JPH09195541A - 浴室の二重構造床 - Google Patents

浴室の二重構造床

Info

Publication number
JPH09195541A
JPH09195541A JP8007507A JP750796A JPH09195541A JP H09195541 A JPH09195541 A JP H09195541A JP 8007507 A JP8007507 A JP 8007507A JP 750796 A JP750796 A JP 750796A JP H09195541 A JPH09195541 A JP H09195541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
upper floor
bathroom
pan
washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8007507A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Shigegaki
之典 茂垣
Takayuki Shimizu
隆幸 清水
Yoichi Maeda
陽一 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP8007507A priority Critical patent/JPH09195541A/ja
Publication of JPH09195541A publication Critical patent/JPH09195541A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室と隣室との間の出入口の段差によるつま
ずき等を未然に防止して、高齢者等に使い易いものと
し、利用の際の床鳴りを防止し、且つ既設の浴室を分解
することなく設置できる二重床を提供することを目的と
する。 【解決手段】 床パン2上に設けられ、隣室13との間
に出入口を設けた浴室1であって、床パン2は、浴槽設
置部7と洗い場6とを備え、洗い場6の床面から離間し
た対向する位置27、5に、夫々上床支持部材28、2
9を配設し、上床支持部材28、29間に上床19を載
置し、上床19の床面を隣室13の床面と略同一の高さ
に構成したことを特徴とする浴室の二重構造床。又、上
床19は、出入口に臨んで排水溝20を有し、排水溝2
0の上面を上床19と面一のグレーチング21で覆い、
排水溝20と、浴槽8側の洗い場6に設けられた排水口
25とを可撓管で接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既製の浴室に後か
ら設ける二重床に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般家屋等に設置される浴室には、隣室
との出入口に段差がある場合が多く、足腰が弱ってきた
高齢者や子供等は、出入りの際この出入口の段差でつま
ずく虞がある。そこでこのように出入口に段差のある既
設の浴室の洗い場に、すのこを置いたり、嵩上げのため
に別体の床を置いたりして、二重床とすることが行われ
ている。例えば特開平5−33372号公報に記載され
た技術等が開示されている。
【0003】この公報に記載された二重床は、防水パン
に浴槽置き場と洗い場とを設け、浴槽置き場と洗い場の
境界には、滑り止め部を突設し、洗い場に嵩上げパンを
載置し、嵩上げパンと、防水パンの周縁の壁パネル載置
部とを、略同じ高さと成るようにしたものである。そし
て嵩上げパンは、壁パネル載置部に続く防水パンの周縁
の立上り部と、前記滑り止め部とで挟持して、使用時に
ずれないように保持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報
に記載された二重床では、嵩上げパンを洗い場に置くだ
けなので、嵩上げパンと防水パンの周縁の立上り部との
間、及び嵩上げパンと滑り止め部との間には、隙間があ
る。そのため入浴者が動く度に床鳴りを起こす不都合が
ある。この床鳴りをなくすためには、既設の防水パンと
嵩上げパンの接する所を、モルタルや接着剤で固定する
必要があるが、このような作業に手間がかかり、施工性
が悪い。
【0005】これに対して床鳴りを起こさないような二
重床として、例えば実開平5−89567号公報に記載
された技術がある。この公報に記載された二重床は、洗
い場を設けた防水パンの周縁の壁パネル載置部に上面が
外部床面と略同一高さとなる嵩上げパンを上載し、嵩上
げパンを上載した壁パネル載置部の上に壁パネルやドア
を載置した構成である。
【0006】そのため防水パンの壁パネル載置部に、壁
パネルやドアが設けられている既設の浴室を改造して二
