JPH0562771B2 - - Google Patents

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JPH0562771B2
JPH0562771B2 JP61245474A JP24547486A JPH0562771B2 JP H0562771 B2 JPH0562771 B2 JP H0562771B2 JP 61245474 A JP61245474 A JP 61245474A JP 24547486 A JP24547486 A JP 24547486A JP H0562771 B2 JPH0562771 B2 JP H0562771B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、弾性波の伝播遅延時間により座標位
置を検出する入力装置に関し、特に検出精度の向
上を図つたものである。
[従来の技術] 従来、座標位置を入力するデイジタイザなどと
称される入力装置としては、例えば次のようなも
のが知られている。
一面を低抗体としてx座標用と、y座標用の
それぞれの抵抗膜を重ね、それぞれの抵抗膜に
電圧または電流を印加し、ペンや指先で加圧さ
れた点(座標入力点)に対して、電圧または電
流の比等を測定して、その点の座標位置を検出
入力する抵抗膜利用タイプのもの。
ペン先から局所的な磁界パルスを発生させて
おき、このペン先をパネルにマトリクス状に配
線してある電極線のいずれかに近づけて、電磁
結合させ、電極線に生ずる電流を測定すること
によりペン先の座標位置を検出入力する電磁誘
導利用タイプのもの。
超音波を利用するタイプのものとして、超音
波の伝播媒体による表面波の伝播遅延時間を検
出して位置座標を測定するもの、あるいは超音
波を空気中に伝え、その超音波の伝播時間を計
測するものなどがある。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、これらの従来装置には次のような欠点
がある。
すなわち、上述の項の抵抗膜利用タイプのも
のは低抗体の均一性がそのまま図形入力の精度を
左右するので、特に均一性の優れた低抗体を必要
とし、そのため非常に高価になる。また、x座標
用とy座標用の2枚の抵抗膜が必要となるので、
透明度が落ちてしまうという欠点がある。
次に、上述の項の電磁誘導利用タイプのもの
は、電線がマトリクス状に配設されているので透
明にはならない。
さらに、上述の項の超音波利用タイプのよう
に表面波や音波を利用したものであると、音波の
送信部と受信部の間に疵や物体、例えば手などの
障害物が存在すると、その障害物によつて測定点
が誤つて検出されたり、測定できないなどの障害
が生ずる欠点がある。一方、弾性波の板波を用い
た従来の入力装置の場合には、その弾性波の群速
度と位相速度が異なるのでエンベロープのピーク
の検出や所定の閾値(スレツシヨルド)での検出
では、±1/2波長分の誤差が生じしまうという欠点
があつた。
そこで、本発明は上述の欠点を除去し、透明
で、かつ精度の高い、使い勝手の良い入力装置を
提供するこを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、振動を入
力するための振動入力手段と、該振動入力手段を
接触することで入力された振動を伝播する振動伝
播部材と、該振動伝播部材に設けられ、前記振動
入力手段により入力された振動を検出する振動検
出手段と、該振動検出手段により検出された振動
によつて形成される、群速度に基づく信号の伝播
遅延時間を導出する第1導出手段と、前記振動検
出手段により検出された振動によつて形成され
る、位相速度に基づく信号の伝播遅延時間を導出
する第2導出手段と、前記第1導出手段によつて
導出された伝播遅延時間と前記第2導出手段によ
つて導出された伝播遅延時間とから算出される距
離の差が、前記振動伝播部材を伝わる振動波の何
波長分相当になるかを導出する第3導出手段と、
前記第2導出手段によつて導出された伝播遅延時
間と前記第3導出手段によつて導出された波長相
当数に基づいて、前記振動伝播部材の振動入力点
と前記振動検出手段間の距離を導出する距離導出
手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は好ましくはその一態様として前
記距離導出手段により導出された距離に基づい
て、振動入力点の座標を導出する座標導出手段と
を更に有することを特徴とすることができる。
[作用] 本発明の入力装置では、振動入力手段を接触す
ることで入力された振動を振動伝播部材で伝播
し、その振動を振動伝播部材に設けられた振動検
