JPH09188056A - 孔版印刷方法及び装置並びにインキカバーシート及び孔版原紙ユニット - Google Patents

孔版印刷方法及び装置並びにインキカバーシート及び孔版原紙ユニット

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JPH09188056A
JPH09188056A JP2048096A JP2048096A JPH09188056A JP H09188056 A JPH09188056 A JP H09188056A JP 2048096 A JP2048096 A JP 2048096A JP 2048096 A JP2048096 A JP 2048096A JP H09188056 A JPH09188056 A JP H09188056A
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Masahiro Takahashi
正浩 高橋
Shoji Kurita
章司 栗田
Teru Ikezawa
輝 池澤
Hideo Watanabe
秀夫 渡辺
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔版原紙(S)のインキ塊載置面側をインキ
カバーシート(C)で覆い、一部壁面を可撓性又は弾性
のダイヤフラム(21)により構成した圧力チャンバ
(23)内に該孔版原紙をインキカバーシートをダイヤ
フラムと対向させて配置し、圧力チャンバを減圧するこ
とによりダイヤフラムをインキカバーシートを介して孔
版原紙上のインキ塊に密着させると共に孔版原紙を被印
刷面に密着させ、ダイヤフラムの押圧力により被印刷面
に孔版印刷を行なう孔版印刷方法において、印刷時にイ
ンキカバーシートとダイヤフラムの間に空気溜りが生じ
たり、両者が貼着するのを防止し、均一な印刷画像濃度
と良好な操作性を達成する。 【解決手段】 インキカバーシートとして、少なくとも
ダイヤフラムと接触する面が粗面である薄膜を用いる。
インキカバーシートの粗面は、表面処理又はフィラーの
練り込みにより生成されたものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一部壁面が可撓性
又は弾性のダイヤフラムにより構成された圧力チャンバ
を備えてなる減圧押圧式の孔版印刷方法、並びに、該方
法で使用するに好適な孔版印刷装置、インキカバーシー
ト及び孔版原紙ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】押圧式の孔版印刷装置としては、基台
と、該基台に一端がヒンジ接続された押圧板と、該基台
に載置されたスポンジ等による弾性体製の印刷用紙載置
台とを備えた孔版印刷装置であって、該押圧板が枠体と
該枠体内に装着されたステージガラスとから構成され、
該ステージガラスの印刷用紙載置台に対向する側に孔版
原紙を取り付けられるように構成した孔版印刷装置が既
に知られており、これは、例えば実公昭57−1581
4号、実公平4−11803号の各公報に示されてい
る。
【0003】上述の如き孔版印刷装置においては、印刷
時、孔版原紙のステージガラス側の面にインキを載置
し、当該押圧板の手による押し下げ回動操作によって前
記押圧板に装着されている孔版原紙を印刷用紙載置台上
の印刷用紙に押し付けることにより孔版印刷を行う。
【0004】かかる手動式の孔版印刷装置において均一
な印刷を行うためには、印刷面全面に均一に印刷押圧力
を作用させることが必要であるが、押圧板が回転式であ
り、押圧板の押し下げ回動操作力が直接的に印刷押圧力
として印刷面に作用すること等に起因して、印刷面に作
用する印刷押圧力が不均一になりがちであり、印刷濃度
の均一性に優れた孔版印刷画像が得られ難い。このこと
は、印刷面が大きくなるほど顕著なものになり、実用的
な孔版印刷の用紙サイズはせいぜいB5〜A4程度であ
る。
【0005】また上述の如き孔版印刷装置に於いては、
孔版印刷原紙に与えられた印刷インキの層に対して貫層
