JP3131294B2 - 座標入力用振動伝達板および座標入力装置 - Google Patents
座標入力用振動伝達板および座標入力装置Info
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- G06F3/0433—Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means using propagating acoustic waves in which the acoustic waves are either generated by a movable member and propagated within a surface layer or propagated within a surface layer and captured by a movable member
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は座標入力装置、特に振動
入力ペンから入力された弾性振動波を振動伝達板に複数
設けられたセンサにより検出し、前記振動入力ペンから
振動伝達板に入力された弾性振動の伝達時間に基づき振
動入力ペンによる振動入力位置の座標を検出する座標入
力装置および座標入力用振動伝達板に関するものであ
る。
入力ペンから入力された弾性振動波を振動伝達板に複数
設けられたセンサにより検出し、前記振動入力ペンから
振動伝達板に入力された弾性振動の伝達時間に基づき振
動入力ペンによる振動入力位置の座標を検出する座標入
力装置および座標入力用振動伝達板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、手書きの文字,図形などをコ
ンピュータなどの処理装置に入力する座標入力装置とし
て種々の方式のものが提案されているが、構造が簡単で
しかも信頼性の高い方式として超音波振動の伝達を利用
して、その波の伝播遅延時間を測定して座標を算出する
方式が知られている。この方式で用いられる振動伝達板
に要求されることは、座標入力装置の使用者の種々の操
作環境下において振動入力ペンによる超音波振動を板波
としてセンサに伝達することである。また振動伝達板を
プラスチック,ガラス等の透明材料で構成できるため、
液晶表示器などに振動伝達板を重ねて配置することによ
り、あたかも紙に画像を書き込む感覚で使用できる操作
感覚の高い情報入力装置を構成できる。
ンピュータなどの処理装置に入力する座標入力装置とし
て種々の方式のものが提案されているが、構造が簡単で
しかも信頼性の高い方式として超音波振動の伝達を利用
して、その波の伝播遅延時間を測定して座標を算出する
方式が知られている。この方式で用いられる振動伝達板
に要求されることは、座標入力装置の使用者の種々の操
作環境下において振動入力ペンによる超音波振動を板波
としてセンサに伝達することである。また振動伝達板を
プラスチック,ガラス等の透明材料で構成できるため、
液晶表示器などに振動伝達板を重ねて配置することによ
り、あたかも紙に画像を書き込む感覚で使用できる操作
感覚の高い情報入力装置を構成できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで問題となるの
は、振動伝達板の材質選択において透明度の高さ、振動
の減衰係数が小さいという点では、ガラスの使用が有効
である。しかし振動伝達板をガラス板単体とすると、実
際にこの座標入力装置の使用状況下で発生する振動入力
ペン傾斜による評定位置の変動が起きてしまう。この問
題は振動入力ペンの傾斜に伴いガラスに入力される振動
の力ベクトルが変化するために、振動伝達板を伝播する
板波の位相が変動することに起因する。その結果センサ
で検知する波の到達時間が変化し、検出位置精度が低下
してしまうという欠点があった。この欠点を補うため
に、振動入力ペン傾斜の影響を除去できるように、振動
伝達板を多層構造としたものが提案されている。しかし
ながら、振動入力位置の検出精度の向上にはなお改善す
べき余地があった。
は、振動伝達板の材質選択において透明度の高さ、振動
の減衰係数が小さいという点では、ガラスの使用が有効
である。しかし振動伝達板をガラス板単体とすると、実
際にこの座標入力装置の使用状況下で発生する振動入力
ペン傾斜による評定位置の変動が起きてしまう。この問
題は振動入力ペンの傾斜に伴いガラスに入力される振動
の力ベクトルが変化するために、振動伝達板を伝播する
板波の位相が変動することに起因する。その結果センサ
で検知する波の到達時間が変化し、検出位置精度が低下
してしまうという欠点があった。この欠点を補うため
に、振動入力ペン傾斜の影響を除去できるように、振動
伝達板を多層構造としたものが提案されている。しかし
ながら、振動入力位置の検出精度の向上にはなお改善す
べき余地があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、振動入力位置の
検出精度を向上することの可能な座標入力用振動伝達板
および座標入力装置を提供することにある。
検出精度を向上することの可能な座標入力用振動伝達板
および座標入力装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1の発明は、振動を発生する振動入力
ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動伝達
板を介して複数のセンサにより検出することにより位置
座標の入力を行う座標入力用振動伝達板において、振動
伝達が一定の方向にのみ許容される部材を前記一定方向
が前記振動伝達板の平面に直交するように当該部材を前
記振動伝達板に配設したことを特徴とする。
るために、請求項1の発明は、振動を発生する振動入力
ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動伝達
板を介して複数のセンサにより検出することにより位置
座標の入力を行う座標入力用振動伝達板において、振動
伝達が一定の方向にのみ許容される部材を前記一定方向
が前記振動伝達板の平面に直交するように当該部材を前
記振動伝達板に配設したことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、前記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる
入力層、前記振動を前記センサに伝播する振動伝播層お
よび前記入力層と前記振動伝播層との間に前記部材を配
接した中間層からなる多層構造としたことを特徴とす
る。
て、前記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる
入力層、前記振動を前記センサに伝播する振動伝播層お
よび前記入力層と前記振動伝播層との間に前記部材を配
接した中間層からなる多層構造としたことを特徴とす
る。
【0007】請求項3の発明は、振動を発生する振動入
力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動伝
達板を介して複数のセンサにより検出することにより位
置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板において、前
記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力層
および前記センサに振動を伝播する振動伝播層の2層構
造となし、該2層の当接部分において一方の層を他の層
に対して点接触させる層形状としたことを特徴とする。
力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動伝
達板を介して複数のセンサにより検出することにより位
置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板において、前
記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力層
および前記センサに振動を伝播する振動伝播層の2層構
造となし、該2層の当接部分において一方の層を他の層
に対して点接触させる層形状としたことを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項3の発明に加え
て、前記点接触の位置を座標入力位置として示す半透明
マークを前記2層のいずれかの層に配設したことを特徴
とする。
て、前記点接触の位置を座標入力位置として示す半透明
マークを前記2層のいずれかの層に配設したことを特徴
とする。
【0009】請求項5の発明は、振動を発生する振動入
力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動伝