出手段で検出し、その検出された振動によつて形
成される、群速度に基づく信号の伝播遅延時間を
第1導出手段で導出し、またその検出された振動
によつて形成される、位相速度に基づく信号の伝
播遅延時間を第2導出手段で導出し、さらに上記
第1導出手段によつて導出された伝播遅延時間と
上記第2導出手段によつて導出された伝播遅延時
間とから算出される距離の差が、上記振動伝播部
材を伝わる振動波の何波長分相当になるかを第3
導出手段で導出し、上記第2導出手段によつて導
出された伝播遅延時間と第3導出手段によつて導
出された波長相当数に基づいて、上記振動伝播部
材の振動入力点と上記振動検出手段間の距離を距
離導出手段で導出するので、距離検出の分解能が
向上し、高精度な距離データや座標データの入力
が可能となる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。
第1図は本発明の一実施例の座標入力装置の全
体構成を示す。本図において、1は本発明に係る
演算および制御を行う演算制御回路であり、例え
ばマイクロコンピユータやRAM等から構成され
る。2は振動子駆動回路であり、演算制御回路1
からの同期信号に応じて振動子駆動用のパルス信
号を発生する。3は座標入力用の振動ペンであ
り、振動子駆動回路2からのパルス信号により伸
縮振動する例えば圧電素子の如き振動子4と、そ
の振動子4の振動の振幅を拡大する先が尖つたホ
ーン5と、これらを指示する棒状軸部とから構成
されている。
6は振動受信用のセンサ、7は反射防止材、8
は振動を伝播し、かつ透明な例えばガラスの如き
伝播媒体である。センサ6は信号入力板を構成す
る伝播媒体8の複数の所定箇所(本例では3隅)
に配設され、伝播媒体8を伝播したペン3の振動
波(板波弾性波)を機械電気変換して、電気信号
として取り出す例えば圧電素子からなる。反射防
止材7は例えばシリコンゴムなどで形成され、ペ
ン3からの振動を吸収して、その振動が伝播媒体
8の端部で反射するをの阻止する。
9は受信波形検出回路であり、センサ6で受信
された信号を後述のように処理して、ペン3から
センサ6までの伝播媒体8内を伝播してきた弾性
波の伝播時間を示す信号にし、演算制御回路1に
出力する。演算制御回路1では3箇所のセンサ6
から受信波形検出回路9を介して送られてくる伝
播時間を示す信号から伝播遅延時間を検出し、こ
の伝播遅延時間に基づいて所定の演算式によりペ
ン3の接触している座標位置を算出する。
10は透明な伝播媒体(例えば、ガラス)8の
下部に一体に配設して文字・画像等を表示するデ
イスプレイ11を駆動するデイスプレイ駆動回路
である。演算制御回路1で算出されたペン3の座
標情報はほぼリアルタイムでデイスプレイ駆動回
路10を通じてデイスプレイ11に表示できるの
で、ペン3で描いた文字や図形等を瞬間にそのま
まデイスプレイ11に表示できる。
第2図は第1図の実施例における信号の波形お
よびタイミングを示す。第2図において、12は
振動子駆動回路2から振動子4に印加される駆動
パルス信号であり、このパルス信号12の周波数
は振動子4の共振周波数とする。14はセンサ6
から出力されるセンサ信号(受信信号)、15は
この信号14を処理して得られる受信波形検出回
路9の出力信号である。
ペン3の先端を伝播媒体であるガラス板8に接
すると、第2図に示すようなパルス信号12によ
り駆動された振動子4の振動は、ホーン5を通つ
てその振幅が増幅され、ガラス板8に伝わる。そ
して、その振動は弾性波(超音波)となり、ガラ
ス8内を伝播する。この時、弾性波として板波を
利用する。このような板波を利用すると、ガラス
板8の表面に疵や物が置かれても、ほとんど影響
が無く、センサ6は波形の弾性波信号を受信する
ことができ、位置座標を容易に検出することがで
きるからである。
ところで、この板波による振動波形は、群速度
と位相速度とが違うため、一定の形にならない。
すなわち、第2図の13で示す全体の形(エンベ
ロープ)が伝播する速度(群速度)と、駆動パル
ス信号12に対応した周波数の全体の波形13を
伝播するキヤリアとなるセンサ出力信号14の伝
播速度(位相速度)とが異なるので、ペン3とセ
ンサ6間の距離によつてキヤリアとなる信号14
の位相が全体の波形13に対して、それぞれ違つ
たものとなるという現象が生ずるからである。従
つて、伝播遅延時間を検出する時には、この群速
度と位相速度の違いによつて出てくる誤差をでき
るだけ小さくする方法で検出する必要がある。
次に、伝播遅延時間を検出する具体的手段につ
いて詳述する。
上述したように、第2図の信号14の小さい波
