JP3346602B2 - 孔版の製版方法および孔版印刷用製版装置 - Google Patents

孔版の製版方法および孔版印刷用製版装置

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JP3346602B2 JP11609293A JP11609293A JP3346602B2 JP 3346602 B2 JP3346602 B2 JP 3346602B2 JP 11609293 A JP11609293 A JP 11609293A JP 11609293 A JP11609293 A JP 11609293A JP 3346602 B2 JP3346602 B2 JP 3346602B2
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貴訓 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版の製版方法および
孔版印刷用製版装置に関し、特に感熱性の孔版原紙を使
用して複写式に製版を行う製版方法および孔版印刷用製
版装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】押圧式の孔版印刷装置として、基台に一
端をヒンジ接続された押圧板が枠状にされ、この枠状部
にステージガラスが装着されていると共にステージガラ
スの裏面側に孔版原紙が取り付けられるよう構成され、
ステージガラス部分に光照射用のランプハウスが取り付
けられるよう構成された製版機能付きの孔版印刷装置が
既に知られており、これは、例えば実公昭57−158
14号、実公平4−11803号の各公報に示されてい
る。
【0003】上述の如き製版機能付きの孔版印刷装置に
おいては、ステージガラスの裏面側に感熱性の孔版原紙
を取り付け、印刷用紙載置台上に原稿を載置し、押圧板
により孔版原紙を印刷用紙載置台上の原稿に押し付け、
この押し付け状態にてステージガラス部分に取り付けら
れているランプハウスの閃光バルブなどを発光動作させ
て孔版原紙と原稿との重ね合わせ体に光線を照射するこ
とにより、孔版原紙に複写式に穿孔画像が形成され、複
写式に製版が行われる。
【0004】この孔版印刷装置は、手動式のものであ
り、手による押圧板の押し下げ回動操作によって孔版原
紙を印刷用紙載置台上の原稿に押し付けることが行われ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光照射による複写式の
製版においては、孔版原紙と原稿とが全体に亘って所定
の密着力をもって一様に密着している必要があり、さも
ないと原稿画像に忠実な穿孔画像が孔版原紙に形成され
ない。
【0006】孔版原紙を印刷用紙載置台上の原稿に押し
付けることが手による押圧板の押し下げ回動操作により
行われる場合は、全体に亘って所定の密着力を得る上
で、製版可能サイズに自ずと限度があり、実用的に製版
可能な原紙サイズはせいぜいB5〜A4判程度である。
【0007】本発明は、上述の如き問題点に着目してな
されたものであり、原稿サイズが大きくても光照射によ
る複写式の製版が高精度に、且つ迅速に行われ得るよう
にする孔版の製版方法および孔版印刷用製版装置を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、一部壁面を可撓性あるいは弾性の少なくと
も何れか一方を備えた光透過性のダイヤフラムにより構
成された圧力チャンバ内に感熱性の孔版原紙と原稿とを
重ね合わせ状態にて前記ダイヤフラムに対向させて配置
し、前記圧力チャンバを減圧することにより前記ダイヤ
フラムを前記孔版原紙と原稿との重ね合わせ体に密着さ
せ、当該密着状態にて前記ダイヤフラムの外側より光線
を照射することにより前記孔版原紙に複写式に穿孔画像
を形成することを特徴とする孔版の製版方法によって達
成される。
【0009】上述の如き目的を達成するため、本発明に
