JPH1018380A - サニタリー室、防水パン、及びサニタリー室の出入口構造 - Google Patents

サニタリー室、防水パン、及びサニタリー室の出入口構造

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JPH1018380A
JPH1018380A JP8173935A JP17393596A JPH1018380A JP H1018380 A JPH1018380 A JP H1018380A JP 8173935 A JP8173935 A JP 8173935A JP 17393596 A JP17393596 A JP 17393596A JP H1018380 A JPH1018380 A JP H1018380A
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JP
Japan
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bathroom
floor
room
door
entrance
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JP8173935A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sunaga
宏 須永
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩行が困難な高齢の老人や身体障害者の浴室
へ出入りや、立ち振る舞いが安全にでき、且つ、浴槽よ
りの一時的溢流を60リットル以上排水処理可能な浴室
が設けられたサニタリー室、浴室用の防水パン、及びサ
ニタリー室の出入口構造を提供する。 【解決手段】 浴室1と、浴室1に隣接する隣室との境
界に出入口5が設けられたサニタリー室であって、上記
出入口5の下面、或いは敷居と上記両室の床面がほぼ同
じ高さに設けられ、浴室1の床面の出入口5と対向する
壁面側に主排水溝、又は主排水口が設けられ、上記出入
口5の下面、或いは敷居から上記主排水溝、又は主排水
口に向かって連続した下り勾配の床が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室と隣接する脱
衣(洗面)室等よりなるサニタリー室、防水パン、及び
サニタリー室の出入口構造に関するものであるが、特に
歩行が困難な高齢の老人や、身体障害者が安全に出入り
でき、使い勝手がよい出入口が設けられたサニタリー室
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歩行が困難な高齢の老人や、身体
障害者が安全に出入りでき、躓きによる転倒等を防止で
きるように、サニタリー室の浴室と、この浴室に隣接す
る隣室(脱衣室)や廊下などとの出入口の構造は、極力
平坦で、躓くような段差がないように工夫されている。
【0003】例えば、実開昭60−19486号公報、
実開昭63−144091号公報、或いは実開平3−5
4863号公報に記載された下記のような浴室や、浴室
の出入口構造が知られている。即ち、浴室の出入口の下
部に、この出入口の浴室側、又は出入口の隣室側に排水
溝を設け、この排水溝の上部に、上面に開口を有する敷
居や蓋を設け、この敷居や蓋の上面と両室の床面との間
に段差がないようにほぼ面一の構造とし、又、浴室内で
使用するかけ湯等が排水溝に流入し、隣室に流れ出ない
ようにしたものである。
【0004】又、他の例として、実開平3−54863
号公報には、浴室の洗い場の床面を脱衣室床面よりも低
く設定し、脱衣室床面と洗い場の床面を斜面で接続して
出入りの際に足の指先が当たる段差をなくし、又、かけ
湯等の床面に流れる湯を、主排水溝や、敷居と洗い場間
の排水溝に流入させるようにした構造が記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来より浴室の使用に
際して、日本人の浴室の使用習慣では、洗い場に流出さ
れる湯水の量は非常に多く、洗い場に流れ出た湯水を隣
りの脱衣室側に流れ出ないようにするため、一般の浴室
は、従来より脱衣室の床面との間に一段低い洗い場を設
けて対処されてきた。
【0006】又、上記の従来技術のように、脱衣室の床
面と浴室の洗い場床面との間に段差を設けない浴室のよ
うな場合には、洗い場側に(主)排水溝を設けて洗い場
床に湯水が溜まらないようにしているが、浴槽への湯水
の張り加減を間違えたり等で、浴槽を満杯にして入浴す
ることが時にはある。このような場合、洗い場に流出さ
れる湯水の量は短時間で非常に多く、少なくとも60リ
ットル以上の湯水が隣室へ流れ出ないように排水処理す
る必要があると考えられ、従来それに見合う排水溝を洗
い場に設けている。
【0007】しかしながら、住宅等の2階に浴室を設置
するような場合には、比較的面積規模の小さい浴室が設
けられることが多く、又、2階であることにより床下寸
法の制約を受けるため、洗い場の湯水の排水溝を深くし
て、排水能力を大きくすることができないため、必然的