の群のどの部分を検出して、ペン3の位置から各
センサ6までの伝播遅延時間とするかによつて検
出した遅延時間の誤差が±1/2波長程度生ずるこ
とがある。
例えば、信号14に対してあらかじめ定めた所
定の閾値(スレツシヨルド)Sを設けて、第3図
のBに示すような検出信号15として抽出する
と、上述したように小さい波の位置(位相)がペ
ン3とセンサ6の距離で変化するので、第3図の
A〜Dで示すように、ペン3の移動距離がごく微
小であつても、検出遅延時間が約1波長λ分動い
てしまうことがある。そこで、本実施例ではこの
1波長の誤差分を無くすために、小さな波の群の
速度(群速度)と、小さな波の各々の速度(位相
速度)の2つを基にして伝播遅延時間を検出し、
この遅延時間により座標位置を算出する。
例えば、受信波形検出回路9において第2図の
センサ出力信号14からエンベロープ13を検出
し、このエンベロープ13のピークを検出する。
このピークを群速度に基づいた遅延時間Tgの信
号とする。この検出した遅延時間Tgの信号の分
解能としての精度は、小さな波の群の集まりをひ
とつの波として測定しているので、小さな波を検
出した場合よりも落ちる。しかし、この遅延時間
Tgの信号も振動発生位置の座標についてのおお
まかな距離の検出はできる。
そこで、本実施例ではこの遅延時間Tgの信号
を検出した後の最初に来る小さな波のひとつのゼ
ロクロスした立ち上がり点を検出し、この検出し
た立ち上がり点を伝播遅延時間Tpの信号とする。
このような群速度と位相速度とを利用して得た伝
播遅延時間TgおよびTpの各々の信号の立上りと
駆動パルス信号の最初のパルスの立上りとから演
算制御回路1で座標位置を演算すると誤差の少な
い分解能(精度)の高い座標位置検出ができる。
第4図は各センサ6の中にある1つのセンサ6
に対する上述の伝播遅延時間Tg・Tpを表わす信
号を検出する受信波形検出回路9の構成例を示
す。また、第5図は第4図の回路の出力信号の波
形を示す。ここで、6′は第1図の複数のセンサ
6の中のひとつを示す。19はこのセンサ6′で
受信した信号を増幅する前置増幅回路、20は前
置増幅回路19で増幅された信号14からエンベ
ロープ13を検出するエンベロープ検出回路、2
1はエンベロープ検出回路20で検出されたエン
ベロープ13のピークを検出するエンベロープを
微分するエンベロープピーク検出回路(例えば、
微分回路)である。
22はエンベロープ13を微分した信号21′
がゼロクロスとなる点、すなわち上述の群速度を
利用して検出した伝播遅延時間Tgを表わす信号
22′を出力するTg信号検出回路(例えばゼロク
ロスコンパレータ)、23は伝播遅延時間Tgを表
わす信号22′の立上りからある一定時間だけゲ
ートを開く(いわゆる窓をつくる)単安定マルチ
バイブレータ回路、24は単安定マルチバイブレ
ータ23でつくられたゲートが開いている時間に
コンパレータ26のコンパレートレベルを与える
コンパレータレベル供給回路である。25はエン
ベロープ検出回路20、エンベロープピーク検出
回路21、Tg信号検出回路22、単安定マルチ
バイブレータ23、コンパレートレベル供給回路
24の各回路を通つて遅れた時間分を調整する遅
延時間調整回路である。この遅延時間調整回路2
5を通つた信号とコンパレートレベル供給回路2
4で作られたコンパレートレベルとをコンパレー
タ26に入力して得られる信号26′を位相速度
に基づいた伝播遅延時間Tpを表わす検出信号と
する。
これらの伝播遅延時間Tg、Tpを表わす信号2
2′および26′の両方を利用して演算制御回路1
で演算して座標位置を検出する。この座標位置の
検出手順の一例を次に詳述する。
上述したように、駆動パルス信号12の出力時
からのカウントにより群速度に基づいた伝播遅延
時間Tgが求められるがこの時間は、検出波のエ
ンベロープからの検出であるので、検出波のひと
つの波から検出した伝播遅延時間と比較すると、
検出精度は落ちてしまう。従つて検出液の中のひ
とつから検出した伝播遅延時間Tpからペン3と
センサ6の距離を算出した方が群速度に基づいた
伝播時間Tgから算出するよりも精度ははるかに
上がる。
しかし、検出波のひとつひとつの波は、上述し
たように位相が動いてしまう。従つて、第2図の
信号14の中でレベルの一番高いピークを検出し
ていくと、伝播距離lと伝播時間tの関係は第6
図のTpi(但し、i=1、2、……)で示すよう
になる。すなわち、ペン3の先端位置がセンサ6
から連続的に離れていくと、第7図のA→B→C
で示すような順序でピークの変化をする。すなわ
ち、ある距離ではaの波がピークであつたが、し
だいにbの波がピークになつてしまう。次はCの
