JPH09193285A - 難貼着性塗装構造体 - Google Patents

難貼着性塗装構造体

Info

Publication number
JPH09193285A
JPH09193285A JP561996A JP561996A JPH09193285A JP H09193285 A JPH09193285 A JP H09193285A JP 561996 A JP561996 A JP 561996A JP 561996 A JP561996 A JP 561996A JP H09193285 A JPH09193285 A JP H09193285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
coating film
resin coating
metal body
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP561996A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Yasui
勝美 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Jushi Corp
Original Assignee
Sekisui Jushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Jushi Corp filed Critical Sekisui Jushi Corp
Priority to JP561996A priority Critical patent/JPH09193285A/ja
Publication of JPH09193285A publication Critical patent/JPH09193285A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐擦傷性、耐摩耗性、耐候性、耐衝撃性に優れ
た難貼着性塗装構造体を提供せんとするものである。 【解決手段】金属体に粉体塗装による樹脂塗膜を形成し
ているので、金属体を遮蔽する効果が高く、長期間に亘
って金属体を保護し金属体が容易に腐食しない。又、該
樹脂塗膜上にビーズを含有する樹脂塗膜を形成している
ので、塗膜表面に凹凸が形成され、接着剤や糊、粘着テ
ープ等の接着面積を極力減らし貼り紙を剥がれ易くなさ
れている。更にその表面にシリコーン化合物を主成分と
する被覆層を形成しているので、接着剤との付着力が弱
く貼り紙が剥がれ易くなされるとともに、表面硬度が高
く擦り傷が付きにくく、紫外線劣化が少なく、長期間に
亘り優れた塗膜性能を維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主としてトンネル内
装板、橋梁用防護柵、道路柵、標識支柱等の道路関連製
品及び建築物の内外装等に使用され、貼り紙防止機能に
優れた難貼着性塗装構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、貼り紙防止用の塗装構造として、
特公昭57−14227号公報に記載されるビーズと潤
滑油を含有した塗料を塗装する塗装処理方法による塗装
構造体が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き技術に於いては表面の被覆層が有機系塗膜で構成され
ているため耐擦傷性、耐摩耗性、耐候性、耐衝撃性等に
限界があり、長期間塗膜性能を維持することが困難であ
った。本発明は従来の塗装構造体が有していた上記の問
題点を解消し、耐擦傷性、耐摩耗性、耐候性、耐衝撃性
に優れた難貼着性塗装構造体を提供せんとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に於
いて、難貼着性塗装構造体は金属体表面に粉体塗装によ
る樹脂塗膜を形成し、該樹脂塗膜上にビーズを含有する
樹脂塗膜を形成し、更にその表面にシリコーン化合物を
主成分とする被覆層を形成し、3層とすることによっ
て、耐擦傷性、耐摩耗性、耐候性、耐衝撃性に優れ、長
期間に亘る優れた塗膜性能の維持を図ったものである。
【0005】請求項2記載の発明に於いて、難貼着性塗
装構造体は表面に形成された被覆層が無機質繊維状微粉
末を含有するシリコーン化合物とされ、塗料の硬化時、
無機質繊維状微粉末が被覆層全域に被覆面と平行に配向
し被覆層の面方向の膨張、収縮を拘束するよう表面に形
成され、クラック等の発生によるハンドリングの不良を
なくし、耐擦傷性、耐摩耗性、耐候性、耐衝撃性により
一層優れ、長期間に亘る優れた塗膜性能の維持を図った
ものである。
【0006】請求項3記載の発明に於いて、難貼着性塗
装構造体は表面に形成された被覆層がスリック材を含有
するシリコーン化合物とされ、シリコーン化合物の難貼
着性を更に高め、貼り紙が貼り付けにくく、又、貼り紙
をなされたときも容易にこれをはがすことができ、貼り
紙の痕跡が残ることもなく、より大きな貼り紙防止効果
を図ったものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。
【0008】本発明に使用される金属体としては、一般
に鋼、アルミニウム、銅、亜鉛、その他の金属やそれら
の合金等が適宜使用されるが、耐食性に優れた亜鉛メッ
キ鋼等が特に好適に使用される。また金属体の形状は平
板状、曲面板状、波板状又は角柱や円柱のような柱状
等、どの様な形状であってもよく、また柱状のものにあ
っては、管状、棒状その他いかなる異形断面であっても
よい。
【0009】なお前記金属体の表面は、塗料との付着性
を向上させるために、予め脱脂処理をおこなってよごれ
や油分を除いたり、脱脂処理と共に該表面をサンドブラ
スト等により粗面化したり、化成処理によるリン酸塩等
のリン酸塩皮膜が形成されていてもよいし、さらに公知
のプライマー層が形成されていてもよい。
【0010】前記金属体に樹脂塗膜を形成する粉体塗装
とは、合成樹脂からなる粉体塗料を金属体の表面で加熱
溶融させて樹脂塗膜を形成する塗装方法であって、流動
浸漬、溶射、静電塗装等の適宜塗装方法が使用される。
