JPH09196352A - 廃棄物溶融炉による溶融物の固化処理装置 - Google Patents

廃棄物溶融炉による溶融物の固化処理装置

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JPH09196352A
JPH09196352A JP2588596A JP2588596A JPH09196352A JP H09196352 A JPH09196352 A JP H09196352A JP 2588596 A JP2588596 A JP 2588596A JP 2588596 A JP2588596 A JP 2588596A JP H09196352 A JPH09196352 A JP H09196352A
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JP
Japan
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granulated
sieve
crusher
discharged
water
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Application number
JP2588596A
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English (en)
Inventor
Koichiro Kanefuji
紘一郎 金藤
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03BSEPARATING SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS
    • B03B9/00General arrangement of separating plant, e.g. flow sheets
    • B03B9/04General arrangement of separating plant, e.g. flow sheets specially adapted for furnace residues, smeltings, or foundry slags
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B7/00Working up raw materials other than ores, e.g. scrap, to produce non-ferrous metals and compounds thereof; Methods of a general interest or applied to the winning of more than two metals
    • C22B7/04Working-up slag
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水砕スラグを粉砕する粉砕機における破損事
故を防止できる溶融物固化処理装置を提供する。 【解決手段】 廃棄物溶融炉1の出滓口2から排出され
た溶融物を水砕固化する水砕固化装置3と、この水砕固
化装置の水砕固化物排出口8から排出された水砕固化物
を磁選する磁選機20と、この磁選機の非磁性物出口2
8から排出された粒状物31を粗粒分32と細粒分33
とにふるい分けするふるい30と、このふるいの細粒分
排出口37から排出された細粒分33をさらに粉砕する
粉砕機であって内部にセラミックス製の粉砕用部品をそ
なえた粉砕機45とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃棄物溶融炉に
より廃棄物を溶融処理して得られた溶融物を固化処理す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみや下水汚泥、産業廃棄物などの
焼却灰を廃棄物溶融炉で溶融処理して得られた溶融物
は、例えば特開昭62−172107号公報に開示され
た出滓装置において、水砕槽に投入して水砕固化させ、
得られた水砕固化物を掻き出しコンベヤで搬出して、磁