波がピークになるといつたような動きになる。ペ
ン3を逆の動きにすれば、そのピークの動きもま
た、上述と逆になる。このピークの動きを伝播時
間tと伝播距離lの関数として示すと、第6図の
Tpiで示すような階段状の動きの曲線となる。ま
た、a、b、cの波のゼロクロス点についても同
じような動きとなる。
ところで、伝播距離を算出するときは遅延時間
を計数して算出するので、第6図のTpiの場合
は、ひとつの伝播遅延時間tに対しての伝播距離
lは2つの値が出てしまう。従つて、伝播遅延時
間Tgを基準にした伝播遅延時間Tpの値を読み取
れば、ひとつの伝播距離がTpを基にした精度の
高い値で算出できる。この具体例を示すとつぎの
ようになる。
上述したようにして伝播遅延時間Tg、Tpを検
出したとすると、第6図におけるtg1の範囲にあ
るTg1に対してのtp1の範囲にあるTp1、tg2の範
囲にあるTg2に対してのtp2の範囲にあるTp2
tg3の範囲にあるTg3に対しての……というよう
に順次1つのセンサ6に対するひとつのTpを検
出することができ、このTpiを基に距離を算出し
ていけばよい。すなわち、第6図において伝播距
離をl、検出波の1波長をλ、位相速度をυpと
すると、次式(1)が成立する。
l=υPTP+nλ ……(1) この上式(1)に基づいた距離lが検出できる。
但し、nはTgがtg1の範囲の時は、n=0、 Tgがtg2、tg3の範囲の時は、n=1、 Tgがtg4、tg5の範囲の時は、n=2、 〓 〓 〓 Tgがtg2i、tg2i+1の範囲の時は、n=i 従つて、上述のように伝播遅延時間Tg、Tpを
検出したら、例えば上式(1)に基づくデータ変換を
演算制御回路1の内部テーブル1A(第1図参照)
に持たせ、このテーブル1Aを利用して、演算制
御回路1においてTgをnの値に変換して、位相
速度υp、伝播遅延時間Tp、定数n、波長λの
各々の値を(1)式に代入してlを演算する。このよ
うな演算により複数個のセンサ6を使つてセンサ
出力信号を検出し、xとyの座標位置を演算出力
する。
また、第8図および第9図に示すように、群速
度検出において、エンベロープピーク検出の代り
に、検出波のエンベロープの2回微分をした波形
のゼロクロス点を検出することにより群速度を検
出することも可能である。この2回微分により1
回微分でのゼロクロス点の検出、すなわち、エン
ベロープのピーク点の検出時よりも、急峻な検出
点が得られ、エンベロープのピーク検出よりも精
度の向上した検出ができる。ピークを検出する場
合は筆圧、検出波のS/Nなどからの影響を受け
てしまうが、ゼロクロス検出の場合は、それらの
影響を受けずに、正確な位相遅延時間Tpが検出
できる。
すなわち、第8図の211は2回微分回路であ
り、第4図のエンベロープピーク検出回路21に
置き換つて接続され、第9図の2回微分出力波形
211′をTg信号検出回路22に出力し、このと
きの伝播時間(t)の伝播距離(r)の関係は第10図に
示すようになる。
第4図の本実施例では、群遅延に関するテーブ
ル1A(第1図参照)を設けてnの値を決定し、
距離の算出を行つているが、このテーブル1Aを
用いると、メモリ容量が増大し、また定数Vg
Vp、λp[=Vp/f、f:検出振動波形の周波数]、
N)を変更した場合はそのテーブル1Aを全面的
に変更しなければならず校正上の面から不便であ
る。
そこで、第8図の本発明実施例では定数変動に
対しても校正が容易にできる以下に述べるような
演算式を採用している。
まず、先に述べたように、群遅延時間をtg、位
相遅延時間をtp、群速度をυg、位相速度をυp、
波長をλpとすれば各々の距離rに対する式は次
式(2)、(3)式で与えられる。
r=υgtg ……(2) r=υPtp+nλP ……(3) (2)式、(3)式によりnは(4)で与えられる。
n=[(υgtg−υPtp)/λP] ……(4) ここで、nは0を含む正の整数である。(4)式に
おいて、tgはある一定範囲での誤差を有してい
る。この誤差を1/NλP(但し、Nは0以外の実
数)とすると、nは次式(5)で与えられる。
n=[(υgtg−υPtP)/λP+1/N]……(5) (5)式において、Nを例えば2.0に設定し、右辺
の演算結果の小数点以下を切り捨て、そのとき遅
延時間tgが±1/2周期以内の変動であるとすれば、
nの値が算出される。このNの値はtgの変動のか
たよりにより決定すればよい。
すなわち、(5)式において、tg、tpは第10図に
示したような遅延時間Δtおよびオフセツト時間
tpfを有しており、これらのΔt、tpfを含んだまま
では検出誤差を生じる。そこで、tg、tpの各々に
