JP2001110250A - ケーブル及びその製造方法 - Google Patents

ケーブル及びその製造方法

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JP2001110250A
JP2001110250A JP28278299A JP28278299A JP2001110250A JP 2001110250 A JP2001110250 A JP 2001110250A JP 28278299 A JP28278299 A JP 28278299A JP 28278299 A JP28278299 A JP 28278299A JP 2001110250 A JP2001110250 A JP 2001110250A
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JP
Japan
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cable
core portion
drain
wire
shielding layer
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP28278299A
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English (en)
Inventor
Takuya Otani
拓也 大谷
Yoshikazu Murata
吉和 村田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断面形状を可及的に円形状に形成したケーブ
ルを提供すること。 【解決手段】 心線部6の外周面に、その長手方向に沿
って複数のドレイン素線7aを付設する。この際、各ド
レイン素線7aを撚り合わせずに、直線状のままで付設
する。このように複数のドレイン素線7aが付設された
状態の心線部6の外周にアルミマイラーテープを巻装し
て遮蔽層8を形成し、そのさらに外周に絶縁性樹脂を押
出被覆してシース層9を形成する。これにより、各ドレ
イン素線7aが心線部6の周方向に広がって心線部6と
遮蔽層8間に介在される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気機器等の諸
配線に用いられるケーブルであって、特にドレインワイ
ヤを有するケーブル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のケーブルとして、図3に
示すものがある。
【0003】このケーブル50は、線状の導体51に絶
縁体層52を被覆した電線53を2本撚り合わせ、この
周囲にテープを巻装して押えテープ層54を形成するこ
とにより心線部55を形成し、この心線部55の外周に
ドレインワイヤ56をその長手方向に沿って沿わせた状
態で、アルミテープ等を巻装して遮蔽層57を形成し、
さらにその外周に絶縁性樹脂を押出被覆してシース層5
8を形成したものである。
【0004】上記ドレインワイヤ56は、細く伸線され
た銅素線等からなるドレイン素線56aを複数本撚り合
わせたものであり、上記アルミテープ等により形成され
た導電性の遮蔽層57と電気的に接触しており、ケーブ
ル50の端部から引出したドレインワイヤ56をグラン
ドに接地することにより、当該ケーブルのシールド効果
を得る構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ケ
ーブル50では、ドレインワイヤ56が複数のドレイン
素線56aを撚り合わせることにより形成されているた
め、心線部55と遮蔽層57間において、そのドレイン
ワイヤ56の撚り合わせ形態が崩れにくくなっており、
このため、ケーブル50の外周のうち当該ドレインワイ
ヤ56を沿わせた部分が山なりに外方へ突出した形状と
なり、その断面形状が円形状に仕上らないという問題が
ある。
【0006】そして、このようにケーブル50の断面形
状を円形状に仕上げることができないため、次のような
問題が生じる。
【0007】例えば、このケーブル50を、所定の密閉
区画の内部からその外部にかけて敷設する場合、図4に
示すように、密閉区画の密閉壁にケーブル挿通孔Paが
形成された弾性体よりなるパッキンPを装着し、ケーブ
ル50をそのケーブル挿通孔Pa内に通して敷設する構
成を採ることも考えられる。しかしながら、上述のよう
にケーブル50の外周の一部に突出部分50aが形成さ
れている場合、当該突出部分50aの側方において、ケ
ーブル50の外周面とパッキンPのケーブル挿通孔Pa
の内周面との間に予定外の隙間が生じてしまうことにな
り、ここに密閉性に劣ることとなってしまうのである。
