JPH07134631A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JPH07134631A
JPH07134631A JP28109693A JP28109693A JPH07134631A JP H07134631 A JPH07134631 A JP H07134631A JP 28109693 A JP28109693 A JP 28109693A JP 28109693 A JP28109693 A JP 28109693A JP H07134631 A JPH07134631 A JP H07134631A
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vibration
δdb
detection
sensors
difference
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JP28109693A
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English (en)
Inventor
Hajime Sato
肇 佐藤
Ryozo Yanagisawa
亮三 柳沢
Atsushi Tanaka
淳 田中
Katsuyuki Kobayashi
克行 小林
Yuichiro Yoshimura
雄一郎 吉村
Masaki Tokioka
正樹 時岡
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】座標入力装置の高精度化を図る。 【構成】振動伝達板場の有効領域Aに、振動ペン3から
振動が入力されると、センサ6aに振動が到達する迄の
時間と、他のセンサ6b〜6dに振動が到達するまでの
時間差を測定する。このとき、センサ6b〜6dからほ
ぼ距離にある領域Bにおいては、測定した時間差から正
しい座標が得られない。そこで、この場合にはセンサ6
c,6dに代えてセンサ6e,6fを用いる。こうすれ
ば各センサから等距離にある点がずれるため、領域Bで
振動入力されても正しい座標が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】本発明は座標入力装置、特に入力
された弾性波振動を振動伝達板の複数箇所で検出し、振
動伝達板に振動が入力されてからの弾性波振動の伝達時
間に基づき、振動入力点の座標を検出する装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波による座標入力装置の座標
算出方式の先願例として、振動ペンから入力された振動
を伝搬体上の複数個のセンサのうちの一つのセンサ(例
えば入力点からの振動の先着センサ)の到達遅延時間を
基準としたときの他のセンサとの到達遅延時間の差分デ
ータにより伝搬体上の振動ペンの座標を決定する方式が
ある。この方法では座標入力装置本体と振動入力ペンと
が非同期であっても座標の算出が可能である。前記座標
算出方式は、座標算出精度を向上させるために座標入力
面を複数領域分割して各領域ごとに座標を算出してい
る。座標は、図9に示すセンサ配置のとき図10のよう
に領域を分割して以下のように求めることができる。
【0003】センサSaを基準センサとすると基準とな
る距離はdaであり、 Δdb=db−da (1) Δdc=dc−da (2) Δdd=dd−da (3) となる。求める座標P(x,y)は、Δdd+Δdb−
Δdc≠0のとき領域および領域3すなわち Δdb>0 AND Δdc>0 AND Δdb>Δ
dd およびΔdb<0 AND Δdc<0 AND
Δdb<Δddのとき x=X/2−Δdd2 /2X+ [Δdd・(Δdb2 +Δdd2 −Δdc2 )]/ [X・(Δdd+Δdb−Δdc)] (4) y=Y/2−Δdb/2sqrt[4x2 /(Y2 −Δdb2 )+1](5) である。ここで、(5)式のxは(4)式で求める値で
ある。また、領域2および領域4すなわち Δdd>0 AND Δdc>0 AND Δdb>Δ
dd およびΔdd<0 AND Δdc<0 AND
