JP3414705B2 - 灰溶融における前処理システム - Google Patents

灰溶融における前処理システム

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JP3414705B2 JP2000221589A JP2000221589A JP3414705B2 JP 3414705 B2 JP3414705 B2 JP 3414705B2 JP 2000221589 A JP2000221589 A JP 2000221589A JP 2000221589 A JP2000221589 A JP 2000221589A JP 3414705 B2 JP3414705 B2 JP 3414705B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、灰溶融における前
処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ごみ焼却施設から排出される焼却
灰および飛灰(塵埃)についても、減容化のために溶融
化処理が行われている。
【0003】従来、灰を溶融化処理する場合、焼却灰に
は鉄塊(鉄屑)などの異物が混入しているため、篩機な
どにより異物が分離された後、灰溶融炉にて溶融化処理
が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉄塊などの
異物が分離されたとしても、焼却灰には飛灰が一部混入
しており、このような焼却灰が、灰の溶融に用いられて
いるコークスベッド形式の溶融炉に投入されると、溶融
炉の運転に支障を来たすという問題が生じる。すなわ
ち、コークスベッド形式の溶融炉内では、コークスの間
に粒径が非常に小さい飛灰が入り込み、通気が悪くなっ
て、灰の溶融を十分に行うことができなくなるという問
題がある。なお、灰溶融炉が流動床式の場合には、溶融
すべき飛灰が溶融時の排ガス中に飛散してしまうという
問題も生じる。
【0005】そこで、本発明は、焼却灰に飛灰が混じっ
ている場合でも、灰の溶融を十分に行うことができる灰
溶融における前処理システムを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の灰溶融における前処理システムは、ごみ焼
却炉から排出される焼却灰を灰溶融炉にて溶融させる際
の前処理を行うシステムであって、焼却灰を導き混入し
ている鉄塊などの大きい異物を分離する異物分離機と、
この異物分離機にて分離された異物を導き破砕するとと
もに異物に付着した焼却灰を叩き落とすための破砕機
と、この破砕機にて破砕された破砕物を鉄分と灰分とに
選別するための磁力選別機と、上記異物分離機から排出
された焼却灰を導き所定粒径より大きい粗粒灰と所定粒
径より小さい細粒灰とに分離するための灰分離機と、こ
の灰分離機にて分離された細粒灰を導いて所定の大きさ
の塊状灰に成形する成形機とを具備し、且つ上記異物分
離機は、水平軸心回りで回転自在に設けられた回転枠体
の外周面に、開口穴が多数形成された篩板が筒状に配置
されてなる回転側筒体と、この回転側筒体の中心部に水
平方向で挿通された回転軸体に揺動自在に設けられた複
数個のハンマーと、上記回転側筒体の外周に配置されて
上記開口穴を通過した焼却灰を捕捉するための固定側筒
体と、上記回転側筒体および回転軸体を、それぞれ同時
にまたは別個に回転させる電動機とから構成され、さら
に上記灰分離機は、上部が筒状部にされ且つ下部が逆円
錐形状にされるとともに下端に細粒灰の取出部を有する
ホッパー部にされた容器本体と、この容器本体の筒状部
の中心部にて軸受部材を介して鉛直軸心回りで回転自在
に設けられた回転軸体と、容器本体の筒状部内に配置さ
れ且つ上記回転軸体に軸受部材を介して回転自在に設け
られるとともに上部に拡散板が取り付けられた回転枠体
およびこの回転枠体の外周に取り付けられた分級網から
