JP2015218630A - ポンプ - Google Patents

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JP2015218630A JP2014101666A JP2014101666A JP2015218630A JP 2015218630 A JP2015218630 A JP 2015218630A JP 2014101666 A JP2014101666 A JP 2014101666A JP 2014101666 A JP2014101666 A JP 2014101666A JP 2015218630 A JP2015218630 A JP 2015218630A
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勝之 横山
Katsuyuki Yokoyama
勝之 横山
洋祐 吉村
Yosuke Yoshimura
洋祐 吉村
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Abstract

【課題】樹脂材料を使用しても、高圧条件下での使用に耐え得る十分な強度を持つポンプを提供する。【解決手段】液体を吐き出す吐出部と、液体を吸い込む吸込部と、該吸込部及び吐出部夫々に吸引力及び吐出力を作用させるためのシリンダの端部に設けてあり、前記シリンダ並びに吐出部及び吸込部を連結する連結部とを備えるポンプにおいて、前記連結部は、樹脂材料によって構成されており、前記シリンダに連通する内筒部と、該内筒部の外側に遊嵌した外筒部と、該外筒部及び内筒部の間に放射状に配され、前記内筒部及び外筒部を連結した複数の連結体とを有することを特徴とするポンプ。【選択図】図1

Description

本発明は液体を送出するポンプに関する。
高圧を発生させる必要があるポンプ、例えば油圧ポンプには往復動ポンプが使用されることが多い。往復動ポンプは、吸入口及び吐出口に接続されたシリンダ、該シリンダ内を往復動するプランジャ等を備え、ステンレス鋼又は真鍮等の金属材料によって構成されている(例えば特許文献1参照)。
金属材料、特にステンレス鋼で構成することによって、アルカリ性の液体(例えば海水)に対する耐腐食性を向上させることができる。
特許第4365853号公報
しかし金属材料をポンプに使用する場合、金属材料の鋳造、鍛造及び所望の形状への加工等、多くの加工工程を必要とし、ポンプの製造に長時間を要する。また金属材料を使用する場合、軽量化を図ることが難しい。
金属材料に代えて樹脂材料を使用する場合、金型を用いて成型するので、短時間でのポンプの製造を実現し、また軽量化を図ることができると考えられる。しかし樹脂材料を使用した場合、通常の圧力条件(例えば2MPa)よりも高い高圧条件(例えば8MPa)での使用に耐え得る十分な強度が得られないことがある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、樹脂材料を使用しても、高圧条件下での使用に耐え得る十分な強度を持つポンプを提供することを目的とする。
本発明に係るポンプは、液体を吐き出す吐出部と、液体を吸い込む吸込部と、該吸込部及び吐出部夫々に吸引力及び吐出力を作用させるためのシリンダの端部に設けてあり、前記シリンダ並びに吐出部及び吸込部を連結する連結部とを備えるポンプにおいて、前記連結部は、樹脂材料によって構成されており、前記シリンダに連通する内筒部と、該内筒部の外側に遊嵌した外筒部と、該外筒部及び内筒部の間に放射状に配され、前記内筒部及び外筒部を連結した複数の連結体とを有することを特徴とする。
本発明においては、樹脂材料によって連結部を構成することによって、ポンプの製造時間の削減及び軽量化を図ることができる。また連結部は内筒部及び外筒部を有し、両者の間には放射状に延びた複数の連結体が設けてあるので、軽量化が促進され且つ強度が向上する。
本発明に係るポンプは、前記内筒部の軸心周りに等配され、前記連結部を前記シリンダに固定する固定部材を備えることを特徴とする。
本発明においては、連結部が固定部材、例えばボルトによってシリンダに固定される。固定部材は、内筒部の軸心回りに等配されているので、固定部材で固定した場合に生じる連結部及びシリンダ間に作用する力が均一化される。そのため、固定部材で連結部をシリンダに固定する場合に、樹脂材料によって構成された連結部に歪みが発生することを防止することができる。
