JPH08142116A - リリースフィルムを用いる樹脂モールド方法及びこれに用いるラッピング樹脂 - Google Patents
リリースフィルムを用いる樹脂モールド方法及びこれに用いるラッピング樹脂Info
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- JPH08142116A JPH08142116A JP28788294A JP28788294A JPH08142116A JP H08142116 A JPH08142116 A JP H08142116A JP 28788294 A JP28788294 A JP 28788294A JP 28788294 A JP28788294 A JP 28788294A JP H08142116 A JPH08142116 A JP H08142116A
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/14639—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles for obtaining an insulating effect, e.g. for electrical components
- B29C45/14655—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles for obtaining an insulating effect, e.g. for electrical components connected to or mounted on a carrier, e.g. lead frame
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- Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 モールド金型にリリースフィルムをセットす
る操作を容易にし、ラッピング樹脂を精度よくセットで
きるようにする。 【構成】 モールド金型の樹脂成形部を含む金型面をリ
リースフィルム20aで被覆するとともに、ポット22
内にラッピングフィルム26bで樹脂を密封したラッピ
ング樹脂をセットして樹脂モールドするリリースフィル
ムを用いる樹脂モールド方法であって、前記ラッピング
樹脂として、ラッピングフィルム26bを上型10a側
と下型10b側の2枚合わせにして樹脂を密封するとと
もに、前記上型10aあるいは下型10b側の一方のラ
ッピングフィルム26bを前記モールド金型の樹脂成形
部を被覆できる幅寸法に形成したものを使用し、前記ラ
ッピング樹脂をモールド金型にセットすることにより、
前記ラッピングフィルム26bでモールド金型の樹脂成
形部を被覆して樹脂モールドする。
る操作を容易にし、ラッピング樹脂を精度よくセットで
きるようにする。 【構成】 モールド金型の樹脂成形部を含む金型面をリ
リースフィルム20aで被覆するとともに、ポット22
内にラッピングフィルム26bで樹脂を密封したラッピ
ング樹脂をセットして樹脂モールドするリリースフィル
ムを用いる樹脂モールド方法であって、前記ラッピング
樹脂として、ラッピングフィルム26bを上型10a側
と下型10b側の2枚合わせにして樹脂を密封するとと
もに、前記上型10aあるいは下型10b側の一方のラ
ッピングフィルム26bを前記モールド金型の樹脂成形
部を被覆できる幅寸法に形成したものを使用し、前記ラ
ッピング樹脂をモールド金型にセットすることにより、
前記ラッピングフィルム26bでモールド金型の樹脂成
形部を被覆して樹脂モールドする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリリースフィルムを用い
る樹脂モールド方法及びこの樹脂モールド方法で好適に
使用できるラッピング樹脂に関する。
る樹脂モールド方法及びこの樹脂モールド方法で好適に
使用できるラッピング樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂封止型の半導体装置の製造に使用す
る従来の樹脂モールド装置ではポットに樹脂タブレット
を供給し、ポットからモールド金型のキャビティ内に溶
融樹脂を圧送し、モールド金型と樹脂との間で熱交換し
て樹脂成形する。この場合、樹脂とモールド金型とはじ
かに接触して樹脂成形される。ところで、このようにモ
ールド金型にじかに樹脂を接触させて樹脂モールドする
ことによる樹脂成形品の離型性やモールド樹脂内へエア
あるいは水分が混入するといった問題を解消する方法と
してモールド金型の金型面をリリースフィルムで被覆し
て樹脂モールドする方法が検討されている。
る従来の樹脂モールド装置ではポットに樹脂タブレット
を供給し、ポットからモールド金型のキャビティ内に溶
融樹脂を圧送し、モールド金型と樹脂との間で熱交換し
て樹脂成形する。この場合、樹脂とモールド金型とはじ
かに接触して樹脂成形される。ところで、このようにモ
ールド金型にじかに樹脂を接触させて樹脂モールドする
ことによる樹脂成形品の離型性やモールド樹脂内へエア
あるいは水分が混入するといった問題を解消する方法と
してモールド金型の金型面をリリースフィルムで被覆し
て樹脂モールドする方法が検討されている。
【0003】図8にこのリリースフィルムを用いる樹脂
モールド方法によるモールド装置を示す。図で10aが
上型、10bが下型、12が被成形品のリードフレーム
である。14はモールド金型のクランプ面で開口する吸
着孔であり、16はキャビティ凹部の底面で開口するキ
ャビティ吸着孔である。吸着孔14およびキャビティ吸
着孔16は上型10a、下型10bを固定する支持プレ
ート18a、18b内に設けたエア流路に連通し、エア
流路はモールド金型の外部に設けたエア機構に連絡され
る。リリースフィルム20はエア吸引により吸着孔1
4、キャビティ吸着孔16によって金型面に吸着され
る。
モールド方法によるモールド装置を示す。図で10aが
上型、10bが下型、12が被成形品のリードフレーム
である。14はモールド金型のクランプ面で開口する吸
着孔であり、16はキャビティ凹部の底面で開口するキ
ャビティ吸着孔である。吸着孔14およびキャビティ吸