なる分級用筒体と、上記回転軸体を回転させる電動機
と、焼却灰を上記分級用筒体内に供給するための焼却灰
供給部と、上記容器本体のホッパー部の内側に配置され
て上記分級用筒体内に残った粗粒灰を取り出すための取
出用ホッパーとから構成されたものである
【0007】また、本発明の他の灰溶融における前処理
システムは、ごみ焼却炉から排出される焼却灰およびそ
の排ガス経路に設けられた集塵機にて回収された飛灰を
灰溶融炉にて溶融させる際の前処理を行うシステムであ
って、焼却灰を導き混入している鉄塊などの大きい異物
を分離する異物分離機と、この異物分離機にて分離され
た異物を導き破砕するとともに異物に付着した焼却灰を
叩き落とすための破砕機と、この破砕機にて破砕された
破砕物を鉄分と灰分とに選別するための磁力選別機と、
上記異物分離機から排出された焼却灰を導き所定粒径よ
り大きい粗粒灰と所定粒径より小さい細粒灰とに分離す
るための灰分離機と、この灰分離機にて分離された細粒
灰および上記集塵機からの飛灰を導いて所定の大きさの
塊状灰に成形する成形機とを具備し、且つ上記異物分離
機は、水平軸心回りで回転自在に設けられた回転枠体の
外周面に、開口穴が多数形成された篩板が筒状に配置さ
れてなる回転側筒体と、この回転側筒体の中心部に水平
方向で挿通された回転軸体に揺動自在に設けられた複数
個のハンマーと、上記回転側筒体の外周に配置されて上
記開口穴を通過した焼却灰を捕捉するための固定側筒体
と、上記回転側筒体および回転軸体を、それぞれ同時に
または別個に回転させる電動機とから構成され、さらに
上記灰分離機は、上部が筒状部にされ且つ下部が逆円錐
形状にされるとともに下端に細粒灰の取出部を有するホ
ッパー部にされた容器本体と、この容器本体の筒状部の
中心部にて軸受部材を介して鉛直軸心回りで回転自在に
設けられた回転軸体と、容器本体の筒状部内に配置され
且つ上記回転軸体に軸受部材を介して回転自在に設けら
れるとともに上部に拡散板が取り付けられた回転枠体お
よびこの回転枠体の外周に取り付けられた分級網からな
る分級用筒体と、上記回転軸体を回転させる電動機と、
焼却灰を上記分級用筒体内に供給するための焼却灰供給
部と、上記容器本体のホッパー部の内側に配置されて上
記分級用筒体内に残った粗粒灰を取り出すための取出用
ホッパーとから構成されたものである。
【0008】上記の各構成によると、ごみ焼却炉から排
出される焼却灰から鉄塊などの異物を分離し、この異物
が分離された焼却灰を細粒灰と粗粒灰とに分離するとと
もに、少なくとも、この焼却灰に含まれている飛灰であ
る細粒灰を、所定の大きさの塊状灰に成形するようにし
たので、例えばコークスベッド形式の灰溶融炉に投入し
た場合、灰がコークスの間に入り込むことにより、溶融
炉の運転に支障が生じるような事態を防止し得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の灰溶
融における前処理システムを、図1〜図5に基づき説明
する。
【0010】この前処理システムは、ごみ焼却炉から排
出される焼却灰および排ガス経路に設けられた集塵機に
て回収される飛灰(煤塵)を、例えばコークスベッド形
式の灰溶融炉にて溶融させる際に、前段階で行われる処
理に関するものである。
【0011】まず、前処理システムについて説明する。
この前処理システムは、図1に示すように、ごみ焼却炉
Aからの焼却灰を導くとともに焼却灰中に混入している
比較的寸法の大きい、例えば粒径が50mmより大きい
鉄塊(所謂、鉄屑で、空き缶、機器部品などが含まれ
る)などの異物を分離する異物分離機1と、この異物分
離機1にて分離された異物を導き破砕するとともに異物
に付着した焼却灰を落とすための竪型の破砕機2と、こ
の破砕機2にて細かく破砕された破砕物を磁力により鉄
分と灰分とに選別するための磁力選別機3と、上記異物
分離機1にて分離された焼却灰を導き所定粒径(例え
ば、6mm)より大きい粗粒灰(6mmオーバー)と所
