JPH091910A - 孔版印刷方法及び装置 - Google Patents

孔版印刷方法及び装置

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JPH091910A
JPH091910A JP17962095A JP17962095A JPH091910A JP H091910 A JPH091910 A JP H091910A JP 17962095 A JP17962095 A JP 17962095A JP 17962095 A JP17962095 A JP 17962095A JP H091910 A JPH091910 A JP H091910A
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JP
Japan
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diaphragm
printing
stencil
stencil sheet
pressure chamber
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Application number
JP17962095A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takahashi
正浩 高橋
Teru Ikezawa
輝 池澤
Hideo Watanabe
秀夫 渡辺
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きなサイズの印刷面でも濃度ムラなく多数
枚良好に印刷でき、大きなサイズの孔版原紙でも光照射
による複写式の製版を高精度に行える製版機能付きの孔
版印刷方法および装置を提供することを目的とする。 【構成】 一部壁面を可撓性及び/又は弾性のダイヤフ
ラム(21)で構成した圧力チャンバ(23)内におい
て、孔版原紙(S)を前記ダイヤフラムと原稿(D)ま
たは印刷用紙(P)との間に支持し、該圧力チャンバを
減圧して該ダイヤフラムの押圧力により孔版原紙と原稿
または印刷用紙を密着させて行う製版機能付き孔版印刷
方法および装置に於いて、前記ダイヤフラムの破断伸度
が100%以上、かつ、100%モジュラスが1000
kg/cm2以下で、好ましくは全光線透過率が30%
以上である孔版印刷方法および装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一部壁面が可撓性又は
弾性のダイヤフラムにより構成された圧力チャンバを備
えてなる減圧押圧式の孔版印刷方法及び装置に関し、特
に、感熱性の孔版原紙を光照射により複写式に製版する
機能を伴った減圧押圧式の孔版印刷方法及び装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】押圧式の孔版印刷装置としては、基台
と、該基台に一端がヒンジ接続された押圧板と、該基台
に載置されたスポンジ等による弾性体製の印刷用紙載置
台とを備えた孔版印刷装置であって、該押圧板が枠体と
該枠体内に装着されたステージガラスとから構成され、
該ステージガラスの印刷用紙載置台に対向する側に孔版
原紙を取り付けるられるように構成すると共に該ステー
ジガラスの反対側に光照射手段としてのランプハウスを
取り付けられるように構成した製版機能付きの孔版印刷
装置が既に知られており、これは、例えば実公昭57−
15814号、実公平4−11803号の各公報に示さ
れている。
【0003】上述の如き製版機能付きの孔版印刷装置に
おいては、ステージガラスの印刷用紙載置台に対向する
側に感熱性の孔版原紙を取り付け、印刷用紙載置台に原
稿を載置し、押圧板により孔版原紙を印刷用紙載置台上
の原稿に押し付け、この押し付け状態にてステージガラ
ス部分に取り付けたランプハウスの閃光バルブなどを発
光動作させて孔版原紙と原稿との重ね合わせ体に光線を
