JP2000085227A - 孔版印刷用原版 - Google Patents

孔版印刷用原版

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JP2000085227A
JP2000085227A JP10258741A JP25874198A JP2000085227A JP 2000085227 A JP2000085227 A JP 2000085227A JP 10258741 A JP10258741 A JP 10258741A JP 25874198 A JP25874198 A JP 25874198A JP 2000085227 A JP2000085227 A JP 2000085227A
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frame
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printing
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JP10258741A
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Inventor
Hirokazu Kanai
宏和 金井
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】穿孔画像部が枠体の近傍に形成されていても印
刷が正常に行えるような孔版印刷用原版を提供する。 【解決手段】孔版印刷用原版1は、開口2aを有する矩
形の枠体2と、枠体2の一方の面に設けられた孔版原紙
3と、枠体2の他方の面に設けられたインキ不通過性シ
ート4を有している。枠体2はインキ不通過性を備えた
スポンジ、ゴム等の弾性材料で構成される。孔版印刷用
原版1を製版する。インキ不通過性シート4を開き、枠
体2の内部にある孔版原紙3の上にインキ10を載せ
る。孔版原紙3を下面にして孔版印刷用原版1を押圧板
8の下面に取り付ける。台座7の上に印刷用紙9を載せ
る。押圧板8を台座7に向けて押圧する。押圧板8を台
座7に押しつけると、弾性を有する枠体2は厚さ方向に
潰れる。枠体2に近いインキ10と、離れた位置にある
インキ10には、同等の圧力が加わる。枠体2の近傍の
穿孔画像部を掠れなしで良好に印刷できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、簡易印刷器や孔
版スタンプに使用される孔版印刷用原版に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、簡易印刷器は、簡単に多色印
刷等ができるため一般的に使用されている。この簡易印
刷器は、基台と、基台の一縁部に回動可能に取り付けら
れた押圧板を有している。基台の上面には、印刷用紙が
載置されるスポンジ等の弾性体からなる台座が設けられ
ている。押圧板の下面には孔版印刷用原版が取り付けら
れる。押圧板の下面に孔版印刷用原版を取り付け、前記
台座の上の印刷用紙を載せ、前記押圧板を前記基台側に
回動させれば、孔版印刷用原版を印刷用紙の上面に接触
させることができる。
【0003】この簡易印刷器に使用される前記従来の孔
版印刷用原版は、厚紙、厚手の樹脂シート等からなる枠
体を有している。この枠体の外形は通常矩形であり、中
央には矩形の開口が形成されている。枠体の一方の面に
は孔版原紙が接着されている。枠体の他方の面には、前
記開口を覆う可撓性のインキ不通過性シートが接着され
ている。
【0004】この孔版印刷用原版を製版するには、孔版
原紙に原稿を重ねた状態でフラッシュし、原稿画像の発
熱によって孔版原紙を原稿画像のパターンに穿孔する。
あるいは、サーマルヘッドで孔版原紙を直接製版しても
よい。印刷に際しては、製版済の孔版印刷用原版のイン
キ不通過性シートを開き、孔版原紙の穿孔画像部に所望
の色のインキを置き、その後インキ不通過性シートを閉
じる。この状態において、インキは、枠体と、孔版原紙
と、インキ不通過性シートで区画された空間内に収納さ
れる。孔版原紙の側を下にして上述した簡易印刷器の押
圧板にセットする。その後台座に印刷用紙をセットし、
押圧板を印刷用紙に対して押圧する。孔版印刷用原版の
枠体内に収められたインキは、圧力を加えられ、孔版原
紙の穿孔画像部から外に押し出されて印刷用紙に転移す
る。これによって押圧式の孔版印刷が完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の孔版印刷用原版を使用する印刷において、孔版
原紙に形成された穿孔画像枠部の内、枠体からある程度
離れた部分には適当な押圧力が加わる。このため、この
部分の穿孔画像部に設けられたインキにも適当な押圧力
