JPH09194474A - 1,3−ジオキサン−4−オン誘導体の製造方法 - Google Patents
1,3−ジオキサン−4−オン誘導体の製造方法Info
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- JPH09194474A JPH09194474A JP8021606A JP2160696A JPH09194474A JP H09194474 A JPH09194474 A JP H09194474A JP 8021606 A JP8021606 A JP 8021606A JP 2160696 A JP2160696 A JP 2160696A JP H09194474 A JPH09194474 A JP H09194474A
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Abstract
1,3−ジオキサン−4−オン誘導体を製造するための
収率よい簡便な方法の提供。 【解決手段】 一般式 【化1】 (式中、Aは置換若しくは無置換の芳香族炭化水素基又
は芳香族複素環基である。)で表されるカルボン酸誘導
体と一般式 R1 COR2 (III) (式中、R1 及びR2 は水素原子、置換又は無置換のア
ルキル基、芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基であ
り、さらにR1 とR2 とは結合している炭素原子と一体
になり結合して4〜7員の置換又は無置換の環状アルキ
ル基を形成することができる。)で表されるカルボニル
誘導体とをアシル化剤及び酸の存在下反応させて一般式 【化2】 (式中、A、R1 及びR2 は前記と同じである。)で表
される1,3−ジオキサン−4−オン誘導体を製造す
る。
Description
化水素基又は芳香族複素環基、R1 及びR2 は置換若し
くは無置換のアルキル基、芳香族炭化水素基又は芳香族
複素環基であり、さらにR1 とR2 とは結合している炭
素原子と一体になり結合して4〜7員の置換又は無置換
の環状アルキル基を形成することができる。)で表され
る1,3−ジオキサン−4−オン誘導体の製造方法に関
する。
薬又はその原料として用いられている。従来、これら芳
香族ジオキサン化合物の製造法として、芳香族アミノカ
ルボン酸より芳香族ジアゾニウムカルボン酸塩を経由し
製造されていた(J. Chem. Soc., Chem. Commun., 196
9, 771 参照。) 。
な操作を必要とし工程数が長く、且つ不安定な中間体を
経由するため副生物が多い等、工業的な製造法としては
満足できるものではなく、新たな収率の高い簡便な製造
法が求められていた。
た結果、一般式
は芳香族複素環基である。)で表されるカルボン酸誘導
体と一般式 R1 COR2 (III) (式中、R1 及びR2 は水素原子、置換又は無置換のア
ルキル基、芳香族炭化水素基、又は芳香族複素環基であ
り、さらにR1 とR2 とは結合している炭素原子と一体
になり結合して4〜7員の置換又は無置換の環状アルキ
ル基を形成することができる。)で表されるカルボニル
誘導体とをアシル化剤及び酸の存在下反応させる前記一
般式(I)で表される1,3−ジオキサン−4−オン誘
導体の製造方法を見い出し本発明を完成した。
記一般式(II)で表されるカルボン酸誘導体と前記一般
式(III)で表されるカルボニル誘導体とを混合し反応さ
せて、前記一般式(I)で表される1,3−ジオキサン
−4−オン誘導体を製造するものである。
れるカルボン酸誘導体において、Aとしては例えばフェ
ニル基、ナフチル基、アントラニル基等の芳香族炭化水
素基、フリル基、チエニル基、ピリジル基、キノリル
基、イソキノリ基等の芳香族複素環基を挙げることがで
きる。さらにこの芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基
には置換基を有していてもよく、例えば水酸基、置換又
は無置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、アシルオキシ
基、アルコキシカルボニル基、置換カルバモイルオキシ
基等を挙げることができる。この炭素数1〜6のアルコ
キシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシ
ルオキシ基等を挙げることができる。また、このアルコ
キシ基への置換基としては、例えばフェニル基、1−ナ
フチル基、2−ナフチル基、2−ピリジル基、3−ピリ
ジル基、4−ピリジル基等の芳香族炭化水素基又は芳香
族複素環基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等の
炭素数1〜6のアルコキシ基を挙げることができる。ア
シルオキシ基としては、例えばアセチルオキシ基、プロ
ピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基、バレリルオキシ
基、ベンゾイルオキシ基、トルオイルオキシ基、フロイ
ル基、テノイル基、ニコチノイル基、イソニコチノイル
基等を挙げることができる。またアルコキシカルボニル
基としては、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基、プロポキシカルボニル基、フェノキシカル
ボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等を挙げること
ができる。さらに置換カルバモイルオキシ基としては、
例えばメチルカルバモイルオキシ基、エチルカルバモイ
ルオキシ基、プロピルカルバモイルオキシ基、ブチルカ
ルバモイルオキシ基、ベンジルカルバモイルオキシ基、
ナフチルカルバモイルオキシ基、ジメチルカルバモイル
