JPH09190273A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JPH09190273A
JPH09190273A JP197596A JP197596A JPH09190273A JP H09190273 A JPH09190273 A JP H09190273A JP 197596 A JP197596 A JP 197596A JP 197596 A JP197596 A JP 197596A JP H09190273 A JPH09190273 A JP H09190273A
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vibration
plate
resin sheet
coordinate input
vibration transmission
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JP197596A
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Yuichiro Yoshimura
雄一郎 吉村
Katsuyuki Kobayashi
克行 小林
Masaki Tokioka
正樹 時岡
Ryozo Yanagisawa
亮三 柳沢
Hajime Sato
肇 佐藤
Atsushi Tanaka
淳 田中
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Original Assignee
Canon Inc
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/041Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means
    • G06F3/043Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means using propagating acoustic waves
    • G06F3/0433Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means using propagating acoustic waves in which the acoustic waves are either generated by a movable member and propagated within a surface layer or propagated within a surface layer and captured by a movable member

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Abstract

(57)【要約】 【課題】空中を伝播してくる振動による影響を低減し、
座標の誤検出或いは検出精度の低下を防止する。 【解決手段】振動伝達板8の座標入力面側には、振動伝
達板8との間に間隙を有するように弾性の樹脂シート1
2が配置され、接着層13により固定されている。振動
ペン3による座標の入力、すなわち振動の入力に際して
は、振動ペン3の筆圧により樹脂シート12が湾曲し、
樹脂シート12と振動伝達板が接触するように構成され
ている。したがって、振動ペン3による振動は、効率的
に振動伝達板8に伝達される。一方、空中から伝播して
くる振動は、音響インピーダンスの相違により、樹脂シ
ート12の両側の境界及び振動伝達板8の表面で反射さ
れ、振動伝達板8に入射する振動は著しく低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座標入力装置に係
り、特に振動伝達板に振動を与え、伝達する振動を前記
振動伝達板に配された複数の振動センサにより検知し、
振動の伝達時間に基づいて振動の入力座標を導出する座
標入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、振動伝達板に対し圧電素子等
を内蔵した振動ペンにより振動を入力し、振動伝達板に
設けた複数の振動センサにより振動を検知し、入力点の
座標を検出する座標入力装置が知られている。
【0003】この種の座標入力装置においては、振動伝
達板として、ガラスやアルミ等の弾性体の板状部材、或
いは特開昭63−245711に記載されたような板状
部材の表面に樹脂シートをラミネートした構成を用いて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、空中を伝幡する音波のうち音圧の大き
なものは振動伝達板に振動を与えるため、この振動が振
動ペンから入力された振動と共にノイズとして振動セン
サによって検出され、座標の算出結果に誤差が生じる一
因となっていた。
【0005】図15は、従来の座標入力装置の構成を示
す断面図である。図示の太線の矢印で示すように、振動
ペンからの振動は、振動伝達板を伝達して振動センサに
より検出されるが、図示の細線の矢印で示すように、振
動ペン以外の音源から発せられた振動もまた、空中を伝
幡して振動伝達板に入射される場合がある。以下、この
空中を伝播して入力される振動を空中伝播振動ともい
う。
【0006】ところで、振動ペンによる振動伝達板への
振動の入力は、振動ペンのペン先を振動伝達板に接触さ
せることによって行われ、この場合、固体から固体へ振
動が伝達するため、音響インピーダンスの整合性が良
く、振動の入射効率が高い。一方、空中伝播振動が振動
伝達板に入射する場合は、気体から固体へ振動が伝達す
るため、音響インピーダンスの整合性が悪く、殆どの振
動が反射し、入射効率が低いため、音圧の低い振動に関
してはノイズの影響は小さい。
【0007】しかし、比較的音圧の低い人の声等の空中
伝播振動に関してはノイズとしての影響が小さいもの
の、比較的音圧の高い機械音や破裂音等の空中伝播振動
に関してはノイズとしての影響は大きく、座標の算出精
度を劣化させる原因となる。
【0008】また、従来の座標入力装置においては、所
定の周期で振動ペンを駆動して振動ペンから各振動セン
サまでの振動の伝達時間、すなわち振動伝達時間を計測
するため、音圧の高い空中伝播振動が断続的な場合に
は、それが各振動センサにおいて振動ペンによって振動
を検出するタイミングと異なる限り、座標の検出精度に
影響を与えないが、音圧の高い振動が連続的に発生され
ている場合には、座標の誤検出或いは算出精度の低下を
招くことになる。
【0009】空中伝播振動に対する対策として容易に考
えられるのは、振動センサにおいて検出される空中伝播
振動の周波数帯域を除去するフィルタ回路を備えること
である。しかし、ノイズ源となる空中伝播振動の周波数
帯域が広帯域である場合には、その周波数帯域の中に振
動ペンによって発生される振動の周波数帯域が含まれる
場合が想定されるし、空中伝播振動の周波数帯域が振動
ペンによって発生される振動の周波数帯域と同一の場合
も想定される。したがって、フィルタ回路によっては、
振動ペンによって発生される振動と同一の周波数帯域の
空中伝播振動の影響を除去し得ず、有効な手段とは言え
ない。
【0010】また、振動伝達板の表面全体に樹脂シート
等を貼り付けた構成は、書き味、振動伝達板表面の保
護、光の反射防止、割れた場合の飛散防止に関しては効
果的であるが、空中伝播振動に対する有効な対策とはな
らない。例えば、樹脂シートを振動伝達板の表面い張り
付けた場合、樹脂シートと振動伝達板は接着層において
個体と個体で音響的に接合されており、音響インピーダ
ンスの整合性が良く、樹脂シートへ到達した空中伝播振
動が容易に振動伝達板に伝わるからでる。
【0011】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、空中を伝播してくる振動による影響を低減し、
座標の誤検出或いは検出精度の低下を防止することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る座標入力装置は、振動ペンにより振動
伝達板に対して振動を与え、伝達する振動を前記振動伝
達板に配された複数の振動センサにより検知し、振動の
伝達時間に基づいて振動の入力座標を導出する座標入力
装置であって、弾性を有する板部材と、前記板部材を前
記振動伝達板との間に間隙を設けて支持する支持手段と
を備えることを特徴とする。
【0013】本発明の好適な実施の態様によれば、例え
ば、前記支持手段は、前記板部材を前記振動伝達板の座
標の入力面側に支持する。
【0014】また、例えば、前記振動伝達板と前記板部
材との間隙は、前記振動ペンを用いて前記板部材に対し
て筆圧を加えられた部分が変形し、その変形した部分が
前記振動伝達板に接触可能な距離であって、前記振動ペ
ンにより前記板部材の前記変形した部分を介して前記振
動伝達板に振動が与えられる。
【0015】また、例えば、前記支持手段は、前記振動
伝達板と前記板部材との間隙を維持する多孔質部材を有
する。
【0016】また、例えば、前記支持手段は、前記振動
伝達板と前記板部材との間隙に封入されたガス圧により
該間隙を維持する。
【0017】また、例えば、前記支持手段は、前記板部
材を前記振動伝達板に固定する固定部材を有し、該固定
部材は、前記振動伝達板の座標の入力領域よりも外側に
位置する。
【0018】また、例えば、前記支持手段は、前記板部
材を前記振動伝達板に固定する固定部材を有し、該固定
部材は、前記複数の振動センサよりも外側に位置する。
【0019】また、例えば、前記板部材は、樹脂シート
である。
【0020】また、例えば、前記振動伝達板は、金属材
料よりなる。
【0021】また、例えば、前記支持手段は、前記振動
伝達板の座標の入力面側とその裏側の双方に前記板部材
を支持する。
【0022】また、例えば、前記支持手段は、複数の前
記板部材を夫々の間に間隙を有するように支持する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の好適な実施の形態を説明する。図1は、本発明の1つ