選機により磁性金属成分よりなる固化細粒物(以下水砕
メタルという)と無機質成分よりなる固化細粒物(以下
水砕スラグという)とに分離し、水砕メタルは重機のバ
ランスウエイト等に再利用され、水砕スラグは土木資
材、建築資材等に再利用される。
【0003】ところで上記水砕スラグは、大きさや形が
不揃いで鋭い角をもち、針状のものも多量に含むため、
一般にケージミル等の粉砕機に投入して粉砕処理される
が、水砕スラグは硬度が高いため、金属製の粉砕用部品
(たとえばケージミルの場合のピン)を有する通常の粉
砕機を用いると、短期間で摩耗してしまう。そこでこの
粉砕用部品をセラミックス製のものとすることにより、
摩耗に対処しているが、たとえば粒径約10mm以上の高
硬度の粗粒スラグや、上記水砕槽における水砕固化の際
に水砕メタルを内包する形で固化し磁選機による選別が
困難な粒径10〜15mm以上のメタルを内包した粗粒ス
ラグが粉砕機に投入されると、上記セラミックス製の粉
砕用部品が簡単に破損してしまい、高価な部品を頻繁に
交換する必要が生じ、保守作業費および部品代がかさみ
不経済であった。
【0004】また上記メタルを内包した粗粒スラグ中の
メタルが小径の場合は、粉砕後の水砕スラグ中に水砕メ
タルが混入し、たとえばこの水砕スラグを建築用や土木
用資材として使用したとき、メタルの発錆によりアスフ
ァルトやコンクリートとのなじみがわるく、また膨張剥
離をおこすという問題点がある。
【0005】さらに金属分の多い廃棄物の場合、廃棄物
溶融炉からの流出物がつらら状に固化して大物水砕メタ
ルとして排出されたり、溶融物以外にもたとえば出滓口
の補助電極の折損物のような大物異物が排出されること
があり、これらの粗大物が磁選機や粉砕機などの処理機
器入口部を閉塞したり、粉砕機内に侵入して粉砕用部品
の破損をひきおこすことがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記従来の
問題点を解決するもので、水砕スラグを粉砕する粉砕機
における破損事故を防止できる溶融物固化処理装置を提
供することを目的とする。
【0007】またこの発明の他の目的は、廃棄物溶融炉
から排出された溶融物の水砕固化物を、水砕スラグと水
砕メタルとに効率よく分離できる溶融物固化処理装置を
提供することにある。
【0008】またこの発明のさらに他の目的は、水砕固
化装置から排出される粗大物による処理機器の閉塞事故
や破損事故を防止できる溶融物固化処理装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
廃棄物溶融炉の出滓口から排出された溶融物を水砕固化
する水砕固化装置と、この水砕固化装置の水砕固化物排
出口から排出された水砕固化物を磁選する磁選機と、こ
の磁選機の非磁性物出口から排出された粒状物を粗粒分
と細粒分とにふるい分けするふるいと、このふるいの細
粒分排出口から排出された細粒分をさらに粉砕する粉砕
機であって内部にセラミックス製の粉砕用部品をそなえ
た粉砕機とを具備したことを特徴とする、廃棄物溶融炉
による溶融物の固化装置である。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ふるいの粗粒分排出口から排出された
粗粒分を破砕する破砕機を設けるとともに、この破砕機
の破砕物排出口から排出された破砕物を、前記水砕固化
装置の水砕固化物排出口から前記磁選機の入口に至る水
砕固化物の経路に返送する返送路を設けたものである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明において、前記水砕固化装置の水砕固
化物排出口から前記磁選機の入口に至る水砕固化物の経
路に、粗大物分離用のふるいを設けたものである。
【0012】この発明において粉砕機としては、ケージ
ミル、ピンミル、振動ミルその他の各種の粉砕機を用い
ることができるが、特に後述の具体例に示す高速遠心式
粉砕機は、粉砕対象粒体が直接衝突する部分がないの
で、保守費および部品代は特に少なくて済み、好まし
い。また粉砕機の粉砕用部品とは、粉砕対象粒体が摺接
あるいは衝突する部品をいう。
【0013】またこの発明において破砕機は、水砕メタ