重床とする場合、一度壁パネル載置部に載っている壁パ
ネルや、ドアを分解しなければならず、延いては浴室の
天井や、浴室に配管されている給水管、排水管等も分解
しなければならなくなるから、結局浴室の施工の大部分
をやり直さなければならず、施工性が非常に悪い。
【0007】本発明者等は、上記特開平5−33372
号公報に記載された二重床が入浴の度に床鳴りを起こす
不都合、そして実開平5−89567号公報に記載され
た二重床が、設置する際に既設の浴室を大改造しなけれ
ばならない不都合を解消すべく、本発明を成したもので
ある。
【0008】従って本発明は、浴室と隣室との間の出入
口の段差によるつまずき等を未然に防止して、高齢者等
に使い易いものとし、利用の際の床鳴りを防止し、且つ
既設の浴室を分解することなく設置できる二重床を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1は、床パン上に設けられ、隣室との
間に出入口を設けた浴室であって、床パンは、浴槽設置
部と洗い場とを備え、洗い場の床面から離間した対向す
る位置に、夫々上床支持部材を配設し、上床支持部材間
に上床を載置し、上床の床面を隣室の床面と略同一の高
さに構成したので、既製の浴室の躯体を分解せずに、洗
い場の床面から離間した対向する位置に、夫々上床支持
部材を配設するだけで、上床の設置が可能と成り、新た
な洗い場となる上床と隣室の床との間に段差がなくな
り、足腰の弱ってきた高齢者等が出入りする際つまずか
ない。
【0010】請求項2は、請求項1において、床パンの
床面から離間した対向する位置は、出入口に臨む位置
と、浴槽設置部と洗い場の境界部とであるので、洗い場
で上床支持部材の取付作業を行え、又、上床が浴槽設置
部と洗い場の境界部に支持されて動かない。
【0011】請求項3は、請求項1、又は請求項2にお
いて、上床は、出入口に臨んで排水溝を有し、排水溝の
上面を該上床と面一のグレーチングで覆ったので、新た
な洗い場となる上床で流した洗い水が、グレーチングか
ら排水溝に流されて落ちるから、隣室に溢れることはな
い。
【0012】請求項4は、請求項3において、排水溝
と、浴槽側の洗い場に設けられた排水口とを可撓管で接
続したので、洗い水が排水溝を経て可撓管から排水溝へ
速やかに流される。
【0013】請求項5は、請求項1〜請求項4の何れか
において、上床の表面は、排水溝側から浴槽側の洗い場
に設けられた排水口に向かって下り勾配に形成したの
で、水はけが良い。
【0014】請求項6は、請求項1〜請求項5の何れか
において、上床と床パンとの当接面をシールしたので、
入浴の際上床で湯水を使用しても床パンに流れ込まな
い。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を添付した図
面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施例の二
重構造床を適用した浴室の斜視図であり、浴室1は、図
示せぬ建物躯体内に床パン2を設置し、床パン2の周縁
部に形成された段差状の壁パネル載置部3上に、壁パネ
ル4…を建て並べ、壁パネル4…上に図示せぬ廻し縁を
介して天井パネルを張設した、いわゆるプレハブ式のも
のである。
【0016】床パン2は、中央部に境界部5を突設し、
図の境界部5の右側に洗い場6、左側に浴槽設置部7を
設ける。浴槽設置部7には、浴槽8を設置する。そして
洗い場6と浴槽8に臨む一方の壁パネル4に沿ってカウ
ンタ9を設置する。
【0017】洗い場6に臨むカウンタ9の前面に、シャ
ワーヘッド10を備えた湯水混合栓11を設け、浴槽8
に臨むカウンタ9の上面にも湯水混合栓12を設ける。
又、例えば境界部5に臨むカウンタ9近傍の洗い場6に
は、後述する排水口を設け、洗い場6は、この排水口に
向って緩やかな下り勾配に形成する。
【0018】浴室1と隣接する脱衣室13との間には、
アルミサッシ等で形成した取付枠14を固定する。取付
枠14の下枠15は、床パン2の壁パネル載置部3と、
脱衣室13の床面16の側端部との間に設ける。この下
枠15に沿って摺動する開閉自在の引戸17を、取付枠
14の図示せぬ上枠に吊設して、洗い場6と脱衣室13
との間に出入口を設ける。尚、引戸17は何枚で構成し
ても良い。
【0019】洗い場6は、本来このままの形で使用する
ものであるが、洗い場6と下枠15との間には通常60
〜100mm前後の段差があり、洗い場6の床面から浴
槽8のリム18迄は420〜550mm前後の高さがあ
る。そのため脚腰が弱っている高齢者にとっては、脱衣
室13からの出入りの際、洗い場6と下枠15の段差で
足を引っ掛けてつまずく虞がある。
【0020】又、浴槽8のリム18迄は高いので、洗い
