JP3590118B2 - 樹脂モールド方法及び樹脂モールド装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は樹脂封止型の半導体装置の製造に適用される樹脂モールド方法及び樹脂モールド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図18は樹脂封止型の半導体装置の製造に使用される樹脂モールド装置の従来例の構成を示す断面図である。被成形品は上型10aおよび下型10bによってクランプされ、ポット12からキャビティ14に樹脂が圧送されて樹脂モールドされる。16はポット12に対向する上型10aに設ける金型カル、17はランナー、18はゲートである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の樹脂モールド装置では被成形品をクランプした際、樹脂を充填するキャビティ14およびランナー17等の樹脂路部分は空間になっているから、ポット12からキャビティ14に樹脂を充填していった際にキャビティ14あるいは樹脂路部分にあるエアが巻き込まれて樹脂中に混入し成形樹脂中でエアボイドが発生する原因になるという問題があった。
【0004】
本発明はこのように、樹脂モールドの際にエアボイドが発生することを解消し成形性を向上させて信頼性の高い樹脂モールドを可能にする樹脂モールド方法及び樹脂モールド装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、モールド金型の樹脂成形部をリリースフィルムで被覆し、ポットに樹脂を供給してリードフレーム等の被成形品を樹脂モールドする樹脂モールド方法において、前記樹脂成形部が設けられたモールド金型の金型面にリリースフィルムを吸着支持し、前記リリースフィルムを介して前記被成形品をクランプすることにより被成形品の樹脂モールド範囲を前記リリースフィルムで被覆した後キャビティ内にエア圧を加えて前記リリースフィルムと前記被成形品とで挟まれた隙間部分のエアを外部に排出し、次いで、前記被成形品と前記リリースフィルムでまれた内部に前記ポットから圧送される樹脂を注入し、リリースフィルムを樹脂により膨らますようにして前記樹脂成形部の内面の形状にならって樹脂成形することを特徴とする。
また、前記被成形品がバンプ接続等のボンディングワイヤを用いない接続方法によって半導体チップを搭載したものであることを特徴とする。
た、モールド金型の樹脂成形部をリリースフィルムで被覆し、ポットに樹脂を供給してリードフレーム等の被成形品を樹脂モールドする樹脂モールド装置であって、前記リリースフィルムを前記モールド金型の金型面に吸着支持する吸着支持機構と、前記リリースフィルムを介して被成形品をクランプした後、前記リリースフィルムと成形品との間の隙間部分からエアを排出するエア排出機構と、該エア排出機構により前記隙間部分のエアを排出した後、前記ポットから前記リリースフィルムと被成形品に挟まれた内部に樹脂を圧送して、前記樹脂成形部の内面の形状にならって樹脂成形する樹脂の圧送機構とを有することを特徴とする。
また、前記エア排出機構は、一端がキャビティ内で開口して設けられたキャビティ通気孔と、該キャビティ通気孔に連通して設けられ型クランプ時に上型および下型間で連通してキャビティ内を均等圧とすべく金型のクランプ面で相互に同一位置で開口するキャビティ導通路と、前記キャビティ通気孔およびキャビティ導通路に連通してエア圧を加えるエア機構とを有することを特徴とする。
また、前記エア排出機構として、金型のクランプ面にキャビティに連通してエアベント部を設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】
本発明に係る樹脂モールド装置では被成形品をリリースフィルムを介してクランプした後、リリースフィルムで被成形品を被覆した状態からリリースフィルムと被成形品とで挟まれた内部に樹脂を注入して樹脂モールドする。樹脂はリリースフィルムを膨らますようにして充填されていき、最終的に樹脂成形部の内面の形状にならって樹脂成形される。リリースフィルムと被成形品との隙間部分から樹脂を充填することによってエアを巻き込むことなく樹脂を充填することができ、エアボイドのない樹脂成形を可能にする。リリースフィルムで被成形品を被覆した際に、キャビティ内にエア圧をかけてリリースフィルムと被成形品との隙間部分のエアを排出して樹脂モールドすることによってさらにエアの影響を抑えて樹脂モールドすることができる。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る樹脂モールド装置の一実施例の構成を示す断面図である。実施例の樹脂モールド装置はリリースフィルム20によりモールド金型の樹脂成形部を被覆して樹脂モールドする装置であり、リリースフィルム20を利用することによってモールド樹脂内にできるだけエアの混入を防止して樹脂モールドできるように構成したことを特徴とする。