Δdb<Δddのとき y=Y/2−Δdb2 /2Y+ [Δdb・(Δdb2 +Δdd2 −Δdc2 )]/ [Y・(Δdd+Δdb−Δdc)] (6) x=X/2−Δdd/2sqrt[4y2 /(X2 −Δdd2 )+1](7) である。ここで、(7)式のyは(6)式で求める値で
ある。
【0004】Δdd+Δdb−Δdc=0のとき、すな
わち x=X/2となるΔdd=0(da=dd,db=d
c)、またはy=Y/2となるΔdb=0(da=d
b,dc=dd)のとき y=(Y±sqrt[Δdb2・(1+X2 /(Y2 −Δdb2 ))])/2 (8) x=(X±sqrt[Δdd2・(1+Y2 /(X2 −Δdd2 ))])/2 (9)
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例では、求める座標入力面の中心近傍、すなわち各差
分データ(Δdb,Δdc,Δdd)がゼロの近い値に
なるときには、上記座標算出式を用いた座標算出では各
差分データの誤差が(4)式および(6)式によって拡
大されるため(4)式で求めた値を代入して(5)式で
得られる座標および(6)式で求めた値を代入して
(7)式で得られる座標は結果的に精度が低下する。さ
らに、中心近傍では各差分データの誤差が領域判定に大
きく影響し、異なる領域で計算することで座標算出の精
度が低下していた。
【0005】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、振動入力と非同期に動作でき、しかも高精度の座標
入力装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の座標入力装置は次のような構成からなる。
【0007】すなわち、振動源から入力された振動を伝
播する振動伝達板と、該振動伝達板上を伝播する振動を
互いに異なる少なくとも3つの所定の検出箇所において
検出する第1の検出手段と、前記検出箇所の1を基準箇
所として、該基準箇所で振動が検出された時間と他の検
出箇所で振動が検出された時間との時間差を各検出箇所
について測定する測定手段と、該測定手段により測定し
た時間差に基づいて、前記各検出箇所と前記基準箇所と
の距離の差を算出する差分算出手段と、該差分算出手段
により算出された距離の差に基づいて、前記基準箇所を
除く各検出箇所について、前記振動源との距離が互いに
ほぼ等しいか判定する判定手段と、前記振動源からの距
離が前記測定箇所各々と異なる箇所において振動を検出
する第2の検出手段と、前記差分検出算出手段により算
出された距離の差に基づいて前記振動源の座標を算出す
る手段と、を備え、各検出箇所と振動源との距離が互い
にほぼ等しい場合には、前第2の検出手段による検出結
果を前記第1の検出手段による検出結果の一部に代えて
用いる。
【0008】
【作用】以上の構成により、精度の低下する領域では、
検出箇所を切り換えてその領域を移動させ、精度良く座
標を算出する。
【0009】
【第1実施例】図1は本実施例における座標入力装置の
構成を示している。図中、1は装置全体を制御すると共
に、座標位置を算出する演算制御回路である。2は電源
を含む振動子駆動回路であって、振動ペン3内のペン先
を振動させるものである。8はアクリルやガラス板等、
透明部材からなる振動伝達板であり、振動ペン3による
座標入力は、この振動伝達板8上をタッチすることで行
う。また実際には、図示に実線で示す符号Aの領域(以
下有効エリア)内を振動ペン3で指定することを行う。
そして、この振動伝達板8の外周には、反射した振動が
中央部に戻るのを防止(減少)させるための防振材7が
設けられ、その境界に圧電素子等、機械的振動を電気的
信号に変換する振動センサ6a〜6fが固定されてい
る。
【0010】9は各振動センサ6a〜6fで振動を検出
した旨の信号を演算制御回路1に出力する信号波形検出
回路である。11は液晶表示器等のドット単位の表示が
可能なディスプレイであり、振動伝達板の背後に配置し
ている。そしてディスプレイ駆動回路10の駆動により
振動ペン3によりなぞられた位置にドットを表示しそれ
