JPH0562772B2 - - Google Patents

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JPH0562772B2
JPH0562772B2 JP61251598A JP25159886A JPH0562772B2 JP H0562772 B2 JPH0562772 B2 JP H0562772B2 JP 61251598 A JP61251598 A JP 61251598A JP 25159886 A JP25159886 A JP 25159886A JP H0562772 B2 JPH0562772 B2 JP H0562772B2
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vibration
detection
wave
vibration transmission
transmission plate
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Juichiro Yoshimura
Kyoshi Kaneko
Atsushi Tanaka
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Publication of JPH0562772B2 publication Critical patent/JPH0562772B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は座標入力装置、特に振動ペンから入力
された振動を振動伝達板に複数設けられた振動セ
ンサにより検出した前記振動ペンの振動伝達板上
での座標を検出する座標入力装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 従来より手書きの文字、図形などをコンピユー
タなどの処理装置に入力する装置として各種の入
力ペンおよびタブレツトなどを用いた座標入力装
置が知られている。この種の装置のタブレツトの
座標検出においては次にあげる各種の方式が知ら
れている。
(1) 抵抗膜と対向配置されたシート材の抵抗値変
化を検出する方式。
(2) 対向配置された導電シートなどの電磁ないし
静電誘導を検出する方式。
(3) 入力ペンからタブレツトに伝達される超音波
振動を検出する方式。
[発明が解決しようとする問題点] 上記の各従来方式は次のような問題点を有して
いる。
まず、(1)の抵抗膜方式は抵抗膜の均一性が検出
精度を決定するので、均一性の高い高価な抵抗膜
を必要とすること、あるいはタブレツトを透明化
できないので表示器などに重ねて使用できないな
どの欠点がある。
(2)の誘導方式も透明化が困難で、しかもマトリ
クス状の電極を多数設けるため大型なタブレツト
を構成するのが困難である。
一方、(3)の超音波方式では、タブレツトとし
て、圧電素子などの振動センサを設けたアクリ
ル、ガラス板などの透明材料から成る振動伝達板
を用いることができる。
ところが、この超音波方式ではタブレツトの振
動伝達板上の傷や障害物などによつて検出精度が
低下する問題がある。
そこで、弾性波のうち板波によつてタブレツト
の振動伝達板を振動させ、振動伝達板の傷や障害
物の影響を小さくする技術が提案されている。こ
の種の従来の弾性波を用いた方式では、振動伝達
板の周辺部からの弾性波の反射を防止するため、
振動伝達板がシリコンゴムなどの防振材料から構
成された反射防止材により支持される。
ところが、このような構造でも振動伝達板と反
射防止材との境界面からの反射波が検出振動に合
成され、歪みを生じて検出精度が低下する問題が
あつた。
本発明では、他の方式に比して透明化が容易で
比較的安価に構成できるという種々の利点を有す
る超音波振動方式において、上記の検出誤差の問
題を改善することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 以上の問題点を解決するために、本発明におい