が加わり、正常な印刷が行われる。
【0006】しかしながら、枠体の近傍に穿孔画像部が
存在する場合には、上述したように枠体が比較的固くて
変形しにくい厚紙や厚手の樹脂シートで構成されている
ために、押圧板による押圧力は枠体の近傍に存在するイ
ンキに加わりにくい。従って、枠体近傍の穿孔画像部の
印刷は行えないか、又は行えたとしても掠れた印刷画像
となっていた。
【0007】本発明は、枠体に接着された孔版原紙にお
いて、穿孔画像部が枠体の近傍に形成されていても、印
刷が正常に行えるような孔版印刷用原版を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された孔
版印刷用原版(1)は、変形可能な枠体(2)と、前記
枠体の一方の面に設けられる孔版原紙(3)と、前記枠
体の他方の面に設けられるインキ不通過性シート(4)
を含んでいる。
【0009】請求項2に記載された孔版印刷用原版は、
中央に開口(2a)を有する変形可能な枠体(2)と、
前記枠体の一方の面に設けられて前記開口を覆う孔版原
紙(3)と、前記枠体の他方の面に設けられて前記開口
を覆うインキ不通過性シート(4)とを含んでいる。
【0010】請求項3に記載された孔版印刷用原版は、
請求項1記載の孔版印刷用原版において、前記インキ不
通過性シート(4)の一縁辺が、前記枠体(2)の一縁
辺に対して取り付けられていることを特徴としている。
【0011】請求項4に記載された孔版印刷用原版は、
請求項1記載の孔版印刷用原版(1)において、前記イ
ンキ不通過性シート(4)が、前記枠体(2)に対して
別体に構成されており、印刷時に前記枠体(2)に対し
て取り付けられることを特徴としている。
【0012】請求項5に記載された孔版印刷用原版は、
請求項1記載の孔版印刷用原版において、前記枠体
(2)が弾性材料により構成されていることを特徴とし
ている。
【0013】請求項6に記載された孔版印刷用原版は、
請求項5記載の孔版印刷用原版において、前記弾性材料
が、スポンジとゴムからなる群から選択されたことを特
徴としている。
【0014】
【作用】孔版原紙を製版し、インキ不通過性シートを開
いて枠体の内部にインキを配置し、インキ不通過性シー
トを閉める。この孔版印刷用原版の孔版原紙を印刷用紙
に接触させ、インキ不通過性シート側から圧力を加え
る。枠体は変形可能なので、圧力を受けて厚さ方向に圧
縮される。枠体の近傍に配置されたインキにも適切な圧
力が加わり、枠体の近傍の孔版原紙に形成された穿孔画
像も良好に印刷できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図4を参照して本発明の実
施の形態の孔版印刷用原版1と、これを利用して印刷を
行う押圧式の孔版印刷装置の基本構造の一例を説明す
る。図1及び図2に本例の孔版印刷用原版1を示す。孔
版印刷用原版1は、中央に矩形の開口2aを有する矩形
の枠体2を有している。枠体2は内部にインキを充填で
きる程度の厚さを有しており、例えば葉書大の孔版印刷
用原版1の場合は、厚さ3〜4mm程度に設定される。
【0016】本発明における枠体2には、外力を受けて
変形しうる性質が必要である。また、内部に封入される
インキが漏れないことが必要である。本例の枠体2は、
ある程度のインキ不通過性を備えた弾性材料で構成され
ている。このような弾性材料としては、スポンジ、ゴム
等をあげることができる。
【0017】枠体2の一方の面には矩形の孔版原紙3が
設けられている。孔版原紙3の外形は枠体2の外形に一
致しており、孔版原紙3は枠体2の一方の面の全面に接
着されて開口2aを完全に覆っている。
【0018】孔版原紙3は、熱可塑性樹脂フィルムと多
孔性支持体の積層体から構成されており、この孔版原紙
3の多孔性支持体側が枠体2の一方の面に接着されてい
る。
【0019】熱可塑性樹脂フィルムとしては、例えば、
ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、その他の
重合体等を用いることができる。
【0020】多孔性支持体としては、加熱時に実質的に
穿孔性を有さず、印刷時にインキが通過する性質を備え
ていればよい。薄葉紙、抄造紙、不織布、織物、スクリ
ーン紗などを用いることができる。これらの材料として
は、マニラ麻・コウゾ・ミツマタ・パルプ等の天然繊
維、ポリエステル・ビニロン・ナイロン・レイヨン等の
合成繊維が用いられ、これらは単独で又は二種以上混合
して用いることができる。
【0021】枠体2の他方の面には矩形のインキ不通過
性シート4が設けられている。インキ不通過性シート4
の外形は枠体2の外形に一致している。インキ不通過性
シート4の一縁辺は枠体2の他方の面の一縁辺に接着さ
れている。インキ不通過性シート4は、枠体2の他方の
面に被せれば開口2aを完全に覆う。図1に示すよう