達板を介して複数のセンサにより検出することにより位
置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板において、前
記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力
層、前記センサに振動を伝播する振動伝播層および前記
入力層から入力された振動を前記振動伝播層に伝達する
中間層の多層構造となし、前記中間層を、複数の多面体
ユニットで構成し、当該複数の多面体ユニットを、空隙
を持たせるように該中間層の平面上に配列したことを特
徴とする。
力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動伝
達板を介して複数のセンサにより検出することにより位
置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板において、前
記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力
層、前記センサに振動を伝播する振動伝播層および前記
入力層から入力された振動を前記振動伝播層に伝達する
中間層の多層構造となし、前記中間層を、複数の多面体
ユニットで構成し、当該複数の多面体ユニットを、空隙
を持たせるように該中間層の平面上に配列したことを特
徴とする。
【0010】請求項6の発明は、振動を発生する振動入
力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動伝
達板を介して複数のセンサにより検出することにより位
置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板において、前
記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力層
および前記センサに振動を伝播する振動伝播層の2層構
造となし、前記入力層に、その結晶構造が層状構造とな
る部材を使用することを特徴とする。
力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動伝
達板を介して複数のセンサにより検出することにより位
置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板において、前
記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力層
および前記センサに振動を伝播する振動伝播層の2層構
造となし、前記入力層に、その結晶構造が層状構造とな
る部材を使用することを特徴とする。
【0011】請求項7の発明は、振動を発生する振動入
力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動伝
達板を介して複数のセンサにより検出することにより位
置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板において、前
記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力
層、前記センサに振動を伝播する振動伝播層および当該
入力層および振動伝播層の間で振動伝達を行う固体潤滑
層の多層構造となしたことを特徴とする。
力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動伝
達板を介して複数のセンサにより検出することにより位
置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板において、前
記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力
層、前記センサに振動を伝播する振動伝播層および当該
入力層および振動伝播層の間で振動伝達を行う固体潤滑
層の多層構造となしたことを特徴とする。
【0012】請求項8の発明は、請求項7の発明に加え
て、前記入力層と前記固体潤滑層とを固着状態とし、該
固体潤滑層と前記振動伝播層とを未接着とすることを特
徴とする。
て、前記入力層と前記固体潤滑層とを固着状態とし、該
固体潤滑層と前記振動伝播層とを未接着とすることを特
徴とする。
【0013】請求項9の発明は、請求項7の発明に加え
て、前記振動伝播層と前記固体潤滑層とを固着状態と
し、該固体潤滑層と前記入力層とを未接着とすることを
特徴とする。
て、前記振動伝播層と前記固体潤滑層とを固着状態と
し、該固体潤滑層と前記入力層とを未接着とすることを
特徴とする。
【0014】請求項10の発明は、請求項7の発明に加
えて、前記入力伝播層、前記固体潤滑層および前記振動
伝播層の各層間とも未接着とすることを特徴とする。
えて、前記入力伝播層、前記固体潤滑層および前記振動
伝播層の各層間とも未接着とすることを特徴とする。
【0015】請求項11の発明は、請求項7の発明に加
えて、前記固体潤滑層を2層構造となし、該2層の中の
第1の固体潤滑層を前記入力層に固着し、第2の固体潤
滑層を前記振動伝播層に固着し、前記第1の固体潤滑層
および前記第2の固体潤滑層の間を未接着とすることを
特徴とする。請求項12の発明は、振動を発生する振動
入力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動
伝達板を介して複数のセンサにより検出することにより
位置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板であって、
振動伝達が一定の方向にのみ許容される部材を前記一定
方向が前記振動伝達板の平面に直交するように当該部材
を前記振動伝達板に配設した座標入力用振動伝達板を有
することを特徴とする。 請求項13の発明は、前記振動
伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力層、前記
振動を前記センサに伝播する振動伝播層および前記入力
層と前記振動伝播層との間に前記部材を配接した中間層
からなる多層構造としたことを特徴とする。 請求項14
の発明は、振動を発生する振動入力ペンを振動伝達板に
接触させ、前記振動を前記振動伝達板を介して複数のセ
ンサにより検出することにより位置座標の入力を行う座
標入力用振動伝達板であって、前記振動伝達板を、前記
振動入力ペンを接触させる入力層および前記センサに振
動を伝播する振動伝播層の2層構造となし、該2層の当
接部分において一方の層を他の層に対して点接触させる
層形状とした座標入力用振動伝達板を有することを特徴
とする。 請求項15の発明は、前記点接触の位置を座標
入力位置として示す半透明マークを前記2層のいずれか
の層に配設したことを特徴とする。 請求項16の発明
は、振動を発生する振動入力ペンを振動伝達板に接触さ
せ、前記振動を前記振動伝達板を介して複数のセンサに
より検出することにより位置座標の入力を行う座標入力
用振動伝達板であって、前記振動伝達板を、前記振動入
力ペンを接触させる入力層、前記センサに振動を伝播す
る振動伝播層および前記入力層から入力された振動を前
記振動伝播層に伝達する中間層の多層構造となし、前記
中間層を、複数の多面体ユニットで構成し、当該複数の
多面体ユニット を、空隙を持たせるように該中間層の平
面上に配列した座標入力用振動伝達板を有することを特
徴とする。 請求項17の発明は、振動を発生する振動入
力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動伝
達板を介して複数のセンサにより検出することにより位
置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板であって、前
記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力層
および前記センサに振動を伝播する振動伝播層の2層構
造となし、前記入力層に、その結晶構造が層状構造とな
る部材を使用する座標入力用振動伝達板を有することを
特徴とする。 請求項18の発明は、振動を発生する振動
入力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動
伝達板を介して複数のセンサにより検出することにより
位置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板であって、
前記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力
層、前記センサに振動を伝播する振動伝播層および当該
入力層および振動伝播層の間で振動伝達を行う固体潤滑
層の多層構造となした座標入力用振動伝達板を有するこ
とを特徴とする。 請求項19の発明は、前記入力層と前
記固体潤滑層とを固着状態とし、該固体潤滑層と前記振
