JPH09193177A - 樹脂モールド方法及びこれに用いるリリースフィルム - Google Patents

樹脂モールド方法及びこれに用いるリリースフィルム

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JPH09193177A
JPH09193177A JP543596A JP543596A JPH09193177A JP H09193177 A JPH09193177 A JP H09193177A JP 543596 A JP543596 A JP 543596A JP 543596 A JP543596 A JP 543596A JP H09193177 A JPH09193177 A JP H09193177A
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molding
pot
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film
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Tatsuyoshi Yamaguchi
龍善 山口
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リリースフィルムを用いる樹脂モールドを容
易に可能にする。 【解決手段】 モールド金型10a、10bにより被成
形品30をクランプし、ポット4から樹脂を圧送し、キ
ャビティに樹脂を充填して樹脂モールドする樹脂モール
ド方法において、前記モールド金型10a、10bの樹
脂成形面14を、モールド金型10a、10bおよび前
記樹脂との剥離性を有し、モールド用の樹脂を投入する
ための投入孔21を前記ポット4の位置に合わせて設け
たリリースフィルム20bにより被覆して樹脂モールド
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造等に適
用できる樹脂モールド方法及びこれに用いるリリースフ
ィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】リードフレーム等の被成形品を樹脂モー
ルドするトランスファモールド装置では、図15に示す
ように、モールド金型2a、2bで被成形品3をクラン
プし、ポット4に樹脂タブレット5を供給し、ポット4
内で溶融した樹脂をプランジャ6によりキャビティ7へ
圧送して樹脂モールドする。ポット4とキャビティ7と
を連絡する樹脂路8は被成形品3の側縁から被成形品3
の表面上を通過してキャビティ7のコーナー部に接続す
る。
【0003】キャビティ7に樹脂を充填して樹脂モール
ドした後は、型開きし、モールド金型2a、2bから樹
脂モールド製品を離型させるが、従来のモールド装置で
はモールド金型2a、2b内の内部にエジェクタピン9
を設置し、型開き時にエジェクタピン9をキャビティ凹
部の底面から突出させて樹脂モールド製品をキャビティ
凹部から離型している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにモールド金型2a、2b内にエジェクタピン9を
設置する際は、個々のキャビティごとに設置しなければ
ならないから、モールド金型の構造が複雑になり、金型
の製作が容易でないこと、また、樹脂成形時にエジェク
タピンの摺動孔に樹脂が入り込んで、エジェクタピンの
作動不良が生じるといった問題があった。
【0005】本発明はこれらの問題点を解消すべくなさ
れたものであり、その目的とするところは、樹脂成形品
をモールド金型から容易に離型することができ、それに
よって樹脂モールド操作を容易にするとともに、モール
ド金型の構造を簡素化して金型の製作を容易にする樹脂
モールド方法およびこれに用いるリリースフィルムを提
供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、モールド金型に
より被成形品をクランプし、ポットから樹脂を圧送し、
キャビティに樹脂を充填して樹脂モールドする樹脂モー
ルド方法において、前記モールド金型の樹脂成形面を、
モールド金型および前記樹脂との剥離性を有し、モール
