装着部11b・11cへ圧入する必要があり、組立時に
おける端子16やボビン11の支持形態に方向性が生じ
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる巻線部品は、導線が巻回される巻線部と、この
巻線部に連設されて、前記導線の端部が巻回される端子
が装着される端子装着部とからなるボビンと、前記巻線
部を貫通して設けられる内部コアと、前記巻線部を取り
囲んで設けられる外部コアとからなる巻線部品であっ
て、前記端子が、前記端子装着部に、前記内部コアと略
直交する方向から貫通して設けられて、その一端部が、
前記導線の端部が巻回される導線接続部となされている
とともに、他端部が巻線部品を基板等に取り付けるため
の実装部となされ、かつ、前記外部コアが、前記ボビン
に対して、前記導線接続部が位置させられている側と反
対側から装着されてなることを特徴とするもので、構成
部材の全てを前記巻線部の厚みの範囲内に納めてその厚
みを小さくすることができるとともに、端子の装着に際
して、この端子を端子装着部に圧入するといった単純な
操作によって行うことができ、また、端子から巻線部へ
かけて導線を巻回する場合においても、導線を供給する
巻線装置の動きの全てを単純な平行移動とすることによ
り、組立操作を簡素化して高速化を可能にするととも
に、巻線装置の簡素化を図ることができる。
【0050】したがって、生産性の高い薄肉の巻線部品
を提供することができる。
【0051】また、本発明の請求項2に係わる巻線部品
は、端子の実装部の先端部が、前記内部コアと略平行と
なるように折曲されていることを特徴とするもので、巻
線部品を基板に面実装する場合においても充分な接続面
積を確保しつつ実装高さの増加を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる巻線部品を示す分
解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わる巻線部品の平面図
である。
【図3】本発明の一実施形態を示すもので、端子の装着
工程を示す要部の縦断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すもので、導線を端子
の導線接続部へ固定するための動作説明図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すもので、導線を端子
の巻線部へ固定するための動作説明図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すもので、導線を端子
の導線接続部へ固定するための動作説明図である。
【図7】本発明の一実施形態に係わる巻線部品の正面図
である。
【図8】本発明の変形例を示す端子装着部の縦断面図で
ある。
【図9】本発明の変形例を示す巻線部品の正面図であ
る。
【図10】従来の巻線部品の一構造例を示す分解斜視図
である。
【図11】従来の巻線部品の一構造例を示す平面図であ
る。
【図12】従来の巻線部品における端子装着部の拡大正
面図である。
【図13】従来の巻線部品における導線の巻回方法の動
作説明図である。
【図14】従来の巻線部品における変形例を示すもの
で、端子装着部の拡大正面図である。
【符号の説明】
10 巻線部品 11 ボビン 11a 巻線部 11b・11c 端子装着部 11d 装着溝 11e 貫通孔 12・16 端子 12a・16a 導線接続部 12b・16b 実装部 13 内部コア 14 外部コア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導線(W)が巻回される巻線部(11
    a)と、この巻線部に連設されて、前記導線の端部が巻
    回される端子(12)が装着される端子装着部(11b
    ・11c)とからなるボビン(11)と、前記巻線部を
    貫通して設けられる内部コア(13)と、前記巻線部を
    取り囲んで設けられる外部コア(14)とからなる巻線
    部品(10)であって、前記端子が、前記端子装着部
    に、前記内部コアと略直交する方向から貫通して設けら
    れて、その一端部が、前記導線の端部が巻回される導線
    接続部(12a)となされているとともに、他端部が巻
    線部品を基板等に取り付けるための実装部(12b)と
    なされ、かつ、前記外部コアが、前記ボビンに対して、
    前記導線接続部が位置させられている側と反対側から装
    着されてなることを特徴とする巻線部品。
  2. 【請求項2】 前記端子(12)の実装部(12b)の
    先端部が、前記内部コアと略平行となるように折曲され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の巻線部品。
JP797896A 1996-01-22 1996-01-22 巻線部品 Pending JPH09199343A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016507161A (ja) * 2013-02-12 2016-03-07 エプコス アクチエンゲゼルシャフトEpcos Ag 電子トランス素子

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