動伝播層とを未接着とすることを特徴とする。 請求項2
0の発明は、前記振動伝播層と前記固体潤滑層とを固着
状態とし、該固体潤滑層と前記入力層とを未接着とする
ことを特徴とする。 請求項21の発明は、前記入力伝播
層、前記固体潤滑層および前記振動伝播層の各層間とも
未接着とすることを特徴とする。 請求項22の発明は、
前記固体潤滑層を2層構造となし、該2層の中の第1の
固体潤滑層を前記入力層に固着し、第2の固体潤滑層を
前記振動伝播層に固着し、前記第1の固体潤滑層および
前記第2の固体潤滑層の間を未接着とすることを特徴と
する。
えて、前記固体潤滑層を2層構造となし、該2層の中の
第1の固体潤滑層を前記入力層に固着し、第2の固体潤
滑層を前記振動伝播層に固着し、前記第1の固体潤滑層
および前記第2の固体潤滑層の間を未接着とすることを
特徴とする。請求項12の発明は、振動を発生する振動
入力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動
伝達板を介して複数のセンサにより検出することにより
位置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板であって、
振動伝達が一定の方向にのみ許容される部材を前記一定
方向が前記振動伝達板の平面に直交するように当該部材
を前記振動伝達板に配設した座標入力用振動伝達板を有
することを特徴とする。 請求項13の発明は、前記振動
伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力層、前記
振動を前記センサに伝播する振動伝播層および前記入力
層と前記振動伝播層との間に前記部材を配接した中間層
からなる多層構造としたことを特徴とする。 請求項14
の発明は、振動を発生する振動入力ペンを振動伝達板に
接触させ、前記振動を前記振動伝達板を介して複数のセ
ンサにより検出することにより位置座標の入力を行う座
標入力用振動伝達板であって、前記振動伝達板を、前記
振動入力ペンを接触させる入力層および前記センサに振
動を伝播する振動伝播層の2層構造となし、該2層の当
接部分において一方の層を他の層に対して点接触させる
層形状とした座標入力用振動伝達板を有することを特徴
とする。 請求項15の発明は、前記点接触の位置を座標
入力位置として示す半透明マークを前記2層のいずれか
の層に配設したことを特徴とする。 請求項16の発明
は、振動を発生する振動入力ペンを振動伝達板に接触さ
せ、前記振動を前記振動伝達板を介して複数のセンサに
より検出することにより位置座標の入力を行う座標入力
用振動伝達板であって、前記振動伝達板を、前記振動入
力ペンを接触させる入力層、前記センサに振動を伝播す
る振動伝播層および前記入力層から入力された振動を前
記振動伝播層に伝達する中間層の多層構造となし、前記
中間層を、複数の多面体ユニットで構成し、当該複数の
多面体ユニット を、空隙を持たせるように該中間層の平
面上に配列した座標入力用振動伝達板を有することを特
徴とする。 請求項17の発明は、振動を発生する振動入
力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動伝
達板を介して複数のセンサにより検出することにより位
置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板であって、前
記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力層
および前記センサに振動を伝播する振動伝播層の2層構
造となし、前記入力層に、その結晶構造が層状構造とな
る部材を使用する座標入力用振動伝達板を有することを
特徴とする。 請求項18の発明は、振動を発生する振動
入力ペンを振動伝達板に接触させ、前記振動を前記振動
伝達板を介して複数のセンサにより検出することにより
位置座標の入力を行う座標入力用振動伝達板であって、
前記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力
層、前記センサに振動を伝播する振動伝播層および当該
入力層および振動伝播層の間で振動伝達を行う固体潤滑
層の多層構造となした座標入力用振動伝達板を有するこ
とを特徴とする。 請求項19の発明は、前記入力層と前
記固体潤滑層とを固着状態とし、該固体潤滑層と前記振
動伝播層とを未接着とすることを特徴とする。 請求項2
0の発明は、前記振動伝播層と前記固体潤滑層とを固着
状態とし、該固体潤滑層と前記入力層とを未接着とする
ことを特徴とする。 請求項21の発明は、前記入力伝播
層、前記固体潤滑層および前記振動伝播層の各層間とも
未接着とすることを特徴とする。 請求項22の発明は、
前記固体潤滑層を2層構造となし、該2層の中の第1の
固体潤滑層を前記入力層に固着し、第2の固体潤滑層を
前記振動伝播層に固着し、前記第1の固体潤滑層および
前記第2の固体潤滑層の間を未接着とすることを特徴と
する。
【0016】
【作用】請求項1、12の発明は、振動伝達方向に指向
性がある部材を配設することによって入力の振動が一定
方向に制限されてセンサに入力される。
性がある部材を配設することによって入力の振動が一定
方向に制限されてセンサに入力される。
【0017】請求項2、13の発明は、請求項1の発明
に加えて、上記部材を中間層として設置することで、多
層構造の持つ振動の指向性と上記部材の振動指向性との
相乗効果により、一層の位置検出精度の向上が得られ
る。
に加えて、上記部材を中間層として設置することで、多
層構造の持つ振動の指向性と上記部材の振動指向性との
相乗効果により、一層の位置検出精度の向上が得られ
る。
【0018】請求項3、14の発明は、2つの層が点接
触するので、伝達される振動方向および範囲が制限され
る。
触するので、伝達される振動方向および範囲が制限され
る。
【0019】請求項4、15の発明は、請求項3の発明
に加えて、操作者が入力位置をマークにより確認でき
る。
に加えて、操作者が入力位置をマークにより確認でき
る。
【0020】請求項5、16の発明は、多面体間の空隙
により伝達される振動方向および範囲が制御される。
により伝達される振動方向および範囲が制御される。
【0021】請求項6、17の発明は、結晶構造が層状
である部材を入力層に使用することで振動伝達方向に指
向性を持たせる。
である部材を入力層に使用することで振動伝達方向に指
向性を持たせる。
【0022】請求項7、18の発明は、固体潤滑層を設
けることで振動の伝達における位相変化を阻止する。
けることで振動の伝達における位相変化を阻止する。
【0023】請求項8〜請求項11、請求項19〜請求
項22の発明は、潤滑層と他の層との間の状態を未接着
とすることで、振動伝達方向に指向性を持たせる。
項22の発明は、潤滑層と他の層との間の状態を未接着
とすることで、振動伝達方向に指向性を持たせる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0025】<第1実施例>図1は第1実施例の構造を
示す。図1において振動伝達板は入力層40A,中間層
40Bおよび振動伝播層40Cの3層にて構成される。
本実施例では中間層40Bとして0.5mmのグラスフ
ァイバー束を単繊維の状態で敷き詰めたものを用い、振
動入力ペン3による入力面側に0.3mmのポリカーボ
ネイトをコーティングし入力層を形成する。これは中間
層40Bにグラスファイバーを使用しているため、実使
用時において振動入力ペン3による入力操作の悪化を防
ぐためである。また振動伝播層40Cとしては厚さ1.
0mmであるガラス板を用いている。振動入力ペン3に
より入力層40Aに入力された振動は、中間層40Bを
介して振動伝播層40Cへと伝播する。そして振動伝播
層40Cに取り付けられたセンサ6A〜6Dにて振動波
が検出される。
示す。図1において振動伝達板は入力層40A,中間層
40Bおよび振動伝播層40Cの3層にて構成される。
本実施例では中間層40Bとして0.5mmのグラスフ
ァイバー束を単繊維の状態で敷き詰めたものを用い、振
動入力ペン3による入力面側に0.3mmのポリカーボ
ネイトをコーティングし入力層を形成する。これは中間
層40Bにグラスファイバーを使用しているため、実使
用時において振動入力ペン3による入力操作の悪化を防
ぐためである。また振動伝播層40Cとしては厚さ1.
0mmであるガラス板を用いている。振動入力ペン3に
より入力層40Aに入力された振動は、中間層40Bを
介して振動伝播層40Cへと伝播する。そして振動伝播
層40Cに取り付けられたセンサ6A〜6Dにて振動波
が検出される。
【0026】図2に振動伝達板の断面構造を模式的に示
す。振動入力ペン3による振動の入射が、振動伝達板の
法線方向に対しある角度θを持った場合、中間層40B