よる孔版印刷用製版装置は、一部壁面を可撓性あるいは
弾性の少なくとも何れか一方を備えた光透過性のダイヤ
フラムにより構成され内側に圧力チャンバを構成する箱
体と、前記圧力チャンバを減圧する減圧手段と、前記圧
力チャンバ内に於いて前記ダイヤフラムと対向する位置
に感熱性の孔版原紙と原稿とを重ね合わせ状態にて支持
する支持部とを有し、前記ダイヤフラムの外側より前記
支持部に対して光線が照射されるよう構成されているこ
とを特徴としている。
【0010】
【作用】上述の如き構成によれば、圧力チャンバを減圧
することにより、実質的な静止流体雰囲気にてダイヤフ
ラムの両側に差圧が静圧的に作用し、これによってダイ
ヤフラムが孔版原紙と原稿との重ね合わせ体の全面に密
着し、これに応じて孔版原紙と原稿とが全体に亘って所
定の密着力をもって一様に相互に密着する。この密着状
態にてダイヤフラムの外側より光線を照射することによ
り、孔版原紙に複写式に穿孔画像が形成される。
【0011】
【実施例】以下に添付の図を参照して本発明を実施例に
ついて詳細に説明する。
【0012】図1、図2は本発明による孔版印刷用製版
装置の一実施例を示している。
【0013】この孔版印刷用製版装置は上方開口の箱本
体1と当該箱本体1に蝶番3によって開閉可能に接続さ
れた蓋部材5とによる箱体7を有している。
【0014】箱本体1内には原稿載置台9が固定配置さ
れている。原稿載置台9は、内部に吸引室11を郭定す
る箱状に構成され、上面部13に多数の空気吸引細孔1
5を有している。原稿載置台9の上面部13には連続気
泡性スポンジ等による通気性弾性シート17が貼着固定
されており、この実施例では通気性弾性シート17の上
面が実質的な原稿載置面19とされている。
【0015】蓋部材5は図1にて実線により示されてい
る如く、箱本体1と重合して箱本体1の上方開口を閉じ
る閉位置と、図1にて仮想線により示されている如く、
箱本体1より上方へ回動変位されて箱本体1の上方開口
を開放する開位置との間に回動可能になっている。
【0016】蓋部材5は前記閉位置にて原稿載置面19
と対向する面部を大きく開口されており、この蓋部材5
には開口を閉じるべく光透過性のダイヤフラム21が張
設されている。ダイヤフラム21は、透明な軟質塩化ビ
ニル、ゴム等、可撓性、あるいは弾性を備えた柔軟な薄
膜により構成され、所定間隔をおいて原稿載置面19と
対向している。
【0017】これにより箱体7は、蓋部材5が前記閉位
置に位置している状態下にて、一部壁面をダイヤフラム
21により構成された圧力チャンバ23を内側に構成す
る。
【0018】箱本体1には吸引通路管25が取り付けれ
ている。吸引通路管25は、一端にて吸引ブロワ装置2
7と連通接続され、吸引ブロワ装置27の吸引動作によ
り負圧を与えられ、第一の連通ポート29により圧力チ
ャンバ23と連通していると共に、第一の連通ポート2
9より軸線方向の一方の側に所定量偏倚した位置にある
第二の連通ポート31により原稿載置台9の吸引室11
に連通している。
【0019】吸引通路管25にはスプール弁33が軸線
方向に移動可能に嵌合している。スプール弁33は、リ
ニアアクチュエータ37と駆動連結され、リニアアクチ
ュエータ37により、図1にて実線により示されている
如く第一の連通ポート29と第二の連通ポート31の何
れをも大気開放ポート35との連通より遮断する第一の
位置と、図1にて仮想線により示されている如く第一の
連通ポート29のみを大気開放ポート35と連通させる
第二の位置と間に往復駆動される。
【0020】箱本体1には圧力チャンバ23内が所定の
負圧にまで減圧されたことに応動してスイッチ動作する
負圧スイッチ39が取り付けられてる。
【0021】蓋部材5の開口部6には、図2に示されて
いる如く、ランプハウス41が配置位置変更可能に配置
されるようなっている。ランプハウス41は、閃光バル
ブ43を交換可能に保持し、ダイヤフラム21の外側よ
