JPH11223163A - 樹脂製部材の接続構造 - Google Patents
樹脂製部材の接続構造Info
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- JPH11223163A JPH11223163A JP10024349A JP2434998A JPH11223163A JP H11223163 A JPH11223163 A JP H11223163A JP 10024349 A JP10024349 A JP 10024349A JP 2434998 A JP2434998 A JP 2434998A JP H11223163 A JPH11223163 A JP H11223163A
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- Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
材を結合する際に、両部材のボアどうしの接続部に段差
が発生するのを防止する。 【解決手段】 樹脂製のスロットルボディ1と樹脂製の
インテークマニホールド2とを結合すべく、それらのフ
ランジ5,11をボルト12で一体に締結する。スロッ
トルボディ1をインテークマニホールド2に結合した状
態において、スロットルボディ本体部4のボア6とイン
テークマニホールド2のボア13との接続部に跨がるよ
うに、薄肉の金属パイプ14を圧入により嵌合させる。
而して、樹脂製のスロットルボディ1および樹脂製のイ
ンテークマニホールド2のボア6,13が変形していて
も、あるいは両者のフランジ5,11が変形していて
も、その変形を金属パイプ14で矯正して前記両ボア
6,13を真円に保持するとともに段差のない状態で滑
らかに接続することができる。
Description
樹脂で構成された2つの部材を結合し、両部材のボアど
うしを接続して流体が流れる通路を形成する樹脂製部材
の接続構造に関する。
ジに、金属製のスロットルボディの端部に形成したフラ
ンジを当接し、両フランジを複数本のボルトで一体に締
結するものが、特開平7−158524号公報により公
知である。
を射出成形する場合に溶融した樹脂が冷却するに伴って
歪み変形が発生するため、その寸法精度が金属製部材の
寸法精度に比べて低下することが避けられない。従っ
て、図8に示すように、例えば金属製の吸気管01の端
部に形成したフランジ02と、樹脂製のスロットルボデ
ィ03の端部に形成したフランジ04とを複数本のボル
ト05…で締結する場合に、吸気管01のボア06とス
ロットルボディ03のボア07との間に段差08が発生
する場合がある。このように気流の通路に段差08が発
生すると、その段差08の後方で気流が乱れるため、気
流音が吸気管01およびスロットルボディ03の外部に
透過して騒音の原因になるだけでなく、気流の流通抵抗
が増加してエンジンの出力に悪影響を及ぼす要因とな
る。前記段差08による乱流は、気流の流れ方向上流側
のスロットルボディ03のボア07に対して、気流の流
れ方向下流側の吸気管01のボア06が半径方向内側に
突出している場合に大きくなる(図8の下側の段差08
参照)。
で、少なくとも一方が樹脂で構成された2つの部材を結
合する際に、両部材のボアどうしの接続部に段差が発生
するのを防止することを目的とする。
に、請求項1に記載された発明は、第1ボアを有する第
1部材および第2ボアを有する第2部材の少なくとも一
方を樹脂製とし、第1部材および第2部材の端部にそれ
ぞれ設けたフランジを相互に結合することにより、上流
側の第1ボアと下流側の第2ボアとを接続して流体が流
れる通路を形成する樹脂製部材の接続構造において、第
1ボアおよび第2ボアの接続部に金属パイプを嵌合させ
たことを特徴とする。
際にボアやフランジに変形が発生しても、そのボアに金
属パイプを嵌合させて前記変形を矯正することにより、
第1部材の第1ボアおよび第2部材の第2ボアの接続部
に段差が発生するのを防止し、段差に起因する流通抵抗
の増加および騒音の増加を抑えることができる。しかも
第1、第2部材が熱膨張しても、あるいは第1、第2部
材に外力が加わっても、それにより前記接続部の段差が
増加するのを未然に防止することができる。
1の構成に加えて、金属パイプの第1ボア側端部を第2
ボア側端部よりも薄肉にしたことを特徴とする。
ぼし易い金属パイプの上流側の端部が薄肉になるため、
流通抵抗の増加および騒音の増加を抑えることができ、
しかも金属パイプの下流側の厚肉部により該金属パイプ
の剛性を確保することができる。
1の構成に加えて、第1ボアに形成した段部に金属パイ
プを嵌合させることにより、第1ボアの内周面と金属パ
