JP2018192712A - モールド金型及び樹脂モールド方法 - Google Patents

モールド金型及び樹脂モールド方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワーク端面精度やワーク上に段差が生じていても或いは樹脂の粘度によらず、樹脂漏れを防いでメンテナンスを省力化し、高い成形品質を維持できるモールド金型を提供する。
【解決手段】下型1に当該下型クランプ面と離間して接離動可能に設けられた可動駒9を具備し、型閉じ時にワークWの樹脂路と交差する端部が可動駒9と下型1との間で挟み込まれ、可動駒9と対向する上型2のクランプ面との間でキャビティ凹部2eに通ずる樹脂路の一部9bが形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、金型載置面に載置されたワークをスライドさせて位置決めしてクランプするモールド金型及びこれを用いた樹脂モールド方法に関する。
樹脂封止装置は、ワークを型開きしたモールド金型に搬入して位置決めした後クランプして樹脂封止される。ワークとしては、樹脂基板(有機基板)、セラミック基板、アルミ基板、半導体ウエハ、大判基板やリードフレーム等(以下、単に「ワーク」と略す)が用いられ、封止樹脂と共に搬入装置に保持されてモールド金型へ搬入される。ワークはモールド金型によりクランプされ、溶融したモールド樹脂が基板を横切って(横断して)キャビティに圧送されて樹脂モールドされる。
有機基板のように端面精度が低い場合やモールド樹脂の粘度が低いワークの場合、ワークの側面に設けられたサイドゲートからトランスファ成形を行う場合、樹脂が金型ランナゲートとワーク載置部(凹部)に載置されたワーク端面及びワーク上をランナが横断して通過するため、当該ワーク端面のわずかな隙間部分から樹脂漏れが発生する。
この不具合を解消するため、出願人は、ワークをインサートブロックに載置して型閉じするだけで、ワーク端面を押動して反対側端面をポットインサートの端面に押し当てて幅寄せさせた状態でポットインサートの架橋部でワークをインサートブロックとの間に挟み込んで架橋部に設けられた樹脂路を介してモールド樹脂をキャビティ凹部に供給するモールド金型を提案した(特許文献1:特開2015−51557号公報参照)。
特開2015−51557号公報
ワーク端面に隙間がある場合に限らず、ワーク上の樹脂成形面に段差が生じる製品を樹脂モールドする場合もある。例えば、ワーク上に形成される樹脂成形面に粘着テープ等が貼ってある場合(例えば金属基板上に熱剥離シートが貼られており、該熱剥離シート上に半導体チップがダイボンディングされている場合等)には、サイドゲートがワーク上のテープ境界部をランナゲートが跨いで通過するため、粘着テープとの段差部分にモールド樹脂が回り込んでしまうおそれがある。
また、モールド樹脂がワーク端面を跨いでキャビティ凹部に流入する場合に限らずトランスファ成形か圧縮成形を問わず、モールド樹脂がキャビティ凹部よりオーバーフローする場合や、キャビティ凹部どうしがランナゲートを通じて連なるマップ成形においても、ワーク端面を跨いでモールド樹脂が流れる場合がある。
特許文献1の場合、ワークをポットインサートに対して幅寄せさせる必要があるため、金型レイアウトが制約されるうえに、ワークの大きさによっては、ポット兼ランナのフランジ部を可動にするため大掛かりな金型構造となるためコスト高になり、可動部が増えると補修やメンテナンスに手間がかかる。また、特許文献1には樹脂モールド後に、ワークを取り出すために幅寄せさせたワークを元の位置に戻す戻し機構は設けれられていなかった。
特に、粘度が低いモールド樹脂(LED用透明樹脂など)の場合、ワークに段差及び隙間の有無にかかわらず、モールド樹脂がワーク端面を横切って通過すると、樹脂漏れが多く発生する。このため、樹脂がワーク板端面(側面)に付着した場合には、ハンドリングの妨げになり、後工程で不要樹脂を除去する必要があり、オートモールド装置による自動生産が不可能になり、漏れた樹脂を除去するメンテナンス作業に時間と労力を要する。
本発明の目的は上記従来技術の課題を解決し、ワーク端面精度にばらつきが生じ、ワーク上に段差が生じていても或いはモールド樹脂の粘度によらず、樹脂漏れを防いでメンテナンスを省力化し、高い成形品質を維持できるモールド金型及びこれを用いた樹脂モールド方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備える。
即ち、ワークを支持する第一の金型と、キャビティ凹部が形成された第二の金型とで前記ワークがモールド樹脂と共にクランプされるモールド金型であって、前記第一の金型に当該第一の金型クランプ面と離間して接離動可能に設けられた可動駒を具備し、型閉じ時に前記ワークの樹脂路と交差する端部が前記可動駒と前記第一の金型との間で挟み込まれ、前記可動駒と対向する前記第二の金型クランプ面との間で前記キャビティ凹部に通ずる樹脂路の一部が形成されることを特徴とする。
これにより、型閉じ時にワークの樹脂路と交差する端部が可動駒と第一の金型との間で挟み込まれ、可動駒と対向する第二の金型のクランプ面との間に形成される樹脂路の一部をモールド樹脂が通過するのでワーク端部からの樹脂漏れはなくなる。
ワークを支持する第一の金型と、キャビティ凹部が形成された第二の金型とで前記ワークをクランプし、ポットに供給されたモールド樹脂が樹脂路を通じて前記キャビティ凹部へ充填されるトランスファ成形用のモールド金型であって、前記第一の金型に支持された前記ワークの一端側面を押動するワーク押動機構と、前記ワーク押動機構によって押動された前記ワークの他端側面が押し当てられると共に前記ワーク押動機構の押動解除動作に連動して前記ワークの他端側面を押し戻すワーク戻し機構と、前記第一の金型に当該第一の金型クランプ面と離間して接離動可能に設けられた可動駒と、を具備し、前記第一の金型に支持された前記ワークは、型閉じ動作に連動して、前記ワーク押動機構によって前記ワーク戻し機構に押し当てられて幅寄せされると共に前記ワークの他端側が前記可動駒と前記第一の金型との間で挟み込まれ、前記可動駒と対向する前記第二の金型のクランプ面との間で前記キャビティ凹部に連通する樹脂路が形成されることを特徴とする。
上記モールド金型を用いれば、第一の金型に支持されたワークは、第二の金型とクランプされる前に、ワーク押動機構によってワーク戻し機構に押し当てられて幅寄せされる。これによりモールド金型とワーク端面に生ずる隙間を可及的に少なくすることができる。また、型閉じと共にワークの他端側が可動駒と第一の金型との間で挟み込まれ、モールド樹脂は可動駒と第二の金型との間の樹脂路を通過するのでワーク端面からの樹脂漏れはなくなる。
