JPH0683518A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

Info

Publication number
JPH0683518A
JPH0683518A JP23582092A JP23582092A JPH0683518A JP H0683518 A JPH0683518 A JP H0683518A JP 23582092 A JP23582092 A JP 23582092A JP 23582092 A JP23582092 A JP 23582092A JP H0683518 A JPH0683518 A JP H0683518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
plate body
input device
coordinate input
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23582092A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Kobayashi
克行 小林
Ryozo Yanagisawa
亮三 柳沢
Kiyoshi Kaneko
潔 兼子
Atsushi Tanaka
淳 田中
Masaki Tokioka
正樹 時岡
Yuichiro Yoshimura
雄一郎 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP23582092A priority Critical patent/JPH0683518A/ja
Publication of JPH0683518A publication Critical patent/JPH0683518A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】振動入力板を接着やネジ止めせずシャシに固定
する。 【構成】シャシ71に突設された突き当て部73に振動
伝達板8が接する様に板8をシャシ71に載せる。板8
の周縁部には制振材7が貼着されており、突き当て部7
3に対向する位置では制振材7は突出部7aとなってい
る。突出部7aはシャシ71上の押し当て部75によっ
て折り曲げられ、板8と押し当て部75との間に挟み込
まれ、その弾性によって板8を突き当て部73に押しつ
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は座標入力装置、特に振動
ペンから入力された弾性波振動を振動伝達板に複数設け
られたセンサにより検出し、前記振動ペンから振動伝達
板に入力された弾性波振動の伝達時間を基づき振動ペン
による振動入力点の座標を検出する座標入力装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、座標入力装置として様々な方式の
ものが提案されているが、構造が簡単でしかも信頼性の
高い方式として、振動伝達を利用して振動の伝播遅延時
間を計測して座標を算出する方式が知られており、座標
入力面を形成する振動伝達板(以下、伝達板と呼ぶ)と
して例えばガラス等の透明な部材を用い、液晶表示器等
の出力装置に重ね合わせて入力点にリアルタイムで表示
を行わせることで、あたかも紙に文字を書くような感覚
で情報を入力できる装置を実現することができる。
【0003】この入出力一体の装置を実現するために
は、入力装置の座標系と出力装置の座標系を一致させ、
入力装置と出力装置との相対位置を固定する必要があ
る。そこで、入力装置を固定し、かつ出力装置を固定す
る部材(以後シャーシと呼ぶ)により両者は一体化され
るが、シャーシの基準となる位置決め部材に対して入力
装置の伝達板の端面を突き当てて、入力装置の位置決め
を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、伝播体
の端面が恒久的にシャーシの基準に突き当たっているた
めには、製品の組立時において、シャーシと伝達板とが
完全に機械的に固定されるまで、常に両者が突き当たる
方向に力が加わっていることが好ましい。また製品仕様
によっては、完全に固定することで不都合が生じる場
合、例えば伝達板がガラス等の脆性材で、シャーシに接
着等で完全に固定されて衝撃等の外部応力をシャーシを
介して伝達板が受けるような構成となり、結果的に伝達
板の安全性が保たれない場合や、使用環境の変化によ