オキシ基、ジエチルカルバモイルオキシ基等を挙げるこ
とができる。
導体としては、例えばサリチル酸、2,3−ジヒドロキ
シ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−
ジヒドロキシ安息香酸、2,6−ジヒドロキシ安息香
酸、3,5−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、5−アセ
トキシ−3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3−ヒドロ
キシ−5−(3−ピリジルメチルオキシ)−2−ナフト
エ酸、3,6−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3,8
−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−5
−ベンジルオキシ−2−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−
5−メトキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−3−
フランカルボン酸、2−ヒドロキシ−3−チオフェンカ
ルボン酸、2−ヒドロキシ−3−ピリジンカルボン酸等
挙げることができる。
ニル誘導体において、R1 及びR2は同一又は異なって
水素原子、置換又は無置換のアルキル基、芳香族炭化水
素基、又は芳香族複素環基であり、さらにR1 とR2 と
はアルキル基で結合4〜7員の環状ケトン化合物を形成
することができる。アルキル基としては、例えば炭素数
1〜6のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、、イソプロピル基、イソブチル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基等を挙げることができる。この
アルキル基には置換基を有していてもよく、例えばフェ
ニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基等を挙げることが
できる。さらに芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基と
しては、前記Aと同じ基を挙げることができる。また、
R1 とR2 とは結合している炭素原子と一体になり結合
して、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基、シクロヘプチル基等の4〜7員の環状のアルキ
ル基を形成し、さらに前記アルキル基への置換基と同じ
置換基を有することもできる。
導体としては、例えばアセトン、2−ブタノン、3−ペ
ンタノン、3−メチル−2−ブタノン、4−メチル−3
−ペンタノン、シクロブタノン、シクロペンタノン、シ
クロヘキサノン、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒ
ド、アセトフェノン、プロピオフェノン、アセトアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド等を挙げることができる。
ボン酸誘導体と前記一般式(III)で表されるカルボニル
誘導体との反応は、アシル化剤と酸の存在下に両者を混
合することにより行うことができる。前記一般式(III)
で表されるカルボニル誘導体は前記一般式(II)で表さ
れるカルボン酸誘導体1モルに対して少なくとも1当
量、好ましくは2〜3当量用いて反応を行うとができ
る。また反応に用いるアシル化剤としては、例えば無水
トリフルオロ酢酸、無水酢酸、無水トリクロロ酢酸、無
水プロピオン酸、無水フェニル酢酸、無水イソ酪酸、無
水イソ吉草酸、無水トリメチル酢酸、無水安息香酸等の
酸無水物、アセチルクロリド、プロピオニルクロリド、
ピバロイルクロリド、ベンゾイルクロリド等のハロゲン
化アシル化合物、プロペニルアセテート、プロペニルプ
ロピオネート、プロペニルピバロエート、イソプロペニ
ルアセテート、イソプロペニルプロピオネート、イソプ
ロペニルピバロエート等のカルボン酸エステル化合物等
を挙げることができる。このアシル化剤は、前記一般式
(II)で表されるカルボン酸誘導体1モルに対して2〜
4当量用いることが好ましい。
硫酸、塩酸等の鉱酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエ
ンスルホン酸、メタンスルホン酸等の有機酸を用いるこ
とができる。この酸は反応溶液中に触媒量を添加し行う
ことができるが、前記一般式(II)で表されるカルボン
酸誘導体1モルに対して0.1〜0.5当量用いること
が好ましい。
に混合し反応を行うことができるが、溶媒中で反応を行
う場合には、例えばジエチルエーテル、ジメトキシエタ
ン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、1,4
−ジオキサン、ジグライム等のエーテル類、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル
等のエステル類、DMF等のアミド類、アセトニトリ
ル、プロピオニトリル等のニトリル類等の不活性溶媒を
単独又は混合して用いることができる。反応は−78℃
〜200℃で行うことができるが、効率良く行うには0
℃〜50℃で行うことが好ましい。尚、本反応を行うに
は無水条件下でかつ不活性ガス、例えば窒素ガス、アル
ゴンガス等の雰囲気下で反応を行うことが目的物を効率
よく得るためには好ましい。
詳細に説明する。 実施例1 2,2−ジメチル−ベンゾ〔d〕−1,3−ジオキサン
−4−オン
ol)、無水酢酸4.4ml(47mmol)及びアセ