本発明に係るポンプは、前記吐出部は、樹脂材料によって構成されており、前記内筒部に連通する吐出内筒部と、該吐出内筒部の外側に遊嵌した吐出外筒部と、該吐出外筒部及び吐出内筒部の間に放射状に配され、前記吐出内筒部及び吐出外筒部を連結した複数の吐出連結体とを有することを特徴とする。
本発明においては、吐出部を樹脂材料によって構成することによって、更なるポンプの製造時間の削減及び軽量化を図ることができる。また吐出部は吐出内筒部及び吐出外筒部を有し、両者の間には放射状に延びた複数の吐出連結体が設けてあるので、軽量化が促進され且つ強度が向上する。
本発明に係るポンプは、前記吸込部は、樹脂材料によって構成されており、前記内筒部に連通する吸込内筒部と、該吸込内筒部の外側に遊嵌した吸込外筒部と、該吸込外筒部及び吸込内筒部の間に放射状に配され、前記吸込内筒部及び吸込外筒部を連結した複数の吸込連結体とを有することを特徴とする。
本発明においては、吸込部を樹脂材料によって構成することによって、より一層ポンプの製造時間の削減及び軽量化を図ることができる。また吸込部は吸込内筒部及び吸込外筒部を有し、両者の間には放射状に延びた複数の吸込連結体が設けてあるので、軽量化が促進され且つ強度が向上する。
本発明に係るポンプは、前記樹脂材料はエンジニアリング・プラスチック又はスーパーエンジニアリング・プラスチックとガラス繊維とを含むことを特徴とする。
本発明においては、樹脂材料はエンジニアリング・プラスチック又はスーパーエンジニアリング・プラスチックとガラス繊維とを含むので、ポンプは、高圧条件下での使用でも十分に耐え得る強度を確実に確保することができる。
本発明に係るポンプにあっては、樹脂材料によって連結部を構成することによって、ポンプの製造時間の削減及び軽量化を図ることができる。また連結部は内筒部及び外筒部を有し、両者の間には放射状に延びた複数の連結体が設けてあるので、軽量化が促進され且つ強度を向上させることができる。
実施の形態に係るポンプを略示する側面断面図である。 ポンプを略示する部分平面断面図である。 ポンプを略示する正面図である。 吐出部、吸込部及び連結部を略示する分解斜視図である。
以下本発明を実施の形態に係るポンプを示す図面に基づいて説明する。なお以下の説明では図中に示した前後左右上下を使用する。図1はポンプを略示する側面断面図、図2はポンプを略示する部分平面断面図である。
ポンプは、有底筒状をなすクランクケース1と、該クランクケース1に収容されたクランク機構2とを備える。クランクケース1の底部は後側に位置し、クランクケース1の前部は開口している。クランク機構2はクランクケース1の後側に位置する。クランクケース1の前部には、前後方向に延びており、後述するガイド5が移動する三つの案内路1aが左右に並設してある。
案内路1aの前端部内周面には断面L形の環状溝1bが設けてあり、該環状溝1bにシールリング20が設けてある。案内路1a夫々は三つの連結筒10夫々を介して三つのシリンダ12夫々に連結している。連結筒10は案内路1aの前側に設けてある。連結筒10の前端部内周面には、シリンダ12が嵌合する断面L形の嵌合溝10aが設けてある。
連結筒10の前側に、前後に貫通し、左右に並設された三つの貫通穴11aを有し、シリンダ12を受ける受板11が設けてある。受板11には後述するボルト70が挿入される8個の挿入孔(図示略)が設けてある。シリンダ12の後端部の外径は前端部よりも小さく、シリンダ12の後端部外周面には段差部12cが形成されている。シリンダ12の後端部は受板11の貫通穴11aに挿入され、連結筒10の嵌合溝10aに嵌合している。シリンダ12の段差部12cは受板11に当接している。
シリンダ12の前部内側に、前後方向を軸方向とした有底円筒状のパッキン室12fが設けてある。パッキン室12fの底面は後側に位置し、該底面にはプランジャ8が挿入される挿入孔12gが設けてある。パッキン室12f及び挿入孔12gはシリンダ12の内周面の一部を構成している。パッキン室12fの前端部は開口しており、シリンダ12の前側開口を構成している。パッキン室12fには複数の封止リング12dが内嵌しており、複数の封止リング12dは軸方向(前後方向)に並設されている。封止リング12dの前側に、後述するばね39の付勢力を封止リング12dに伝達するための伝達筒12eがパッキン室12fに内嵌している。シリンダ12の後端部内周面に溝12aが形成してあり、該溝12aにシールリング22が設けてある。該シールリング22は、軸方向において、受板11と略同じ位置にある。