照射することにより、孔版原紙に穿孔画像を形成させ、
複写式に製版が行われる。
【0004】また、印刷操作時は、孔版原紙のステージ
ガラス側の面にインキを載置し、当該押圧板の押し下げ
回動操作によって前記押圧板に装着されている孔版原紙
を印刷用紙載置台上の印刷用紙に押し付けることにより
孔版印刷を行う。かかる製版機能付き孔版印刷装置は、
手動式のものであり、手による当該押圧板の押し下げ回
動操作によって孔版の製版および印刷を行う。
【0005】光照射による複写式の製版においては、孔
版原紙と原稿とが全体に亘って所定の密着力をもって一
様に密着している必要があり、さもないと原稿画像に忠
実な穿孔画像が孔版原紙に形成されない。上述の如き押
し下げ回動操作による製版方法に於て孔版原紙と原稿と
の全体に亘って所定の密着力が得られるのは実用的には
せいぜいB5〜A4サイズ程度までであり、製版可能な
サイズに自ずと限界がある。
【0006】また上述の如き印刷方法に於いて均一な印
刷を行うためには印刷面全面に均一に印刷押圧力が作用
することが必要であるが、押圧板が回転式であること、
押圧板の押し下げ回動操作力が直接的に印刷押圧力とし
て印刷面に作用すること等により、印刷面に作用する印
刷押圧力が不均一になりがちであり、印刷濃度の均一性
に優れた孔版印刷画像が得られ難い。このことは印刷面
が大きくなるほど顕著なものになり、実用的な孔版印刷
の用紙サイズはせいぜいB5〜A4程度である。
【0007】また上述の如き孔版印刷装置に於いては、
孔版原紙に与えられた印刷インキの層に対して貫層方向
の押圧力が作用するため、孔版原紙の一部にのみ印刷イ
ンキを与えても孔版印刷のための印刷インキに押圧力が
作用する度に印刷インキの層が伸展拡張し、無駄になる
印刷インキ量が多くなる。このことは、特公昭54−2
3601号公報に示されている如き形状を自己保持でき
る硬度の各色の印刷インキを各々インキ塊として載置さ
れた孔版原紙を用いて多色印刷を行う場合にも生じ、こ
の場合は無駄になる印刷インキ量の増加だけでなく、印
刷枚数が多いと、各色の印刷インキ塊の伸展拡張により
各色の印刷インキが混じり合うようになり、適正な色分
けの多色印刷が行われなくなる。
【0008】上述の如き問題点に着目し、印刷面が大き
くても所定濃度、均一濃度の孔版印刷を簡便且つ迅速に
行うことができる孔版印刷方法および装置として、形状
を自己保持できる硬度の印刷インキを用い、当該印刷イ
ンキを孔版原紙上にインキ塊として載置し、一部壁面を
可撓性または弾性の少なくとも何れか一方を備えたダイ
ヤフラムにより構成された圧力チャンバ内に前記孔版原
紙をそのインキ塊載置面側をダイヤフラム側として当該
ダイヤフラムと対向配置し、前記圧力チャンバを減圧す
ることにより前記ダイヤフラムを前記孔版原紙上のイン
キ塊に密着させると共に前記孔版原紙を被印刷面に密着
させ、前記ダイヤフラムにより前記孔版原紙上のインキ
塊に押圧力を与えて前記被印刷面に密着させ、前記ダイ
ヤフラムにより前記孔版原紙上のインキ塊に押圧力を与
えて前記被印刷面に孔版印刷を行うことを特徴とする減
圧押圧式の孔版印刷方法および装置が、特開平6−27
0523号公報に提案されている。
【0009】また、孔版原紙のサイズが大きくても光照
射による複写式の製版が高精度に且つ迅速に行われ得る
ようにする孔版の製版方法および孔版印刷用製版装置と
して、一部壁面を可撓性または弾性の少なくとも何れか
一方を備えた光透過性のダイヤフラムで構成した圧力チ
ャンバ内に感熱性の孔版原紙と原稿とを重ね合わせ状態
にて前記ダイヤフラムに対向させて固定配置し、前記圧
力チャンバ内を減圧することにより前記ダイヤフラムを
孔版原紙と原稿との重ね合わせ体に密着させ、この密着
状態にてダイヤフラムの外側からランプハウス等の光照
射手段により光線を照射する方法および装置が、特開平
6−328654号公報に提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き圧力チャン
バを利用した製版および印刷においては、製版および印