に排水溝の幅を大きくとることになり、このために排水
溝を覆うグレーティング等のカバーの占有面積が大きく
なり、洗い場の使い勝手を悪くしたり、外観意匠的にも
好ましくないといった問題がある。
【0008】又、プレハブ住宅等においては、その特別
な床構造上、床下寸法が従来より制限されているので、
1階への浴室の設置であっても、上記のような問題が発
生することがある。
【0009】一方、上記前者の従来のような浴室の洗い
場の床面を低く設けるような場合には、例えば、浴室の
床面積の広さを1400mm×1800mmで、洗い場
の面積が1400mm×1050mmの場合に、浴室の
出入口側と水栓側に、長さ950mm、深さ180m
m、及び幅120mmの排水溝を設けても、60リット
ルの湯水を処理するには、洗い場の床面と脱衣室の床面
との間に17mmの段差を設ける必要が生じ、洗い場と
脱衣室とを結ぶ斜面は、ほぼ4°〜5°(勾配7/10
0〜10/114)と比較的急な勾配となる。このよう
な場合、歩行が困難な高齢の老人や身体障害者が浴室へ
出入する場合には、身体の傾きが生じ、姿勢が不安定と
なるなど、安全性が損なわれるといった問題がある。
【0010】即ち、比較的面積の小さい浴室で、洗い場
の床下寸法が余り余裕がない場合、浴室の洗い場と隣の
脱衣室との間に躓くような段差や、洗い場床面に身体に
不安定な斜面を生じないように、併せて、入槽時の浴槽
からの溢水60リットル以上の処理が可能で、極力外観
意匠性を損なわないようなサニタリー室(浴室)や、出
入口構造が必要とされる。
【0011】本発明は、上記のような種々の問題点に着
目してなされたものであり、その目的とするところは、
これらの問題点を解消し、歩行が困難な高齢の老人や身
体障害者の浴室へ出入りや、立ち振る舞いが安全にで
き、且つ、浴槽よりの一時的溢流を60リットル以上排
水処理可能な浴室が設けられたサニタリー室、浴室用の
防水パン、及びサニタリー室の出入口構造を提供するも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
サニタリー室においては、浴室と、この浴室に隣接する
隣室との境界に出入口が設けられたサニタリー室であっ
て、上記出入口の下面、或いは敷居と上記両室の床面が
ほぼ同じ高さに設けられ、浴室の床面の出入口と対向す
る壁面(浴槽の壁を含む)側に主排水溝、又は主排水口
が設けられ、上記出入口戸の下面近傍、或いは隣室床際
の間から上記主排水溝、又は主排水口に向かって連続し
た下り勾配の床が設けられている。
【0013】本発明におけるサニタリー室とは、浴室単
独、浴室と廊下、浴室と脱衣室、浴室と洗面室、又はこ
れらとトイレやシャワー室を併設したも、或いはシャワ
ー室及び床排水式洗面室などをいう。又、浴室に隣接す
るとは、廊下、脱衣室、洗面室、トイレ、シャワー室、
洗濯室などをいう。
【0014】請求項2記載の本発明のサニタリー室にお
いては、出入口の下面、又は出入口の下面の浴室側近傍
に排水溝が設けられ、この排水溝にあって出入口の浴室
側上面端又は浴室側床面近傍と隣室床際との間より浴室
の上記主排水溝、又は主排水口に向かって連続した下り
勾配の床が設けられていることを特徴とする。
【0015】請求項3記載の本発明のサニタリー室にお
いては、請求項1〜請求項2記載のサニタリー室におい
て、浴室の床面の連続した下り勾配が1/50を越えて
1/25以下、望ましくは1/30以下であることを特
徴とする。
【0016】即ち、従来と異なり洗い場への浴槽からの
溢水を一時的に貯留しながら処理する方法で、浴室と隣
室(脱衣室)や廊下などとの間の出入口は、段差を設け
ないか、設けたとしても6mm程度までの非常に低い段
差とし、洗い場の床面には、出入口の扉の下面、又は扉
の浴室側の内側下端付近から対向する壁面方向に連続し
た1/50を越えて1/25以下、望ましくは1/30
以下の勾配の床面を形成し、通常の床より床面を下げる
とともに、水下側に主排水溝、又は主排水口を設け、出
入口の扉の下面、或いは出入口の下面の浴室側近傍に排
水溝を設け、上記それぞれの排水は、排水管又は排水ト
ラップに接続して排水処理する。
【0017】即ち、上記主排水溝、又は主排水口、及び
排水溝の容積と洗い場の床上(湯水の一時的溜留部とな
る)と排水トラップ等により、60リットル以上の溜留
部を形成し、浴槽からの溢流(或いは洗い湯も含める)
を60リットル以上の排水能力で処理することが可能と
するものである。
【0018】上記浴室の洗い場の床面における勾配が1
/50以下の場合には、FRP等の成形品(例えば浴室
ユニットの防水パン)であっても、その凹凸により水溜
まりができる場合があって入浴者に不快感を与え、又、
勾配が1/25を越えると床面の滑り易さが増長され、
入浴時の安全性に問題が生じる。床の滑り止め加工の種
類によって滑り易さに多少の差が生じるので、望ましく
は洗い場の床面の勾配は1/50を越えて1/30以下
が好適となる。
【0019】請求項4記載の本発明のサニタリー室にお
いては、請求項1〜請求項3記載のサニタリー室におい
て、出入口が折戸を含む開き戸、又は引き戸であること