ては、振動入力手段を接触することで振動伝達部
材に伝達された板波振動を、前記振動伝達部材に
設けられた振動検出素子により検出し、前記振動
入力手段の前記振動伝達部材への接触座標位置を
導出する座標入力装置において、前記振動伝達部
材の固有音響インピーダンスが変化する境界面か
ら、板波振動の群速度に当該板波振動の波頭から
検出点までの時間を乗じて導かれる距離の2分の
1より大きな距離離した、前記振動伝達部材面に
前記振動検出素子を配置した構成を採用した。
[作用] 以上の構成によれば、振動伝達部材の固有音響
インピーダンスが変化する境界面からの反射波が
検出波形に合成されて歪みを生じることがなく、
振動検出に基づく座標検出精度を大きく向上でき
る。
[実施例] 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳
細を説明する。
第1図は本発明を採用した座標入力装置の構造
を示している。第1図の座標入力装置は、ドツト
マトリクス方式などの液晶表示器によるデイスプ
レイ11′とともに文字、図形、画像などの入出
力装置を構成する。
図において符号8で示されるものはアクリル、
ガラス板などから成る振動伝達板で、振動ペン3
から伝達される振動が周辺部で反射されるのを防
止するため、シリコンゴムなどから構成された反
射防止材7に支持されている。振動伝達板8の角
部には3子の振動センサ6が取り付けられてお
り、振動ペン3から伝達される弾性波を検出す
る。
振動伝達板8が液晶デイスプレイなどから構成
されたデイスプレイ11′上に配置され、情報入
出力装置を構成する。デイスプレイ11′には振
動伝達板8を介して入力された文字、図形をフイ
ードバツクさせたり、あるいは振動伝達板に対す
る入力操作のプロンプトを表示させたりする。
振動伝達板8に超音波振動を伝達させる振動ペ
ン3は、内部に圧電素子などから構成した振動子
4を有しており、振動子4の発生した超音波振動
を先端が尖つたホーン部5を介して振動伝達板8
に伝達する。第2図は振動ペン3の構造を示して
いる。振動ペン3に内蔵された振動子4は、振動
子駆動回路2により駆動される。振動子4の駆動
信号は、第1図の演算および制御回路1から低レ
ベルのパルス信号として供給され、低インピーダ
ンス駆動の可能な振動子駆動回路2によつて所定
の利得で増幅され、振動子4に印刷される。電気
的な駆動信号は、振動子4によつて機械的な振動
に変換され、ホーン部5を介して振動伝達板8に
伝達される。
振動子4の振動周波数は、アクリル、ガラスな
どの振動伝達板8に板波を発生させる周波数が選
択される。また、振動子4は、振動伝達板8に対
して、第2図の垂直方向に主に振動するような動
作モードが選択される。振動子の振動周波数は、
振動子4の共振周波数に選択することで効率の良
い振動発生を行うことができる。
上記のようにして振動伝達板8に伝えられる弾
性波は板波と呼ばれる波であり、表面波などに比
べて表面の傷、障害物などの影響を受けにくいと
いう利点を持つ。振動伝達板8内を伝播する波
は、その距離に応じた時間遅れて振動伝達板8の
3つの角部に設けられた振動センサ6に到達す
る。従つて、振動センサ6により振動を測定し、
その遅延時間を計測することによつて、振動伝達
板8上での振動ペン3の位置を検出することがで
きる。
再び第1図において、圧電素子などから構成さ
れた振動センサ6の出力信号は、波形検出回路9
に入力され、マイクロコンピユータおよびメモリ
などから構成された演算制御回路1により処理可
能な検出信号に変換される。演算制御回路1は、
上記の遅延時間の演算処理に基づいて、振動伝達
板8上での振動ペン3の位置を検出する。第1図
のデイスプレイ11′は、演算制御回路1により
デイスプレイ駆動回路10を介して駆動される。
第3図は第1図の演算制御回路の構造を示して
いる。ここでは、第1図のデイスプレイ11′の
駆動回路の制御系を除き、振動ペンの振動発生お
よび振動伝達板からの振動検出を処理する回路の
みが示されている。
マイクロコンピユータ11は内部カウンタ、