内のある質点Aに働く力は図中に示すx方向成分のFx
およびy方向成分のFy である。従来のようにこのFx
がそのまま振動伝播層の質点に伝わってしまうと、振動
伝播層の振動形態は左右非対称となり振動入力ペンの傾
斜によって位相遅れεが生じてしまうが、本実施例の図
で示すようにグラスファイバー繊維の配向性を板厚方向
と平行にすることで、Fx がFy と比較して板厚方向に
伝播していくことを妨げる。その結果、振動伝播層40
C内の質点B間においてFx の値が小さくなり、振動伝
播層40Cにおける振動形態の左右非対称性が緩和さ
れ、振動入力ペン傾斜による検出位置精度の低下が妨げ
ることになる。なお、本実施例の中間層としてグラスフ
ァイバー繊維を用いているが、中間層40Bの他の材料
としてアクリル樹脂系のプラスティック繊維を用いるこ
とも可能である。
す。振動入力ペン3による振動の入射が、振動伝達板の
法線方向に対しある角度θを持った場合、中間層40B
内のある質点Aに働く力は図中に示すx方向成分のFx
およびy方向成分のFy である。従来のようにこのFx
がそのまま振動伝播層の質点に伝わってしまうと、振動
伝播層の振動形態は左右非対称となり振動入力ペンの傾
斜によって位相遅れεが生じてしまうが、本実施例の図
で示すようにグラスファイバー繊維の配向性を板厚方向
と平行にすることで、Fx がFy と比較して板厚方向に
伝播していくことを妨げる。その結果、振動伝播層40
C内の質点B間においてFx の値が小さくなり、振動伝
播層40Cにおける振動形態の左右非対称性が緩和さ
れ、振動入力ペン傾斜による検出位置精度の低下が妨げ
ることになる。なお、本実施例の中間層としてグラスフ
ァイバー繊維を用いているが、中間層40Bの他の材料
としてアクリル樹脂系のプラスティック繊維を用いるこ
とも可能である。
【0027】<第2実施例>第2実施例の構造を図3に
示す。図3において、振動伝達板は入力層30Aと振動
伝播層30Cの2層にて構成される。入力層30Aにお
ける板長手方向の振動成分を振動伝播層30Cに伝えに
くくするため、各層を未接着にて入力層30A凸部が振
動伝播層30Cに接触する形で構成する。これは振動入
力ペン3の傾斜の影響を振動伝播層8A内に伝わること
を防ぐ効果を大きくするためである。入力層30Aの振
動入力面上には入力層30Aの凸部(図4参照)に相当
する位置に半透明のマーク塗布処理が施してあり、振動
入力面上のマーク位置(座標入力位置)付近に振動入力
ペン3により入力された振動は、入力層30Aを介して
振動伝播層30Cへと伝播する。そして振動伝播層30
Cに取り付けられたセンサ6A〜6Dにて振動波が検出
される。また、振動入力ペン3と振動電達板とのなす角
θは、本座標入力装置の使用にあたり予想される人為的
な想定接触角を表す。本実施例においてはマーク塗布は
直径0.5mmの円形である。入力層30A振動伝播層
共に厚さ1.5mm入力層30Aの凹凸のピッチ1.0
mmであり、入力層30Aにはポリカーボネイト、振動
伝播層にはガラスを使用材質として用いた。
示す。図3において、振動伝達板は入力層30Aと振動
伝播層30Cの2層にて構成される。入力層30Aにお
ける板長手方向の振動成分を振動伝播層30Cに伝えに
くくするため、各層を未接着にて入力層30A凸部が振
動伝播層30Cに接触する形で構成する。これは振動入
力ペン3の傾斜の影響を振動伝播層8A内に伝わること
を防ぐ効果を大きくするためである。入力層30Aの振
動入力面上には入力層30Aの凸部(図4参照)に相当
する位置に半透明のマーク塗布処理が施してあり、振動
入力面上のマーク位置(座標入力位置)付近に振動入力
ペン3により入力された振動は、入力層30Aを介して
振動伝播層30Cへと伝播する。そして振動伝播層30
Cに取り付けられたセンサ6A〜6Dにて振動波が検出
される。また、振動入力ペン3と振動電達板とのなす角
θは、本座標入力装置の使用にあたり予想される人為的
な想定接触角を表す。本実施例においてはマーク塗布は
直径0.5mmの円形である。入力層30A振動伝播層
共に厚さ1.5mm入力層30Aの凹凸のピッチ1.0
mmであり、入力層30Aにはポリカーボネイト、振動
伝播層にはガラスを使用材質として用いた。
【0028】図4に振動伝達板の断面を示す。振動入力
ペン3によりマーク塗布領域内で振動の入射が生じる、
振動伝達板の法線方向に対しある角度θを持った場合、
入力層30Aの凸部頂点上の質点Aに働く力は図中に示
すx方向成分のFx およびy方向成分のFy である。従
来のように入力層と振動伝播層の接触面が平坦だとこの
Fx がそのまま振動伝播層の質点に伝わってしまうと、
振動伝播層の振動形態は左右非対称となり振動入力ペン
の傾斜によって位相遅れεが生じてしまう。けれども本
実施例のように入力層30Aに設けた凹凸により入力層
30Aは振動伝播層30Bに対して点接触となり質点
A,B間にてすべりが生じ質点Bには質点AのFy のみ
が伝わる。すなわちマーク中心付近に入力された振動
は、マーク中心位置の質点Bにおいてx方向成分を持た
ない振動として伝達され、振動伝播層30C内において
振動形態が左右対称となり、振動入力ペン3の傾斜によ
る検出位置精度の低下が防げることになる。
ペン3によりマーク塗布領域内で振動の入射が生じる、
振動伝達板の法線方向に対しある角度θを持った場合、
入力層30Aの凸部頂点上の質点Aに働く力は図中に示
すx方向成分のFx およびy方向成分のFy である。従
来のように入力層と振動伝播層の接触面が平坦だとこの
Fx がそのまま振動伝播層の質点に伝わってしまうと、
振動伝播層の振動形態は左右非対称となり振動入力ペン
の傾斜によって位相遅れεが生じてしまう。けれども本
実施例のように入力層30Aに設けた凹凸により入力層
30Aは振動伝播層30Bに対して点接触となり質点
A,B間にてすべりが生じ質点Bには質点AのFy のみ
が伝わる。すなわちマーク中心付近に入力された振動
は、マーク中心位置の質点Bにおいてx方向成分を持た
ない振動として伝達され、振動伝播層30C内において
振動形態が左右対称となり、振動入力ペン3の傾斜によ
る検出位置精度の低下が防げることになる。
【0029】なお、他の形態として入力層30Aと振動
伝播層30C間にできる空隙内に入力層材質と屈折率が
大差ない流体の充填等を行うと、より検出位置精度が高
まる。
伝播層30C間にできる空隙内に入力層材質と屈折率が
大差ない流体の充填等を行うと、より検出位置精度が高
まる。
【0030】<第3実施例>図5は第3実施例の構造を
示す。図5において、振動伝達板は入力層50A,中間
層50Bおよび振動伝播層50Cの3層にて構成され
る。本実施例では入力層50Aに厚さ0.5mmのポリ
カーボネイト板を用い、振動伝播層50Cとしては厚さ
1.0mmであるガラス板を用いている。また中間層5
0Bには一辺0.5mmのポリカーボネイトの立方体ユ
ニットを0.5mmの等間隔にて並べて構成し、入力層
50Aおよび振動伝播層50Cに、上記立方体ユニット
の上面、底面を接着してある。振動入力ペン3により入
力層50Aに入力された振動は、中間層50Bを介して
振動伝播層50Cへと伝播する。そして振動伝播層50
Cに取り付けられたセンサ6A〜6Dにて振動波が検出
される。
示す。図5において、振動伝達板は入力層50A,中間
層50Bおよび振動伝播層50Cの3層にて構成され
る。本実施例では入力層50Aに厚さ0.5mmのポリ
カーボネイト板を用い、振動伝播層50Cとしては厚さ
1.0mmであるガラス板を用いている。また中間層5
0Bには一辺0.5mmのポリカーボネイトの立方体ユ
ニットを0.5mmの等間隔にて並べて構成し、入力層
50Aおよび振動伝播層50Cに、上記立方体ユニット
の上面、底面を接着してある。振動入力ペン3により入
力層50Aに入力された振動は、中間層50Bを介して
振動伝播層50Cへと伝播する。そして振動伝播層50
Cに取り付けられたセンサ6A〜6Dにて振動波が検出
される。
【0031】図6に第3実施例の断面構造を示す。振動
入力ペン3による振動の入射が、振動伝達板の法線方向
に対しある角度θを持った場合、入力層内のある質点A
に働く力は図中に示すx方向成分のFx およびy方向成
分のFy である。このFx がそのまま振動伝播層の質点
Bに伝わってしまうと、振動伝播層の振動形態は左右非
対称となり振動入力ペンの傾斜によって位相遅れεが生
じてしまうが、図5に示すように中間層として直方体ユ
ニットをある間隔をおいて各々y方向に対し独立した形
態にとることで、質点AのFy が質点Bに伝達されるこ
とを緩和する効果がある。
入力ペン3による振動の入射が、振動伝達板の法線方向
に対しある角度θを持った場合、入力層内のある質点A
に働く力は図中に示すx方向成分のFx およびy方向成
分のFy である。このFx がそのまま振動伝播層の質点
Bに伝わってしまうと、振動伝播層の振動形態は左右非