方向の押圧力が作用するため、孔版原紙の一部にのみ印
刷インキを与えても孔版印刷のために印刷インキに押圧
力が作用する度に印刷インキの層が伸展拡張し、無駄に
なる印刷インキ量が多くなる。このことは、特公昭54
−23601号公報に示されている如き形状を自己保持
できる硬度の各色の印刷インキを各々インキ塊として載
置された孔版原紙を用いて多色印刷を行う場合にも生
じ、この場合は無駄になる印刷インキ量の増加だけでな
く、印刷枚数が多いと、各色の印刷インキ塊の伸展拡張
により各色の印刷インキが混じり合うようになり、適正
な色分けの多色印刷が行われなくなる。
【0006】上述の如き問題点に着目し、印刷面が大き
くても所定濃度、均一濃度の孔版印刷を簡便且つ迅速に
行うことができる孔版印刷方法および装置として、形状
を自己保持できる硬度の印刷インキを用い、当該印刷イ
ンキを孔版原紙上にインキ塊として載置し、一部壁面を
可撓性または弾性の少なくとも何れか一方を備えたダイ
ヤフラムにより構成された圧力チャンバ内に前記孔版原
紙をそのインキ塊載置面側をダイヤフラム側として当該
ダイヤフラムと対向配置し、前記圧力チャンバを減圧す
ることにより前記ダイヤフラムを前記孔版原紙上のイン
キ塊に密着させると共に前記孔版原紙を被印刷面に密着
させ、前記ダイヤフラムにより前記孔版原紙上のインキ
塊に押圧力を与えて密着させ、前記ダイヤフラムにより
前記孔版原紙上のインキ塊に押圧力を与えて前記被印刷
面に孔版印刷を行うことを特徴とする減圧押圧式の孔版
印刷方法及び装置が、特開平6−270523号公報に
提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き圧力チャン
バを利用した印刷方法および装置においては、ダイヤフ
ラムを均一な力で引っ張りながらシワなく張設すること
が必要であり、印刷毎にダイヤフラムを張設し直すとす
れば非常に手間がかかる。したがって、通常、ダイヤフ
ラムを繰り返し使用できるように予めシワなく張設して
おき、印刷時にダイヤフラムに印刷インキが直接接触し
ないように、孔版原紙のインキ塊の上にインキカバーシ
ートを載置し、ダイヤフラムがインキカバーシートを介
してインキ塊に押圧力を加えるようにされる。また、こ
のために、インキカバーシートが予め開閉可能に設けら
れた孔版原紙ユニットが好適に用いられる。
【0008】しかし、この場合、圧力チャンバを減圧し
て印刷する際にダイヤフラムとインキカバーシートが密
着するため、印刷後にインキカバーシートとダイヤフラ
ムが貼り付いてしまい、孔版原紙ユニットの取り外し操
作の障害となるだけでなく、印刷時にもインキカバーシ
ートとダイヤフラムとの間に疱状の空気溜りが生じやす
く、この場合、空気溜りの箇所では十分な押圧力がイン
キ塊に与えられず、印刷画像の濃度が低下してしまい、
その結果、均一濃度の印刷画像が得られないという欠点
があった。
【0009】本発明は、上述した特開平6−27052
3号公報の如き孔版印刷方法において印刷時にインキカ
バーシートとダイヤフラムとの間に空気溜りが形成され
たり、両者が貼り付くことを防止し、均一な印刷画像濃
度と実用的な操作性を達成することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、形状を自己保持できる硬度の印刷インキを
用い、当該印刷インキを孔版原紙上にインキ塊として載
置するとともに該インキ塊載置面側をインキカバーシー
トで覆い、一部壁面を可撓性又は弾性の少なくとも何れ
か一方を備えたダイヤフラムにより構成した圧力チャン
バ内に前記孔版原紙を前記インキカバーシートを当該ダ
イヤフラムと対向させて配置し、前記圧力チャンバを減
圧することにより前記ダイヤフラムを前記インキカバー
シートを介して前記孔版原紙上のインキ塊に密着させる
と共に前記孔版原紙を被印刷面に密着させ、前記ダイヤ
フラムにより前記孔版原紙上のインキ塊に押圧力を加え
て前記被印刷面に孔版印刷を行なう孔版印刷方法におい
て、前記インキカバーシートの少なくとも前記ダイヤフ