【0008】
図1で中心線から左半部には被成形品30をリリースフィルム20を介して上型10aおよび下型10bでクランプした状態、中心線から右半部には被成形品30を樹脂モールドしている状態を示す。図のように本実施例の樹脂モールド装置では被成形品30をクランプする際にリリースフィルム20で被成形品30の樹脂モールド部を被覆するようにしてクランプすることを特徴とする。
【0009】
リリースフィルム20はエア吸着機構によりモールド金型に吸着支持する。図1で21はキャビティ凹部の底面で開口するキャビティ通気孔、22はモールド金型のクランプ面で開口する吸着孔である。図2に示すようにキャビティ通気孔21はキャビティ凹部15の内底面の周縁部にスリット状に開口し、吸着孔22はキャビティ凹部15の周囲に設けられる。キャビティ通気孔21および吸着孔22は上型10a、下型10bを固定する支持ブロック23内に設けたエア流路24a、24bに連通し、エア流路24a、24bはエア機構A、Bに連通する。
【0010】
なお、樹脂モールドする際に上型10aと下型10bのキャビティ通気孔21を連通させるため、上型10aと下型10bにキャビティ導通路25a、25bを設ける。キャビティ導通路25a、25bは図1に示すように上型10aと下型10bのパーティング面上で同一位置に開口させ、支持ブロック23内で前記エア流路24aに連絡する。図2に下型10bでのキャビティ導通路25bの平面配置位置を示す。キャビティ導通路25bは各キャビティ凹部15の各々に一つずつ設ける。
【0011】
実施例ではキャビティ通気孔21はモールド金型のベース部とは別体で製作したキャビティ底部ピース26をベース部に装着してスリット孔を形成し、吸着孔22はモールド金型のベース部に貫通孔を設けることによって形成した。前述したように樹脂モールド時には樹脂成形部をリリースフィルム20で被覆して成形するからキャビティ底部ピース26は銅あるいはアルミニウムといったモールド金型の材質として従来は使用できなかった材料を使用することが可能になる。また、キャビティ底部ピース26の内部にヒータ27を内蔵することによってキャビティ底部ピース26を直接的に加熱してモールド樹脂との熱交換を促進させることが可能になる。
【0012】
上記のようにリリースフィルム20はモールド金型の樹脂成形部に樹脂をじかに接触させずに樹脂モールドするためのものであるが、樹脂成形部以外のポット12、ランナー17、ゲート18等の部分でも樹脂が金型に接触しないようにするため、ラッピングフィルム41で樹脂を密封したラッピング樹脂40をポット12に供給して樹脂モールドする。図2に示すように実施例のモールド金型ではポット12は平面形状で細長く形成するからポット12に供給するラッピング樹脂40もスティック状に形成したものを使用する。
【0013】
ラッピング樹脂40はポット12にラッピング樹脂40をセットした状態で樹脂を密封しているラッピングフィルム41がランナー17およびゲート18の樹脂路部分で金型面を覆うように形成してある。図2でラッピングフィルム41の側縁から延出片42を延出させているのは樹脂モールドする際にランナー17およびゲート18部分でモールド金型と被成形品30に樹脂が付着しないようにこれらの樹脂路に合わせて延出片42を形成したものである。
【0014】
図2で28はラッピング樹脂40をポット12に位置決めしてセットするためのパイロットピンである。ラッピングフィルム41にはパイロットピン28に嵌合するパイロット孔を設け、ポット12および被成形品30と正確に位置合わせしてラッピング樹脂40がセットできるようにする。
ラッピング樹脂40に収納する樹脂としては樹脂材を押し出し成形したものをいったん粉砕して所定形状に圧縮成形した圧縮樹脂あるいは粉末樹脂を使用することも可能であるが、押し出し成形した樹脂をそのまま使用することで樹脂中のエア含有量を抑えて好適な樹脂モールドが可能である。ラッピング樹脂40はラッピングフィルム41で樹脂を密封しているから水分の吸着が防止でき樹脂モールド用として好適である。
【0015】