を振動伝達板8(透明部材からなる)を透してみること
が可能になっている。
【0011】振動ペン3に内蔵された振動子4は、振動
子駆動回路2によって駆動される。電気的な駆動信号は
振動子4によって機械的な超音波振動に変換され、ペン
先5を介して振動伝達板8に伝達される。
【0012】ここで振動子4の振動周波数はガラス等の
振動伝達板8に板波を発生することができる値に選択さ
れる。また、振動子駆動の際、振動伝達板8に対して垂
直方向に振動するモードが選択される。また、振動子4
の振動周波数をペン先5を含んだ共振周波数とすること
で効率の良い振動変換が可能である。
【0013】上記のようにして振動伝達板8に伝えられ
る弾性波は板波であり、表面波等に比して振動伝達板の
表面の傷、障害物等の影響を受けにくいという利点を有
する。
【0014】<演算制御回路の説明>上述した構成にお
いて、所定周期ごとに振動子駆動回路2が振動ペン3内
の振動子4を駆動させる振動を出力する。そして、振動
ペン3より発生した振動は振動センサ6a〜6fまでの
距離に応じて遅延して到達する。
【0015】振動波形検出回路9は各振動センサ6a〜
6fからの信号を検出して、後述する波形検出処理によ
り各振動センサへの振動到達タイミングを示す信号を生
成するが、演算制御回路1は各センサごとのこの信号を
入力し、各々の振動センサ6a〜6fまでの振動到達時
間の検出、そして振動ペンの座標位置を算出する。
【0016】また演算制御回路1は、この算出された振
動ペン3の位置情報を基にディスプレイ駆動回路10を
駆動して、ディスプレイによる表示を制御したり、ある
いはシリアル、パラレル通信によって外部機器に座標出
力を行う(不図示)。
【0017】図2は、実施例の演算制御回路1の概略構
成を示すブロック図で各構成要素およびその動作概略を
以下に説明する。
【0018】図中、21は演算制御回路1及び本座標入
力装置全体を制御するマイクロコンピュータであり、内
部カウンタ、操作手順を記憶したROM、そして計算等
に使用するRAM、定数などを記憶する不揮発性メモリ
等によって構成されている。
【0019】22a〜23bはカウンタで、振動センサ
6aとその他の振動センサ6a〜6fの振動到達遅延時
間の信号は、検出信号入力回路25を介してカウンタ2
2aに振動センサ6aの群遅延時間信号Tga、カウンタ
22bに振動センサ6a〜6fの群遅延時間信号Tgb〜
Tgf、23aに振動センサ6aの位相遅延時間信号Tp
a、カウンタ23bに振動センサ6a〜6fの位相遅延
時間信号Tpb〜Tpfが入力される。位相遅延時間及び群
遅延時間については、振動伝播時間検出の説明の項で後
述する。
【0020】信号が受信されたことを判定回路24が判
定するとマイクロコンピュータ21にその旨の信号を出
力し、マイクロコンピュータ21が所定の計算を行い、
振動伝達板8上の振動ペン3の座標位置を算出する。そ
して、I/Oポート26を介してディスプレイ11の対
応する位置にドットを表示することができる。あるいは
I/Oポート26を介してインターフェース回路に座標
位置情報を出力することによって外部機器に座標値を出
力することができる。
【0021】次に演算制御回路1の動作を説明する。図
3は本実施例のセンサ配置図、図4は演算制御回路1に
よりセンサを切り替える処理を説明するためのフローチ
ャート、図5はセンサ切り替え図である。
【0022】最初にセンサ6a,6b,6c,6dの4
個のセンサを使用して座標を算出する場合について説明
する。すなわち、図4のステップS41および図5にお
いてスイッチ51がON状態、スイッチ52がOFF状
態で、スイッチ53でセンサの組55を切り替える場合
である。マイクロコンピュータ21の出すリセット信号
により全てをリセットし、スタート信号によりAchに対
応するカウンタ22a,23aとBchに対応するカウン
タ22b,23bの4つのカウンタを同時にスタートさ
せる。Achにはセンサ6aの信号が入力され、Bchには
センサ6b〜6dが切り替わりそれぞれの信号が入力さ
れる。
【0023】まず、基準センサ6aの信号により停止さ