前記可動駒は、前記第一の金型に設けられたポットと前記キャビティ凹部を連通する金型ランナゲートに設けられているのが好ましい。
この場合、可動駒はキャビティ凹部に連通する樹脂路の一部を構成するので、必ずしもポットの近傍にワークを幅寄せする必要がなく、例えばワークがマップ状に配置されていても、ワーク端面上をモールド樹脂が通過することがなくモールド樹脂の流動範囲が広がっても樹脂漏れすることなくトランスファ成形することができる。よって、モールド金型のキャビティレイアウトの自由度が広がる。
ワークを支持する第一の金型と、キャビティ凹部が形成された第二の金型とで前記ワークをクランプし前記キャビティ凹部からモールド樹脂をオーバーフローキャビティに溢れ出させて圧縮成形する圧縮成形用のモールド金型であって、前記第一の金型に支持された前記ワークの一端側面を押動するワーク押動機構と、前記ワーク押動機構によって押動された前記ワークの他端側面が押し当てられると共に前記ワーク押動機構の押動解除動作に連動して前記ワークの他端側面を押し戻すワーク戻し機構と、前記第一の金型に当該第一の金型クランプ面と離間して接離動可能に設けられた可動駒と、を具備し、前記第一の金型に支持された前記ワークは、型閉じ動作に連動して、前記ワーク押動機構によって前記ワーク戻し機構に押し当てられて幅寄せされると共に前記ワークの他端側を前記可動駒と前記第一の金型との間で挟み込まれ、前記可動駒と対向する前記第二の金型のクランプ面との間で前記キャビティ凹部から前記オーバーフローキャビティに溢れ出る樹脂路が形成されることを特徴とする。
これにより、第一の金型に支持されたワークは、型閉じ動作に連動して、ワーク押動機構によってワーク戻し機構に押し当てられて幅寄せされるので、モールド金型とワーク端面に生ずる隙間を可及的に少なくすることができる。また、型閉じと共にワークの他端側が可動駒と第一の金型との間で挟み込まれ、可動駒と対向する第二の金型のクランプ面との間に樹脂路が形成されるので、キャビティ凹部からオーバーフローキャビティに溢れ出るモールド樹脂は可動駒と第二の金型との間の樹脂路を通過するためワーク端面からの樹脂漏れはなくなる。
また、前記第一の金型のワーク支持面には、エア吸引・噴出機構に連結されたエア吸引・噴出孔が設けられており、前記ワークを前記第一の金型に対して幅寄せする際に、前記エア吸引・噴出孔からエア噴出しながらワーク押動機構によって前記ワークをワーク戻し機構に押し当て、前記ワークが幅寄せされたまま前記エア吸引・噴出孔からエア吸引して吸着保持されることが好ましい。
これにより、ワーク端面をワーク押動機構によって押動する際に、ワークと第一の金型との摺動抵抗を減らして迅速に幅寄せし、幅寄せ位置でワーク支持面に吸着保持することができる。
前記可動駒には、前記ワーク他端側面がワーク戻し機構に突き当てられたままその上面を前記第一の金型に向かって押え込む架橋部が形成されており、前記第一の金型内に設けられた弾性部材により前記架橋部が前記第一の金型より離間するように常時付勢されていることが好ましい。
これにより、モールド金型を型閉じすると、第二の金型により可動駒が弾性部材の付勢に抗して押し戻されて架橋部が幅寄せされたワーク他端側を第一の金型との間でクランプする。よって、モールド樹脂が可動駒と第一の金型との間の樹脂路を通過してモールドすることにより、ワーク端面への樹脂の回り込みを防ぐことができる。
前記ワーク押動機構のワーク幅寄せ動作は、エジェクタピンプレートの昇降動作と連動しており、前記エジェクタピンプレートが前記第一の金型より退避すると前記ワーク押動機構が前記第一の金型に支持されたワークの一端面を押動し、前記エジェクタピンプレートが前記第一の金型に近接すると前記ワーク押動機構が前記ワーク一端面より退避することが好ましい。
これにより、エジェクタピンが第一の金型より退避するとワーク押動機構が第一の金型に支持されたワークの一端面を押動して幅寄せさせ、エジェクタピンが第一の金型より突出する際にワーク押動機構がワーク一端面より退避してワークの押し戻しを許容するようになっている。よって、成形前のワークの幅寄せ動作と成形後のゲートブレイクとワーク取り出しのタイミング合わせて実現することができ、成形品と不要樹脂とを金型内で効率よく分離して取り出すことができる。
成形後のワークは、型開き動作によって前記可動駒が前記ワークより離間すると共に前記ワーク戻し機構が前記ワーク他端面を押動することで不要樹脂と前記ワーク上のパッケージ部が分離されることが好ましい。
これにより、型開き動作を行うと、可動駒上に不要樹脂が貼り付いたままワークから離間する際にゲートブレイクされてパッケージ部と分離されるので、成形品から不要樹脂の分離除去が容易に行える。
一対のモールド金型でワークをクランプし、ポットに供給されたモールド樹脂が樹脂路を通じてキャビティ凹部へ充填されてトランスファモールドする樹脂モールド方法であって、型開きした前記モールド金型のうち第一の金型にワークを支持する工程と、前記ワークの一端側面をワーク押動部材で押動してワーク他端側面をワーク戻し部材に押し当てて幅寄せする工程と、前記ワークが幅寄せされたまま前記第一の金型に吸着保持する工程と、前記モールド金型を型閉じして前記ワーク他端側を前記第一の金型クランプ面から離間して設けられた可動駒と前記第一の金型との間で挟み込む工程と、前記第二の金型と前記可動駒との間に形成された樹脂路を含み前記ワークに対向して前記第二の金型に形成された前記キャビティ凹部に前記ポットから前記樹脂路を通じてモールド樹脂を充填して加熱硬化させる工程と、加熱硬化後、前記ワーク押動部材を前記ワークの一端側面より退避させる工程と、型開きした前記モールド金型より成形品を取り出す工程と、を含むことを特徴とする。
これにより、第一の金型に支持されたワークは、他方の金型との間でクランプされる前に、ワーク押動部材によってワーク戻し部材に押し当てられて幅寄せされるので、モールド金型とワーク端面に生ずる隙間を可及的に少なくすることができる。また、型閉じが完了するとワーク他端側が第一の金型クランプ面から離間して設けられた可動駒と第一の金型との間で挟み込まれ、可動駒と対向する第二の金型のクランプ面との間にポットからキャビティ凹部に連通する樹脂路が形成されるので、モールド樹脂は可動駒と他方の金型との間の樹脂路を通過するのでワーク端面からの樹脂漏れはなくなる。
