JPH11179334A - 廃棄物溶融炉の溶融物からのスラグの回収方法及び装置 - Google Patents

廃棄物溶融炉の溶融物からのスラグの回収方法及び装置

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JPH11179334A
JPH11179334A JP9351282A JP35128297A JPH11179334A JP H11179334 A JPH11179334 A JP H11179334A JP 9351282 A JP9351282 A JP 9351282A JP 35128297 A JP35128297 A JP 35128297A JP H11179334 A JPH11179334 A JP H11179334A
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JP
Japan
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slag
melting furnace
magnetic separator
waste
metal
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Application number
JP9351282A
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English (en)
Inventor
Osamu Araki
修 荒木
展夫 ▲高▼須
Nobuo Takasu
Hiroyuki Unishi
裕之 卯西
Sunao Nakamura
直 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】廃棄物溶融炉の水砕された固化物からメタル分
を効率良く除去し、高品質なスラグを安定して回収する
事。 【解決手段】廃棄物を直接溶融する溶融炉1からの出滓
溶融物3の処理において、廃棄物の溶融炉の出滓口2の
下方に設置した水砕装置4と、水中から掻き出された固
化物5から粒径の大きいメ夕ルの玉16のみを粗選別除
去する粗磁選機15と、前記粗磁選機で磁選されずに通
過した残りの固化物を粉砕する粉砕機17と、その後段
に配置され、細粒化したメタル分18を本選別除去する
本選磁選機8と、によって構成される廃棄物溶融炉の溶
融物からのスラグの回収装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般ごみや産業廃
棄物を直接溶融する廃棄物溶融炉において、炉から出滓
した溶融物の処理方法に関する。
【0002】
【従来技術】図3は、特開平8−187485で開示さ
れている廃棄物溶融炉の流出物処理方法の説明図であ
る。即ち、溶融炉1の開放された出滓口2の下方に、溶
融物3を水砕固化する水砕装置4が設置されている。水
砕装置4内に堆積した固化物5を水中からかき上げた
後、スラグの固化物6とメタルの固化物7に分離するた
めの、回転ドラム式磁選機8が接続されている。
【0003】溶融炉1から常時出滓された溶融物3は、
水砕装置4中の水9中に落下する。水9中で急冷された
固化物5は、水中からかき出すために設置されたコンベ
ア10上に沈降し、その下流に設置された回転ドラム式
磁選機8に供給される。
【0004】メタルの固化物7は磁性を示すため、ドラ
ム11内に装備された永久磁石12に吸引されてドラム
表面13に吸着すると共に、非磁性のスラグの固化物6
は比較的高速で回転するドラム11の遠心力によって飛
ばされる。また、回転ドラム式磁選機8のドラム表面1
3に吸着されたメタルの固化物7は、ドラム表面13に
近接して設置されたスクレーパ14によってドラム表面
13から掻き取られる。こうした一連のプロセスによっ
て、スラグの固化物6とメタルの固化物7に分別され、
スラグの固化物6は路盤材や骨材などに再利用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、実際に水砕し
た溶融物を観察してみると、メタル分は粒の大きな固化
物とスラグ分に内包される細粒に分けられる。粒径の大
きいメタルの固化物は、細粒のメ夕ルの固化物に比して
磁選機に強く吸着される傾向が有る。
【0006】一方、スラグの固化物に内包されている粒
径の小さい、かつ磁気に吸着される度合いの小さいメタ
ル分は、十分な吸引力が得られず、高速で回転するドラ
ムの遠心力によって磁選機から振るい落とされてしま
う。ドラムに吸着しない固化物は、再利用を目的として
回収されるスラグに不純物として混入する結果となる。
【0007】また、メタル分を確実に吸着するために、