対称となり振動入力ペンの傾斜によって位相遅れεが生
じてしまうが、図5に示すように中間層として直方体ユ
ニットをある間隔をおいて各々y方向に対し独立した形
態にとることで、質点AのFy が質点Bに伝達されるこ
とを緩和する効果がある。
【0032】その結果、振動伝播層内の質点B間におい
てFx の値が小さくなり、振動伝播層内における振動形
態の左右非対称性が緩和され、振動入力ペン傾斜による
検出位置精度の低下が防げることになる。
てFx の値が小さくなり、振動伝播層内における振動形
態の左右非対称性が緩和され、振動入力ペン傾斜による
検出位置精度の低下が防げることになる。
【0033】なお、本実施例の他の形態として中間層に
使用する多面体ユニットとして立方体の他に直方体、三
角柱、四面体等の形状を用いることもできる。
使用する多面体ユニットとして立方体の他に直方体、三
角柱、四面体等の形状を用いることもできる。
【0034】<第4実施例>図7は第4実施例の構造を
示す。図7において、振動伝達板は入力層60Aと振動
伝播層60Cの2層にて構成される。入力層60Aと振
動伝播層60Cは接着して構成され、振動入力ペン3に
より入力された振動は、入力層60Aを介して振動伝播
層60Cへと伝播する。そして振動伝播層60Cに取り
付けられたセンサ6A〜6Dにて振動波が検出される。
また図7において示す振動入力ペン3と振動伝達板8と
のなす角θは、座標入力装置の使用にあたり予想される
人為的な想定接触角を表す。本実施例においては、入力
層60Aの厚さ0.8mm、振動伝播層60Cの厚さ
1.5mmであり、入力層60Aには六方晶系層状結晶
であるグラファイト、振動伝播層60Cにはガラスを使
用材質として用いた。
示す。図7において、振動伝達板は入力層60Aと振動
伝播層60Cの2層にて構成される。入力層60Aと振
動伝播層60Cは接着して構成され、振動入力ペン3に
より入力された振動は、入力層60Aを介して振動伝播
層60Cへと伝播する。そして振動伝播層60Cに取り
付けられたセンサ6A〜6Dにて振動波が検出される。
また図7において示す振動入力ペン3と振動伝達板8と
のなす角θは、座標入力装置の使用にあたり予想される
人為的な想定接触角を表す。本実施例においては、入力
層60Aの厚さ0.8mm、振動伝播層60Cの厚さ
1.5mmであり、入力層60Aには六方晶系層状結晶
であるグラファイト、振動伝播層60Cにはガラスを使
用材質として用いた。
【0035】図8に、入力層60Aの拡大断面を示し、
図9,図10に六方晶系層状結晶であるグラファイトの
各層における原子配置図を示す。入力層60Aにて層状
結晶であるグラファイトの各層は厚さ方向に対し平行に
配置され、図9,図10中のI,IIにて示す異なる原
子配置構造をもつ層が交互に積み重なっている。層状結
晶構造であるため、各層間はファンデルワールス結合力
により結合されているため、層に平行な力の成分(剪断
力)に対しては容易に変形し、層間にて力の伝達能力が
低いが、層に垂直な力の成分に対しては力の伝達能力は
高い。そのため図中に示すような力のペクトルFが入力
層60Aの表面に加えられた場合、入力層60Aの厚さ
方向に対する力は層に垂直な方向の力の成分Fx は伝達
されやすいが、層に平行な力の成分FY は伝達されにく
い。
図9,図10に六方晶系層状結晶であるグラファイトの
各層における原子配置図を示す。入力層60Aにて層状
結晶であるグラファイトの各層は厚さ方向に対し平行に
配置され、図9,図10中のI,IIにて示す異なる原
子配置構造をもつ層が交互に積み重なっている。層状結
晶構造であるため、各層間はファンデルワールス結合力
により結合されているため、層に平行な力の成分(剪断
力)に対しては容易に変形し、層間にて力の伝達能力が
低いが、層に垂直な力の成分に対しては力の伝達能力は
高い。そのため図中に示すような力のペクトルFが入力
層60Aの表面に加えられた場合、入力層60Aの厚さ
方向に対する力は層に垂直な方向の力の成分Fx は伝達
されやすいが、層に平行な力の成分FY は伝達されにく
い。
【0036】従って、振動入力ペンにて入力された剪断
方向の力の成分FY が入力層内にて緩和され、振動伝播
層60Cに伝達されるため振動入力ペン傾斜による検出
位置精度の低下が防げることになる。
方向の力の成分FY が入力層内にて緩和され、振動伝播
層60Cに伝達されるため振動入力ペン傾斜による検出
位置精度の低下が防げることになる。
【0037】入力層60Aの材質の他の形態として硫化
モリブデン,硫化タングステンなどのジカルコゲン化合
物を使用することが可能である。
モリブデン,硫化タングステンなどのジカルコゲン化合
物を使用することが可能である。
【0038】また、入力層60Aの表面に入力層60A
の保護の目的にてポリカーボネイトの保護シートをコー
ティングすることにより、耐久性を向上させることが可
能である。
の保護の目的にてポリカーボネイトの保護シートをコー
ティングすることにより、耐久性を向上させることが可
能である。
【0039】<第5実施例>図11に振動伝達板の構造
を示す。本実施例では、振動伝播層8Cとなる厚さ1.
1mmのガラス板に固体潤滑層8BであるPTFE(フ
ッ素樹脂系)膜を10μm塗布し、さらにその上に入力
層8Aである厚さ1.0mmのポリカーボネートシート
を重ねあわせて振動伝達板を構成している。またセンサ
6A〜6Dは振動伝播層に取り付けてある。
を示す。本実施例では、振動伝播層8Cとなる厚さ1.
1mmのガラス板に固体潤滑層8BであるPTFE(フ
ッ素樹脂系)膜を10μm塗布し、さらにその上に入力
層8Aである厚さ1.0mmのポリカーボネートシート
を重ねあわせて振動伝達板を構成している。またセンサ
6A〜6Dは振動伝播層に取り付けてある。
【0040】図11に示す振動伝達板の構造は、振動伝
播層8Cと固体潤滑層8Bを固着状態とし、固体潤滑層
8Bと入力層8Aを未接着とした場合であるが、図12
〜図15に示すように未接着部分を層間のどこに設ける
かにより4つの構造形態が挙げられる。どの構造形態を
選択するかは、入力層8A,固定潤滑層8B,振動伝播
層8Cの材質に依存する固着性、潤滑性、また振動伝達
板の製作工程により決定される。
播層8Cと固体潤滑層8Bを固着状態とし、固体潤滑層
8Bと入力層8Aを未接着とした場合であるが、図12
〜図15に示すように未接着部分を層間のどこに設ける
かにより4つの構造形態が挙げられる。どの構造形態を
選択するかは、入力層8A,固定潤滑層8B,振動伝播
層8Cの材質に依存する固着性、潤滑性、また振動伝達
板の製作工程により決定される。
【0041】例えば、図12の振動伝達板においては、
入力層8Aにポリカーボネートのシートを使用してい
る。固体潤滑層を均一に形成する上では入力層8Aより
振動伝播層8CであるガラスにPTFE膜を固着させる
方が容易であり、またPTFE膜とポリカーボネート間
の潤滑性が良いため図13の構造形態が望ましい。図1
4の構造は各層間の潤滑性は良くても固着性が悪い場合
に採用するとよい。図15の構造は固着性が良くても潤
滑性が入力層−固体潤滑層、振動伝播層−固体潤滑層間
で悪く、固体潤滑層間自体の潤滑性が良い場合に採用す
る。
入力層8Aにポリカーボネートのシートを使用してい
る。固体潤滑層を均一に形成する上では入力層8Aより
振動伝播層8CであるガラスにPTFE膜を固着させる
方が容易であり、またPTFE膜とポリカーボネート間
の潤滑性が良いため図13の構造形態が望ましい。図1
4の構造は各層間の潤滑性は良くても固着性が悪い場合
に採用するとよい。図15の構造は固着性が良くても潤
滑性が入力層−固体潤滑層、振動伝播層−固体潤滑層間
で悪く、固体潤滑層間自体の潤滑性が良い場合に採用す
る。
【0042】図16に本実施例の振動伝達板を用いた座
標入力装置の構成を示す。図中1は装置全体を制御する
と共に、座標位置を算出する演算制御回路である。2は
振動子駆動回路であって、振動入力ペン3内のペン先を
振動させるものである。8は振動伝達板であり振動入力
ペン3による座標入力は、この振動伝達板8上をタッチ
することで行う。つまり、図示に実線で示す符合Aの領
域内を振動入力ペン3で指定することで、振動入力ペン
3で発生した振動が振動伝達板8に入射される。入射さ
れたこの振動を計測、処理することで振動入力ペン3の
位置座標を算出することができるようにしたものであ
る。
標入力装置の構成を示す。図中1は装置全体を制御する
と共に、座標位置を算出する演算制御回路である。2は
振動子駆動回路であって、振動入力ペン3内のペン先を
振動させるものである。8は振動伝達板であり振動入力
ペン3による座標入力は、この振動伝達板8上をタッチ
することで行う。つまり、図示に実線で示す符合Aの領
域内を振動入力ペン3で指定することで、振動入力ペン
3で発生した振動が振動伝達板8に入射される。入射さ
れたこの振動を計測、処理することで振動入力ペン3の