対してこれらのΔt、tpfの値を補正すると次式(6)
に示すようになる。
n=[(υg(tg−Δt)−υP(tg−Δt −tpf))/λP+1/N] ……(6) また、(3)式についても上述と同様であり、上述
の距離rの値は、次式(7)となる。
r=nλP+υP(tp−Δt−tpf) ……(7) (6)式で決定されたnを(7)式に代入すると、誤差
項が補正され、位相遅延の持つ高い精度でペン3
およびセンサ6間の距離rを決定することができ
る。そこで、(6)式および(7)式をまとめると、
terrg・pを誤差項として(8)式で得られる。
r=f(υg、tg、υP、tp、λP、terrg・p) =nλP+υP(tp−terrp) ……(8) ここで、 n=[(υg(tg−terrg)−υP(tg− terrp)/λP+1/N] また、[ ]内小数点以下切り捨て、N≧1、
terrp=Δt、terrp=Δt+tpfとする。すなわち、誤
差項terrg・pは回路遅延および振動ペン3のホ
ーン通過時間等による振動ペン駆動信号の立上り
からセンサ6での検出までの物理的遅延で有る
Δtと、位相のオフセツト分であるtpfとからなる。
演算制御回路では上式(7)および(8)に基づいて距離
γを演算して求めている。
以上説明したように、本発明の実施例によれ
ば、弾性波の板波の分散による群速度と位相速度
の両方を測定して、それらの速度に基づいて座標
位置を演算するようにしたので、デイジタイザと
しての分散能(精度)を向上させることができ、
ひいては入出力一体型の透明デイジタイザを提供
することができる。
また、本発明の実施例によれば、振動ペンとセ
ンサ間の距離を群速度および位相速度を基に所定
の演算式を用いて決定するようにしているので、
定数変更等に対して対応が容易であり、かつ遅延
補正やオフセツトの補正も簡単に取り入れること
ができ、高精度化が図れる。
さらに、本発明の実施例によれば、単安定マル
チバイブレータ回路とコンパレートレベル供給回
路により検出窓をつけることで誤検出等の影響を
受けず精度の高い位置座標の検出をすることがで
きる。
また、本発明の実施例によれば、遅延調整回路
を設けることにより、エンベロープと検出波から
正確な群遅延時間Tgと位相遅延時間Tpが検出で
き、精度の高い位置座標の検出をすることができ
る。
また、本発明の実施例によれば位相遅延時間
Tpを検出する時に検出波のピークを検出するの
ではなく、ゼロクロスを検出することにより、ピ
ークを検出する場合の筆圧、検出波のS/Nなど
からの影響を受けずに、正確な位相遅延時間Tp
が検出でき精度の高い位置座標の検出することが
できる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、振動検
出手段で検出された振動によつて形成される群速
度に基づく信号の伝播遅延時間と、当該振動によ
つて形成される位相速度に基づく信号の伝播遅延
時間とから算出される距離の差が振動伝播部材を
伝わる振動波の何波長分相当(波長相当数)にな
るかを導出し、上記位相速度に基づく信号の伝播
遅延時間と上記波長相当数に基づいて、振動伝播
部材の振動入力点と振動検出手段間の距離を導出
するので、距離検出の分解能が向上し、高精度な
距離データや座標データの入力が可能となる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の座標入力装置の全
体構成を示すブロツク図、第2図は第1図の振動
子の駆動パルス信号と、センサの出力信号と、伝
播遅延時間検出信号の波形および出力タイミング
を示す波形図、第3図は一定のスレツシヨルドで
伝播遅延時間検出信号の波形を検出した時には検
出誤差が出てしまうという原理を示す波形図、第
4図は第1図の受信波形検出回路の構成例を示す
ブロツク図、第5図は第4図の回路の出力信号の
波形および出力タイミングを示す波形図、第6図
は伝播遅延時間TgとTpの距離と時間の関係を示
す特性図、第7図A,B,Cは検出波のピーク近
傍のピークとゼロクロス点を拡大して示す説明
図、第8図は本発明実施例の変形例を示すブロツ
ク図、第9図は第8図の回路の出力信号の波形お
よび出力タイミングを示す波形図、第10図は群
遅延時間tgおよび位相遅延時間tpにおける遅延補
正とオフセツト補正を示す説明図である。 1……演算制御回路、2……振動子駆動回路、
3……ペン(振動ペン)、4……振動子、5……
ホーン、6……センサ、7……反射防止材、8…
…伝播媒体(ガラス)、9……受信波形検出回路、
10……デイスプレイ駆動回路、11……デイス
プレイ、20……エンベロープ検出回路、21…
…エンベロープピーク検出回路、22……Tg信