れたカウンタ22aおよびカウンタ23aのカウンタ値
と、センサ6bの信号により停止されたカウンタ22b
およびカウンタ23bのカウンタ値をマイクロコンピュ
ータ21内のメモリに格納する。マイクロコンピュータ
21では得られたカウンタ値Tga,Tgb,Tpa,Tpbに
よりΔTgb=Tgb−Tga、ΔTpb=Tpb−Tpaを計算す
る。次にBchのセンサをスイッチ53で6c、6dに切
り替えて上記と同様の処理をする。以上の処理が、図4
のステップS41の処理である。なお、Tga,Tgbはそ
れぞれAch,Bchの群遅延時間、Tpa,Tpbはそれぞれ
Ach,Bchの位相遅延時間である。センサ6c,6dに
ついては、Bchのスイッチ53を切り換えてTpa,Tga
とともに群遅延時間のカウンタ値Tgc,Tgd及び位相遅
延時間のカウンタ値Tpc,Tpdを計測し、それぞれTa
との差分ΔTgc=Tgc−Tga、ΔTpc=Tpc−Tpa,Δ
Tgd=Tgd−Tga、ΔTpd=Tpd−Tpを計算する。
【0024】マイクロコンピュータ21により計算され
た差分データが、基準センサ6aに対してその他のセン
サ6b〜6dの各センサ分揃ったら、その差分データに
より後述の座標算出式で座標を計算する。以上の処理は
マイクロコンピュータ21に割り込みとして実行され
る。
【0025】ここで、図4のステップS42が示すよう
に、センサ6a〜6bで得られた差分データ(ΔTgb〜
ΔTgd、ΔTpb〜ΔTpd)がそれぞれ所定の閾値以下の
場合、すなわち図3のエリアBに点Pがあるときは、座
標を算出するセンサを6a,6b,6e,6fの4個の
センサに切り替える(図4のステップS43)。すなわ
ち、図5において、スイッチ51をOFF状態、スイッ
チ52をON状態にし、センサの組56をスイッチ54
で切り替えて、Achにはセンサ6a、Bchにはセンサ6
b,6e,6fが入力される様にする。
【0026】エリアBはセンサ6a〜6dで得られる座
標の精度の低下する特異エリアであり、センサ6a〜6
dで形成される長方形の中心近傍である。その特異エリ
アBを、信号を検出するセンサを6a,6b,6e,6
fの4個のセンサに切り替えることで精度の低下しない
エリアにして図4のステップS44,S45により座標
を検出する。図4のステップS42で、センサ6a〜6
dで得られた差分データが所定の閾値以上の場合は、ス
テップS46で、センサ6a〜6dで得た差分データで
座標を算出する。
【0027】こうして得られた座標値をI/Oポート2
6から出力し、不図示のホストコンピュータ等により処
理が行われる。
【0028】<振動伝搬時間検出の説明(図6,図7)
>以下、振動センサ6a〜6bまでの振動到達時間を計
測する原理について説明する。
【0029】図6は信号波形検出回路9に入力される検
出波形と、それに基づく振動伝達時間の計測処理を説明
するための図である。なお以下、振動センサ6aと6b
の差を検出する場合について説明するが、その他の振動
センサ6c,6d,6e,6fについても同じである。
【0030】信号波形検出回路9とは非同期で振動子駆
動回路2から振動子4へ駆動信号61が印加されてい
る。この信号61によって、振動ペン3から振動伝達板
8に伝達された超音波振動は、振動センサ6aまでの距
離に応じたtgaをかけて進行した後、振動センサ6aで
検出される。図示の62で示す信号は振動センサ6aが
検出した信号は系を示している。この実施例で用いられ
ている振動は板波であるため振動伝達中に、その伝達距
離に応じて変化する。ここでエンベロープ621の進む
速度、すなわち、速度をVgそして位相622の位相速
度をVpとする。この群速度Vgおよび位相速度Vpから
振動ペン3と振動センサ6a間の距離を検出することが
できる。
【0031】まず、エンベロープ621のみ着目する
と、その速度はVgであり、ある特定の波形上の点、例
えばエンベロープ621の2回微分波形623のゼロク
ロス点、すなわちエンベロープ波形の変曲点を検出する
と、振動ペン3および振動センサ6aの間の距離da
は、その振動伝達時間をtgaとして、 da=Vg・tga (10) で与えられる。この式は振動センサ6aの一つに関する
ものであるが、同様の式により他の3つの振動センサ6
b〜6dと振動ペン3の距離も同様にして表わすことが
できる。振動センサ6aと振動ペン3との距離daと6
bとペン3との距離dbとの距離差Δdbは、同様に検
出されるセンサ6bについての振動到達タイミング63
(tgb)との差、すなわち、振動伝達時間の差631
(Δtgb)により、次式で与えられる。
【0032】 Δdb=Vg・tgb−Vg・tga=Vg・Δtgb (11) さらに、より高精度な座標決定をするために、位相信号
の検出に基づく処理を行う。位相波形信号622の特定
の検出点、例えば振動印加からある所定の信号レベル6
4後のゼロクロス点までの時間をtpa (コンパレート
後の信号67の最初の立上がり点に対し所定幅の窓信号
68を形成し、位相信号622と比較することで得る)
とすれば、振動センサと振動ペンの距離は、 da=na・λp+Vp・tpa (12) となり。ここでλpは弾性波の波長、naは整数であ
る。ここでも、センサ6aと6bの距離差をΔdbを、
同様に検出したセンサ6bのゼロクロス点tpbとの差Δ
tpbで表わすと、 Δdb=nb・λp+Vp・tpb−(na・λp+Vp・tpa ) =(nb−na)・λp+Vp・(tpb−tpa ) =nb’・λp+Vp・Δtpb (13) となる。nb’は、nbやnaと同様整数の値を持つ。
【0033】前記(11)式と(13)式から上記整数
nb’は、 nb’=int[(Vg・Δtgb−Vp・Δtpb)/λp+1/N] (14) と表わされる。
【0034】ここで、nは、“0”以外の実数であり、
適当な値を用いる。例えば、N=2とすれば,±1/2
は長以内のtg等の変動であれば、nb’を決定するこ
とができる。上記のようにして求めたnb’を(13)
式に代入することで、振動ペン3及び振動センサ6aの
間の距離と、ペン3とセンサ6b間の距離の差Δdbを
精度良く測定することができる。上述した2つの振動伝
達時間の差Δtg及びΔtpの測定のため信号631及び
691の生成は、信号波形検出回路9により行われる
が、この信号波形検出回路9は図7に示すように構成さ
れる。
【0035】図7は実施例の信号波形検出回路9の構成
の一部を示すブロック図である。図7は、振動センサ6
aと6bの到達遅延時間差Δtgb,Δtpbを検出する部
分を示しており、6aと6c、6aと6dについての同
じ回路構成要素を信号波形検出回路9は含んでいる。図
7において、振動センサ6a、6bの出力信号は、前置
増幅回路71により所定のレベルまで増幅される。増幅
された信号は、帯域通過フィルタ711により検出信号
の余分な周波数成分が除かれ、例えば、絶対値回路及
び、低域通過フィルタなどにより構成されるエンベロー
プ検出回路72に入力され、検出信号のエンベロープの
みが取り出される。エンベロープ変曲点のタイミング
は、エンベロープ変曲点検出回路73によって検出され
る。変曲検出回路73はモノマルチバイブレータなどか
ら構成されたΔtg信号検出回路74によって2センチ
のエンベロープ遅延時間検出差信号である信号Δtg
(図6の信号631)が形成され、演算制御回路1に入
力される。
【0036】一方、75は信号検出回路であり、まず振
動センサ6aで検出された信号波形62中の所定の閾値
信号64を越える部分のパルス信号67を形成する。7
6は単安定マルチバイブレータであり、パルス信号67
の最初の立上がりでトリガされた所定時間幅のゲート信
号68を開く。77はΔtp信号検出回路であり、ゲー
ト信号68の開いている間の位相信号622の最初の立
上がりのゼロクロス点を検出し、同様に振動センサ6b
で検出した信号を入力すれば、2センチ間の位相遅延時
間差信号Δtp691が演算制御回路1に供給されるこ
とになる。
【0037】なお以上説明した回路は振動センサ6aと
6bに対するものであり、他の2通りの振動センサの組
み合わせにも同じ回路が設けられている。
【0038】以上説明の中のΔtを前項のΔTと置き換
えれば、本実施例の演算制御回路1によってΔdb,Δ
dc,Δdd等を算出することができることがわかる。
【0039】<座標位置算出の説明(図3)>次に実際
に振動ペン3による振動伝達板8上の座標位置検出の原
理を説明する。図3の様にセンサを配置した時4つの振
動センサ6a〜6dによって座標算出をする。先に説明
した原理に基づいて、振動ペン3の位置Pから各々の振
動センサ6a〜6dの位置までの直線距離da〜ddと
すると、センサ6aとペン3との距離daとその他のセ
ンサとペン3との距離db〜ddの距離差Δdb〜Δd
dを求めることができる。さらに演算制御回路1でこの
直線距離差Δdb〜Δddに基づき、振動ペン3の位置
Pの座標(x,y)を次式より求めることができる。
【0040】まず、算出されるΔdb〜Δddでdb〜
ddを表わすと、 db=Δdb+da (15) dc=Δdc+da (16) dd=Δdd+dd (17) となる。
【0041】Δdd+Δdb−Δdc≠0のとき図10
において領域1及び領域3すなわち Δdb>0 AND Δdc>0 AND Δdb>
Δdd およびΔdb<0 AND Δdc<0 A
ND Δdb<Δddの条件で x=X/2−Δdd2 /2X+ [Δdd・(Δdb2 +Δdd2 −Δdc2 )]/ [X・(Δdd+Δdb−Δdc)] (18) y=Y/2−Δdb/2sqrt[4x2 /(Y2 −Δdb2 )+1] (19) である。ここで、(19)式のxは(18)で求めた値
である。また、領域2および領域4すなわち Δdb>0 AND Δdc>0 AND Δdb>
Δdd およびΔdb<0 AND Δdc<0 A
ND Δdb<Δddの条件で y=Y/2−Δdb2 /2Y+ [Δdb・(Δdb2 +Δdd2 −Δdc2 )]/ [Y・(Δdd+Δdb−Δdc)] (20) x=X/2−Δdd/2sqrt[4y2 /(X2 −Δdd2 )+1] (21) Δdd+Δdb−Δdc=0のとき、すなわち x=X/2となるΔdd=0(da=dd,db=d
c)、またはy=Y/2となるΔdb=0(da=d
b,dc=dd)のとき y=(Y±sqrt[Δdb2・(1+X2 /(Y2 −Δdb2 ))])/2 (22) x=(X±sqrt[Δdd2・(1+Y2 /(X2 −Δdd2 ))])/2 (23) X,Yはそれぞれ振動センサ6aと6b間の距離、振動
センサ6cと6d間の距離である。
【0042】ここで、図3のエリアBに点Pがあると
き、すなわち、センサ6a〜6dにより形成する長方形
の中心点0近傍での座標算出について以下に述べる。
【0043】前記中心点0に点Pがあるときは、点Pか
らセンサ6a〜6でまでの距離da〜ddがそれぞれ等
しくなる。すなわち、Δdb=Δdc=Δdd=0とな
る点である。実際には得られる差分データは回路遅延等
の誤差が含まれるためΔdb,dc,Δddが、所定の
閾値以下になるときは、前述のようにセンサ6a,6
d,6e,6fに切り換えて座標を算出する。センサを
このように切り換えた場合、領域の切換は図11に示し
たようになり、エリアBは領域4’に含まれ、座標位置
の算出がし易い位置となる。座標算出式は以下のように
なる。
【0044】算出されるΔdb,Δde,Δdfでd
b,de,dfを表わすと、 db=Δdb+da (24) de=Δde+da (25) df=Δdf+da (26) となる。したがって、P(x,y)は、 y=Y/2−Δdb2 /2Y+ [Δdb・(Δdb2 +Δde2 −Δdf2 )]/ [Y・(Δde+Δdb−Δdf)] (27) x=X’/2−Δde/2sqrt[4y2 /(X2 −Δde2 )+1] (28) である。ここで、(28)式のyは(27)式で求めた
値である。
【0045】Δde+Δdb−Δdf=0のとき、すな
わち y=Y/2となるΔdb=0(da=db,df=d
e)のとき y=(Y±sqrt[Δdb2・(1+X’2 /(Y2 −Δdb2 ))])/2 (29) x=(X’±sqrt[Δde2・(1+Y2 /(X2 −Δde2 ))])/2 (30) ここでX’Yはそれぞれ振動センサ6a,6e間の距
離、振動センサ6e,6f間の距離である。
【0046】以上説明した様に本実施例の座標入力装置