ROMおよびRAMを内蔵している。駆動信号発
生回路12は、第1図の振動子駆動回路2に対し
て駆動パルスを発生するもので、マイクロコンピ
ユータ11により演算用の回路と同期してスター
トされる。カウンタ13の計数値は、マイクロコ
ンピユータ11によりラツチ回路14にラツチさ
れる。
波形検出回路9から入力される検出信号は、入
力ポート15に入力され、ラツチ回路14内の計
数値と判定回路16により比較され、その結果が
マイクロコンピユータ11に伝えられる。デイス
プレイ11′の駆動、あるいはコンピユータシス
テムなど他の処理装置との入出力は、入出力ポー
ト17を介して行われる。
第4図は第1図の波形検出回路9に入力される
検出波形と、それに基づく遅延時間の計測処理を
説明するものである。第4図において符号41は
振動ペン3に対して印加される駆動信号パルスで
ある。このような波形により、駆動された振動ペ
ン3によつて発生される超音波信号は振動伝達板
8内を弾性波として伝達され、振動センサ6によ
り検出されて、第4図の符号42のような検出波
形を形成する。検出波形は、振動ペンから振動伝
達板8を介して振動センサに伝えられるまでに時
間tgだけ遅延している。本実施例において用いら
れる板波に於ては振動伝達板内での伝播距離に対
して検出波形のエンベロープ421と位相422
の関係が変化する。
エンベロープの進む速度を群速度Vg、位相の
速度を位相速度vpとする。
この群速度および位相速度の中から振動ペン3
とセンサ間の距離を検出することができる。ま
ず、エンベロープ421のみに着目すると、その
速度はvgであり、ある特定の点、例えばエンベ
ロープのピークを第4図の符号43のように検出
すると、振動ペンおよび振動センサ6の間の距離
dは、その遅延時間をtgとして、 d=vg・tg ……(1) で与えられる。上記の式は振動センサ6の1つに
関するものであるが、同じ式により他の2つの振
動センサおよび振動ペンの間の距離を測定するこ
とができる。
さらに、より高精度な座標値を決定するために
は、位相信号の検出に基づく処理を行う。第4図
の位相波形422の特定の検出点、例えばピーク
通過後のゼロ・クロス点の遅延時間を第4図のよ
うにtpとすれば、振動センサと振動ペンとの距離
dは、 d=n・λp+vp・tp ……(2) となる。ここでλpは弾性波の波長、nは整数で
ある。
n=[(vg・tv−vp・tp)/λp+1/N] ……(3) と示される。ここでNは0以外の実数であり、適
当な数値を用いる。例えばN=2とすれば、エン
ベロープの検出精度が±1/2波長以内であれば、
nを決定することができる。上記のようにして求
めたnを(2)式に代入することで、振動ペンおよび
センサ間の距離を正確に測定することができる。
第4図に示した2つの遅延時間tgおよびtpに基
づく距離測定は、第1図の波形検出回路9により
行われる。波形検出回路は第5図に示すように構
成される。第5図において、振動センサ6の出力
信号は前置増幅回路51により増幅され、低レベ
ルまで増幅される。増幅された信号はエンベロー
プ検出回路52に入力され、エンベロープのみが
取り出されて、さらにエンベロープピーク検出回
路53によつて検出信号のエンベロープのピーク
のタイミングが検出される。ピーク信号検出はモ
ノマルチバイブレータ回路などから構成された信
号検出回路54によつて所定の波形のTg信号が
形成され、演算制御回路1に入力される。また、
このTg信号と遅延時間調整回路57により遅延
された元信号から、コンパレータ検出回路58に
より位相遅延時間Tp検出信号が形成され、演算
制御回路1に入力される。以上に示した回路は振
動センサ6の1個分に対するものであり、他のそ
れぞれの振動センサについても同様の回路が設け
られる。センサの数は一般化したh個とすると、
演算制御回路1に対してはエンベロープ遅延時間
Tg1〜h、Tp1〜hの検出信号が入力される。
第3図の演算制御回路では、上記のTg1〜h、
Tp1〜h信号を入力ポート15から入力し、各々
