JPH0922327A - 座標入力装置及びその制御方法 - Google Patents

座標入力装置及びその制御方法

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JPH0922327A
JPH0922327A JP16977595A JP16977595A JPH0922327A JP H0922327 A JPH0922327 A JP H0922327A JP 16977595 A JP16977595 A JP 16977595A JP 16977595 A JP16977595 A JP 16977595A JP H0922327 A JPH0922327 A JP H0922327A
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JP16977595A
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Inventor
Katsuyuki Kobayashi
克行 小林
Masaki Tokioka
正樹 時岡
Atsushi Tanaka
淳 田中
Hajime Sato
肇 佐藤
Yuichiro Yoshimura
雄一郎 吉村
Ryozo Yanagisawa
亮三 柳沢
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力ペンと本体とがワイヤレスであって、しか
も簡単な構成で高精度な座標入力を実現する。 【解決手段】振動が入力されると、振動伝達板上の4箇
所のセンサで振動を検出し、1つのセンサを基準とした
振動の遅延時間差を測定する(s2)。その時間差を基
に座標値を算出し(s3)、基準領域内であればその座
標値に基づいて、振動源からセンサまでの振動の遅延時
間を算出する(s7)。その後タイマで振動源からセン
サまでの振動の遅延時間を測定し、本体タイマをリセッ
トして本体とペンとの同期をとる(s8)。この後振動
が入力されると、遅延時間を基に座標値を算出し(s1
1)、それが基準領域内にあれば遅延時間差による座標
も算出する(s15)。両座標値を比較し、所定量以上
ずれていれば(s17)、ずれに応じてタイマをリセッ
トして再同期させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は座標入力装置、特に
入力ペンから指示された点の座標を決定する座標入力装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波を利用した振動入力ペンを
用いる座標入力装置は、振動入力ペンからの振動が所定
の位置に置かれた振動検出部まで到着する遅延時間を計
時し、該計時時間に基づき振動入力ペンの座標位置を出
力する。この装置の演算制御回路は、遅延時間を計時す
るためのカウンタを振動入力ペンの振動タイミングで同
時にスタートさせ、振動検出部が振動入力ペンからの振
動を検出するまでの時間をカウントしている。
【0003】従って、振動発生源である振動入力ペンと
本体回路は信号ケーブルでつながれ、振動入力ペン内の
例えば圧電素子に駆動パルスを供給するとともに、信号
の同期をとる構成となっている。
【0004】あるいは、例えば振動入力ペン内に、振動
子駆動回路,電源等を有すると共に、光,電波等を利用
して本体との同期を得る方式もある。しかしながら、こ
の構成は本体とペンとの同期をとる必要があることか
ら、回路構成が複雑になり、コストアップの原因となる
ばかりか、ペン自身が重くなり、操作性が低下するとい
う課題がある。
【0005】これらの点を鑑み、入力ペンのコードレス
化を実現する方法として、ペンから発した振動を検出す
るまでの遅延時間を直接利用せず、複数の位置で振動を
検出し、基準となる検出位置で振動を検出してから、他
の位置で振動を検出するまでの時間差を利用する方法が
考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、基準となる検出位置における振動の遅延時間と
その他の検出位置における遅延時間との差が小さい場合
には、得られる座標値が不正確な値になりがちであると
いう問題点があった。
【0007】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、入力ペンを装置本体から独立したコードレス化を実
現するとともに、座標入力面の全面にわたって正確な座
標入力を行うことができる座標入力装置およびその制御
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の座標入力装置は次のような構成から成る。
すなわち、入力された振動を伝達する振動伝達体と、振
動源から入力された振動が前記振動伝達体上の複数の検
出箇所それぞれに到達するまでの時間差を測定し、測定
された時間差に基づく第1の算出手順に従って振動源の
座標値を算出する第1の座標算出手段と、前記第1の算
出手段により算出された座標値に基づいて、前記振動源
から前記検出箇所各々まで振動が到達するのに要する遅
延時間を算出する遅延算出手段と、所定の周期で計時を
再開する計時手段と、該計時手段により計時を開始して
から、前記各検出位置において振動を検出するまでの遅
延時間を測定する遅延測定手段と、前記遅延算出手段と