ラムと接触する面が粗面であることを特徴とする孔版印
刷方法によって達成される。
【0011】すなわち、本発明においては、インキカバ
ーシートの少なくともダイヤフラムと接触する面が粗面
であるため、圧力チャンバを減圧した時でも、インキカ
バーシートとダイヤフラムとの間に空気の通路が確保さ
れ、両者はその間に空気溜りを形成することなく密着す
る。したがって、圧力チャンバの減圧時、実質的な静止
流体雰囲気にてダイヤフラムの両面に差圧が静圧的に作
用し、ダイヤフラムが孔版原紙と被印刷面との重ね合わ
せ体の全面にインキカバーシートを介して印刷インキ塊
を包むような形で変形し且つ十分な押圧力をもって密着
するとともに、孔版原紙と被印刷面とが全体に亘って再
現安定性にすぐれた所定の密着力をもって一様に相互に
密着するので、均一濃度の画像が得られる。また、圧力
チャンバの減圧を解除すればインキカバーシートとダイ
ヤフラムとの間に空気が流通するので、印刷後にインキ
カバーシートの取り外しや孔版原紙の交換も容易に行え
る。
【0012】かくして、本発明の孔版印刷方法は、一部
壁面を可撓性または弾性の少なくとも何れか一方を備え
たダイヤフラムで構成した圧力チャンバと、該圧力チャ
ンバを減圧する減圧手段と、前記圧力チャンバ内におい
て前記ダイヤフラムと被印刷面との間に孔版原紙を支持
する孔版原紙支持手段とを備えてなる減圧式孔版印刷装
置において、該孔版印刷装置は、前記ダイヤフラムと前
記孔版原紙との間に敷設して使用されるインキカバーシ
ートを備え、該インキカバーシートの少なくとも前記ダ
イヤフラムと接触する面が粗面であることを特徴とする
減圧式孔版印刷装置によって実施することができる。
【0013】本発明において使用するインキカバーシー
トは、ダイヤフラムとの接触面が粗面であり、両者が密
着した場合でも両者の間に空気の流通を許すものであれ
ば如何なるものであってもよいが、好適には、軟質ポリ
塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、
ポリエーテル、ポリスチレン、ナイロン、ポリビニルア
ルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ
カーボネート、ゴム等の薄膜即ちフィルムであって、そ
の少なくとも一方の面がマット調であるものが使用され
る。かかるマット調のフィルムとしては、表面処理やフ
ィラーの練り込みによりマット調の面を備えたものが挙
げられ、具体的には、梨地のベルト上に流延して作成し
たフィルム、フィラーや繊維を練り込んだフィルム、フ
ィラーや繊維を静電吸着したフィルム、フィラーや繊維
を塗工したフィルム、金属や砂の粒を表面に吹き付けて
傷を付けたフィルム、サンドペーパーなどで表面を擦っ
て傷を付けたフィルム等が挙げられる。
【0014】本発明で使用されるインキカバーシート
は、厚紙、プラスチック等による枠と、該枠内に張設さ
れた孔版原紙とからなる孔版原紙ユニットにおいて、該
孔版原紙を覆うように該枠に開閉可能に貼着されたイン
キカバーシートであってもよく、この場合、該インキカ
バーシートの少なくとも孔版原紙の側と反対側の面が粗
面であればよい。かかる孔版原紙ユニットは実開昭51
−132007号公報に示されている孔版原紙ユニット
と実質的に同一構造のものであってよく、その詳細につ
いては、当該公報を参照されたい。
【0015】また、孔版原紙としては、例えば、和紙、
織布等のインキ通過性のシート状多孔性支持体にインキ
不通過性の熱可塑性プラスチックフィルムを積層して構
成された感熱孔版原紙を用いることができる。
【0016】本発明で使用されるダイヤフラムは、軟質
ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ゴム等の可
撓性及び/又は弾性を備えた柔軟な薄膜であれば使用で
き、破断伸度が100%以上で100%モジュラスが1
000kg/cm2 以下であるものが好ましい。
【0017】また、本発明で使用される印刷インキとし