着孔16は上型10a、下型10bを固定する支持プレ
ート18a、18b内に設けたエア流路に連通し、エア
流路はモールド金型の外部に設けたエア機構に連絡され
る。リリースフィルム20はエア吸引により吸着孔1
4、キャビティ吸着孔16によって金型面に吸着され
る。
【0004】このリリースフィルムを用いる樹脂モール
ド方法では、ポット及びポットとキャビティとを連絡す
る金型の樹脂路部分でも金型にじかに樹脂を接触させな
いようにするため、ラッピングフィルムで樹脂を密封し
たラッピング樹脂を使用し、図8に示すようにラッピン
グフィルムで樹脂を密封したままポット22にセットし
て樹脂モールドする。同図でポット22部分でその左半
部にラッピング樹脂をポット22にセットした状態、右
半部にプランジャ24で樹脂を圧送する状態を示す。
ド方法では、ポット及びポットとキャビティとを連絡す
る金型の樹脂路部分でも金型にじかに樹脂を接触させな
いようにするため、ラッピングフィルムで樹脂を密封し
たラッピング樹脂を使用し、図8に示すようにラッピン
グフィルムで樹脂を密封したままポット22にセットし
て樹脂モールドする。同図でポット22部分でその左半
部にラッピング樹脂をポット22にセットした状態、右
半部にプランジャ24で樹脂を圧送する状態を示す。
【0005】ラッピング樹脂をポット22にセットした
状態でゲート10cとキャビティとの接続端までラッピ
ングフィルムを延出しラッピングフィルムの端縁からキ
ャビティ内に樹脂が充填されるようにする。ラッピング
フィルムは2枚のフィルムを重ね合わせてシールされて
おり、樹脂モールドの際には図8に示すようにゲート1
0cの端部で樹脂圧によりシールが破れてキャビティ内
に樹脂が充填される。
状態でゲート10cとキャビティとの接続端までラッピ
ングフィルムを延出しラッピングフィルムの端縁からキ
ャビティ内に樹脂が充填されるようにする。ラッピング
フィルムは2枚のフィルムを重ね合わせてシールされて
おり、樹脂モールドの際には図8に示すようにゲート1
0cの端部で樹脂圧によりシールが破れてキャビティ内
に樹脂が充填される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】リリースフィルムを用
いる樹脂モールド方法では、上記のように、樹脂モール
ドの際に上型10aおよび下型10bの各々にリリース
フィルム20を吸着支持し、さらにラッピング樹脂10
をポット22にセットして樹脂モールドするから、上型
10aと下型10bの各々にリリースフィルム20を吸
着させる必要があり、通常の樹脂モールド方法にくらべ
て操作が煩雑になる。
いる樹脂モールド方法では、上記のように、樹脂モール
ドの際に上型10aおよび下型10bの各々にリリース
フィルム20を吸着支持し、さらにラッピング樹脂10
をポット22にセットして樹脂モールドするから、上型
10aと下型10bの各々にリリースフィルム20を吸
着させる必要があり、通常の樹脂モールド方法にくらべ
て操作が煩雑になる。
【0007】そこで、本発明はリリースフィルムを用い
る樹脂モールド方法の操作を容易にすることを目的とし
てなされたものであり、これによって樹脂モールドの自
動化等も容易にすることができる樹脂モールド方法およ
びこの樹脂モールド方法に好適に使用することができる
ラッピング樹脂を提供しようとするものである。
る樹脂モールド方法の操作を容易にすることを目的とし
てなされたものであり、これによって樹脂モールドの自
動化等も容易にすることができる樹脂モールド方法およ
びこの樹脂モールド方法に好適に使用することができる
ラッピング樹脂を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、モールド金型の
樹脂成形部を含む金型面をモールド金型およびモールド
樹脂と容易に剥離できるリリースフィルムで被覆すると
ともに、ポット内にラッピングフィルムで樹脂を密封し
たラッピング樹脂をセットして樹脂モールドするリリー
スフィルムを用いる樹脂モールド方法であって、前記ラ
ッピング樹脂として、ラッピングフィルムを上型側と下
型側の2枚合わせにして樹脂を密封するとともに、前記
上型あるいは下型側の一方のラッピングフィルムを前記
金型の樹脂成形部を被覆できる幅寸法に形成したものを
使用し、前記ラッピング樹脂をモールド金型にセットす
ることにより、前記ラッピングフィルムでモールド金型
の樹脂成形部を被覆して樹脂モールドすることを特徴と
する。また、前記上型および下型を型開きした状態で、
下型にラッピング樹脂をセットしラッピングフィルムを
エア吸引して金型面にラッピングフィルムを吸着支持す
る一方、上型の金型面に別のリリースフィルムをエア吸
引して樹脂成形部の内面形状にならって前記リリースフ
ィルムを吸着支持した後、上型および下型で被成形品を
クランプして樹脂モールドすることを特徴とする。ま
た、上型および下型を型開きした状態で、リリースフィ
ルムを金型面にエア吸引して樹脂成形部の内面形状にな
らってリリースフィルムを吸着支持し、下型上に被成形
品をセットし、該被成形品の上にラッピングフィルムを
被せるようにしてラッピング樹脂をセットし、上型と下
型とで前記被成形品を仮クランプして上型のクランプ面
に前記ラッピングフィルムをエア吸着し、上型と下型を
わずかに開いて、樹脂成形部の内面形状にならってラッ
ピングフィルムを吸着支持し、上型と下型で本クランプ
して樹脂成形することを特徴とする。また、前記下型に
ラッピング樹脂をセットする際に、下型に設けた被成形
品を位置決めするガイドピンをラッピングフィルムのガ
イド孔に係合してラッピング樹脂を位置決めすることを
特徴とする。また、前記下型にラッピング樹脂をセット
する際に、下型に設けたラッピング樹脂を位置決めする
ためのパイロットピンにラッピングフィルムに設けたパ
イロット孔を係合してラッピング樹脂を位置決めするこ
とを特徴とする。また、上型および下型を型開きした状
態で、下型の金型面にリリースフィルムをエア吸引し樹
脂成形部の内面形状にならって前記リリースフィルムを
吸着支持する一方、上型の金型面にラッピングフィルム
をエア吸引し樹脂成形部の内面形状にならってラッピン
グフィルムを吸着支持することにより上型にラッピング
樹脂を支持し、下型上に被成形品をセットして、上型お