定粒径より小さい細粒灰(6mmアンダー)とに分離す
るための灰分離機4と、この灰分離機4にて分離された
細粒灰および集塵機Bにて回収された飛灰を導いて溶融
処理に適した大きさの塊状灰に成形する成形機5とから
構成されている。
【0012】ところで、上記異物分離機1としては、例
えばインパクトトロンメル式のものが使用される。この
インパクトトロンメル式の異物分離機1は、図2に示す
ように、水平軸心回りで回転自在に設けられた回転枠体
11の外周面に、例えば直径が50mmの円形の開口穴
12aが多数形成された篩板(パンチングメタルなどが
用いられる)12が筒状に配置されてなる回転側筒体1
3と、この回転側筒体13の中心部に水平方向で挿通さ
れた回転軸体14に揺動自在に設けられた複数個のハン
マー(図面上、間隔を有して配置したが、勿論、間隔を
設けずに、多数配置してもよい)15と、上記回転側筒
体13の外周に配置されて50mmの開口穴12aを通
過した焼却灰を捕捉するための固定側筒体16と、上記
回転側筒体13および回転軸体14を、それぞれ同時に
または別個に回転させる電動機(図示せず)とから構成
されている。
【0013】したがって、回転側筒体13内に焼却灰が
供給されると、回転側筒体13の回転および回転軸体1
4の回転によるハンマー15の揺動により、焼却灰中の
鉄塊などの異物が砕かれるとともに異物に付着している
灰分が叩き落とされ、ここで、50mmより小さい焼却
灰は回転側筒体13と固定側筒体16との間から取り出
されるとともに、50mmより大きい異物すなわち鉄塊
が回転側筒体13の端部に形成された開口部から取り出
される。
【0014】また、上記破砕機2としては、竪型のもの
が使用される。この破砕機2は、図3に示すように、ケ
ーシング21の内部に軸受部材22を介して鉛直軸心回
りで回転自在に設けられた回転軸体23に、上下におい
て所定間隔でもって3枚の支持板体24が固定されると
ともに、これら各支持板体24,24の間に、複数個の
円盤状の破砕刃(ハンマーともいう)25が遊転自在に
配置されたもので、ケーシング21の側部に配置された
電動機26によりプーリーおよびベルトよりなる伝導機
構27を介して回転軸体23が回転される、すなわち破
砕刃25が回転されるものである。
【0015】したがって、異物分離機1の回転側筒体1
3の開口部から排出された鉄塊などの異物がケーシング
21内に供給されると、この異物は鉛直軸心回りで回転
される複数個の破砕刃25により効果的に破砕されると
ともに、異物に付着している灰分が叩き落とされる。
【0016】また、上記灰分離機4としては、円筒竪型
分級機が使用される。この円筒竪型分級機である灰分離
機4は、図4に示すように、上部が筒状部31aにされ
るとともに下部が逆円錐形状のホッパー部31bにされ
た容器本体31と、この容器本体31の筒状部31aの
中心部にて軸受部材32を介して鉛直軸心回りで回転自
在に設けられた回転軸体33と、容器本体31の筒状部
31a内に配置され且つ上記回転軸体33に軸受部材3
4を介して回転自在に設けられるとともに上部に拡散板
35が取り付けられた回転枠体36およびこの回転枠体
36の外周に取り付けられるとともに例えば開口幅が6
mmにされた分級網37からなる分級用筒体38と、上
記回転軸体33の上端部に設けられたプーリー39を介
して回転軸体33を回転させる電動機(図示せず)と、
上記容器本体31の上部に設けられて焼却灰を分級用筒
体38内に供給するための筒状の焼却灰供給部40と、
上記容器本体31のホッパー部31bの内側に配置され
て分級用筒体38内に残った6mmより大きい粗粒灰
(6mmオーバー)を取り出すための取出用ホッパー4
1とから構成されている。なお、容器本体31のホッパ
ー部31bには、6mmより小さい細粒灰(6mmアン
ダー)取り出すための筒状取出部31cが、また取出用
ホッパー41には、粗粒灰を取り出すための筒状取出部