を特徴とする。
【0020】請求項5記載の本発明のサニタリー室にお
いては、請求項1〜請求項4記載のサニタリー室におい
て、出入口の下面がなだらかな連続した面で形成され、
且つ、出入口の敷居に浴室側に向かって下降する傾斜面
が設けられ、更に、出入口に浴室側に開閉可能な開き戸
と、この開き戸の隣室側の下端縁に第一パッキンとが設
けられ、開き戸の閉状態で上記敷居の傾斜面と上記第一
パッキンが密着し、敷居と開き戸の下端面とが密閉され
るようになされていることを特徴とする。
【0021】請求項6記載の本発明のサニタリー室にお
いては、請求項1〜請求項4記載のサニタリー室におい
て、開き戸の浴室側の下端縁に第二パッキンが設けら
れ、開き戸の閉状態で上記第二パッキンが敷居の浴室側
端面と密着し、且つ請求項5記載の第一パッキンととも
に、上記敷居と開き戸の下端面との間が2重に密閉され
るようになされていることを特徴とする。
【0022】請求項7の本発明の防水パンにおいては、
請求項1〜請求項3記載の床を形成していることを特徴
とする防水パン。
【0023】請求項8記載の本発明のサニタリー室の出
入口構造においては、請求項1〜請求項6記載内容を満
たすことを特徴とする。
【0024】
【作用】本発明のサニタリー室においては、隣室(脱衣
室)との境界の出入口は、隣室とほぼ同一高さで接続さ
れ、又、この出入口から浴室の洗い場床面は極く少ない
段差とし、連続したゆるやかな勾配で形成されているの
で、身体障害者や高齢者等の浴室への出入りに際しても
傾斜するようなことなく姿勢が安定し、足先がひっかか
るような段差がないので、躓きによる転倒や怪我を防止
することが可能である。
【0025】又、本発明のサニタリー室においては、浴
室の床面が出入口下部より対向する壁面側に向かって連
続した勾配で形成されることにより、又、床面を通常の
床面より一段と下げることができ、浴槽への入浴時の溢
流を一時的に洗い場床面に貯留することができ(溢流は
短時間で排水されるので、洗い場の使用時には支障を来
さない)、浴室の床下寸法に制限があって、排水溝を深
く設けることができない場合であっても、溢流に対応す
ることが可能で、排水溝の幅も狭く抑えられ、排水溝の
上蓋のグレーチングや簀の子等の面積も小さくすること
ができて外観意匠性が優れたものとすることが可能であ
る。
【0026】出入口の開き戸(片開き、両開き、折り戸
等)は、その自重や丁番の構造により吊元の反対側の開
閉側(室内へ張り出す側)が吊元より下がるような場合
があっても、洗い場床面が開き戸の開く方向に下り勾配
となっているので、開き戸の下端面と床面との距離が近
寄り過ぎて開閉に支障を来すようなことがない。
【0027】浴室の床面の連続する勾配が、1/50を
越えて1/30から1/25以下に設けられているいる
ので、FRP等の成形品(例えば浴室ユニットの防水パ
ン)であっても、その凹凸により水溜まりができるよう
なことがなく円滑に湯水が流れ、又、勾配が大き過ぎて
床面の滑り易さが増長されるようなことがなく、安全な
入浴が可能である。
【0028】開き戸の隣室側の下端縁に第一パッキン
と、開き戸の浴室側の下端縁に第二パッキンとが設けら
れ、開き戸の閉状態で第一パッキンと敷居の傾斜面と
が、又、、第二パッキンと敷居の浴室側の下端縁とが密
着した状態となるので、敷居と開き戸との間が2重に密
閉されることになり、洗い場から勢いよく湯水が飛び散
っても、隣室へ湯水が浸入したりするようなことがな
い。出入口扉は、一枚扉であっても折り戸同様の水封機
能がある。
【0029】本発明の防水パンにおいては、上記サニタ
リー室の浴室の出入口構造、及び洗い場が形成されたも
のであるから、浴室ユニット等の防水パンとして好適に
用いられる。
【0030】本発明のサニタリー室の出入口構造におい
ては、上記の請求項1〜請求項6を満足するものである
から、隣室(脱衣室等)と浴室との出入口構造の他、浴
室に代えてシャワー室、水洗式トイレット室、或いは床
洗い式の洗面室、更には浴室、トイレ、洗面設備等が共
存するような浴室の出入口構造としても好適である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図3は、本発明のサニタリ
ー室の浴室の一例を示すものであり、この浴室に浴室ユ
ニットが用いられた実施例である。図1は浴室ユニット
の平面図、図2は浴室ユニットの正面図、及び図3は図
1のA−A断面図である。
【0032】図1〜図3において、1は浴室ユニット
(以下浴室と略称する)、2は浴槽、3は防水パン、4
は側壁、5は出入口、6は天井パネル、7は水栓金具、
8は照明器具、9は浴槽出入用腰掛け、10は上記出入
口5に設けられた扉であり、折り戸である。
【0033】上記防水パン3は、FRP製であり、洗い
場11を構成するとともに、浴槽2の洗い場11側のエ
プロン部(下記図4において詳述する)を構成し、この
エプロンより水平に延長された周縁(所謂メガネ3a)
に浴槽2を嵌め込んだ構造となっている。又、洗い場及
びメガネ部(エプロン部を除く)の周縁にて側壁4を支
持するようになっている。