磁選機の磁力を大きくすると、メタルと共にそれを包含
するスラグ分も磁選されてしまい、有効利用が期待され
るスラグの回収率を低下させてしまう。
【0008】本発明は、上記の従来技術の問題点を鑑み
て考案されたもので、水砕された固化物からメタル分を
効率良く除去し、高品質なスラグを安定して回収するた
めの方法および設備を提供する事を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、廃棄
物を直接溶融する溶融炉からの出滓溶融物の処理におい
て、スラグとメタルよりなる溶融物を同時に水砕してで
きた固化物から、まず粒径の大きいメタルの玉を除去す
る粗磁選を行い、残りの固化物を粉砕して細粒化した後
に粒径の小さいメタル分を本磁選で取り除く事によっ
て、スラグを効率よく回収する事を特徴とする廃棄物溶
融炉の溶融物からのスラグの回収方法である。
【0010】請求項2の発明は、廃棄物を直接溶融する
溶融炉からの出滓溶融物の処理において、廃棄物の溶融
炉の出滓口の下方に設置した水砕装置と、水中から掻き
出された固化物から粒径の大きいメ夕ルの玉のみを粗選
別除去する粗磁選機と、前記粗磁選機で磁選されずに通
過した残りの固化物を粉砕する粉砕機と、その後段に配
置され、細粒化したメタル分を本選別除去する本選磁選
機と、によって構成される廃棄物溶融炉の溶融物からの
スラグの回収装置である。この回収装置によって、廃棄
物溶融炉の溶融物から品質のよいスラグを効率的に回収
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、水砕された固化物の
内で、メタル分は粒径の大きな玉のような状態かもしく
は細粒化されてスラグに内包されて存在し、大きなメタ
ルの玉は粒径の小さいメタルと比較して、磁気に吸着さ
れる度合いが非常に強いという知見に基づいたものであ
る。
【0012】図1は本発明の実施の形態の1例の説明図
である。廃棄物の溶融炉1の下方に常時開放された出滓
口2から、連続的に出滓された溶融物3は、水砕装置4
の水9中に落下する。溶融物3は水9中で急冷されて固
化物5となる。固化物5は、水中からかき出すために設
置されたコンベア10等の固形物5を連続的に運搬可能
な搬送手段の上に沈降し、その下流にある磁選機15、
一例として吊り下げ型磁選機で磁選される。
【0013】このとき、磁選機15は粒径の大きいメタ
ルの玉16のみを選別する様にコンベアと磁選器の間の
距離を設定し、磁気吸引力が調整されている。磁選機1
5で選別除去されることなくを通過した固化物5は後段
に配置された粉砕機17で細粒化され、スラグの塊に内
包されていた細粒のメタル18はスラグ6と分離され
る。前記の磁選機15は、粒径が大きく強度的にも強い
メタルの玉16によって、粉砕機17が詰まったり、破
損したりするのを防止する目的のために配置されてい
る。
【0014】細粒化されたスラグ6とメタル18は粉砕
機17の下流に配置された本磁選用の磁選機8にかけら
れ最終的に分別される。本発明で用いる2台の磁選機
8、15には、ここで図示した以外にも、公知の物をそ
れぞれ組み合わせて用いる事ができる。磁選機によって
分別された固化物5は、それぞれメタル用受け容器1
9、スラグ用受け容器20に収納される。
【0015】(実施例)溶融炉1の下方に常時開放され
た出滓口2から、連続的に出滓された溶融物3は、水砕
装置4の水9中に落下する。溶融物3は水中で急冷さ
れ、細粒化した固化物5になる。固化物5は、水中から
かき出すために設置されたコンベア上10に沈降し、コ
ンベア10によって水中から掻き出された後、コンベア
10上に設置された吊り下げ式の磁選機15にかけられ
る。
【0016】図2に吊り下げ式の磁選器15の説明図を
示す。磁選機15は永久磁石21と永久磁石を包むよう
に配置されたエンドレスのベルト23で羽22が付いた
ものと、べルト23を直下のコンベア10の方向と直交
する方向に進行させるためのローラ24およびモータ
(図示せず)で構成されている。
【0017】メタルの玉16は吊り下げ式の磁選機15
の永久磁石21によってコンベア10から上方に吸引さ
れ、べルト23を介して永久磁石21に吸着される。そ
して、ベルト23にかけられたローラ24およびローラ
24を駆動するモータによってコンベア1Oの向きと直
交する方向に移動し、永久磁石21とずれた位置に到達
した時点で下方に落下する。このようにして排出された
メタルの玉16は受け容器25に収納される。
【0018】この磁選機15では水砕された固化物5の
中から、メタルの内で大粒で磁気吸着力の大きいメタル
の玉16のみを選択的に除外するために配置されてお
り、その目的に適切な吸着力を得るため、磁選機15と
コンベア10の間の距離が調節されている。もちろん永
