JPH09198929A - ワイヤハーネス及びその製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネス及びその製造方法

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JPH09198929A
JPH09198929A JP8009542A JP954296A JPH09198929A JP H09198929 A JPH09198929 A JP H09198929A JP 8009542 A JP8009542 A JP 8009542A JP 954296 A JP954296 A JP 954296A JP H09198929 A JPH09198929 A JP H09198929A
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JP
Japan
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tube
wire bundle
twisted
electric wire
bundle
Prior art date
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Pending
Application number
JP8009542A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Isshi
好則 一志
Akira Yamaguchi
昭 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線束をチューブに挿入したワイヤハーネス
において、電線束からチューブ外への放熱量を増加させ
る。 【解決手段】 電線束11がチューブ2内に挿入された
状態で、電線束11とチューブ2とが密着するように捩
じられた捩じり部22をチューブ2に形成する。これに
より、電線束11とチューブ2との隙間が小さくなり、
断熱層をなす空気層が小さくなるので、電線束11から
チューブ2外への放熱量が増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の絶縁被覆
電線からなる電線束からなるワイヤハーネスに関するも
ので、車両のエンジンルーム等の雰囲気温度が高い場所
で使用して好適である。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンルーム内に配備され
る複数本の絶縁被覆電線からなるワイヤハーネスは、絶
縁被覆電線からなる電線束にビニールテープを重ね巻き
したり、電線束を塩化ビニールチューブ等のチューブに
挿入したりして形成されている。
【0003】そして、電線束にビニールテープを重ね巻
きするより電線束をチューブに挿入した方が組付け性お
よび機械的強度に対して有利なので、通常、束ねる部分
が長い場合はチューブを使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発明者等
は、ワイヤハーネスがエンジンルーム内に配備されるこ
とを想定してワイヤハーネスの寿命と雰囲気温度との関
係を試験調査したところ、電線束にビニールテープを重
ね巻きするより電線束をチューブに挿入した方が寿命が
低下することを発見した。そこで、発明者等は、さらに
研究調査したところ、以下の点が明らかになった。
【0005】すなわち、電線束をチューブに挿入する場
合の組付け性を考慮すると、電線束の径寸法よりチュー
ブの内径を大きくする必要がある。このため、電線束と
チューブとの間の空気が断熱層となり、電線束が発生す
る熱がチューブ内にこもってしまう。したがって、電線
束の放熱量が低下し、電線束自体の温度が上昇するの
で、電線束を構成する絶縁被覆電線の寿命低下を招いて
しまうことが判明した。
【0006】本発明は、上記点に鑑み、電線束をチュー
ブに挿入したワイヤハーネスにおいて、電線束からチュ
ーブ外への放熱量を増加させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に
記載の発明では、電線束(11)がチューブ(2)内に
挿入された状態で、電線束(11)とチューブ(2)と
が密着するように捩じられた捩じり部(22)が、チュ
ーブ(2)に形成されていることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のワイヤハーネスにおいて、チューブ(2)の捩じり
部(22)の両端側(23、24)には、捩じり部(2
2)の捩じり形状が保持されるようにチューブ(2)を
電線束(11)に固定する固定部(25、26)が形成
されていることを特徴とする。請求項3に記載のワイヤ
ハーネスの製造方法の発明では、チューブ(2)の一端
側(23)を電線束(11)に固定した状態で、電線束
(11)とチューブ(2)とが密着するようにチューブ
(2)を他端側(24)に向けて捩じって捩じり部(2
2)を形成する捩じり工程を有することを特徴とする。
【0009】次に作用効果を述べる。請求項1または2
に記載の発明によれば、チューブ(2)は、電線束(1
1)とチューブ(2)とが互いに密着するように、捩じ
られた捩じれ部(22)が形成されているので、電線束
(11)とチューブ(2)との隙間が小さくなり、断熱
層をなす空気層が小さくなる。したがって、電線束(1
1)からチューブ(2)外への放熱量が増加するので、
絶縁被覆電線(1)の寿命低下を抑制することができ
る。延いては、ワイヤハーネスの寿命低下を抑制するこ
とができる。
【0010】また、チューブ(2)を捩じって捩じれ部
(22)を形成することにより、チューブ(2)の重な
り部分(22a)が形成されるので、捩じれ部(22)
が形成されていないものに比べて、ワイヤハーネスの機
械的強度の向上を図ることができる。以上に述べたよう
に、チューブ(2)を捩じるといった簡単な作業を追加
することにより、ワイヤハーネスの寿命低下を抑制する
ことができるとともに、ワイヤハーネスの機械的強度を
向上させることができる。
【0011】請求項3に記載のワイヤハーネスの製造方
法の発明によれば、チューブ(2)の一端側(23)を
電線束(11)に固定した状態で、電線束(11)とチ
ューブ(2)とが密着するようにチューブ(2)を他端
側(24)に向けて捩じって捩じり部(22)を形成す
る捩じり工程を有しているので、請求項1または2に記
載のワイヤハーネスを製造することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施の形
態について説明する。本実施形態は、複数本の絶縁被覆
電線からなるワイヤハーネスを、車両のエンジンルーム
等の雰囲気温度が高い場所に配備した例である。図1の
(A)は本実施形態の外観を示しており、1は塩化ビニ
ール等の絶縁被覆を有する絶縁被覆電線であり、1a