該粉体塗料としては特に限定されないが、一般にはエポ
キシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル等の粉体塗料が
好適に使用される。なお樹脂塗膜の焼付条件は使用され
る樹脂の種類や厚みによって異なるが、一般には150
〜210℃程度、加熱時間10〜30分とされる。
【0011】また形成される樹脂塗膜の厚みは特に限定
されるものではないが、一般には20〜200μmの厚
みが好適とされる。すなわち該厚みは1回の静電粉体塗
装等により得ることができる厚みの範囲内であり、且つ
20μm以下では樹脂の隠蔽力が劣り、200μm以上
になると樹脂が静電反発を起こして表面の凹凸が顕著に
現れる等の理由からである。しかし塗装を2回以上する
ことにより、表面の凹凸の発生をおさえながらさらに樹
脂塗膜の厚みを増大させてもよい。
【0012】前記樹脂塗膜上に形成されるビーズを含有
する樹脂塗膜を構成する塗料は常温硬化形塗料、熱硬化
形塗料のいずれでも良い。この塗料100重量部に対し
て、粒径10〜1000μmのガラスビーズを1〜20
0重量部配合して作製される。ガラスビーズの直径が1
0μより小さいビーズでは、十分な小突起を形成せず、
逆に直径が1000μmより大きい物は球自体の表面積
が大きく貼り紙防止機能が損なわれる。ビーズの配合比
率は1重量部以下では表面の凹凸が少なく、200重量
部以上では塗膜がビーズを保持できず、優れた効果を示
さない。
【0013】前記樹脂塗膜上に形成される被覆層はシリ
コーン化合物を主成分とするものであって、シリコーン
化合物を主成分とする塗料を塗布することによって形成
されるものである。該シリコーン化合物としては、一般
にはシリコーン樹脂等のシロキサン結合を主鎖とする有
機けい素化合物単体もしくは有機けい素化合物とアルキ
ッド、エポキシ、アクリル、ポリエステル、フェノー
ル、メラミン、ウレタン等の変性有機物との反応によっ
て得られるシリコーン変性ゾルの如きものが好適に使用
され、該塗料は常温硬化型であってもよいし、焼付け型
であってもよいが、加熱硬化することにより硬化時間を
短縮できる焼付け型が一般には好適に使用される。また
上記変性有機物の含有率は有機けい素重合物に較べて少
ない方が耐候性、付着性に優れ、燃焼時におけるガス発
生量も少なくなるので好ましい。なお該シリコーン化合
物を主成分とする塗料は着色されていてもよいし、透明
であってもよい。
【0014】樹脂塗膜上に前記シリコーン化合物を主成
分とする被覆層を形成するには、該シリコーン化合物に
適宜顔料、沈降防止剤、紫外線吸収剤や金属超微粒子
(酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄等)等の改質剤および
溶剤等を混入して塗料とし、該塗料を樹脂塗膜上に塗装
して硬化させればよい。焼付け型の塗料が使用される場
合、焼付条件は一般には焼付温度160〜200℃、加
熱時間15〜30分とされ、また形成される被覆層の厚
みは特に限定されるものではないが、一般には5〜50
μm程度とされる。なお該塗料を樹脂塗膜上に塗装する
には、スプレー塗り、刷毛塗り、ローラー塗り等の公知
方法が適用される。なお樹脂塗膜と被覆層の間に接着剤
の如きものが介在されていてもよい。
【0015】樹脂塗膜上に形成される被覆層は前記した
塗料に無機質繊維状微粉末を含有させれば無機質繊維状
微粉末が硬化時及び硬化後塗膜中全域に塗膜面と平行に
配向され塗膜の膜面方向の膨張・収縮を拘束するため、
塗装時のクラック等の発生によるハンドリングの不良及
び外的な物理作用に対して、より安定した塗膜が得られ
る。そして、貼り紙防止効果の向上を図るためにガラス
ビーズを従来の限界であった100重量部以上配合して
も、塗膜がビーズを十分に保持し良好な塗膜を得ること
ができ更に好ましい物となされる。無機質繊維状微粉末
としてはチタン酸カリウムウィスカー、アルミナ繊維、
窒化ケイ素ウィスカー、炭化ケイ素ウィスカー、ガラス
繊維、炭素繊維、シリカ−アルミナ繊維、ホウ酸アルミ
ニウムウィスカー等が一般に用いられる。
【0016】又、樹脂塗膜上に形成される被覆層を構成
する塗料にスリック材を含有させれば被覆層表面に難貼
着性が付与され、貼り紙防止機能に優れ、貼り紙されて
も簡単に除去することができ、更に好ましい物となされ
る。スリック材としてはシリコーン化合物、流動パラフ
ィン、脂肪酸アミド系、脂肪アルコール、脂肪酸の多価
アルコールエステル等が一般に用いられる。
【0017】
【発明の効果】上述の如く、本発明請求項1記載の難貼
着性塗装構造体は金属体に粉体塗装による樹脂塗膜を形
成しているので、金属体を遮蔽する効果が高く、長期間
に亘って金属体を保護し金属体が容易に腐食しない。
又、該樹脂塗膜上にビーズを含有する樹脂塗膜を形成し
ているので、塗膜表面に凹凸が形成され、接着剤や糊、
粘着テープ等の接着面積を極力減らし貼り紙を剥がれ易
くなされている。更にその表面にシリコーン化合物を主
成分とする被覆層を形成しているので、接着剤との付着
力が弱く貼り紙が剥がれ易くなされるとともに、表面硬
度が高く擦り傷が付きにくく、紫外線劣化が少なく、長
期間に亘り優れた塗膜性能を維持することができる。
【0018】又、本発明請求項2記載の難貼着性塗装構
造体は表面に形成された被覆層が無機質繊維状微粉末を
含有するシリコーン化合物であることを特徴とするもの
であり、無機質繊維状微粉末が被覆層全域に被覆面と平
行に配向するため被覆層の面方向の膨張・収縮を拘束す
るため、被覆層のクラック等の発生によるハンドリング
の不良がなくなるとともに、外的な物理作用に対して、
より安定した被覆層が得られる。
【0019】更に、本発明請求項3記載の難貼着性塗装
構造体は表面に形成された被覆層がスリック材を含有す
るシリコーン化合物であることを特徴とするものであ
り、貼り紙が貼り付けにくく、又、貼り紙をなされたと
きも容易にこれをはがすことができ、貼り紙の痕跡が残
ることもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/00 B32B 27/00 Z 101 101