刷時に前記圧力チャンバ内を減圧し前記ダイヤフラムの
押圧力によって孔版原紙を原稿または被印刷面に密着さ
せる必要がある。
【0011】しかし、製版時の穿孔径や印刷時の印刷濃
度が前記ダイヤフラムの押圧力の強さに比例するため、
前記圧力チャンバの密閉度やダイヤフラムの密着度等が
変動すると製版時の穿孔径や印刷時の印刷濃度も変動し
てしまい、特に、原稿または被印刷面の端辺に近づくに
つれてダイヤフラムによる押圧力が得られにくくなるた
め印刷画像の濃度ムラが生じやすく、一方、大きな画像
を分割して製版した場合には、分割領域が画像に現われ
てしまうという欠点がある。
【0012】また、ダイヤフラムの押圧力が強くても、
それが可撓性あるいは弾性に乏しいと、孔版原紙上に載
置されたインキ塊を印刷時に伸展拡張させてしまい、印
刷を均一濃度で多数枚再現安定性良く行うことが難しく
なり、また、ダイヤフラムの光透過量が少なければ光照
射による複写式の製版を再現安定性良く行うことが難し
くなる。
【0013】本発明は、上述した特開平6−27052
3号や特開平6−328654号の如き孔版印刷用製版
方法または孔版印刷方法において使用される圧力チャン
バのダイヤフラムを改良することにより、大きなサイズ
の印刷面でも濃度ムラなく多数枚良好に印刷できる孔版
印刷方法および装置を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、大きなサイズの孔版原紙でも光照射によ
る複写式の製版を高精度に且つ迅速に行える製版機能付
きの孔版印刷方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、形状を自己保持できる硬度の印刷インキを
用い、当該印刷インキを孔版原紙上にインキ塊として載
置し、一部壁面を可撓性又は弾性の少なくとも何れか一
方を備えたダイヤフラムにより構成した圧力チャンバ内
に前記孔版原紙をそのインキ塊載置面側を当該ダイヤフ
ラムと対向させて配置し、前記圧力チャンバを減圧する
ことにより前記ダイヤフラムを前記孔版原紙上のインキ
塊に密着させると共に前記孔版原紙を被印刷面に密着さ
せ、前記ダイヤフラムにより前記孔版原紙上のインキ塊
に押圧力を加えて前記被印刷面に孔版印刷を行なう孔版
印刷方法において、前記ダイヤフラムの破断伸度が10
0%以上、かつ、100%モジュラスが1000kg/
cm2以下であることを特徴とする孔版印刷方法によっ
て達成される。
【0015】さらに、上記発明において、前記ダイヤフ
ラムとして全光線透過率が30%以上であるものを用い
ることもできる。この場合、孔版原紙として感熱性の孔
版原紙を用い、前記印刷インキを該孔版原紙に載置する
前に予め、前記圧力チャンバ内に該孔版原紙を原稿と重
ね合わせた状態にて前記ダイヤフラムに対向させて配置
し、前記圧力チャンバを減圧することにより前記ダイヤ
フラムを前記孔版原紙と原稿との重ね合わせ体に密着さ
せ、当該密着状態にて前記ダイヤフラムの外側より光線
を照射することにより前記孔版原紙に複写式に穿孔画像
を形成して製版することができる。
【0016】上記の如き本発明の方法は、一部壁面が可
撓性または弾性の少なくとも何れか一方を備えたダイヤ
フラムで構成された圧力チャンバと、該圧力チャンバを
減圧する減圧手段と、該圧力チャンバ内において前記ダ
イヤフラムと被印刷面との間に孔版原紙を支持する孔版
原紙支持手段とを備えてなる減圧式の孔版印刷装置にお
いて、前記ダイヤフラムの破断伸度が100%以上、か
つ、100%モジュラスが1000kg/cm2以下で
あることを特徴とする孔版印刷装置によって実施するこ
とができる。
【0017】該装置において、前記ダイヤフラムとして
全光線透過率が30%以上であるものを用いることもで
きる。この場合、ダイヤフラムの外側より光線を照射し
て感熱性の孔版原紙に複写式に穿孔画像を形成する光照
射手段を上記孔版印刷装置に具備させることにより、製
版機能付きの孔版印刷装置とすることができる。かかる
光照射手段としては、例えば上記した実公昭57−15