場6から浴槽8に出入りする際に、脚を高く上げなけれ
ばならず、高齢者には辛い。そこで高齢者が使い易いよ
うにするために、洗い場6に本発明の上床19を設置す
る。この上床19は、利用者が高齢化して浴室1の出入
口の段差を無くす必要が生じた時に、既製の浴室1に設
置する後付けの床である。上床19は、床パン2の洗い
場6の上に設置されて、二重床を構成する。
【0021】上床19は、設置する高さを下枠15、及
び脱衣室13の床面16と略同一にする。これによって
上床19は、下枠15、及び脱衣室13の床面16との
間に段差が無くなり、高齢者が脱衣室13から出入りす
る際、つまずく虞はなくなる。
【0022】又、上床19を設置することで、洗い場6
から上床19迄の高さは、略100mm前後になるか
ら、上床19から浴槽8のリム18迄の高さは、450
mm前後となり、浴槽8のリム18がそれだけ低くなっ
て、高齢者にも浴槽8をまたぎ易くなる。
【0023】上床19は、出入口の下枠15に臨んで排
水溝20を備え、排水溝20の上面を上床19と面一の
グレーチング21で覆う。上床19で流した洗い水は、
グレーチング21から排水溝20に流れ込み、脱衣室1
3に溢れることはない。
【0024】上床19の表面には、適当な間隔をおい
て、滑り難いように例えば岩肌や石目のような模様、又
は緩やかな略半球状の小突起22…を形成する。これに
より上床19の見栄えもよくなる。上床19と浴槽8の
リム18との間には、エプロン23を水密に取付け、上
床19で流された湯水が浴槽載置部7に流れ込まないよ
うにしている。尚、24は後述する排水口に被せた目皿
である。
【0025】図2は本発明の上床の平面図であり、カウ
ンタ9のある浴槽8側(図の上方左側)の上床19の隅
に、排水口25を設ける。上床19の表面は、矢印で示
すように排水溝20側から、この排水口25に向かって
下り勾配に形成する。そして排水溝20側から排水口2
5に向かう対角線方向が、対角線26の両側よりも低く
なるように形成する。これにより上床19上で使用した
湯水の水はけが良い。
【0026】尚、排水溝20、及び排水溝20の上に載
置するグレーチング21は、上床19の四周に亘って設
けても良い。このように形成することで、脱衣室との間
の出入口を排水溝20、及びグレーチング21を設けた
どの方向にも設けることができるから、どのような現場
の建物躯体にも応じることができる。又、排水溝20、
及びグレーチング21は、浴槽載置部7側を除き上床1
9に対してL型に設けることで、同様の効果を奏するこ
とができる。
【0027】図3は図2の矢視3方向からの側断面図で
あり、脱衣室側(図の右側)の出入口に臨む床パン2の
外周部の立上り部27に、上床支持部材28を取付け
る。そしてこの上床支持部材28と対向する位置である
床パン2の境界部5にも、上床支持部材29を取付け
る。上床支持部材29は、上床19の勾配を見込んで上
床支持部材28よりも厚みを持たせる。
【0028】上床19の排水溝20側の側端部にはフラ
ンジ30を設け、上床19の上床支持部材29側の側端
部には、屈曲して溝型鋼状に形成した係止部31を設け
る。そして上床19のフランジ30を上床支持部材28
に載置し、上床19の係止部31を上床支持部材29に
係止して上床19を床パン2の洗い場上に取付けて、後
付けの二重床を構成する。
【0029】上床支持部材28も、29も、洗い場5の
床面から離間した位置に設けることで、上床支持部材2
8、及び29上に載置した上床19の床面は、脱衣室1
3の床面と略同一の高さとなり、出入口の段差が無くな
るから、足腰が弱くなってきた高齢者が隣室の脱衣室1
3から出入りする際、つまずく虞が無い。排水溝20と
排水口25は、ホース等の可撓管32で接続し、可撓管
32を洗い場6に這わせる。洗い場6には排水勾配があ
るので、自然に可撓管32にも排水口25に向かう排水
勾配が付く。
【0030】図4は図2の矢視4方向からの側断面図で
あり、上床19の裏面の排水溝20から境界部に向かう
方向には、間隔をおいて数条のリブ33を接着等で固定
する。これにより上床19に剛性が付与され、入浴する
人が動いても、撓んだり変形したりしない。本実施例で
はリブ33は、別体のものを上床19の裏面に固定する
ようにしたが、樹脂等で上床19と一体成形でリブを設
けても良い。
【0031】排水口25は、洗い場6の排水口34の真
上に設ける。排水口25と排水口34は、図示せぬ接続
管にシールを施し、水密に接続する。これにより上床1
9で出る洗い水は、排水溝20を経て可撓管32から排
水口25へ速やかに流されるから、排水口25から床パ
ン2の洗い場6に廻り込むことが無く、上床19の裏面
にかびが生える虞は少ない。
【0032】図5は上床の排水溝部分の側断面図であ
