JP2592972B2 - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JP2592972B2 JP33278589A JP33278589A JP2592972B2 JP 2592972 B2 JP2592972 B2 JP 2592972B2 JP 33278589 A JP33278589 A JP 33278589A JP 33278589 A JP33278589 A JP 33278589A JP 2592972 B2 JP2592972 B2 JP 2592972B2
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    • G06F3/043Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means using propagating acoustic waves
    • G06F3/0433Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means using propagating acoustic waves in which the acoustic waves are either generated by a movable member and propagated within a surface layer or propagated within a surface layer and captured by a movable member

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は座標入力装置に関し、特に振動ペンから伝達
された振動を振動伝達板に設けられた複数の振動センサ
により検出して、前記振動ペンの位置を検出して座標入
力を行う座標入力装置に関するものである。
[従来の技術] 従来より、圧電素子などを内蔵した振動ペンにより振
動伝達板に振動入力を行ない、振動伝達板に設けた複数
のセンサによりその振動を検出し、振動伝達時間を計測
することにより入力点の座標を検出する座標入力装置が
知られている。このような座標入力装置では、振動伝達
板の端部で入力振動が反射し、その反射波により振動セ
ンサによる検出に誤差を生じないように、振動伝達板の
端部を防振材により支持する構造が用いられる。
従来の防振材は主に騒音防止用に開発されたもので、
空気音対策用と、固体音対策用とに大きく分類される。
従つて、従来の防振材を上記のような用途に用いるには
固体音対策用のものが用いられる。従来の固体音対策用
の制振材としては、第10図(A)に示すような薄板用制
振シート、あるいは塗料などがあつた。
第10図(A)において、80は制振されるべき振動板、
81は制振シートである。振動板81は薄鋼板、アルミ板な
どの金属板、あるいは樹脂板、ガラス板などから構成さ
れる。このような構成により、振動している振動板80に
制振シート81を貼り着けることにより制振シート81の振
動減衰を利用して振動板80の振動を減少させ、騒音を減
少させている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記のような従来の制振シート81は主
として振動する板全体に装着することにより振動板80全
体の振動を抑止するように考えられている。従つて前述
したように、振動伝達板80の端部での反射波を抑止する
ために第10図(B)のように振動伝達板80の周辺に装着
して用いても充分に反射波を減少させることができなか
つた。
第10図(B)は振動伝達板80の周辺部に制振シート81
を装着した場合の振動伝播を示す図、第10図(C)は第
10図(B)の断面図の一部であり、反射波の様子を示す
図である。
図において、Aは振動ペン3と振動伝達板80との接触
点である加振点から伝播する振動を示す波形を示し、B
は振動伝達板80の端面での反射波、Cは制振シート81の
装着境界面での反射波をそれぞれ模式的に示したもので
ある。
このように従来の制振シート81では、振動板全体に発
生している振動(固有振動つまり共振振動も含む)に対
しては制振効果は大きいが、第10図(B)のように、制
振シート81が装着されない領域で加振し、そこから伝播
する進行波としての振動に対しては充分な制振効果が得
られない。このため、第10図(C)のように制振シート
81が装着されている部分Dにいおいて若干振動が減衰さ
れるものの、振動伝達板80の端面での反射波を充分抑え
ることができない。
更に、従来の制振シート81を装着することにより、新
たな制振シート81の装着界面での反射波Cが発生してい
る。従つて、弾性波を用いる座標入力装置の振動伝達板
80の周辺部に、従来の制振シート81を装着しただけで
は、前述した2つの反射波が発生し、加振源からの直接
波を検出する際にノイズとなつて検出精度を下げるとい
う欠点があつた。
また、音響インピーダンスが大きい材料の防振材を周
辺側に、音響インピーダンスの小さい材料の防振材を内
側に装着するという構成も考えられたが、防振材を幅方
向に二重構造として配置することから、伝播体全体サイ
ズが大きくなるという問題があつた。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、振動伝
達板の周辺部の防振材を装着している端面での反射波を
著しく軽減でき、振動検出時のノイズを低減して検出精
度を向上させることができる座標入力装置を提供するこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明の座標入力装置は以
下のような構成を備える。即ち、 振動ペンから伝達された振動を振動伝達板に設けられ
た複数の振動センサにより検出し、各振動センサまでの
振動伝達時間から前記振動ペンの位置を検出する座標入
力装置であって、 前記振動伝達板の周辺部に設けられた防振部材を有
し、 前記防振部材は複数の防振部材を積層状に配して構成
され、前記振動伝達板に近い近接層の防振部材の音響イ
ンピーダンスが前記振動伝達板から遠い外層の防振部材
の音響インピーダンスより小さく、かつ、前記振動伝達
板と前記外層の防振部材とは前記近接層の防振部材を介
して密着されていることを特徴とする。
[作用] 以上の構成において、防振部材は複数の防振部材を積
層状に配し防振部材の内、振動伝達板に近い近接層の防
振部材により反射波の減衰効率を高め、振動伝達板から
遠い外層の防振部材により振動伝達板の振動を減衰さ
せ、かつ、近接層の防振部材を介して振動伝達板と外層
の防振部材とを密着させることにより、より防振効果を
高めることができる。
[実施例] 以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳
細に説明する。
<装置構成の説明(第1図)> 第1図は本実施例における座標入力装置の概略構成を
示すブロツク図である。
図中、1は装置全体を制御するとともに座標位置を算
出する制御回路である。2は振動子駆動回路であつて、
振動ペン3内の振動子4を励起することによりペン先が
振動するように駆動する。8はアクリルやガラス板等、
透明部材からなる振動伝達板であり、振動ペン3による
座標入力はこの振動伝達板8上をタツチすることにより
行う。即ち、実際には、図示の実線で示した領域100
(以下、有効エリアという)内を振動ペン3で指定して
座標入力を行う。この振動伝達板8の外周には、反射し
た振動が振動伝達板8の中央部に戻るのを防止(減少)
させるための防振材7が設けられ、その境界に圧電素子
等の機械的振動を電気信号に変換する振動センサ6a〜6c
が、図示の位置に固定されている。本実施例の防振材7
の構成については後で詳述するが、概略断面図を第1図
(B)に示す。この防振材7は、振動伝達板8への接着
層(下層)7−1と上層7−2より構成される。
9は各振動センサ6a〜6cで振動を検出した旨の信号を
演算制御回路1に出力する振動波形検出回路である。11
はCRT(或いは液晶表示器)等のドツト単位の表示が可
能なデイスプレイであり、振動伝達板8の背後に配置さ
れている。そして、デイスプレイ駆動回路10を駆動する
ことにより振動ペン3によりなぞられた位置にドツトを
表示し、それを振動伝達板8(透明部材よりなるので)
を透して見ることができる。このようにして、検出され
た振動ペン3の座標に対応したデイスプレイ11上の位置
にドツト表示が行われ、振動ペン3により入力された
点、線などの要素により構成される画像はあたかも紙に
書き込みを行うようにして、振動ペン3の軌跡がデイス
プレイ11に表示される。
また、このような構成によればデイスプレイ11にその
メニユー表示を行ない、振動ペン3によりその項目を選
択させたり、プロンプトを表示させて所定の位置に振動
ペン3を接触させて、その項目を指定するなどの入力方
式を用いることもできる。
第2図に実施例の振動ペン3の構造(断面図)を示す
図である。
振動ペン3に内蔵された振動子4は、振動子駆動回路
2により駆動される。振動子4の駆動信号は演算制御回
路1から低レベルのパルス信号として振動子駆動回路2
に供給され、低インピーダンス駆動が可能な振動子駆動
回路2によつて所定のゲインで増幅された後、振動子4
に印加される。この電気的な駆動信号は、振動子4によ
つて機械的な超音波振動に変換され、ホーン部(ペン
先)5を介して振動伝達板8に伝達される。
ここで、振動子4の振動周波数はアクリル、ガラスな
どの振動伝達板8に板波を発生させることができる値に
選択される。また、振動子4の駆動の際、振動伝達板8
に対して垂直方向に振動子4が主に振動するような振動
モードが選択される。また、振動子4の振動周波数を振
動子4の共振周波数とすることで効率のよい電気→振動
変換が可能である。上記のようにして、振動伝達板8に
伝えられる弾性波は板波であり、表面波などに比して振
動伝達板8の表面の傷、障害物などの影響を受けにくい
という利点を有する。
以上の構成における実施例の振動伝達板8の寸法及び
反射防止材7の装着位置、更には振動センサ6a〜6cが配
置される位置等の特定に係る原理の詳細は後述する。
上述した構成において、演算制御回路1は所定周期毎
(例えば5ms毎)に振動子駆動回路2に振動ペン3内の
振動子4を駆動させる信号を出力するとともに、タイマ
(カウンタで構成されている)による計時を開始させ
る。そして、振動ペン3より発生した振動は、振動セン
サ6a〜6cまでの距離に応じて遅延して各センサに到達す
る。振動波形検出回路9は各振動センサ6a〜6cからの信
号を検出して、後述する波形検出処理により各振動セン
サへの振動到達タイミングを示す信号を生成する。これ
により、演算制御回路1は各センサ毎のタイミング信号
に基づく、各々の振動センサ6a〜6cまでの振動が到達す
る時間の検出及び振動ペン3の座標位置を算出する。ま
た、演算制御回路1はこの算出された振動ペン3の座標
位置情報を基に、デイスプレイ駆動回路10を駆動して、
デイスプレイ11への表示動作を行つている。
<演算制御回路の説明(第3図)> 第3図は実施例の演算制御回路1の概略構成を示すブ
ロツク図で、各構成要素及びその動作概要を以下に説明
する。
図中、31は演算制御回路1及び本座標入力装置全体を
制御するマイクロコンピユータであり、内部カウンタ、
動作手順を記憶したROM、そしてワークエリアに使用す
るRAM等を内蔵している。33は不図示の基準クロツクを
計時するタイマ(例えば、カウンタ等より構成されてい
る)であつて、振動子駆動回路2に振動ペン3内の振動
子4を駆動を開始させるためのスタート信号を入力する
と、その計時を開始する。これによつて、計時開始とセ
ンサによる振動検出の時期の同期が取られ、センサ(6a
〜6c)により振動が検出されるまでの遅延時間が測定で
きることになる。
その他各構成要素となる回路は順を追って説明する。
振動波形検出回路9より出力される各振動センサ6a〜
6cよりの振動到達のタイミング信号は、検出信号入力ポ
ート35を介してラツチ回路34a〜34cに入力される。ラツ
チ回路34a〜34cのそれぞれは、各振動センサ6a〜6cに対
応しており、対応する振動センサよりの信号であるタイ
ミングを受信すると、その時点でのタイマ33の計時値を
ラツチする。こうして、全ての検出信号の受信がなされ
たことを判定回路36が判定すると、マイクロコンピユー
タ31にその旨の信号を出力する。マイクロコンピユータ
31がこの判定回路36から信号を受信すると、ラツチ回路
34a〜34cから各々の振動センサまでの振動到達時間をラ
ツチ回路より読取り、所定の計算を行つて、振動伝達板
8上の振動ペン3の座標位置を算出する。そして、I/O
ポート37を介してデイスプレイ駆動回路10に算出した座
標位置情報を出力することにより、例えばデイスプレイ
11の対応する位置にドツト等を表示することができる。
<振動伝播時間検出の説明(第4図,第5図)> 以下、振動センサ3までの振動到達時間を計測する原
理について説明する。
第4図は振動波形検出回路9に入力される検出波形
と、それに基づく振動伝達時間の計測処理を説明するた
めの図である。なお以下、振動センサ6aの場合について
説明するが、その他の振動センサ6b,6cについても全く
同じである。
振動センサ6aへの振動伝達時間の計測は、振動子駆動
回路2へのスタート信号の出力と同時に開始することは
既に説明した。このとき、振動子駆動回路2から振動子
4へは駆動信号41が印加されている。この信号41によつ
て、振動ペン3から振動伝達板8に伝達された超音波振
動は、振動センサ6aまでの距離に応じた時間tgをかけて
進行した後、振動センサ6aで検出される。図示の42で示
す信号は振動センサ6aが検出した信号波形を示してい
る。
この実施例で用いられている振動は板波であるため振
動伝達板8内での伝播距離に対して検出波形のエンベロ
ープ421と位相424の関係は振動伝達中に、その伝達距離
に応じて変化する。ここで、エンベロープ421の進む速
度、即ち、群速度をVg、そして位相422の位相速度をVp
とする。この群速度Vgおよび位相速度Vpの違いから振動
ペン3と振動センサ6a間の距離を検出することができ
る。
まず、エンベロープ421にのみ着目すると、その速度
はVgであり、ある特定の波形上の点、例えばピークを図
示の43で示す信号のように検出すると、振動ペン3およ
び振動センサ6aの間の距離dは、その振動伝達時間をtg
として、 d=Vg・tg … で与えられる。この式は振動センサ6aの1つに関するも
のであるが、同じ式により他の2つの振動センサ6b,6c
と振動ペン3の距離も同様にして表わすことができる。
さらに、より高精度な座標値を決定するためには、位
相信号の検出に基づく処理を行う。
位相波形信号422の特定の検出点、例えば振動印加か
ら、ピーク通過後のゼロクロス点までの時間をtp(信号
43で所定幅の窓信号44を生成し、位相信号422と比較す
ることで得る)とすれば、振動センサと振動ペンの距離
は、 d=n・λp+Vp・tp … となる。ここでλpは弾性波の波長、nは整数である。
前記式と式から上記の整数nは、 n=[(vg・tg−Vg・tp)/λp +1/N] … と表わされる。
ここでNは“0"以外の実数であり、適当な数値を用い
る。例えば、N=2とし、±1/2波長以内であれば、n
を決定することができる。上記のようにして求めたnを
式に代入することで、振動ペン3および振動センサ6a
間の距離、ひいては振動ペン3と振動センサ6b,6c間の
距離を正確に測定することができる。上述した2つの振
動伝達時間tgおよびtpの測定のため信号43及び45の生成
は、振動波形検出回路9により行われるが、この振動波
形検出回路9は第5図に示すように構成される。
第5図は実施例の振動波形検出回路9の構成を示すブ
ロツク図である。
第5図において、振動センサ6aの出力信号は前置増幅
回路51により所定のレベルまで増幅される。増幅された
信号は、例えば低域通過フィルタ等により構成されるエ
ンベロープ検出回路52に入力され、検出信号のエンベロ
ープのみが取り出される。押出されたエンベロープのピ
ークのタイミングは、エンベロープピーク検出回路53に
よつて検出される。ピーク検出信号はモノマルチバイブ
レータなどから構成されたTg信号検出回路54によつて所
定波形のエンベロープ遅延時間検出信号である信号Tg
(第4図の信号43)が形成され、演算制御回路1に入力
される。
また、この信号Tgは単安定マルチバイブレータ55(第
4図の信号44を発生させる)、コンパレートレベル供給
回路56を経て、遅延時間調整回路57によつて遅延された
原信号と比較するため、コンパレータTp検出回路58に供
給される。そして、このコンパレータTp検出回路58から
は位相遅延時間信号Tpが演算制御回路1に供給されるこ
とになる。
なお、以上説明した回路は振動センサ6aに対応するも
のであり、他の振動センサ6b,6cにも同じ回路が設けら
れる。
ここで、センサの数を一般化してh個とすると、エン
ベロープ遅延時間Tg1〜h、位相遅延時間Tp1〜hのそれ
ぞれh個の検出信号が演算制御回路1に入力される。そ
して、演算制御回路1では上記のTg1〜h、Tp1〜h信号
を検出信号入力ポート35から入力し、各々のタイミング
をトリガとしてタイマ33の計時値(カウント値)をラツ
チ回路34a〜34cのそれぞれに取り込む。前述したよう
に、タイマ33は振動ペン3の駆動に同期して計時が開始
されているので、ラツチ回路34a〜34cには、各振動セン
サ6a〜6cのエンベロープおよび位相のそれぞれの遅延時
間を示すデータがラツチされることになる。
<座標位置算出の説明(第6図)> 次に実際に振動ペン3による振動伝達板8上の座標位
置検出の原理を説明する。
今、振動伝達板8上の振動センサ6aの座標をSa(0,
0)、即ち原点とし、振動センサ6b,6cの座標位置をそれ
ぞれSb(X,0),Sc(0,Y)とする。そして、振動ペン3
の座標をP(x,y)とする。
そして、先に説明した原理に基づいて求められる、振
動ペン3と各振動センサ6a〜6cまでの距離を各々da〜dc
とすると、求める振動ペン3の座標位置P(x,y)は三
平方の定理より、次式の如くなる。
ここで、“X"及び“Y"は振動センサ6aからの振動セン
サ6b,6cの横及び縦方向の距離を示している。
以上のようにして振動ペン3の位置座標をリアルタイ
ムで検出することができることになる。
<防振材の構成の説明(第7図〜第9図)> 第7図はこの実施例の座標入力装置で使用される防振
材の構成及びその断面形状を示す図である。
第7図(A)、(B)において、7−1は振動伝達板
8に直接装着される防振材であり、以下、下層材と呼
ぶ。7−2は下層材7−1の上層に積層される防振材
で、以下、上層材と呼ぶ。7a,7bはそれぞれ下層材7−
1,上層材7−2の装着境界面である。本実施例では、下
層材7−1の音響インピーダンスは、上層材7−2の音
響インピーダンスよりも小さいものを使用する。
振動ペン3より伝達された振動を、振動伝達板8に複
数設けられた振動センサにより検出して、振動ペン3の
振動伝達板8上での座標を検出する座標入力装置におい
て、防振材7に要求される機能的な特性は2つある。1
つは振動伝達板8の振動を大きな効率で吸収し、防振材
7の内部でその振動を減衰させることであり、もう1つ
は、防振材7の装着により新たに反射波を発生させない
ことである。
一般に、防振材7を装着することにより、その境界面
により生ずる反射波の振幅は、その防振材7の音響イン
ピーダンスが増加するに従つて大きくなる。例えば、音
響インピーダンスが最小の場合が何も装着しない状態で
あり、当然、反射波は生じない。また、同じ音響インピ
ーダンスを有する振動伝達板8の厚みが2倍になる所で
は反射波が生じるが、これは振動伝達板8に音響インピ
ーダンスの大きな物質を装着したのと同様な状態であ
る。従つて、装着境界面で発生する反射波を減少させる
ためには、防振材7の音響インピーダンスが小さいこと
が望ましい。本実施例の構成は、主に装着境界面で発生
する反射波を減少するのに効果を発揮する。
一般に、減衰効果の大きいものは音響インピーダンス
が大きく、音響インピーダンスの小さなものでは、充分
な減衰効果は得られない。従って、従来例第10図(B)
で示した防振材(制振シート)81の減衰効果を大きくす
るために、音響インピーダンスの大きな材料の単一層を
装着する構成では、装着境界で発生する反射波は大きな
ものにならざるを得ない。ところが、本実施例の構成に
よれば、まず振動が到達する防振材の境界(7a)は下層
の低音響インピーダンスのものであり、ここで発生する
反射波は小さくなる。
第7図(A)は下層材7−1の幅を上層材7−2の幅
より大きくし、装着境界7aを7bより振動入射側にずらし
た構成を示している。また、第7図(B)は、上・下層
の幅をそろえた場合である。いずれの場合においても、
矢印方向から伝達してきた振動が到達する防振材の境界
7aは、下層材7−1により低音響インピーダンスとなつ
ているため反射波は小さい。
ここでは、第7図(A)の構成の方が、振動伝達方向
から見た振動伝達板8に装着される防振材7の音響イン
ピーダンスの変化がゆるやか(7a〜7b間の音響インピー
ダンスは下層材7−1のものだけである)であるので、
装着境界7aでの反射波低減効果はさらに向上する。
上層材7−2の材質としては、従来例で述べたものと
同様な高音響インピーダンスの防振材7を用いるが、下
層材7−1の材質としては、低音響インピーダンスのア
クリル樹脂,ビニール系樹脂等の粘着剤、接着剤、ある
いは上記粘着剤、接着剤等を含む両面テープ(基材があ
つてもなくてもよい)を用いる。このような接着性のあ
る材料を下層に用いることにより、振動伝達板8と防振
材7との密着性が向上し、密着性の乏しい上層材を単層
で用いる場合より、振動伝達板8から防振材7へ伝わる
エネルギーの伝達効率が上昇するので、その分防振効果
も高くなる。
もちろん、本実施例に於ては、下層材7−1は接着し
なくても、上層の防振材と比較して低音響インピーダン
スの材料を圧着する等して、周囲より押さえる構造とし
ても、装着面での反射波低減の効果が得られることはも
ちろんである。
[他の実施例(第8図,第9図)] 第8図は、防振材7の層をさらに増やした例を示して
おり、同図に示すように防振剤の積層構造は3層あるい
はそれ以上でも良い。この場合の音響インピーダンス
は、下層,中層,上層のものをそれぞれρC7-1,ρC7-2,
ρC7-3とすると、 ρC7-1<ρC7-2<ρC7-3 の関係になるように選択する。この様な多層構造とする
ことにより、最下層の音響インピーダンスρC7-1をより
小さくできるので、装着面での反射波をより軽減するこ
とが可能になる。ρC7-1をより小さくしても、中間的な