ては、特公昭54−23601号公報に示されるよう
な、スプレッドメータによる1分値が32以下で、形状
を自己保持できる硬度を有するエマルションタイプの印
刷インキであることが好ましく、更にチキソトロピー性
を有していてもよい。
【0018】
【発明を実施するための形態】以下に本発明の具体例に
ついて説明するが、本発明は該具体例に限定されるもの
ではない。
【0019】図1は、本発明の孔版印刷装置の一例を示
したものである。この孔版印刷装置は上方開口の箱本体
1と当該箱本体1に蝶番3によって開閉可能に接続され
た蓋部部材5とからなる箱体7を有している。
【0020】箱本体1内には印刷用紙載置台9が固定配
置されている。印刷用紙載置台9上にはスポンジ等によ
る弾性部材11が層状に設けられており、また弾性部材
11上面には印刷用紙Pを剥離可能に粘着保持するシリ
コンゴムによる粘着シート12が敷設されており、これ
の平らな上面が印刷用紙載置面13とされている。
【0021】蓋部部材5は、図1にて実線により示され
ている如く、箱本体1と重合して箱本体1の上方開口を
閉じる閉位置と、図1にて仮想線により示されている如
く、箱本体1より上方へ回動変位されて箱本体1の上方
開口を開放する開位置との間に回動可能になっている。
【0022】蓋部部材5は前記閉位置にて印刷用紙載置
面13と対向する面部を大きく開口した枠体と、該開口
を閉じるべく該枠体に張設された可撓性および/または
弾性のダイヤフラム21とから構成されている。
【0023】これにより箱体7は、蓋部部材5が前記閉
位置に位置している状態下にて、一部壁面がダイヤフラ
ム21により構成された圧力チャンバ23を内側に構成
する。
【0024】箱本体1には圧力チャンバ23に連通した
ポート29が設けられており、該ポート29は吸引通路
25を介して圧力チャンバ23を減圧するための吸引ポ
ンプ27と接続されている。
【0025】この孔版印刷装置では、孔版原紙Sとし
て、枠F内に張設された孔版原紙Sと該孔版原紙Sを覆
うように該枠Fに開閉可能に貼着されたインキカバーシ
ートCとからなる孔版原紙ユニットを用いており、該イ
ンキカバーシートCは少なくとも孔版原紙S側と反対側
の面が粗面化されたフィルムから構成されている。
【0026】印刷の準備としては、該孔版原紙ユニット
の孔版原紙Sを適当な手段で製版した後、形状を自己保
持できる印刷インキをインキ塊として孔版原紙S上の所
要位置に載置し、さらに孔版原紙S上の印刷インキがダ
イヤフラム21に付着しないように孔版原紙S上にイン
キカバーシートCを被せる。次に、蓋部部材5を開いた
状態にてこの孔版原紙ユニットを印刷用紙載置面13上
の印刷用紙Pの上に載置する。かくして、この孔版印刷
装置では、該印刷用紙載置台9は印刷用紙Pのみならず
孔版原紙Sの支持手段としても機能する。
【0027】上述の如き装置にて、吸引ポンプ27を吸
引動作させ、ポート29より圧力チャンバ23内の空気
を吸引し、圧力チャンバ23内を減圧すると、圧力チャ
ンバ23はダイヤフラム21により実質的に密閉空間に
されているため、この圧力チャンバ23内の減圧によ
り、ダイヤフラム21が印刷用紙載置台9側に吸引され
る。
【0028】印刷時にはダイヤフラム21は孔版原紙ユ
ニットのインキカバーシートCに密着するとともに、孔
版原紙S上のインキ塊をラッピングするように密着変形
し、孔版原紙Sがダイヤフラム21により押されて印刷
用紙載置面13上の印刷用紙Pに密着して印刷が行われ
る。この時、インキカバーシートCのダイヤフラム21
と密着する面は粗面であるため、両者の間に疱状の空気
溜りは形成されることがなく、インキ塊には均一に押圧
力が加えられるため、均一濃度の印刷画像が得られる。
【0029】
【実施例】実施例1 図1に示した孔版印刷装置において、インキカバーシー
トCとして下記のシートを使用し、以下の如き条件にて
印刷を行った。
【0030】・インキカバーシート材料:ポリプロピレ
ン製、片面マット調フィルム ・インキカバーシート厚み:25μm ・印刷インキ:理想HMインク黒(理想科学工業製) ・ダイヤフラム:ポリウレタン製フィルム