久磁石21のかわりに電磁石を用いて、通電する電流量
を加減することによっても実現できる。
【0019】磁選機15で磁選されずに通過したコンベ
ア10上の固化物5は、粉砕機17に供給され細粒化さ
れる。この段階で、スラグ6の塊に内包されていた磁気
に吸引される度合いの小さい細粒のメタル分18は、ス
ラグ6と分離され、コンベア26上に供給される。
【0020】前記磁選機15は、粒径が大きく強度的に
も強いメタルの玉16によって、粉砕機17が詰まった
り、破損したりするのを防止する目的のために配置され
ている。
【0021】粉砕機17によって細粒化された固形物中
には、スラグ6と磁気に吸引される度合いの小さいメタ
ル18分が共に含まれており、コンベア26の後段に設
置したドラム回転式の磁選機8によって最終的な分別を
行なう。
【0022】ドラム回転式の磁選機8は、軸を中心とし
て回転可能なドラム11と、ドラム11の内部に装備さ
れた永久磁石12と、粒体の固形物をドラム11に供給
するフィーダ27と、ドラム11に近接して設置された
スクレーパ14で構成される。
【0023】フィーダ27によってドラム11表面に供
給された固形物のうち、ドラム11内の永久磁石12に
吸着されない非磁性のスラグ6分は、ドラム11の回転
に伴う遠心力によって飛ばされ、スラグ用受け容器20
に回収される。一方、磁性体であるメタル分18はドラ
ム11表面に吸着され、さらにスクレーパ14によって
ドラム11表面から引き剥がされ、その下方に設置され
たメタル用受け容器19に収納される。
【0024】
【発明の効果】廃棄物溶融炉の水砕された固化物からメ
タル分を効率良く除去し、高品質なスラグを安定して回
収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様の1例の説明図。
【図2】従来技術の説明図。
【図3】吊り下げ式の磁選機の説明図。
【符号の説明】
1…溶融炉,2…出滓口,3…出滓溶融物、4…水砕装
置,5…固化物,6…スラグ,8…本選磁選機,15…
粗磁選機,16…メ夕ルの玉,17…粉砕機,18…細
粒化したメタル分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 直 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を直接溶融する溶融炉からの出滓
    溶融物の処理において、スラグとメタルよりなる溶融物
    を同時に水砕してできた固化物から、まず粒径の大きい
    メタルの玉を除去する粗磁選を行い、残りの固化物を粉
    砕して細粒化した後に粒径の小さいメタル分を本磁選で
    取り除く事によって、スラグを効率よく回収する事を特
    徴とする廃棄物溶融炉の溶融物からのスラグの回収方
    法。
  2. 【請求項2】 廃棄物を直接溶融する溶融炉からの出滓
    溶融物の処理において、廃棄物の溶融炉の出滓口の下方
    に設置した水砕装置と、水中から掻き出された固化物か
    ら粒径の大きいメ夕ルの玉のみを粗選別除去する粗磁選
    機と、前記粗磁選機で磁選されずに通過した残りの固化
    物を粉砕する粉砕機と、その後段に配置され、細粒化し
    たメタル分を本選別除去する本選磁選機と、によって構
    成される廃棄物溶融炉の溶融物からのスラグの回収装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005144390A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Ebara Corp 磁性・非磁性物分離方法、磁性・非磁性物分離装置及び廃棄物溶融処理設備
CN108300828A (zh) * 2018-01-31 2018-07-20 山东墨龙石油机械股份有限公司 一种HIsmelt工艺炉渣金属铁回收方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0741874A (ja) * 1993-07-26 1995-02-10 Setsuichi Kasai 廃棄物溶融スラグ中の金属回収方法
JPH08187485A (ja) * 1995-01-10 1996-07-23 Daido Steel Co Ltd 廃棄物溶融炉から排出される溶融物の処理装置
JPH09196352A (ja) * 1996-01-20 1997-07-29 Daido Steel Co Ltd 廃棄物溶融炉による溶融物の固化処理装置

Patent Citations (3)

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