りダイヤフラム21を透過して原稿載置台9へ向けて光
線を照射する。
【0022】製版に際しては、蓋部材5を開けた状態に
て原稿載置台9上に原稿画像面を上向きにして原稿Dを
載置し、その上に孔版原紙ユニットUを重ね合わせ載置
する。
【0023】孔版原紙ユニットUは、実開昭51−13
2007号公報に示されている如く、厚紙、プラスチッ
クス等による枠体Fの一方の側に感熱性の孔版原紙Sが
装着され、枠体Fの他方の側に透明なインキカバーシー
トCが開閉可能に取り付けられた形態のものであってよ
い。ここで使用される感熱性の孔版原紙Sは、インキ不
通過性の熱可塑性プラスチックスフィルムとインキの通
過を自由に許す和紙、織布等によるシート状の多孔性支
持体との重合体により構成され、熱可塑性プラスチック
スフィルムに原稿画像に応じた穿孔画像を感熱式に穿孔
形成される。
【0024】原稿Dと孔版原紙ユニットUのセット完了
後に蓋部材5を閉じ、先ずスプール弁33をリニアアク
チュエータ37により第二の位置に位置させ、吸引ブロ
ワ装置27を吸引動作させる。
【0025】これにより原稿載置台9の吸引室11内が
負圧状態になり、通気性弾性シート17を通して原稿載
置面19上の原稿Dの裏面に吸引力が作用し、この吸引
力により原稿Dが原稿載置面19に吸着されて原稿載置
台9上に固定される。
【0026】次にスプール弁33をリニアアクチュエー
タ37により第一の位置に位置させ、吸引ブロワ装置2
7の吸引作用により吸引室11内に加えて圧力チャンバ
23内を減圧する。圧力チャンバ23は実質的に密閉さ
れた空間であるから、圧力チャンバ23内の減圧によっ
てダイヤフラム21の両側に差圧が実質的な静止流体雰
囲気にて静圧的に作用し、この差圧によってダイヤフラ
ム21が、図2に示されている如く、原稿載置台9側へ
吸引される。なお、原稿Dを予め原稿載置面19に吸着
させる必要がない場合は、クイック製版のために、製版
開始時にスプール弁33を第一の位置に位置させ、吸引
室11と圧力チャンバ23とを同時に減圧してよい。
【0027】これによりダイヤフラム21が孔版原紙ユ
ニットUと原稿Dとの重ね合わせ体の全面に一様に密着
し、これに応じて孔版原紙ユニットUと原稿Dとが全体
に亘って所定の密着力をもって一様に相互に密着する。
この密着状態にて蓋部材5の開口部6の所定位置にラン
プハウス41を配置してランプハウス41をダイヤフラ
ム21上に載せ、閃光バルブ43を閃光させる。
【0028】閃光バルブ43の閃光により光線がダイヤ
フラム21を透過して孔版原紙ユニットUと原稿Dとの
密着重合体に照射される。これにより孔版原紙ユニット
Uの孔版原紙Sに原稿Dの原稿画像に応じた穿孔画像が
感熱式に穿孔形成される。
【0029】この製版においては、ダイヤフラム21が
動き、原稿載置台9上の孔版原紙ユニットUと原稿Dと
の重ね合わせ体は、実質的に動くことがなく、定位置に
位置したままであるから、製版過程にて孔版原紙ユニッ
トUと原稿Dとの位置関係がずれることがない。
【0030】この場合、ランプハウス41の閃光バルブ
43の閃光による光線は薄いダイヤフラム21のみを透
過して孔版原紙ユニットUと原稿Dとの密着重合体に照
射されから、アクリル樹脂などによる厚いステージガラ
スを透過して光線が密着重合体に照射される場合に比し
て高い光線透過率、特に感熱製版において必要な0.7
〜1.5μの波長に富む光線が高い透過率にて透過し、
効率のよい感熱製版が行われる。
【0031】また孔版原紙Sに感熱式に穿孔が行われる
と、これを構成する熱可塑性プラスチックスフィルムの
溶解によりガスが発生するが、このガスは圧力チャンバ
23内が負圧雰囲気であることにより発生部より圧力チ
ャンバ23内に速やかに吸引排除され、ガスによる製版
不良の発生が抑制される。
【0032】なお、図示の実施例においては、ランプハ
ウス41の一回の閃光による光照射領域は開口部6の平
面積、即ち即ち最大製版面積より小さく、ランプハウス