前記遅延測定手段のそれぞれにより得られた遅延時間を
比較し、その差分に応じて前記計時手段が計時を再開す
るタイミングを調整する手段と、前記遅延測定手段によ
り測定された遅延時間に基づく第2の算出手順に従って
振動源の座標値を算出する第2の座標算出手段とを備え
る。
【0009】また、本発明の座標入力装置の制御方法は
次のような構成から成る。即ち、振動源から入力された
振動が前記振動伝達体上の複数の検出箇所それぞれに到
達するまでの時間差を測定し、測定された時間差に基づ
く第1の算出手順に従って振動源の座標値を算出する第
1の座標算出工程と、前記第1の算出工程により算出さ
れた座標値に基づいて、前記振動源から前記検出箇所各
々まで振動が到達するのに要する遅延時間を算出する遅
延算出工程と、タイマが計時を開始してから、前記各検
出位置において振動を検出するまでの遅延時間を測定す
る遅延測定工程と、前記遅延算出工程と前記遅延測定工
程のそれぞれにより得られた遅延時間を比較し、その差
分に応じて前記タイマが計時を開始するタイミングを調
整する工程と、前記遅延測定工程により測定された遅延
時間に基づく第2の算出手順に従って振動源の座標値を
算出する第2の座標算出工程とを備える。
【0010】
【発明の実施の形態】まず図2を用いて、本実施形態に
於ける座標入力装置の概略校正を説明する。図中、演算
制御回路1は、装置全体を制御すると共に座標位置を算
出する。振動子駆動回路2は振動ペン3に内蔵されてお
り、振動ペン3内の振動子4を駆動しペン先5を振動さ
せるものである。振動伝達板8はアクリルやガラス板
等、透明部材からなり、振動ペン3による座標入力は、
この振動伝達板8上をタッチすることで行う。つまり、
図示に実線で示す符号Aの領域(以下有効エリア)内を
振動ペン3で指定する事で、振動ペン3で発生した振動
が振動伝達板8に入射され、この入射された振動が振動
ペン3から各センサまで到達する時間、または各センサ
に到達する時間差を基に振動ペン3の位置座標を算出す
ることができるようにしたものである。
【0011】また、伝播してきた波が振動伝達板8の端
面で反射し、その反射波が中央部に戻るのを防止(減
少)するために、振動伝達板8の外周には防振材7が設
けられ、図2に示すように防振材の内側近傍に圧電素子
等、機械的振動を電気信号に変換させる振動センサ6a
〜6dが固定されている。信号波形検出回路9は、各振
動センサ6a〜6dで検出された振動の信号を演算制御
回路1に出力する。ディスプレイ11は液晶表示器等の
ドット単位の表示が可能でディスプレイであり、振動伝
達板の背後に配置している。そしてディスプレイ駆動回
路10の駆動により振動ペン3によりなぞられた位置に
ドットを表示し、それを振動伝達板8(透明部材からな
る)を透かしてみる事が可能になっている。
【0012】図3に示すように、振動ペン3に内蔵され
た振動子4は、ペン電源21,ペンタイマ22と発振回
路23とで構成された振動子駆動回路2によって駆動さ
れる。振動子4の駆動信号は、ペンタイマ22によって
任意の一定周期で繰り返し発せられるパルス信号が発振
回路23によって所定のゲインで増幅された後、印加さ
れる。本実施形態の場合、後述する方法により座標の算
出を可能とするので、本体とペンとの同期のために信号
ケーブルや光等を利用した通信を不要とし、操作性に優
れ、しかも回路構成を簡略にでき、電池寿命,コスト等
の点で利点を有する構成となっている。ペンタイマ22
と発信回路23は同じく振動ペンに内蔵された電池等で
構成されるペン電源21によって電力が供給される。電
気的な駆動信号は振動子4によって機械的な振動に変換
され、ペン先5を介して振動伝達板8に伝達される。
【0013】ここで振動子4の振動周波数はガラスなど
の振動伝達板8に板波を発生することができる値に選択
される。また、振動子4の振動周波数をペン先5を含ん
だ共振周波数とする事で効率のよい振動変換が可能であ
る。上記のようにして振動伝達板8に伝えられる弾性波
は板波であり、表面波などに比べて振動伝達板の表面の
傷,障害物等の影響を受けにくいという利点を有する。
【0014】本実施形態の振動伝達板8はガラス等の透
明部材で構成され、液晶等の表示装置と重ね合わせてあ
たかも紙と鉛筆のような操作環境を提供しているが、振
動伝達板8は振動を伝達できる材質、例えばアルミニウ
ム,鉄,銅といった金属(合金)で構成されていても良
いことは言うまでもない。
【0015】<演算制御回路の説明>上述した構成にお
いて、所定周期毎(例えば5ms毎)に振動子駆動回路
2は、振動ペン3内の振動子4を駆動させる信号を出力
する。そして、振動ペン3より発生した振動は振動伝達
板8上を伝播し、振動センサ6a〜6d迄の距離に応じ
て遅延して到達する。
【0016】信号波形検出回路9は各振動センサ6a〜
6dからの信号を検出して、後述する波形検出処理によ
り基準となる振動センサ6aと、6b〜6dへの振動到
達タイミングの各時間差を示す信号等を生成するが、演
算制御回路1には各センサの組合せ毎のこの時間信号が
入力され、基準となる振動センサ例えば6aとそれ以外
の振動センサ6b〜6dまでの振動到達時間の差を計時
し、そして振動ペンの座標位置を算出する。この到達遅
延時間差より座標を算出する第1の座標算出手順は、項
を改めて説明する。
【0017】また演算制御回路1は、この算出された振
動ペン3の位置情報を基にディスプレイ駆動回路10を
駆動して、ディスプレイ11による表示を制御したり、
あるいはシリアル,パラレル通信によって外部機器に座
標出力を行なう(不図示)。図4は実施形態の演算制御
回路1の概略構成を示すブロック図で、各構成要素及び
その動作概略を以下に説明する。
【0018】図中、マイクロコンピュータ31は演算制
御回路1及び本座標入力装置全体を制御するものであ
り、内部カウンタ,操作手順を記憶したROM、そして
計算等に使用するRAM、定数等を記憶する不揮発性メ
モリ等によって構成されている。タイマ33は不図示の
基準クロックを計時するもので、例えばカウンタなどに
より構成されている。
【0019】検出信号入力ポート35には、到達遅延時
間差より座標を算出する第1の算出手順が用いられる場
合には、基準となるセンサ(本実施形態では振動センサ
6a)と、その他の振動センサ6b〜6dとの振動伝達
遅延時間差信号が入力される。従ってタイマ33を用い
てセンサ6aと6b〜6d間の振動が検出されるまでの
遅延時間の差を測定することになる。一方、入力ペン3
から各センサ6a〜6dに振動が到達するまでの遅延時
間(以後遅延絶対時間と呼ぶ)より座標を算出する第3
の算出手順が用いられる場合には、後述する方法でタイ
マ33とペンタイマ22とを同期させ、振動入力ペン3
が振動を発生するタイミングを得ることができるので、
検出信号入力ポート35には振動伝達遅延絶対時間信号
が入力されることになる。
【0020】その他各構成要素となる回路は順を追って
説明する。
【0021】信号波形検出回路9より出力される信号
は、検出信号入力ポート35を介してラッチ回路34b
〜34dに入力される。検出信号入力ポート35に振動
伝達遅延絶対時間が入力される場合には、ラッチ回路3
4a〜34dのそれぞれは、各振動センサ6a〜6dに
対応しており、対応するセンサの到達遅延絶対時間信号
のタイマ33の計時値をラッチする。一方、検出信号入
力ポート35に振動伝達遅延時間差信号が入力される場
合には、ラッチ回路34a〜34dのそれぞれは、基準
センサ6aと振動センサ6b〜6dの各々の差を計測す
るように対応しており、到達遅延時間差信号のタイマ3
3の計時値をラッチするよう構成される(この場合ラッ
チ回路34aは機能しない)ほか、センサ6a〜6dの
後述する△tgtp信号、つまり群遅延時間tgと位相
遅延時間tpの検出時間差を各々計測するように構成さ
れる。
【0022】このようにして全ての信号の受信がなされ
たことを判定回路36が判定すると、マイクロコンピュ
ータ31にその旨の信号を出力する。マイクロコンピュ
ータ31がこの判定回路36からの信号を受信すると、
ラッチ回路から各々の時間情報をラッチ回路より読取
り、所定の計算を行なって、振動伝達板8上の振動ペン
3の座標位置を算出する。そして、I/Oポート37を
介してディスプレイ駆動回路10に算出した座標位置情
報を出力することにより、例えばディスプレイ11の対
応する位置にドットなどを表示することができる。ある
いはI/Oポート37を介しインターフェース回路に、
座標位置情報を出力することによって、外部機器に座標
値を出力することができる。
【0023】<振動伝搬時間検出の説明(図5,図6)
>以下、振動センサ6までの振動到達時間を計測する原
理について説明する。
【0024】図5は信号処理について説明するタイミン
グチャートであり、検出波形と、それに基づく振動伝達
時間の計測処理を説明するための図である。以下、振動
センサ6aと6bの差を検出する場合についてまず説明
するが、その他の振動センサ6c,6dについても全く
同じである。
【0025】信号波形検出回路9と後述のようにして同
期がとられている状態で振動子駆動回路2から振動子4
へ駆動信号41が印加されている。この信号41によっ
て、振動ペン3から振動伝達板8に伝達された超音波振
動は、振動センサ6aまでの距離に応じた時間tga
(図5参照、この値は後述する方法で知ることができ
る)をかけて進行した後、振動センサ6aで検出され
る。
【0026】図示の42で示す信号は振動センサ6aが
検出した信号波形を示している。この実施形態で用いら
れている振動は板波であるため振動伝達板8内での伝播
距離に対して検出波形のエンベロープ421と位相42
2の関係は振動伝達中に、その伝達距離に応じて変化す
る。ここでエンベロープ421の進む速度、即ち、群速
度をVg、そして位相422の位相速度をVpとする。
この群速度Vg及び位相速度Vpから振動ペン3と振動
センサ6a間の距離を検出することができる。
【0027】まず、エンベロープ421にのみ着目する
と、その速度はVgであり、ある特定の波形上の点、例
えばエンベロープ421の2回微分波形423のゼロク
ロス点、すなわちエンベロープ波形の変曲点を検出する
と、振動ペン3及び振動センサ6aの間の距離daは、
その振動伝達時間をtgaとして、 da=Vg・tga …(1) で与えられる。この式は振動センサ6aの一つに関する
ものであるが、同じ式により他の3つの振動センサ6b
〜6dと振動ペン3の距離も同様にして表すことができ
る。振動センサ6aと振動ペン3との距離daとセンサ
6bとペン3との距離dbとの距離差△dbは、同様に
検出されるセンサ6bについての振動到達タイミング4
3(tgb)との差、すなわち振動伝達時間の差431
(△tgb)により、次式で与えられる。
【0028】 △db=Vg・tgb−Vg・tga=Vg・△tgb …(2) 更に、より高精度な座標決定をするために、位相信号の
検出に基づく処理を行なう。位相波形信号422の特定
の検出点、例えば振動印加から、ある所定の信号レベル
44後のゼロクロス点までの時間をtpa(コンパレー
ト後の信号47の最初の立ち上がり点に対し所定幅の窓
信号48を生成し、位相信号422と比較することで得
る)とすれば、振動センサと振動ペンの距離は、 da=na・λp+Vp・tpa …(3) となる。ここでλpは弾性波の波長、naは整数であ
る。ここでも、センサ6aと6bの距離差△dbを、同
様に検出したセンサ6bのゼロクロス点tpbとの差;
△tpbで表すと、 △db=nb・λp+Vp・tpb−(na・λp+Vp・tpa) =(nb−na)・λp+Vp・(tpb−tpa) =nb’・λp+Vp・△tpb …(4) となる。nb’は、nbやnaと同様整数である。
【0029】前記(2)式と(4)式から上記の整数n
bは、 nb’=int[(Vg・△tgb−Vp・△tpb)/λp+1/N] …(5) と表される。
【0030】ここで、Nは“0”以外の実数であり、適
当な値を用いる。例えば、N=2とすれば±1/2波長
以内のtg等の変動であれば、nb’を決定することが
できる。上記のようにしてもとめたnb’を(4)式に
代入することで、振動ペン3及び振動センサ6a間の距
離と、ペン3とセンサ6b間の距離の差△dbを精度良
く測定することができる。上述した2つの振動伝達時間
の差△tg及び△tpの測定のため信号431及び49
1の生成は、信号波形検出回路9により行われるが、こ
の信号波形検出回路9は図6に示すように構成される。
【0031】図6は実施形態の信号波形検出回路9の構
成の一部を示すブロック図である。図6は、振動センサ
6aと6bの到達遅延時間差△tgb,△tpaを検出
する部分を示しており、センサ6aと6c,6aと6d
についての同じ回路構成要素を信号波形検出回路9は含
んでいる。図6において、振動センサ6a,6bの出力
信号は、前置増幅回路51a,51bにより所定のレベ
ルまで各々増幅される。増幅された信号は、帯域通過フ
ィルタ511a,511bにより検出信号の余分な周波
数成分が除かれ、例えば、絶対値回路及び、低域通過フ
ィルタ等により構成されるエンベロープ検出回路52
a,52bに各々入力され、検出信号のエンベロープの
みが取り出される。エンベロープ変曲点のタイミング
は、エンベロープ変曲点検出回路53a,53bによっ
て各々検出される。変曲点検出回53a,53bはモノ
マルチバイブレータ等から構成された△tg信号検出回
路54によて2センサ間のエンベロープ遅延時間検出信
号である信号△tg(図5信号431)が形成され、演
算制御回路1に入力される。
【0032】一方、信号検出回路55a,55bは、セ
ンサ6aについて説明すれば、振動センサ6aで検出さ
れた信号波形42中の所定レベルの閾値信号46を越え
る部分のバル信号47を形成する。単安定マルチバイブ
レータ56aは、パルス信号47の最初の立ち上がりで
トリガされた所定時間幅のゲート信号48を開く。△t
p信号検出回路57は、ゲート信号48の開いている間
の位相信号422の最初の立ち上がりのゼロクロス点を
検出し、同様に振動センサ6bについて検出した信号が
入力されれば、2センサ間の位相遅延時間差信号△tp
(図5信号491)を演算制御回路1に供給することに
なる。尚、以上説明した回路は振動センサ6aと6bに
対するものであり、他の2通りの振動センサの組合せに
も同じ回路が設けられている。
【0033】以上、センサ間の時間差を求める構成につ
いて述べたが、この回路を用いて、絶対時間を計測する
ことも可能である。後述するように振動入力ペンが駆動
されるタイミングと本体のタイマとの同期が維持される
ため、マイクロコンピュータ31は、振動入力ペンが駆
動されるタイミング信号を△tg信号検出回路54,△
tp信号検出回路57に出力し(信号線は不図示)、そ
の信号とセンサaで検出する信号との差分信号を△tg
信号検出回路54,△tp信号検出回路57が各々生成
することで、図5に示される遅延時間tgaを得ること
ができる。この様な処理は各センサについて実行され、
各センサまでの到達遅延絶対時間を得ることができる。
【0034】一方、本実施形態では図5、符号45で示
されるような△tgtpa信号を生成するように構成さ
れ、エンベロープ変曲点検出回路53a、単安定マルチ
バイブレータ56a等の出力信号が△tgtp信号検出
回路58aに入力され、その出力信号が演算制御回路1
に入力されることになる。 <第1の座標算出手順の説明>まず、上記構成の装置を
駆動しても座標を算出できる方式について図7を用いて
説明する。
【0035】図に示されるように、座標入力面である振
動伝達板に4つの振動センサ6a〜6dを符号S1〜S
4の位置に設け、振動発生源である振動ペンの位置Pか
ら各々の振動センサ6a〜6dの位置までの直線距離d
a〜ddとする。今、ペンと本体は同期が得られていな
いので、直接距離da〜ddを求めることができない
が、センサ6aとペン3との距離daとその他のセンタ
とペン3との距離db〜ddの距離差△db〜△ddを
求めることはできる。つまり、振動ペンからの振動発生
タイミングが既知でなくても、例えばセンサ6aとセン
サ6bに波が到達する時間差は計測が可能であり、その
結果として距離daと距離dbの差を求める可能とな
る。従ってこれらの直線距離差△db〜△ddに基づ
き、振動ペン3の位置Pの座標(x,y)を3平方の定
理から次のようにして求めることができる。
【0036】まず、算出される△db〜△ddでdb〜
ddを表すと、 db=△db+da …(6) dc=△dc+da …(7) dd=△dd+da …(8) となる。各センサとペンとの距離を3平方の定理で表す
と、 da^2=x^2+y^2 …(9) db^2=(△db+da)^2=x^2+(Y−y)^2 …(10) dc^2=(△dc+da)^2=(X−x)^2+(Y−y)^2 …(11) dd^2=(△dd+da)^2=(X−x)^2+Y^2 …(12) となる。ここでX(大文字),Y(大文字)はそれぞれ
振動センサ6a,6d間の距離、振動センサ6a,6b
間の距離である。なお、x^yはxのy乗を意味する。
【0037】次に、{式(10)−式(9)},{式
(11)−式(12)}より、 △db^2+2da・△db=Y^2−2Y・y …(13) △dc^2−△dd^2+2da・(△dc−△dd)=Y^2−2Y・y …(14) となり、両式の差をとってdaを求めると次式となる。
【0038】 da=−(△db^2+△dd^2−△dc^2)/(△dd+△db−△dc) …(15) この式が成り立つのは右辺分母がゼロでないときであ
り、ゼロの時の解き方は後で述べる。式(15)を、
(14)に代入してyを次式のように求まる。
【0039】 y=Y/2−△db^2/2Y +△db・(△db^2+△dd^2−△dc^2)/(△dd+△db−△dc)/Y …(16) 同様な方法でxを求めると、 x=X/2−△dd^2/2X +△dd・(△db^2+△dd^2−△dc^2)/(△dd+△db−△dc)/X …(17) となる。但し、(17)が成り立つのも、 △dd+△db−△dc≠0 …(18) の時である。
【0040】では、(18)式の条件を満たさない時に
ついて検討する。(6)〜(8)式を代入すると、右辺
が0の時とは、 dd+db=dc+da …(19) であり、これは、x=X/2またはy=Y/2の時であ
り、da=ddかつdb=dcあるいはda=dbかつ
dc=ddの時にのみ成立する。
【0041】(18)式が成立しないと判定した時は、
座標算出処理上サブルーチンに飛んで、xあるいはyの
2次方程式をたてて解くことになる。
【0042】まず、x=X/2の時、すなわち、△db
=△dcの場合、(9)〜(12)式は次の2式とな
る。
【0043】 da^2=X^2/4+y^2 …(20) (△db+da)^2=X^2/4+(Y−y)^2 …(21) 式(21)−(20)より求めたdaを(20)に代入
して、yは次式で求まる。
【0044】 y=(Y±√(A))/2 …(22) ここで、 A=△db^2・(1+X^2/(Y^2−△db^2)) …(23) 式(22)の符号は△db>0の時“−”で、△db<
0の時“+”である。同様に、y=Y/2の時は、xは
次の通り求まる。
【0045】 x=(X±√(B))/2 …(24) ここで、 B=△dd^2・(1+Y^2/(X^2−△dd^2)) …(25) 但し、(24)の符号は△dd>0の時“−”で、△d
d<0の時“+”である。
【0046】以上のようにして振動ペン3の位置座標を
リアルタイムで検出することができる。
【0047】この様な計算処理を行うことで、ペン3で
発生した振動のタイミング情報が無くてもペンの入力位
置を算出することができる。
【0048】<基準距離および基準遅延時間の算出手順
の説明(図7)>図7は、前項で説明した本願第1の算
出手順であるところの差分時間より座標を算出するため
の説明図である。この図を用いて、第1の算出手順で得
られた座標値をもとに、入力位置から各振動センサまで
の振動伝達遅延時間を算出するための第2の算出手順に
ついて説明する。
【0049】座標入力点は、差分時間から得られる第1
の算出手順によりその座標がP(x,y)と得られてい
る。従って、この座標値より各センサまでの距離を逆算
することができる。
【0050】例えば、センサaまでの距離da0を求め
れば、3平方の定理により、 da0^2=x^2+y^2 …(27) 従って、距離da0が既知となり、距離da0伝播する
波の群遅延時間tg0は群速度Vgを用いて tga0=da0/Vg …(28) で得られ、また位相遅延時間tpa0は、 tpa0=tga0+△tgtpa …(29) となる。つまり、既知の基準距離da0に対して基準遅
延時間tga0,tpa0が得られることになる。今第
1の算出手順により得られた座標値より、センサまで波
が伝播する時間を求めたが、他のセンサ全てについて同
様の処理を実行することで、各センサに対する基準距
離,基準遅延時間を求めることができる。
【0051】この求められた基準遅延時間tga0,t
pa0が基準距離da0の時に出力されるように、前述
演算制御回路1は信号を生成する。そして第3の算出手
順により計測を行なう場合には、その信号が前述した△
tg信号検出回路54,△tp信号検出回路57に入力
され、波の伝播遅延絶対時間を計測するように構成され
る。
【0052】<第2の座標算出手順の説明>計測される
波の伝播遅延絶対時間を用いて、入力ペンとセンサ間の
距離、例えばセンサ6aとの距離daは計測された伝播
遅延絶対時間tgaを用いて一般に、下式のように示さ
れる。
【0053】 da=Vg(tga−tga0)+da0 …(30) ただしda0は第2の算出手順により求められた既知の
基準距離であり、tga0は基準距離da0で設定され
た基準群遅延時間である。
【0054】より高精度な距離計算を行なうために、位
相遅延時間tpを用いて、次式によって距離を算出する
ことも可能である。
【0055】 da=Vp(tpa−tpa0)+da0+N・λp …(31) ここでtpa0は基準距離da0で設定された基準位相
遅延時間であり、λpは振動の波長、Nは整数である。
整数Nは式(30)と式(31)から N=int[{Vg(tga−tga0)−Vp(tpa−tpa0)}/λp+0.5] …(32) となる。上記のようにしてもとめた整数Nを用いて、入
力ペン−センサ6a間の距離daを式(31)で求める
ことが可能となる。
【0056】もちろん他のセンサについて同様の計算を
行えば、各センサまでの距離を各々求めることができ、
従って以下に示すような幾何学的な計算により入力ペン
3の位置を算出することができる。
【0057】再び図7を用いて説明すれば、例えばセン
サ6a,6dを用いてx座標を算出すれば、 x=(da^2−dd^2+X^2)/2X …(33) 同様にセンサ6a,6bを用いてy座標を算出すれば、 y=(da^2−db^2+Y^2)/2Y …(34) このようにして、入力ペン3の位置を求めることができ
る。上記の計算では、3個のセンサまでの距離情報が得
られれば位置座標の算出が可能であるが、本実施形態で
は4個のセンサを用いて各々のセンサまでの距離を算出
することが可能となっているが、上記の位置座標を算出
する際にはそのセンサは選択的に用いられる。つまり、
一定の条件、例えば距離が最も大きくなるセンサの情報
を用いずに距離算出を行なう等の条件により用いられる
センサは選択され、そうすることで、より高精度な座標
算出が可能となる。
【0058】<座標算出方法の選択手段についての説明
>先に説明したように、本願発明の座標入力装置は、入
力座標を算出するために、第1の座標算出手順と第2の
座標算出手順とを有する。第1の座標算出手順は数学的
な特異点、すなわち式(18)が満たされずに△dd+
△db−△dc=0となる点を有し、特異点の近傍領域
では座標算出精度が極端に低下する。
【0059】図1は、第1及び第2の座標算出手順の選
択について説明するフローチャートである、図に従って
説明する。
【0060】ステップs1は装置の電源投入時に始めて
座標を入力する状態を示すものであり、この場合には、
第1の算出手順による特異点とならない位置を操作者は
指示する。操作者は正確にその位置を指示する必要はな
く、特異点近傍でないという条件さえ成立していれば良
い。つまり、そのようにすることで、ステップs2,s
3において、正確な座標位置を第1の算出手順により導
出することが可能となる。特異点の位置は、x=X/2
あるいはy=Y/2であり、座標入力面を田型に4等分
した各領域の中央部付近を選んで入力すれば特異点近傍
を避けることができる。
【0061】ステップs5は実際に操作者が特異点近傍
でないという条件を満たして座標を入力しているかを識
別するものであり、操作者の入力ミスで特異点近傍に座
標が入力されていた場合には、ステップs1からの処理
を再実行する。この判定は |△dd+△db−△dc|<δ …(27) を満たす領域を特異点近傍領域と判定することで行う。
ここで、値δは正確な座標を得るために十分な値を選
ぶ。以後、この特異点近傍以外の領域を基準領域と定義
する。
【0062】ステップs6,s7,s8は基準距離およ
び基準遅延時間の算出手順に相当するステップであり、
第1の算出手順より算出された座標値より、基準遅延時
間を算出する。また、この時タイマ33により測定した
遅延時間tga,tpaを、式(28)(29)から得
られた基準遅延時間tga0,tpa0と比較すること
で、装置本体の演算制御回路1と振動入力ペンの振動子
駆動回路2とずれを知ることができる。装置本体のタイ
マのタイミングをこのずれだけ補正すれば、装置本体と
入力ペンとの同期を取ることができる。ステップs8で
はタイマ33を前記タイミングのずれの分だけずらして
リセットすることでタイマ33をペンタイマ22に同期
させる。
【0063】このようにして、振動が実際に伝播する時
間を計測することが可能となるので、ステップs9から
s12までのステップで第2の座標算出手順により座標
が算出される。すなわち、ステップs9で座標が指示さ
れると、その絶対遅延時間をステップs10で測定し、
ステップs11で第2の座標算出手順で指示された点の
座標を求め、ステップs12でそれを出力する。第2の
算出手順は、第1の算出手順のような数学的特異点が存
在せず、全領域に渡って座標を精度良く算出することが
できる。
【0064】第2の座標算出手順は、演算制御回路1と
振動子駆動回路2の同期が常に得られていることを前提
として計算処理されているので、例えば、使用中に何等
かの要因でその同期が取れなくなると座標算出精度が極
端に低下する。そこでそのような場合を想定して、同期
がとれているかどうかを確認する処理を行う。
【0065】ステップs13はそのような確認の処理を
実行するか判定するものであり、例えば所定時間経過
後、又は座標が所定回数入力された後などの所定の条件
をみたすことで、座標値を比較して同期を確認するステ
ップs14の処理へと分岐する。
【0066】ステップs14は、ステップs11で計算
された座標値が、それを第1の算出手順で計算した場合
に特異点近傍となる可能性があるかどうかを判定する。
特異点近傍領域の可能性がある場合にはステップs9以
降の処理を実行して、基準領域内の座標が出力されてい
ることを確認する。第3の算出手順は、各センサまでの
絶対遅延時間を各々検出して座標を算出しているので、
各センサ間の到達遅延時間差を求めることは容易に実行
できる。従って、ステップs11の計算に用いた各々の
センサまでの絶対遅延時間から差分時間を導出し、ステ
ップs15において第1の座標算出手順により座標値を
算出することが可能となる。
【0067】ステップs16では、ステップs11で算
出された座標値と、ステップs15で算出された座標値
との比較を行い、両者の値が所定値以内に収まっていな
いときには、ステップs15において第1の算出手順で
求められた座標値を用いてステップs6以降の処理を実
行し、演算制御回路1と振動子駆動回路2の同期をとり
直す。また両者の値がほぼ一致している状態では、ステ
ップs9に戻り、第3の算出手順による座標入力を続行
する。
【0068】この様な処理を実行することで、入力ペン
3と本体(演算制御回路1)との同期を得ることが可能
となり、その結果として高精度で座標を算出することが
可能となるほか、信号線等を用いて入力ペン3と本体
(演算制御回路1)とを結ぶ必要がなく、コードレスで
操作性の良い装置を実現することができる。
【0069】
【第2実施形態】第1実施形態は、第1の座標算出手順
と、第2の座標算出手順の2つの座標算出手順を有す
る。第1の算出手順では、その座標算出過程に於て数学
的特異点が存在し、その領域での座標算出精度が低下す
ることがある。従って、前述した基準領域内では高精度
で座標算出を行えるが、入力位置によっては精度が低下
することがある。一方、第2の算出手順は、第1の算出
手順の結果に基づき計算が可能となるものである。従っ
て、基準領域内では第1の算出手順のみで座標出力を行
い、特異点近傍のみ第2の算出手順で対応することによ
り、高精度で座標算出を行うことも可能となる。
【0070】つまり、通常は第1の算出手順で座標を算
出し、その算出結果が特異点近傍であるときに第2の算
出手順により座標を算出し直すようにすることで、高精
度で座標を算出することができる装置を構成することも
可能となる。この場合には、特異点近傍領域付近に限っ
て第2の座標算出手順を用いるため、基準領域内の入力
については装置本体と入力ペンとの同期を調整する必要
が無くなり、高速化が図れる。
【0071】図8は本実施形態のフローチャートであ
る。ステップS801で座標が指示されると、基準セン
サに対する遅延時間の差Δtb,Δtc,Δtdをステ
ップS802で測定し、それに基づいてステップS80
3で第1の座標算出手順により座標値を求め、ステップ
S804でその値を出力する。その際に、式(27)が
満たされるかステップS805で判定し、みたされれ
ば、すなわち基準領域内であれば、本体とペンとの同期
を調整するかステップS806で判定する。これは、所
定時間ごとに行うよう、タイマやカウンタ等で所定の時
間を計測し、それが経過したならばステップS807に
進むようにしておけばよい。ステップS803で算出さ
れた座標値を基にして、ステップS807,S808で
基準遅延時間を算出し、それをもとに第1実施形態と同
じ要領で本体のタイマ33をステップS809でリセッ
トし、本体とペンとを同期させる。
【0072】一方、基準領域内の座標入力ではないと判
定した場合には、ステップS810で振動を再びサンプ
リングし、ステップS811で絶対遅延時間を測定し
て、ステップS812で第2の座標算出手順により座標
値を算出して出力する。
【0073】以上のようにすることで、本体とペンとが
接続されていなくとも両者間の同期を保持し、高精度の
座標入力を実現することが出来る。
【0074】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る座標
入力装置およびその制御方法によれば、振動入力ペンを
コードレス化でき、操作性,筆記性の良い装置を実現で
きる。また入力ペンには同期を得るための通信手段を必
要とせず、回路等が簡略化され、コスト的にも有利な構
成が可能となった。さらに、この様な構成とすること
で、座標入力有効エリアの全領域に渡って高精度な座標
算出が可能となる優れた結果が得られる。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に於ける座標算出手順のフローチャ
ートである。
【図2】座標入力装置の概略構成図である。
【図3】振動ペン3の概略構成図である。
【図4】演算制御回路のブロック図である。
【図5】信号処理のタイミングチャートである。
【図6】信号検出回路のブロック図である。
【図7】座標入力装置の座標系を示す図である。