イプの内周面との段差を消滅させたことを特徴とする。
ぼし易い金属パイプの上流側の端部に段差が発生しない
ため、流通抵抗の増加および騒音の増加を抑えることが
でき、しかも第1ボアに金属パイプを嵌合させるときに
該金属パイプの挿入量を段部によって規制することがで
きる。
1の構成に加えて、第1、第2ボアにそれぞれ形成した
段部に金属パイプを嵌合させることにより、第1、第2
ボアの内周面と金属パイプの内周面との段差を消滅させ
たことを特徴とする。
端部および下流側の端部の何れにも段差が発生しないた
め、流通抵抗の増加および騒音の増加を一層効果的に抑
えることができるだけでなく、金属パイプを軸方向に確
実に位置決めすることができる。
1の構成に加えて、金属パイプの外周面に形成した2個
の環状溝にそれぞれシール部材を保持し、これらシール
部材を第1、第2ボアにそれぞれ当接させたことを特徴
とする。
環状溝に保持したシール部材を第1、第2ボアに当接さ
せてシールを行うので、第1、第2部材のフランジをボ
ルトで強く締結してシールを行う必要がなくなり、クリ
ップのような簡易な締結構造を採用することができる。
1〜5の何れかの構成に加えて、前記第1部材がスロッ
トルボディであり、前記第2部材がエンジンの吸気管で
あることを特徴とする。
気流の流通抵抗を減少させてエンジン出力の向上に寄与
できるだけでなく、気流音の発生を最小限に抑えること
ができる。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
樹脂製のスロットルボディ1が図示せぬエンジンに接続
された樹脂製のインテークマニホールド2に取り付けら
れており、また前記スロットルボディ1は可撓性を有す
る吸気ダクト3を介して図示せぬ吸気消音器およびエア
クリーナに接続される。スロットルボディ1は、短い筒
状に形成されたスロットルボディ本体部4と、そのスロ
ットルボディ本体部4の一端に一体に形成されたフラン
ジ5とを備えており、スロットルボディ本体部4のボア
6内に、回転軸7回りに揺動する円板状のバタフライバ
ルブ8が収納される。
は4個の金属カラー9…が埋設されており、これら4個
の金属カラー9…に対応する4個の金属カラー10…が
インテークマニホールド2の一端に一体に形成されたフ
ランジ11に埋設される。スロットルボディ本体部4側
の4個の金属カラー9…に挿通した4本のボルト12…
をインテークマニホールド2側の金属カラー10の内周
に形成した雌ねじに締結することにより、両フランジ
5,11が一体に締結されてインテークマニホールド2
にスロットルボディ1が結合される。前記金属カラー9
…,10…により、金属に比べて脆弱な樹脂製のフラン
ジ5,11にボルト12…の締結荷重が直接作用するこ
とが防止される。
にスロットルボディ1を結合した状態において、インテ
ークマニホールド2のボア13とスロットルボディ本体
部4のボア6との接続部に跨がるように薄肉の金属パイ
プ14が圧入により嵌合する。而して、樹脂製のインテ
ークマニホールド2のボア13および樹脂製のスロット
ルボディ本体部4のボア6の変形により、あるいはボル
ト12…により締結される両フランジ5,11の変形に
より、前記両ボア6,13間に図8に示すような段差が
発生しても、その段差を金属パイプ14により矯正し、
前記両ボア6,13を真円に保持するとともに段差のな
い状態で滑らかに接続することができる。
ため、インテークマニホールド2およびスロットルボデ
ィ1の接続部に外力が加わった場合や、それらが温度変
化により熱膨張・熱収縮した場合でも、前記段差の発生
を効果的に防止することができる。尚、金属パイプ14
の両端面には、その厚さに相当する若干の段差が発生す
るが、その段差は合成樹脂の射出成形時に発生する変形
による段差に比べて小さいため、そこに発生する気流音
や流通抵抗は実用上問題にならない程度に小さいもので
ある。
る。第2実施例は金属パイプ14の縦断面形状に特徴を
有するもので、気流の流れ方向上流側のスロットルボデ
ィ本体部4のボア6に嵌合する端部が薄肉に形成され、
そこから気流の流れ方向下流側のインテークマニホール
ド2のボア13に嵌合する端部に向けて肉厚がテーパー
状に増加している。
プ14の両端部のうち、気流の流れに与える影響が大き
いのは上流側のスロットルボディ本体部4のボア6に嵌
合する端部であるが、その端部を薄肉に形成することに
より、図1に示す第1実施例のものに比べて気流の乱れ
を更に低減することができる。しかも、インテークマニ
ホールド2のボア13に嵌合する金属パイプ14の端部
が厚肉であるため、その厚肉部で金属パイプ14の剛性
を確保することができる。