によれば、座標入力振動ペン3で駆動される振動は、演
算制御回路と同期をとる必要がない。したがって、ワイ
ヤレスの入力ペンであるにもかかわらず、駆動タイミン
グ受信用の受信回路等は必要なく、簡単な回路構成で構
築できるので、その大きさを小型化することが可能とな
る。その上、有効エリアの前面にわたって正確な座標位
置の検出が可能となる。
【0047】
【第2実施例】図8は、本発明の第2実施例について説
明するための図である。
【0048】本実施例では、振動ペン3の振動を検出す
るためのセンサを伝搬体に図8のように構成するもの
で、それに付随する信号波形検出回路等のその他の座標
入力装置の構成は先述の第1実施例と同様である。
【0049】<座標位置算出の説明(図8)>図8のよ
うにセンサを配置した場合には、3つの振動センサ6
a,6b,6cによって振動が入力された位置の座標算
出をする。前に説明した原理に基づいて、振動ペン3の
位置P(x,y)から各々の振動センサ6a,6b,6
dの位置までの直線距離da,db,ddとすると、セ
ンサ6aとペン3との距離daとその他のセンサとペン
3との距離db,ddの距離差Δdb,Δddを求める
ことができる。更に演算制御回路1でこの直線距離差Δ
db,Δddに基づき、振動ペン3の位置P(x,y)
は、時間差一定の2本の双曲線の交点、すなわちΔd
b,Δddの交点として与えられる。
【0050】まず、算出されるΔdb,Δddは、 Δdb=db−da (31) Δdd=dd−da (32) となる。
【0051】センサ6aと6dを双曲線の焦点とすると
きΔddは次式の双曲線関数として与えられる。
【0052】 (x−X/2)2 /a1 2−y2 /b1 2=1 (33) ここで、 a1 2=(Δdd/2)2 (34) b1 2=(X/2)2 −(Δdd/2)2 (35) また、センサ6aと6bを双曲線の焦点とするときΔd
bは次式の双曲線関数として与えられる。
【0053】 x2 /a2 2−(y−Y/2)2 /b2 2=−1 (36) ここで、 a2 2=(Y/2)2 −(Δdb/2)2 (37) b2 2=(Δdb/2)2 (38) X,Yはそれぞれ振動センサ6a,6b間の距離、振動
センサ6a,6b間の距離である。
【0054】求める座標P(x,y)は、式(33)、
(36)の連立方程式を解くことによって与えられる。
【0055】ここで、図8のエリアCに点Pがあると
き、すなわち、X,Y各々を長辺と短辺とする長方形の
中心点Oの近傍での座算出について以下に述べる。
【0056】前記中心点Oに点Pがあるときは、点Pか
らセンサ6a,6b,6でまでの距離da,db,dd
がそれぞれ等しくなる。すなわち、Δdb=Δdd=0
となる点である。実際には得られる差分データは回路遅
延等の誤差が含まれるため、Δdb,Δddが所定の閾
値以下になるとき、すなわち、点PがエリアCにあると
きは、座標を算出するセンサを6a,6b,6cに切り
換えて座標を算出する。
【0057】前述のように、P(x,y)は時間差一定
の2本の双曲線の交点、すなわちΔdb、Δdcの交点
として与えられる。
【0058】算出されるΔdb、Δdcは、 Δdb=db−da (39) Δdc=dc−db (40) センサ6bと6cを双曲線の焦点とするときΔdcは次
式の双曲線関数として与えられる。
【0059】 (x−X’/2)2 /a3 2−(Y−y)2 /b3 2=1 (41) ここで、 a3 2=(Δdc/2)2 (42) b3 2=(X’/2)2 −(Δdc/2)2 (43) センサ6aと6bを双曲線の焦点とするときΔdbは次
式の双曲線関数として与えられる。
【0060】 x2 /a4 2−(y−Y/2)2 /b4 2=1 (44) ここで、 a4 2=(Y/2)2−(Δdb/2)2 (45) b4 2=(Δdb/2)2 (46) X’,Yは各々振動センサ6b,6c間の距離、振動セ
ンサ6a,6間の距離である。
【0061】求める座標P(x,y)は、式(41)、
(44)の連立方程式を解くことによって与えられる。
【0062】以上説明した様に本実施例の座標入力装置