ρC7-2を持つた中間層を設けることにより、下層から上
層への振動エネルギーの伝達効率が上がり、減衰率をよ
り高めることができるからである。
また、第9図の様な3層またはそれ以上の多層構造に
於て、下層に行くほど装着境界を振動が入射される方向
へ拡幅することにより、前述した内容と同じ原理によ
り、さらに制振効果が向上する。つまり、防振材の層数
を増加させた方が、更に各層の厚さを薄くした法が、ま
た更に図中に示した各層の装着境界面の距離7cを長くと
る方が、装着境界面での音響インピーダンスの変化率が
なだらかになり、より反射波の軽減が図れることにな
る。
以上説明したように本実施例によれば、振動伝達板と
防振材との境界部で発生する振動の反射波を低減するこ
とができ、これにより高精度に振動ペンにより指示され
た座標位置を検出することができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、振動伝達板の周
辺部の防振材を装着している端面での反射波を著しく軽
減でき、振動検出時のノイズを低減して検出精度を向上
させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本実施例の座標入力装置のブロツク構成
図、 第1図(B)は第1図(A)のa−a′で示された本実
施例の防振材の断面形状を示す図、 第2図は実施例の振動ペンの構造を示す図、 第3図は実施例における演算制御回路の内部構成を示す
ブロツク図、 第4図は振動ペンと振動センサとの間の距離測定を説明
するための図、 第5図は実施例における振動波形検出回路の構成を示す
ブロツク図、 第6図は座標位置算出の原理を説明するための図、 第7図は本実施例の防振材の構成示す図で、第7図
(A)は下層材を上層材よりも大きくした場合を示し、
第7図(B)は下層材を上層材の境界を同じにした場合
を示す図、 第8図と第9図は本発明の他の実施例の防振材の形状を
示す図、そして 第10図(A)〜(C)は従来例の振動伝達板と防振材を
説明するための図である。 図中、1……演算制御回路、2……振動子駆動回路、3
……振動ペン、4……振動子、6a〜6c……振動センサ、
7……防振材、7−1……下層(防振)材、7−2……
上層(防振)材、31……マイクロコンピユータ、33……
タイマ、34a〜34c……ラツチ回路、35……検出信号入力
ポート、36……判定回路、37……I/Oポートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兼子 潔 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 田中 淳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 谷石 信之介 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 鴨野 武志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−54525(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動ペンから伝達された振動を振動伝達板
    に設けられた複数の振動センサにより検出し、各振動セ
    ンサまでの振動伝達時間から前記振動ペンの位置を検出
    する座標入力装置であって、 前記振動伝達板の周辺部に設けられた防振部材を有し、 前記防振部材は複数の防振部材を積層状に配して構成さ
    れ、前記振動伝達板に近い近接層の防振部材の音響イン
    ピーダンスが前記振動伝達板から遠い外層の防振部材の
    音響インピーダンスより小さく、かつ、前記振動伝達板
    と前記外層の防振部材とは前記近接層の防振部材を介し
    て密着されていることを特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】前記振動伝達板に近い近接層の防振部材
    は、粘着層或は接着層であることを特徴とする請求項1
    に記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】前記防振部材における積層された各層の幅
    が前記振動伝達板に近い層ほど広く、かつ、前記振動伝
    達板の中央側にはみ出している構造であることを特徴と
    する請求項1に記載の座標入力装置。
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