号検出回路、23……単安定マルチバイブレー
タ、24……コンパレートレベル供給回路、25
……遅延時間調整回路、26……コンパレータ
(Tp検出回路)、211……2回微分回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 振動を入力するための振動入力手段と、 該振動入力手段を接触することで入力された振
    動を伝播する振動伝播部材と、 該振動伝播部材に設けられ、前記振動入力手段
    により入力された振動を検出する振動検出手段
    と、 該振動検出手段により検出された振動によつて
    形成される、群速度に基づく信号の伝播遅延時間
    を導出する第1導出手段と、 前記振動検出手段により検出された振動によつ
    て形成される、位相速度に基づく信号の伝播遅延
    時間を導出する第2導出手段と、 前記第1導出手段によつて導出された伝播遅延
    時間と前記第2導出手段によつて導出された伝播
    遅延時間とから算出される距離の差が、前記振動
    伝播部材を伝わる振動波の何波長分相当になるか
    を導出する第3導出手段と、 前記第2導出手段によつて導出された伝播遅延
    時間と前記第3導出手段によつて導出された波長
    相当数に基づいて、前記振動伝播部材の振動入力
    点と前記振動検出手段間の距離を導出する距離導
    出手段とを有することを特徴とする入力装置。 2 前記距離導出手段により算出された距離に基
    づいて、振動入力点の座標を導出する座標導出手
    段とを更に有することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の入力装置。
JP61245474A 1986-06-27 1986-10-17 入力装置 Granted JPS63100531A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61245474A JPS63100531A (ja) 1986-10-17 1986-10-17 入力装置
DE8787305739T DE3779019D1 (de) 1986-06-27 1987-06-26 Koordinateneingabegeraet.
EP87305739A EP0258972B1 (en) 1986-06-27 1987-06-26 Coordinates input apparatus
EP90123778A EP0423843B1 (en) 1986-06-27 1987-06-26 Coordinates input apparatus
DE3751763T DE3751763T2 (de) 1986-06-27 1987-06-26 Koordinateneingabegerät
US07/067,546 US4931965A (en) 1986-06-27 1987-06-29 Coordinates input apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61245474A JPS63100531A (ja) 1986-10-17 1986-10-17 入力装置

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Publication Number Publication Date
JPS63100531A JPS63100531A (ja) 1988-05-02
JPH0562771B2 true JPH0562771B2 (ja) 1993-09-09

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JP61245474A Granted JPS63100531A (ja) 1986-06-27 1986-10-17 入力装置

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JPH0342712A (ja) * 1989-07-11 1991-02-22 Canon Inc 座標入力装置
JP2915435B2 (ja) * 1989-07-07 1999-07-05 キヤノン株式会社 情報処理装置及びその情報処理方法

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JPS63100531A (ja) 1988-05-02

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