41aがそれぞれ設けられている。
【0017】したがって、焼却灰供給部40より拡散板
35を介して分級用筒体38内に拡散供給された焼却灰
は、回転される分級用筒体38の分級網37に押し付け
られて、その開口幅より小さい焼却灰、すなわち6mm
アンダーの細粒灰は分級用筒体38と容器本体31の筒
状部31aとの間に移動し、ホッパー部31bを経て筒
状取出部31cから外部に取り出される。
【0018】一方、6mmオーバーの粗粒灰について
は、分級用筒体38内に残り、下部に配置された取出用
ホッパー41に落下して、その筒状取出部41aから外
部に取り出される。
【0019】なお、この焼却灰には、飛散するのを防止
するために、水が散布されているが、勿論、この円筒型
分級機は湿式にも対応し得るものである。さらに、上記
成形機5としては、例えば造粒機が使用される。
【0020】この造粒機である成形機5には、例えば所
定径の円筒状成形室を有するケーシングと、このケーシ
ングの成形室の端部に配置されて直径が例えば数mm程
度の開口穴が多数形成されたダイと、ケーシングの内部
に配置されて投入口から成形室内に供給された例えば水
分を含む灰を、成形室の端部に設けられたダイから押し
出して所定径のペレット状の塊状灰(粒状物)を多数成
形(造粒)するための押出用ロッドとが具備されてい
る。
【0021】したがって、灰分離機4で分離された細粒
灰および集塵機Bにて回収された飛灰が成形機5の成形
室に供給されると、押出用ロッドにより押圧されて前端
のダイの開口穴から押し出されて、径が数ミリのペレッ
ト状の塊状灰が形成される。なお、塊状灰の長さは、押
出し時に、適宜、適当な長さに自然に分断されて、灰の
溶融化に適した寸法となる。
【0022】上記前処理システムにおける焼却灰の前処
理方法について説明する。ごみ焼却施設からは、焼却残
渣である焼却灰と、排ガス中に含まれる粉塵すなわち飛
灰とが排出される。なお、焼却灰中には、空き缶、機器
部品などの鉄塊の他に飛灰が含まれており、以下、ごみ
焼却炉から排出された飛灰を一部含む焼却灰および集塵
機にて回収された飛灰の前処理方法について説明する。
【0023】まず、ごみ焼却炉Aから排出されて貯留ピ
ットに貯留された焼却灰は、投入用ホッパー、供給用コ
ンベアなどを介して異物分離機1に供給され、ここで大
きさが50mmより大きい鉄塊などの異物と、50mm
より小さい焼却灰(なお、50mmより小さい鉄塊も混
入している)とに分離される。
【0024】50mmより大きい異物については、直
接、またはコンベアなどを介して、破砕機2に供給さ
れ、ここで、細かく破砕されるとともに異物に付着した
灰が叩き落とされる。なお、この破砕機2では、例えば
空き缶などの鉄屑(鉄塊)の体積が減じられるととも
に、その角が丸められて、以後の鉄屑(鉄塊)の取り扱
いが容易となる。
【0025】この破砕機2にて破砕(または粉砕)され
た破砕物は、振動コンベアなどを介して磁力選別機(磁
気選別機ともいう)3に送られ、ここで磁力により鉄分
と灰分(焼却灰)とに選別される。
【0026】ところで、上記異物分離機1にて分離され
た50mmアンダーの焼却灰については灰分離機4に供
給され、ここで、6mmオーバーの粗粒灰と、6mmア
ンダーの細粒灰とに分離される。
【0027】この灰分離機4にて分離された6mmオー
バーの粗粒灰および上記磁力選別機3にて鉄分が除去さ
れて残った比較的大きい粒径の灰分(焼却灰)は、灰溶
融炉Cに供給されて、そのまま溶融される。
【0028】一方、上記灰分離機4にて分離された6m
mアンダーの細粒灰は、ごみ焼却施設の集塵機にて回収
された飛灰と一緒に成形機5に供給され、ここで、径が
数ミリで適当な長さのペレット状の塊状灰に形成され
る。
【0029】この成形機5にて得られた塊状灰は、上述
したように、灰分離機4からの粗粒灰および磁力選別機
3にて選別された灰分である焼却灰と一緒に、灰溶融炉