る。第3実施例は金属パイプ14の上流側半部が嵌合す
るスロットルボディ本体部4のボア6の縦断面形状に特
徴を有するもので、前記ボア6の一部を拡径して金属パ
イプ14の厚さに等しい段部61 を形成し、この段部6
1 に金属パイプ14の上流側半部を嵌合させたものであ
る。本実施例によれば、スロットルボディ本体部4のボ
ア6と金属パイプ14の上流側の端部との間の段差を完
全に消滅させ、図2の第2実施例のものに比べて気流の
乱れを更に低減することができる。しかも、金属パイプ
14をスロットルボディ本体部4のボア6に圧入する際
に、その圧入量を段部61 によって規制することができ
る。
る。第4実施例は、スロットルボディ本体部4のボア6
に加えて、金属パイプ14の下流側半部が嵌合するイン
テークマニホールド2のボア13の一部を拡径して金属
パイプ14の厚さに等しい段部131 を形成し、この段
部131 に金属パイプ14の下流側半部を嵌合させたも
のである。本実施例によれば、金属パイプ14の上流側
の端部および下流側の端部における段差を何れも完全に
消滅させ、図3の第3実施例のものに比べて気流の乱れ
を更に低減することができる。
外側のエッジに面取り141 ,14 1 を施すことによ
り、その金属パイプ14をスロットルボディ本体部4の
ボア6の段部61 およびインテークマニホールド2のボ
ア13の段部131 に圧入する作業を容易化することが
できる。しかも金属パイプ14はスロットルボディ本体
部4のボア6の段部61 およびインテークマニホールド
2のボア13の段部13 1 に収納されるため、その金属
パイプ14が軸方向に移動する虞がない。
る。第5実施例は、図4の第4実施例の金属パイプ14
の外周面に2個の環状溝142 ,142 を形成し、それ
ら環状溝142 ,142 に保持した2個のOリング1
5,15を、スロットルボディ本体部4のボア6の段部
61 およびインテークマニホールド2のボア13の段部
131 にそれぞれ当接させたものである。
よって両ボア6,13の内部が気密にシールされるた
め、インテークマニホールド2のフランジ11およびス
ロットルボディ1のフランジ5の当接面をボルト12…
で強く締め付けてシールする必要がなくなり、金属パイ
プ14により両ボア6,13が相互に正確に位置決めさ
れることと相俟って、前記ボルト12…に代えて簡易な
クリップ16…で両フランジ5,11を挟持するだけで
スロットルボディ1およびインテークマニホールド2を
結合することができる。これにより、前記ボルト12…
に加えて両フランジ5,11に埋設する金属カラー9
…,10…までも不要になって部品点数の削減に大きく
寄与することができるばかりか、スロットルボディ1お
よびインテークマニホールド2の樹脂素材を再利用する
際に、金属カラー9…,10…を分離する必要がなくな
ってリサイクル性が向上する。
第6実施例を説明する。
すると明らかなように、本実施例では、そのインテーク
マニホールド2が樹脂ではなくアルミニューム合金等の
金属製とされており、スロットルボディ本体部4の上流
側に延長された金属パイプ14の内部にバタフライバル
ブ8が収納される。バタフライバルブ8が図示した全閉
位置にあるとき、その周縁部から気流の流れ方向下流側
にかけて金属パイプ14の内周面に凹部143 が形成さ
れる。而して、寸法および形状の安定した金属パイプ1
4の内部にバタフライバルブ8を収納したことにより、
そのバタフライバルブ8の周縁部と金属パイプ14の内
周面との間の隙間の寸法を一定にし、エンジンのアイド
リング性能を安定させることができる。しかもバタフラ
イバルブ8が全閉位置にあるとき、前記隙間を通過した
気流は前記凹部143 によって乱流となることが防止さ
れ、気流音の低減に寄与することができる。
わせ面51 には8個の肉抜き52 …が施されており、こ
れらの肉抜き52 …の間に補強用のリブ53 …が形成さ
れる。また前記フランジ5の背面(合わせ面51 と反対
側の面)には、カラー9…の周囲を略3分の1周に亘っ
て囲むように円弧状の溝54 …が形成される。溝54…
の底部は角のない円弧状に形成されており、この形状に
より、溝54 …を形成したことによるフランジ5の強度
低下が最小限に抑えられる。
ランジ5に歪みがあっても、そのフランジ5をボルト1
2…で金属製のインテークマニホールド2のフランジ1
1に締結するときに前記歪みが矯正される。このとき、
ボルト12…の締結荷重の伝達が剛性の低い溝54 …の
部分で阻止されて該ボルト12…の周縁部に限定的に作
用するため、スロットルボディ本体部4の変形が防止さ
れる。また前記溝54…によってスロットルボディ本体
部4およびフランジ5の剛性が低下しても、その剛性低