ルを内包する粗粒スラグを破砕して水砕メタルと水砕ス
ラグに分解するためのものであって、ジョークラッシャ
ー、ハンマークラッシャー、ロールクラッシャー等の各
種のクラッシャーを用いることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図1および図2により請求項
1記載の発明の一具体例を説明する。アーク炉形式の廃
棄物溶融炉1の溢流式の出滓口2の下方には、水砕固化
装置3が配設されている。この水砕固化装置3は、水砕
槽4と、この水砕槽からの還流水を冷却後水砕ノズル5
へ供給する給水系6と、水砕槽4内に配置され槽底面に
沿って走行するかき板を有するスクレーパコンベヤ7と
を備えている。
【0015】スクレーパコンベヤ7により掻出された水
砕固化物が排出される水砕固化物排出口8の下方には、
該排出口8に受入口11を向けて、ベルト12の内側に
バケット13(一部のみ図示)を付設したインナーバケ
ットタイプのバケットエレベータ10が、配置してあ
る。なおバケットエレベータ10は、塔体の図示などを
省略した模式図であらわしてある。
【0016】このバケットエレベータ10の排出口14
の下方には、該排出口14に振動フィーダ21の上面を
向けて、回転ドラム式の磁選機20が配置してある。こ
の磁選機20は、ケーシング22内に上記振動フィーダ
21と、この振動フィーダの下流側において回転自在に
軸支されたドラム23と、このドラムの内部に装備され
た筒状の永久磁石24と、ドラム23の回転方向端部に
おいて該ドラムの外周面に摺接するように支持されたス
クレーパ25とを備えている。そして下部が二股状に分
岐したケーシング22の下部の磁性物出口26の下方に
は、磁選された水砕メタルMを収容する受器27が設置
され、非磁性物出口28の下方にはふるい30が配置さ
れている。
【0017】このふるい30は、水砕スラグS,水砕メ
タルMを内包する粗粒水砕スラグS,電極破片などから
成る粒状物31を、粗粒分32と細粒分33とにふるい
分けするもので、この具体例では、ふるい網34の目開
き寸法=8mmの振動ふるい機を用いている。このふるい
30の粗粒分(ふるい上)排出口35の下方には、粗粒
分32を収容する受器36が配置され、細粒分(ふるい
下)排出口37は、コンベヤ38の一端部上に開口して
いる。
【0018】コンベヤ38の他端部は、細粒分供給量調
整用のホッパ40の開口部40a上に臨ませてあり、こ
のホッパ40の下部に設けた定量切出装置41の先端部
下方には、粉砕機45の受入口46が開口している。
【0019】粉砕機45は、鋳物工場における古砂再生
用に用いられている高速遠心式粉砕機を改良したもので
あり、図2に示すように、円筒状のケーシング47の上
部に設けた投入口48の下方に、ケーシング47に固設
した断面L字状の環状棚49と、この環状棚49の中央
開口部に上縁部が近接配置された短円筒状の回転皿50
とを具備する。回転皿50は、図示しないモータにより
ベルトVを介して高速回転駆動される鉛直方向に延びる
回転軸51に取付けられ、この回転軸51を軸受を介し
て支持する外筒体52は、ベルトカバーを兼ねる支脚5
3に、ブラケット54により取付けられている。
【0020】そしてこの粉砕機45においては、水砕ス
ラグSの細粒分33は、回転皿50内に投入されて遠心
力を受けて鉛直軸線のまわりに旋回しつつ矢印Qで示す
ように回転皿50の上縁部を溢流して環状棚49内に流
入し、この環状棚49内の細粒分33は表面側から回転
皿50内へ落下還流し、矢印Rで示すような循環流が形
成され、細粒分同士が擦れ合って、粉砕(小粒化)され
整粒される。定量切出装置41からの投入量に応じて、
粉砕整粒された粉砕品は、環状棚49の上縁部から溢流
して、スラグ粒Pとして排出口55から流出する。
【0021】この粉砕工程で粉砕対象であるスラグ細粒
分33が摺接する粉砕用部品である回転皿50の底部ラ
イナ56、側部ライナを兼ねるドラムエッジ57、回転
軸51のキャップ58、環状棚49のリングエッジ59
が、金属では短期間で摩耗するため、硬質の(しかし衝
撃に弱い)セラミックスで形成されている。
【0022】そして図1に示すように、粉砕機45の排
出口55は、コンベヤ61上に開口し、このコンベヤ6