は、絶縁被覆電線1を接続するために端子である。これ
らの複数本(本実施形態では3本)の絶縁被覆電線1
は、耐熱塩化ビニール等の耐熱性に優れた材料製のチュ
ーブ2に挿入されて束ねられている。
【0013】このチューブ2は、複数本の絶縁被覆電線
の束(以下、単に電線束11と呼ぶ。)とチューブ2と
が互いに密着するように(図1の(B)参照)捩じられ
た捩じれ部22が形成されている。そして、捩じり部2
2の一端側23と他端側24とは、塩化ビニールテープ
等の絶縁テープ25、26で電線束1に固定されてい
る。
【0014】因みに、本実施形態では、チューブ2の材
質は耐熱塩化ビニールであり、チューブ内径は10m
m、肉厚は0.4mmである。また、絶縁被覆電線の被
覆を除いた芯線の断面積は0.5mmである。次に、本
実施形態の組付け方法に付いて図2を用いて、その工程
順に述べる。 1.チューブ挿入工程 図2の(A)に示すように、電線束11をチューブ2に
挿入する。 2.固定工程 図2の(A)に示すように、電線束11にチューブ1を
挿入した状態で、チューブ2の一端側を電線束11に絶
縁テープ25で固定する。 3.捩じり工程 図2の(B)に示すように、チューブ2の一端側を電線
束1に絶縁テープ25で固定した状態で、チューブ2を
他端側に向けて捩じって捩じり部22を形成する。この
とき、複数本の絶縁被覆電線が互いに密着するととも
に、電線束1とチューブ2との間の隙間が小さくなるよ
うにチューブ2を捩じっていく。 4.最終固定工程 図2の(C)に示すように、捩じり工程終了後、チュー
ブ2の捩じり部22の他端側24を電線束11に固定す
るとともに、捩じり部22の捩じり形状が保持されるよ
うに絶縁テープ26を巻き付ける。
【0015】次に本実施形態の作用効果を述べる。チュ
ーブ2は、電線束11とチューブ2とが互いに密着する
ように、捩じられた捩じれ部22が形成されているの
で、電線束11とチューブ2との隙間が小さくなり、断
熱層をなす空気層が小さくなる。したがって、電線束1
1からチューブ2外への放熱量が増加するので、絶縁被
覆電線1の寿命低下を抑制することができる。延いて
は、ワイヤハーネスの寿命低下を抑制することができ
る。
【0016】また、チューブ2を捩じって捩じれ部22
を形成することにより、チューブ2の重なり部分22a
(図1の(A)参照)が形成されるので、捩じれ部22
が形成されていないものに比べて、ワイヤハーネスの機
械的強度の向上を図ることができる。以上に述べたよう
に、チューブ2を捩じるといった簡単な作業を追加する
ことにより、ワイヤハーネスの寿命低下を抑制すること
ができるとともに、ワイヤハーネスの機械的強度を向上
させることができる。
【0017】因み、発明者等の試験によれば、試験片の
長さを250mm、捩じり回数を8回、捩じり角度(チ
ューブ2の軸線に対する角度)30°〜45°として捩
じれ部22を形成することによって、捩じれ部22を形
成のしない従来品に比べて絶縁被覆電線1の温度上昇を
約10deg抑制することができることを確認した。な
お、この試験は、先に述べた仕様の絶縁被覆電線1およ
びチューブ2において、捩じれ部22を形成したものと
形成しないものとの両者を同一雰囲気温度中に放置し、
絶縁被覆電線1に10Aの電流を通電した場合の両者の
飽和温度の差を、抵抗法により測定して比較したもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の外観を示す外観図であり、
(B)は(A)のA−A断面図である。
【図2】本発明の組付け工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1…絶縁被覆電線、2…チューブ、22…捩じり部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の絶縁被覆電線(1)からなる電
    線束(11)と、 前記電線束(11)を保護するチューブ(2)とからな
    り、 前記電線束(11)が前記チューブ(2)内に挿入され
    た状態で、前記電線束(11)と前記チューブ(2)と
    が密着するように捩じられた捩じり部(22)が、前記
    チューブ(2)に形成されていることを特徴とするワイ
    ヤハーネス。
  2. 【請求項2】 前記チューブ(2)の捩じり部(22)
    の両端側(23、24)には、前記捩じり部(22)の
    捩じり形状が保持されるように前記チューブ(2)を前
    記電線束(11)に固定する固定部(25、26)が形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤ
    ハーネス。
  3. 【請求項3】 複数本の絶縁被覆電線(1)からなる電
    線束(11)をチューブ(2)に挿入する工程と、 前記チューブ(2)の一端側(23)を前記電線束(1
    1)に固定した状態で、前記電線束(11)と前記チュ
    ーブ(2)とが密着するように前記チューブ(2)を他
    端側(24)に向けて捩じって捩じり部(22)を形成
    する捩じり工程と、 前記捩じり工程終了後、捩じり部(22)の捩じり形状
    が保持されるように前記捩じり部(22)の他端側(2
    4)を前記電線束(11)に固定する固定工程とを有す
    ることを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
JP8009542A 1996-01-23 1996-01-23 ワイヤハーネス及びその製造方法 Pending JPH09198929A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7674978B2 (en) 2005-08-10 2010-03-09 Sony Corporation Wire harness, lighting device, backlight device, and liquid crystal display device
EP3100284A4 (en) * 2014-01-28 2017-09-13 Delphi Technologies, Inc. Tape wrapped unshielded twisted pair cable for high speed data transmissions

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7674978B2 (en) 2005-08-10 2010-03-09 Sony Corporation Wire harness, lighting device, backlight device, and liquid crystal display device
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