に、インキ不通過性シート4を持ち上げれば開口2aが
露出する。
【0022】本例では、インキ不通過性シート4は枠体
2の一縁辺のみが枠体2に接着されており、他の部分は
枠体2の上面に密着するだけである。しかしながら、枠
体2内にインキを充填した後に、枠体2の全面にインキ
不通過性シート4を接着できるようにしても良い。ま
た、枠体2とインキ不通過性シート4を分離して用意し
ておき、インキ充填後にインキ不通過性シート4を枠体
2の全面に接着できるようにしてもよい。
【0023】図3及び図4に、前記孔版印刷用原版1を
用いて孔版印刷を行う押圧式の孔版印刷装置の構造と、
前記孔版印刷用原版1及び前記孔版印刷装置を用いて行
う押圧式の孔版印刷の手順を示す。
【0024】この孔版印刷装置5は、基台6と、基台6
の一縁辺に回動可能に連結された押圧板8を有してい
る。基台6の上面には台座7が設けられている。台座7
は、スポンジ等の弾性材料により構成されている。台座
7に対面する押圧板8の下面には、前記孔版印刷用原版
1を固定する固定手段が設けられている。
【0025】印刷の手順を説明する。前記孔版印刷用原
版1を製版する。インキ不通過性シート4を開き、枠体
2の開口2aの内部にある孔版原紙3の上にインキ10
を載せる。多色印刷を行う場合は、穿孔画像部ごとに異
なる色のインキ10を載せる。インキ10を載せたらイ
ンキ不通過性シート4を閉める。
【0026】孔版原紙3を下面にして孔版印刷用原版1
を押圧板8の下面に取り付ける。台座7の上に印刷用紙
9を載せる。押圧板8を台座7に向けて押圧する。図3
は、押圧板8を閉じた状態を示す。押圧板8の孔版原紙
3は印刷用紙9に接しているが、押圧板8には下向きの
力は加えておらず、孔版印刷用原版1には圧力は加わっ
ていない。
【0027】図4は、押圧板8に矢印で示す下向きの力
を加えて台座7に押しつけた状態、即ち印刷状態を示し
ている。孔版印刷用原版1には圧力が加わっており、弾
性を有する枠体2は厚さ方向に潰れている。枠体2内の
インキ10には均一に圧力が加わっている。即ち、枠体
2に近いインキ10と、枠体2から離れた位置にあるイ
ンキ10には、同等の圧力が加わっている。圧力を加え
られたインキ10は、孔版原紙3の穿孔画像部を通過し
て印刷用紙9に転移する。これによって孔版印刷が完了
する。
【0028】このように、本例によれば、孔版印刷用原
版1の枠体2が圧力を受けて変形可能なので、枠体2に
近接した位置にあるインキにも、簡単な構造の押圧式印
刷装置を用いて適当な圧力を加えることができる。従っ
て、枠体2近傍の穿孔画像部を掠れなしで良好に印刷す
ることができる。
【0029】次に、本例の孔版印刷用原版1を用いて印
刷を行うことができる押圧式の印刷装置のさらに具体的
な構成を説明する。図5は、孔版印刷装置15の構成を
示す斜視図である。この孔版印刷装置15は製版装置と
しての機能も有する。
【0030】支持台16上には台座17が設けられてい
る。台座17は、スポンジ体の表面にゴム粘着板を設け
たものである。支持台16には、押圧板18が軸19を
介して回動可能に取り付けられている。押圧板18の中
央には矩形の開口20が形成されている。押圧板18の
下面には、開口20の縁部に沿って孔版印刷用原版1の
取り付け枠21が設けられている。取り付け枠21に取
り付けた孔版印刷用原版1は、押圧板18を支持台16
上に配置した場合、台座17上に設けた印刷用紙に接す
る。押圧板18の開口20の上面側には、光照射ユニッ
ト22が着脱可能に取り付けられる。
【0031】製版時、台座17の上に原稿を置く。押圧
板18の下面に孔版印刷用原版1を熱可塑性樹脂フィル
ムを下にして取り付ける。押圧板18の上面に光照射ユ
ニットを取り付ける。押圧板18を台座17に押しつけ
て孔版印刷用原版1の熱可塑性樹脂フィルムを原稿に密
着させる。光照射ユニットから光を照射すれば、原稿画
像が発熱して熱可塑性樹脂フィルムを溶融穿孔し、製版
が完了する。
【0032】印刷時、台座17の上に印刷用紙を置き、
押圧板18の下面に孔版印刷用原版1を取り付ける。孔
版印刷用原版1は製版され、印刷インキを封入されてい
る。押圧板18を台座17側に押しつけ、孔版印刷用原
版1を印刷用紙に密着させる。印刷インキが孔版原紙3
の穿孔画像部から印刷用紙に転移して孔版印刷が完了す
る。
【0033】本例の孔版印刷用原版1は、スタンプの版
として用いることができる。図6〜図8は、本例の孔版
印刷用原版1を用いることができるスタンプの第1の例
を示す。この孔版スタンプ25の基体26は、中空略円
筒形のケース部27と、該ケース部27の下端部に設け
られた開口に突設された略4角形のフランジ部28とに
よって構成されている。フランジ部28の周縁辺は下方
に曲折されて枠部28aとされており、該枠部28aの