り、上床支持部材28は、床パン2の立上り部27にビ
ス35で固定する。そして上床支持部材28の上面が壁
パネル載置部3と略面一と成るようにする。上床支持部
材28上に載置した上床19のフランジ30は、ビス3
6で固定する。
【0033】尚、上床支持部材28は、床パン2の立上
り部27にビス35で固定する際、接着した後ビス35
で固定しても良い。又、上床19のフランジ30を上床
支持部材28にビス36で固定する際、接触面にシリコ
ン等を塗布しておいても良い。フランジ30と下枠15
の接触部にもシリコン40を塗布し、上床19で使用し
た湯水が下の洗い場6に漏れないようにする。
【0034】上床19の排水溝20の両側には、フラン
ジ30、及びこのフランジ30と同じ高さの段差部37
を設ける。このフランジ30と、段差部37に前述のグ
レーチング21を載置して、グレーチング21と上床1
9の床面、及び引戸17の下枠15の上面と略同一の高
さと成るようにする。
【0035】下枠15の上面には、摺動溝38を設け
る。この摺動溝38に、引戸17の下端部に設けられた
摺動片39が摺動自在に係合する。取付け枠14の図示
せぬ上枠に吊設された引戸17は、下端部の摺動片39
が下枠15の摺動溝38にガイドされるから、スムーズ
に開閉することができる。
【0036】尚、排水溝20と排水口25をホース等の
可撓管32で接続せず、代りに排水管で接続し、この排
水管を上床19の底面のリブ33にサドルバンド等で固
定することで、施工の状態に関係なく排水口25に向か
う排水勾配が付くようにしても良い。排水管は、丸パイ
プでも良く、又、排水量を向上させるために角パイプで
も良い。
【0037】図6は第1実施例の上床と壁パネルの当接
部の側断面図であり、上床19の裏面のリブ33と壁パ
ネル3との間には、防水シール41を行う。又、上床1
9のの床面と壁パネル4の当接部には、シリコン42を
塗布して、上床19で使用した湯水が下の洗い場6に漏
れないようにする。
【0038】図7は第2実施例の上床と壁パネルの当接
部の側断面図であり、第2実施例では、壁パネル4を設
けた側の床パン2の立上り部27(対向する2ヵ所)
に、上床支持部材45をビス46で固定する。上床支持
部材45を固定する際、予め接着剤を塗布するようにし
ても良い。上床支持部材45の上面は、壁パネル載置部
3と略面一に設ける。
【0039】壁パネル4側の上床19側端部には、段差
を形成してフランジ47を設ける。このフランジ47を
ビス48で上床支持部材45に固定する。フランジ47
と、壁パネル4の当接部には、シリコン49を塗布す
る。段差によって形成されるフランジ47には、溝型鋼
状のモール50を嵌合して、ビス48の頭が見えないよ
うに目隠しする。モール50は、フランジ47に接着し
ても良い。
【0040】壁パネル4側でも、床パン2に固定された
上床支持部材45に、上床19の荷重を支持させること
により、出入口に臨む位置と境界部の2ヵ所で荷重支持
する第1実施例の場合と併せて、上床19を、その4つ
の側端部で上床支持部材45、45、28、29に荷重
負担させる。これによって上床19は、2ヵ所で荷重支
持した場合よりも一層剛性が付与され、入浴する人が動
いても、撓んだり変形したりしない。
【0041】尚、51は、上床19裏面のリブ33とフ
ランジ47との間に介装した防水シールである。又、段
差によって形成されるフランジ47に代えて排水溝と
し、この排水溝を第1実施例の排水溝20、及び排水口
25に接続して、シールを施し、排水溝20を流れてき
た湯水を排水口25に排水するようにしても良い。更に
この排水溝に、グレーチング、又は排水用の隙間を備え
た蓋を載置しても良い。蓋を載置することで、新たな洗
い場となる上床19の面積が狭まらないようにする。蓋
には、外し易いように指をかける孔や凹みを設け、蓋を
外して排水溝の掃除をし易くする。
【0042】図8は第3実施例の上床の境界部側の側断
面図であり、上床支持部材29は床パン2の境界部5に
接着剤55等で固定する。上床支持部材29には段差部
56を設け、この段差部56に係合するように上床19
の係止部31にも段差部57を設ける。そしてこの段差
部57側の上床19に、排水溝58を形成する。上床1
9の排水溝58裏面と上床支持部材29と当接部、及び
排水溝58裏面からリブ33にかけて防水シール59を
施す。
【0043】排水溝58を設けることで、上床19で流
した湯水は、浴槽載置部7側からも排水口25に流すこ
とができ、排水性が良い。
【0044】図9は第4実施例の上床の境界部側の側断
面図であり、第4実施例の上床19は、床パン2が境界
部5側に排水溝60を有する場合に対応するものであ
る。この床パン2では、排水溝60を設けるために境界
部5が予め高く形成してある。そして境界部5の裏面に