814号、実公平4−11803号の各公報に記載の孔
版印刷装置で用いられるランプハウスとその閃光バルブ
を用いることができる。
【0018】前記ダイヤフラムは透明な軟質ポリ塩化ビ
ニル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
EVA、ゴム等の破断伸度が100%以上で100%モジ
ュラスが1000kg/cm2以下で、全光線透過率が
30%以上である可撓性及び/又は弾性を備えた柔軟な
薄膜であれば使用できる。このダイヤフラムは通常圧力
チャンバの壁面の一部としての枠体に張設されるが、こ
の枠体を可撓性のある材質で構成することにより、減圧
時にダイヤフラムが前記孔版原紙と被印刷面または原稿
との重ね合わせ体に接近または接触しやすくなるので、
全面に十分な押圧力が得られ好ましい。しかし、ダイヤ
フラムの破断伸度が100%未満であると、製版および
印刷時にかかる押圧力の再現性を得にくく、また、押圧
力が得られた場合でも印刷時にインキ塊をラッピングす
るように密着変形するのに必要な伸びが得られない。1
00%以上の伸びが可能な場合に於いても、100%モ
ジュラスが1000kg/cm2以上であると、100
%以上の伸びが得られない場合と同様に製版および印刷
時にかかる押圧力の再現性を得にくく、また、押圧力が
得られた場合にも印刷時にインキ塊をラッピングするよ
うに密着変形するのに必要な伸びが得られない。なお、
100%モジュラス及び破断伸度はそれぞれJIS K 6732
の7.5に記載の引張試験および7.6に記載の引裂試験に
準拠したものであり、全光線透過率はJIS K 7105の5.5
に記載の測定方法に準拠したものである。
【0019】本発明で使用する孔版原紙は、孔版原紙を
厚紙、プラスチック等による枠に張設してなる孔版原紙
ユニットであってもよく、枠にインキカバーシートが開
閉可能に貼着された形態のものであってもよい。なお、
この孔版原紙ユニットは実開昭51−132007号公
報に示されている孔版原紙ユニットと実質的に同一構造
のものであってよく、その詳細については当該公報を参
照されたい。また、孔版原紙は、感熱孔版原紙として、
インキ不通過性の熱可塑性プラスチックスフィルムとイ
ンキの通過を自由に許す和紙、織布等によるシート上の
多孔性支持体との積層体により構成されたものを用いる
ことができる。
【0020】また、本発明で使用される印刷インキとし
ては、特公昭54−23601号公報に示されるよう
な、スプレッドメータによる1分値が32以下で、形状
を自己保持できる硬度を有するエマルジョンタイプの印
刷インキであることが好ましく、更にはチキソトロピー
性を有していてもよい。
【0021】
【作用】上述の如き構成によれば、圧力チャンバを減圧
することにより、実質的な静止流体雰囲気にてダイヤフ
ラムの両側に差圧が静圧的に作用し、これによって印刷
時にはダイヤフラムが孔版原紙と被印刷面との重ね合わ
せ体の全面に印刷インキ塊を包むような形に変形し且つ
十分な押圧力をもって密着し、これに応じて孔版原紙と
被印刷面とが全体に亘って再現安定性にすぐれた所定の
密着力をもって一様に相互に密着する。また、上記全光
線透過率を充足するダイヤフラムを用いることにより、
製版時にはダイヤフラムが孔版原紙と原稿との重ね合わ
せ体の全面を再現安定性のある押圧力で密着させた状態
となり、当該状態にてダイヤフラムの外側より光線を照
射することにより、孔版原紙に再現性良く穿孔画像を複
写式に形成することができる。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0023】図1は、本発明の製版機能付き孔版印刷装
置の一例を示したものである。この製版機能付き孔版印
刷装置は上方開口の箱本体1と当該箱本体1に蝶番3に
よって開閉可能に接続された蓋部部材5とからなる箱体
7を有している。
【0024】箱本体1内には印刷用紙載置台9が固定配
置されている。印刷用紙載置台9上にはスポンジ等によ