の実施の形態に係る座標入力装置の全体構成を示す図で
ある。図2は、本実施の形態に係る座標入力装置の座標
入力部の模式的な断面図である。
【0024】図中、1は装置全体を制御すると共に入力
座標を算出する演算制御回路である。2は振動子駆動回
路であって、振動ペン3の振動子4に駆動信号を供給す
ることによりペン先5を振動させる。8はアクリルやガ
ラス板等の透明部材からなる振動伝達板であり、座標入
力は、振動ペン3を振動伝達板8上に空隙を有するよう
に重ねられた樹脂シート12に接触せしめことによって
行うことができる。なお、実際に振動を入力する際は、
有効エリアA内の所望の位置に振動ペン3を接触せしめ
ることになる。
【0025】振動伝達板8の外周には、反射した振動が
中央部に戻ることを抑制するための防振材7が設けら
れ、また、振動伝達板8の周辺部には圧電素子等の機械
的振動を電気信号に変換する4個の振動センサ6a〜6
dが角部に固定配置されている。以下、振動センサ6と
記すときは、振動センサ6a〜6dを包括的に表現する
ものとする。
【0026】各振動センサ6からの夫々の出力信号は、
各振動センサ6の近傍に夫々設けられた不図示の前置増
幅回路へ送られ、ここで所定のゲインで増幅された出力
信号が信号波形検出回路9に送られる。さらに各振動セ
ンサ6に対応して信号波形検出回路9において生成され
る振動の検出信号は、演算制御回路1に送られる。演算
制御回路1は、振動子駆動回路2を介して所定の周期で
振動子4を駆動しながら、振動子4を駆動してから信号
波形検出回路9より検出信号を受け取るまでの時間(す
なわち、振動伝達時間)を測定し、振動ペン3が振動伝
達板8に接触した位置から各振動センサ6までの夫々の
距離を得て、得られた各距離より入力座標を算出する。
【0027】11は、液晶表示器若しくはCRT及びそ
れらの投射型表示器等により構成され、振動伝達板8の
背後に配置されたドット単位の表示が可能なディスプレ
イである。ディスプレイ11は、ディスプレイ駆動回路
10により駆動され、例えば、振動ペン3によって描か
れた位置を表示する。ユーザは、この表示を振動伝達板
8及び樹脂シート12を透かして見ることができる。
【0028】12は、振動伝達板8上に空隙を有するよ
うに重ねて配置される透明な樹脂シートである。図2の
断面図に示すように、樹脂シート12は、接着層13に
より振動伝達板8に固定されると共に接着層13の厚さ
に相当する空隙を振動伝達板8との間に有する。接着層
13の位置は、有効エリアAより外側であることが望ま
しく、さらに図示の如く各振動センサ6の固定位置より
も外側であることがより望ましい。
【0029】振動ペン3に内蔵された振動子4は、振動
子駆動回路2によって駆動される。振動子4の駆動信号
は、演算制御回路1から供給される低レベルのパルス信
号を振動子駆動回路2において所定のゲインで増幅する
ことによって生成される。そして、電気的な駆動信号
は、振動子4によって機械的な超音波振動に変換され、
ペン先5を介して振動伝達板8に伝達される。
【0030】振動子4の振動周波数は、ガラスなどの振
動伝達板8に板波を発生させることが可能な値が選択さ
れる。また、振動子4の駆動には、振動伝達板8に対し
て垂直方向に振動するモードが選択される。さらに、振
動子4の振動周波数は、ペン先5を含む振動伝達部材の
共振周波数とすることにより効率の良い振動変換が可能
になる。
【0031】上記のように、振動伝達板8を伝播する弾
性波は板波であるため、表面波のどに比して振動伝達板
の表面の傷、障害物等の影響を受けにくいという利点を
有する。
【0032】以下、各部の詳細な構成例を説明する。
【0033】<演算制御回路の構成例>演算制御回路1
は、所定の周期(例えば、5ms)で振動子駆動回路2
を介して振動ペン3内の振動子4を駆動する駆動信号を
出力すると共に、その駆動信号を印加するタイミングで
カウンタを起動して計時を開始する。振動ペン3におい
て発生した振動は、進行する距離に応じて遅延して各振
動センサ6に到達する。
【0034】信号波形検出回路9は、各振動センサ6か
らの夫々の信号を検出し、各振動センサ6に振動が到達
したことを示す検出信号を生成して演算制御回路1に供
給する。演算制御回路1は、各振動センサ6に対応する
検出信号を取り込み、各検出信号が示す振動の到達タイ
ミングにおけるカウンタの値から各振動センサ6に関す
る振動伝達時間を認識し、それに基づいて各振動センサ
6までの振動伝達距離を算出し、振動ペン3による振動
の入力座標を算出する。
【0035】また、演算制御回路1は、算出した入力座
標に基づいて、例えばディスプレイ駆動回路10を駆動
して、例えば入力座標等を表示せしめたり、シリアル、
パラレル通信等によって外部機器に座標出力を行なう。
【0036】図4は、演算制御回路1の構成例を示すブ
ロック図である。同図において、31は、演算制御回路
1(座標入力装置全体)を制御するマイクロコンピュー
タであり、操作手順を示すプログラムコードや各種定数
(振動伝達速度を含む)を格納した不揮発性メモリ、演
算等に使用するワークメモリ、それらを使用して演算・