41を移動させて複数回の閃光による分割露光により孔
版原紙ユニットU全体の製版が行われる。
【0033】上述の如き構成よりなる製版装置はそのま
ま孔版印刷装置としても使用されるる。次に図3を参照
して上述の製版装置を使用して孔版印刷を行う要領を説
明する。
【0034】孔版印刷に際しては、蓋部材5を開いて原
稿載置台9の原稿載置面19上の原稿Dに代えて印刷用
紙Pを載置し、形状を自己保持できる硬度の印刷インキ
をインキ塊Bとして、孔版原紙ユニットUのインキカバ
ーシートCを開いた状態にて孔版原紙S上の所要位置に
点在載置し、インキカバーシートCを閉じて孔版原紙ユ
ニットUを印刷用紙P上に載置する。
【0035】ここで使用される印刷インキはインキ塊B
として孔版原紙S上に載置され、インキ塊Bの形状を安
定維持する必要があり、この印刷インキは、特公昭54
−23601号公報に示されている如く、スプレッドメ
ータによる1分値が32以下で、形状を自己保持できる
硬度を有するエマルジョンタイプの印刷インキであるこ
とが好ましく、更にはチキソトロピー性を有していてよ
い。
【0036】上述の如き準備が完了すれば、蓋部材5を
閉じ、スプール弁33をリニアアクチュエータ37によ
り第二の位置に位置させ、吸引ブロワ装置27を吸引動
作させる。
【0037】これにより原稿載置台9の吸引室11内が
負圧状態になり、通気性弾性シート17を通して原稿載
置面19上の印刷用紙Pの裏面に吸引力が作用し、この
吸引力により印刷用紙Pが原稿載置面19に吸着されて
原稿載置台9上に固定される。
【0038】次にスプール弁33をリニアアクチュエー
タ37により第一の位置に位置させ、吸引ブロワ装置2
7の吸引作用により吸引室11内に加えて圧力チャンバ
23内を減圧する。圧力チャンバ23内の減圧によって
ダイヤフラム21の両側に差圧が実質的な静止流体雰囲
気にて静圧的に作用し、この差圧によってダイヤフラム
21が原稿載置台9側へ吸引される。
【0039】これによりダイヤフラム21が孔版原紙S
上のインキ塊Bに、そのインキ塊Bの表面形状に倣って
インキ塊Bをラッピングするように密着変形し、またダ
イヤフラム21により押されて孔版原紙Sが印刷用紙載
置面19上の印刷用紙Pに密着する。圧力チャンバ23
の減圧は0mmHgに近い高い真空度に減圧する必要は
なく、この減圧は標準大気圧下にて400〜700mm
Hg程度でよい。
【0040】この状態にてダイヤフラム21がこれに作
用する差圧により孔版原紙S上のインキ塊Bをパスカル
の法則に従って流体圧式に均等に押圧し、換言すれば孔
版原紙Sの全面に押圧力が一様に作用し、この押圧力に
よりインキ塊Bの印刷インキが孔版原紙Sの穿孔部を通
って印刷用紙P上に転移し、これによって濃度むらのな
い孔版印刷が印刷用紙Pに行われる。
【0041】この孔版印刷に於いては、印刷濃度は圧力
チャンバ23内を実質的な静止流体雰囲気による減圧状
態に保つ時間と減圧値とにより決まり、これらの調整に
より印刷濃度は可変設定される。通常濃度の孔版印刷の
ためには、大気圧との差圧が100〜200mmHg程
度で、保持時間が5〜20秒程度であってよい。
【0042】この制御は負圧スイッチ39がオンしてか
らのタイマ制御により行われればよい。
【0043】この場合、負圧スイッチ39がオンしてか
ら所定時間が経過すれば、スプール弁33がリニアアク
チュエータ37により第二の位置へ移動し、先ず圧力チ
ャンバ23が大気開放される。これによりダイヤフラム
21は自身の弾性により元の状態に戻る。この状態にて
蓋部材5を開き、印刷インキにより原稿載置台9上の印
刷用紙Pに貼り付いている孔版原紙Sを印刷用紙Pより
剥がす作業を行う。
【0044】この蓋部材5を開く時にはまだ吸引ブロワ
装置27の吸引作用により吸引室11内の減圧が行われ
ており、印刷用紙Pが原稿載置面19に吸着している状
態が維持されている。これにより孔版原紙Sを印刷用紙
Pより剥がす作業が容易に且つ確実に行われる。