1は、スラグ粒P貯留用のピット62の上方に延びてい
る。
【0023】上記構成の溶融物固化処理装置65におい
ては、廃棄物溶融炉1において廃棄物を溶融処理して得
られた溶融物は、出滓口2を溢流して水砕固化装置3の
水砕槽4内へ投入され水砕ノズル5の噴射水を受けて急
冷されて水砕固化し、スクレーパコンベヤ7により水砕
槽4内を搬送されて、水砕固化物排出口8からバケット
エレベータ10の受入口11内に投入される。
【0024】装入シュート15を経てバケットエレベー
タ10の積込部16へ投入され、循環するバケット13
により上方へ搬送された水砕固化物は、排出口14から
磁選機20内に投入される。この磁選機20において
は、振動フィーダ21によりドラム23の外周面上に供
給された固化物中、非磁性の水砕スラグSは比較的高速
で回転するドラム23の外周面から遠心力で飛ばし、磁
性の水砕メタルMのみを永久磁石24の磁力でドラム2
3の外周面に引付けてスクレーパ25で掻落すことによ
り、水砕メタルMと、この磁選された水砕メタルM以外
の粒状物31とに分離する。この分離した水砕メタルM
は磁性物出口26から受器27内に集められ、粒状物3
1は非磁性物出口28から排出されてふるい30のふる
い網34上に供給される。
【0025】ふるい30においては、粒状物31はふる
い分けされ、ふるい網34の目開き寸法より大径の水砕
スラグS,水砕メタルMを内包した粗粒水砕スラグ,お
よび電極破片などが粗粒分32として分離されて、粗粒
分排出口35から受器36内に排出される。またふるい
下の小径の水砕スラグS、および小さな水砕メタルMを
内包した小径の水砕スラグS等が、細粒分33として細
粒分排出口37からコンベヤ38上に排出され、このコ
ンベヤ38により搬送され、ホッパ40および定量切出
装置41を経て、粉砕機45内に投入される。そしてこ
の投入粒体は粉砕機45により粉砕・整粒され、針状物
のない大きさや形状の揃ったスラグ粒Pとしてスラグピ
ット62内に集積する。
【0026】このように粉砕機45には、所定の粒径以
下の細粒分33のみが投入されるので、大径の水砕スラ
グSや水砕メタルMを内包する粗粒スラグ,大形の電極
破片などが粉砕機45に侵入して底部ライナ56その他
の前記セラミックス製の各粉砕用部品を破損したり、粉
砕機45の入口部や内部を閉塞させたりするのを、確実
に防止できるのである。
【0027】次に図3により請求項2記載の発明の一具
体例を説明する。図中、図1と同一部分には同一符号を
付してあり、これらの同一部分の詳細な説明は省略す
る。この溶融物固化処理装置66は、ふるい30の粗粒
分排出口35の下方に、ロールクラッシャから成る破砕
機70を設けるとともに、この破砕機70の破砕物排出
口71の下方に設けた返送用コンベヤ72の先端部を、
バケットエレベータ10の積込部16内に連通する返送
用シュート73の受入口74上に臨ませた点のみが、前
記図1の溶融物固化処理装置65と異なる。
【0028】上記構成の溶融物固化処理装置66におい
ては、前記具体例と同様に、ふるい30によって粒状物
31中の粗粒分32の粉砕機45への侵入が防止される
とともに、粗粒分排出口35から排出された粗粒分32
は破砕機70内に投入され、この粗粒分32中の大径の
水砕スラグSや電極破片などが破砕され小径化されると
ともに、メタルを内包した粗粒スラグが破砕されてメタ
ルとスラグが分離され、これらの小径物の混合体から成
る破砕物75は、返送用コンベヤ72と返送用シュート
73から成る返送路76を経てバケットエレベータ10
の積込部16側に返送される。そしてこの破砕物75
は、水砕固化装置3の水砕固化物排出口8からの水砕固
化物と混合して上方へ搬送されて磁選機20に再度投入
され、前記破砕により分離した内包メタルは磁選され、
前記破砕により小径化した水砕スラグSや内包したメタ
ルと分離され小径化した水砕スラグSは、多くのものが
細粒分33としてふるい30を通過して粉砕機45に供
給され、粉砕・整粒される。
【0029】このように溶融物固化処理装置66におい
ては、破砕機70による粗粒分32の破砕およびその後
の磁選機20による磁選によって、メタルを内包する粗
粒スラグを水砕スラグと水砕メタルに確実に分離でき、