のタイミングをトリガとしてカウンタ13のカウ
ント値をラツチ回路14に取り込む。上記のよう
にカウンタ13に振動子の駆動と同期してスター
トされているので、ラツチ回路14にはエンベロ
ープおよび位相のそれぞれの遅延時間のデータが
取り込まれる。
第6図のように振動伝達板8の角部に3つの振
動センサを符号S1〜S3のように配置すると、第4
図に関連して説明した処理によつて、振動ペンの
位置Pから各々の振動センサまでの直線距離d1
d3を求めることができる。振動ペン3の位置Pの
座標(x、y)は3平方の定理から、 x=X/2+(d1+d2)(d1−d2)/2X ……(4) y=Y/2+(d1+d3)(d1−d3)/2Y ……(5) となる。ここでX、YはS2、S3の位置の振動セン
サの原点のセンサからの距離である。
以上の演算を演算制御装置1により行なうこと
により、振動ペンの位置座標をリアルタイムで検
出することができる。
以上の実施例では、振動センサ6は振動伝達板
8の3つの角部に設けているが、このような構成
では、反射防止材により反射波が低減されている
とはいえ、2つの異なる音響インピーダンスを有
する振動伝達板8と反射防止材7の角の2つの境
界面からの反射波によつて、振動センサ6の検出
波形に歪みを生じる問題がある。
そこで、以下に示す実施例では第7図に示すよ
うに、振動センサ6を3辺の中央位置に設ける。
このような構成によれば、弾性波の反射を生じる
反射防止材7との境界面は振動センサ1つに対し
て1つとなり、反射波の処理がより容易になる。
ここで振動センサ6の振動伝達板8上での位置
とそれに応じた反射波の影響を第8図、第9図に
示す。ここでは、説明を簡単にするため反射防止
材を設けない場合を考える。
第8図AからCに示すように振動センサ6を振
動伝達板8端縁の境界面82からの距離を変えて
装着した場合には、第9図AからCのように検出
波形が異なつてくる。第8図AからCに明らかな
ように境界面82と振動センサ6の距離が大きく
なるにしたがつて符号aで示す振動ペン3からの
直接波と、符号bの反射波の距離の差が大きくな
る。
したがつて、第8図Aのように振動センサ6が
境界面から離れている場合には、反射波の経路b
は直接波の経路aよりも長いので、第9図ANJ
示すように反射波bは直接波aよりかなり遅れて
振動センサ6に到達する。振動ペン3からの振動
入力時間が短ければ第9図Aのように反射波は直
接波に重ならないので、振動入力時間に対応した
時間tだけ波形検出を行なえば反射波の影響を完
全に除去することができる。第9図Aにおいて
a′は直接波の検出波形、b′は反射波の検出波形
で、oはそれぞれの波頭、Sは前記の検出処理に
よる検出時点、t1は直接波と反射波の波頭o間の
遅延時間、tsは直接波の波頭から検出時点Sまで
の時間を示している。
ところが、第8図Bに示すように振動センサ6
と境界面82の距離を近付けると、直接波と反射
波の経路の長さの差が小さくなるので、検出波形
は第9図Bに示すように直接波と間接波が重畳さ
れた波形となり、直接波と反射波の干渉によつて
歪みを生じてしまう。この場合には直接波と間接
波の波頭間の遅延時間t1は短く、この間のみしか
純粋な直接波の波形を得ることができない。上記
の歪みは前記の波形検出に基づく座標検出精度に
大きく影響する。
第9図Bの場合には検出時点Sではまだ波形が
歪んでいないが、第8図Cのように振動センサ6
を配置すると、第9図Cのようにさらに遅延時間
t1が短くなるので、ts>t1となり、検出時点Sで
は検出波形がすでに歪んでしまつている。このよ
うな検出波形では精度のよい座標検出を望まな
い。
したがつて、精度のよい検出をおこなうために
は次の条件が必要である。
t1>ts ……(6) 今、振動伝達板8中の板波の群速度をVgとし、
第8図の距離a、bに対応させると、上式は t1・Vg=b−a>Vg・ts ……(7) であればよいことがわかる。つまり、振動センサ
6は反射境界面82から最低Vg・ts/2以上の
距離を離して配置すればよい。ここでこのVg・