また、型開きを行うと、可動駒がワークより離間することで不要樹脂をゲートブレイクするとともに、ワーク押動部材を退避させかつワーク戻し部材によってワークを押し戻して不要樹脂と分離するので、金型内でゲートブレイクと成形品と不要樹脂の分離が行えるので、成形品の取り出し作業が効率よく行える。
前記第二の金型と前記可動駒との間の樹脂路は、前記第一の金型に設けられた前記ポットとキャビティ凹部を連通する金型ランナゲートであると、トランスファ成形における樹脂漏れを防いでメンテナンスを省力化することができる。
一対のモールド金型でワーク及びモールド樹脂をクランプし、キャビティ凹部からオーバーフローキャビティに前記モールド樹脂を溢れ出させて圧縮成形する樹脂モールド方法であって、型開きしたモールド金型のうち第一の金型にワークを支持する工程と、前記ワークの一端側面をワーク押動部材で押動してワーク他端側面をワーク戻し部材に押し当てて幅寄せする工程と、前記モールド金型を型閉じして前記ワーク他端側を前記第一の金型クランプ面から離間して設けられた可動駒と前記第一の金型との間で挟み込む工程と、第二の金型と前記可動駒との間に形成された樹脂路を含み前記ワークに対向して前記第二の金型に形成されたキャビティ凹部から前記モールド樹脂を前記オーバーフローキャビティに溢れ出させて加熱硬化させる工程と、加熱硬化後、前記ワーク押動部材を前記ワークの一端側面より退避させる工程と、型開きした前記モールド金型より成形品を取り出す工程と、を含むことを特徴とする。
これにより、第一の金型に支持されたワークは、他方の金型との間でクランプされる前に、ワーク押動部材によってワーク戻し部材に押し当てられて幅寄せされるので、モールド金型とワーク端面に生ずる隙間を可及的に少なくすることができる。
また、型閉じと共にワーク他端側が第一の金型クランプ面から離間して設けられた可動駒と第一の金型との間で挟み込まれ、可動駒と対向する第二の金型のクランプ面との間に樹脂路が形成される。よって、キャビティ凹部からオーバーフローキャビティに溢れ出すモールド樹脂は、可動駒と他方の金型との間の樹脂路を通過するのでワーク端面からの樹脂漏れはなくなる。
前記第二の金型と前記可動駒との間の前記樹脂路は、前記キャビティ凹部と前記オーバーフローキャビティとを連通する金型ランナであると、圧縮成形における樹脂漏れを防いでメンテナンスを省力化することができる。
前記第一の金型から前記ワークに対してエアを噴出させたまま前記ワーク押動部材でワーク一端面を押動することで前記ワークの他端面を前記ワーク戻し部材に押し当てて幅寄せさせることが好ましい。これにより、ワークと第一の金型との摩擦抵抗を減らしてスムーズにワークを幅寄せさせてワーク端面部の隙間の発生を減らすことができる。
上記モールド金型を用いれば、トランスファ成形用金型若しくは圧縮成形用金型のいずれであっても、ワーク端面精度、ワークの段差精度や樹脂粘度によらずワークと金型間の隙間から樹脂漏れするのを防ぐことができる。よって、樹脂漏れを防いでモールド金型のメンテナンスを省力化し、高い成形品質を維持することができる。また、ワーク上に樹脂を走らせたくない場合であってもワークと金型間の隙間から樹脂漏れするのを防ぐことができる。
また、樹脂モールド方法においては、トランスファ成形方法若しくは圧縮成形方法のいずれであっても、ワーク端面精度や樹脂粘度によらず成形品質を安定させ、成形品の離型動作やゲートブレイクを確実に行うことができる。
トランスファモールド装置による樹脂モールド動作の工程説明図である。 図1に続く樹脂モールド動作の工程説明図である。 図2に続く樹脂モールド動作の工程説明図である。 上型及び下型の平面レイアウト図である。 半導体パッケージの平面図である。 トランスファモールド装置の他例を示す説明図である。 圧縮成形装置の構成を示す説明図である。 図7の金型レイアウトを示す平面図である。 他例に係るモールド金型の構成を示す説明図である。
以下、本発明に係るモールド金型及びこれを用いた樹脂モールド方法の好適な実施の形態について添付図面と共に詳述する。以下の実施形態では、ワークとして矩形状の有機基板(ワーク)を用い、該ワーク上に半導体チップが多数ダイボンディングされているワークを用いて説明する。
図5に樹脂封止されるパッケージ平面図を示す。樹脂封止されたパッケージ部(樹脂封止部)の最外周に配置された半導体チップTとこれを縦横に囲む切断線L1、L2を示す。また、樹脂モールド装置は、モールド金型を開閉する型開閉機構(電動モータ、ねじ軸、トグルリンク機構等;図示せず)と、トランスファ成形の場合ポットに挿入されたプランジャを作動させるトランスファ機構を備えているものとし、モールド金型の構成を中心に説明するものとする。
先ずトランスファ成形用のモールド金型及び樹脂モールド方法について樹脂モールド装置の構成と共に説明する。
図1Aにおいて、樹脂モールド装置は、例えば可動型である下型1(第一の金型)と固定型である上型2(第二の金型)を備えたモールド金型3と、モールド金型3を開閉する型開閉機構(電動モータ、ねじ軸、トグルリンク機構等;図示せず)と、下型1に備えたポット4に挿入されたプランジャ5を作動させるトランスファ機構と、を備えている。以下、モールド金型3の構成を具体的に説明する。
下型1には、キャビティ凹部に位置を合わせてワークWが載置固定される下型インサートブロック6と、下型インサートブロック6に隣接して設けられキャビティ凹部へ供給するモールド樹脂Rが装填されるポット4が設けられている。モールド樹脂Rは、タブレット樹脂(固形樹脂)、顆粒状樹脂、粉状樹脂、液状樹脂のいずれであってもよい。
インサートブロック6には、ワークWの一端面を押動するワーク押動機構7が設けられている。インサートブロック6のワーク支持面において、インサートブロック6の外周側(ポット4より離間した所定位置)には、ワーク押動部材7aが元端部(下端部)に設けられた支点7bを中心に揺動可能に支持されている。ワーク押動部材7aの元端部はコイルばね7c(弾性部材)により支点7bを中心に本図では例えば反時計回り方向(紙面裏側より見た場合には時計回り方向となるため、以下本図を省略して記載する)に揺動する向きに付勢されている。また、ワーク押動部材7aの元端部は突き出しロッド7dによって支点7bを中心に例えば時計回り方向に揺動する向きに支持されている。ワーク押動部材7aの先端部は下型インサートブロック6のクランプ面より突出しており、下型インサートブロック6に載置されたワークWの一端面を押動できるように設けられている。