位置座標を算出することができるようにしたものであ
る。
【0043】伝播してきた波が振動伝達板8の端面で反
射し、その反射波が中央部に戻るのを防止するために、
振動伝達板8の外周には防振材7が設けられ、防振材の
内側近傍に圧電素子等、機械的振動を電気信号に変換す
る振動センサ6A〜6Dが固定されている。9は各振動
センサ6A〜6Dで振動を検出した信号を演算制御回路
1に出力する信号波形検出回路である。11は液晶表示
器等のドット単位の表示が可能なディスプレイであり、
振動伝達板の背後に位置している。そしてディスプレイ
駆動回路10の駆動により振動入力ペン3によりなぞら
れた位置にドットを表示し、それを振動伝達板8を透か
してみることが可能になっている。
射し、その反射波が中央部に戻るのを防止するために、
振動伝達板8の外周には防振材7が設けられ、防振材の
内側近傍に圧電素子等、機械的振動を電気信号に変換す
る振動センサ6A〜6Dが固定されている。9は各振動
センサ6A〜6Dで振動を検出した信号を演算制御回路
1に出力する信号波形検出回路である。11は液晶表示
器等のドット単位の表示が可能なディスプレイであり、
振動伝達板の背後に位置している。そしてディスプレイ
駆動回路10の駆動により振動入力ペン3によりなぞら
れた位置にドットを表示し、それを振動伝達板8を透か
してみることが可能になっている。
【0044】振動入力ペン3に内蔵された振動子4は振
動駆動回路によって駆動される。振動子4の駆動信号は
演算回路1からパルス信号として供給され、振動子駆動
回路2によって所定のゲインで増幅された後、振動子4
に印加される。電気的な駆動信号は振動子4によって機
械的な振動に変換され、ペン先5を介して振動伝達板8
に伝達される。
動駆動回路によって駆動される。振動子4の駆動信号は
演算回路1からパルス信号として供給され、振動子駆動
回路2によって所定のゲインで増幅された後、振動子4
に印加される。電気的な駆動信号は振動子4によって機
械的な振動に変換され、ペン先5を介して振動伝達板8
に伝達される。
【0045】ここで図11において、振動子4によって
発生された駆動信号は振動入力ペン3により入力層8A
に対して入力され、振動波は入力層8Aを介して固体潤
滑層8B,振動伝播層8Cへと伝播する。そして振動伝
播層8Cに取り付けられたセンサ6A〜6Dにて振動波
が検出される。また、図11中に示す振動入力ペン3と
振動伝達板8とのなす接触角θは、本座標入力装置の使
用にあたり予想される人為的な想定接触角であり、その
範囲を60°〜90°とした。つまり振動伝達板に対し
振動入力ペン3が垂直にあたる状態から最大30°傾斜
した際においても、センサ6A〜6Dにて受信する振動
波が信号波形検出回路9を介して演算・制御回路1に至
る際、その傾斜の影響を除去することが可能である。ま
た本実施例に用いたガラス板およびポリカーボネートシ
ートの材質特性を表1に示す。
発生された駆動信号は振動入力ペン3により入力層8A
に対して入力され、振動波は入力層8Aを介して固体潤
滑層8B,振動伝播層8Cへと伝播する。そして振動伝
播層8Cに取り付けられたセンサ6A〜6Dにて振動波
が検出される。また、図11中に示す振動入力ペン3と
振動伝達板8とのなす接触角θは、本座標入力装置の使
用にあたり予想される人為的な想定接触角であり、その
範囲を60°〜90°とした。つまり振動伝達板に対し
振動入力ペン3が垂直にあたる状態から最大30°傾斜
した際においても、センサ6A〜6Dにて受信する振動
波が信号波形検出回路9を介して演算・制御回路1に至
る際、その傾斜の影響を除去することが可能である。ま
た本実施例に用いたガラス板およびポリカーボネートシ
ートの材質特性を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】振動伝達板をガラス層単層とした場合の挙
動について述べる。図17にこの振動伝達板をガラス板
1層のみで構成した振動伝達板8のモデルの断面図を示
す。同図中、振動入力ペン3による入力位置から左右等
距離にセンサ6A,6Cが設けてあり、この2つのセン
サと振動入力ペンの入力位置は同一断面上にある。
動について述べる。図17にこの振動伝達板をガラス板
1層のみで構成した振動伝達板8のモデルの断面図を示
す。同図中、振動入力ペン3による入力位置から左右等
距離にセンサ6A,6Cが設けてあり、この2つのセン
サと振動入力ペンの入力位置は同一断面上にある。
【0048】図18に振動入力ペン3が振動伝達板に対
し垂直に接触した場合と、30°垂直の状態から傾斜し
た場合とでセンサ6A,6Cにおいてそれぞれ受信する
振動波の様子を横軸に時間、縦軸に振幅をとり示す。図
18中、点線にて示すのは振動入力ペンがθ=90°で
振動伝達板8に接触した際のセンサ6A,6Cで受信し
た振動波である。実線して示すのはそれぞれ振動入力ペ
ン3がθ=60°で振動伝達板8に接触した際のセンサ
6A,6Cで受信した振動波である。従来技術について
の課題については既に述べているが、振動入力ペン3を
傾斜させることにより、センサ6A,6Cで受信する振
動波がそれぞれ異なり、同図中の円内に示すように振動
波が振幅値=0の直線と交わる点に時間的な遅れが生じ
てしまう。また、この時間遅れ、すなわち振動波の位相
遅れεは振動伝達板がガラスに限らず均一材質の単一層
で構成された場合に発生することが判明している。この
位相遅れεが大きくなると、センサ6A,6Cで受信し
た振動波が信号波形検出回路9を経て、演算・制御回路
1にて位置認識を行う際に位置検出誤差を増大させる原
因となる。
し垂直に接触した場合と、30°垂直の状態から傾斜し
た場合とでセンサ6A,6Cにおいてそれぞれ受信する
振動波の様子を横軸に時間、縦軸に振幅をとり示す。図
18中、点線にて示すのは振動入力ペンがθ=90°で
振動伝達板8に接触した際のセンサ6A,6Cで受信し
た振動波である。実線して示すのはそれぞれ振動入力ペ
ン3がθ=60°で振動伝達板8に接触した際のセンサ
6A,6Cで受信した振動波である。従来技術について
の課題については既に述べているが、振動入力ペン3を
傾斜させることにより、センサ6A,6Cで受信する振
動波がそれぞれ異なり、同図中の円内に示すように振動
波が振幅値=0の直線と交わる点に時間的な遅れが生じ
てしまう。また、この時間遅れ、すなわち振動波の位相
遅れεは振動伝達板がガラスに限らず均一材質の単一層
で構成された場合に発生することが判明している。この
位相遅れεが大きくなると、センサ6A,6Cで受信し
た振動波が信号波形検出回路9を経て、演算・制御回路
1にて位置認識を行う際に位置検出誤差を増大させる原
因となる。
【0049】この振動入力ペン3の傾斜により、位相遅
れεが生じる原因を明確にとらえるため、図19,図2
0にガラス板1層のみとした振動伝達板の断面における
振動形態の様子を示す。図中の矢印は各振動伝達板の質
点における変位ベクトルを表す。図19にて、振動入力
ペンをθ=90°で接触させると振動伝達板内の振動形
態は左右対称となるが、振動入力ペンをθ=60°で接
触させると振動伝達板内の振動形態は図20に示すよう
に非対称性を生じ、その結果センサ6A,6Cで検知す
る波の到達時間が変化してしまう。つまり振動入力ペン
の傾斜により生じる位相遅れを除去するには、センサが
直接取りつけてある振動伝播層の振動形態が振動入力ペ
ンの傾斜においても左右対称となることが必要である。
れεが生じる原因を明確にとらえるため、図19,図2
0にガラス板1層のみとした振動伝達板の断面における
振動形態の様子を示す。図中の矢印は各振動伝達板の質
点における変位ベクトルを表す。図19にて、振動入力
ペンをθ=90°で接触させると振動伝達板内の振動形
態は左右対称となるが、振動入力ペンをθ=60°で接
触させると振動伝達板内の振動形態は図20に示すよう
に非対称性を生じ、その結果センサ6A,6Cで検知す
る波の到達時間が変化してしまう。つまり振動入力ペン
の傾斜により生じる位相遅れを除去するには、センサが
直接取りつけてある振動伝播層の振動形態が振動入力ペ
ンの傾斜においても左右対称となることが必要である。
【0050】図21に本実施例の振動伝達板8の振動入
力ペン3の傾斜に振動伝達状況を示す。振動入力ペン3
による振動の入射が、振動伝達板8の法線方向に対しあ
る角度θを持った場合、振動入力ペン3の入力位置の真
下にあたる入力層8Aのある質点Aに働く力は、図中に
示すx方向成分のFx およびy方向成分のFy が考えら
れる。もしこの質点Aに働く力がそのまま振動伝播層8
Cの質点Bに伝わってしまうと、振動伝播層の振動形態
は左右非対称となり振動入力ペン3の傾斜によって位相
遅れεが生じてしまう。
力ペン3の傾斜に振動伝達状況を示す。振動入力ペン3
による振動の入射が、振動伝達板8の法線方向に対しあ
る角度θを持った場合、振動入力ペン3の入力位置の真