よび下型でクランプして樹脂モールドすることを特徴と
する。
するため次の構成を備える。すなわち、モールド金型の
樹脂成形部を含む金型面をモールド金型およびモールド
樹脂と容易に剥離できるリリースフィルムで被覆すると
ともに、ポット内にラッピングフィルムで樹脂を密封し
たラッピング樹脂をセットして樹脂モールドするリリー
スフィルムを用いる樹脂モールド方法であって、前記ラ
ッピング樹脂として、ラッピングフィルムを上型側と下
型側の2枚合わせにして樹脂を密封するとともに、前記
上型あるいは下型側の一方のラッピングフィルムを前記
金型の樹脂成形部を被覆できる幅寸法に形成したものを
使用し、前記ラッピング樹脂をモールド金型にセットす
ることにより、前記ラッピングフィルムでモールド金型
の樹脂成形部を被覆して樹脂モールドすることを特徴と
する。また、前記上型および下型を型開きした状態で、
下型にラッピング樹脂をセットしラッピングフィルムを
エア吸引して金型面にラッピングフィルムを吸着支持す
る一方、上型の金型面に別のリリースフィルムをエア吸
引して樹脂成形部の内面形状にならって前記リリースフ
ィルムを吸着支持した後、上型および下型で被成形品を
クランプして樹脂モールドすることを特徴とする。ま
た、上型および下型を型開きした状態で、リリースフィ
ルムを金型面にエア吸引して樹脂成形部の内面形状にな
らってリリースフィルムを吸着支持し、下型上に被成形
品をセットし、該被成形品の上にラッピングフィルムを
被せるようにしてラッピング樹脂をセットし、上型と下
型とで前記被成形品を仮クランプして上型のクランプ面
に前記ラッピングフィルムをエア吸着し、上型と下型を
わずかに開いて、樹脂成形部の内面形状にならってラッ
ピングフィルムを吸着支持し、上型と下型で本クランプ
して樹脂成形することを特徴とする。また、前記下型に
ラッピング樹脂をセットする際に、下型に設けた被成形
品を位置決めするガイドピンをラッピングフィルムのガ
イド孔に係合してラッピング樹脂を位置決めすることを
特徴とする。また、前記下型にラッピング樹脂をセット
する際に、下型に設けたラッピング樹脂を位置決めする
ためのパイロットピンにラッピングフィルムに設けたパ
イロット孔を係合してラッピング樹脂を位置決めするこ
とを特徴とする。また、上型および下型を型開きした状
態で、下型の金型面にリリースフィルムをエア吸引し樹
脂成形部の内面形状にならって前記リリースフィルムを
吸着支持する一方、上型の金型面にラッピングフィルム
をエア吸引し樹脂成形部の内面形状にならってラッピン
グフィルムを吸着支持することにより上型にラッピング
樹脂を支持し、下型上に被成形品をセットして、上型お
よび下型でクランプして樹脂モールドすることを特徴と
する。
【0009】また、モールド金型の樹脂成形部を含む金
型面をモールド金型およびモールド樹脂と容易に剥離で
きるリリースフィルムで被覆するとともに、ポット内に
ラッピングフィルムで樹脂を密封したラッピング樹脂を
セットして樹脂モールドするリリースフィルムを用いる
樹脂モールド方法において使用するラッピング樹脂であ
って、前記ラッピングフィルムを上型側と下型側の2枚
合わせにして樹脂を密封するとともに、前記上型あるい
は下型側の一方のラッピングフィルムを前記上型あるい
は下型の一方の樹脂成形部を被覆できる幅寸法に形成し
たことを特徴とする。また、前記一方のラッピングフィ
ルムと2枚合わせにする他方のラッピングフィルムの側
縁部から上型あるいは下型に設けるゲートの端部位置ま
でゲートフィルム部を延出したことを特徴とする。ま
た、前記一方のラッピングフィルムに、モールド金型上
で被成形品を位置決めするためのガイドピンが係合して
モールド金型上でラッピング樹脂を位置決めするための
ガイド孔を設けたことを特徴とする。また、前記一方の
ラッピングフィルムに、モールド金型上でラッピング樹
脂を位置決めするためのパイロットピンが係合するパイ
ロット孔を設けたことを特徴とする。
型面をモールド金型およびモールド樹脂と容易に剥離で
きるリリースフィルムで被覆するとともに、ポット内に
ラッピングフィルムで樹脂を密封したラッピング樹脂を
セットして樹脂モールドするリリースフィルムを用いる
樹脂モールド方法において使用するラッピング樹脂であ
って、前記ラッピングフィルムを上型側と下型側の2枚
合わせにして樹脂を密封するとともに、前記上型あるい
は下型側の一方のラッピングフィルムを前記上型あるい
は下型の一方の樹脂成形部を被覆できる幅寸法に形成し
たことを特徴とする。また、前記一方のラッピングフィ
ルムと2枚合わせにする他方のラッピングフィルムの側
縁部から上型あるいは下型に設けるゲートの端部位置ま
でゲートフィルム部を延出したことを特徴とする。ま
た、前記一方のラッピングフィルムに、モールド金型上
で被成形品を位置決めするためのガイドピンが係合して
モールド金型上でラッピング樹脂を位置決めするための
ガイド孔を設けたことを特徴とする。また、前記一方の
ラッピングフィルムに、モールド金型上でラッピング樹
脂を位置決めするためのパイロットピンが係合するパイ
ロット孔を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に係る樹脂モールド方法では上型側と下
型側で2枚合わせにして樹脂を密封するラッピングフィ
ルムの一方を広幅に形成し、ラッピングフィルムで上型
あるいは下型の一方の樹脂成形部を被覆することによ
り、ラッピングフィルムをリリースフィルムとして樹脂
成形する。これによって、上型あるいは下型の一方のリ
リースフィルムを省くことができ、モールド金型でのリ
リースフィルムのセットを容易にする。ラッピングフィ
ルムに設けたガイド孔、パイロット孔をモールド金型に
設置した被成形品を位置決めするためのガイドピン、パ
イロットピンと係合させることによって高精度にラッピ
ング樹脂をセットすることができる。
型側で2枚合わせにして樹脂を密封するラッピングフィ
ルムの一方を広幅に形成し、ラッピングフィルムで上型
あるいは下型の一方の樹脂成形部を被覆することによ
り、ラッピングフィルムをリリースフィルムとして樹脂
成形する。これによって、上型あるいは下型の一方のリ
リースフィルムを省くことができ、モールド金型でのリ
リースフィルムのセットを容易にする。ラッピングフィ