ワーク押動機構7のワーク押し当て動作は、下型インサートブロック6より下方に設けられた図示しないエジェクタピンプレートの昇降動作と連動している。なお、エジェクタピンプレートは単独で別駆動するモータ、アクチュエータ等により上下動しても良いが、下固定盤に立設したロッドにより下可動盤(下型)が下動した際にロッドがエジェクタピンプレートと当接し、下可動盤(下型)の下動と共に相対的にエジェクタピンプレートが上動する機構となっていても良い。
具体的には、エジェクタピンプレートには複数のエジェクタピンが起立して支持されており、各エジェクタピンは下型インサートブロック6を貫通してクランプ面より突き出し可能に設けられている。エジェクタピンは、樹脂モールド後の型開き動作によりパーティング面、モールド樹脂下面、場合によってはワーク搭載位置下面より各々突出することでワークを金型より離型する機構となっている。このエジェクタピンプレートに突き出しロッド7dが連繋しており、エジェクタピンプレートが下型インサートブロック6より退避(下動)する(エジェクタピンも下型クランプ面より退避する)と突き出しロッド7dが下降するためコイルばね7cに付勢されてワーク押動部材7aが下型インサートブロック6に載置されたワークWの一端側面を押動することによりワークWをワーク載置位置より押動位置に移動させることができる。また、エジェクタピンプレートが下型インサートブロック6に近接(上動)すると突き出しロッド7dが上昇する(エジェクタピンが下型クランプ面より突出する)ためコイルばね7cに付勢に抗してワーク押動部材7aがワークWの一端側面を押動する押動位置から退避位置(ワーク載置位置)に移動する。
また、下型インサートブロック6には、ワーク押動機構7によって押動されたワークWの他端面が押し当てられると共にワーク押動機構7の押動位置からの退避動作に連動して成形後のワーク他端側面を押し戻すワーク戻し機構8が設けられている。
具体的には、ポット4と下型インサートブロック6のワーク支持面との間の所定位置には、ワーク戻し機構8が設けられている。ワーク戻し部材8aが元端部(下端部)に設けられた支点8bを中心に揺動可能に支持されている。ワーク戻し部材8aの先端部は下型インサートブロック6のクランプ面より突出して設けられている。ワーク戻し部材8aの元端部はコイルばね8cにより支点8bを中心に例えば時計回り方向に揺動する向きに付勢されている。尚、コイルばね7cのばね力は、コイルばね8cのばね力より大きいものが用いられる。
ワーク押動機構7によって押動されたワークWの他端側面はワーク戻し部材8aに押し当てられると、コイルばね8cの付勢力に抗して支点8bを中心に反時計回り方向に揺動してワーク戻し部材8aが起立した位置でワークWが幅寄せされる。また、ワーク押動機構7が押動位置から退避すると、ワーク戻し部材8aは、コイルばね8cの付勢により支点8bを中心に時計回り方向に揺動してワーク他端側面をワーク押動部材7aに向かって押し戻す。
下型インサートブロック6には、可動駒9が型開閉動作と連動して下型インサートブロック6に対して接離動(昇降)可能に設けられている。具体的には、下型インサートブロック6のポット4とワーク支持面との間の樹脂路に対応する所定位置には、可動駒9の軸部9cの元端側が下型インサートブロック6内に押し縮められて設けられたコイルばね10によって常時上方に付勢されている。
また、可動駒9の軸部9cの先端側には該軸部9cに交差(直交)するように樹脂路の一部を形成する架橋部9aが形成されている。架橋部9aには、樹脂路となる架橋溝9bが形成されていてもよい。この架橋部9aは、ワーク他端側面がワーク戻し部材8aに突き当てられたままワーク上面を下型インサートブロック6に向かって押え込む。可動駒9は、コイルばね10により架橋部9aがインサートブロック6より離間するように常時付勢されており、型閉じにより上型2によりコイルばね10の付勢に抗して押し下げられ架橋部9aの対向面によってワーク他端側を下型インサートブロック6との間で挟み込むようになっている。架橋部9aは、可動駒9の軸部9cを中心として対称にT字状に形成されているが、必ずしも対称形状に限定されるものではない。
本実施例では可動駒9はコイルばね10により常時付勢され、型閉じとともに可動駒9が対向する金型に押し下げられる簡易な構造を採用したが、可動駒9は別途駆動源を持つ移動機構により型開閉動作に合わせて独立にワーク支持面に対して接離動する構成を採用しても良い。
上述した構成より、下型インサートブロック6に支持されたワークWは、型閉じ動作に連動して、ワーク押動機構7によってワーク戻し機構8に押し当てられ、型閉じが完了すると可動駒9が上型2によって押し下げられてワーク他端側が架橋部9aに挟み込まれ、可動駒9と対向する上型クランプ面との間に樹脂路が形成されるようになっている。
また、インサートブロック6のワーク支持面には、エア吸引・噴出機構に連結されたエア吸引・噴出孔6aが複数設けられていることが好ましい。これにより、ワークWをインサートブロック6に対して幅寄せする際に、エア吸引・噴出孔6aからエア噴出しながらワークWを浮上させ、ワーク押動機構7によってワーク戻し機構8に押し当てて幅寄せさせることができる。また、ワークWが幅寄せされたままエア吸引・噴出孔6aからエア吸引してワークWを幅寄せ状態のまま吸着保持することができる。
また、ワークWは、型開き動作に伴ってエア吸引・噴出孔6aからエア噴出させながらワーク押動機構7(ワーク押動部材7a)が押動位置から退避すると共にワーク戻し機構8(ワーク戻し部材8a)によってワーク他端側面が押動されて押し戻される。
下型インサートブロック6のワーク支持面には、ワークWを滑動させる表面処理、例えばDLC(Diamond-Like Carbon)等の滑動コーティングが施されていることが好ましい。これにより、ワークWのスムーズな幅寄せ動作が可能となる。また、ワークW及び金型面もワークWの移動により傷付き難くなる。
また、成形後のワークWは、モールド金型3の型開き動作によって可動駒9が上昇すると共にワーク戻し機構8がワーク他端側面を押動することで樹脂路の不要樹脂R´がワークW上のパッケージ部PKGとゲートブレイクが行われる(図3B参照)。
図1Aにおいて、上型2には、上型クランプ面にポット4に対向位置に上型カル2a、上型カル2aに連通する上型ランナ2b、可動駒9に対向配置された上型ランナ2bに連通する架橋凹部2c、架橋凹部2cに連通する上型ゲート溝2d、上型ゲート溝2dに連通する上型キャビティ凹部2eなどの樹脂路が彫り込まれている。上述した樹脂路を含む上型クランプ面は、リリースフィルム11が吸着保持されて覆われている。リリースフィルム11は、厚さ50μm程度で耐熱性を有するもので、金型面より容易に剥離するものであって、柔軟性、伸展性を有するもの、例えば、PTFE、ETFE、PET、FEPフィルム、フッ素含浸ガラスクロス、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニリジン等を主成分とした単層又は複層膜が好適に用いられる。なお、ワーク端面精度が高い場合や、フィラー径の大きなモールド樹脂を用いる場合には、リリースフィルム11を省略することも可能である。