下にあたる入力層8Aのある質点Aに働く力は、図中に
示すx方向成分のFx およびy方向成分のFy が考えら
れる。もしこの質点Aに働く力がそのまま振動伝播層8
Cの質点Bに伝わってしまうと、振動伝播層の振動形態
は左右非対称となり振動入力ペン3の傾斜によって位相
遅れεが生じてしまう。
【0051】そこで、本実施例では入力層8Aと振動伝
播層8Cの間に固体潤滑層8Bを設けることで、質点A
に働くx方向成分の力Fx をすべりによって緩和、除去
する。このことにより、質点Bにはy方向成分の力Fy
のみを伝えることが可能となる。その結果、振動伝達層
8Cにおいて振動形態が振動入力ペン3の入力位置に対
して左右対称となり、振動入力ペン3の傾斜による検出
位置精度の低下が妨げることになる。
播層8Cの間に固体潤滑層8Bを設けることで、質点A
に働くx方向成分の力Fx をすべりによって緩和、除去
する。このことにより、質点Bにはy方向成分の力Fy
のみを伝えることが可能となる。その結果、振動伝達層
8Cにおいて振動形態が振動入力ペン3の入力位置に対
して左右対称となり、振動入力ペン3の傾斜による検出
位置精度の低下が妨げることになる。
【0052】図22,図23に振動伝達板8に振動入力
ペン3をθ=90°,60°で接触させた際の振動伝達
板断面内の振動形態を示す。固体潤滑層8Bは入力層8
A,振動伝播層8Cに比べ薄いため図22,図23では
直線で表わされている。入力層8Aにて発生する振動形
態の左右非対称性が、入力層8Aと固体潤滑層8Bとの
滑りにより振動伝播層においては解消され、振動形態が
左右対称性を持っていることが判る。
ペン3をθ=90°,60°で接触させた際の振動伝達
板断面内の振動形態を示す。固体潤滑層8Bは入力層8
A,振動伝播層8Cに比べ薄いため図22,図23では
直線で表わされている。入力層8Aにて発生する振動形
態の左右非対称性が、入力層8Aと固体潤滑層8Bとの
滑りにより振動伝播層においては解消され、振動形態が
左右対称性を持っていることが判る。
【0053】固体潤滑層の他の形態として、高級脂肪
酸,高級アルコール,高級アミン等を用いた単分子層を
積層したラングミュアーブロジェット膜の使用も可能で
ある。
酸,高級アルコール,高級アミン等を用いた単分子層を
積層したラングミュアーブロジェット膜の使用も可能で
ある。
【0054】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1〜請求
項22の発明によれば、振動伝達方向を振動伝達板の平
面に直交する方向に制限できるので、振動位相変化を抑
え、位置検出精度を向上させることができる。
項22の発明によれば、振動伝達方向を振動伝達板の平
面に直交する方向に制限できるので、振動位相変化を抑
え、位置検出精度を向上させることができる。
【図1】第1実施例の構造を示す斜視図である。
【図2】第1実施例の断面構造を示す断面図である。
【図3】第2実施例の構造を示す斜視図である。
【図4】第2実施例の断面構造を示す断面図である。
【図5】第3実施例の構造を示す斜視図である。
【図6】第3実施例の断面構造を示す断面図である。
【図7】第4実施例の構造を示す斜視図である。
【図8】入力層60Aの断面を示す断面図である。
【図9】入力層60Aに用いる部材の原子配置モデルを
示す構成図である。
示す構成図である。
【図10】入力層60Aに用いる部材の原子配置モデル
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図11】第5実施例の構造を示す斜視図である。
【図12】第5実施例の接着状態の各種態様を示す断面
図である。
図である。
【図13】第5実施例の接着状態の各種態様を示す断面
図である。
図である。
【図14】第5実施例の接着状態の各種態様を示す断面
図である。
図である。
【図15】第5実施例の接着状態の各種態様を示す断面
図である。
図である。
【図16】第5実施例を用いた座標入力装置の回路構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図17】第5実施例の振動入力ペンの接触状態を示す
側面図である。
側面図である。
【図18】センサが検知信号波形を示す波形図である。
【図19】従来例の振動伝播状態を示す断面図である。
【図20】従来例の振動伝播状態を示す断面図である。
【図21】第5実施例の振動伝播状態を示す断面図であ
る。
る。
【図22】第5実施例の振動伝播状態を示す断面図であ
る。
る。
【図23】第5実施例の振動伝播状態を示す断面図であ
る。
る。
1 演算・制御回路 2 振動子駆動回路 3 振動入力ペン 4 振動子 5 ペン先 6 センサ(6A〜6D) 7 防振材 8 振動伝達板 8A 入力層 8B 固体潤滑層 8C 振動伝播層 9 信号検出回路
Claims (22)
- 【請求項1】 振動を発生する振動入力ペンを振動伝達
板に接触させ、前記振動を前記振動伝達板を介して複数
のセンサにより検出することにより位置座標の入力を行
う座標入力用振動伝達板において、 振動伝達が一定の方向にのみ許容される部材を前記一定
方向が前記振動伝達板の平面に直交するように当該部材
を前記振動伝達板に配設したことを特徴とする座標入力
用振動伝達板。 - 【請求項2】 前記振動伝達板を、前記振動入力ペンを
接触させる入力層、前記振動を前記センサに伝播する振
動伝播層および前記入力層と前記振動伝播層との間に前
記部材を配接した中間層からなる多層構造としたことを
特徴とする請求項1に記載の座標入力用振動伝達板。 - 【請求項3】 振動を発生する振動入力ペンを振動伝達
板に接触させ、前記振動を前記振動伝達板を介して複数
のセンサにより検出することにより位置座標の入力を行
う座標入力用振動伝達板において、 前記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力
層および前記センサに振動を伝播する振動伝播層の2層
構造となし、該2層の当接部分において一方の層を他の
層に対して点接触させる層形状としたことを特徴とする
座標入力用振動伝達板。 - 【請求項4】 前記点接触の位置を座標入力位置として
示す半透明マークを前記2層のいずれかの層に配設した
ことを特徴とする請求項3に記載の座標入力用振動伝達
板。 - 【請求項5】 振動を発生する振動入力ペンを振動伝達
板に接触させ、前記振動を前記振動伝達板を介して複数
のセンサにより検出することにより位置座標の入力を行
う座標入力用振動伝達板において、 前記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力
層、前記センサに振動を伝播する振動伝播層および前記
入力層から入力された振動を前記振動伝播層に伝達する
中間層の多層構造となし、前記中間層を、複数の多面体
ユニットで構成し、当該複数の多面体ユニットを、空隙
を持たせるように該中間層の平面上に配列したことを特
徴とする座標入力用振動伝達板。 - 【請求項6】 振動を発生する振動入力ペンを振動伝達
板に接触させ、前記振動を前記振動伝達板を介して複数
のセンサにより検出することにより位置座標の入力を行
う座標入力用振動伝達板において、 前記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力
層および前記センサに振動を伝播する振動伝播層の2層
構造となし、前記入力層に、その結晶構造が層状構造と
なる部材を使用することを特徴とする座標入力用振動伝
達板。 - 【請求項7】 振動を発生する振動入力ペンを振動伝達
板に接触させ、前記振動を前記振動伝達板を介して複数
のセンサにより検出することにより位置座標の入力を行
う座標入力用振動伝達板において、 前記振動伝達板を、前記振動入力ペンを接触させる入力
層、前記センサに振動を伝播する振動伝播層および当該
入力層および振動伝播層の間で振動伝達を行う固体潤滑
層の多層構造となしたことを特徴とする座標入力用振動
伝達板。 - 【請求項8】 前記入力層と前記固体潤滑層とを固着状
態とし、該固体潤滑層と前記振動伝播層とを未接着とす
ることを特徴とする請求項7に記載の座標入力用振動伝
達板。 - 【請求項9】 前記振動伝播層と前記固体潤滑層とを固
着状態とし、該固体潤滑層と前記入力層とを未接着とす
ることを特徴とする請求項7に記載の座標入力用振動伝
達板。 - 【請求項10】 前記入力伝播層、前記固体潤滑層およ
び前記振動伝播層の各層間とも未接着とすることを特徴
とする請求項7に記載の座標入力用振動伝達板。 - 【請求項11】 前記固体潤滑層を2層構造となし、該
2層の中の第1の固体潤滑層を前記入力層に固着し、第
2の固体潤滑層を前記振動伝播層に固着し、前記第1の
固体潤滑層および前記第2の固体潤滑層の間を未接着と
することを特徴とする請求項7に記載の座標入力用振動
伝達板。 - 【請求項12】 振動を発生する振動入力ペンを振動伝