り、シャーシと伝達板の両者の材質の差で生じる熱応力
を吸収するために、接着等により両者を完全に固定する
ことができない場合などには、両者の結合を完全な固定
とせず、両者が押し付けられるような力が常に働くよう
にすることで、初期の設定状態を保ちつつ両者の相対位
置を固定することが重要となる。
【0005】この様な力を発生するために、板バネ等の
バネ部材等を用いていたが、そのために新たな部材を用
いることでコストアップになるばかりでなく、そのよう
な部材を入力面端部の外側に設けることで装置の組立が
複雑になり、そのうえ装置が大きくなるという欠点があ
った。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みて成されたもの
で、振動伝達板とシャーシとを、恒久的な手段によらず
に、安価で小型しかも簡単な構成で組み立てやすく固定
する座標入力装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の座標入力装置は以下のような構成からな
る。
【0008】座標入力面における所望の位置を指示して
座標を入力する座標入力装置であって、前記座標入力面
を形成する方形の板体と、該板体を装着する架台と、該
架台上に突設された、前記板体の隣り合う2辺が当接す
る突き当て部材と、前記板体の周縁部に取付ける、前記
2辺に対向する板体の2辺上において前記板体より部分
的に突出する突出部を形成した弾性材と、前記突き当て
部材に前記板体が当接した状態において、前記弾性材の
突出部を前記板体との間に挟み込むよう前記板体と所定
距離隔てて前記架台上に突設された押し当て部材とを備
える。
【0009】
【作用】上記構成により、架台上に板体を突き当て部材
が当接する様に装着すると、板体から突出して取り付け
られている弾性材が、押し当て部材に当たって折れ曲が
り、押し当て部材と板体とに挟み込まれる。挟み込まれ
た弾性材はその弾性力によって板体を突き当て部材に対
して圧接する。
【0010】
【実施例】図1は本発明に於ける実施例の座標入力装置
の構造を示している。図中、1は装置全体を制御すると
共に、座標位置を算出する演算制御回路である。2は振
動子駆動回路であって、振動ペン3内のペン先を振動さ
せるものである。8はアクリルやガラス板等、透明部材
からなる振動伝播体である振動伝達板で、振動ペン3に
よる座標入力は、この振動伝達板8上をタッチすること
で行う。つまり、図示に実線で示す符号Aの領域(以下
有効エリア)内を振動ペン3で指定する事で、振動ペン
3で発生した振動が振動伝達板8に入射され、入射され
たこの振動を計測、処理をすることで振動ペン3の位置
座標を算出することができるようにしたものである。
【0011】伝播してきた波が振動伝達板8の端面で反
射し、その反射波が中央部に戻るのを防止(減少)する
ために、振動伝達板8の外周には防振材7が設けられ、
図1に示すように防振材の内側近傍に圧電素子等、機械
的振動を電気信号に変換する振動センサ6a〜6dが固
定されている。固定された振動センサの位置関係は、後
で述べる座標算出手段に対して重要な意味を持ってお
り、本実施例の座標入力装置の座標系を決定する。従っ
て、振動センサ6a〜6dは、正確に位置決めされてお
り、本実施例では、伝達板8の端面8a,8bを基準面
として、配置,固定されている。9は各振動センサ6a
〜6dで振動を検出した信号を演算制御回路1に出力す
る信号波形検出回路である。11は液晶表示器等のドッ
ト単位の表示が可能なディスプレイであり、振動伝達板
の背後に配置している。そしてディスプレイ駆動回路1
0の駆動により振動ペン3によりなぞられた位置にドッ
トを表示し、それを振動伝達板8(透明部材からなる)
を透かしてみることが可能になっている。
【0012】振動ペン3に内蔵された振動子4は、振動
子駆動回路2によって駆動される。振動子4の駆動信号
は演算制御回路1から低レベルのパルス信号として供給
され、振動子駆動回路2によって所定のゲインで増幅さ
れた後、振動子4に印加される。電気的な駆動信号は振
動子4によって機械的な振動に変換され、ペン先5を介
して振動伝達板8に伝達される。
【0013】ここで、振動子4の振動周波数はガラスな
どの振動伝達板8に板波を発生する事が出来る値に選択
される。また、振動子駆動の際、振動伝達板8に対して
図2の垂直方向に振動するモードが選択される。また、
振動子4の振動周波数をペン先5を含んだ共振周波数と
する事で効率のよい振動変換が可能である。上記のよう
にして振動伝達板8に伝えられる弾性波は板波であり、