ルムに設けたガイド孔、パイロット孔をモールド金型に
設置した被成形品を位置決めするためのガイドピン、パ
イロットピンと係合させることによって高精度にラッピ
ング樹脂をセットすることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて説明する。図1は半導体樹脂封止用トランスファ
モールド装置で本発明に係る樹脂モールド方法によりリ
ードフレーム12を樹脂モールドする方法の一実施例を
示す。本実施例の樹脂モールド方法ではポット22にセ
ットするラッピング樹脂の形状を特徴とし、樹脂26を
内包して密封する2枚合わせのラッピングフィルムのう
ち、下型10bに接する下ラッピングフィルム26bを
下型10bに設ける樹脂成形部のリリースフィルムを兼
ねて使用することを特徴とする。リリースフィルムは所
定の耐熱性とモールド金型およびモールド樹脂と容易に
剥離できる素材によって形成される。たとえば、FEP
シートフィルム、PETシートフィルム、ポリ塩化ビニ
リデン、フッ素含浸ガラスクロスフィルム等が使用でき
る。
づいて説明する。図1は半導体樹脂封止用トランスファ
モールド装置で本発明に係る樹脂モールド方法によりリ
ードフレーム12を樹脂モールドする方法の一実施例を
示す。本実施例の樹脂モールド方法ではポット22にセ
ットするラッピング樹脂の形状を特徴とし、樹脂26を
内包して密封する2枚合わせのラッピングフィルムのう
ち、下型10bに接する下ラッピングフィルム26bを
下型10bに設ける樹脂成形部のリリースフィルムを兼
ねて使用することを特徴とする。リリースフィルムは所
定の耐熱性とモールド金型およびモールド樹脂と容易に
剥離できる素材によって形成される。たとえば、FEP
シートフィルム、PETシートフィルム、ポリ塩化ビニ
リデン、フッ素含浸ガラスクロスフィルム等が使用でき
る。
【0012】図2は下型10bのキャビティ凹部、下型
10bに配置するラッピング樹脂およびポット22等の
平面配置を示す。図3はこの樹脂モールド装置で使用す
るラッピング樹脂の正面図、図4は平面図である。図3
に示すように樹脂26は下ラッピングフィルム26bに
設けたポケット部26c内に収納され、ポケット部26
cを上ラッピングフィルム26aでシールすることによ
って密封されている。なお、樹脂材としては熱硬化性樹
脂、たとえばエポキシ系、フェノール系樹脂が使用でき
る。また、樹脂は樹脂材料を押し出し成形して粉砕する
前のものが好適に使用できる。ポケット部26cはポッ
ト22の形状に合わせて形成され、実施例ではポット2
2を平面形状で細長く形成しているから樹脂26はこれ
に合わせてスティック状に形成される。
10bに配置するラッピング樹脂およびポット22等の
平面配置を示す。図3はこの樹脂モールド装置で使用す
るラッピング樹脂の正面図、図4は平面図である。図3
に示すように樹脂26は下ラッピングフィルム26bに
設けたポケット部26c内に収納され、ポケット部26
cを上ラッピングフィルム26aでシールすることによ
って密封されている。なお、樹脂材としては熱硬化性樹
脂、たとえばエポキシ系、フェノール系樹脂が使用でき
る。また、樹脂は樹脂材料を押し出し成形して粉砕する
前のものが好適に使用できる。ポケット部26cはポッ
ト22の形状に合わせて形成され、実施例ではポット2
2を平面形状で細長く形成しているから樹脂26はこれ
に合わせてスティック状に形成される。
【0013】図3、4に示すように下ラッピングフィル
ム26bは上ラッピングフィルム26aよりも広幅に形
成するが、実施例では下ラッピングフィルム26bの幅
寸法をポット22の両側にセットされるリードフレーム
12の外側縁位置まで延出するように設定した。これは
モールド金型上でリードフレーム12を位置決めするガ
イドピン23を利用してラッピング樹脂を位置決めでき
るようにするためである。図4に示すように下ラッピン
グフィルム26bにはガイドピン23に係合するガイド
孔26dを設けておく。なお、26eは下ラッピングフ
ィルム26bに設けたパイロット孔である。ラッピング
樹脂はガイドピン23およびパイロットピン24にガイ
ド孔26dおよびパイロット孔26eを係合させること
により下型10b上で位置決めされる。
ム26bは上ラッピングフィルム26aよりも広幅に形
成するが、実施例では下ラッピングフィルム26bの幅
寸法をポット22の両側にセットされるリードフレーム
12の外側縁位置まで延出するように設定した。これは
モールド金型上でリードフレーム12を位置決めするガ
イドピン23を利用してラッピング樹脂を位置決めでき
るようにするためである。図4に示すように下ラッピン
グフィルム26bにはガイドピン23に係合するガイド
孔26dを設けておく。なお、26eは下ラッピングフ
ィルム26bに設けたパイロット孔である。ラッピング
樹脂はガイドピン23およびパイロットピン24にガイ
ド孔26dおよびパイロット孔26eを係合させること
により下型10b上で位置決めされる。
【0014】下ラッピングフィルム26bはリリースフ
ィルムとして使用するものであり、したがって、所要の
耐熱性およびモールド金型、モールド樹脂との剥離性を
有する素材によって形成する。上ラッピングフィルム2
6aも同様に耐熱性、モールド樹脂との剥離性を有する
素材を使用する。図4で上ラッピングフィルム26aに
はその側縁からゲートフィルム部26fを延出させて形
成しているが、このゲートフィルム部26fは樹脂モー
ルドの際にリードフレーム12上を通過する樹脂がリー
ドフレーム12にじかに接触しないようにするためのも
のである。したがって、ゲートフィルム部26fは下型
10bでのゲート10cの配置に合わせて形成される。
ィルムとして使用するものであり、したがって、所要の
耐熱性およびモールド金型、モールド樹脂との剥離性を
有する素材によって形成する。上ラッピングフィルム2
6aも同様に耐熱性、モールド樹脂との剥離性を有する
素材を使用する。図4で上ラッピングフィルム26aに
はその側縁からゲートフィルム部26fを延出させて形
成しているが、このゲートフィルム部26fは樹脂モー
ルドの際にリードフレーム12上を通過する樹脂がリー
ドフレーム12にじかに接触しないようにするためのも
のである。したがって、ゲートフィルム部26fは下型