達板に接触させ、前記振動を前記振動伝達板を介して複
数のセンサにより検出することにより位置座標の入力を
行う座標入力用振動伝達板であって、振動伝達が一定の
方向にのみ許容される部材を前記一定方向が前記振動伝
達板の平面に直交するように当該部材 を前記振動伝達板
に配設した座標入力用振動伝達板を有することを特徴と
する座標入力装置。 - 【請求項13】 前記振動伝達板を、前記振動入力ペン
を接触させる入力層、前記振動を前記センサに伝播する
振動伝播層および前記入力層と前記振動伝播層との間に
前記部材を配接した中間層からなる多層構造としたこと
を特徴とする請求項12に記載の座標入力装置。 - 【請求項14】 振動を発生する振動入力ペンを振動伝
達板に接触させ、前記振動を前記振動伝達板を介して複
数のセンサにより検出することにより位置座標の入力を
行う座標入力用振動伝達板であって、前記振動伝達板
を、前記振動入力ペンを接触させる入力層および前記セ
ンサに振動を伝播する振動伝播層の2層構造となし、該
2層の当接部分において一方の層を他の層に対して点接
触させる層形状とした座標入力用振動伝達板を有するこ
とを特徴とする座標入力装置。 - 【請求項15】 前記点接触の位置を座標入力位置とし
て示す半透明マークを前記2層のいずれかの層に配設し
たことを特徴とする請求項14に記載の座標入力装置。 - 【請求項16】 振動を発生する振動入力ペンを振動伝
達板に接触させ、前記振動を前記振動伝達板を介して複
数のセンサにより検出することにより位置座標の入力を
行う座標入力用振動伝達板であって、前記振動伝達板
を、前記振動入力ペンを接触させる入力層、前記センサ
に振動を伝播する振動伝播層および前記入力層から入力
された振動を前記振動伝播層に伝達する中間層の多層構
造となし、前記中間層を、複数の多面体ユニットで構成
し、当該複数の多面体ユニットを、空隙を持たせるよう
に該中間層の平面上に配列した座標入力用振動伝達板を
有することを特徴とする座標入力装置。 - 【請求項17】 振動を発生する振動入力ペンを振動伝
達板に接触させ、前記振動を前記振動伝達板を介して複
数のセンサにより検出することにより位置座標の入力を
行う座標入力用振動伝達板であって、前記振動伝達板
を、前記振動入力ペンを接触させる入力層および前記セ
ンサに振動を伝播する振動伝播層の2層構造となし、前
記入力層に、その結晶構造が層状構造となる部材を使用
する座標入力用振動伝達板を有することを特徴とする座
標入力装置。 - 【請求項18】 振動を発生する振動入力ペンを振動伝
達板に接触させ、前記振動を前記振動伝達板を介して複
数のセンサにより検出することにより位置座標の入力を
行う座標入力用振動伝達板であって、前記振動伝達板
を、前記振動入力ペンを接触させる入力層、前記センサ
に振動を伝播する振動伝播層および当該入力層および振
動伝播層の間で振動伝達を行う固体潤滑層の多層構造と
なした座標入力用振動伝達板を有することを特徴とする
座標入力装置。 - 【請求項19】 前記入力層と前記固体潤滑層とを固着
状態とし、該固体潤滑層と前記振動伝播層とを未接着と
することを特徴とする請求項18に記載の座標入力装
置。 - 【請求項20】 前記振動伝播層と前記固体潤滑層とを
固着状態とし、該固体潤滑層と前記入力層とを未接着と
することを特徴とする請求項18に記載の座標入力装
置。 - 【請求項21】 前記入力伝播層、前記固体潤滑層およ
び前記振動伝播層の各層間とも未接着とすることを特徴
とする請求項18に記載の座標入力装置。 - 【請求項22】 前記固体潤滑層を2層構造となし、該
2層の中の第1の固体潤滑層を前記入力層に固着し、第
2の固体潤滑層を前記振動伝播層に固着し、前記第1の
固体潤滑層および前記第2の固体潤滑層の間を未接着と
することを特徴とする請求項18に記載の座標入力装
置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20898092A JP3131294B2 (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 座標入力用振動伝達板および座標入力装置 |
US08/005,213 US5491305A (en) | 1992-01-24 | 1993-01-15 | Vibration transmission plate for inputting coordinates |
CA 2101794 CA2101794C (en) | 1992-08-05 | 1993-08-03 | Vibration transmission board for inputting coordinate data |
EP93112483A EP0582283A1 (en) | 1992-08-05 | 1993-08-04 | Vibration transmission board for inputting coordinate |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20898092A JP3131294B2 (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 座標入力用振動伝達板および座標入力装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0659800A JPH0659800A (ja) | 1994-03-04 |
JP3131294B2 true JP3131294B2 (ja) | 2001-01-31 |
Family
ID=16565347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20898092A Expired - Fee Related JP3131294B2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-08-05 | 座標入力用振動伝達板および座標入力装置 |
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---|---|
EP (1) | EP0582283A1 (ja) |
JP (1) | JP3131294B2 (ja) |
CA (1) | CA2101794C (ja) |
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JPH0922324A (ja) * | 1995-07-05 | 1997-01-21 | Canon Inc | 座標入力装置 |
WO2000018564A1 (fr) | 1998-09-30 | 2000-04-06 | Toray Industries, Inc. | Film polymere a stabilite dimensionnelle elevee et support d'enregistrement magnetique dans lequel ledit film est utilise |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2502649B2 (ja) * | 1988-01-28 | 1996-05-29 | キヤノン株式会社 | 座標入力装置 |
US5070325A (en) * | 1988-03-18 | 1991-12-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Coordinate input apparatus |
JP2592972B2 (ja) * | 1989-12-25 | 1997-03-19 | キヤノン株式会社 | 座標入力装置 |
-
1992
- 1992-08-05 JP JP20898092A patent/JP3131294B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-08-03 CA CA 2101794 patent/CA2101794C/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-08-04 EP EP93112483A patent/EP0582283A1/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0582283A1 (en) | 1994-02-09 |
JPH0659800A (ja) | 1994-03-04 |
CA2101794C (en) | 1999-01-19 |
CA2101794A1 (en) | 1994-02-06 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |