JPH09195870A - インテークマニホールド及びその組付方法 - Google Patents

インテークマニホールド及びその組付方法

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JPH09195870A
JPH09195870A JP941696A JP941696A JPH09195870A JP H09195870 A JPH09195870 A JP H09195870A JP 941696 A JP941696 A JP 941696A JP 941696 A JP941696 A JP 941696A JP H09195870 A JPH09195870 A JP H09195870A
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insertion end
pipe
mounting hole
seal ring
elastic seal
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JP941696A
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Yasushi Iwasaki
靖 岩崎
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Aisin Takaoka Co Ltd
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Aisin Takaoka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パイプ1の挿入端部11と取付孔50の内壁面
との間のクリアランスの均一化、適正化を図るのに有利
であり、これにより両者の間の気密性の向上を図り得る
インテークマニホールド及びその組付方法を提供するこ
と。 【解決手段】インテークマニホールドは、吸気路1wを
区画すると共に挿入端部11を備えたパイプ1と、挿入
端部11を嵌合固定した取付孔50を備えたフランジ5
とを備えている。取付孔50には挿入端部11が嵌合さ
れて接着剤層8を介して固定されている。取付孔50の
内壁面とパイプ1の挿入端部11との境界には弾性シー
ルリング7が介在している。挿入端部11は拡径され、
弾性シールリング7が潰れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の吸気系に
用いられるインテークマニホールド及びその組付方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インテークマニホールドとして、
吸気路を区画する複数個のパイプと、取付孔を備えた構
造物とを用い、パイプの挿入端部を取付孔に挿入して両
者を溶接で固定する溶接方式のものが提供されている。
このものによれば、一体鋳物品で形成したインテークマ
ニホールドに比較して、吸気路の設計の自由度の確保、
軽量化等の面で有利である。
【0003】更に近年インテークマニホールドでは、溶
接方式に代えて、パイプの挿入端部と取付孔の内壁面と
を接着剤で固定する接着方式のものも提供されている。
上記した接着方式のインテークマニホールドによれば、
パイプの挿入端部と取付孔の内壁面との間の気密性を確
保するには、取付孔の周方向においてクリアランスの均
一化を図ることが有効である。
【0004】また特開平6−117585公報によれ
ば、燃料輸送用パイプや冷媒輸送用パイプの連結に関す
る技術として、図6から理解できる様に、金属製パイプ
100の挿入端部101の外周面と構造物200の取付
孔201の内壁面との間にクリアランス300を形成す
る様に、パイプ100の挿入端部101の外径、取付孔
201の内径を規定し、そしてパイプ100の挿入端部
101の外周面にエポキシ系等のペースト状の熱硬化型
接着剤400を塗布した後に、その挿入端部101を構
造物200の取付孔201に挿入し、熱硬化型接着剤4
00を硬化させ、これによりパイプ100と構造物20
0とを連結すると共に両者の境界の気密性を確保する技
術が開示されている。
【0005】取付孔201の内壁面には、径内方向に突
出する突部205が一体的に形成されており、突部20
5の内径とパイプ100の挿入端部101の外径とが実
質的に同じとされている。これによりパイプ100と構
造物200との間のクリアランス300の均一化が図ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す特開平6−
117585公報に係る従来技術によれば、前述の様に
突部205の内径とパイプ100の挿入端部101の外