上記リリースフィルム20およびラッピングフィルム41はモールド金型の加熱温度に耐えられる耐熱性、モールド金型およびモールド樹脂と容易に剥離できる剥離性および一定の柔軟性といった機能が要求される。リリースフィルム20およびラッピングフィルム41の素材としてはFEPシートフィルム、PETシートフィルム、フッ素樹脂含浸ガラスクロス、ポリ塩化ビニリジン等が使用できる。
【0016】
次に、上記実施例の樹脂モールド装置により被成形品30を樹脂モールドする操作を図3〜9にしたがって説明する。なお、図では中心線から右半部のみを示している。
図3は上型10aおよび下型10bを型開きした状態で上型10aと下型10bの樹脂成形部に合わせてリリースフィルム20を送入した状態である。
【0017】
図4はリリースフィルム20を吸着孔22からエア吸引して上型10aと下型10bのクランプ面に各々吸着支持する一方、ローダー50でラッピング樹脂40と被成形品30を支持して下型10bの上方位置に被成形品30とラッピング樹脂40とを送入した状態である。被成形品30とラッピング樹脂40は下型10bでの被成形品30とラッピング樹脂40のセット位置に合わせてローダー50によりエア吸引されて支持されている。なお、被成形品30は半導体チップをボンディングワイヤを使用しない接続方法、たとえばバンプにより接続して搭載する方法、TABテープによる方法等が好適である。
【0018】
次に、ローダー50を下型10b上まで降下させポット12にラッピング樹脂40をセットし、同時に下型10b上で吸着支持しているリリースフィルム20の上に被成形品30をセットする(図5)。被成形品30は従来と同様にガイドホールにガイドピンを挿入することによって位置決めできる。
次に、ローダー50を装置内から引き出し、上型10aを下動させて被成形品30をクランプする(図6)。これによって被成形品30は上型側のリリースフィルム20と下型側のリリースフィルム20を介してクランプされる。
【0019】
図6に示す状態でキャビティ内にある被成形品30の部分は単にリリースフィルム20で挟まれているのみである。図7はこの状態からキャビティ通気孔21に連絡するエア機構からキャビティ通気孔21を介してキャビティ32内にエア圧をかけ、キャビティ32内で被成形品30とリリースフィルム20とで挟まれた隙間部分からエアを排出させる操作を行うことを示す。このエア排気操作は樹脂モールド時にエアの巻き込みが生じないように不要なエアを排出することを目的とする。
【0020】
このエア排気操作を行う際、キャビティ32は被成形品30とリリースフィルム20によって上下に二分されているからエア圧をかけた際に上下の金型でエア圧をバランスさせる必要がある。このエア圧のバランスは上型10aと下型10bに設けたキャビティ導通路25a、25bを連通させ、エア流路24aを介してキャビティ通気孔21を連通させることによって自動的になされる。
【0021】
被成形品30とリリースフィルム20にエア圧をかけた際にエアが排出されるのは上型10aおよび下型10bに設けたエアベント部34からである。図2に下型10bでのエアベント部34を示す。エアベント部34は下型10bのクランプ面上にモールド金型の中央部側から外縁に向けて細幅の筋状に設け、キャビティ凹部15の各コーナー部とエアベント部34とをエアベント路36で連絡している。これによってキャビティ32内にエア圧をかけることによりエアベント路34、エアベント部32から金型外にエアが排出される。なお、上型10aについても同様にエアベント部32、エアベント路34を設ける。
エアベント部32、上記キャビティ導通路25a、25b、キャビティ通気孔21、エア機構等がエア排出機構を構成する。
【0022】
被成形品30とリリースフィルム20との隙間部分からエアを排出した後、エア流路24a、24bを大気開放し、キャビティ導通路25a、25bを介するバランス圧を降圧させた後、ポット12から溶融樹脂をキャビティ32内に圧送する。図8はプランジャ38を押し上げてキャビティ32に樹脂を充填した状態を示す。ポット12から圧送される樹脂はランナー17およびゲート18部分でラッピングフィルム41を押し広げて進み、リリースフィルム20と被成形品30で挟まれた隙間部分から注入され、リリースフィルム20を樹脂で膨らますようにして充填されていく。そして、樹脂がキャビティ32全体に充填されることによって樹脂成形がなされる。
【0023】
本実施例の場合は被成形品30とリリースフィルム20との間からエアを排出した状態で樹脂を注入するから、キャビティ32に樹脂を充填する際にエアの巻き込みがなくエアボイドのない好適な樹脂成形ができる。とくに、ラッピング樹脂40として押し出し成形樹脂を使用すれば樹脂中のエアの含有を抑えてさらに好適な樹脂成形ができる。
【0024】
図9は樹脂成形した後、上型10aと下型10bを型開きし、アンローダ52で成形品60を取り出しする様子を示す。アンローダ52は型開きした後、金型間に進入させ、下型10b上まで降下して成形品60を吸着し、引き出し位置まで再度上昇する。なお、下型10bから成形品60を吸着支持する際にはプランジャ38を押し上げて使用済みのラッピング樹脂40をアンローダ52に渡すとともに、吸着孔22から成形品60を離型する向きにエア圧をかけて離型しやすくする。図はアンローダ52に吸着支持した成形品60から上下のリリースフィルム20を剥離して除去することを示す。
【0025】
実施例の樹脂モールド装置ではリリースフィルム20を介して樹脂モールドするからモールド金型からの離型がきわめて容易にでき、金型面に樹脂が付着して残留したりすることがなくなる。また、成形品60からリリースフィルム20を取り外すことも簡単であり、被成形品20の表面にランナー樹脂が付着しないことからディゲート操作が不要になるといった利点がある。
成形品60を取り出した後は、再度図3に示すリリースフィルム20の送入操作に戻って次の樹脂モールド操作を行う。
【0026】
上記の樹脂モールド装置は両面樹脂モールド製品を製造する場合の装置であるが、図10〜15はBGAのように片面樹脂モールド製品を製造する場合の装置例を示す。
本実施例の樹脂モールド装置は図10に示すように上型10aで被成形品30を吸着し、下型10bにリリースフィルム20を吸着支持して樹脂モールドする。ローダー50は上面に被成形品30を支持し、下面にラッピング樹脂40とリリースフィルム20を支持して金型間に進入し、上型10aと下型10bに各々被成形品30とラッピング樹脂40およびリリースフィルム20を吸着支持させる(図10)。
【0027】
図11は上型10aを降下させ下型10bとの間でリリースフィルム20を介して被成形品30をクランプした状態である。
次いで、図12に示すように下型10bのキャビティ通気孔21からキャビティ32内にエア圧を加え、リリースフィルム20と被成形品30との隙間部分からエアを排出する。このときのエアの排出も上記実施例と同様に下型10bに設けたエアベント部からによる。
【0028】
図13はプランジャ38を押し上げ、ポット12からキャビティ32内に樹脂を充填した状態を示す。この実施例の場合も被成形品30とリリースフィルム20との間のエアを排出してから樹脂を充填するからエア巻き込みのない樹脂充填ができる。
図14は樹脂成形した後、成形品60を取り出すため金型間にアンローダ52を進入させた状態である。アンローダ52に成形品60を受け渡す際は、図15に示すように下型10bでリリースフィルム20を吸引しておくことにより成形品60からリリースフィルム20を剥離して離型することができる。
【0029】
アンローダ52によりラッピング樹脂40と成形品60を取り出した後、図16に示すように下型10bのキャビティ通気孔21にエア圧をかけ、下型10bのキャビティ凹部15に残ったリリースフィルム20を離型して取り除く。
本実施例の場合も、リリースフィルム20でキャビティ凹部を被覆することによってモールド金型の金型面に樹脂を接触させずに樹脂モールドでき、モールド金型から成形品60を離型することも容易にできる。
【0030】
上記実施例においてはキャビティ内にエア圧をかけてリリースフィルム20と被成形品30とで挟まれた隙間部分からエアを排出したが、図17に示すようにリリースフィルム20と被成形品30とで挟まれる中間に吸引管70を挟んでクランプし、吸引管70からキャビティ内のエアを強制的に排出してから樹脂を充填する方法も可能である。吸引管70は金型に設けるエアベント部72の端部に挟むように配置すればよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明に係る樹脂モールド方法及び樹脂モールド装置によれば、上述したように、樹脂成形する際のエアの巻き込みを防止して樹脂モールドすることができるから、樹脂中でのエアボイドの発生を効果的に抑えた樹脂モールドができ、信頼性の高い半導体装置を得ることができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂モールド装置の一実施例の構成を示す断面図である。