る弾性部材11が層状に設けられており、また弾性部材
11上面には印刷用紙Pを剥離可能に粘着保持するシリ
コンゴムによる粘着シート12が敷設されており、これ
の平らな上面が印刷用紙載置面13とされている。製版
時には、印刷用紙載置面13上に印刷用紙Pが載置さ
れ、その上に原稿Dが載置され、その上に孔版原紙Sを
載置され、かくして、この孔版印刷装置では、該印刷用
紙載置台9は印刷用紙Pのみならず原稿D及び孔版原紙
Sの支持手段としても機能する。
【0025】蓋部部材5は、図1にて実線により示され
ている如く、箱本体1と重合して箱本体1の上方開口を
閉じる閉位置と、図1にて仮想線により示されている如
く、箱本体1より上方へ回動変位されて箱本体1の上方
開口を開放する開位置との間に回動可能になっている。
【0026】蓋部部材5は前記閉位置にて印刷用紙載置
面13と対向する面部がB5サイズ程度に大きく開口し
た枠体と、該開口を閉じるべく該枠体に張設された可撓
性および/または弾性の光透過性のダイヤフラム21と
から構成されている。
【0027】これにより箱体7は、蓋部部材5が前記閉
位置に位置している状態下にて、一部壁面がダイヤフラ
ム21により構成された圧力チャンバ23を内側に構成
する。
【0028】箱本体1には圧力チャンバ23に連通した
ポート29が設けられており、該ポート29は吸引通路
25を介して圧力チャンバ23を減圧するための吸引ポ
ンプ27と接続されている。
【0029】印刷時には、形状を自己保持できる印刷イ
ンキをインキ塊として孔版原紙S上の所要位置に載置
し、蓋部部材5を開いた状態にてこの孔版原紙Sを印刷
用紙載置面13上の印刷用紙Pの上に載置し、さらに孔
版原紙S上の印刷インキがダイヤフラム21に付着しな
いように孔版原紙S上にインキカバーシートCを被せ
る。また、製版時には、蓋部部材5を開いた状態にて孔
版原紙Sを印刷用紙載置面13上の印刷用紙Pの上に載
置した原稿Dの上に載置する。
【0030】上述の如き装置にて、吸引ポンプ27を吸
引動作させ、ポート29より圧力チャンバ23内の空気
を吸引し、圧力チャンバ23内を減圧すると、圧力チャ
ンバ23はダイヤフラム21により実質的に密閉空間に
されているため、この圧力チャンバ23内の減圧によ
り、ダイヤフラム21が印刷用紙載置台9側に吸引され
る。
【0031】印刷時にはダイヤフラム21が孔版原紙S
上のインキ塊をラッピングするように密着変形すると共
にダイヤフラム21により押されて孔版原紙Sが印刷用
紙載置面13上の印刷用紙Pに密着して印刷が行われ
る。
【0032】製版時にはダイヤフラム21が孔版原紙S
および印刷用紙載置面13上の印刷用紙Pの上に載置し
た原稿Dを印刷用紙載置面13上に密着させた状態にお
いて、ランプハウス41をダイヤフラム21上に載せ、
閃光バルブ43を閃光させて製版が行われる。
【0033】実施例1 上述の如き製版機能付き孔版印刷装置においてダイヤフ
ラムとして下記のフィルムを使用し、以下の如き条件に
て製版および印刷を行った。
【0034】・ダイヤフラム:塩化ビニル樹脂フィルム
(全光線透過率:92%、破断伸度:330%、100
%モジュラス:130kg/cm2) ・印刷インキ:ハイメッシュインク(くろ)(理想科学
工業製) ・孔版原紙:ハイメッシュマスターB5(理想科学工業
製) ・閃光バルブ:プリントランプ(理想科学工業製)
【0035】なお、製版は、上記製版機能付き孔版印刷
装置において、印刷用紙載置面13上の印刷用紙P上に
原稿Dを載置して蓋部部材5を閉位置に回動し、吸引ポ
ンプ27にて圧力チャンバ23内を減圧した後、上記プ
リントランプを閃光バルブ43として取り付けたB6サ
イズの理想科学工業製プリントハウス41をダイヤフラ
ム21上に載せて、プリントランプに通電して閃光させ
て行った。製版は1回目の製版領域の一辺が2回目の製
版領域の一辺に2〜3mm重なるように2回にわけてB
5サイズの領域を分割製版して行った。
【0036】次いで、前記蓋部部材5を開位置に回動
し、前記孔版原紙にインキを厚さ5mm載せて前記原稿