トン11.6ml(143mmol)の混合物に氷冷下
触媒量の硫酸を加え、0℃で15時間撹拌した。反応終
了後、反応液に5%炭酸カリウム水溶液を加え10分撹
拌し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、
2,2−ジメチル−ベンゾ〔d〕−1,3−ジオキサン
−4−オン3.67g(収率57%)を得た。
6.96(1H,d,J=8Hz),7.12(1H,
dd,J=7Hz,8Hz),7.55(1H,dd,
J=7Hz,8Hz),7.96(1H,d,J=8H
z)
−4−オン
ol)、イソプロペニルアセタート5.2ml(47m
mol)及びアセトン11.6ml(143mmol)
の混合物に氷冷下触媒量の硫酸を加え、0℃で15時間
撹拌した。反応終了後、反応液に5%炭酸カリウム水溶
液を加え10分撹拌し、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後溶媒を留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーに付し、2,2−ジメチル−ベンゾ〔d〕−1,3
−ジオキサン−4−オン3.3g(収率50%)を得
た。IR及びNMRは実施例1と同じ測定結果であっ
た。
−4−オン
ol)、無水トリメチル酢酸2.94ml(14.5m
mol)及びアセトン2.13ml(28.9mmo
l)の混合物に氷冷下触媒量の硫酸を加え、0℃で15
時間撹拌した。反応終了後、反応液に5%炭酸カリウム
水溶液を加え10分撹拌し、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカゲルクロマトグ
ラフィーに付し、2,2−ジメチル−ベンゾ〔d〕−
1,3−ジオキサン−4−オン4.5g(収率70%)
を得た。IR及びNMRは実施例1と同じ測定結果であ
った。
e〕−1,3−ジオキサン−4−オン
ナフトエ酸1g(4.9mmol)、アセトン1.5m
l(19.6mmol)及び無水トリメチル酢酸2.0
ml(9.8mmol)の混合物に、氷冷下触媒量の硫
酸を加え、室温にて15時間撹拌した。反応終了後、反
応液に5%炭酸カリウム水溶液を加え10分撹拌し、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残留
物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、2,2−ジ
メチル−9−ヒドロキシナフト〔2,3−e〕−1,3
−ジオキサン−4−オン0.9g(収率75%)を得
た。
5.43(1H,br−s),6.92(1H,d,J
=7Hz),7.28(1H,dd,J=7Hz,8H
z),7.52(1H,d,J=8Hz),7.72
(1H,s),8.57(1H,s) 質量分析(EI):m/z 244(M+ ),186,
158,102 融点(℃):226−227
e〕−1,3−ジオキサン−4−オン 窒素気流下、3,5−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸1
g(4.9mmol)、アセトン1.5ml(19.6
mmol)及び無水酢酸0.92ml(9.8mmo
l)の混合物に、氷冷下触媒量の硫酸を加え、氷冷下1
5時間撹拌した。反応終了後、反応液に5%炭酸カリウ
ム水溶液を加え10分撹拌し、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカゲルクロマト
グラフィーに付し、実施例4と同じ2,2−ジメチル−
9−ヒドロキシナフト〔2,3−e〕−1,3−ジオキ
サン−4−オン0.78g(収率65%)を得た。I
R,NMR,質量分析及び融点は、実施例4と同じ測定
結果であった。
e〕−1,3−ジオキサン−4−オン 窒素気流下、3,5−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸1
g(4.9mmol)、アセトン1.5ml(19.6
mmol)及び無水イソ酪酸1.55g(9.8mmo
l)の混合物に、氷冷下触媒量の硫酸を加え、室温で1
5時間撹拌した。反応終了後、反応液に5%炭酸カリウ
ム水溶液を加え10分撹拌し、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカゲルクロマト
グラフィーに付し、実施例4と同じ2,2−ジメチル−
9−ヒドロキシナフト〔2,3−e〕−1,3−ジオキ
サン−4−オン0.84g(収率70%)を得た。I
R,NMR,質量分析及び融点は、実施例4と同じ測定
結果であった。
e〕−1,3−ジオキサン−4−オン 窒素気流下、3,5−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸1
g(4.9mmol)、アセトン1.5ml(19.6
mmol)及び無水イソ吉草酸1.83g(9.8mm
ol)の混合物に、氷冷下触媒量の硫酸を加え、室温で
15時間撹拌した。反応終了後、反応液に5%炭酸カリ
ウム水溶液を加え10分撹拌し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィーに付し、実施例4と同じ2,2−ジメチ
ル−9−ヒドロキシナフト〔2,3−e〕−1,3−ジ
オキサン−4−オン0.82g(収率68%)を得た。
IR,NMR,質量分析及び融点は、実施例4と同じ測
定結果であった。
e〕−1,3−ジオキサン−4−オン 窒素気流下、3,5−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸1
g(4.9mmol)、アセトン1.5ml(19.6
mmol)及びピバロイルクロリド0.78ml(6.