シリンダ12の後部外周面には、シリンダ12の内側に水を供給する複数の給水孔12b、12bが周方向に並設してある。後述するプランジャ8をシリンダ12内にて円滑に移動させる為に、給水孔12bには給水部(図示略)から水が供給される。
前記クランク機構2は、左右に延びたクランクシャフト3、該クランクシャフト3に連結した三つのコンロッド4及び該コンロッド4夫々に設けてある三つのガイド5を備える。クランクシャフト3の右端部は原動軸6に連結しており、クランクシャフト3は左右方向を回転軸方向として回転する。コンロッド4夫々はクランクシャフト3に左右方向に並設してあり、クランクシャフト3から前方に延びている。
コンロッド4夫々におけるクランクシャフト3の回転中心軸周りの位置は、左右に並んだコンロッド4夫々が順に往動及び復動するように、互いに異なる。換言すれば、コンロッド4夫々におけるクランクシャフト3の回転中心軸周りの位相が異なる。
ガイド5夫々は、左右方向を軸方向とした枢軸4aを介してコンロッド4の前端部に回動可能に連結している。各ガイド5の前端部は連結体7を介してプランジャ8に連結している。ガイド5は案内路1a内に位置しており、連結体7はガイド5から前方に突出している。連結体7の前部にはシールリング21が外嵌している。
連結体7は案内路1a及び連結筒10の内側に位置する。案内路1aの環状溝1bに設けたシールリング20は連結体7の外周面に接触している。
プランジャ8は連結体7の前端部に連結しており、連結筒10及びシリンダ12の内側に位置する。シリンダ12に設けたシールリング22及び封止リング12dはプランジャ8に接触している。
原動軸6の回転はクランクシャフト3に伝達され、コンロッド4及びガイド5によって直線運動に変換され、ガイド5は案内路1aを軸方向(前後方向)に往復動する。また連結体7は案内路1a及び連結筒10を軸方向に往復動し、プランジャ8は連結筒10及びシリンダ12を軸方向に往復動する。
前述したように、三つのコンロッド4夫々は順に往動及び復動するので、三つのプランジャ8夫々も順に往動及び復動する。
図3はポンプを略示する正面図、図4は吐出部40、吸込部50及び連結部30を略示する分解斜視図である。シリンダ12の前側に、液体を吐き出す吐出部40、液体を吸い込む吸込部50並びに該吸込部50及び吐出部40を連結する連結部30が設けてある。
連結部30は横長矩形の受板13を介してシリンダ12の前端部に設けてある。受板13は、左右に並設された三つの貫通穴13aを有する。受板13には後述するボルト70が挿入される8個の挿入孔(図示略)が設けてある。連結部30は、前後方向を軸方向とした三つの内筒部31、31、31と、該内筒部31の外側に遊嵌しており、三つの内筒部31全体の周囲を覆う外筒部32、32、32と、該外筒部32及び内筒部31の間に、各内筒部31を中心にして放射状に配置され、外筒部32及び内筒部31並びに内筒部31同士を連結する板状の複数の連結体33、33、・・・、33とを備える。三つのシリンダ12及び三つの内筒部31は連通している。
内筒部31の後端部内周面に、後側が開口した断面L形の凹溝31aが形成してあり、該凹溝31aに前後方向を軸方向としたばね39が設けてある。ばね39はその付勢力によって伝達筒12eを後方へ押圧しており、伝達筒12eを介して封止リング12dを後方へ押圧している。封止リング12dは伝達筒12e及びパッキン室12fの底面の間で圧縮され、パッキン室12f内に固定されている。
内筒部31の前端部は吸込部50に接続している。内筒部31夫々の前端部には、吸込部50から内筒部31への液体の流入を許容し、内筒部31から吸込部50への液体の流出を妨げる逆止弁92が設けてある。
外筒部32には、内筒部31の軸心周りに等配され、ボルト70が挿入される前後に貫通したボルト挿入孔34が設けてある。具体的には、内筒部31の軸心周りの位相が互いに略45度異なるように、各内筒部31の左上、右上、左下及右下にボルト挿入孔34が外筒部32に設けてある。ボルト挿入孔34は、隣り合う内筒部31の間及び外筒部32の左右端部に設けてあり、計8個のボルト挿入孔34が外筒部32に設けてある。