を剥離し、該孔版原紙を前記印刷用紙載置面13上の印
刷用紙P上に載置した後、前記蓋部部材5を閉位置に回
動した。そして、前記吸引ポンプ27にて圧力チャンバ
23内を減圧することにより、前記印刷用紙上に印刷を
行った。
【0037】その結果、原稿の画像を孔版原紙に複写式
に製版することができた。さらに、分割製版による穿孔
状態の違いも見られなかった。また、100枚印刷を行
っても印刷画像にカスレが見られず、枚数毎の印刷濃度
にも違いは見られなかった。
【0038】実施例2 ダイヤフラムとして下記のフィルムを使用した以外、実
施例1と同様の条件で製版および印刷を行った。
【0039】・ダイヤフラム:ウレタン樹脂フィルム
(全光線透過率:87%、破断伸度:544%、100
%モジュラス:68kg/cm2
【0040】この条件で製版を行ったところ、原稿の画
像を孔版原紙に複写式に製版することができた。さら
に、分割製版による穿孔状態の違いも見られなかった。
また、100枚印刷を行っても印刷画像にカスレが見ら
れず、枚数毎の印刷濃度にも違いは見られなかった。
【0041】実施例3 ダイヤフラムとして下記のフィルムを使用した以外、実
施例1と同様の条件で製版および印刷を行った。
【0042】・ダイヤフラム:アクリル樹脂フィルム
(全光線透過率:92%、破断伸度:120%、100
%モジュラス:280kg/cm2
【0043】この条件で製版を行ったところ、原稿の画
像を孔版原紙に複写式に製版することができた。さら
に、分割製版による穿孔状態の違いも見られなかった。
また、100枚印刷を行っても印刷画像にカスレが見ら
れず、枚数毎の印刷濃度にも違いは見られなかった。
【0044】実施例4 ダイヤフラムとして下記のフィルムを使用した以外、実
施例1と同様の条件で製版および印刷を行った。
【0045】・ダイヤフラム:ポリプロピレンフィルム
(全光線透過率:32%、破断伸度:110%、100
%モジュラス:800kg/cm2
【0046】この条件で製版を行ったところ、原稿の画
像を孔版原紙に複写式に製版することができた。さら
に、分割製版による穿孔状態の違いも見られなかった。
また、100枚印刷を行っても印刷画像にカスレが見ら
れず、枚数毎の印刷濃度にも違いは見られなかった。
【0047】比較例1 ダイヤフラムとして下記のフィルムを使用した以外、実
施例1と同様の条件で製版および印刷を行った。
【0048】・ダイヤフラム:ポリエステル樹脂フィル
ム(全光線透過率:94%、破断伸度:130%、10
0%モジュラス:1600kg/cm2
【0049】この条件で製版を行ったところ、原稿の画
像を孔版原紙に複写式に製版することができた。さら
に、分割製版による穿孔状態の違いも見られなかった。
しかし、30枚程度の印刷でインキ層が伸展拡張してし
まい、印刷画像にカスレがみられた。
【0050】比較例2 ダイヤフラムとして下記のフィルムを使用した以外、実
施例1と同様の条件で製版および印刷を行った。
【0051】・ダイヤフラム:ポリプロピレンフィルム
(全光線透過率:26%、破断伸度:170%、100
%モジュラス:700kg/cm2
【0052】この条件で製版を行ったところ、原稿の画
像を孔版原紙に複写式に製版することができなかった。
【0053】比較例3 ダイヤフラムとして下記のフィルムを使用した以外、実
施例1と同様の条件で製版および印刷を行った。
【0054】・ダイヤフラム:ポリプロピレンフィルム
(全光線透過率:90%、破断伸度:55%、55%モ
ジュラス:600kg/cm2
【0055】この条件で製版を行ったところ、原稿の画
像を孔版原紙に複写式に製版することができた。さら
に、分割製版による穿孔状態の違いも見られなかった。
しかし、30枚程度の印刷でインキ層が伸展拡張してし
まい、印刷画像にカスレがみられた。
【0056】
【発明の効果】以上のように、一部壁面を特定のダイヤ
フラムで構成した圧力チャンバを用いた本発明の孔版印
刷方法および装置によれば、圧力チャンバの減圧時にダ