内方には第1の弾性材29が保持・固定されている。こ
の弾性材29は、下面に粘着層30が設けられており、
孔版印刷原版1を粘着保持できるようになっている。
【0034】基体26のケース部27内にある弾性材2
9の上面には第1の接点板31が設けられており、この
接点板31の中央部には電池32が設けられて(−)極
を接続されている。第1の接点板31の上面には、電池
32の回りを囲むように、電池32よりも高い第2の弾
性材33が設けられている。そして、この弾性材33の
上には第2の接点板34が渡設されて前記電池32の
(+)極に所定距離をおいて相対している。第2の接点
板34の周辺部は、ケース部27の内壁に設けられた段
部27aに係止されており、第1の弾性材29の下面を
印刷面に接触させた状態で基体26を下方へ押圧すれ
ば、両弾性材29,33は共に圧縮変形し、第2の接点
板34と電池32の(+)極が接触するように構成され
ている。
【0035】スイッチを構成する前記両接点板31,3
4からそれぞれ導かれているリードは、ケース部27の
内部上方に設けられている報知手段としてのブザ35に
接続されている。
【0036】即ち本実施例の孔版スタンプ25によれ
ば、印刷に適した力で押圧すると、弾性材29,33が
圧縮変形してスイッチを構成する両接点板31,34を
導通させ、ブザ35が作動されるように構成されてい
る。またブザ35の真上にあたるケース部27の頂部に
は、放音孔27bが形成されている。
【0037】製版された孔版印刷用原版1を孔版スタン
プ25の粘着層30に保持させる。本例の孔版スタンプ
25によれば、弾性材29,33の種類や厚さ等が適宜
に設定されていて、印刷面の中央に適当な圧力が加えら
れたところでスイッチを構成する接点板31,34及び
電池32等が導通し、ブザ35が鳴るようになってい
る。従って、このブザ音を目安にしてスタンプを行え
ば、常に適当な押圧力を印刷面に対して均一に加えるこ
とができるので、ムラのない一様な印刷を実現すること
ができる。
【0038】図9は、本例の孔版印刷用原版1を用いる
ことができるスタンプの第2の例を示す。この孔版スタ
ンプ45の板状のホルダ本体40の上面側にはグリップ
部41が設けられており、下面側にはクッション部材4
2が貼着されている。クッション部材42の下面にはゴ
ム粘着板43が貼着されていて、孔版印刷用原版1を粘
着保持できるように構成されている
【0039】孔版印刷用原版1の孔版原紙3を製版した
後、孔版原紙3とインキ不通過性シート4の間に印刷イ
ンキを入れる。インキ不通過性シート4を孔版スタンプ
45のゴム粘着板43に粘着保持させて、原版1を孔版
スタンプ45に取り付ける。そしてグリップ部41を手
に保持し、紙等の被印刷物に対して孔版スタンプ45の
孔版印刷用原版1を押し付けることによって印刷(スタ
ンプ)を行う。
【0040】図10〜図12は、本例の孔版印刷用原版
1を用いることができる孔版スタンプの第3の例を示
す。本例の孔版スタンプ55は、矩形状の板体である基
体56を有している。基体56の上面56bには、グリ
ップ57が設けられ、下面56aには直方体形状の弾性
体58が設けられている。そしてこの弾性体58の下面
には、粘着層59が設けられており、孔版印刷原版1を
粘着保持できるようになっている。
【0041】次に、前記基体56の一対の長縁辺60,
60には、支持部材61が2本づつ着脱自在に設けられ
ている。この支持部材61は、長縁辺60に係合する基
部62と、該基部62から延設された弾性を有する支持
アーム63とによって構成されている。前記基体56に
対して支持部材61を取付けた状態において、前記支持
アーム63は、その基部62側の根元が基体56の表面
に平行となり、その先端は下方にわん曲して弾性体58
に設けられた孔版印刷用原版1よりも下方に位置するよ
うになっている。従って、このような支持部材61を支
えとして孔版スタンプ55を載置面上に置けば、基体5
6及び弾性体58は載置面上に浮いた状態で支えられ、
弾性体58の下面に貼着された孔版印刷用原版1と載置
面とは所定の間隔をおいて対面するようになる。
【0042】次に、以上説明したような支持部材61を
有する孔版スタンプ55の使用方法について説明する。
まず、インクを充填した製版済の孔版印刷用原版1を弾
性体58の粘着層59に取り付ける。図11に示すよう
に、水平な載置面64上に印刷用紙9を置き、その上に
前記孔版スタンプ55を載置する。基体56及び弾性体
58は、4本の支持部材61によって印刷用紙9及び載
置面64上に間隔をおいて支えられる。この状態で孔版
スタンプ55の位置を調整し、印刷用紙9の印刷すべき
部分と孔版印刷用原版1とを任意かつ正確に位置合わせ
する。位置合わせが完了したところで、グリップ57を
握って基体56を下方に押圧し、弾性体58の弾性力を