【図8】実施の形態における座標算出手順のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 演算制御回路 2 振動子駆動回路 3 振動入力ペン 4 振動子 5 ペン先 6a〜6d 振動センサ 7 防振材 8 振動伝達板 9 信号波形検出回路
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 肇 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉村 雄一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 柳沢 亮三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された振動を伝達する振動伝達体
    と、 振動源から入力された振動が前記振動伝達体上の複数の
    検出箇所それぞれに到達するまでの時間差を測定し、測
    定された時間差に基づく第1の算出手順に従って振動源
    の座標値を算出する第1の座標算出手段と、 前記第1の算出手段により算出された座標値に基づい
    て、前記振動源から前記検出箇所各々まで振動が到達す
    るのに要する遅延時間を算出する遅延算出手段と、 所定の周期で計時を再開する計時手段と、 該計時手段により計時を開始してから、前記各検出位置
    において振動を検出するまでの遅延時間を測定する遅延
    測定手段と、 前記遅延算出手段と前記遅延測定手段のそれぞれにより
    得られた遅延時間を比較し、その差分に応じて前記計時
    手段が計時を再開するタイミングを調整する手段と、 前記遅延測定手段により測定された遅延時間に基づく第
    2の算出手順に従って振動源の座標値を算出する第2の
    座標算出手段とを備えることを特徴とする座標入力装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2の座標算出手段により算出され
    た座標を出力する手段を更に備えることを特徴とする請
    求項1に記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の座標算出手段により算出され
    た座標値が所定の領域内にあるか判定し、判定結果に応
    じて、前記第1の座標算出手段により算出された座標値
    か、前記第2の座標算出手段により算出された座標値か
    いずれかを出力する手段を更に備えることを特徴とする
    請求項1に記載の座標入力装置。
  4. 【請求項4】 振動源から入力された振動が前記振動伝
    達体上の複数の検出箇所それぞれに到達するまでの時間
    差を測定し、測定された時間差に基づく第1の算出手順
    に従って振動源の座標値を算出する第1の座標算出工程
    と、 前記第1の算出工程により算出された座標値に基づい
    て、前記振動源から前記検出箇所各々まで振動が到達す
    るのに要する遅延時間を算出する遅延算出工程と、 タイマが計時を開始してから、前記各検出位置において
    振動を検出するまでの遅延時間を測定する遅延測定工程
    と、 前記遅延算出工程と前記遅延測定工程のそれぞれにより
    得られた遅延時間を比較し、その差分に応じて前記タイ
    マが計時を開始するタイミングを調整する工程と、 前記遅延測定工程により測定された遅延時間に基づく第
    2の算出手順に従って振動源の座標値を算出する第2の
    座標算出工程とを備えることを特徴とする座標入力装置
    の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の座標算出工程により算出され
    た座標を出力する工程を更に備えることを特徴とする請
    求項4に記載の座標入力装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の座標算出工程により算出され
    た座標値が所定の領域内にあるか判定し、判定結果に応
    じて、前記第1の座標算出工程により算出された座標値
    か、前記第2の座標算出手段により算出された座標値か
    いずれかを出力する工程を更に備えることを特徴とする
    請求項4に記載の座標入力装置の制御方法。
JP16977595A 1995-07-05 1995-07-05 座標入力装置及びその制御方法 Withdrawn JPH0922327A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7340067B2 (en) 2002-05-29 2008-03-04 Fujitsu Limited Wave signal processing system and method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7340067B2 (en) 2002-05-29 2008-03-04 Fujitsu Limited Wave signal processing system and method

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