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属体表面に施される塗装に於いて、金属
    体表面に粉体塗装による樹脂塗膜を形成し、該樹脂塗膜
    上にビーズを含有する樹脂塗膜を形成し、更にその表面
    にシリコーン化合物を主成分とする被覆層を形成してな
    ることを特徴とする難貼着性塗装構造体。
  2. 【請求項2】表面に形成された被覆層が無機質繊維状微
    粉末を含有するシリコーン化合物であることを特徴とす
    る請求項1記載の難貼着性塗装構造体。
  3. 【請求項3】表面に形成された被覆層がスリック材を含
    有するシリコーン化合物であることを特徴とする請求項
    1記載の難貼着性塗装構造体。
JP561996A 1996-01-17 1996-01-17 難貼着性塗装構造体 Pending JPH09193285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP561996A JPH09193285A (ja) 1996-01-17 1996-01-17 難貼着性塗装構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP561996A JPH09193285A (ja) 1996-01-17 1996-01-17 難貼着性塗装構造体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09193285A true JPH09193285A (ja) 1997-07-29

Family

ID=11616202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP561996A Pending JPH09193285A (ja) 1996-01-17 1996-01-17 難貼着性塗装構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09193285A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001030435A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Dainippon Printing Co Ltd 耐摩耗性化粧材
KR100621785B1 (ko) * 2004-10-27 2006-09-19 (주)디피아이 홀딩스 스티커 부착 방지용 수성 도료 조성물
JP2008000703A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Daito Paint Kk 滑り性に優れた板の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001030435A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Dainippon Printing Co Ltd 耐摩耗性化粧材
KR100621785B1 (ko) * 2004-10-27 2006-09-19 (주)디피아이 홀딩스 스티커 부착 방지용 수성 도료 조성물
JP2008000703A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Daito Paint Kk 滑り性に優れた板の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100254709B1 (ko) 자동차 외판 도막의 일시 보호 방법
KR20020053778A (ko) 제거가능한 반사성 시이트
US2952192A (en) Marker stripe
JPS63108077A (ja) コ−チング組成物
CN1121464C (zh) 用于保护表面的透明的粉末涂料组合物
KR100226535B1 (ko) 박리성 수성 피복 조성물 및 이것을 이용한 자동차 외판 도막의 일시 보호 방법
AU722162B2 (en) Graffiti removing method
JP2019157603A (ja) 鋼構造物補修方法
CN101457364A (zh) 悬索桥缆索系统的密封防腐蚀防护方法
JPS6125432B2 (ja)
JPH09193285A (ja) 難貼着性塗装構造体
JP2000160522A (ja) 高視認性道路標識柱及びその塗装方法
WO2019181216A1 (ja) 滑雪用フィルム又はシート
JP2002265817A (ja) コーティング組成物およびその製造方法
US20080305699A1 (en) Structure of Preventing Sticking and Method of Preparing the Same
JPH0610319A (ja) 路面標示およびその形成方法
JP2698514B2 (ja) はっ水性粉体塗料及びその塗装方法
JP2004211292A (ja) 防食鋼管柱
JP2002212508A (ja) 粉体塗料の製造方法、粉体塗料及び防錆処理した鋼材
JPH0154389B2 (ja)
KR101510244B1 (ko) 광고물 부착방지용 도료를 이용한 도로 시설물 및 이에 적용되는 광고물 부착방지용 도료
JP7379125B2 (ja) 耐久性に優れた再帰反射性塗装物およびその製造方法
Bullett et al. Paint: a surface modifier
JPS58196872A (ja) 耐チツピング塗装法
JPH06254492A (ja) 塗装金属体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Effective date: 20061113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523