10bでのゲート10cの配置に合わせて形成される。
【0015】図2で14は下型10aのクランプ面上で
開口する吸着孔であり、16はキャビティ凹部の底面で
開口するキャビティ吸着孔である。これら吸着孔14お
よびキャビティ吸着孔16はモールド金型の背面側でエ
ア吸引機構に連絡されている。本実施例の樹脂モールド
方法では上記のラッピング樹脂を用いて、まず、型開き
状態で下型10bにラッピング樹脂をセットする。ラッ
ピング樹脂はポケット部26cをポット22内に挿入す
るとともに、吸着孔14により下ラッピングフィルム2
6bを下型10bのクランプ面で吸着し、次いでキャビ
ティ吸着孔16から下ラッピングフィルム26bを吸引
してキャビティ凹部の形状にならって下ラッピングフィ
ルム26bを吸着支持する。
開口する吸着孔であり、16はキャビティ凹部の底面で
開口するキャビティ吸着孔である。これら吸着孔14お
よびキャビティ吸着孔16はモールド金型の背面側でエ
ア吸引機構に連絡されている。本実施例の樹脂モールド
方法では上記のラッピング樹脂を用いて、まず、型開き
状態で下型10bにラッピング樹脂をセットする。ラッ
ピング樹脂はポケット部26cをポット22内に挿入す
るとともに、吸着孔14により下ラッピングフィルム2
6bを下型10bのクランプ面で吸着し、次いでキャビ
ティ吸着孔16から下ラッピングフィルム26bを吸引
してキャビティ凹部の形状にならって下ラッピングフィ
ルム26bを吸着支持する。
【0016】上型10aについては、下型10bにラッ
ピング樹脂をセットする操作とは別に上リリースフィル
ム20aを吸着支持する。次いで、リードフレーム12
をクランプし、ポット22からキャビティ内に樹脂を圧
送する。図1で左半部にはリードフレーム12をクラン
プした状態、右半部にはポット22から樹脂を圧送した
状態を示す。ポット22から圧送される樹脂は樹脂圧に
よりゲート10c部分で上ラッピングフィルム26aと
下ラッピングフィルム26bのシールを破ってキャビテ
ィ内に充填される。
ピング樹脂をセットする操作とは別に上リリースフィル
ム20aを吸着支持する。次いで、リードフレーム12
をクランプし、ポット22からキャビティ内に樹脂を圧
送する。図1で左半部にはリードフレーム12をクラン
プした状態、右半部にはポット22から樹脂を圧送した
状態を示す。ポット22から圧送される樹脂は樹脂圧に
よりゲート10c部分で上ラッピングフィルム26aと
下ラッピングフィルム26bのシールを破ってキャビテ
ィ内に充填される。
【0017】本実施例の樹脂モールド方法によれば、上
述したように下型10bにラッピング樹脂をセットする
ことにより、下ラッピングフィルム26bで下型10b
のキャビティ凹部部分まで被覆するから、下型10bに
別にリリースフィルムをセットする操作が必要なくなり
操作を容易にすることができる。また、実施例の方法で
は下ラッピングフィルム26bをガイドピン23とパイ
ロットピン24で下型10bに位置決めするから、ラッ
ピング樹脂を高精度でセットすることができる。ラッピ
ング樹脂をセットした際にリードフレーム12のゲート
10c位置に正確にセットできないと不要な樹脂ばりが
発生するといった問題が生じるからラッピング樹脂を精
度よくセットできることは本操作で重要である。
述したように下型10bにラッピング樹脂をセットする
ことにより、下ラッピングフィルム26bで下型10b
のキャビティ凹部部分まで被覆するから、下型10bに
別にリリースフィルムをセットする操作が必要なくなり
操作を容易にすることができる。また、実施例の方法で
は下ラッピングフィルム26bをガイドピン23とパイ
ロットピン24で下型10bに位置決めするから、ラッ
ピング樹脂を高精度でセットすることができる。ラッピ
ング樹脂をセットした際にリードフレーム12のゲート
10c位置に正確にセットできないと不要な樹脂ばりが
発生するといった問題が生じるからラッピング樹脂を精
度よくセットできることは本操作で重要である。
【0018】図5は本発明に係る樹脂モールド方法の他
の実施例を示す。本実施例では上記実施例とは異なりリ
ードフレーム12の上面にゲート10cを配置して樹脂
モールドする。図6は本実施例の樹脂モールド方法で使
用するラッピング樹脂の正面図、図7は平面図を示す。
本実施例で使用するラッピング樹脂は上ラッピングフィ
ルム26aを上型10aの樹脂成形部を被覆できる幅寸
法に形成し、下ラッピングフィルム26bをゲート10
cとキャビティとの接続部まで延出した幅寸法に形成す
る。ラッピングフィルムの形状としては上記実施例で使
用したラッピング樹脂の上下のラッピングフィルムを入
れ換えたものとなる。
の実施例を示す。本実施例では上記実施例とは異なりリ
ードフレーム12の上面にゲート10cを配置して樹脂
モールドする。図6は本実施例の樹脂モールド方法で使
用するラッピング樹脂の正面図、図7は平面図を示す。
本実施例で使用するラッピング樹脂は上ラッピングフィ
ルム26aを上型10aの樹脂成形部を被覆できる幅寸
法に形成し、下ラッピングフィルム26bをゲート10
cとキャビティとの接続部まで延出した幅寸法に形成す
る。ラッピングフィルムの形状としては上記実施例で使
用したラッピング樹脂の上下のラッピングフィルムを入
れ換えたものとなる。
【0019】図7に示すように上ラッピングフィルム2
6aにはガイドピン23と係合するガイド孔26dおよ
びパイロットピン24が係合するパイロット孔26eを
設ける。下ラッピングフィルム26bに上型10aに設
けるゲート10c位置に合わせてゲートフィルム部26
fを設ける。ガイドピン23およびパイロットピン24
にガイド孔26d、パイロット孔26eを係合させてラ
ッピング樹脂をセットすることによって上型10aに精
度よくラッピング樹脂をセットすることができる。
6aにはガイドピン23と係合するガイド孔26dおよ
びパイロットピン24が係合するパイロット孔26eを
設ける。下ラッピングフィルム26bに上型10aに設
けるゲート10c位置に合わせてゲートフィルム部26
fを設ける。ガイドピン23およびパイロットピン24
にガイド孔26d、パイロット孔26eを係合させてラ
ッピング樹脂をセットすることによって上型10aに精
度よくラッピング樹脂をセットすることができる。
【0020】なお、本実施例では上型10aにゲート1