ts/2=Lとし、このLを反射干渉距離と呼ぶこ
とにする。
第8図では反射境界面82と直角な直線上に振
動センサ6と振動ペン3が並ぶ場合を示したが、
実際には振動ペン3は第10図に符号D,Eで示
すような位置をとり得る。図から明らかなよう
に、振動ペン3が位置Dにある場合より位置Eに
ある場合の方が反射波と直接波の伝達距離差b−
aが小さくなる。
したがつて、 b−a≧Vg・ts ……(8) となるような振動ペン3の振動伝達板8上での位
置、すなわち、有効な直接波の伝達領域は反射境
界面82と平行にならないことがわかる。たとえ
ば、振動センサ6の反射境界面82からの距離に
応じた上記条件を満足する有効な直線波の伝達可
能な領域の違いを第11図A〜Dに示す。
第11図Aのように振動センサ6と反射境界面
82の距離が反射干渉距離Lだけしか離れていな
い場合には、有効な伝達範囲84は直線状にな
る。ところが、振動センサ6を反射境界面82か
ら反射干渉距離L以上に第11図B〜Dのように
離してゆくと、直接波の有効な伝達範囲84は扇
状に広がつてゆく。つまり、第11図Dのように
振動センサ6を反射干渉距離から充分離すことに
より、反射波の干渉を避けるとともに、広い振動
検出範囲を実現できる。
有効伝達範囲84を拡大するには、Lを小さく
し、振動センサ6をなるべく振動伝達板8の縁部
に取り付ければよい。このためにはL=Vg・ts
を構成するVgないしtsを小さくするのが望まし
い。たとえば、第4図の検出方式において、エン
ベロープのピークおよびピーク通過後のゼロクロ
ス点により振動伝達の遅延時間Tg、Tpを検出す
る場合、その検出をより検出波形の波頭に近い時
点で行なうようにすれば第9図における検出点ま
での時間tsを短くでき、反射干渉距離を短くでき
る。
第12図は長方形の振動伝達板8に1つの振動
センサ6を第10図のように装着した場合の有効
座標入力範囲を示したものである。
第13図は第12図の入力範囲を実際に取り付
けられる4個の振動センサ6に対する有効座標入
力範囲を重ねて示したものである。第13図のよ
うに、実際の有効座標入力範囲150は第12図
の振動センサ6を振動伝達板8のそれぞれの辺の
中央に設けた場合の有効伝達範囲84の重なり領
域である。
各振動センサ6は反射干渉距離Lよりも充分大
きな距離をとつて配置されるが、その設置位置は
第13図の有効座標入力範囲150の外側にな
る。したがつて、振動伝達板8を透明材料とし表
示器と重ねて用いる場合には、有効座標入力範囲
150を除く範囲を遮光部材などで遮るような構
成とすれば振動センサ6が表示器の視認を防止す
ることがない。
このことは、同じ入力面積を実現する振動伝達
板8の大きさを小さくでき、装置全体を小型に構
成できることを意味する。
第14図は振動伝達板8を反射防止材7を介し
て支持する場合の構成を示している。この構成で
は振動伝達板8の周縁は反射防止材7により覆わ
れている。このような構成では反射波はかなり反
射防止材7により吸収されるので、その影響は反
射防止材7を設けない場合に比して大きく低減さ
れるが、反射防止材7と振動伝達板8は音響イン
ピーダンスが大きく異なるので、その境界面82
が反射面となり、この面においてわずかに反射が
生じる。
したがつて、第14図の構成においても、振動
伝達板8の端縁の反射境界面82を振動伝達板8
と反射防止材7の境界面に置き換えるだけで上記
と同様に反射波の影響を低減できる。
このような構成によれば、反射波は反射防止材
7により低減されるとともに、上記の反射防止効
果が期待できるので、反射波の影響による検出波
形の歪みをほぼ完全に除去できる。
また、上記構成によれば有効な座標入力範囲を
拡大することができる。このことを第15図を用
いて説明する。
第15図A〜Cは反射防止材7を設けた場合の
検出波形で、第15図Aは直接波aが反射波bの
干渉を受けていない場合、第15図Bは直接波の
検出時点Sから反射波bが干渉をおよぼしている
場合を示したものである。第15図Cは反射波b
(第15図A)を拡大して示しており、図におい