Cに供給されて溶融化処理が行われる。
【0030】このように、粒径が小さい焼却灰および飛
灰を塊状灰に形成して、コークスベッド形式の灰溶融炉
に供給するようにしているので、従来のように、灰がコ
ークスの間に入り込むようなことがなくなり、したがっ
て灰の溶融を十分に且つ確実に行うことができる。
【0031】なお、磁力選別機3にて選別された鉄分は
スクラップとして回収される。上述した実施の形態の構
成によると、ごみ焼却炉から排出される焼却灰を異物分
離機にて鉄塊などの異物を分離し、この異物が分離され
た焼却灰を、灰分離機にて細粒灰と粗粒灰とに分離する
とともに、少なくとも、この焼却灰に含まれている飛灰
である細粒灰を(実際には、ごみ焼却施設の集塵機にて
回収された飛灰と一緒に)成形機にて、所定の大きさの
塊状灰に成形するようにしているので、コークスベッド
形式の灰溶融炉に投入した場合でも、灰がコークスの間
に入り込むような事態が生じることがなく、したがって
灰溶融炉の運転に支障をきたすことはない。なお、灰溶
融炉が流動床式の場合でも、溶融炉内での灰の浮遊が防
止されるため、同様に、灰溶融炉の運転に支障をきたす
ことはない。
【0032】また、上記実施の形態では、通常、焼却灰
とは別のラインにて溶融化されている集塵機からの飛灰
についても、成形機に供給して、焼却灰中に含まれてい
る細粒灰と一緒に塊状灰に成形するようにしているた
め、前処理を効率よく行うことができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の各前処理システム
の構成によると、ごみ焼却炉から排出される焼却灰から
鉄塊などの異物を分離し、この異物が分離された焼却灰
を、細粒灰と粗粒灰とに分離するとともに、少なくと
も、この焼却灰に含まれている飛灰である細粒灰を、所
定の大きさの塊状灰に成形するようにしたので、例えば
コークスベッド形式の灰溶融炉に投入した場合、灰がコ
ークスの間に入り込むような事態が生じることがなく、
したがって灰の溶融を十分に且つ確実に行うことができ
る。すなわち、灰溶融炉の運転に支障をきたすことはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における灰溶融における前
処理システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】同前処理システムの異物分離機における要部の
一部切欠斜視図である。
【図3】同前処理システムの破砕機の概略構成を示す断
面図である。
【図4】同前処理システムの灰分離機の概略構成を示す
要部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 異物分離機 2 破砕機 3 磁力選別機 4 灰分離機 5 成形機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B03C 1/00 B07B 1/24 B07B 1/20 9/00 A 1/24 B09B 5/00 ZABN 9/00 3/00 Z

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ごみ焼却炉から排出される焼却灰を灰溶融
    炉にて溶融させる際の前処理を行うシステムであって、 焼却灰を導き混入している鉄塊などの大きい異物を分離
    する異物分離機と、この異物分離機にて分離された異物
    を導き破砕するとともに異物に付着した焼却灰を叩き落
    とすための破砕機と、この破砕機にて破砕された破砕物
    を鉄分と灰分とに選別するための磁力選別機と、上記異
    物分離機から排出された焼却灰を導き所定粒径より大き
    い粗粒灰と所定粒径より小さい細粒灰とに分離するため
    の灰分離機と、この灰分離機にて分離された細粒灰を導
    いて所定の大きさの塊状灰に成形する成形機とを具備