径とが実質的に同じであり、クリアランス300の均一
化、適正化には有効である。しかしながら突部205の
内径とパイプ100の挿入端部101の外径とが実質的
に同一であるため、パイプ100の挿入端部101を挿
入して組付ける際に、剛体である突部205が支障とな
る。そのため挿入端部101の組付操作は必ずしも容易
ではない。
【0007】更に突部205およびパイプ100は共に
金属製であるので、突部205とパイプ100の挿入端
部101との間のシール性は必ずしも十分なものでな
く、従って熱硬化型接着剤400に塗布むらが生じる場
合には、パイプ100の挿入端部101と構造物200
の取付孔201の内壁面との間の気密性が低下するおそ
れがある。
【0008】本発明は上記した接着剤を用いた接着方式
のインテークマニホールドを更に技術的に進めたもので
あり、パイプの挿入端部と構造物の取付孔の内壁面との
間のクリアランスの均一化、適正化を図るのに有利であ
り、これにより両者の間の気密性の向上を図り得るイン
テークマニホールド及びその組付方法を提供することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るインテー
クマニホールドは、吸気路を区画すると共に挿入端部を
備えた複数個のパイプと、取付孔を備えパイプの挿入端
部を取付孔に嵌合固定した構造物とを備えたインテーク
マニホールドであって、構造物の取付孔には、パイプの
挿入端部が嵌合されて接着剤層を介して固定されてお
り、更に、構造物の取付孔を区画する内壁面とパイプの
挿入端部との境界には、パイプの挿入端部を少なくとも
1周する弾性シールリングが介在していることを特徴と
するものである。
【0010】請求項2に係るインテークマニホールドの
組付方法は、吸気路を区画すると共に挿入端部を備えた
パイプと、パイプの挿入端部の外径よりも大きな内径を
もつ取付孔を備えた構造物と、取付孔に嵌合する弾性シ
ールリングとを用い、取付孔を区画する内壁面に弾性シ
ールリングを実質的に同軸的に嵌合すると共に、内壁面
の少なくとも一部に接着剤層を塗布する工程と、取付孔
にパイプの挿入端部を挿入する工程と、パイプの挿入端
部の周壁を拡径して、拡径に伴い弾性シールリングを半
径方向に加圧することを特徴とするものである。
【0011】請求項3に係るインテークマニホールドの
組付方法は、吸気路を区画すると共に挿入端部を備えた
パイプと、パイプの挿入端部の外径よりも大きな内径を
もつ取付孔を備えた構造物と、取付孔に嵌合する弾性シ
ールリングとを用い、取付孔を区画する内壁面にリング
状の弾性シールリングを実質的に同軸的に嵌合すると共
に、内壁面の少なくとも一部に接着剤層を塗布する工程
と、弾性シールリングの弾性力でパイプの挿入端部の半
径方向における位置を規制しつつ、取付孔にパイプの挿
入端部を圧入する工程とを順に実施することを特徴とす
るものである。
【0012】請求項4に係るインテークマニホールドの
組付方法は、請求項2または3において、パイプの挿入
端部には、挿入端部の軸先端に向かうにつれて外径が小
さくなるテーパ面が形成されており、パイプを取付孔に
挿入する際に、テーパ面が弾性シールリングに当たるこ
とを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明によれば、構造物の取付孔
には、パイプの挿入端部が嵌合されて接着剤層を介して
固定されており、構造物の取付孔の内壁面とパイプの挿
入端部との境界には弾性シールリングが介在している。
従って接着剤層による気密効果の他に、弾性シールリン
グによる気密効果が発揮される。
【0014】弾性シールリング1個でも、直列状態に複
数個並設されていても良い。弾性シールリングの材質は
ゴム、樹脂を採用できる。接着剤層としては反応硬化型
のもの、例えばエポキシ樹脂系、アクリル系、ウレタン
系、フェノリック系を採用できる。パイプの材質は特に
限定されず、例えばアルミ合金系、鉄系を採用できる。
【0015】構造物の取付孔の内壁面には、弾性シール
リングの保持性を確保するため、弾性シールリングを保
持するリング溝が形成されていることが好ましい。パイ
プの挿入端部にテーパ面を形成する場合には、挿入端部
の軸長方向に対するテーパ面の角度は適宜選択できる。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。図1はイン
テークマニホールドの組付後の状態における要部の断面
図である。図2は組付途中の主要部の断面図である。イ
ンテークマニホールドは、内燃機関の吸気ポートにつな
がる吸気路1wを区画する複数個のパイプ1と、構造物
としてのフランジ5とを備えている。パイプ1はアルミ
合金製である。フランジ5はアルミ合金製のダイカスト
鋳物である。
【0017】図2(A)に示す様にフランジ5には、軸
直角方向に沿うリング状の係止面50hを備えた取付孔
50が貫通状態で形成されている。従って取付孔50
は、大径孔50aと、それに連接された小径孔50cと
で形成されている。図2(A)から理解できる様に取付
孔50の大径孔50aの内径はDa で示され、取付孔5
0の小径孔50cの内径はDs(Ds<Da)で示され
る。大径孔50aにはリング溝50rが形成されてい
る。
【0018】図1に示す様にフランジ5の取付孔50に
は、パイプ1の挿入端部11が嵌合されて接着剤層8
(例えばエポキシ樹脂系)を介して固定されている。こ
れにより、取付孔50の大径孔50aの内壁面50mと
パイプ1の挿入端部11との境界における気密性は確保
される。パイプ1の挿入端部11には、軸先端に向かう
につれて外径が順次小さくなるテーパ面13が形成され
ている。テーパ面13は、パイプ1の挿入端部11を1
周する様にリング状に形成されている。テーパ面13は
その縦断面において直状とされている。図2(A)から
理解できる様に挿入端部11の内径はDiで示され、挿
入端部11の外径はDoで示される。取付孔50の大径
孔50aの内径Daは、パイプ1の挿入端部11の外径
Doよりも大きく設定されている。従って取付孔50の
大径孔50aの内壁面50mとパイプ11の挿入端部1
1との間には、リング状のクリアランス6が存在してい
る。なお取付孔50の小径孔50cの内径Dsは、パイ
プ1の挿入端部11の外径Doよりも小さく設定されて
いる(Ds<Do)。
【0019】更に、フランジ5の取付孔50の大径孔5
0aの内壁面50mとパイプ1の挿入端部11との境界
には、弾性シールリング7が1個介在している。弾性シ
ールリング7はゴム製であり、パイプ1の挿入端部11
を1周する弾性変形可能なものである。弾性シールリン
グ7による密着作用により、取付孔50の内壁面50m
とパイプ1の挿入端部11との境界における気密性は向
上している。従って、万一、接着剤層8の塗布むらがあ
ったとしても、気密性は確保される。
【0020】さて本実施例に係る組付方法について説明
する。先ず、フランジ5の取付孔50のリング溝50r
にリング状の弾性シールリング7を実質的に同軸的に嵌
合する。図2(A)から理解できる様に弾性シールリン
グ7の内径Dcは、パイプ1の挿入端部11のテーパ面
13の外径Do よりも小さく且つ、挿入端部11のテー
パ面13の内径Diよりも大きく設定されている(Di
<Dc<Do)。
【0021】次に取付孔50の大径孔50aの内壁面5
0mにペースト状または液状の接着剤を塗布する。接着
剤層8の厚みは周方向においてできるだけ均一となるこ
とが好ましい。このとき図2(A)に示す様に接着剤層
8は、取付孔50の軸長方向の一方即ち上側に位置する
接着剤層部分80と、取付孔50の軸長方向の他方即ち
下側に位置する接着剤部分83とからなる。
【0022】次に図2(B)から理解できる様にフラン
ジ5の取付孔50にパイプ1の挿入端部11を圧入す
る。このとき前述した様にパイプ1の挿入端部11のテ
ーパ面13の外径Doは弾性シールリング7の内径Dc
よりも大きく設定されているため(Dc<Do)、挿入
端部11のテーパ面13が弾性シールリング7に当た
る。そのため、弾性シールリング7の弾性変形が容易と
なり、挿入端部11の挿入の際における弾性シールリン
グ7の損傷等を抑止するのに有利である。
【0023】更に図2(B)から理解できる様に、挿入
端部11のテーパ面13が弾性シールリング7に当たる
ため、弾性シールリング7は半径方向において加圧され
て潰れる。従って弾性シールリング7の弾性力によりパ
イプ1の挿入端部11を半径方向に付勢する弾性力F1
(図3参照)が作用する。この弾性力F1は弾性シール
リング7の周方向にわたり作用するので、パイプ1の挿
入端部11の半径方向における位置は規制される。故
に、取付孔50に対するパイプ1の挿入端部11の偏芯
性は抑制される。結果として、パイプ1の挿入端部11
は取付孔50の中央に同軸的に配置される。従って挿入
端部11と取付孔50の内壁面50mとの間のクリアラ
ンス6は、取付孔50の周方向において均一化され、適
正化される。
【0024】また本実施例によれば、取付孔50の係止
面50hは、パイプ1の挿入端部11の挿入量を規制す
る機能も期待できる。以上説明した様にクリアランス6
が取付孔50の周方向において均一化すれば、取付孔5
0の内壁面50mとパイプ1との間の気密性は確保され
易い。しかも本実施例によれば、接着剤層8の他に弾性
シールリング7が設けられているので、万一、接着剤層
8の塗布むらがあったとしても、気密性は維持される。
【0025】上記の様にパイプ1の挿入端部11をフラ
ンジ5の取付孔50に圧入した後に、パイプ1の挿入端