【0045】この後に吸引ブロワ装置27の吸引動作が
停止され、またスプール弁33がリニアアクチュエータ
37により第二の位置へ移動され、印刷用紙Pの吸着が
解除される。
【0046】図4は本発明による孔版印刷用製版装置の
他の実施例を示している。尚、図4に於いて、図1、図
2に対応する部分は、図1、図2に付した符号と同一の
符号により示されている。この実施例に於いては、箱本
体1に蝶番45によって原紙支持部材47が回動可能に
設けられている。原紙支持部材47は孔版原紙ユニット
Uを原稿載置台9上に孔版原紙ユニットUを交換可能に
位置決め保持する。
【0047】また、この実施例においては、蓋部材5に
透明なダイヤフラム保護板49が取り付けられ、このダ
イヤフラム保護板49とダイヤフラム21との空隙は通
路51により大気開放されている。
【0048】この場合、ランプハウス41は、ダイヤフ
ラム保護板49上に載置され、ダイヤフラム保護板4
9、ダイヤフラム21を透過して孔版原紙ユニットUと
原稿Dとの重合体に光線を照射する。
【0049】また、この実施例においては、スプール弁
33は、リニアアクチュエータ37により、上述の第一
の位置と第二の位置に加えて、第一の連通ポート29と
第二の連通ポート31の何れをも大気開放ポート35と
連通接続する第三の位置に選択的に駆動されるようなっ
ており、また吸引通路管25に負圧逃がし弁53が接続
されている。
【0050】この場合には、孔版印刷動作時に一枚の印
刷用紙に対する孔版印刷が完了して上述の実施例と同様
にスプール弁33を第二の位置に位置させて圧力チャン
バ23内を大気開放したのちに、吸引ブロワ装置27を
吸引動作させたまま、スプール弁33を第三の位置に位
置させることにより吸引室11内を大気開放し、複数枚
の孔版印刷において吸引ブロワ装置27を連続運転させ
ることができる。なお、スプール弁33を第三の位置に
位置させた時には、負圧逃がし弁53が開弁して吸引通
路管25の負圧逃しが行われ、吸引ブロワ装置27に過
負荷が作用することが回避される。
【0051】図5は本発明による孔版印刷用製版装置の
他の実施例を示している。尚、図5に於いて、図1〜図
4に対応する部分は、図1〜図4に付した符号と同一の
符号により示されている。この実施例に於いては、箱本
体1の底部も大きく開口されており、この開口は箱本体
1に張設されたもう一つのダイヤフラム55により閉じ
られている。ダイヤフラム55は、ダイヤフラム21と
同様に、透明な軟質塩化ビニル、ゴム等、可撓性、ある
いは弾性を備えた柔軟な薄膜により構成され、所定間隔
をおいてダイヤフラム23と対向している。
【0052】箱本体1と蓋部材5には各々蝶板57、5
9により原紙支持部材61、63が各々回動可能装着さ
れており、原紙支持部材61、63は各々孔版原紙ユニ
ットUを交換可能に支持する。原紙支持部材61、63
は受け具65により図にて水平に保持される。
【0053】この実施例に於いては、原紙支持部材63
に取り付けられた孔版原紙ユニットU上に二枚の原稿D
を背中合わせに、あるいは両面が原稿面の原稿を載置
し、吸引ブロワ装置27を吸引動作させる。
【0054】この吸引ブロワ装置27の吸引動作により
圧力チャンバ23内が減圧され、ダイヤフラム23、5
5の各々の両側に差圧が作用し、この差圧によりダイヤ
フラム23、55が互いに近づく側へ吸引され、原紙支
持部材61、63の各々に取り付けられた孔版原紙ユニ
ットUとこの孔版原紙ユニットU間の二枚の原稿Dある
いは両面原稿が二枚のダイヤフラム23、55により両
側より挟まれて相互に密着する。
【0055】この密着状態にてダイヤフラム23、55
の各々の外側にランプハウス41を配置して閃光バルブ
43を閃光させる。これにより原紙支持部材61、63
の各々に取り付けられた孔版原紙ユニットUの製版が行
われ、この二枚の孔版原紙ユニットUにより両面印刷が
行われる。
【0056】なお、何れの実施例においても、印刷時に