図4Bに示すように、ワーク押動機構7とワーク戻し機構8は、矩形状をしたワークWの対向する辺縁部に2組ずつ設けられている。ワーク押動機構7と及びワーク戻し機構8は2組に限らず1組であって2組より多くてもよい。また可動駒9は単数に限らず複数箇所に設けられていてもよい。
図4Bに示すように、可動駒9及びワーク戻し機構8は、トランスファ成形用金型の場合には、下型1に設けられたポット4と上型キャビティ凹部2eを連通する上型ランナ2bと上型ゲート溝2dとの間に対応する位置(架橋凹部2cに対向する位置:図4A参照)に設けられている。架橋部9aの上面に設けられた架橋溝9bと対向する架橋凹部2cとの間に樹脂路が形成されるようになっている。尚、樹脂路としては架橋部9aの上面に架橋溝9bを設けないで、架橋凹部2c側に凹溝を設けてもよい。この場合、上型2にリリースフィルム11を張設しているため、上型2に樹脂路の溝を設けた方が架橋部9aに架橋溝9bを設けるよりも離型は容易になる。また、樹脂路用の溝は上型2と架橋部9aの両方に設けても良い。
ここで、トランスファ成形用のモールド金型を用いた樹脂モールド動作の一例を図1乃至図3を参照して説明する。尚、上型2のクランプ面にはリリースフィルム11が吸着保持されているものとする。
図1Aにおいて、型開きしたモールド金型3のうち下型1の下型インサートブロック6に、図示しないローダー等によりワークWを供給する(ワーク載置位置)。また、モールド樹脂RもワークWと共に或いは別途ポット4内に供給される。このとき、また、ワーク押動部材7aの元端部は突き出しロッド7dによってコイルばね7cの付勢に抗して支点7bを中心に時計回り方向に揺動した位置にある。
下型インサートブロック6のエア吸引・噴出孔6aよりエアを噴出させてワークWを下型インサートブロック6との摺動抵抗を減少させた状態で図示しないエジェクタピンプレートの下降動作に連動して突き出しロッド7dが下降することによりワークWの一端側面をワーク押動部材7aで押動する。
このとき、コイルばね7cの付勢によりワーク押動部材7aが支点7bを中心に反時計回り方向に揺動してワークWの一端側面を押動する。図1Bに示すように、ワークWはエア吸引・噴出孔6aからのエア噴出により下型インサートブロック6との摩擦抵抗が少ない状態にあるので、ポット4側に所定量(例えば4〜5mm程度)スライドしてワーク他端側面がワーク戻し部材8aに押し当てられる。このとき、ワーク戻し部材8aはコイルばね8cの付勢に抗して支点8bを中心に反時計回り方向に揺動して停止する。これにより、ワークWは、ワーク押動部材7aによりワーク戻し部材8aに押し当てられたまま幅寄せされる。
ワークWが幅寄せされると下型インサートブロック6にエア吸引・噴出孔6aからエア吸引を行って下型インサートブロック6にワークWを吸着保持する。このとき、可動駒9はコイルばね10の付勢により下型インサートブロック6より架橋部9aが離間した状態にある。
図2Aにおいて、モールド金型3を型閉じして上型2で可動駒9をコイルばね10の付勢に抗して下型1側に押し下げる。このとき架橋部9aが対向する架橋凹部2cにより押し下げられワーク他端側を下型インサートブロック6との間で挟み込む。そして、図2Bに示すように、プランジャ5を上昇させて、ポット4内で溶融したモールド樹脂Rを、上型カル2a、上型ランナ2b、架橋凹部2c、上型ゲート溝2dを通じて上型キャビティ凹部2eへ充填する。そして、上型キャビティ凹部2eに充填されたモールド樹脂Rを加熱硬化する。
よって、モールド樹脂Rが可動駒9(架橋部9a)と上型2(架橋凹部2c)との間の樹脂路(架橋溝9b)を通過してモールドすることにより、ワーク端面への樹脂の回り込みを防ぐことができる。
図3Aにおいて、加熱硬化後ワークWの吸着保持を解除し、モールド金型3の型開きを開始する。次いで、図3Bに示すように、下型インサートブロック6のエア吸引・噴出孔6aからワークWに対してエアを噴出させたまま、型開き動作とともに可動駒9がコイルばね10の付勢によりワークWより離間することでゲートブレイクさせる。また、図示しないエジェクタピンプレートが下型インサート6に近接(上動)するように移動することで突き出しロッド7dが上昇し、ワーク押動部材7aをコイルばね7cの付勢に抗して支点7bを中心に時計回り方向に揺動させて押動位置より退避させる。このとき、樹脂カル及び樹脂ランナ(不要樹脂R´)を図示しないエジェクタピンが突出することで下型1より離型させると共に、ワーク戻し部材8aがコイルばね8cの付勢によってワーク他端側面を押し戻すことで、ワークWが不要樹脂R´とゲートブレイクされて分離する。型開きしたモールド金型3より、図示しないアンローダ等により成形後のワークWを不要樹脂R´と分離して取り出す。
これにより、下型1に支持されたワークWは、上型2との間でクランプされる前に、ワーク押動部材7aによってワーク戻し部材8aに押し当てられて幅寄せされるので、モールド金型3とワーク端面に隙間を可及的に少なくすることができる。また、型閉じが完了すると可動駒9が上型2によって押し下げられてワークWを下型インサート6との間で挟み込み、可動駒9と対向する上型2のクランプ面との間に樹脂路が形成されるので、モールド樹脂Rは可動駒9と上型2との間の樹脂路を通過するのでワーク端面からの樹脂漏れはなくなる。
また、型開きを行うと、可動駒9がワークWより離間することでゲートブレイクするとともに、ワーク押動部材7aを退避させかつワーク戻し部材8aによってワークWを押し戻して不要樹脂R´と分離するので、金型内でゲートブレイクと成形品と不要樹脂R´の分離が行えるので、成形品の取り出し作業が効率よく行える。
なお、ワークWを不要樹脂R´と一体で取り出したい場合は、可動駒9を可動するコイルばね10及びワーク戻し機構8のコイルばね8cを少し弱くすることで、ワークWと不要樹脂R´は一体のままとなる。この後、ワークW及び不要樹脂R´を一体のまま離型することによりモールド金型より取り出し、モールド金型より取り出した後に不要樹脂R´をゲートブレイクしてワークWより取り外せば良い。