    し、且つ上記異物分離機は、水平軸心回りで回転自在に設け
    られた回転枠体の外周面に、開口穴が多数形成された篩
    板が筒状に配置されてなる回転側筒体と、この回転側筒
    体の中心部に水平方向で挿通された回転軸体に揺動自在
    に設けられた複数個のハンマーと、上記回転側筒体の外
    周に配置されて上記開口穴を通過した焼却灰を捕捉する
    ための固定側筒体と、上記回転側筒体および回転軸体
    を、それぞれ同時にまたは別個に回転させる電動機とか
    ら構成され、 さらに上記灰分離機は、上部が筒状部にされ且つ下部が
    逆円錐形状にされるとともに下端に細粒灰の取出部を有
    するホッパー部にされた容器本体と、この容器本体の筒
    状部の中心部にて軸受部材を介して鉛直軸心回りで回転
    自在に設けられた回転軸体と、容器本体の筒状部内に配
    置され且つ上記回転軸体に軸受部材を介して回転自在に
    設けられるとともに上部に拡散板が取り付けられた回転
    枠体およびこの回転枠体の外周に取り付けられた分級網
    からなる分級用筒体と、上記回転軸体を回転させる電動
    機と、焼却灰を上記分級用筒体内に供給するための焼却
    灰供給部と、上記容器本体のホッパー部の内側に配置さ
    れて上記分級用筒体内に残った粗粒灰を取り出すための
    取出用ホッパーとから構成された ことを特徴とする灰溶
    融における前処理システム。
  2. 【請求項2】ごみ焼却炉から排出される焼却灰およびそ
    の排ガス経路に設けられた集塵機に て回収された飛灰を
    灰溶融炉にて溶融させる際の前処理を行うシステムであ
    って、 焼却灰を導き混入している鉄塊などの大きい異物を分離
    する異物分離機と、この異物分離機にて分離された異物
    を導き破砕するとともに異物に付着した焼却灰を叩き落
    とすための破砕機と、この破砕機にて破砕された破砕物
    を鉄分と灰分とに選別するための磁力選別機と、上記異
    物分離機から排出された焼却灰を導き所定粒径より大き
    い粗粒灰と所定粒径より小さい細粒灰とに分離するため
    の灰分離機と、この灰分離機にて分離された細粒灰およ
    び上記集塵機からの飛灰を導いて所定の大きさの塊状灰
    に成形する成形機とを具備し、 且つ上記異物分離機は、水平軸心回りで回転自在に設け
    られた回転枠体の外周面に、開口穴が多数形成された篩
    板が筒状に配置されてなる回転側筒体と、この回転側筒
    体の中心部に水平方向で挿通された回転軸体に揺動自在
    に設けられた複数個のハンマーと、上記回転側筒体の外
    周に配置されて上記開口穴を通過した焼却灰を捕捉する
    ための固定側筒体と、上記回転側筒体および回転軸体
    を、それぞれ同時にまたは別個に回転させる電動機とか
    ら構成され、 さらに上記灰分離機は、上部が筒状部にされ且つ下部が
    逆円錐形状にされるとともに下端に細粒灰の取出部を有
    するホッパー部にされた容器本体と、この容器本体の筒
    状部の中心部にて軸受部材を介して鉛直軸心回りで回転
    自在に設けられた回転軸体と、容器本体の筒状部内に配
    置され且つ上記回転軸体に軸受部材を介して回転自在に
    設けられるとともに上部に拡散板が取り付けられた回転
    枠体およびこの回転枠体の外周に取り付けられた分級網
    からなる分級用筒体と、上記回転軸体を回転させる電動
    機と、焼却灰を上記分級用筒体内に供給するための焼却
    灰供給部と、上記容器本体のホッパー部の内側に配置さ
    れて上記分級用筒体内に残った粗粒灰を取り出すための
    取出用ホッパーとから構成されたことを特徴とする灰溶
    融における前処理システム。
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