てhは前述の検出回路の検出しきい値である。
図示のように、第14図のような構成によれば
反射波の振幅が小さいので直接波aに影響する部
分が第15図Bのように時間trだけ短い。この時
間trは検出時点Sにおける検出回路の反射波bの
許容変動レベルhにより定まるもので、第15図
Cの波頭と波形がしきい値hを越えるまでの時間
である。したがつて、この場合の有効な振動伝達
板距離は、 t1・Vg=b−a>Vg(ts−tr) ……(9) を満足するような振動ペンの位置である。すなわ
ち、この場合も反射干渉距離から充分に距離をと
つて振動センサ6を配置するが、Vg・trが短く
なつたぶんだけ有効座標入力範囲は大きくなる。
この場合の反射干渉距離はVg・(ts−tr)で示さ
れる。
振動センサ6を振動伝達板8の辺部に設ける場
合、第6図に示した座標演算の方法は多少異なつ
てくるが、座標軸の平行移動などによりセンサが
一直線上に並ばない限り(4)、(5)式と同等の計算式
により座標演算を行なうことができる。
[発明の効果] 以上から明らかなように、本発明によれば、振
動入力手段を接触することで振動伝達部材に伝達
された板波振動を、前記振動伝達部材に設けられ
た振動検出素子により検出し、前記振動入力手段
の前記振動伝達部材への接触座標位置を導出する
座標入力装置において、前記振動伝達部材の固有
音響インピーダンスが変化する境界面から、板波
振動の群速度に当該板波振動の波頭から検出点ま
での時間を乗じて導かれる距離の2分の1より大
きな距離離した、前記振動伝達部材面に前記振動
検出素子を配置した構成を採用しているので、振
動伝達部材の上記境界面での反射波による振動検
出波形の歪みを防止し、座標検出精度を大きく向
上できるとともに、有効な座標入力範囲を拡大で
きるという優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を採用した座標入力装置の構成
を示した説明図、第2図は第1図の振動ペンの構
造を示した説明図、第3図は第1図の演算制御回
路の構造を示したブロツク図、第4図は振動ペン
と振動センサの間の距離測定を説明する検出波形
を示した波形図、第5図は第1図の波形検出回路
の構成を示したブロツク図、第6図は振動センサ
の配置を示した説明図、第7図は本発明による座
標検出装置の異なる構成を示した説明図、第8図
A〜Cはそれぞれ振動センサの取り付け位置によ
る反射波の影響を示した説明図、第9図A〜Cは
第8図A〜Cに対応して反射波の検出波形に対す
る影響を説明する波形図、第10図は振動ペンの
位置による、振動伝達経路の違いを示した説明
図、第11図A〜Dはそれぞれ有効な直接波の伝
達範囲を示した説明図、第12図および第13図
はそれぞれ本発明における有効座標検出範囲を示
した説明図、第14図は反射防止材を設ける場合
の有効な振動伝達範囲を示した説明図、第15図
A〜Cは第14図の構成における振動検出波形を
示した波形図である。 1……演算制御回路、3……振動ペン、4……
振動子、6……振動センサ、7……反射防止材、
8……振動伝達板、9……波形検出回路、51…
…前置増幅器、52……エンベロープ検出回路、
54,58……信号検出回路、82……反射境界
面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 振動入力手段を接触することで振動伝達部材
    に伝達された板波振動を、前記振動伝達部材に設
    けられた振動検出素子により検出し、前記振動入
    力手段の前記振動伝達部材への接触座標位置を導
    出する座標入力装置において、 前記振動伝達部材の固有音響インピーダンスが
    変化する境界面から、板波振動の群速度に当該板
    波振動の波頭から検出点までの時間を乗じて導か
    れる距離の2分の1より大きな距離離した、前記
    振動伝達部材面に前記振動検出素子を配置したこ
    とを特徴とする座標入力装置。
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