図6A,Bはトランスファ成形用モールド金型の他例を示している。図1と同一部材には同一番号を付与して説明を援用するものとする。
図6Aは、下型1に設けられたワーク押動機構7とワーク戻し機構8が同一の構成を採用したものである。即ち、ワーク押動機構7のワーク押し当て動作及びワーク戻し機構8のワーク戻し動作は、下型インサートブロック6より下方に設けられた図示しないエジェクタピンプレートの昇降動作と連動している。具体的には、エジェクタピンプレートに突き出しロッド7d,8dが連繋しており、エジェクタピンプレートが下型インサートブロック6より退避すると突き出しロッド7d,8dが各々下降するためコイルばね7cに付勢されてワーク押動部材7aが下型インサートブロック6に載置されたワークWの一端側面を押動する。コイルばね7cのばね力はコイルばね8cより大きいものが使用されている、また、エジェクタピンプレートが下型インサートブロック6に近接すると突き出しロッド7d,8dが各々上昇するためコイルばね7c,8cの付勢に抗してワーク戻し部材8aがワーク他端側面を押し戻すと共にワーク押動部材7aが押動位置より退避する。
図6Bは、可動駒9の架橋部9aに樹脂路となる架橋溝は設けられておらず、架橋部9aと対向する上型2の架橋凹部2cに凹溝が深く彫り込まれている実施例を示す。その他の金型構成は図1と同様である。
図7は、圧縮成形用のモールド金型に適応した実施例について説明する。図7Aは上型キャビティ凹部、図7Bは下型キャビティ凹部が形成されている金型を示す。
図7Aにおいて、下型1(第一の金型)に設けられたワーク押動機構7、ワーク戻し機構8及び可動駒9の構成は図1と同様である。
上型12(第二の金型)は、上型キャビティ凹部12cを形成する上型キャビティ駒12aと上型クランパ12bを備えている。上型キャビティ駒12aは上型キャビティ底部を形成しその周囲を囲む上型クランパ12bは上型キャビティ側部を形成する。上型キャビティ駒12aと上型クランパ12bは、いずれか一方が図示しない上型ベース部にコイルばねにより吊り下げ支持されていても良いし、双方がコイルばねにより吊り下げ支持されていてもいずれでもよい。
上型クランパ12bのクランプ面には、上型キャビティ凹部12cに上型ランナ12dを介して連通する架橋凹部12eが形成されている。この上型架橋凹部12eは下型1の可動駒9に対向して設けられており、架橋部9aを上型架橋凹部12eでクランプする際に架橋溝9bとの間に樹脂路が形成されるようになっている。この上型架橋凹部12eには上型ランナ12fを介して上型オーバーフローキャビティ12gが連通して設けられている。上型オーバーフローキャビティ12gは上型クランパ12bにオーバーフローキャビティ駒12hがコイルばね12iにより吊り下げ支持されて形成されている。樹脂路を含む上型クランプ面にはリリースフィルム11が吸着保持されている。
下型1に供給されたワークWをワーク押動機構7及びワーク戻し機構8により幅寄せさせた状態で、ワークW上にモールド樹脂が供給される。尚、ワークW上にモールド樹脂Rを載せて下型に同時に供給してもよい。上型12と下型1を型閉じすると、上型12によって可動駒9がコイルばね10の付勢に抗して押し下げられ、架橋部9aが上型架橋凹部12eに嵌め合わさると共にワークW上をクランプする。このとき上型キャビティ凹部12cの容積縮小に伴って上型ランナ12dより溢れ出したモールド樹脂Rは架橋部9aに形成された架橋溝9bと上型架橋凹部12eとの間を通過して上型ランナ12fを介してオーバーフローキャビティ12gに充填される。このとき、オーバーフローキャビティ駒12hがコイルばね12iのばね力に抗して押し込まれると当該コイルばね12iのばね力により押し戻して樹脂圧が印加できるようになっている。
圧縮成形後、モールド金型3を型開きすると、可動駒9が上昇し、ワーク押動機構7及びワーク戻し機構8によりワークWが幅寄せ位置から戻されるため、金型内でゲートブレイクが行われ、ワークWと不要樹脂とが分離される。
図7Bは下型キャビティ凹部が形成された圧縮成形用のモールド金型を示す。図7Aに対比して第一の金型及び第二の金型の配置が入れ替わる。
図7Bにおいて、上型13(第一の金型)に設けられたワーク押動機構7、ワーク戻し機構8及び可動駒9の構成は図1の下型1と同様である。尚、ワークWは上型インサートブロック15に設けられたエア吸引・噴出孔15aにより吸着保持されている。ワークWは幅寄せ動作を考慮するとチャック爪等により保持されているのが望ましい。
下型14(第二の金型)は、下型キャビティ凹部14cを形成する下型キャビティ駒14aと下型クランパ14bを備えている。下型キャビティ駒14aは下型キャビティ底部を形成しその周囲を囲む下型クランパ14bは下型キャビティ側部を形成する。下型キャビティ駒14aは一般的には固定駒で、下型クランパ14bはばねによりフローティング支持されているが、下型キャビティ駒14aと下型クランパ14bは、双方がコイルばねによりフローティング支持されていてもいずれでもよい。この場合、下型キャビティ駒14aのばねの方が、下型クランパ14bのばねよりも強くする必要がある。
下型クランパ14bのクランプ面には、下型キャビティ凹部14cに下型ランナ14dを介して連通する下型架橋凹部14eが形成されている。この下型架橋凹部14eは上型13の可動駒9に対向して設けられており、架橋部9aを下型架橋凹部14eでクランプする際に架橋溝9bとの間に樹脂路が形成されるようになっている。この下型架橋凹部14eには下型ランナ14fを介して下型オーバーフローキャビティ14gが連通して設けられている。下型オーバーフローキャビティ14gは、下型クランパ14bにオーバーフローキャビティ駒14hがコイルばね14iにより吊り下げ支持されて形成されている。樹脂路を含む下型クランプ面にはリリースフィルム11が吸着保持されている。
上型13に供給されたワークWをワーク押動機構7及びワーク戻し機構8により幅寄せさせた状態で、下型キャビティ凹部14c内にモールド樹脂(図示せず)が供給される。尚、ワークWとモールド樹脂の供給は同時に行ってもよいし、モールド樹脂を先に供給しても良い。また、上型にセットしたワークが搭載位置から移動できる様にワーク吸引孔を長孔にするか、ワーク吸引孔自体が横スライドするか、ワーククランパ(チャック爪等)をワーク移動方向に影響の無い位置に設けるか或いは移動できる様にする必要がある。上型13と下型14を型閉じすると、下型14によって可動駒9がコイルばね10の付勢に抗して押し下げられ、架橋部9aが下型架橋凹部14eに押し戻されてワーク上面をクランプする。このとき下型キャビティ凹部14cの容積縮小に伴って下型ランナ14dを介して溢れ出したモールド樹脂Rは架橋部9aに形成された架橋溝9bと架橋凹部14eとの間を通過して下型ランナ14fを通じてオーバーフローキャビティ14gに充填される。このとき、オーバーフローキャビティ駒14hがコイルばね14iのばね力に抗して押し込まれると当該コイルばね14iのばね力により押し戻して樹脂圧が印加できるようになっている。なお、本実施例でのオーバーフローキャビティ14gにはコイルばね14iによる加圧機構が入っているが、必ずしも加圧する必要は無く、オーバーフローキャビティは、単なる空間や開放状態であっても良い。