ド用の樹脂を投入するための投入孔を前記ポットの位置
に合わせて設けたリリースフィルムにより被覆して樹脂
モールドすることを特徴とする。また、前記リリースフ
ィルムをモールド金型のクランプ面および樹脂成形部の
内面にエア吸着して支持した後、樹脂モールドすること
を特徴とする。また、ポットとキャビティとを連絡する
樹脂路を上型に設け、下型にポットを設けて樹脂モール
ドする方法であって、前記被成形品上で前記樹脂路が通
過する部位にリリースフィルムとの間で前記被成形品を
挟むとともに、前記ポットに樹脂を投入する投入孔を設
けたゲートフィルムを配置して樹脂モールドすることを
特徴とする。また、樹脂成形時に、モールド金型の樹脂
成形面を被覆して用いる樹脂モールド用のリリースフィ
ルムであって、モールド金型の加熱温度に耐えられる耐
熱性とモールド金型および樹脂との剥離性と可撓性とを
有するフィルム材によって形成され、前記モールド金型
のポットの配置位置に合わせてポットへ樹脂を投入する
ための投入孔が設けられたことを特徴とする。また、樹
脂成形時に、モールド金型の樹脂成形面を被覆して用い
る樹脂モールド用のリリースフィルムであって、モール
ド金型の加熱温度に対する耐熱性とモールド金型および
樹脂との剥離性と可撓性とを有するフィルム材によって
形成され、前記モールド金型のポットの配置位置に合わ
せてポットへ樹脂を投入するための切り込みが設けられ
たことを特徴とする。また、前記投入孔の周縁部にポッ
トとキャビティとを連絡する樹脂路の基部部分を幅方向
に跨ぐ補強材が設けられたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。図1は本発明に係る樹脂モールド方法
を示す断面図である。図はポット4に樹脂タブレット5
をセットして、上型10aと下型10bとで被成形品の
リードフレーム30をクランプした状態である。本実施
形態の樹脂モールド方法は、リードフレーム30を上型
10aと下型10bとでクランプする際に、リリースフ
ィルム20a、20bによってリードフレーム30の両
面を被覆し、キャビティに樹脂を充填した際に上型10
aと下型10bの樹脂成形面がリリースフィルム20
a、20bによって被覆されるようにすることを特徴と
する。
【0008】図2は下型10bにリリースフィルム20
bをセットした状態の平面図である。下型10bには複
数のポット4が配置され、ポット4の両側に樹脂成形用
のキャビティ凹部14が配置されている。リリースフィ
ルム20bは長尺状のフィルムであり、1回の樹脂モー
ルド操作ごと新しいフィルムを繰り出すためポット4の
配列方向と同方向に搬出される。リリースフィルム20
bはポット4の両側に配置されたキャビティ凹部14が
被覆できる幅寸法に形成されている。なお、リリースフ
ィルム20a、20bはモールド金型にリードフレーム
30等の被成形品を位置決めしてセットするためのパイ
ロットピン11の配置位置に重複しないような幅として
もよい。図2で40、41はリリースフィルム10bを
搬送するための搬送用ローラである。
【0009】リリースフィルム20bは上記のように下
型10bの樹脂成形部であるキャビティ凹部14が被覆
できる幅寸法に形成された長尺状のフィルムであるが、
図2に示すようにリリースフィルム20bには下型10
bでのポット4の配置に合わせて樹脂タブレット5を投
入するための投入孔21が設けられている。円形孔21
は樹脂モールドするごとにリリースフィルム20を定寸
送りした際に、各ポット4に投入孔21が一致するよう
あらかじめ位置合わせされ、ポット4の径寸法に合わせ
て設けられているものである。
【0010】上型10aにセットするリリースフィルム
20aは下型10bの樹脂成形面を覆うリリースフィル
ム20bとは異なり、投入孔21等を設けずに金型の幅
方向の全面にわたって被覆するように設ける。したがっ
て、図1に示すようにリリースフィルム20a、20b
を介してリードフレーム30をクランプした際には、上
型10aのリリースフィルム20aは上型10aの金型
面の全面を覆い、下型10bのリリースフィルム20b
はポット4を除いた金型面を覆っている。
【0011】本実施形態で使用する下型10bのリリー
スフィルム20bは投入孔21の周縁部に補強材として
ポリイミドフィルム等の補強フィルム21aを被着して
いる。この補強フィルム21aはポット4から樹脂が圧
送される際に樹脂圧で投入孔21の周縁部がめくれるこ
とを防止するためのものである。図3(a) に補強フィル
ム21aを被着したリリースフィルム20bの平面図、
図3(b) に側面図を示す。補強フィルム21aは投入孔
21の周縁に所定幅でリング状に被着するように形成し
ている。なお、別体の補強フィルム21aをリリースフ
ィルム20bに被着するかわりに、リリースフィルム2
0bの投入孔21の周縁部を肉厚に形成するようにして
もよい。
【0012】図1に示す実施形態ではポット4の周囲に
リリースフィルム20bと補強フィルム21aの厚さ分
の段差16を設け、段差16に合わせて補強フィルム2
1aを配置した様子を示す。このように、ポット4の周
囲に段差16を設けることにより、ポット4の外周面で
投入孔21を位置決めすることができる。もちろん、ポ
ット4の外周面で投入孔21を位置決めしないでセット
することも可能である。
【0013】樹脂モールド操作は、上型10aと下型1
0bにリリースフィルム20a、20bを各々セットし
た後、被成形品のリードフレーム30をリリースフィル
ム20b上にセットし、投入孔21からポット4内に樹
脂タブレット5を投入し、リリースフィルム20a、2
0bを介してリードフレーム30をクランプした後、ポ
ット4からプランジャ6により樹脂を圧送しキャビティ
18内に樹脂を充填することによってなされる。
【0014】図4はキャビティ18に樹脂5aを充填し
た状態の断面図である。ポット4から圧送される樹脂5
aの樹脂圧によりキャビティ18部分では樹脂5aがリ
リースフィルム20a、20bを押し広げキャビティ1
8の内面形状にならって樹脂が充填されて樹脂モールド
される。ポット4とキャビティ18とを連絡する樹脂路
22部分では、キャビティ18部分と同様に樹脂路22
の内面形状にならってリリースフィルム20bが押し広
げられ、樹脂5aの流路が確保される。
【0015】図5は樹脂路22部分の断面図を示す。樹
脂路22部分ではこの図のように上型10aの内壁がリ
リースフィルム20aによって被覆され、下型10bの
樹脂路面がリリースフィルム20bによって被覆される
ようにする必要がある。そのためには、ポット4から樹
脂5aが圧送される際に投入孔21の周縁部でリリース
フィルム20bがめくられないようにしなければならな
い。図6はポット4から圧送される樹脂5aによって投
入孔21の周縁がめくられた様子を示す。このようにリ
リースフィルム20aがめくられるのは型閉めした際に
は、図1に示すようにポット4の上端面で金型カルによ
ってリリースフィルム20aが挟圧されるのであるが、
樹脂路22部分では金型カルによる挟圧力が作用しない
ためである。
【0016】本実施形態でも型閉めした際に樹脂路22
部分は金型カルによっては挟圧されないが、ポット4と
樹脂路22との接続部分、すなわち樹脂路22のポット
側のつけ根部分では樹脂路22を除いては全周にわたっ
て挟圧されており、補強フィルム21aを設けたことに
より補強フィルム21aとともにリリースフィルム20
bをクランプすることでリリースフィルム20bが確実
にクランプできること、また、樹脂路22を跨いだ両側
で補強フィルム21aを挟圧することで、金型カルが直
接挟圧しない樹脂路22部分でのリリースフィルム20
bの保持性が向上して、めくれを防止することができ
る。
【0017】こうして、本実施形態の樹脂モールド方法
によれば、リリースフィルム20a、20bを上型10
aと下型10bにセットすることで、好適に樹脂モール
ドすることが可能になる。リリースフィルム20a、2
0bを用いる樹脂モールド方法によれば、金型の樹脂成
形面がリリースフィルム20a、20bにより被覆され
るから、溶融した樹脂がじかにキャビティ凹部14等の
金型面に接触せずに樹脂モールドでき、樹脂モールド後
は、リリースフィルム20a、20bごと金型面から離
型させることで簡単に離型が可能になる。
【0018】リリースフィルム20a、20bとしてモ
ールド金型からの離型性が良好でかつモールド樹脂から
の離型性も良好な素材を用いることにより、樹脂モール
ド後のモールド金型からの離型が容易にでき、樹脂モー
ルド製品からリリースフィルム20a、20bを剥離す
ることも容易である。このように、リリースフィルム2
0a、、20bがモールド金型の樹脂成形面を被覆する
ことで、従来のようなエジェクタピンをモールド金型に
設置する必要がなくなり、モールド金型の金型構造をき
わめて簡素化することが可能になる。また、リリースフ
ィルム20bに樹脂タブレット5を投入するための投入
孔21を設けたことで、リリースフィルムを用いる樹脂
モールド方法でポット4への樹脂タブレット5の供給が
簡単にできるという利点もある。
【0019】なお、リリースフィルム20a、20bの
素材としてはモールド金型の加熱温度に耐えられる所定
の耐熱性を有すること、キャビティ凹部14および樹脂
路22の内面形状にならって容易に変形できる柔軟性を
有するものが好適に用いられる。このようなフィルム材
としては、たとえばFEPシートフィルム、フッ素樹脂
含浸ガラスクロス、PETシートフィルム、ETFEシ
ートフィルム、ポリ塩化ビニリジン等がある。
【0020】図7は下型10bにセットするリリースフ
ィルム20bの他の実施形態を示す。本実施形態のリリ
ースフィルム20bは投入孔21の周縁で樹脂路22が
通過する部位に合わせて部分的に補強フィルム21aを
被着したことを特徴とする。図7では各々の投入孔21
の中心に対し対称位置の2か所に補強フィルム21aを
被着している。これら補強フィルム21aは上型10a
と下型10bでリードフレーム30をクランプした際に
ポット4に接続する樹脂路22の基部を幅方向に挟んで
上型10aと下型10bでクランプできる長さに設定す
る。
【0021】このように、樹脂路22を跨ぐように補強
フィルム21aを被着することにより、樹脂路22が通
過する部分でリリースフィルム20bが確実に保持で
き、前述したような投入孔21の周縁でリリースフィル
ム20bがめくれるといったことを防止でき、樹脂路2
2から確実に樹脂を充填することができる。
【0022】また、上記実施形態のリリースフィルム2
0bではポット4に樹脂タブレット5を投入するための
投入孔21を設けたが、図8に示すように投入孔21を
設けるかわりに、ポット4の径寸法に合わせてリリース
フィルム20bに切り込み21bを設けてポット4に樹
脂タブレット5を投入できるようにすることも可能であ
る。このようにリリースフィルム20bに投入孔21や
切り込み21bを設けることは容易であり、ロール状に
リリースフィルムを卷回する際も不都合はないという利
点がある。
【0023】図9は樹脂タブレット5をポット4に投入
するための投入孔21を設けたリリースフィルム20b
を用いて樹脂モールドする他の実施形態を示す。本実施
形態の樹脂モールド方法は、上型10aと下型10bに
リリースフィルム20a、20bをセットした際に、キ
ャビティ凹部14の内面にリリースフィルム20a、2
0bをエア吸引により吸着して支持した後、リリースフ
ィルム30をセットして樹脂モールドすることを特徴と
する。
【0024】図9はリリースフィルム20a、20bを
上型10aと下型10bのキャビティ凹部14にエア吸
着してリードフレーム30をクランプした状態を示す。
同図で40はキャビティ凹部14の内底面の周縁で開口
するキャビティ吸引孔、42は上型10aと下型10b
のクランプ面で開口するエア吸着孔である。キャビティ
吸引孔40およびエア吸着孔42はともにモールド装置
の外部に設置されているエア吸引装置に連通する。エア
吸着孔42はクランプ面上でリリースフィルム20a、
20bを吸着して支持するためのものであり、キャビテ
ィ吸引孔40はキャビティ凹部14の内面形状にならっ
てリリースフィルム20a、20bをエア吸引するため
のものである。
【0025】エア吸引孔40を設ける場合は一体形成し
た金型に吸引孔を形成してもよいし、図9に示すよう
に、キャビティ部分を樹脂成形するキャビティインサー
ト44を別体で形成し、キャビティインサート44とモ
ールド金型にキャビティインサート44を装着するため
の装着孔の内壁面との間にエア流路を形成するようにし
て形成してもよい。リリースフィルム20a、20bを