は、予め飼物61が接着剤62で固定してある。上床1
9の係止部31を係止する上床支持部材63は、係止部
31の上面から境界部5にビス64を挿通して、境界部
5の飼物61に固定する。そして上床19の裏面、及び
上床支持部材63と、境界部5の間には、シリコン64
を介装する。
【0045】尚、65は、上床19に設けた排水溝であ
り、この排水溝65を設けることにより、排水能力を向
上させることができる。この排水溝65には、蓋を嵌
合、又は接着を施して被せ、新たな洗い場となる上床1
9の面積が狭まらないようにしても良い。蓋には、外し
易いように指をかける孔や凹みを設け、蓋を外して排水
溝65の掃除をし易くする。
【0046】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成したので、次の
様な効果を奏する。請求項1は、床パン上に設けられ、
隣室との間に出入口を設けた浴室であって、床パンは、
浴槽設置部と洗い場とを備え、洗い場の床面から離間し
た対向する位置に、夫々上床支持部材を配設し、上床支
持部材間に上床を載置し、上床の床面を隣室の床面と略
同一の高さに構成したので、既製の浴室の躯体を分解せ
ずに、洗い場の床面から離間した対向する位置に、夫々
上床支持部材を配設するだけで、簡単に上床の設置が可
能と成り、新たな洗い場となる上床と隣室の床との間に
段差がなくなり、足腰の弱ってきた高齢者等が出入りす
る際つまずく虞が無い。
【0047】請求項2は、請求項1において、床パンの
床面から離間した対向する位置は、出入口に臨む位置
と、浴槽設置部と洗い場の境界部とであるので、洗い場
で上床支持部材の取付作業を行えるから、施工性が良
い。又、上床が浴槽設置部と洗い場の境界部に支持され
て動かないから、床鳴りすることが無く、入浴者に不快
感を与えない。
【0048】請求項3は、請求項1、又は請求項2にお
いて、上床は、出入口に臨んで排水溝を有し、排水溝の
上面を該上床と面一のグレーチングで覆ったので、新た
な洗い場となる上床で流した洗い水が、グレーチングか
ら排水溝に流されて落ちるから、隣室に溢れることはな
い。
【0049】請求項4は、請求項3において、排水溝
と、浴槽側の洗い場に設けられた排水口とを可撓管で接
続したので、洗い水が排水溝を経て可撓管から排水溝へ
速やかに流されるから、床パン上に上床で使用した湯水
が廻り込む虞が無く、床パンがかびず、掃除もし易い。
【0050】請求項5は、請求項1〜請求項4の何れか
において、上床の表面は、排水溝側から浴槽側の洗い場
に設けられた排水口に向かって下り勾配に形成したの
で、水はけが良い。
【0051】請求項6は、請求項1〜請求項5の何れか
において、上床と床パンとの当接面をシールしたので、
入浴の際上床で湯水を使用しても床パンに流れ込む虞が
無く、床パンがかびず、掃除もし易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の二重構造床を適用した浴
室の斜視図
【図2】本発明の上床の平面図
【図3】図2の矢視3方向からの側断面図
【図4】図2の矢視4方向からの側断面図
【図5】上床の排水溝部分の側断面図
【図6】第1実施例の上床と壁パネルの当接部の側断面
【図7】第2実施例の上床と壁パネルの当接部の側断面
【図8】第3実施例の上床の境界部側の側断面図
【図9】第4実施例の上床の境界部側の側断面図
【符号の説明】
1…浴室,2…床パン,3…壁パネル載置部,4…壁パ
ネル,6…洗い場,8…浴槽,13…脱衣室,14…取
付枠,15…下枠,16…脱衣室の床面,17…引戸,
19…上床,20…排水溝,21…グレーチング,22
…小突起,25…目皿,26…対角線,27…床パンの
立上り部,28,29…上床支持部材,30…上床のフ
ランジ,31…上床の係止部,32…可撓管,33…リ
ブ,34…洗い場の排水口,37…段差部,45…上床
支持部材,47…フランジ,50…モール,55…接着
剤,56…段差部,57…段差部,58…排水溝,60
…排水溝,61…飼物,63…上床支持部材。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床パン上に設けられ、隣室との間に出入
    口を設けた浴室であって、 該床パンは、浴槽設置部と洗い場とを備え、 該洗い場の床面から離間した対向する位置に、夫々上床
    支持部材を配設し、 該上床支持部材間に上床を載置し、 該上床の床面を隣室の床面と略同一の高さに構成した、 ことを特徴とする浴室の二重構造床。
  2. 【請求項2】 前記床パンの床面から離間した対向する
    位置は、出入口に臨む位置と、浴槽設置部と洗い場の境
    界部とであることを特徴とする請求項1記載の浴室の二
    重構造床。