圧縮成形後、モールド金型3を型開きすると、可動駒9が下降し、ワーク押動機構7及びワーク戻し機構8によりワークWが幅寄せ位置から戻されるため、金型内でゲートブレイクが行われ、ワークWと不要樹脂とが分離される。
図8A,Bは圧縮成形を用いたモールド金型のワーク支持側(上型13若しくは下型14)及びキャビティ凹部側(下型14若しくは上型13)の平面レイアウトの一例を示す。
図8Aはワーク支持側のレイアウトである。矩形ワークWの隣り合う2辺に沿ってワーク押動機構7が設けられ、各辺2か所に設けられたワーク押動部材7aによってワーク一端側面を押動するようになっている。隣り合う2辺により対向する2辺に向かって押動することで結果として角(コーナー)基準でワークWを幅寄せさせる。
また、ワークWのワーク押動機構7が設けられた辺と対向辺には、ワーク戻し機構8が各々設けられ、各辺2か所に設けられたワーク戻し部材8aに対してワーク他端側面が押し当てられる。また、ワーク戻し機構8の近傍には、可動駒9がコイルばね10によりクランプ面より突出する向きに常時付勢されている。
可動駒9は、モールド金型を型閉じすると、ワークがワーク戻し部材8aに対してワーク他端側面が押し当てられたまま、架橋部9aによりクランプされるようになっている。また、図8Aでは架橋部9aには樹脂路となる架橋溝9bが形成されているが、架橋凹部14eに樹脂路となる凹溝を設けてもよいし、両方に樹脂路となる溝を設けてもよい。
図8Bはキャビティ凹部(12c,14c)側のレイアウトである。図8Aの可動駒9に対応する位置にランナ(12d,14d)及び架橋凹部(12e,14e)、ランナ(12f,14f)及びオーバーフローキャビティ(12g,14g)が各々直列に彫り込まれて形成されている。
モールド金型を型閉じすると、キャビティ凹部(12c,14c)内のモールド樹脂がランナ(12d,14d)を介して可動駒9と架橋凹部(12e,14e)との間に溢れ出し、ランナ(12f,14f)を通じてオーバーフローキャビティ(12g,14g)へ充填されオーバーフローキャビティ駒(12h,14h)によって樹脂圧が印加される。
図9は、トランスファ成形用のモールド金型3の他例を示す。図1と同一部材には同一番号を付して説明を援用するものとする。図9は、下型1の可動駒9の架橋部9aと上型架橋凹部2cの形態を変更した実施例を示す。架橋部9aは軸部9cの中心に対して非対称形状をしている。また、可動駒9の架橋部9aの側面部9dは上型キャビティ凹部2eの側部を形成するように設けられている。
尚、架橋部9aには樹脂路となる架橋溝9bが設けられていてもよいし、上型架橋凹部2cに樹脂路が深く彫り込まれていてもいずれでもよいし、両方に溝が彫り込まれていてもよい。
モールド金型3を型閉じすると、可動駒9がコイルばね10の付勢に抗して押し戻され、幅寄せされたワークWを下型インサートブロック6と挟み込むとともに上型キャビティ凹部2eの側面にトップサイドゲート2fが形成される。
このように、上型クランプ面側の開口部に形成された上型ゲート溝2dからモールド樹脂を充填するのみならず、キャビティ側面に形成されたトップサイドゲート2fからモールド樹脂を充填するようにしてもよい。
上述した各実施例では、ワークWとした有機基板上に半導体チップが多数ダイボンディングされており、基板をランナが跨ぐモールド金型の構成について例示したが、金属板に熱剥離シートを貼り合わせて該熱剥離シートに単数又は複数の半導体チップTがダイボンディングされたワークWを用いて基板上の段差をランナが跨ぐモールド金型の構成についても適用できる。
また、インサートブロック上でワークを幅寄せさせたり、成形後に取り出したりする際に、インサートブロックに形成されたエア吸引・噴出孔からエアを噴出させていたが、ワークWによってはエア噴出を省略してもよい。
また、エアの噴出とインサートブロックのワーク支持面の表面処理を併用してもよい。
上記モールド金型においては、上型2を固定型、下型1を可動型としたが、上型2が可動型、下型1が固定型であってもよいし、双方を可動型としてもよい。また、ポット4が上型2に形成され、キャビティ凹部が下型1に形成されていてもよい。
また、ワークWはLED素子実装用の金属基板に限らず、樹脂基板であってもよく、半導体チップが基板上にフリップチップ接続、ワイヤボンディング接続されたものなど他のワークであってもよい。またモールド樹脂は、LED用樹脂(シリコン樹脂)に限らず、エポキシ系の樹脂等であってもよい。
T 半導体チップ PKG パッケージ 1,14 下型 2,12,13 上型 2a 上型カル 2b,12d,12f 上型ランナ 2c,12e 上型架橋凹部 2d 上型ゲート溝 2e,12c 上型キャビティ凹部 2f トップサイドゲート 3 モールド金型 4 ポット 5 プランジャ 6 下型インサートブロック 6a,15a エア吸引・噴出孔 R モールド樹脂 R´ 不要樹脂 W ワーク 7 ワーク押動機構 7a ワーク押動部材 7b,8b 支点 7c,8c,10,12i,14i コイルばね 7d,8d 突き出しロッド 8 ワーク戻し機構 8a ワーク戻し部材 9 可動駒 9a 架橋部 9b 架橋溝 9c 軸部 9d 側面部 11 リリースフィルム 12a 上型キャビティ駒 12b 上型クランパ 12g 上型オーバーフローキャビティ 12h,14h オーバーフローキャビティ駒 14a 下型キャビティ駒 14b 下型クランパ 14c 下型キャビティ凹部 14d,14f 下型ランナ 14e 下型架橋凹部 14g 下型オーバーフローキャビティ 15 上型インサートブロック

Claims (11)

  1. ワークを支持する第一の金型と、キャビティ凹部が形成された第二の金型とで前記ワークがモールド樹脂と共にクランプされるモールド金型であって、