連結部30は、三つの内筒部31夫々から上方に突出した突出内筒部35、35、35と、該突出内筒部35の外側に遊嵌しており、三つの突出内筒部35全体の周囲を覆う突出外筒部36と、該突出外筒部36及び突出内筒部35の間に、各突出内筒部35を中心にして放射状に配置され、突出外筒部36及び突出内筒部35並びに突出内筒部35同士を連結する板状の複数の突出連結体37、37、・・・、37とを備える。三つの突出内筒部35は、それぞれ三つの内筒部31に連通している。
突出外筒部36には、突出内筒部35の軸心周りに等配され、ボルト60が螺合するねじ孔38が設けてある。具体的には、突出内筒部35の軸心周りの位相が互いに略45度異なるように、各突出内筒部35の左前、右前、左後及右後にねじ孔38が突出外筒部36に設けてある。ねじ孔38は、隣り合う突出内筒部35の間及び突出外筒部36の左右端部に設けてあり、計8個のねじ孔38が突出外筒部36に設けてある。
上述した連結部30は、いわゆるエンジニアリング・プラスチック又はスーパーエンジニアリング・プラスチックとガラス繊維とを含む樹脂材料によって一体成形されている。エンジニアリング・プラスチックとしては、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、超高分子量ポリエチレン及びシンジオタクチックポリスチレン等が挙げられる。
スーパーエンジニアリング・プラスチックとしては、例えばポリフェニレンスルファイド、非晶ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂及び液晶ポリマー等が挙げられる。
連結部30の上側に吐出部40が設けてある。吐出部40は、上下方向を軸方向とした三つの吐出内筒部41、41、41と、該吐出内筒部41の外側に遊嵌しており、三つの吐出内筒部41全体の周囲を覆う吐出外筒部42と、該吐出外筒部42及び吐出内筒部41の間に、各吐出内筒部41を中心にして放射状に配置され、吐出外筒部42及び吐出内筒部41並びに吐出内筒部41同士を連結する板状の複数の吐出連結体43、43、・・・、43とを備える。
三つの吐出内筒部41はそれぞれ三つの突出内筒部35に連通している。なお図面の複雑化を避ける為に、図4において、左右方向中央部に位置する吐出内筒部41及び吐出連結体43のみを表し、左側及び右側に位置する吐出内筒部41及び吐出連結体43の記載を省略している。左右方向中央部に位置する吐出内筒部41及び吐出連結体43と同様に、左側及び右側に位置する吐出内筒部41及び吐出外筒部42の間にも、複数の吐出連結体43が放射状に配置してあり、吐出内筒部41及び吐出外筒部42を連結している。
三つの吐出内筒部41は通路41a(図1参照)を介して左右方向に連通している。左右方向中央部に位置する吐出内筒部41の上端部は閉鎖されている。左側及び右側に位置する吐出内筒部41夫々の上端部に、吐出内筒部41に連通した吐出口45が設けてある。また吐出外筒部42の左右側面夫々に吐出口45が設けてある。吐出口45にはパイプ又はチューブ等が接続してある。なおユーザは、必要に応じて吐出口45を開閉する。
吐出外筒部42には、吐出内筒部41の軸心周りに等配され、ボルト60が挿入される上下に貫通したボルト挿入孔44が設けてある。具体的には、吐出内筒部41の軸心周りの位相が互いに略45度異なるように、各吐出内筒部41の左前、右前、左後及右後にボルト挿入孔44が吐出外筒部42に設けてある。ボルト挿入孔44は、隣り合う吐出内筒部41の間及び吐出外筒部42の左右端部に設けてあり、計8個のボルト挿入孔44が吐出外筒部42に設けてある。ボルト挿入孔44の位置はねじ孔38の位置に対応している。
図1に示すように、ボルト60がボルト挿入孔44に上側から挿入され、ボルト60はねじ孔38に螺合し、吐出部40及び連結部30を連結している。8個のボルト60夫々を略同じ大きさの力でねじ孔38に螺合させてあり、吐出部40の下面及び連結部30の上面全体で力を受けるようにしてある。
吐出内筒部41夫々の下端部内側に、連結部30から吐出部40への液体の流入を許容し、吐出部40から連結部30への液体の流出を妨げる逆止弁91が設けてある。
上述した吐出部40は、いわゆるエンジニアリング・プラスチック又はスーパーエンジニアリング・プラスチックとガラス繊維とを含む樹脂材料によって一体成形されている。エンジニアリング・プラスチックとしては、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、超高分子量ポリエチレン及びシンジオタクチックポリスチレン等が挙げられる。