【0034】浴槽2は、上記のように防水パン3のメガ
ネ部3aにその上端周縁(所謂框部)を支持され、同時
に底面を基礎12により支持されて固定されている。
又、防水パン3の洗い場11の床面は、その裏側により
アジャストボルト付の脚13によりその角部近傍の4箇
所を支持され、又、浴槽2の奥側の側壁4の下方で、据
付床台板(スラブ)15より立設された支持ポール14
により支持された構造となっている。
【0035】図4は、図1に示す防水パンの斜視図、図
5は、出入口5に設けられた上記折り戸の例を示す正面
図である。更に、図6は、図5のB−B断面図(拡大に
より詳細を示す)であり、又、図7は、洗い場の平面
図、図8は、図7のC−C断面図である。
【0036】図4において、防水パン3の端部の出入口
5の下部は、その一部が切り欠かれて敷居受部が一部隣
室側に突き出すようにして設けられている。
【0037】出入口5の下部は、浴室1の防水パン3の
洗い場11の床面と隣室(脱衣室等)の床面とがなだら
かな面で接続され、又、出入り口5の下部には、その幅
方向に沿って、図6に示すように、排水溝31が設けら
れている。又、上記排水溝31の上部には簀の子21が
設けられ、この排水溝31の折り戸10側の中段部より
上段部にかけて敷居51が設けられている。
【0038】又、図8(図7のC−C断面図)に示すよ
うに、洗い場11の出入口5と反対側には主排水溝32
が設けられ、この主排水溝32に連通する下方の主排水
口34には排水トラップ35(他の配管も接続可能な多
岐口のもの)が設けられ、排水溝31よりの配管36が
接続されている。この排水溝31の上面には、簀の子2
2、23が長手方向において2分割されて設けられてい
る。(出入口側排水配管36は、主排水溝31の底の排
水口33からスラブの小ピット151を経由して後部の
排水トラップ35に接続され、排水トラップからの出口
側排水管37は後部パイプスペース155(又はパイプ
シャフト)より下方へ配設されている。
【0039】出入口5には、洗い場11側へ回動させて
開閉される折り戸10(図5に示す)が設けられ、この
折り戸10の内側(洗い場側)下端部に、出入口5側
の排水溝31に設けられた簀の子21の端部が位置する
ようになっている。
【0040】防水パン3には、上記主排水溝32と排水
溝31とが一体に成形加工されて設けられ、洗い場11
の床面には、上記排水溝31の上端縁より反対側の排水
溝32の上端縁にかけて、上面が連続した1/40の下
降する勾配が設けられている。従って、浴槽2よりの溢
流れや、洗い場11における使用湯水は、上記主排水溝
32、排水溝31や洗い場11の水上より水下に一時的
に溜留され、排水されてゆく。
【0041】出入口5の下面は、排水溝31の簀の子2
1の上面となだらかな面でつながるように形成され、出
入口の敷居51に洗い場11側に向かって下降する傾斜
面511が設けられ、折り戸10の下端縁に第一パッキ
ン41が設けられ、折り戸10の閉状態で、上記敷居5
1の傾斜面511と折り戸10の下端の第一パッキン4
1とが密着し、敷居51と折り戸10の下端面とが密閉
された状態となる。
【0042】又、出入口5の折り戸10の洗い場11側
の下端縁には、第二パッキン42が設けられ、開き戸が
閉じられた状態で、上記第二パッキン42が敷居51の
洗い場11側端面と密着し、且つ上記第一パッキン41
とともに、上記敷居51と折り戸10の下端部との間が
2重に密閉されることにより、洗い場から勢いよく湯水
が飛び散っても、隣室へ湯水が浸入したりするようなこ
とがない。出入口を除く外枠部には、扉に当接する側に
弾性パッキンが設けられ、扉の閉時には扉と外枠間を密
閉し、室外への水気が漏れるのを防いでいる。
【0043】ちなみに、本実施例における浴室1の内寸
は、出入口5が設けられた側の横幅が1800mm、出
入口5側から見た奥行きが1400mm、浴槽2の短片
側の寸法が750mmとなっている。又、浴室1の高さ
は、出入口5(隣室と同じレベルにある)の床面より天
井までが2100mm、下方のユニットの据え付け用の
脚の下端(スラブ15上面、又は据付台上面)までは1
50mm(排水溝の深さは補強等を配慮して120m
m)となっている。
【0044】図4に示す防水パン3は、ガラス繊維強化
樹脂(FRP)で成形されたものであり、図7に示すよ
うに、設置された状態において、BFは浴室1の床面で
あり、DFは隣室の床面となっている。即ち、洗い場1
1面BFは、その殆どが防水パン3により構成され、主
排水溝32、及び排水溝31の上面のみが、簀の子2
1、及び22、23となっている。
【0045】出入口5側の簀の子21は、図6に示すよ
うに、出入口側上端は敷居上面とほぼ同一面であり、洗
い場11の奥側に向かって1/40の下降する勾配が設
けられ、排水溝31の簀の子受台部311の上の簀の子
支持台211に支持されている。又、簀の子21の浴室
1側端部と洗い場11の床面とがほぼ段差がなく設けら
れている。従って、出入口5下内側の排水溝31の簀の
子21の上面より洗い場11の奥に向かって主排水溝3
2までが1/40の下降する勾配で連続してゆるやかな
傾斜面となっている。