部11の内側に拡径装置を配置し、図1に示す様に、パ
イプ1の挿入端部11の周壁を外径方向つまり矢印H1
方向に拡径する。この様な拡径に伴い、弾性シールリン
グ7の挿入端部11への密着性が向上し、取付孔50と
挿入端部11との境界における気密性が更に向上する。
【0026】ところでパイプ1の挿入端部11の周壁の
拡径に伴い、クリアランス6の容積が狭小化するので、
未硬化の接着剤層8が係止面50hと挿入端部11の先
端との間から漏れるおそれが生じる。この点本実施例に
よれば、挿入端部11にテーパ面13が形成されてお
り、テーパ面13の傾斜に相当するぶんのスペースがテ
ーパ面13の外側に確保されるので、未硬化の接着剤層
8の退避スペースが確保され易くなり、上記した漏れの
軽減、回避に有利である。
【0027】本実施例によれば、上記した拡径処理を行
う際には弾性シールリング7がパイプ1の挿入端部11
の外周面に密着している。故に挿入端部11の仮保持性
が向上しており、挿入端部11の拡径作業の容易化を図
り得る。上記した拡径処理後、接着剤層8の加熱処理を
行い、接着剤層8を加熱硬化させる。接着剤層8の加熱
硬化に伴い、リング溝50rにおいて弾性シールリング
7が確実に保持される。なお加熱処理は接着剤の材質に
よって選択できるもの、エポキシ樹脂系の場合には、加
熱温度が140〜200度、加熱時間が5〜40分間程
度にできる。
【0028】なお本実施例によれば、挿入の際にパイプ
1の挿入端部11のテーパ面13が係止面50hに当た
る場合は、挿入端部11を半径方向内方に変位させる分
力が挿入端部11に作用するので、この意味においても
パイプ1の挿入端部11の半径方向における位置は規制
され、挿入端部11は取付孔50の中央に配置され易く
なる。
【0029】上記した図1に示す例では、挿入端部11
のテーパ面13が係止面50hに当たる様にしても良い
し、挿入端部11のテーパ面13が係止面50hに接近
するものの当たらない様に挿入することもできる。 (他の例)上記した図1に示す例では、パイプ1の挿入
端部11のテーパ面13の外径Doは弾性シールリング
7の内径Dcよりも大きく設定されており、挿入端部1
1のテーパ面13が弾性シールリング7に当たる。しか
しこれに限らず、パイプ1の挿入端部11の拡径処理に
より弾性シールリング7に挿入端部11を密着させる場
合には、弾性シールリング7による気密性が充分に確保
されるので、パイプ1の挿入端部11のテーパ面13の
外径Doは弾性シールリング7の内径Dcよりも小さく
設定されていても良い。
【0030】図4に示す他の例によれば、パイプ1の挿
入端部11は、テーパ面13と、パイプ1の軸直角方向
に沿う軸先端面19とを備えている。この例では図4
(A)から理解できる様に、パイプ1の挿入端部11を
挿入する際に軸端面19がフランジ1の係止面50hに
当接できる。更に図4(A)から理解できる様に、軸端
面19がフランジ1の係止面50hに当接して、挿入端
部11の軸先端が小径孔50c側には進入しないので、
挿入端部11の周壁を拡径した後において、挿入端部1
1の内周面11kと取付孔50の小径孔50cの内壁面
と面一化に有利であり、吸気の際の流下抵抗の低減に貢
献できる。
【0031】(適用例)図5は適用例を示す。このイン
テークマニホールドは、複数個のパイプ1と、パイプ1
の一端側に配置されたフランジ5と、パイプ1の他端側
に配置された第2フランジ57を備えたサージタンク5
8とを備えている。フランジ5、57はアルミ系のダイ
カスト鋳物である。第2フランジ57を備えたサージタ
ンク58もダイカスト鋳物である。フランジ5、第2フ
ランジ57は前述した構造でパイプ1に連結されてい
る。
【0032】
【発明の効果】各請求項によれば、構造物の取付孔の内
壁面とパイプの挿入端部との境界には、接着剤層と共に
弾性シールリングが介在しているため、パイプの挿入端
部と構造物の取付孔の内壁面との間の気密性が確保され
る。従って、万一、接着剤層の塗布むらがあったとして
も、取付孔の内壁面とパイプの挿入端部との間における
気密性は確保される。
【0033】更に各請求項によれば弾性シールリングが
介在しているため、弾性シールリングによる弾性作用に
より、取付孔に対する挿入端部の偏芯の度合を抑制でき
る。従って、パイプの挿入端部と取付孔の内壁面とのク
リアランスを周方向において均一化するのに有利であ
る。故にクリアランスの適正化を図り得、この意味にお
いても気密性の確保に有利である。
【0034】請求項2によれば、パイプの挿入端部を構
造物の取付孔に挿入した後にパイプの挿入端部の周壁を
拡径して、拡径に伴い弾性シールリングを半径方向に加
圧するため、弾性シールリングが挿入端部の外周面に密
着する度合が増し、弾性シールリングによる気密性が確
保され易い。更に請求項2によれば、パイプの挿入端部
の周壁を拡径することにより挿入端部に対する弾性シー
ルリングの密着性が確保されるので、パイプの挿入端部
を構造物の取付孔に挿入する際には、挿入端部の外周面
が弾性シールリングに摩擦する度合を低減したり、或い
は、挿入端部の外周面が弾性シールリングに非接触とす
る方式を採用できる。そのためパイプの挿入端部を取付
孔に挿入して組付ける作業の容易化を図り得る。
【0035】請求項3によれば、弾性シールリングの弾
性力でパイプの挿入端部の半径方向における位置を規制
しつつ、取付孔にパイプの挿入端部を圧入するため、弾
性シールリングの弾性力が挿入端部に周方向に作用す
る。従って、弾性シールリングによる弾性作用により挿
入端部の偏芯の度合を抑制できる。故に、パイプの挿入
端部と取付孔の内壁面とのクリアランスの均一化、適正
化に有利であり、気密性の確保に有利である。
【0036】請求項4によれば、パイプの挿入端部に
は、軸先端に向かうにつれて内径が小さくなるテーパ面
が形成されており、パイプを取付孔に挿入する際に、テ
ーパ面が弾性シールリングに当たるため、弾性シールリ
ングによる気密性を確保しつつ、パイプの挿入端部を取
付孔に挿入する作業の容易化を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】パイプの挿入端部をフランジの取付孔に挿入し
た後に拡径して固定した状態を示す断面図である。
【図2】パイプの挿入端部をフランジの取付孔に挿入す
る際の状態を示す断面図である。
【図3】パイプの挿入端部をフランジの取付孔に挿入し
た後状態を示す断面図である。
【図4】他の例に係り、パイプの挿入端部をフランジの
取付孔に挿入する際の状態を示す断面図である。
【図5】適用例を示す正面図である。
【図6】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
図中、1はパイプ、13はテーパ面、5はフランジ(構
造物)、50は取付孔、50aは大径孔、7は弾性シー
ルリング、8は接着剤層を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気路を区画すると共に挿入端部を備えた
    複数個のパイプと、取付孔を備え前記パイプの挿入端部
    を前記取付孔に嵌合固定した構造物とを備えたインテー
    クマニホールドであって、 前記構造物の取付孔には、前記パイプの挿入端部が嵌合
    されて接着剤層を介して固定されており、 更に、前記構造物の取付孔を区画する内壁面と前記パイ
    プの挿入端部との境界には、前記パイプの挿入端部を少
    なくとも1周する弾性シールリングが介在していること
    を特徴とするインテークマニホールド。
  2. 【請求項2】吸気路を区画すると共に挿入端部を備えた
    パイプと、前記パイプの挿入端部の外径よりも大きな内
    径をもつ取付孔を備えた構造物と、前記取付孔に嵌合す
    る弾性シールリングとを用い、 前記取付孔を区画する内壁面に前記弾性シールリングを
    実質的に同軸的に嵌合すると共に、前記内壁面の少なく
    とも一部に接着剤層を塗布する工程と、 前記取付孔に前記パイプの挿入端部を挿入する工程と、 前記パイプの挿入端部の周壁を拡径して、拡径に伴い前
    記弾性シールリングを半径方向に加圧することを特徴と
    するインテークマニホールドの組付方法。
  3. 【請求項3】吸気路を区画すると共に挿入端部を備えた
    パイプと、前記パイプの挿入端部の外径よりも大きな内
    径をもつ取付孔を備えた構造物と、前記取付孔に嵌合す
    る弾性シールリングとを用い、 前記取付孔を区画する内壁面に前記弾性シールリングを
    実質的に同軸的に嵌合すると共に、前記内壁面の少なく
    とも一部に接着剤層を塗布する工程と、 前記弾性シールリングの弾性力で前記パイプの挿入端部
    の半径方向における位置を規制しつつ、前記取付孔に前
    記パイプの挿入端部を圧入する工程とを順に実施するこ
    とを特徴とするインテークマニホールドの組付方法。
  4. 【請求項4】請求項2または3において、パイプの挿入
    端部には、挿入端部の軸先端に向かうにつれて外径が小
    さくなるテーパ面が形成されており、パイプを取付孔に
    挿入する際に、前記テーパ面が弾性シールリングに当た
    ることを特徴とするインテークマニホールドの組付方
    法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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