スーパーエンジニアリング・プラスチックとしては、例えばポリフェニレンスルファイド、非晶ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂及び液晶ポリマー等が挙げられる。
連結部30の前側に吸込部50が設けてある。吸込部50は、前後方向を軸方向とした三つの吸込内筒部51、51、51と、該吸込内筒部51の外側に遊嵌しており、三つの吸込内筒部51全体の周囲を覆う吸込外筒部52と、該吸込外筒部52及び吸込内筒部51の間に、各吸込内筒部51を中心にして放射状に配置され、吸込外筒部52及び吸込内筒部51並びに吸込内筒部51同士を連結する板状の複数の吸込連結体53、53、・・・、53とを備える。
吸込外筒部52の左右側面夫々に吸込口55が設けてある。吸込口55は吸込内筒部51に連通している。三つの吸込内筒部51は通路51a(図1参照)を介して相互に連通している。吸込内筒部51の前面は閉鎖されている。吸込内筒部51夫々の後端部と連結部30の内筒部31夫々の前端部とは連通している。吸込口55は、パイプ又はホース等を介して、液体を貯留したタンク等の液体供給源(図示略)に接続される。なおユーザは必要に応じて吸込口55を開閉する。
吸込外筒部52には、吸込内筒部51の軸心周りに等配され、ボルト70が挿入される前後に貫通したボルト挿入孔54が設けてある。具体的には、吸込内筒部51の軸心周りの位相が互いに略45度異なるように、各吸込内筒部51の左上、右上、左下及右下にボルト挿入孔54が吸込外筒部52に設けてある。ボルト挿入孔54は、隣り合う吸込内筒部51の間及び吸込外筒部52の左右端部に設けてあり、計8個のボルト挿入孔54が吸込外筒部52に設けてある。吸込外筒部52のボルト挿入孔54の位置は、外筒部32のボルト挿入孔34の位置に対応している。
二つの受板11、13夫々の挿入孔並びに連結部30及び吸込部50夫々のボルト挿入孔34、54の位置は対応している。図1及び図2に示すように、二つの受板11、13よりも後側から、受板11、13夫々の挿入孔、外筒部32及び吸込外筒部52のボルト挿入孔34、54にボルト70が挿入され、ボルト70の前端部は、吸込外筒部52のボルト挿入孔54から突出している。突出したボルト70の前端部にはナット71が螺結し、連結部30及び吸込部50を連結している。8個のボルト70夫々を略同じ大きさの力でナット71に螺合させてあり、吸込部50の後面及び連結部30の前面全体並びに連結部30の後面及び受板13全体で力を受けるようにしてある。
上述した吸込部50は、いわゆるエンジニアリング・プラスチック又はスーパーエンジニアリング・プラスチックとガラス繊維とを含む樹脂材料によって一体成形されている。エンジニアリング・プラスチックとしては、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、超高分子量ポリエチレン及びシンジオタクチックポリスチレン等が挙げられる。
スーパーエンジニアリング・プラスチックとしては、例えばポリフェニレンスルファイド、非晶ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂及び液晶ポリマー等が挙げられる。
原動軸6の回転によって、クランクシャフト3が回転し、コンロッド4及びガイド5によって、前後方向に沿った直線運動に変換される。ガイド5に連結した連結体及び該連結体に連結したプランジャ8が往復動する。プランジャ8が後側に移動した場合に、負圧(吸引力)が連結部30内に発生し、吸込部50の逆止弁92が開き、吐出部40の逆止弁91が閉じ、連結部30の内筒部31に吸込口55及び吸込内筒部51を通って液体が吸入される。プランジャ8が前側に移動した場合に、正圧(吐出力)が連結部30内に発生し、吸込部50の逆止弁92が閉じ、吐出部40の逆止弁91が開いて、連結部30の内筒部31から、突出内筒部35、吐出内筒部41及び吐出口45を通って液体が排出される。
プランジャ8の往復動作によって、連結部30には高圧、例えば8.0MPaが作用する。連結部30は樹脂部材によって構成されているが、前述したように、内筒部31及び外筒部32を設け、両者の間に放射状に連結体33を設けており、また突出内筒部35及び突出外筒部36を設け、両者の間に放射状に突出連結体37を設けているので、強度が向上しており、高圧下でも連結部30は破損しない。