【0046】出入口5の敷居51は、洗い場11の簀の
子21の端部より、図6に示すように、0か、或いは極
小の段差Sだけ高くなっている。尚、敷居51は溝中段
部312に嵌められた出入口の縦枠間にてシールパッキ
ンを介して接続され、敷居下部と溝中段部312は、k
部をコーキング材で防水シールされている。又、敷居の
ガイド溝に入った湯水は浴室側リブにあけられた排水孔
313を通って浴室側より排水溝31へ排水される。従
って、出入口5の下面は、洗い場11側から隣室(図示
しない)の床面まで、極小の段差で、傾斜面511を含
むほぼ同じ高さの床面で形成され、洗い場11の床面も
ゆるやかな勾配1/40であるから、身体障害者や高齢
者であっても、躓くようなことなく、安全に立ち振る舞
いが可能である。
【0047】以下に、本発明のサニタリー室の浴室の洗
い場の溢流処理に関して、図11(a)〜(c)を参照
して、模式的に説明する。但し、簀の子の容積、トラッ
プ内の空隙等は省略して説明する。
【0048】図11(a)は、出入口側の排水溝の洗い
場側端部より、洗い場の奥側の排水溝の奥端までが1/
40の下降する勾配で形成されている。図11(b)
は、出入口側の排水溝の隣室側端部より、洗い場の奥側
の排水溝の奥端までが1/40の下降する勾配で形成さ
れている。図11(c)は、主たる洗い場面が一段下が
った水平面を形成し、出入口側の排水溝の隣室側端部よ
り、出入口洗い場側端部までを傾斜面で結んで洗い場が
形成されている。下降する勾配が設けられ、主たる洗い
場面が一段下がった水平面で形成されている。
【0049】図11(a)〜(c)において、A〜A2
は出入口側排水溝の容積、B〜B2は主排水溝の容積、
C〜C2は洗い場における湯水の溜まり容積、又、図1
1における湯水の溜まり深さyを、60リットルの溢水
時において算出し、17mmとした。 又、洗い場の広
さは、1400mm×1050mm、それぞれの溝幅1
80mm×長さ950mm×深さ120mmとした。
【0050】以上の条件に基づいて図11(a)〜
(c)の洗い場の溢水の一時的溜留能力は、図11
(a)の場合56.0リットル、図11(b)の場合6
0.7リットル、図11(c)の場合60.1リットル
となった。即ち、本発明の図11(b)に示す洗い場に
おいては、ほぼ61リットルの溜留能力となり、十分に
必要な洗い場としての機能を満足させるものとすること
ができる。
【0051】しかし、図11(c)に示す洗い場の例の
場合には、水面と床面との間の深さが17mm必要とな
り、排水溝の上蓋の傾斜角度がほぼ5.4°となり、身
体障害者や高齢者にとって傾斜が大き過ぎて安全上好ま
しいものではない。
【0052】図12に示すように、図11(b)に示す
洗い場の場合には、床面がm面よりn面迄、5mm下方
に位置することになり、4.7リットルの溜留能力の増
量となる。 従って、図11(b)における本発明の上
記実施例と同様の洗い場において、一時的溜留能力が十
分であることがわかる。
【0053】又、図12に示すように、隣室との境界の
扉下の敷居、或いは防水パンの端部より洗い場の傾斜面
をp面のように設ける(実施例では図13)と、更に多
量の溢水の一時的溜留能力を増大させることが可能であ
る。更に、実際の浴室の洗い場の排水構造では、排水ト
ラップからの放水が加わるので、溢水処理能力には余裕
が生じ、隣室を洗面室などとして、出入口を省いた開放
的なサニタリー室も可能である。
【0054】図13は、上記実施例の変形例を示す洗い
場の断面図である。図13において、浴室への出入口に
は、3枚構成の引き戸61が設けられ、敷居62を引き
戸の開閉方向にスリットを有する簀の子状のものを配設
している。又、この敷居62は、防水パンの隣室から排
水溝63の上に架け渡した簀の子64の勾配に合わせて
敷居台66の上に固定されている。
【0055】上記引き戸61の戸(障子)は上吊式で、
上端を吊持され、下端にはそれぞれにガイド板65が垂
設され、このガイド板は上記敷居62のスリットに嵌め
込まれている。従って、洗い場からの湯水はこのガイド
板により遮断されるとともに、排水溝63に流れ落ち、
隣室への浸水が防止されるようになっている。
【0056】図13に示すような構造の洗い場とするこ
とにより、洗い場の床面の溜留能力を増大させることが
でるので、洗い場奥側の主排水溝の寸法をより小さくす
ることが可能であり、又、洗い場の面積が大きく取れる
ような場合には、図14に示すように、出入口70の洗
い場側の下に排水溝71を設けるのみでよい場合も可能
となる。
【0057】図15〜図17は、本発明のサニタリー室
の浴室の他の例を示すものであり、この浴室に浴室ユニ
ットが用いられた実施例である。図15は浴室ユニット
の平面図、図16は浴室ユニットの正面図、及び図17
は図15のD−D断面図である。図で72は主排水口で
ある。
【0058】図15〜図17において、81は浴室ユニ
ット、82は浴槽、83は防水パン、84は側壁、85
は出入口、86は天井パネル、87は水栓金具、88は
照明器具、89は上記出入口85に設けられた扉であ
り、折り戸である。