【0008】そこで、この発明は上述したような問題を
解決すべくなされたもので、断面形状を可及的に円形状
に形成することが可能なケーブル及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の請求項1記載のケーブルは、心線部と、
この心線部の周囲に被覆された遮蔽層とを備えたケーブ
ルであって、それぞれ前記心線部の長手方向に沿って配
設された複数のドレイン素線が、前記心線部の外周面の
周方向に沿って広げられるようにして、前記心線部と前
記遮蔽層との間に介在されてなるドレインワイヤを備え
たものである。
【0010】この場合、請求項2記載のように、前記各
ドレイン素線が、ケーブルの径方向に2層以上に重なら
ないように心線部と遮蔽層の間に介在された構成とする
とよい。
【0011】また、かかる構成のケーブルを製造する方
法としては、請求項3記載のように、心線部に、その長
手方向に沿って、複数のドレイン素線を縦引した後、そ
の複数のドレイン素線が縦引された状態の心線部の外周
に遮蔽層を被覆するようにするとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる一実施形
態のケーブルについて説明する。
【0013】このケーブル1は、心線部6と、この心線
部6の外周にその長手方向に沿って付設されたドレイン
ワイヤ7と、心線部6の周囲に被覆された遮蔽層8及び
シース層9とを備える。
【0014】上記心線部6は、軟銅線等の線状の導体2
の周囲に絶縁性樹脂を押出被覆することにより絶縁体層
3を形成した絶縁電線4を2本撚り合わせ、この周囲に
絶縁樹脂等により形成されたテープを巻装して押えテー
プ層5を形成したものである。ここで、絶縁電線4とし
ては、例えば、導体2の直径寸法が1.8mm、絶縁体
層3を含む全体の直径寸法が3.0mmのものを用いる
ことができる。なお、心線部6の構成はこれに限られる
ものではなく、例えば、絶縁電線4を3本以上撚り合わ
せたものであってもよいし、また、絶縁電線4を2本撚
り合わせたものを複数組準備し、さらにこれらを撚り合
わせたものであってもよい。
【0015】また、ドレインワイヤ7は、細く伸線され
た銅素線等からなるドレイン素線7aを複数本備えてい
る。それぞれのドレイン素線7aは、心線部6の長手方
向に沿って配設されると共に、心線部6の外周面の周方
向に沿って広がるように並べて配設されている。
【0016】ここで、各ドレイン素線7aは、ドレイン
ワイヤ7をケーブル1の他の部分から分離し取出してグ
ランド接続する際の作業性を考慮して、心線部6の全外
周のうち3分の1以内を占めるような広がりであること
が好ましい。
【0017】遮蔽層8は、ドレインワイヤ7を付設した
状態の心線部6に、アルミ箔とポリエステルとを積層し
たアルミマイラーテープを螺旋状に巻装することにより
形成される。また、シース層9は、遮蔽層8の外周に絶
縁性樹脂を押出被覆することにより形成される。
【0018】このようなケーブル1は、次の方法により
製造することができる。
【0019】まず、複数のドレイン素線7aを心線部6
に沿って縦引し、即ち、各ドレイン素線7aを、従来よ
うに撚り合わせずに直線状に束ねたままの状態で、心線
部6の外周面にその長手方向に沿って付設する。そし
て、その周囲にアルミマイラーテープを巻装して遮蔽層
8を形成し、さらにその周囲に絶縁性樹脂を押出被覆し
てシース層9を形成する。この際、アルミマイラーテー
プを巻装する際の巻付け力がドレイン素線7aの束をケ
ーブル1の径方向に沿って押し広げる力として作用し、
また、絶縁性樹脂を押出被覆する際の樹脂圧力が同じく
ドレイン素線7aの束をケーブル1の径方向に沿って押
し広げる力として作用し、これにより当該束ねられた各
ドレイン素線7aが、心線部6の外周面にその周方向に
広がって配設されるようになり、このようにして、図1
に示すケーブル1を製造することができる。
【0020】なお、各ドレイン素線7aを心線部6に縦
引する際に、各ドレイン素線7aを所定のガイド体によ
りガイドして、予め各ドレイン素線7aを心線部6の外
周面にその周方向に沿って広げた状態に縦引しておき、
その周囲に遮蔽層8,シース層9を形成するようにして
もよい。
【0021】以上のように構成されたケーブル1では、
各ドレイン素線7aが心線部6と遮蔽層8との間にその
周方向に広がるようにして配設されるため、図3に示す
従来例のようにケーブル50の外周の一部分が極端に突
出することもなく、その断面形状を可及的に円形に仕上
げることができる。
【0022】従って、例えば、このケーブル1を、図4
に示すような密閉区画の密閉壁に装着されたパッキンP
のケーブル挿通孔Paに挿通した場合であっても、ケー