また8個のボルト70が内筒部31の軸心周りに等配されており、8個のボルト70夫々を略同じ大きさの力でナット71に螺合させてあるので、吸込部50の後面及び連結部30の前面全体並びに連結部30の後面及び受板13全体で力を受けることができる。そのため、ボルト70の締結時に連結部30に歪みが生じ難く、連結部30の強度の向上を図ることができる。
また8個のボルト60が吐出内筒部41の軸心周りに等配されており、8個のボルト60夫々を略同じ大きさの力でねじ孔38に螺合させてあるので、吐出部40の下面及び連結部30の上面全体で力を受けることができる。そのため、ボルト60の締結時に連結部30に歪みが生じ難く、連結部30の強度の向上を図ることができる。
吐出部40は樹脂部材によって構成されているが、吐出内筒部41及び吐出外筒部42を設け、両者の間に放射状に吐出連結体43を設けているので、強度が向上しており、高圧下でも吐出部40は破損しない。
吸込部50は樹脂部材によって構成されているが、吸込内筒部51及び吸込外筒部52を設け、両者の間に放射状に吸込連結体53を設けているので、強度が向上しており、高圧下でも吸込部50は破損しない。
連結部30、吐出部40及び吸込部50は、エンジニアリング・プラスチック又はスーパーエンジニアリング・プラスチックとガラス繊維とを含む樹脂材料によって一体成形されているので、より一層強度を向上させることができ、高圧条件下での使用でも十分に耐え得る強度を確実に確保することができる。また金属加工の場合、加工工程が多いが、一体成形の場合、一体成形後は、加工する必要が無く、加工時間の短縮及び製造費用の削減を図ることができる。また樹脂材料を使用することによって、軽量化を促進することができる。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
12 シリンダ
30 連結部
31 内筒部
32 外筒部
33 連結体
40 吐出部
41 吐出内筒部
42 吐出外筒部
43 吐出連結体
50 吸込部
51 吸込内筒部
52 吸込外筒部
53 吸込連結体
70 ボルト(固定部材)

Claims (5)

  1. 液体を吐き出す吐出部と、液体を吸い込む吸込部と、該吸込部及び吐出部夫々に吸引力及び吐出力を作用させるためのシリンダの端部に設けてあり、前記シリンダ並びに吐出部及び吸込部を連結する連結部とを備えるポンプにおいて、
    前記連結部は、
    樹脂材料によって構成されており、
    前記シリンダに連通する内筒部と、
    該内筒部の外側に遊嵌した外筒部と、
    該外筒部及び内筒部の間に放射状に配され、前記内筒部及び外筒部を連結した複数の連結体と
    を有することを特徴とするポンプ。
  2. 前記内筒部の軸心周りに等配され、前記連結部を前記シリンダに固定する固定部材を備えること
    を特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記吐出部は、
    樹脂材料によって構成されており、
    前記内筒部に連通する吐出内筒部と、
    該吐出内筒部の外側に遊嵌した吐出外筒部と、
    該吐出外筒部及び吐出内筒部の間に放射状に配され、前記吐出内筒部及び吐出外筒部を連結した複数の吐出連結体と
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプ。
  4. 前記吸込部は、
    樹脂材料によって構成されており、
    前記内筒部に連通する吸込内筒部と、
    該吸込内筒部の外側に遊嵌した吸込外筒部と、
    該吸込外筒部及び吸込内筒部の間に放射状に配され、前記吸込内筒部及び吸込外筒部を連結した複数の吸込連結体と
    を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のポンプ。
  5. 前記樹脂材料はエンジニアリング・プラスチック又はスーパーエンジニアリング・プラスチックとガラス繊維とを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のポンプ。
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