【0059】上記浴室ユニット81において、出入口8
5は浴槽82の長手方向に対向して設けられ、出入口8
5の下面には排水溝91が出入口85に沿って設けられ
ている。又、主排水溝92は、洗い場831の浴槽82
との境目に上記排水溝91と平行に設けられている。
【0060】出入口85の下の床面は、隣室の床面とほ
ぼ同じ高さに形成され、出入口82には2つ折りの折り
戸89が取り付けられている。上記排水溝91の上面に
は、ほぼ敷居と同じ高さで簀の子911が設けられ、浴
槽82側の主排水溝92の上面にも同様に簀の子921
が設けられている。
【0061】出入口85側の簀の子911の敷居側か
ら、勾配1/40を有する洗い場831の連続した床面
が形成されている。即ち、図15の浴室ユニット81
は、図1に示す浴室ユニット1に対して、出入口85
が、90°変更された側壁84に設けられた例であり、
図1の浴室ユニット1と同様、隣室からはなだらかで、
ほぼ段差がない勾配1/40の連続した洗い場831が
形成されている。
【0062】即ち、上記実施例の浴室ユニットと同様、
身体障害者や高齢者が安全に出入りや立ち振る舞いがで
き、入浴時の溢湯の一時的溜留能力が十分にあり、隣室
への浸水がない浴室ユニットである。
【0063】上記実施例における浴室ユニット81の各
部の寸法構成は、図1に示した浴室ユニット1と、一部
を除いてほぼ同等となっている。又、本実施例における
一時的溜留能力を、前記図11に示す場合の洗い場方式
で算出すると、洗い場の床面が図12のmに示す洗い場
面に対して5mm下がり、61.4リットルの溜留能力
を有したものとすることが可能である。
【0064】図18は、図15のE−E断面図であり、
主排水溝92と排水溝91間を接続する排水管93の配
管態様を示すものである。即ち、浴室ユニット81の据
付用のスラブ構造の場合は、排水配管93は主排水溝9
2の下に設けられたトラップ94を経由して出入口排水
管95より排水される構造となっている。
【0065】又、排水配管93用のピットが設けられな
いような場合には、図19に示すように、主排水溝92
の側壁下部に排水配管93を接続すればよい。更に、主
排水溝92下にトラップ94が設けられないような場合
には、図20に示すように、主排水溝92の下部に排水
配管93を接続し、パイプスペース96、排水トラップ
97を設けるようにしてもよい。
【0066】更に、図21に示すように、主排水溝92
と排水溝91の下部にピットが設けられるような場合に
は、それぞれに排水トラップ98を設けるようにして各
々の排水溝より排水できるようにしてもよい。尚、図1
8〜20等のユニット型の浴室においては、排水溝は防
水パンと一体で設けられるので、複数の配管同士の接続
を、浴室ユニットの据付け前に行えるので、施工工数の
削減が可能で、又、後から床配管を行いにくい集合住宅
の浴室においても設置が可能となる。
【0067】以下に上記本実施例の扉の構造の詳細を図
面を参照して説明する。図9は、図2のF−F断面図、
図10は、上記実施例の浴室出入口構造を扉下から見た
状態を示す図である。前記扉10は、吊元扉101と手
先扉102をにより構成され、2つ折り可能な折り戸タ
イプのものであり、図10に示すように、上記両扉を浴
室側に回動させることにより開くことができるようにな
っている。
【0068】上記吊元扉101は、一方の側部の上、下
端のそれぞれに軸部材111、112が鴨居と敷居に設
けられた軸受け(図示しない)にそれぞれ軸着され、扉
10の開閉時に上記軸部材111(上部の図示しない
軸)、112を中心に回動されるようになっている。
【0069】上記手先扉102は、一方の側部が回転ジ
ョイント部材113を介して上記吊元扉101の側部に
回動可能に連結されている。又、この手先扉102は、
図6に示す吊車114が水平方向に回転可能に軸着さ
れ、又、下端には回転軸115が取り付けられ、吊車1
14が鴨居の下面に設けられたガイド溝116に係合さ
れ、回転軸115が敷居の上面に設けられたガイド溝1
17に嵌め込まれて回転摺動可能となされているので、
扉10の開閉が円滑に行える。
【0070】上記吊元扉101の下端部には、扉10の
閉時に、敷居の浴室側傾斜面と密着して敷居と扉との間
を密閉する棒状パッキン118と、吊元扉101と手先
扉102との連結部に扇状パッキン119とが設けられ
ている。又、手先扉102側にも、同様にして棒状パッ
キン120と扇状パッキン121とが設けられている。
【0071】尚、図6の41は図10の棒状パッキン1
20の数面を示すものであり、上記棒状パッキン11
8、120、及び扇状パッキン119、121は、図6
に示すように、吊元扉101、及び手元扉102の下端
部の閉まり側角、つまり隣室側に設けられた凹部(パッ
キン取付部)に上端部が保持される。
【0072】上記吊元扉101の扇状パッキン119と
手元扉102の扇状パッキン121も、扉10の開時に
は離れており、扉10の閉時には連続するようになって
いる。又、これらの棒状パッキン118、120の端部
は、図10に示すように、扉10の閉時に縦棒状パッキ
ン122、123にそれぞれ密着される。