0cを配置したから、上型10aにはポット22に対向
する部位にカル凹部25を設けている。上記ラッピング
樹脂を用いて樹脂モールドする際は、型開き状態でまず
下型10bに下リリースフィルム20bを吸着支持させ
る。下リリースフィルム20bは吸着孔14からエア吸
引して下型10bのクランプ面に吸着し、次いでキャビ
ティ吸着孔16から吸引してキャビティ凹部の形状にな
らって下型10bに吸着支持する。
0cを配置したから、上型10aにはポット22に対向
する部位にカル凹部25を設けている。上記ラッピング
樹脂を用いて樹脂モールドする際は、型開き状態でまず
下型10bに下リリースフィルム20bを吸着支持させ
る。下リリースフィルム20bは吸着孔14からエア吸
引して下型10bのクランプ面に吸着し、次いでキャビ
ティ吸着孔16から吸引してキャビティ凹部の形状にな
らって下型10bに吸着支持する。
【0021】ラッピング樹脂をセットする方法として
は、型開きした状態で下型10bに下リリースフィルム
20bを吸着支持し、リードフレーム12を下型10b
上にセットした後、リードフレーム12上にラッピング
フィルムをのせてセットする方法と、下型10bに下リ
リースフィルム20bを吸着支持する際に、別に上型1
0aにラッピング樹脂吸着支持しておく方法がある。
は、型開きした状態で下型10bに下リリースフィルム
20bを吸着支持し、リードフレーム12を下型10b
上にセットした後、リードフレーム12上にラッピング
フィルムをのせてセットする方法と、下型10bに下リ
リースフィルム20bを吸着支持する際に、別に上型1
0aにラッピング樹脂吸着支持しておく方法がある。
【0022】下リリースフィルム20bを下型10bに
吸着支持してからリードフレーム12をセットしてラッ
ピング樹脂を装着する方法の場合は、下リリースフィル
ム20bを吸着支持し、リードフレーム12をガイドピ
ン23で位置決めして下型10b上にセットし、次いで
ラッピング樹脂をガイドピン23およびパイロットピン
24で位置決めしてポット22にセットする。次いで、
上型10aと下型10bで仮クランプし吸着孔14から
エア吸引してラッピング樹脂をクランプ面で吸着した
後、型をわずかに開いてキャビティ吸着孔16からエア
吸引してキャビティ凹部にならって上ラッピングフィル
ム26aを吸着支持する。この後、上型10aと下型1
0bで本クランプする。
吸着支持してからリードフレーム12をセットしてラッ
ピング樹脂を装着する方法の場合は、下リリースフィル
ム20bを吸着支持し、リードフレーム12をガイドピ
ン23で位置決めして下型10b上にセットし、次いで
ラッピング樹脂をガイドピン23およびパイロットピン
24で位置決めしてポット22にセットする。次いで、
上型10aと下型10bで仮クランプし吸着孔14から
エア吸引してラッピング樹脂をクランプ面で吸着した
後、型をわずかに開いてキャビティ吸着孔16からエア
吸引してキャビティ凹部にならって上ラッピングフィル
ム26aを吸着支持する。この後、上型10aと下型1
0bで本クランプする。
【0023】上ラッピングフィルム26aを吸着支持す
る際に型をわずかに開くようにするのは、キャビティ吸
着孔16からのエア吸引の際にキャビティ内へエアが流
入しやすくしてキャビティ凹部にならって上ラッピング
フィルム26aが吸着支持されやすくするためである。
これは型クランプした際にキャビティ部分が密封空間と
なることを避けるためであるが、キャビティ容積がそれ
ほど大きくない場合は型クランプしたままキャビティ吸
着孔16からエア吸引するだけでも可能である。
る際に型をわずかに開くようにするのは、キャビティ吸
着孔16からのエア吸引の際にキャビティ内へエアが流
入しやすくしてキャビティ凹部にならって上ラッピング
フィルム26aが吸着支持されやすくするためである。
これは型クランプした際にキャビティ部分が密封空間と
なることを避けるためであるが、キャビティ容積がそれ
ほど大きくない場合は型クランプしたままキャビティ吸
着孔16からエア吸引するだけでも可能である。
【0024】この方法による場合は、ラッピング樹脂を
ポット22にセットする際にリードフレーム12の上面
にラッピングフィルムをのせるようにするから、ワイヤ
ボンディングによって半導体チップを搭載した製品では
半導体チップの搭載面が下型側にくるようにセットす
る。また、ワイヤボンディング以外のたとえばバンプ接
続によって半導体チップを搭載した製品に適用すること
ができる。
ポット22にセットする際にリードフレーム12の上面
にラッピングフィルムをのせるようにするから、ワイヤ
ボンディングによって半導体チップを搭載した製品では
半導体チップの搭載面が下型側にくるようにセットす
る。また、ワイヤボンディング以外のたとえばバンプ接
続によって半導体チップを搭載した製品に適用すること
ができる。
【0025】一方、下型10bに下リリースフィルム2
0bを吸着支持する際に同時に上型10aでラッピング
樹脂を吸着支持する方法による場合は、型開き状態で上
型10aの下側にラッピング樹脂を送入し、上型10a
の所定位置に上ラッピングフィルム26aを吸着して支
持する。上ラッピングフィルム26aは吸着孔14およ
びキャビティ吸着孔16aによってキャビティ凹部を形
成して上型10aに吸着支持される。なお、上型10a
にラッピング樹脂を位置決めして支持するため、上型1
0aにラッピング樹脂を位置決めするためのパイロット
ピンを設けるか、あるいは金型内にラッピング樹脂を搬
入するセット治具にラッピング樹脂を位置決めするパイ
ロットピンを設け、上型10aにパイロットピンが嵌入
するパイロット孔を設けておいてセット治具で正確に位
置決めしてセットできるようにするのがよい。
0bを吸着支持する際に同時に上型10aでラッピング
樹脂を吸着支持する方法による場合は、型開き状態で上
型10aの下側にラッピング樹脂を送入し、上型10a
の所定位置に上ラッピングフィルム26aを吸着して支
持する。上ラッピングフィルム26aは吸着孔14およ
びキャビティ吸着孔16aによってキャビティ凹部を形
成して上型10aに吸着支持される。なお、上型10a
にラッピング樹脂を位置決めして支持するため、上型1
0aにラッピング樹脂を位置決めするためのパイロット