  3. 【請求項3】 前記上床は、前記出入口に臨んで排水溝
    を有し、該排水溝の上面を該上床と面一のグレーチング
    で覆ったことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記
    載の浴室の二重構造床。
  4. 【請求項4】 前記排水溝と、浴槽側の洗い場に設けら
    れた排水口とを可撓管で接続したことを特徴とする請求
    項3に記載の浴室の二重構造床。
  5. 【請求項5】 前記上床の表面は、前記排水溝側から浴
    槽側の洗い場に設けられた排水口に向かって下り勾配に
    形成したことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか
    に記載の浴室の二重構造床。
  6. 【請求項6】 前記上床と床パンとの当接面をシールし
    たことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載
    の浴室の二重構造床。
JP8007507A 1996-01-19 1996-01-19 浴室の二重構造床 Pending JPH09195541A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8007507A JPH09195541A (ja) 1996-01-19 1996-01-19 浴室の二重構造床

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8007507A JPH09195541A (ja) 1996-01-19 1996-01-19 浴室の二重構造床

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09195541A true JPH09195541A (ja) 1997-07-29

Family

ID=11667709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8007507A Pending JPH09195541A (ja) 1996-01-19 1996-01-19 浴室の二重構造床

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09195541A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000116563A (ja) * 1998-10-13 2000-04-25 Hitachi Kasei Unit Co Ltd 浴室の改装用防水床及び既設浴室の改装方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000116563A (ja) * 1998-10-13 2000-04-25 Hitachi Kasei Unit Co Ltd 浴室の改装用防水床及び既設浴室の改装方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09195541A (ja) 浴室の二重構造床
JPH09105239A (ja) 浴室の二重床
JPH0620472Y2 (ja) 設備ユニツトの構造
JP3364916B2 (ja) 床パン
JP3057158B1 (ja) 浴槽及びこれを用いた浴室ユニット
JP6523527B2 (ja) 浴室構造
JPH0741429Y2 (ja) 設備ユニットの構造
JPH08189209A (ja) 浴室の床面構造
JPH1018379A (ja) サニタリー室、サニタリーユニット、サニタリー室の出入口構造及び防水パン
JPH10205237A (ja) 衛生設備室の出入口構造
JP2000230261A (ja) 連結防水パン
JPH0988143A (ja) 床パン
JP4069397B2 (ja) 浴室ユニット
JPH08277558A (ja) 設備ユニット
JPH08177241A (ja) 浴室のすのこ
JP2006063796A (ja) 設備ユニット
JPH0996115A (ja) 浴室の排水管付引戸取付枠
JP2560565Y2 (ja) 浴室ユニットの洗い場防水パン
JPH10183709A (ja) 設備ユニット
JPH0868216A (ja) 浴室の出入口部の床面に設ける排水装置
JPH1018380A (ja) サニタリー室、防水パン、及びサニタリー室の出入口構造
JPH08260726A (ja) 防水パン構造
JP2000038882A (ja) 衛生設備室の出入口構造
JPH09291576A (ja) 浴室ユニット
JPH07189511A (ja) ユニット