【0073】扉10を閉じると、棒状パッキン118、
120、及び扇状パッキン119、121が敷居の浴室
側傾斜面に押し付けられて密着することにより、敷居と
扉とが止水される。扉10の上面及び側面は、図6、図
9に示すように、外上枠126に装着された棒状パッキ
ン127、及び外縦枠124に装着された棒状パッキン
125が、扉10の閉時、扉10の端面と密着し、浴室
の湯水が隣室に浸入するのが防止される。
【0074】本実施例の浴室出入口構造では、敷居の上
面と浴室内の洗い場床面と脱衣室の床面とがほぼなだら
かな面で連続しているので、歩行が困難な高齢者や病
人、身体障害者が浴室と脱衣室との間を楽に行き来する
ことができる。
【0075】本発明のサニタリー室においては、浴室の
実施例に付いて上記のように詳述したが、この浴室にト
イレやシャワー室を装備したサニタリー室でもよく、又
洗い場床の傾斜面構造は出入口に排水溝を設け、室奥へ
主排水溝を設けたシャワー室であって、排水溝容量、又
は捨水容量が少ない場合でも床面は使い易く、洗面器等
の覆水があっても室内で処理できる。又、洗面器の排水
を床面に放流して排出する洗面室や、床を水洗いして清
排水排出するトイレ室等にあって、上述のように、床面
の使い易さと、排水処理を可能とし、室外への流水を防
ぐことができる。
【0076】
【発明の効果】本発明のサニタリー室においては、隣室
(脱衣室)との境界の出入口は、隣室とほぼ同一高さで
接続され、又、この出入口から浴室の洗い場床面は極く
少ない段差とし、連続したゆるやかな勾配で形成されて
いるので、身体障害者や高齢者等の浴室への出入りに際
しても傾斜するようなことなく姿勢が安定し、足先がひ
っかかるような段差がないので、躓きによる転倒や怪我
を防止することが可能である。
【0077】又、本発明のサニタリー室においては、浴
室の床面が出入口下部より対向する壁面側に向かって連
続した勾配で形成されることにより、又、床面を従来方
式より一段と下げることができ、浴槽への入浴時の溢流
を一時的に洗い場床面に溜留することができ(溢流は短
時間で排水されるので、洗い場の使用時には支障を来さ
ない)、浴室の床下寸法に制限があって、排水溝を深く
設けることができない場合であっても、溢流に対応する
ことが可能で、排水溝の幅も狭く抑えられ、排水溝の上
蓋のグレーチングや簀の子等の面積も小さくすることが
できて外観意匠性が優れたものとすることが可能であ
る。
【0078】出入口の開き戸(片開き、両開き、折り戸
等)は、その自重や丁番の構造により吊元の反対側の開
閉側が吊元より下がるような場合があっても、洗い場床
面が開き戸の開く方向に下り勾配となっているので、開
き戸の下端面が床面に接近しすぎて開閉に支障を来すこ
とがない。
【0079】浴室の床面の連続する勾配が、1/50を
越えて1/25以内、望ましくは1/30以内に設けら
れているいるので、FRP等の成形品(例えば浴室ユニ
ットの防水パン)であっても、その凹凸により水溜まり
ができるようなことがなく円滑に湯水が流れ、又、勾配
が大き過ぎて床面の滑り易さが増長されるようなことが
なく、安全な入浴が可能である。
【0080】開き戸の隣室側の下端縁に第一パッキン
と、開き戸の浴室側の下端縁に第二パッキンとが設けら
れ、開き戸の閉状態で第一パッキンと敷居の傾斜面と
が、又、、第二パッキンと敷居の浴室側の下端縁とが密
着した状態となるので、敷居と開き戸との間が2重に密
閉されることになり、洗い場から勢いよく湯水が飛び散
っても、隣室へ湯水が浸入したりするようなことがな
い。又、出入口は、本実施例の折り戸でなくても、一枚
扉の開き戸であってもよい。
【0081】本発明の防水パンにおいては、上記サニタ
リー室の浴室の出入口構造、及び洗い場が形成されたも
のであるから、浴室ユニット等の防水パンとして好適に
用いられる。
【0082】本発明のサニタリー室の出入口構造におい
ては、上記の請求項1〜請求項6を満足するものである
から、隣室(脱衣室等)と浴室との出入口構造の他、浴
室に代えてシャワー室、水洗式トイレット室、更には浴
室、トイレ、洗面設備等が共存する浴室の出入口構造と
しても広範囲の適用が可能である。従って、サニタリー
室、防水パン、及びサニタリー室の出入口構造として好
適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサニタリー室の一例を示す平面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図1のA−A断面図。
【図4】図1に示す防水パンの斜視図。
【図5】図1の出入口に設けられた折り戸の正面図。
【図6】図5のB−B断面図。
【図7】図1に示す洗い場の平面図。
【図8】図7のC−C断面図。
【図9】図2のF−F断面図。
【図10】実施例の浴室の出入口構造を扉下面状態を示
す図。
【図11】(a)〜(c)洗い場の模式図。
【図12】洗い場の模式断面図。
【図13】洗い場の変形例を示す断面図。
【図14】サニタリー室の変形例を示す平面図。
【図15】本発明のサニタリー室の他の例を示す平面
図。
【図16】図15の正面図。