37mmol)の混合物に、氷冷下触媒量の硫酸を加
え、室温で15時間撹拌した。反応終了後、反応液に5
%炭酸カリウム水溶液を加え10分撹拌し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカ
ゲルクロマトグラフィーに付し、実施例4と同じ2,2
−ジメチル−9−ヒドロキシナフト〔2,3−e〕−
1,3−ジオキサン−4−オン0.79g(収率66
%)を得た。IR,NMR,質量分析及び融点は、実施
例4と同じ測定結果であった。
3−e〕−1,3−ジオキサン−4−オン
ナフトエ酸1g(4.9mmol)、メチルエチルケト
ン1.75ml(19.6mmol)及び無水トリメチ
ル酢酸2.0ml(9.8mmol)の混合物に、氷冷
下触媒量の硫酸を加え、室温にて15時間撹拌した。反
応終了後、反応液に5%炭酸カリウム水溶液を加え10
分撹拌し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去
した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、
2−エチル−2−メチル−9−ヒドロキシナフト〔2,
3−e〕−1,3−ジオキサン−4−オン0.87g
(収率69%)を得た。
7.5Hz),1.70(3H,s),2.05(2
H,d,J=7.5Hz),5.57(1H,s),
6.93(1H,d,J=7Hz),7.27(1H,
dd,J=7Hz,8Hz),7.52(1H,d,J
=8Hz),7.72(1H,s),8.56(1H,
s) 質量分析(EI):m/z 258(M+ ),186,
158,102 融点(℃):191−192
サン−4−オン−2−スピロペンタン
ナフトエ酸1g(4.9mmol)、シクロペンタノン
1.70ml(19.6mmol)及び無水トリメチル
酢酸2.0ml(9.8mmol)の混合物に、氷冷下
触媒量の硫酸を加え、室温にて15時間撹拌した。反応
終了後、反応液に5%炭酸カリウム水溶液を加え10分
撹拌し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、9
−ヒドロキシナフト〔2,3−e〕−1,3−ジオキサ
ン−4−オン−2−スピロペンタン0.69g(収率5
2%)を得た。
H,m),2.15−2.25(4H,m),5.49
(1H,s),6.92(1H,d,J=7Hz),
7.28(1H,dd,J=7Hz,8Hz),7.5
2(1H,d,J=8Hz),7.74(1H,s),
8.56(1H,s) 質量分析(EI):m/z 270(M+ ),186,
158,102 融点(℃):220(分解)
ト〔2,3−e〕−1,3−ジオキサン−4−オン
ジメチル−9−ヒドロキシナフト〔2,3−e〕−1,
3−ジオキサン−4−オン1g(4.1mmol)のテ
トラヒドロフラン40ml溶液にトリフェニルフォスフ
ィン1.3g(4.92mmol)、ピリジンメタノー
ル0.46ml(4.7mmol)及びジイソプロピル
カルボキシラート0.93ml(5.8mmol)を順
次加え、5時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去後、
残留物を酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、
2,2−ジメチル−9−(3−ピリジルメトキシ)ナフ
ト〔2,3−e〕−1,3−ジオキサン−4−オン1.