制御を実行するCPU等を有する。
【0037】33は、不図示の基準クロック信号に基づ
いて計時動作するカウンタであり、振動子駆動回路2を
介して振動子4を駆動する駆動信号(スタート信号)に
よって起動されて計時動作を開始する。また、カウンタ
33は、各振動センサ6に関する振動伝達時間を計測
後、リセット信号によって初期化される。これによっ
て、計時動作の開始と振動センサ6(信号波形検出回路
9)による振動の検出における同期が取られ、振動の発
生から各振動センサ6により振動が検出されるまでの遅
延時間(すなわち、振動伝達時間)が測定できることに
なる。
【0038】信号波形検出回路9から供給される各振動
センサ6に関する検出信号(タイミング信号)は、検出
信号入力回路35を介してラッチ回路34a〜34hに
入力される。検出信号には、後述するようにTp信号と
Tg信号の2種類があり、これらはセレクト信号によっ
て切り換えられ、各信号に基づく位相遅延時間、群遅延
時間が計測される。
【0039】ラッチ回路34a〜34hは、夫々振動セ
ンサ6a〜6bに対応しており、対応する振動センサ6
より検出信号を受信すると、その時のカウンタ33の計
時値をラッチする。判定回路36は、各振動センサ6に
関する全ての検出信号を受け取ったと判定したら、マイ
クロコンピュータ31にその旨の受信完了信号を出力す
る。マイクロコンピュータ31は、判定回路36から受
信完了信号を受信すると、ラッチ回路34a〜34dよ
り各振動センサ6までの振動到達時間を読み取り、所定
の計算を行なって、振動伝達板8上の振動ペン3の座標
を算出する。
【0040】算出した座標は、I/Oポート37を介し
てディスプレイ駆動回路10に出力され、例えばディス
プレイ11の対応する位置(座標)にドット等を表示す
ることができる。また、算出した座標は、I/Oポート
37を介して不図示のインターフェース回路に供給して
外部機器に提供することもできる。
【0041】<振動伝達距離の算出例>先ず、振動ペン
3から各振動センサ6までの振動伝達距離を求める原理
について説明する。振動伝達時間の計測は、マイクロコ
ンピュータ31内のCPUが、不揮発性メモリに格納さ
れたプログラムコードを読み込み、そのプログラムコー
ドに基づいて実行される。
【0042】図5は、信号波形検出回路9に入力される
信号と、それに基づく振動伝達時間の計測の原理を説明
するための図である。
【0043】振動ペン3から各振動センサ6までの振動
伝達時間の計測は、前述の如く振動子駆動回路2に対す
る駆動信号(スタート信号)の出力と同時に開始する。
この時、振動子駆動回路2は、振動子4に駆動信号41
を印加する。駆動信号41に基づいて発生し、振動ペン
3から振動伝達板8に伝達された超音波振動は、各振動
センサ6までの距離に応じた時間tgをかけて進行した
後、各振動センサ6において夫々検出される。図示の信
号42は、振動センサ6が検出した信号波形の例を示し
ている。
【0044】本実施の形態においては、板波を使用して
いるため、検出波形のエンベロープ421と位相422
の関係は、振動伝達板8の内部における振動伝達距離に
応じて変化する。ここで、エンベロープ421の進む速
度、すなわち群速度をVgとし、位相422の進む速
度、すなわち位相速度をVpとし、群速度Vg及び位相
速度Vpから振動ペン3と各振動センサ6との距離を検
出する原理を説明する。
【0045】先ず、エンベロープ421にのみ着目する
と、その速度はVgであり、ある特定の波形上の点、例
えば変極点やピーク点(信号42、43参照)を検出す
ると、振動ペン3と各振動センサ6との距離は、その振
動伝達時間(群遅延時間)をtgとすると、(1)式で
与えられる。
【0046】d=Vg・tg ・・・(1) さらに、より高精度な座標決定をするために、位相信号
の検出に基づく処理を行なう。位相信号422の特定の
検出点、例えば振動の入力から所定の信号レベル46を
超えた後のゼロクロス点までの時間(位相遅延時間)を
tp(信号47に対し所定幅の窓信号44を生成し、位
相信号422と比較して生成した信号45より得る)と
すれば、振動ペン3と各振動センサ6との距離は、
(2)式で与えられる。ただし、λpは弾性波の波長、
nは整数である。
【0047】d=n・λp+Vp・tp ・・・(2) (1)式と(2)式から上記の整数nは、(3)式で与
えられる。
【0048】 n=[(Vg・tg−Vp・tp)/λp+1/N] ・・・(3) ただし、Nは0以外の実数であり、適当な値を用いる。
例えば、N=2とすれば±1/2波長以内のtg等の変
動であれば、nを決定することができる。上記のように
して求めたnを(2)式に代入することで、振動ペン3
と各振動センサ6との距離を精度良く測定することがで
きる。
【0049】上記の群遅延時間tgを示す検出信号T
g、及び位相遅延時間tpを示す検出信号Tpは、信号
波形検出回路9で生成されて演算制御回路1に供給され
る。
【0050】図6は、信号波形検出回路9の一部の構成
例を示すブロック図である。なお、図6に示す構成は、
振動センサ6の1つに対応するものであり、実際には各
振動センサ6に対応して4組の構成を有する。
【0051】同図において、振動センサ6の出力信号
は、その近傍に配された前置増幅回路51により所定の
ゲインで増幅される。増幅された信号は、帯域通過フィ
ルタ511により余分な周波数成分が除かれ(信号42
参照)、例えば、絶対値回路、低域通過フィルタ等によ
り構成されるエンベロープ検出回路52に入力され、エ
ンベロープ(信号421参照)のみが取り出される。エ
ンベロープのピークのタイミングは、エンベロープピー
ク検出回路53によって検出される。検出されたエンベ
ロープのピークのタイミングは、単安定マルチバイブレ
ータ等により構成されたTg信号検出回路54に供給さ
れ、エンベロープの遅延時間の検出を示す信号である検
出信号Tg(信号Tg参照)が生成され、演算制御回路
1に供給される。
【0052】一方、エンベロープ検出回路52で検出さ
れたエンベロープ(信号421参照)は、所定レベルの
閾値信号(図4の信号45参照)を越える部分のパルス
信号(信号47参照)を形成する。56は単安定マルチ
バイブレータであり、パルス信号の最初の立ち上がりで
トリガされた所定時間幅のゲート信号(信号44参照)
を開く。Tpコンパレータ57は、ゲート信号の開いて
いる間の位相信号(信号422参照)のゼロクロス点を
検出信号Tp(信号Tp参照)として演算制御回路1に
供給する。この例においては、位相信号の最初の立ち上
がりのゼロクロス点までの時間を位相遅延時間tpとし
ている。
【0053】演算制御回路1は、前述のように、各振動
センサ6に関する検出信号Tg及びTpに基づいて各振
動センサ6に関する振動伝達時間を取得し、各距離を算
出する。
【0054】<回路遅延時間の補正例>前述の演算制御
回路1内のラッチ回路34a〜34dにおいてラッチさ
れたカウント値(振動伝達時間)は、回路遅延時間et
および位相オフセット時間toffを含んでいる。これ
らにより生じる誤差は、振動ペン3から振動伝達板8、
振動センサ6を通して振動が伝達する際に同じ量が含ま
れる。
【0055】図7は、振動伝達板の平面図である。同図
において、原点Oにて振動ペン3で振動を入力し、原点
Oから振動センサ6aまでの振動伝達時間(群遅延時
間、位相遅延時間)の実測値をtgz’、tpz’と
し、また原点Oから振動センサ6aまでの真の振動伝達
時間をtgz、tpzとすれば、回路遅延時間et及び
位相オフセットtoffに関して(4)式、(5)式の
関係がある。
【0056】tgz’=tgz+et ・・・(4) tpz’=tpz+et+toff ・・・(5) 一方、任意の入力点P点での実測値tg’、tp’に関
しては、(6)式、(7)式の関係がある。
【0057】tg’=tg+et ・・・(6) tp’=tp+et+toff ・・・(7) ここで、(4)式と(6)式、(5)式と(7)式の差
を夫々求めると、(8)式、(9)式の関係がある。
【0058】 tg’−tgz’=(tg+et)−(tgz+et)=tg−tgz ・・ ・(8) tp’−tpz’=(tp+et+toff)−(tpz+et+toff) =tp−tpz ・・・(9) すなわち、各振動伝送時間に含まれる回路遅延時間et
および位相オフセットtoffが除去され、原点Oの位
置から入力点Pまでの、振動センサ6a位置を起点とす
る真の伝達遅延時間の差を求めることができる。その結
果、(2)式、(3)式より、その距離の差を求めるこ
とができる。
【0059】振動センサ6aから原点Oまでの距離は、
予め不揮発性メモリ等に記憶してあり既知であるので、
振動ペン3と振動センサ6a間の距離を決定できる。他
のセンサ6b〜6dについても同様に求めることができ
る。
【0060】原点Oにおける実測値tgz’及びtp
z’は、出荷時に前述の不揮発性メモリに記憶してお
き、(2)式、(3)式の計算の前に、(8)式、
(9)式による計算を実行することにより精度の高い測
定ができる。
【0061】<座標の算出例>次に、振動ペン3によっ
て振動伝達板8上に振動を入力された座標を算出する原
理について図7を参照しながら説明する。座標の算出式
は、3平方の定理より導かれる。
【0062】図7に示す構成において、振動ペン3の位
置P(x,y)から振動センサ6a〜6cまでの夫々の
距離da、db、dcは、前述の如く振動伝達時間と予
めROM31に設定された振動伝達速度とを乗じ、これ
を補正することにより算出することができる。
【0063】演算制御回路1は、距離da、db、dc
を算出した後、さらに各距離に基づいて振動ペン3が接
触している座標P(x,y)を(10)式、(11)式
より算出する。
【0064】 x=X/2+(da+db)・(da−db)/2X ・・・(10) y=Y/2+(da+dc)・(da−dc)/2Y ・・・(11) ここで、X、Yはそれぞれ振動センサ6a−6b間の距
離、振動センサ6a−6c間の距離である。以上のよう
にして振動ペン3の位置座標をリアルタイムで検出する
ことができる。なお、この例では、3つに振動センサ6
a〜6cまでの各距離より座標を算出するものである
が、振動センサ6dまでの距離は、算出した座標の妥当
性を評価するため、或いは座標の算出の精度を向上させ
るために使用することができる。
【0065】上記の実施の形態は、振動伝達板8の四隅
に振動センサ6を配置した例を示しているが、例えば、
有効エリアAの各辺の中央部に十字型に振動センサを配
置した構成のように、対向して配置された振動センサに
関して1つの振動伝達時間を定数として使用可能な配置
であれば良い。
【0066】<座標入力部の構成例>前述のように、本
実施の形態に係る座標入力部は、樹脂シート12を接着
層13を介して振動伝達板8に固定し、振動伝達板8と
の間に空隙を設けた構成である。また、接着層13は、
各振動センサ6の固定位置の外側に位置する。
【0067】図8は、本実施の形態における座標入力部
の構成及びその機能を説明するための断面図である。図
示のような、樹脂シート12と振動伝達板8との間に空
隙を設けた構成において、空中伝播振動が振動の検出に
用いる周波数を含み、音圧の大きな連続音である場合で
あっても、図示の如く、空中伝播振動の大部分が音響イ
ンピーダンスの相違により樹脂シート12の表面で反射
する。また、樹脂シート12と振動伝達板8との間に空
隙が存在し、固体と気体との音響インピーダンスの差が
大きいため、入射した空中伝播振動は、樹脂シート12
の裏面の空気層との境界で反射し、振動伝達板8の表面
でも反射する。すなわち、空中伝播振動は、空隙をもっ
て配置された樹脂シート12により、その殆どが遮断さ
れる。
【0068】一方、振動ペン3によって座標を入力する
とき、すなわち振動を入力するときは、そのペン先5に
加えられる筆圧によって樹脂シート12が湾曲し、振動
伝達板8と接触する。樹脂シート12と振動伝達板8の
音響インピーダンスの差は、固体と気体の音響インピー
ダンスの差よりも小さく、振動ペン3による振動は樹脂
シート12と振動伝達板8との接触部を介して振動伝達
板8に入力される。
【0069】本実施の形態においては、振動伝達板8と
の間に空隙をもって配置する板部材として樹脂シートを
用いている。この理由は、樹脂シートは、振動ペン3を
接触せしめた位置が局所的に変形して振動伝達板8と接
触する程度の弾性を有するためである。したがって、樹
脂シートの素材は、変形により振動伝達板8に接触し得
る程度の弾性を有するものであれば良く、例えば、PE
T、ポリカーボネート等が好適である。また、樹脂シー
トの表面に印刷を施したり、ハードコード処理、ノング
レア処理等の表面処理を施しても良い。さらに、樹脂シ
ートは、ノイズを除去するという意味においては透明で
なくても良い。
【0070】なお、樹脂シートは振動を伝播する性質を
有するため、従来より振動伝達板として採用されている
が、金属板やガラス板に比して振動の減衰率が大きいた
め、樹脂シート12に入射した空中伝播振動が樹脂シー
ト12内を伝播し、筆圧による振動伝達板8との接触部
或いは接着層13を介して振動伝達板8に伝播すること
による影響は小さいと言える。
【0071】また、振動伝達板8を金属板やガラス板等
によって構成した場合、振動伝達板8に比して樹脂シー
ト12の振動伝達速度の方が遅いため、樹脂シート12
に振動ペン3によって入力された振動が樹脂シート12
及び接着層13を介して各振動センサ6に至る振動は、
筆圧による振動伝達板8との接触部或いは接着層13、
及び振動伝達板8を介して各振動センサ6に至る振動よ
りも遅くなり、樹脂シート12を伝播する振動の影響は
無視できることになる。
【0072】以上のように、樹脂シート12を振動伝達
板8との間に空隙を有するように配置する構成により、
空中伝播振動による影響を効果的に遮断することがで
き、ノイズによる影響を低減する効果が大きい。
【0073】また、樹脂シートを支持するための接着層
13の位置は、座標の入力を行うための有効エリアAよ
り外側であることが望ましく、さらに図示の如く各振動
センサ6の固定位置よりも外側であることが望ましい。
なぜなら、樹脂シート12を振動が伝播する距離が長く
なるため、樹脂シート12を介して伝播する振動を減衰
させる効果が大きく、また振動ペン3により入力され、
樹脂シート12を介して伝播する振動を振動伝達板8を
伝播する振動よりも遅延させる効果が大きいからであ
る。
【0074】接着層13は、上記の如く樹脂シート12
を空隙をもって振動伝達板8に固定する部材であり、実
施の態様により接着剤が塗布されてなる固化層、若しく
は両面テープ、接着剤等により貼り合わされる部分をも
含む。また、接着層13は、樹脂シート12の振動を振
動伝達板8に伝達しないよう防振性の部材で構成するこ
とが望ましい。
【0075】<樹脂シートの支持例>樹脂シート12
は、前述のように接着層13によって支持することがで
きる。接着層によって樹脂シート12を支持する場合
は、図13に示す接着層13’のように有効エリアAの
外側に配置することが望ましく、さらには図13に示す
接着層13のように振動センサ6の固定位置の外側に配
置することが望ましことは、前述の通りである。しかし
ながら、この構造は本発明の1つの実施の形態に過ぎ
ず、例えば、以下のような構成であっても良い。
【0076】図14は、樹脂シート12を支持するため
の他の構成を示す断面図である。図示の例は、接着層1
3を介して樹脂シート12を外装部材14に固定するも
のである。このように、外装部材14に樹脂シート12
を固定することにより、樹脂シート12に入射した空中
伝播振動は、接着層13、外装部材14において減衰さ
れ、さらに振動伝達板8は外装部材14からの影響を受
けないように支持されているため、樹脂シート12に入
射した空中伝播振動が振動伝達板8に伝播することが効
率的に遮断される。
【0077】以上のように本実施の形態によれば、振動
伝達板上に空隙を有するように樹脂シートを配置するこ
とにより、空中伝播振動による座標の誤検出若しくは検
出誤差を低減することができる。
【0078】[実施の形態の応用例1]通常の実施の態
様においては、振動伝達板8の座標入力面側が装置外部
に面し、他方の面は座標入力装置の本体側に面するが、
振動伝達板8の両面が装置外部に面し、空中音源による
空中伝播振動の影響を受け得る場合には、上記の樹脂シ
ート12を振動伝達板12の両面に備える構造が望まし
い。
【0079】図9は、第1の応用例に係る座標入力部の
構成を示す断面図である。図示の構成のように、振動伝
達板8の両面に空隙を介して樹脂シート12を配置する
ことにより、振動伝達板8の両面から入射する空中伝播
振動の影響を低減することができる。
【0080】[実施の形態の応用例2]本応用例は、樹
脂シートを多重に設けることにより、空中伝播振動の影
響をより一層低減するものである。図10は、本応用例
に係る座標入力部の構成を示す断面図である。図示の構
成は、2枚の樹脂シート12を空隙を有するように配置
し、2つの空隙の存在により空中伝播振動を反射する例
である。ただし、樹脂シート12の枚数を徒に増やす
と、振動ペン3による振動の入力効率が低下するため、
必要とする振動の検知が困難になる。したがって、樹脂
シートや空隙の厚さ、樹脂シートの弾性、振動センサの
検知能力等を総合的に判断して、この構成を決定する必
要がある。
【0081】[実施の形態の応用例3]本応用例は、樹
脂シート12と振動伝達板8との間隙をより安定に維持
するものである。図11は、本応用例に係る座標入力部
の構成を示す断面図である。樹脂シート12と振動伝達
板8との間には、多孔質材や発砲体等の空気を含有した
空気含有材質層14が配置されおり、空気含有材質層1
4は樹脂シート12を支持する機能を有する。
【0082】空気含有材質層14は、弾性を有するた
め、座標の入力位置に関しては筆圧により変形し、樹脂
シート12に振動ペン3により入力された振動を効率的
に振動伝達板8に伝達可能である。一方、空気含有材質
層14は、座標の入力位置以外の部分に関しては樹脂シ
ート12と振動伝達板8との間隙を一定に保つことがで
きる。したがって、空気含有材質層14は、樹脂シート
12の自重やユーザが手などを置くこと(以下、手つき
ともいう)により変形して樹脂シート12と振動伝達板
8とが音響的に接触し、その結果、空中伝播振動が振動
伝達板8に入力されることを防止することができる。
【0083】換言すると、ペン先5に与えられる筆圧
は、樹脂シート12の自重、或いは手つき等による圧力
より大きいため、空気含有材質層14はペン先5によっ
て変形し、その振動は振動伝達板8に容易に伝達され
る。一方、空気含有材質層14は、音響インピーダンス
が振動伝達板8及び樹脂シート12よりも著しく小さ
く、上記実施の形態と同様に空中伝播振動を遮断する効
果がある。
【0084】[実施の形態の応用例4]本応用例は、樹
脂シート12と振動伝達板8との間隙をより安定に維持
するために、樹脂シート12と振動伝達板8との間にガ
スを封入するものである。図12は、本応用例に係る座
標入力部の構成を示す断面図である。樹脂シート12と
振動伝達板8との間にはガスが封入され、樹脂シート1
2と振動伝達板8との間隙を大気圧よりも高い圧力に維
持されている。したがって、樹脂シート12の自重、或
いは手つき等により樹脂シート12と振動伝達板8が接
触することを抑制し、空中伝播振動の影響をより効果的
に遮断することができる。なお、樹脂シート12と振動
伝達板8との間隙に封入したガスが漏れないように、例
えば前述の接着層13、外装部材14等により気密を維
持し得る構造とすることは言うまでもない。
【0085】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適
用してもよい。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明に拠れば、外
部からの振動の影響を効果的に遮断することができ、入
力座標の誤検出或いは検出誤差を低減することができる
という効果がある。
【0087】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の応用例に係る座標入力部の構成を示す断
面図である。
【図2】本実施の形態に係る座標入力装置の座標入力部
の模式的な断面図である。
【図3】振動ペンを座標入力部に接触させた状態を示す