イヤフラムが孔版原紙と被印刷面または原稿の全体に亘
って再現安定性にすぐれた所定の密着力をもって一様に
密着するので、製版時は原稿の画像を孔版原紙に複写式
に良好に製版することができるのみならず分割製版も良
好に行なうことができ、印刷時にはダイヤフラムが孔版
原紙と被印刷面との重ね合わせ体の全面に印刷インキ塊
を包むような形に変形し且つ十分な押圧力をもって均一
に密着するので、再現性良く多数枚の印刷を行うことが
でき、多色印刷も適性な色分けのもとに行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔版印刷装置の具体例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 箱本体 3 蝶番 5 蓋部部材 7 箱体 9 印刷用紙載置台 11 弾性部材 12 粘着シート 13 印刷用紙載置面 19 原稿載置面 21 ダイヤフラム 23 圧力チャンバ 25 吸引通路 27 吸引ポンプ S 孔版原紙 C インキカバーシート P 印刷用紙 D 原稿

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状を自己保持できる硬度の印刷インキ
    を用い、当該印刷インキを孔版原紙上にインキ塊として
    載置し、一部壁面を可撓性又は弾性の少なくとも何れか
    一方を備えたダイヤフラムにより構成した圧力チャンバ
    内に前記孔版原紙をそのインキ塊載置面側を当該ダイヤ
    フラムと対向させて配置し、前記圧力チャンバを減圧す
    ることにより前記ダイヤフラムを前記孔版原紙上のイン
    キ塊に密着させると共に前記孔版原紙を被印刷面に密着
    させ、前記ダイヤフラムにより前記孔版原紙上のインキ
    塊に押圧力を加えて前記被印刷面に孔版印刷を行なう孔
    版印刷方法において、前記ダイヤフラムの破断伸度が1
    00%以上、かつ、100%モジュラスが1000kg
    /cm2以下であることを特徴とする孔版印刷方法。
  2. 【請求項2】 前記ダイヤフラムの全光線透過率が30
    %以上であることを特徴とする請求項1に記載の孔版印
    刷方法。
  3. 【請求項3】 前記孔版原紙は感熱性の孔版原紙であっ
    て、前記印刷インキを載置する前に予め、前記圧力チャ
    ンバ内に該孔版原紙を原稿と重ね合わせた状態にて前記
    ダイヤフラムに対向させて配置し、前記圧力チャンバを
    減圧することにより前記ダイヤフラムを該孔版原紙と原
    稿との重ね合わせ体に密着させ、当該密着状態にて前記
    ダイヤフラムの外側より光線を照射することにより複写
    式に該孔版原紙に穿孔画像を形成したことを特徴とする
    請求項2に記載の印刷方法。
  4. 【請求項4】 一部壁面を可撓性または弾性の少なくと
    も何れか一方を備えたダイヤフラムで構成した圧力チャ
    ンバと、該圧力チャンバを減圧する減圧手段と、前記圧
    力チャンバ内において前記ダイヤフラムと被印刷面との
    間に孔版原紙を支持する孔版原紙支持手段とを備えてな
    る減圧式の孔版印刷装置において、前記ダイヤフラムの
    破断伸度が100%以上、かつ、100%モジュラスが
    1000kg/cm2以下であることを特徴とする孔版
    印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記ダイヤフラムの全光線透過率が30
    %以上であることを特徴とする請求項4に記載の孔版印
    刷装置。
  6. 【請求項6】 前記ダイヤフラムの外側より光線を照射
    して圧力チャンバ内に前記ダイヤフラムに対向させて配
    置された孔版原紙に複写式に穿孔画像を形成するための
    光照射手段を備えていることを特徴とする請求項5に記
    載の孔版印刷装置。
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