によれば、座標入力振動ペン3で駆動される振動は、演
算制御回路と同期をとる必要がない。したがって、ワイ
ヤレスの入力ペンであるにもかかわらず、駆動タイミン
グ受信用の受信回路等は必要なく、簡単な回路構成で構
築できるので、その大きさを小型化することが可能とな
る。その上、有効エリアの前面にわたって正確な座標位
置の検出が可能となる。
【0063】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の座標入力
装置は振動入力と非同期に動作でき、しかも高精度の座
標算出が可能であるという効果がある。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】座標入力装置のブロック構成図である。
【図2】実施例における演算制御回路の内部構成図であ
る。
【図3】第1実施例における座標入力装置の座標系を示
す図である。
【図4】実施例におけるセンサ切り換えのフローチャー
トである。
【図5】実施例におけるセンサ切り換えの説明図であ
る。
【図6】信号処理のタイムチャートである。
【図7】信号検出回路のブロック図である。
【図8】第2実施例における座標入力装置の座標系を示
す図である。
【図9】従来例における座標入力装置の座標系を示す図
である。
【図10】従来例における座標入力面の領域分割を示す
図である。
【図11】第1実施例におけるセンサ切換後の座標入力
面の領域分割を示す図である。
【符号の説明】
1 演算制御回路 2 振動子駆動回路 3 振動入力ペン 4 振動子 5 ペン先 6a〜6f 振動センサ 7 防振材 8 振動伝達板 9 信号波形検出回路 10 ディスプレイ駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 克行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉村 雄一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 時岡 正樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動源から入力された振動を伝播する振
    動伝達板と、 該振動伝達板上を伝播する振動を互いに異なる少なくと
    も3つの所定の検出箇所において検出する第1の検出手
    段と、 前記検出箇所の1を基準箇所として、該基準箇所で振動
    が検出された時間と他の検出箇所で振動が検出された時
    間との時間差を各検出箇所について測定する測定手段
    と、 該測定手段により測定した時間差に基づいて、前記各検
    出箇所と前記基準箇所との距離の差を算出する差分算出
    手段と、 該差分算出手段により算出された距離の差に基づいて、
    前記基準箇所を除く各検出箇所について、前記振動源と
    の距離が互いにほぼ等しいか判定する判定手段と、 前記振動源からの距離が前記測定箇所各々と異なる箇所
    において振動を検出する第2の検出手段と、 前記差分検出算出手段により算出された距離の差に基づ
    いて前記振動源の座標を算出する手段と、を備え、各検
    出箇所と振動源との距離が互いにほぼ等しい場合には、
    前第2の検出手段による検出結果を前記第1の検出手段
    による検出結果の一部に代えて用いることを特徴とする
    座標入力装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019125197A (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 東邦化成株式会社 打点位置検知装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019125197A (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 東邦化成株式会社 打点位置検知装置

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