前記具体例に比べて水砕スラグSおよび水砕メタルMの
回収率が向上するのである。
【0030】なおこの具体例では、破砕物排出口71か
ら排出された破砕物75をバケットエレベータ10の積
込部16に返送するようにしたが、この他に、たとえば
バケットエレベータ10の受入口11部や、磁選機20
の振動フィーダ21上など、水砕固化装置3の水砕固化
物排出口8から磁選機20の入口に至る水砕固化物の経
路上の上記以外の位置に至る返送路を設けて、破砕物7
5を返送するようにしてもよい。
【0031】次に図4により請求項3記載の発明の一具
体例を説明する。図中、図1と同一部分には同一符号を
付してあり、これらの同一部分の詳細な説明は省略す
る。この溶融物固化処理装置67は、水砕固化装置3の
水砕固化物排出口8とバケットエレベータ10の受入口
11との間に、粗大物分離用のふるい80を設け、この
ふるいのふるい上排出口81の下方に、粗大物82を収
容する受器83を配置した点のみが、前記図1の溶融物
固化処理装置65と異なる。このふるい80としてこの
具体例では、ふるい網84の目開き寸法=30mmの振動
ふるい機を用いており、ふるい網84はバケットエレベ
ータ10の受入口11の直上部に設けられ、この受入口
11に続く装入シュート15が、ふるい下排出口として
機能するようになっている。
【0032】上記構成の溶融物固化処理装置67におい
ては、前記図1の具体例と同様に、ふるい30によって
粒状物31中の粗粒分32の粉砕機45への侵入が防止
されるとともに、水砕固化装置3の水砕固化物排出口8
から排出された大物水砕メタルや電極折損物などの粗大
物82が、ふるい80によって分離されて、ふるい上排
出口81から受器83内へ排出され、これらの粗大物8
2がバケットエレベータ10を経て磁選機20や粉砕機
45に侵入するのが防止されるので、これらの後続処理
機器(バケットエレベータ10を含む)における閉塞事
故や破損事故を防止できるのである。
【0033】なおこの具体例では、ふるい80を水砕固
化物排出口8の直下部に設けたので、粗大物82が早期
に分離されバケットエレベータ10等の搬送機器部に侵
入しないので、粗大物82によるこの搬送機器部の閉塞
事故や破損事故をも防止できるという長所を有するもの
であるが、この他に、ふるい80を磁選機20の振動フ
ィーダ21の上方や、上記搬送機器の中間部(たとえば
直列配置の2基のコンベヤの中間部)など、水砕固化装
置3の水砕固化物排出口8から磁選機20の入口に至る
水砕固化物流通経路上の上記以外の位置に設けてもよ
い。
【0034】次に図5により請求項3記載の発明の他の
具体例を説明する。図中、図1および図3および図4と
同一部分には同一符号を付してあり、これらの詳細な説
明は省略する。この溶融物固化処理装置68は、水砕固
化装置3の水砕固化物排出口8とバケットエレベータ1
0の受入口11との間に、図4と同じ粗大物分離用のふ
るい80を設け、このふるいのふるい上排出口81の下
方に、粗大物82を収容する受器83を配置した点のみ
が、前記図3の溶融物固化処理装置66(すなわち、図
1の溶融物固化処理装置65に破砕機70,返送路76
を設けたもの)と異なる。
【0035】このように溶融物固化処理装置68は、図
3および図4の両具体例を組合わせた構成を有するた
め、これら両具体例の前述の各作用効果が併せ得られる
ほか、粗大物82はふるい80によって分離されるた
め、これら粗大物82が磁選機20,ふるい30上を経
て破砕機70に到達することがなく、従って破砕機70
の負荷が軽減化され小形の破砕機70の使用が可能とな
るとともに、破砕機70による破砕物75の粒度をさら
に小径化して細粒分33として回収される水砕スラグS
の回収量の増加をはかることもできる。
【0036】なおこの具体例においても、破砕物75の
返送路76による返送位置や、粗大物分離用のふるい8
0の設置位置は、図3および図4の場合に関して前記例
示したように、図5以外の位置としてもよい。
【0037】この発明は上記各具体例に限定されるもの
ではなく、たとえば水砕固化装置3,磁選機20,ふる
い30,粉砕機45等の各機器間の粒状物搬送手段は上
記以外の形式のコンベヤやシュート等を用いてもよく、
またこの粒状物搬送手段を省略して上流側の機器の粒状