ピンを設けるか、あるいは金型内にラッピング樹脂を搬
入するセット治具にラッピング樹脂を位置決めするパイ
ロットピンを設け、上型10aにパイロットピンが嵌入
するパイロット孔を設けておいてセット治具で正確に位
置決めしてセットできるようにするのがよい。
【0026】この方法による場合は上型10a、下型1
0bの双方にキャビティ凹部が形成された状態で被成形
品のリードフレーム12をセットするから、リードフレ
ーム12に搭載された半導体チップの搭載面は上下のど
ちら側であってもよい。なお、この方法による場合は上
型10aのカル部分にエア吸着孔を設けてラッピング樹
脂の樹脂部分が吸着支持できるようにするのがよい。上
型10aにラッピング樹脂を吸着支持した後、リードフ
レーム12を下型10bにセットし、上型10aと下型
10bでリードフレーム12をクランプするとともにポ
ット22にラッピング樹脂の樹脂26部分を挿入し、樹
脂を溶融した後、キャビティ内に樹脂を充填して樹脂成
形する。
0bの双方にキャビティ凹部が形成された状態で被成形
品のリードフレーム12をセットするから、リードフレ
ーム12に搭載された半導体チップの搭載面は上下のど
ちら側であってもよい。なお、この方法による場合は上
型10aのカル部分にエア吸着孔を設けてラッピング樹
脂の樹脂部分が吸着支持できるようにするのがよい。上
型10aにラッピング樹脂を吸着支持した後、リードフ
レーム12を下型10bにセットし、上型10aと下型
10bでリードフレーム12をクランプするとともにポ
ット22にラッピング樹脂の樹脂26部分を挿入し、樹
脂を溶融した後、キャビティ内に樹脂を充填して樹脂成
形する。
【0027】この方法による場合も、上型10aにラッ
ピング樹脂を吸着支持させることによって上型10aの
リリースフィルムを不要とし、樹脂モールド操作を容易
にすることができる。なお、本発明に係るリリースフィ
ルムを用いる樹脂モールド方法は、ポットにセットする
ラッピング樹脂で使用するラッピングフィルムによって
上型あるいは下型の一方を被覆して、リリースフィルム
として使用するものであり、モールド金型の構造等に特
に限定されるものではない。たとえば、上記実施例では
下型10bにポット22を設けた例を示すが、上型10
aにポットを設けるタイプの樹脂モールド装置にも適用
することができる。
ピング樹脂を吸着支持させることによって上型10aの
リリースフィルムを不要とし、樹脂モールド操作を容易
にすることができる。なお、本発明に係るリリースフィ
ルムを用いる樹脂モールド方法は、ポットにセットする
ラッピング樹脂で使用するラッピングフィルムによって
上型あるいは下型の一方を被覆して、リリースフィルム
として使用するものであり、モールド金型の構造等に特
に限定されるものではない。たとえば、上記実施例では
下型10bにポット22を設けた例を示すが、上型10
aにポットを設けるタイプの樹脂モールド装置にも適用
することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る樹脂モールド方法によれ
ば、上述したように、モールド金型にリリースフィルム
をセットする操作を容易にし、樹脂モールドを容易に行
うことをでき、リリースフィルムを用いる樹脂モールド
方法の自動化に好適に利用することができる。また、モ
ールド金型に設けたガイドピン、パイロットピンを利用
してラッピング樹脂をセットすることでモールド金型上
に精度よくラッピング樹脂をセットすることができ好適
な樹脂モールドを可能にすることができる。また、本発
明に係るラッピング樹脂を用いることによって樹脂モー
ルド操作を容易にすることができる等の著効を奏する。
ば、上述したように、モールド金型にリリースフィルム
をセットする操作を容易にし、樹脂モールドを容易に行
うことをでき、リリースフィルムを用いる樹脂モールド
方法の自動化に好適に利用することができる。また、モ
ールド金型に設けたガイドピン、パイロットピンを利用
してラッピング樹脂をセットすることでモールド金型上
に精度よくラッピング樹脂をセットすることができ好適
な樹脂モールドを可能にすることができる。また、本発
明に係るラッピング樹脂を用いることによって樹脂モー
ルド操作を容易にすることができる等の著効を奏する。
【図1】本発明に係る樹脂モールド方法の一実施例を示
す説明図である。
す説明図である。
【図2】下型上でのラッピング樹脂の平面配置を示す説
明図である。
明図である。
【図3】ラッピング樹脂の一実施例の正面図である。
【図4】ラッピング樹脂の一実施例の平面図である。
【図5】本発明に係る樹脂モールド方法の他の実施例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図6】ラッピング樹脂の他の実施例の正面図である。
【図7】ラッピング樹脂の他の実施例の平面図である。
【図8】リリースフィルムを用いる樹脂モールド方法を
示す説明図である。
示す説明図である。
10a 上型 10b 下型 10c ゲート 12 リードフレーム 14 吸着孔 16 キャビティ吸着孔 20 リリースフィルム 20a 上リリースフィルム 20b 下リリースフィルム 22 ポット 23 ガイドピン 24 パイロットピン 26 樹脂 26a 上ラッピングフィルム 26b 下ラッピングフィルム 26c ポケット部 26d ガイド孔 26e パイロット孔 26f ゲートフィルム部
Claims (10)
- 【請求項1】 モールド金型の樹脂成形部を含む金型面
をモールド金型およびモールド樹脂と容易に剥離できる
リリースフィルムで被覆するとともに、ポット内にラッ
ピングフィルムで樹脂を密封したラッピング樹脂をセッ
トして樹脂モールドするリリースフィルムを用いる樹脂
モールド方法であって、 前記ラッピング樹脂として、ラッピングフィルムを上型
側と下型側の2枚合わせにして樹脂を密封するととも
に、前記上型あるいは下型側の一方のラッピングフィル
ムを前記金型の樹脂成形部を被覆できる幅寸法に形成し
たものを使用し、 前記ラッピング樹脂をモールド金型にセットすることに
より、前記ラッピングフィルムでモールド金型の樹脂成
形部を被覆して樹脂モールドすることを特徴とするリリ
ースフィルムを用いる樹脂モールド方法。 - 【請求項2】 上型および下型を型開きした状態で、下