介して孔版印刷用原版1を印刷用紙9に圧着させ、印刷
を行なう。
【0043】この時、図12に示すように、支持部材6
1の支持アーム63は弾性的に容易に撓むので、上記印
刷操作の妨げになることはない。そして印刷修了後、押
圧力を除けば、支持アーム63は原形に回復する。即ち
基体56及び弾性体58は支持アーム63の弾性力によ
って上方に持ち上げられ、印刷用紙9に圧着された孔版
印刷用原版1も引き剥される。
【0044】このように、この孔版スタンプ55は支持
部材61を有しており、インクの入った孔版印刷用原版
1を載置面64上に浮かした状態で保持できることか
ら、印刷作業の途中で孔版スタンプ55を傍に一時的に
置いても、載置面64をインクで汚すことがない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
枠体2の両面に孔版原紙3とインキ不通過性シート4を
設けた孔版印刷用原版1において、枠体2を弾性材料の
ような変形可能な材料で構成してある。従って押圧印刷
時には枠体2が厚さ方向に潰れるので、枠体2の近傍に
ある穿孔画像部のインキにも十分な圧力が加わる。この
ため、枠体2に近い孔版原紙3の周辺部分の穿孔画像も
十分な画質で印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における孔版印刷用原版1
の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における孔版印刷用原版1
の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態において孔版印刷用原版1
を孔版印刷装置にセットした状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態において孔版印刷装置を用
いて孔版印刷用原版1に圧力を加えた状態を示す図であ
る。
【図5】本発明の孔版印刷用原版1が適用可能な押圧式
の孔版印刷装置の斜視図である。
【図6】本発明の孔版印刷用原版1が適用可能なスタン
プの第1の例の斜視図である。
【図7】本発明の孔版印刷用原版1が適用可能なスタン
プの第1の例の断面図である。
【図8】本発明の孔版印刷用原版1が適用可能なスタン
プの第1の例の平面図である。
【図9】本発明の孔版印刷用原版1が適用可能なスタン
プの第2の例の斜視図である。
【図10】本発明の孔版印刷用原版1が適用可能なスタ
ンプの第3の例の斜視図である。
【図11】本発明の孔版印刷用原版1が適用可能なスタ
ンプの第3の例の側面図である。
【図12】本発明の孔版印刷用原版1が適用可能なスタ
ンプの第3の例の印刷状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷用原版 2 枠体 2a 枠体の開口 3 孔版原紙 4 インキ不通過性シート 5,15 孔版印刷装置 25,45,55 孔版スタンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変形可能な枠体と、前記枠体の一方の面
    に設けられる孔版原紙と、前記枠体の他方の面に設けら
    れるインキ不通過性シートを含む孔版印刷用原版。
  2. 【請求項2】 中央に開口を有する変形可能な枠体と、
    前記枠体の一方の面に設けられて前記開口を覆う孔版原
    紙と、前記枠体の他方の面に設けられて前記開口を覆う
    インキ不通過性シートとを含む孔版印刷用原版。
  3. 【請求項3】 前記インキ不通過性シートの一縁辺が、
    前記枠体の一縁辺に対して取り付けられている請求項1
    記載の孔版印刷用原版。
  4. 【請求項4】 前記インキ不通過性シートが、前記枠体
    に対して別体に構成されており、印刷時に前記枠体に対
    して取り付けられる請求項1記載の孔版印刷用原版。
  5. 【請求項5】 前記枠体が弾性材料により構成されてい
    る請求項1記載の孔版印刷用原版。
  6. 【請求項6】 前記弾性材料が、スポンジとゴムからな
    る群から選択された請求項5記載の孔版印刷用原版。
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JP10258741A Pending JP2000085227A (ja) 1998-09-11 1998-09-11 孔版印刷用原版

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015063042A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 カシオ計算機株式会社 印面材ホルダ

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