【0031】インキカバーシートCを、そのマット調面
がダイヤフラム側となるようにして用い、この状態で5
0枚の印刷を行ったところ、ダイヤフラムとインキカバ
ーシートとの間に空気溜りは発生せず、印刷画像にムラ
は見られなかった。また、印刷後、インキカバーシート
がダイヤフラムに貼り付くこともなく、孔版原紙ユニッ
トの交換も容易に行えた。
【0032】実施例2 インキカバーシートとして下記のシートを使用した以
外、実施例1と同様の条件にて印刷を行った。
【0033】・インキカバーシート材料:ポリエステル
製、両面マット調フィルム ・インキカバーシート厚み:25μm
【0034】50枚の印刷を行ったところ、ダイヤフラ
ムとインキカバーシートとの間に空気溜りは発生せず、
印刷画像にムラは見られなかった。また、印刷後、イン
キカバーシートがダイヤフラムに貼り付くこともなく、
孔版原紙ユニットの交換も容易に行えた。
【0035】実施例3 インキカバーシートとして下記のシートを使用した以
外、実施例1と同様の条件にて印刷を行った。
【0036】・インキカバーシート材料:エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体製、両面マット調フィルム ・インキカバーシート厚み:15μm
【0037】50枚の印刷を行ったところ、ダイヤフラ
ムとインキカバーシートとの間に空気溜りは発生せず、
印刷画像にムラは見られなかった。また、印刷後、イン
キカバーシートがダイヤフラムに貼り付くこともなく、
孔版原紙ユニットの交換も容易に行えた。
【0038】比較例1 インキカバーシートとして下記のシートを使用した以
外、実施例1と同様の条件にて印刷を行った。
【0039】・インキカバーシート材料:ポリエステル
製、非マット調フィルム ・インキカバーシート厚み:38μm
【0040】50枚の印刷を行ったところ、ダイヤフラ
ムとインキカバーシートとの間に部分的に空気溜りが発
生し、該空気溜りの部分で印刷画像にムラが見られた。
また、印刷後、インキカバーシートがダイヤフラムに貼
り付いてしまい、孔版原紙ユニットの交換は行いにくか
った。
【0041】比較例2 インキカバーシートとして下記のシートを使用した以
外、実施例1と同様の条件にて印刷を行った。
【0042】・インキカバーシート材料:ポリプロピレ
ン製、非マット調フィルム ・インキカバーシート厚み:25μm
【0043】50枚の印刷を行ったところ、ダイヤフラ
ムとインキカバーシートとの間に部分的に空気溜りが発
生し、該空気溜りの部分で印刷画像にムラが見られた。
また、印刷後、インキカバーシートがダイヤフラムに貼
り付いてしまい、孔版原紙ユニットの交換は行いにくか
った。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、一部壁面を可撓性及び
/又は弾性のダイヤフラムにより構成した圧力チャンバ
を備えた減圧式孔版印刷装置において、該ダイヤフラム
に対向配置されるインキカバーシートとして少なくとも
片面が粗面であるものを使用し、該粗面をダイヤフラム
に向けて配置したので、減圧時にインキカバーシートと
ダイヤフラムとが密着した場合でも両者の間に空気の通
路が確保されるため空気溜りが生じず、したがって印刷
時にはダイヤフラムが孔版原紙と被印刷面との重ね合わ
せ体の全面に印刷インキ塊を包むような形に変形し且つ
十分な押圧力をもって密着し、これに応じて孔版原紙と
被印刷面とが全体に亘って再現安定性にすぐれた所定の
密着力をもって一様に相互に密着するので、均一な濃度
の印刷画像が得られる。また、インキカバーシートとダ
イヤフラムの貼り付きも防止されるので、印刷終了時の
インキカバーシートの除去や孔版原紙ユニットの交換も
簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔版印刷装置の具体例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 箱本体 3 蝶番 5 蓋部部材 7 箱体 9 印刷用紙載置台 11 弾性部材 12 粘着シート 13 印刷用紙載置面 21 ダイヤフラム 23 圧力チャンバ 25 吸引通路 27 吸引ポンプ 29 ポート F 枠 S 孔版原紙 C インキカバーシート P 印刷用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 秀夫 東京都港区新橋2丁目20番15号 理想科学 工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状を自己保持できる硬度の印刷インキ
    を用い、当該印刷インキを孔版原紙上にインキ塊として
    載置するとともに該インキ塊載置面側をインキカバーシ
    ートで覆い、一部壁面を可撓性又は弾性の少なくとも何
    れか一方を備えたダイヤフラムにより構成した圧力チャ
    ンバ内に前記孔版原紙を前記インキカバーシートを当該
    ダイヤフラムと対向させて配置し、前記圧力チャンバを
    減圧することにより前記ダイヤフラムを前記インキカバ
    ーシートを介して前記孔版原紙上のインキ塊に密着させ
    ると共に前記孔版原紙を被印刷面に密着させ、前記ダイ
    ヤフラムにより前記孔版原紙上のインキ塊に押圧力を加
    えて前記被印刷面に孔版印刷を行なう孔版印刷方法にお
    いて、前記インキカバーシートの少なくとも前記ダイヤ
    フラムと接触する面が粗面であることを特徴とする孔版
    印刷方法。
  2. 【請求項2】 前記粗面は、表面処理又はフィラーの練
    り込みにより生成されたものである請求項1に記載の孔
    版印刷方法。
  3. 【請求項3】 一部壁面を可撓性または弾性の少なくと
    も何れか一方を備えたダイヤフラムで構成した圧力チャ
    ンバと、該圧力チャンバを減圧する減圧手段と、前記圧
    力チャンバ内において前記ダイヤフラムと被印刷面との
    間に孔版原紙を支持する孔版原紙支持手段とを備えてな
    る減圧式孔版印刷装置において、該孔版印刷装置は、前
    記ダイヤフラムと前記孔版原紙との間に敷設して使用さ
    れるインキカバーシートを備え、該インキカバーシート
    の少なくとも前記ダイヤフラムと接触する面が粗面であ
    ることを特徴とする減圧式孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記粗面は、表面処理又はフィラーの練
    り込みにより生成されたものである請求項3に記載の減
    圧式孔版印刷装置。
  5. 【請求項5】 一部壁面を可撓性または弾性の少なくと
    も何れか一方を備えたダイヤフラムで構成した圧力チャ
    ンバと、該圧力チャンバを減圧する減圧手段と、前記圧
    力チャンバ内において前記ダイヤフラムと被印刷面との
    間に孔版原紙を支持する孔版原紙支持手段とを備えてな
    る減圧式孔版印刷装置において前記ダイヤフラムと前記
    孔版原紙との間に敷設して使用するインキカバーシート
    であって、少なくとも前記ダイヤフラムと接触する面が
    粗面であることを特徴とするインキカバーシート。
  6. 【請求項6】 前記粗面は、表面処理又はフィラーの練
    り込みにより生成されたものである請求項5に記載のイ
    ンキカバーシート。
  7. 【請求項7】 枠と、該枠内に張設された孔版原紙と、
    該孔版原紙を覆うように該枠に開閉可能に取り付けられ
    たインキカバーシートとからなる孔版原紙ユニットであ
    って、該インキカバーシートの少なくとも孔版原紙の側
    と反対側の面は粗面であることを特徴とする孔版原紙ユ
    ニット。
  8. 【請求項8】 前記粗面は、表面処理又はフィラーの練
    り込みにより生成されたものである請求項7に記載の孔
    版原紙ユニット。
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