ダイラフラム23、55と孔版原紙ユニットUのインキ
カバーCとの間の空気抜きが良好に行われるよう、該両
者間に横方向に通気性を有する薄布、和紙などの横方向
通気性シートA(図6参照)が挟まれてよく(図6参
照)、またインキカバーCの外側面(ダイラフラムとの
対向面)に横方向通気性シートA(図7参照)が貼り合
わされていてよい。
【0057】またインキカバーCと孔版原紙Sとの間の
空気抜きが良好に行われるよう、フレームFの一部が通
気性を有していてもよく、またこの空気抜きのためにイ
ンキカバーCが短くてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
による孔版の製版方法および孔版印刷用製版装置によれ
ば、圧力チャンバを減圧することにより、ダイヤフラム
の両側に差圧が作用し、これによってダイヤフラムが孔
版原紙と原稿との重ね合わせ体の全面に密着し、これに
応じて孔版原紙と原稿とが全体に亘って所定の密着力を
もって一様に相互に密着し、この密着状態にてダイヤフ
ラムの外側より光線を照射することにより、孔版原紙に
複写式に穿孔画像が形成されるから、原稿サイズが大き
くても光照射による複写式の製版が高精度に、且つ迅速
に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による孔版印刷用製版装置の一実施例を
常圧状態について示す概略断面図。
【図2】本発明による孔版印刷用製版装置の一実施例を
減圧状態について示す概略断面図。
【図3】本発明による孔版印刷用製版装置を孔版印刷装
置として使用した状態を示す概略断面図。
【図4】本発明による孔版印刷用製版装置の他の実施例
を示す概略断面図。
【図5】本発明による孔版印刷用製版装置の他の実施例
を示す概略断面図。
【図6】本発明による孔版印刷用製版装置の他の実施例
を示す概略断面図。
【図7】本発明による孔版印刷用製版装置の他の実施例
を示す概略断面図。
【符号の説明】
1 箱本体 5 蓋部部材 7 箱体 9 原稿載置台 11 吸引室 19 原稿載置面 21 ダイヤフラム 23 圧力チャンバ 25 吸引通路管 27 吸引ブロワ装置 33 スプール弁 37 リニアアクチュエータ 41 ランプハウス 47 原紙支持部材 55 ダイヤフラム 61 原紙支持部材 63 原紙支持部材 D 原稿 P 印刷用紙 S 孔版原紙 U 孔版原紙ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41C 1/055 511 B41L 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部壁面を可撓性あるいは弾性の少なく
    とも何れか一方を備えた光透過性のダイヤフラムにより
    構成された圧力チャンバ内に感熱性の孔版原紙と原稿と
    を重ね合わせ状態にて前記ダイヤフラムに対向させて配
    置し、前記圧力チャンバを減圧することにより前記ダイ
    ヤフラムを前記孔版原紙と原稿との重ね合わせ体に密着
    させ、当該密着状態にて前記ダイヤフラムの外側より光
    線を照射することにより前記孔版原紙に複写式に穿孔画
    像を形成することを特徴とする孔版の製版方法。
  2. 【請求項2】 一部壁面を可撓性あるいは弾性の少なく
    とも何れか一方を備えた光透過性のダイヤフラムにより
    構成され内側に圧力チャンバを構成する箱体と、前記圧
    力チャンバを減圧する減圧手段と、前記圧力チャンバ内
    に於いて前記ダイヤフラムと対向する位置に感熱性の孔
    版原紙と原稿とを重ね合わせ状態にて支持する支持部と
    を有し、前記ダイヤフラムの外側より前記支持部に対し
    て光線が照射されるよう構成されていることを特徴とす
    る孔版印刷用製版装置。
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