物排出口を下流側の機器の粒状物受入口に直接臨ませた
り直接接続したりしてもよい。また廃棄物溶融炉1、水
砕固化装置3、磁選機20、ふるい30および80、粉
砕機45、破砕機70等は、上記以外の形式のものとし
てもよく、ふるい網の目開き寸法も上記以外の値として
もよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、粉砕機にはふるいによってふるい分けされ
た細粒分のみが投入されるので、粉砕機内部のセラミッ
クス製の粉砕用部品の破損事故を防止できる。
【0039】また請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の発明による効果に加えて、メタルを内包した粗
粒スラグは破砕機によって破砕されスラグとメタルに分
離後返送路を経て磁選機により磁選されるので、水砕固
化物を水砕スラグと水砕メタルに効率よく分離でき、水
砕スラグおよび水砕メタルの回収率が向上するという効
果が得られる。
【0040】また請求項3記載の発明によれば、請求項
1または請求項2記載の発明による効果に加えて、水砕
固化装置の水砕固化物排出口から排出された大物水砕メ
タルや電極折損物などの粗大物はふるいによって分離さ
れるので、この粗大物による処理機器の閉塞事故や破損
事故を防止できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一具体例を示す溶融物固
化処理装置の機器系統図(縦断面図)である。
【図2】図1における粉砕機の要部縦断面図である。
【図3】請求項2記載の発明の一具体例を示す溶融物固
化処理装置の機器系統図(縦断面図)である。
【図4】請求項3記載の発明の一具体例を示す溶融物固
化処理装置の機器系統図(縦断面図)である。
【図5】請求項3記載の発明の他の具体例を示す溶融物
固化処理装置の機器系統図(縦断面図)である。
【符号の説明】
1…廃棄物溶融炉、2…出滓口、3…水砕固化装置、4
…水砕槽、7…スクレーパコンベヤ、8…水砕固化物排
出口、10…バケットエレベータ、20…磁選機、26
…磁性物出口、28…非磁性物出口、30…ふるい、3
1…粒状物、32…粗粒分、33…細粒分、34…ふる
い網、35…粗粒分排出口、37…細粒分排出口、40
…ホッパ、45…粉砕機、49…環状棚、50…回転
皿、65…溶融物固化処理装置、66…溶融物固化処理
装置、67…溶融物固化処理装置、68…溶融物固化処
理装置、70…破砕機、71…破砕物排出口、72…返
送用コンベヤ、73…返送用シュート、75…破砕物、
76…返送路、80…ふるい、81…ふるい上排出口、
82…粗大物、84…ふるい網。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物溶融炉の出滓口から排出された溶
    融物を水砕固化する水砕固化装置と、この水砕固化装置
    の水砕固化物排出口から排出された水砕固化物を磁選す
    る磁選機と、この磁選機の非磁性物出口から排出された
    粒状物を粗粒分と細粒分とにふるい分けするふるいと、
    このふるいの細粒分排出口から排出された細粒分をさら
    に粉砕する粉砕機であって内部にセラミックス製の粉砕
    用部品をそなえた粉砕機とを具備したことを特徴とする
    廃棄物溶融炉による溶融物の固化処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ふるいの粗粒分排出口から排出され
    た粗粒分を破砕する破砕機を設けるとともに、この破砕
    機の破砕物排出口から排出された破砕物を、前記水砕固
    化装置の水砕固化物排出口から前記磁選機の入口に至る
    水砕固化物の経路に返送する返送路を設けた請求項1記
    載の廃棄物溶融炉による溶融物の固化処理装置。
  3. 【請求項3】 前記水砕固化装置の水砕固化物排出口か
    ら前記磁選機の入口に至る水砕固化物の経路に、粗大物
    分離用のふるいを設けた請求項1または請求項2記載の
    廃棄物溶融炉による溶融物の固化処理装置。
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