ブル1の外周面とパッキンPのケーブル挿通孔Paの内
周面との間に生じる隙間を防止してそれらの間の密着性
を高めることができ、当該密閉空間の密閉性を優れたも
のとすることができる。
【0023】なお、ケーブル1の外周面とパッキンPの
ケーブル挿通孔Pa間に充分な密着性を得ることができ
る程度に、ケーブル1の断面形状を円形に仕上げるため
には、図2に示すように、各ドレイン素線7aがケーブ
ル1の径方向に2層以上に重ならないようにすることが
好ましい。
【0024】なお、実際に本実施形態にかかるケーブル
1を製造し、その最も長い直径寸法(ドレインワイヤ7
の周方向中央部を通過する直径の寸法)と最も短い直径
寸法(ドレインワイヤ7の周方向中央部を通過する直径
に直交する直径の寸法)とを測定した。
【0025】なお、ケーブル1の絶縁電線4としては、
断面積2mm2のものを2本用い、また、ドレイン素線
7aとしては、直径寸法0.18mmのものを50本用
いた。
【0026】この場合、長い方の直径寸法は10.99
mmとなり、短い方の直径寸法は10.94mmとな
り、その差は0.05mmとなる。
【0027】一方、図3に示す従来例では、その最も長
い直径寸法(ドレインワイヤ56の周方向中央部を通過
する直径寸法)が11.50mmとなり、その最も短い
直径寸法(ドレインワイヤ56の周方向中央部を通過す
る直径に直交する直径の寸法)は10.91mmとな
り、その差は0.59mmとなっており、本発明にかか
るケーブル1では、従来例と比較して、かなり円形断面
に近く仕上げることができることがわかる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
のケーブルによると、それぞれ心線部の長手方向に沿っ
て並べられた複数のドレイン素線が、心線部の外周面の
周方向に沿って広げられるようにして、心線部と遮蔽層
との間に介在されてなるドレインワイヤを備えているた
め、その断面形状を可及的に円形に仕上げることができ
る。
【0029】この際、請求項2記載のように、各ドレイ
ン素線を、ケーブルの径方向に2層以上に重ならないよ
うに心線部と遮蔽層の間に介在させれば、断面形状を充
分に円形に仕上げることができる。
【0030】また、このようなケーブルは、各ドレイン
素線を、従来のように撚り合わせずに、直線状のまま心
線部の外周面にその長手方向に沿って付設した後、その
複数のドレイン素線が付設された状態の心線部の外周に
遮蔽層を被覆することにより製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態のケーブルを示す
断面図である。
【図2】同上のケーブルの要部拡大断面図である。
【図3】従来のケーブルを示す断面図である。
【図4】従来のケーブルの問題を示す図である。
【符号の説明】
1 ケーブル 4 絶縁電線 5 テープ層 6 心線部 7 ドレインワイヤ 7a ドレイン素線 8 遮蔽層 1 シース層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心線部と、この心線部の周囲に被覆され
    た遮蔽層とを備えたケーブルであって、 それぞれ前記心線部の長手方向に沿って配設された複数
    のドレイン素線が、前記心線部の外周面の周方向に沿っ
    て広げられるようにして、前記心線部と前記遮蔽層との
    間に介在されてなるドレインワイヤを備えたケーブル。
  2. 【請求項2】 前記各ドレイン素線が、ケーブルの径方
    向に2層以上に重ならないように前記心線部と前記遮蔽
    層の間に介在された請求項1記載のケーブル。
  3. 【請求項3】 心線部に、その長手方向に沿って、複数
    のドレイン素線を縦引した後、 その複数のドレイン素線が縦引された状態の心線部の外
    周に遮蔽層を被覆するケーブルの製造方法。
JP28278299A 1999-10-04 1999-10-04 ケーブル及びその製造方法 Abandoned JP2001110250A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009238555A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Yazaki Corp シールド電線

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009238555A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Yazaki Corp シールド電線

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