【図2】樹脂モールド装置の下型でのラッピング樹脂、リリースフィルム等の平面配置を示す説明図である。
【図3】金型間にリリースフィルムを送入した状態を示す説明図である。
【図4】金型間に被成形品を送入した状態を示す説明図である。
【図5】下型に被成形品とラッピング樹脂をセットした状態を示す説明図である。
【図6】上型と下型とで被成形品をクランプした状態を示す説明図である。
【図7】リリースフィルムと被成形品との隙間部分からエアを排出した状態を示す説明図である。
【図8】ポットから樹脂を注入して樹脂成形している状態を示す説明図である。
【図9】金型から成形品を取り出しする状態を示す説明図である。
【図10】上型に被成形品をセットし、下型にラッピング樹脂とリリースフィルムをセットした状態を示す説明図である。
【図11】上型と下型とで被成形品をクランプした状態の説明図である。
【図12】リリースフィルムと被成形品との隙間部分からエアを排出した状態を示す説明図である。
【図13】ポットから樹脂を注入して樹脂成形している状態を示す説明図である。
【図14】樹脂成形後に金型から成形品を取り出しする状態を示す説明図である。
【図15】下型から成形品を離型した状態を示す説明図である。
【図16】下型からリリースフィルムを離型する様子を示す説明図である。
【図17】吸引管からキャビティ内のエアを排出する構成を示す断面図である。
【図18】樹脂モールド装置の従来例の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10a 上型
10b 下型
12 ポット
15 キャビティ凹部
17 ランナー
18 ゲート
20 リリースフィルム
21 キャビティ通気孔
22 吸着孔
24a、24b エア流路
25a、25b キャビティ導通路
26 キャビティ底部ピース
30 被成形品
32 キャビティ
34 エアベント部
40 ラッピング樹脂
41 ラッピングフィルム
50 ローダー
52 アンローダ
60 成形品

Claims (5)

  1. モールド金型の樹脂成形部をリリースフィルムで被覆し、ポットに樹脂を供給してリードフレーム等の被成形品を樹脂モールドする樹脂モールド方法において、
    前記樹脂成形部が設けられたモールド金型の金型面にリリースフィルムを吸着支持し、前記リリースフィルムを介して前記被成形品をクランプすることにより被成形品の樹脂モールド範囲を前記リリースフィルムで被覆した後
    キャビティ内にエア圧を加えて前記リリースフィルムと前記被成形品とで挟まれた隙間部分のエアを外部に排出し、
    次いで、前記被成形品と前記リリースフィルムでまれた内部に前記ポットから圧送される樹脂を注入し、リリースフィルムを樹脂により膨らますようにして前記樹脂成形部の内面の形状にならって樹脂成形することを特徴とする樹脂モールド方法。
  2. 被成形品がバンプ接続等のボンディングワイヤを用いない接続方法によって半導体チップを搭載したものであることを特徴とする請求項1記載の樹脂モールド方法。
  3. モールド金型の樹脂成形部をリリースフィルムで被覆し、ポットに樹脂を供給してリードフレーム等の被成形品を樹脂モールドする樹脂モールド装置であって、
    前記リリースフィルムを前記モールド金型の金型面に吸着支持する吸着支持機構と、
    前記リリースフィルムを介して被成形品をクランプした後、前記リリースフィルムと成形品との間の隙間部分からエアを排出するエア排出機構と、
    該エア排出機構により前記隙間部分のエアを排出した後、前記ポットから前記リリースフィルムと被成形品に挟まれた内部に樹脂を圧送して、前記樹脂成形部の内面の形状にならって樹脂成形する樹脂の圧送機構とを有することを特徴とする樹脂モールド装置
  4. 前記エア排出機構は、一端がキャビティ内で開口して設けられたキャビティ通気孔と、該キャビティ通気孔に連通して設けられ型クランプ時に上型および下型間で連通してキャビティ内を均等圧とすべく金型のクランプ面で相互に同一位置で開口するキャビティ導通路と、前記キャビティ通気孔およびキャビティ導通路に連通してエア圧を加えるエア機構とを有することを特徴とする請求項3記載の樹脂モールド装置。
  5. 前記エア排出機構として、金型のクランプ面にキャビティに連通してエアベント部を設けたことを特徴とする請求項3または4記載の樹脂モールド装置。
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