23g(収率89%)を得た。
5.26(2H,s),7.00(1H,d,J=7H
z),7.36(1H,dd,J=7Hz,8Hz),
7.39(1H,dd,J=5Hz,7Hz),7.5
5(1H,d,J=8Hz),7.82(1H,s),
7.87(1H,ddd,J=1.5Hz,2Hz,7
Hz),8.57(1H,s),8.65(1H,d
d,J=1.5Hz,5Hz),8.80(1H,d,
J=2Hz) 質量分析(EI):m/z 335(M+ ),277,
185,157,101,92 融点(℃):184−185
ノ〕エチル〕−3−ヒドロキシ−5−(3−ピリジルメ
トキシ)−2−ナフタミド
−(3−ピリジルメトキシ)ナフト〔2,3−e〕−
1,3−ジオキサン−4−オン500mg(1.5mm
ol)のトルエン5ml溶液に1−(2−アミノエチ
ル)−4−ベンズヒドリルオキシピペリジン555mg
(1.8mmol)を加え7時間加熱環流した。溶媒を
留去した後、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに
付し、N−〔2−〔4−(ベンズヒドリルオキシ)ピペ
リジノ〕エチル〕−3−ヒドロキシ−5−(3−ピリジ
ルメトキシ)−2−ナフタミド800mg(収率90
%)を得た。
H,m),1.92−2.03(2H,m),2.18
−2.30(2H,m),2.63(2H,t,J=6
Hz),2.81−2.92(2H,m),3.37−
3.57(3H,m),5.23(2H,s),5.5
4(1H,s),6.88(1H,d,J=7Hz),
7.19−7.42(14H,m),7.71(1H,
s),7.89(1H,d,J=7Hz),7.94
(1H,s),8.62(1H,dd,J=6Hz,2
Hz),8.74(1H,d,J=2Hz)
ることにより目的とする前記一般式(I)で表される
1,3−ジオキサン−4−オン誘導体を収率よく製造す
ることができる。この方法で得られた前記一般式(I)
で表される1,3−ジオキサン−4−オン誘導体は、各
種アミン化合物との反応を行い芳香族アミド化合物を容
易に製造することができる。例えば参考例2に示す通り
アレルギー反応により引き起こされる気管支喘息、鼻
炎、季節性結膜炎、じんましん等の疾患の治療剤として
用いられる2−ナフタミド化合物(特開平4−3541
56号参照)が得られる。
Claims (7)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 で表されるカルボン酸誘導体と一般式 R1 COR2 で表されるカルボニル誘導体とをアシル化剤及び酸の存
在下反応させることからなる一般式 【化2】 で表される1,3−ジオキサン−4−オン誘導体の製造
方法(式中、Aは置換若しくは無置換の芳香族炭化水素
基又は芳香族複素環基、R1 及びR2 は水素原子、置換
若しくは無置換のアルキル基、芳香族炭化水素基又は芳
香族複素環基であり、さらにR1 とR2 とは結合してい
る炭素原子と一体になり結合して4〜7員の置換又は無
置換の環状アルキル基を形成することができる。)。 - 【請求項2】 Aで表される芳香族炭化水素基がフェニ
ル基又はナフチル基である請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 R1 及びR2 が置換若しくは無置換の炭
素数1〜6のアルキル基である請求項1記載の製造方
法。 - 【請求項4】 R1 及びR2 で表される芳香族炭化水素
基がフェニル基又はナフチル基である請求項1記載の製
造方法。 - 【請求項5】 R1 及びR2 で表される芳香族複素環基
がフリル基、チエニル基、ピリジル基、キノリル基又は
イソキノリル基である請求項1記載の製造方法。 - 【請求項6】 アシル化剤が酸無水物、ハロゲン化アシ
ル化合物又はカルボン酸エステル化合物である請求項1
ないし5のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項7】 酸が硫酸、塩酸、ベンゼンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸又はメタンスルホン酸である請
求項1ないし5のいずれか1項に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8021606A JPH09194474A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | 1,3−ジオキサン−4−オン誘導体の製造方法 |
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WO2000038616A3 (en) * | 1998-12-23 | 2001-02-22 | Quest Int | Delivery systems for acidic actives |
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US2510036A (en) * | 1946-06-19 | 1950-05-30 | Monsanto Chemicals | Benzodioxane derivatives |
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- 1996-01-16 JP JP8021606A patent/JPH09194474A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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