【図17】図15のD−D断面図。
【図18】図15のE−E断面図。
【図19】図18の変形例を示す断面図。
【図20】図18の他の変形例を示す断面図。
【図21】図18の更に他の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
1、81 浴室(ユニット) 2、82 浴槽 3、83 防水パン 4、84 側壁 5、70、85 出入口 6、86 天井パネル 7、87 水栓金具 8、88 照明器具 9 浴槽出入用腰掛け 10、89 折り戸 11、831 洗い場 12 基礎又は槽脚 13 脚 14 支持ポール 15 スラブ(据付床台板) 16 エプロン 21、22、23、64、911、921 簀の子 211 支持台 31、63、71、91排水溝 311 簀の子受台部 32、92 主排水溝 33 排水口 34、72 主排水口 35、94、97、98排水トラップ 36、93 配管 37、95 出口側排水管、排出管 41(118、120)第一パッキン 42 第二パッキン 51、62 敷居 511 傾斜面 A〜A2 排水溝の容積 B〜B2 主排水溝の容積 C〜C2 洗い場の湯水の溜まり容積 61 引き戸 65 ガイド板 66 敷居台 96、155 パイプシャフト(又はパイプシ
ャフト) 101 吊元扉 102 手先扉 111、112 軸部材又は回転軸 113 回転ジョイント 114 吊車 116、117、512ガイド溝 118、120 棒状パッキン 119、121 扇状パッキン 122、123 縦棒状パッキン 124 外枠 115、125 回転軸 151 スラブの小ピット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室と、この浴室に隣接する隣室との境
    界に出入口が設けられたサニタリー室であって、上記出
    入口の下面、或いは敷居と上記両室の床面がほぼ同じ高
    さに設けられ、浴室の床面の出入口と対向する壁面(浴
    槽の壁を含む)側に主排水溝、又は主排水口が設けら
    れ、上記出入口の浴室床近傍と隣室床際間から上記主排
    水溝、又は主排水口に向かって連続した下り勾配の床が
    設けられていることを特徴とするサニタリー室。
  2. 【請求項2】 上記出入口の下面、又は出入口の下面の
    浴室側近傍に排水溝が設けられ、この排水溝にあって出
    入口の浴室側上面端、又は浴室床近傍と隣室床際との間
    から浴室の上記主排水溝、又は主排水口に向かって連続
    した下り勾配の床が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載のサニタリー室。
  3. 【請求項3】 上記浴室の床面の連続した下り勾配が1
    /50を越えて1/25以下であることを特徴とする請
    求項1〜請求項2記載のサニタリー室。
  4. 【請求項4】 上記出入口戸が折戸を含む開き戸、又は
    引き戸であることを特徴とする請求項1〜請求項3記載
    のサニタリー室。
  5. 【請求項5】 上記出入口の下面がなだらかな連続した
    面で形成され、且つ、出入口の敷居に浴室側に向かって
    下降する傾斜面が設けられ、更に、出入口に浴室側に開
    閉可能な開き戸と、この開き戸の隣室側の下端縁に第一
    パッキンとが設けられ、開き戸の閉状態で上記敷居の傾
    斜面と上記第一パッキンが密着し、敷居と開き戸の下端
    面とが密閉されるようになされていることを特徴とする
    請求項1〜請求項4記載のサニタリー室。
  6. 【請求項6】 上記開き戸の浴室側の下端縁に第二パッ
    キンが設けられ、開き戸の閉状態で上記第二パッキンが
    敷居の浴室側端面と密着し、且つ請求項5記載の第一パ
    ッキンとともに、上記敷居と開き戸の下端面との間が2
    重に密閉されるようになされていることを特徴とする請
    求項1〜請求項4記載のサニタリー室。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項3記載の浴室の床を形
    成していることを特徴とする防水パン。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項6記載内容を満たすこ
    とを特徴とするサニタリー室の出入口構造。
JP8173935A 1996-07-03 1996-07-03 サニタリー室、防水パン、及びサニタリー室の出入口構造 Pending JPH1018380A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009144413A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Toto Ltd 浴室の洗い場床

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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