    前記第一の金型に当該第一の金型クランプ面と離間して接離動可能に設けられた可動駒を具備し、型閉じ時に前記ワークの樹脂路と交差する端部が前記可動駒と前記第一の金型との間で挟み込まれ、前記可動駒と対向する前記第二の金型クランプ面との間で前記キャビティ凹部に通ずる樹脂路の一部が形成されることを特徴とするモールド金型。
  2. ワークを支持する第一の金型と、キャビティ凹部が形成された第二の金型とで前記ワークをクランプし、ポットに供給されたモールド樹脂が樹脂路を通じて前記キャビティ凹部へ充填されるトランスファ成形用のモールド金型であって、
    前記第一の金型に支持された前記ワークの一端側面を押動するワーク押動機構と、
    前記ワーク押動機構によって押動された前記ワークの他端側面が押し当てられると共に前記ワーク押動機構の押動解除動作に連動して前記ワークの他端側面を押し戻すワーク戻し機構と、
    前記第一の金型に当該第一の金型クランプ面と離間して接離動可能に設けられた可動駒と、を具備し、
    前記第一の金型に支持された前記ワークは、型閉じ動作に連動して、前記ワーク押動機構によって前記ワーク戻し機構に押し当てられて幅寄せされると共に前記ワークの他端側が前記可動駒と前記第一の金型との間で挟み込まれ、前記可動駒と対向する前記第二の金型のクランプ面との間で前記キャビティ凹部に連通する樹脂路が形成されることを特徴とするモールド金型。
  3. 前記可動駒は、前記第一の金型に設けられたポットと前記キャビティ凹部を連通する金型ランナゲートに設けられている請求項1又は請求項2記載のモールド金型。
  4. ワークを支持する第一の金型と、キャビティ凹部が形成された第二の金型とで前記ワークをクランプし前記キャビティ凹部からモールド樹脂をオーバーフローキャビティに溢れ出させて圧縮成形する圧縮成形用のモールド金型であって、
    前記第一の金型に支持された前記ワークの一端側面を押動するワーク押動機構と、
    前記ワーク押動機構によって押動された前記ワークの他端側面が押し当てられると共に前記ワーク押動機構の押動解除動作に連動して前記ワークの他端側面を押し戻すワーク戻し機構と、
    前記第一の金型に当該第一の金型クランプ面と離間して接離動可能に設けられた可動駒と、を具備し、
    前記第一の金型に支持された前記ワークは、型閉じ動作に連動して、前記ワーク押動機構によって前記ワーク戻し機構に押し当てられて幅寄せされると共に前記ワークの他端側が前記可動駒と前記第一の金型との間で挟み込まれ、前記可動駒と対向する前記第二の金型のクランプ面との間で前記キャビティ凹部から前記オーバーフローキャビティに溢れ出る樹脂路が形成されることを特徴とするモールド金型。
  5. 前記第一の金型のワーク支持面には、エア吸引・噴出機構に連結されたエア吸引・噴出孔が設けられており、前記ワークを前記第一の金型に対して幅寄せする際に、前記エア吸引・噴出孔からエア噴出しながらワーク押動機構によって前記ワークをワーク戻し機構に押し当て、前記ワークが幅寄せされたまま前記エア吸引・噴出孔からエア吸引して吸着保持される請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のモールド金型。
  6. 前記可動駒には、前記ワーク他端側面がワーク戻し機構に突き当てられたままその上面を前記第一の金型に向かって押え込む架橋部が形成されており、前記第一の金型内に設けられた弾性部材により前記架橋部が前記第一の金型より離間するように常時付勢されている請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のモールド金型。
  7. 一対のモールド金型でワークをクランプし、ポットに供給されたモールド樹脂が樹脂路を通じてキャビティ凹部へ充填されてトランスファモールドする樹脂モールド方法であって、
    型開きした前記モールド金型のうち第一の金型にワークを支持する工程と、
    前記ワークの一端側面をワーク押動部材で押動してワーク他端側面をワーク戻し部材に押し当てて幅寄せする工程と、
    前記ワークが幅寄せされたまま前記第一の金型に吸着保持する工程と、
    前記モールド金型を型閉じして前記ワーク他端側を前記第一の金型クランプ面から離間して設けられた可動駒と前記第一の金型との間で挟み込む工程と、
    第二の金型と前記可動駒との間に形成された樹脂路を含み前記ワークに対向して前記第二の金型に形成された前記キャビティ凹部に前記ポットから前記樹脂路を通じてモールド樹脂を充填して加熱硬化させる工程と、
    加熱硬化後、前記ワーク押動部材を前記ワークの一端側面より退避させる工程と、
    型開きした前記モールド金型より成形品を取り出す工程と、を含むことを特徴とする樹脂モールド方法。
  8. 前記第二の金型と前記可動駒との間の樹脂路は、前記第一の金型に設けられた前記ポットと前記キャビティ凹部を連通する金型ランナゲートである請求項7記載の樹脂モールド方法。
  9. 一対のモールド金型でワーク及びモールド樹脂をクランプし、キャビティ凹部からオーバーフローキャビティに前記モールド樹脂を溢れ出させて圧縮成形する樹脂モールド方法であって、
    型開きしたモールド金型のうち第一の金型にワークを支持する工程と、
    前記ワークの一端側面をワーク押動部材で押動してワーク他端側面をワーク戻し部材に押し当てて幅寄せする工程と、
    前記モールド金型を型閉じして前記ワーク他端側を前記第一の金型クランプ面から離間して設けられた可動駒と前記第一の金型との間で挟み込む工程と、
    第二の金型と前記可動駒との間に形成された樹脂路を含み前記ワークに対向して前記第二の金型に形成されたキャビティ凹部から前記モールド樹脂を前記樹脂路を通じて前記オーバーフローキャビティに溢れ出させて加熱硬化させる工程と、
    加熱硬化後、前記ワーク押動部材を前記ワークの一端側面より退避させる工程と、
    型開きした前記モールド金型より成形品を取り出す工程と、を含むことを特徴とする樹脂モールド方法。
  10. 前記第二の金型と前記可動駒との間の前記樹脂路は、前記キャビティ凹部と前記オーバーフローキャビティとを連通する金型ランナである請求項9記載の樹脂モールド方法。
  11. 前記第一の金型から前記ワークに対してエアを噴出させたまま前記ワーク押動部材でワーク一端側面を押動することで前記ワークの他端側面を前記ワーク戻し部材に押し当てて幅寄せさせる請求項7乃至請求項10のうちいずれかに記載の樹脂モールド方法。
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