型にラッピング樹脂をセットしラッピングフィルムをエ
ア吸引して金型面にラッピングフィルムを吸着支持する
一方、上型の金型面に別のリリースフィルムをエア吸引
して樹脂成形部の内面形状にならって前記リリースフィ
ルムを吸着支持した後、 上型および下型で被成形品をクランプして樹脂モールド
することを特徴とする請求項1記載のリリースフィルム
を用いる樹脂モールド方法。 - 【請求項3】 上型および下型を型開きした状態で、リ
リースフィルムを金型面にエア吸引して樹脂成形部の内
面形状にならってリリースフィルムを吸着支持し、 下型上に被成形品をセットし、 該被成形品の上にラッピングフィルムを被せるようにし
てラッピング樹脂をセットし、 上型と下型とで前記被成形品を仮クランプして上型のク
ランプ面に前記ラッピングフィルムをエア吸着し、 上型と下型をわずかに開いて、樹脂成形部の内面形状に
ならってラッピングフィルムを吸着支持し、 上型と下型で本クランプして樹脂成形することを特徴と
する請求項1記載のリリースフィルムを用いる樹脂モー
ルド方法。 - 【請求項4】 下型にラッピング樹脂をセットする際
に、下型に設けた被成形品を位置決めするガイドピンを
ラッピングフィルムのガイド孔に係合してラッピング樹
脂を位置決めすることを特徴とする請求項2または3記
載のリリースフィルムを用いる樹脂モールド方法。 - 【請求項5】 下型にラッピング樹脂をセットする際
に、下型に設けたラッピング樹脂を位置決めするための
パイロットピンにラッピングフィルムに設けたパイロッ
ト孔を係合してラッピング樹脂を位置決めすることを特
徴とする請求項2または3記載のリリースフィルムを用
いる樹脂モールド方法。 - 【請求項6】 上型および下型を型開きした状態で、下
型の金型面にリリースフィルムをエア吸引し樹脂成形部
の内面形状にならって前記リリースフィルムを吸着支持
する一方、上型の金型面にラッピングフィルムをエア吸
引し樹脂成形部の内面形状にならってラッピングフィル
ムを吸着支持することにより上型にラッピング樹脂を支
持し、 下型上に被成形品をセットして、上型および下型でクラ
ンプして樹脂モールドすることを特徴とする請求項1記
載のリリースフィルムを用いる樹脂モールド方法。 - 【請求項7】 モールド金型の樹脂成形部を含む金型面
をモールド金型およびモールド樹脂と容易に剥離できる
リリースフィルムで被覆するとともに、ポット内にラッ
ピングフィルムで樹脂を密封したラッピング樹脂をセッ
トして樹脂モールドするリリースフィルムを用いる樹脂
モールド方法において使用するラッピング樹脂であっ
て、 前記ラッピングフィルムを上型側と下型側の2枚合わせ
にして樹脂を密封するとともに、前記上型あるいは下型
側の一方のラッピングフィルムを前記上型あるいは下型
の一方の樹脂成形部を被覆できる幅寸法に形成したこと
を特徴とするラッピング樹脂。 - 【請求項8】 前記一方のラッピングフィルムと2枚合
わせにする他方のラッピングフィルムの側縁部から上型
あるいは下型に設けるゲートの端部位置までゲートフィ
ルム部を延出したことを特徴とする請求項7記載のラッ
ピング樹脂。 - 【請求項9】 前記一方のラッピングフィルムに、モー
ルド金型上で被成形品を位置決めするためのガイドピン
が係合してモールド金型上でラッピング樹脂を位置決め
するためのガイド孔を設けたことを特徴とする請求項7
記載のラッピング樹脂。 - 【請求項10】 前記一方のラッピングフィルムに、モ
ールド金型上でラッピング樹脂を位置決めするためのパ
イロットピンが係合するパイロット孔を設けたことを特
徴とする請求項7記載のラッピング樹脂。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28788294A JPH08142116A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | リリースフィルムを用いる樹脂モールド方法及びこれに用いるラッピング樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28788294A JPH08142116A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | リリースフィルムを用いる樹脂モールド方法及びこれに用いるラッピング樹脂 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08142116A true JPH08142116A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17722953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28788294A Pending JPH08142116A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | リリースフィルムを用いる樹脂モールド方法及びこれに用いるラッピング樹脂 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08142116A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008199065A (ja) * | 2008-05-19 | 2008-08-28 | Fujitsu Ltd | リジット基板を用いた半導体装置の製造方法 |
-
1994
- 1994-11-22 JP JP28788294A patent/JPH08142116A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008199065A (ja) * | 2008-05-19 | 2008-08-28 | Fujitsu Ltd | リジット基板を用いた半導体装置の製造方法 |
JP4691575B2 (ja) * | 2008-05-19 | 2011-06-01 | 富士通セミコンダクター株式会社 | リジット基板を用いた半導体装置の製造方法 |
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