断面図である。
【図4】演算制御回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】信号波形検出回路に入力される信号と、それに
基づく振動伝達時間の計測の原理を説明するための図で
ある。
【図6】信号波形検出回路の一部の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図7】振動伝達板の平面図である。
【図8】本実施の形態に係る座標入力部の構成及びその
機能を説明するための断面図である。
【図9】第1の応用例に係る座標入力部の構成を示す断
面図である。
【図10】第2の応用例に係る座標入力部の構成を示す
断面図である。
【図11】第3の応用例に係る座標入力部の構成を示す
断面図である。
【図12】第4の応用例に係る座標入力部の構成を示す
断面図である。
【図13】樹脂シートの支持例を示す断面図である。
【図14】樹脂シートの他の支持例を示す断面図であ
る。
【図15】従来の座標入力装置の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 演算制御回路 2 振動子駆動回路 3 振動ペン 4 振動子 5 ペン先 6a〜6d 振動センサ 7 防振材 8 振動伝達板 9 信号波形伝達回路 12 樹脂シート 13 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳沢 亮三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 肇 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 淳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動入力手段により振動伝達板に対して
    振動を与え、伝達する振動を前記振動伝達板に配された
    複数の振動センサにより検知し、振動の伝達時間に基づ
    いて振動の入力座標を導出する座標入力装置であって、 弾性を有する板部材と、 前記板部材を前記振動伝達板との間に間隙を設けて支持
    する支持手段と、 を備えることを特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は、前記板部材を前記振動
    伝達板の座標の入力面側に支持することを特徴とする請
    求項1に記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 前記振動伝達板と前記板部材との間隙
    は、前記振動ペンを用いて前記板部材に対して筆圧を加
    えられた部分が変形し、その変形した部分が前記振動伝
    達板に接触可能な距離であって、前記振動入力手段によ
    り前記板部材の前記変形した部分を介して前記振動伝達
    板に振動が与えられることを特徴とする請求項2に記載
    の座標入力装置。
  4. 【請求項4】 前記支持手段は、前記振動伝達板と前記
    板部材との間隙を維持する多孔質部材を有することを特
    徴とする請求項3に記載の座標入力装置。
  5. 【請求項5】 前記支持手段は、前記振動伝達板と前記
    板部材との間隙に封入されたガス圧により該間隙を維持
    することを特徴とする請求項3に記載の座標入力装置。
  6. 【請求項6】 前記支持手段は、前記板部材を前記振動
    伝達板に固定する固定部材を有し、該固定部材は、前記
    振動伝達板の座標の入力領域よりも外側に位置すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記
    載の座標入力装置。
  7. 【請求項7】 前記支持手段は、前記板部材を前記振動
    伝達板に固定する固定部材を有し、該固定部材は、前記
    複数の振動センサよりも外側に位置することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の座標入
    力装置。
  8. 【請求項8】 前記板部材は、樹脂シートであることを
    特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載
    の座標入力装置。
  9. 【請求項9】 前記振動伝達板は、金属材料よりなるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の座標入力装置。
  10. 【請求項10】 前記支持手段は、前記振動伝達板の座
    標の入力面側とその裏側の双方に前記板部材を支持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  11. 【請求項11】 前記支持手段は、複数の前記板部材を
    夫々の間に間隙を有するように支持することを特徴とす
    る請求項1に記載の座標入力装置。
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