用いて樹脂成形する場合はキャビティ凹部14の内壁面
はリリースフィルム20a、20bによって被覆される
からキャビティインサート44の材質は通常のモールド
金型に使用する金属に限らず、銅等の熱伝導性の良い金
属が使用できるという利点がある。
【0026】図10に下型10bにリリースフィルム2
0bをセットした状態の平面図を示す。キャビティ凹部
14の内底面の周縁にスリット状にキャビティ吸引孔4
0が開口して設けられ、下型10bのクランプ面に所定
間隔でエア吸着孔42が配置されている。上型10aに
ついてもキャビティ吸引孔40およびエア吸着孔42の
構成は同様である。実際にリリースフィルム20a、2
0bを上型10aと下型10bに吸着支持する方法は、
まずリリースフィルム20a、20bをクランプ面にの
せ、エア吸着孔42からエア吸引してクランプ面にリリ
ースフィルム20a、20bを吸着支持し、次いでキャ
ビティ吸引孔40からエア吸引してキャビティ凹部14
にリリースフィルム20a、20bをエア吸引すること
による。
【0027】リリースフィルム20a、20bは十分に
柔軟であり容易に伸縮するから、キャビティ吸引孔40
からエア吸引することによりキャビティ凹部14を覆っ
ていた部分のリリースフィルムが延び、図9に示すよう
にキャビティ凹部14の内面にぴったり沿うようにエア
吸着される。こうして、リリースフィルム20a、20
bによりキャビティ凹部の内面が被覆された状態で被成
形品のリードフレーム30をセットしてクランプするこ
とにより、従来の樹脂モールド装置と同様に樹脂モール
ドすることができる。
【0028】なお、ポット4の形状は図2に示すような
円形のものであってもよいし、図10に示すように平面
形状で細長く形成した連通形状のものであってもよい。
図10の場合はポット4の形状に合わせて細長いスティ
ック状に形成した樹脂タブレット5を供給して樹脂モー
ルドする。したがって、リリースフィルム20bにはこ
の樹脂タブレット5が投入できる細長い形状の投入孔2
1を設ける。投入孔21の縁部に補強フィルム21aを
設けるとリリースフィルム20bのめくれが防止できて
好適である。
【0029】また、ポット4に供給する樹脂タブレット
5としては、図11に示すようなラッピングフィルム4
6aで樹脂を密封したラッピング樹脂46を使用するこ
ともできる。ラッピング樹脂46は樹脂を密封したこと
により、樹脂を貯蔵等する際に吸湿することを防止し高
品質の樹脂モールドを可能にすること、ポット4にラッ
ピング樹脂46をセットした際にポット4から側方にラ
ッピングフィルム46aが延出するように形成すること
により被成形品の表面に樹脂を付着させずに樹脂モール
ドできるといった利点がある。
【0030】図12は上記ラッピング樹脂46をポット
にセットして樹脂モールドする方法を示す。この樹脂モ
ールド装置は下型10bに樹脂路22を設けた例で、上
型10aと下型10bに各々リリースフィルム20a、
20bをセットし、キャビティ凹部にリリースフィルム
20a、20bをエア吸着した後、ポット4にラッピン
グ樹脂46を供給し、被成形品のリードフレーム30を
セットしてクランプする。
【0031】ポット4にセットしたラッピング樹脂46
は2枚合わせにしてシールしたラッピングフィルム46
aの側縁が樹脂路22の端部(ゲート端)まで延出す
る。ラッピング樹脂46をこのように配置することによ
り、プランジャ6によって押し出された樹脂は2枚のラ
ッピングフィルム46aを押し広げるようにして樹脂路
22内を通過し、キャビティに樹脂が充填される。リー
ドフレーム30の表面にはラッピングフィルム46aが
接しているから、樹脂路22部分でリードフレーム30
の表面に樹脂が付着せずに樹脂モールドすることができ
る。
【0032】なお、図12に示す実施形態では下型10
bに樹脂路22を設けたが、上型10aに樹脂路を設け
た場合は、下型10bにリードフレーム30をセットし
た後にラッピング樹脂46をセットすることでまったく
同様にリードフレーム30に樹脂を付着させずに樹脂モ
ールドすることができる。また、前述した図1等で示す
実施形態ではいずれも上型10aに樹脂路22を設けた
が、本発明は下型10bに樹脂路22を設けた場合も同
様に適用することができる。
【0033】図13、14は上記実施形態のようにリー
ドフレーム30上を通過する樹脂路部分で、キャビティ
に圧送する樹脂がリードフレーム30の表面に付着しな
いようにして樹脂モールドする他の方法を示す。本実施
形態でもリリースフィルム20bに樹脂タブレット5の
投入孔21を設けることは上記実施形態と同様で、樹脂
路22が通過する部位にゲートフィルム50を配置し、
樹脂路22が通過する部位でリードフレーム30がゲー
トフィルム50とリリースフィルム20bによって挟ま
れるように配置することを特徴とする。このように樹脂
路22が通過する部分でリードフレーム30の表面をゲ
ートフィルム50によって被覆することにより、樹脂モ
ールド時にリードフレーム30の表面に樹脂を付着させ
ずに樹脂モールドすることができる。
【0034】図14にゲートフィルム50の平面配置を
示す。ゲートフィルム50には樹脂タブレット5を投入
するための投入孔51を設け、樹脂成形部であるキャビ
ティ凹部14の配置位置、すなわちキャビティと樹脂路
22との接続部であるゲート端位置に端縁を一致させて
延出片50aを設ける。ゲートフィルム50はリリース
フィルム20bの上にリードフレーム30をセットした
状態で、その上に単にのせる操作で配置することができ
る。
【0035】ゲートフィルム50を使用することによ
り、樹脂モールド時に樹脂路22部分でリリースフィル
ム20bがめくれることが防止できるから、リリースフ
ィルム20bには上記のような補強フィルム21aは不
要である。ゲートフィルム50としてはポリイミドフィ
ルム等の所定の保形性を有する材料が使用できる。な
お、樹脂タブレットの投入孔51を有するゲートフィル
ム50を使用して樹脂モールドする方法は、本実施形態
のように上型に樹脂路22を設けたいわゆる上ゲートの
樹脂モールド装置に適用して有効である。また、リリー
スフィルム20a、20bはモールド金型の金型面にエ
ア吸着せずに樹脂モールドする場合も金型面にエア吸着
して樹脂モールドする場合も適用できる。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る樹脂モールド方法によれ
ば、モールド金型にリリースフィルムをセットして樹脂
モールドすることが容易にでき、従来の樹脂モールド装
置を使用してリリースフィルムを用いる樹脂モールドを
可能にする。また、リリースフィルムを用いて樹脂モー
ルドすることにより、モールド金型にエジェクタピンを
設置する必要がなくなり、金型構造を簡素化できて金型
の製作コストを下げることが可能になる。また、本発明
に係るリリースフィルムを用いることにより、リリース
フィルムを用いる樹脂モールドが容易に可能になる等の
著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂モールド装置用リリースフィ
ルムを用いる樹脂モールド方法を示す断面図である。
【図2】下型にリリースフィルムをセットした状態の平
面図である。
【図3】リリースフィルムの平面図および側面図であ
る。
【図4】キャビティに樹脂を充填した状態の断面図であ
る。
【図5】樹脂モールド時における樹脂路部分の断面図で
ある。
【図6】樹脂モールド時にリリースフィルムの投入孔の
周縁部がめくれる様子を示す説明図である。
【図7】リリースフィルムの他の実施形態を示す説明図
である。
【図8】切り込みを設けたリリースフィルムの平面図で
ある。
【図9】本発明に係る樹脂モールド装置用のリリースフ
ィルムを用いる他の樹脂モールド方法を示す説明図であ
る。
【図10】リリースフィルムを下型にセットした状態の
平面図である。
【図11】ラッピング樹脂の斜視図である。
【図12】ラッピング樹脂を用いて樹脂モールドする様
子を示す断面図である。
【図13】ゲートフィルムを用いて樹脂モールドする様
子を示す断面図である。
【図14】ゲートフィルムの平面配置を示す説明図であ
る。
【図15】樹脂モールド装置の従来例の構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
4 ポット 5 樹脂タブレット 5a 樹脂 6 プランジャ 10a 上型 10b 下型 14 キャビティ凹部 16 段差 20a、20b リリースフィルム 21 投入孔 21a 補強フィルム 21b 切り込み 22 樹脂路 30 リードフレーム 40 キャビティ吸引孔 42 エア吸着孔 44 キャビティインサート 46 ラッピング樹脂 46a ラッピングフィルム 50 ゲートフィルム 50a 延出片 51 投入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/56 H01L 21/56 T // B29L 31:34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モールド金型により被成形品をクランプ
    し、ポットから樹脂を圧送し、キャビティに樹脂を充填
    して樹脂モールドする樹脂モールド方法において、 前記モールド金型の樹脂成形面を、モールド金型および
    前記樹脂との剥離性を有し、モールド用の樹脂を投入す
    るための投入孔を前記ポットの位置に合わせて設けたリ
    リースフィルムにより被覆して樹脂モールドすることを
    特徴とする樹脂モールド方法。
  2. 【請求項2】 リリースフィルムをモールド金型のクラ
    ンプ面および樹脂成形部の内面にエア吸着して支持した
    後、樹脂モールドすることを特徴とする請求項1記載の
    樹脂モールド方法。
  3. 【請求項3】 ポットとキャビティとを連絡する樹脂路
    を上型に設け、下型にポットを設けて樹脂モールドする
    方法であって、 前記被成形品上で前記樹脂路が通過する部位にリリース
    フィルムとの間で前記被成形品を挟むとともに、前記ポ
    ットに樹脂を投入する投入孔を設けたゲートフィルムを
    配置して樹脂モールドすることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の樹脂モールド方法。
  4. 【請求項4】 樹脂成形時に、モールド金型の樹脂成形
    面を被覆して用いる樹脂モールド用のリリースフィルム
    であって、 モールド金型の加熱温度に耐えられる耐熱性とモールド
    金型および樹脂との剥離性と可撓性とを有するフィルム
    材によって形成され、 前記モールド金型のポットの配置位置に合わせてポット
    へ樹脂を投入するための投入孔が設けられたことを特徴
    とするリリースフィルム。
  5. 【請求項5】 樹脂成形時に、モールド金型の樹脂成形
    面を被覆して用いる樹脂モールド用のリリースフィルム
    であって、 モールド金型の加熱温度に対する耐熱性とモールド金型
    および樹脂との剥離性と可撓性とを有するフィルム材に
    よって形成され、 前記モールド金型のポットの配置位置に合わせてポット
    へ樹脂を投入するための切り込みが設けられたことを特
    徴とするリリースフィルム。
  6. 【請求項6】 前記投入孔の周縁部にポットとキャビテ
    ィとを連絡する樹脂路の基部部分を幅方向に跨ぐ補強材
    が設けられたことを特徴とする請求項4または5記載の
    リリースフィルム。
JP543596A 1996-01-17 1996-01-17 樹脂モールド方法及びこれに用いるリリースフィルム Pending JPH09193177A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002160267A (ja) * 2000-11-27 2002-06-04 Apic Yamada Corp リリースフィルム使用樹脂成形用モールド金型装置
KR20140125716A (ko) 2013-04-19 2014-10-29 토와 가부시기가이샤 수지 밀봉 장치 및 수지 밀봉 방법

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JP2014212246A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 Towa株式会社 樹脂封止装置及び樹脂封止方法

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