下を金属パイプ14による補強作用で補うことができ
る。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
ボディ1およびインテークマニホールド2の両方を樹脂
製としており、また第6実施例ではスロットルボディ1
を樹脂製とし、インテークマニホールド2を金属製とし
ているが、本発明はスロットルボディ1を金属製とし、
インテークマニホールド2を樹脂製としたものにも適用
することができる。また請求項1〜請求項5に記載され
た発明が適用される対象はスロットルボディ1およびイ
ンテークマニホールド2に限定されず、少なくとも一方
が樹脂製とされた2部材の接続部に対して適用すること
ができ、そこを流れる流体は気体に限定されずに液体で
あっても良い。
によれば、樹脂製部材を成形する際にボアやフランジに
変形が発生しても、そのボアに金属パイプを嵌合させて
前記変形を矯正することにより、第1部材の第1ボアお
よび第2部材の第2ボアの接続部に段差が発生するのを
防止し、段差に起因する流通抵抗の増加および騒音の増
加を抑えることができる。しかも第1、第2部材が熱膨
張しても、あるいは第1、第2部材に外力が加わって
も、それにより前記接続部の段差が増加するのを未然に
防止することができる。
流体の流れに影響を及ぼし易い金属パイプの上流側の端
部が薄肉になるため、流通抵抗の増加および騒音の増加
を抑えることができ、しかも金属パイプの下流側の厚肉
部により該金属パイプの剛性を確保することができる。
流体の流れに影響を及ぼし易い金属パイプの上流側の端
部に段差が発生しないため、流通抵抗の増加および騒音
の増加を抑えることができ、しかも第1ボアに金属パイ
プを嵌合させるときに該金属パイプの挿入量を段部によ
って規制することができる。
金属パイプの上流側の端部および下流側の端部の何れに
も段差が発生しないため、流通抵抗の増加および騒音の
増加を一層効果的に抑えることができるだけでなく、金
属パイプを軸方向に確実に位置決めすることができる。
金属パイプの外周面の環状溝に保持したシール部材を第
1、第2ボアに当接させてシールを行うので、第1、第
2部材のフランジをボルトで強く締結してシールを行う
必要がなくなり、クリップのような簡易な締結構造を採
用することができる。
エンジンに供給される気流の流通抵抗を減少させてエン
ジン出力の向上に寄与できるだけでなく、気流音の発生
を最小限に抑えることができる。
図
図
図
図
図
図
Claims (6)
- 【請求項1】 第1ボア(6)を有する第1部材(1)
および第2ボア(13)を有する第2部材(2)の少な
くとも一方を樹脂製とし、第1部材(1)および第2部
材(2)の端部にそれぞれ設けたフランジ(5,11)
を相互に結合することにより、上流側の第1ボア(6)
と下流側の第2ボア(13)とを接続して流体が流れる
通路を形成する樹脂製部材の接続構造において、 第1ボア(6)および第2ボア(13)の接続部に金属
パイプ(14)を嵌合させたことを特徴とする樹脂製部
材の接続構造。 - 【請求項2】 金属パイプ(14)の第1ボア(6)側
端部を第2ボア(13)側端部よりも薄肉にしたことを
特徴とする、請求項1に記載の樹脂製部材の接続構造。 - 【請求項3】 第1ボア(6)に形成した段部(61 )
に金属パイプ(14)を嵌合させることにより、第1ボ
ア(6)の内周面と金属パイプ(14)の内周面との段
差を消滅させたことを特徴とする、請求項1に記載の樹
脂製部材の接続構造。 - 【請求項4】 第1、第2ボア(6,13)にそれぞれ
形成した段部(61,131 )に金属パイプ(14)を
嵌合させることにより、第1、第2ボア(6,13)の
内周面と金属パイプ(14)の内周面との段差を消滅さ
せたことを特徴とする、請求項1に記載の樹脂製部材の
接続構造。 - 【請求項5】 金属パイプ(14)の外周面に形成した
2個の環状溝(14 2 )にそれぞれシール部材(15)
を保持し、これらシール部材(15)を第1、第2ボア
(6,13)にそれぞれ当接させたことを特徴とする、
請求項1に記載の樹脂製部材の接続構造。 - 【請求項6】 前記第1部材(1)がスロットルボディ
であり、前記第2部材(2)がエンジンの吸気管である
ことを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載の樹脂
製部材の接続構造。
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JP3908846B2 (ja) | 2007-04-25 |
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