表面波などに比して振動伝達板の表面の傷、障害物等の
影響を受けにくいという利点を有する。
【0014】<演算制御回路の説明>上述した構成にお
いて、演算制御回路1は所定周期毎(例えば5ms毎)
に振動子駆動回路2、振動ペン3内の振動子4を駆動さ
せる信号を出力すると共に、その内部タイマ(カウンタ
で構成されている)による計時を開始させる。そして、
振動ペン3より発生した振動は振動伝達板8上を伝播
し、振動センサ6a〜6d迄の距離に応じて遅延して到
達する。
【0015】信号波形検出回路9は各振動センサ6a〜
6dからの信号を検出して、後述する波形検出処理によ
り各振動センサへの振動到達タイミングを示す信号を生
成するが、演算制御回路1には各センサ毎のこの信号を
入力し、各々の振動センサ6a〜6dまでの振動到達時
間の検出、そして振動ペンの座標位置を算出する。また
演算制御回路1は、この算出された振動ペン3の位置情
報を基にディスプレイ駆動回路10を駆動して、ディス
プレイ11による表示を制御したり、あるいはシリア
ル、パラレル通信によって外部機器に座標出力を行なう
(不図示)。
【0016】図3は実施例の演算制御回路1の概略構成
を示すブロック図で、各構成要素及びその動作概略を以
下に説明する。
【0017】図中、31は演算制御回路1及び本座標入
力装置全体を制御するマイクロコンピユータであり、内
部カウンタ、操作手順を記憶したROM、そして計算等
に使用するRAM、定数等を記憶する不揮発性メモリ等
によって構成されている。33は不図示の基準クロック
を計時するタイマ(例えばカウンタなどにより構成され
ている)であって、振動子駆動回路2に振動ペン3内の
振動子4の駆動を開始させるためのスタート信号を入力
すると、その計時を開始する。これによって、計時開始
とセンサによる振動検出の同期が取られ、センサ(6a
〜6d)により振動が検出されるまでの遅延時間が測定
できることになる。
【0018】その他各構成要素となる回路は順を追って
説明する。
【0019】信号波形検出回路9より出力される各振動
センサ6a〜6dよりの振動到達タイミング信号は、検
出信号入力ポート35を介してラッチ回路34a〜34
dに入力される。ラッチ回路34a〜34dのそれぞれ
は、各振動センサ6a〜6dに対応しており、対応する
センサよりのタイミング信号を受信すると、その時のタ
イマ33の計時値をラッチする。こうして全ての検出信
号の受信がなされたことを判定回路36が判定すると、
マイクロコンピユータ31にその旨の信号を出力する。
マイクロコンピユータ31がこの判定回路36からの信
号を受信すると、ラッチ回路34a〜34dから各々の
振動センサまでの振動到達時間をラッチ回路より読み取
り、所定の計算を行なって振動伝達板8上の振動ペン3
の座標位置を算出する。そして、I/Oポート37を介
してディスプレイ駆動回路10に算出した座標位置情報
を出力することにより、例えばディスプレイ11の対応
する位置にドット等を表示することができる。あるいは
I/Oポート37を介しインターフェース回路に、座標
位置情報を出力することによって、外部機器に座標値を
出力することができる。
【0020】<振動伝播時間検出の説明(図4,図5)
>以下、振動センサ3までの振動到達時間を計測する原
理に付いて説明する。
【0021】図4は信号波形検出回路9に入力される検
出波形と、それに基づく振動伝達時間の計測処理を説明
するための図である。尚以下、振動センサ6aの場合に
付いて説明するが、その他の振動センサ6b,6c,6
dについても全く同じである。振動センサ6aへの振動
伝達時間の計測は、振動子駆動回路2へのスタート信号
の出力と同時に開始することは既に説明した。この時、
振動子駆動回路2から振動子4へは駆動信号41が印加
されている。この信号41によって、振動ペン3から振
動伝達板8に伝達された超音波振動は、振動センサ6a
までの距離に応じた時間tgをかけて進行した後、振動
センサ6aで検出される。
【0022】図示の42で示す信号は振動センサ6aが
検出した信号波形を示している。この実施例で用いられ
ている振動は板波であるため振動伝達板8内での伝播距
離に対して検出波形のエンベロープ421と位相422
の関係は振動伝達中に、その伝達距離に応じて変化す
る。ここでエンベロープ421の進む速度、即ち、群速
度をVg、そして位相422の位相速度をVpとする。
この群速度Vg及び位相速度Vpから振動ペン3と振動
センサ6a間の距離を検出することができる。
【0023】まず、エンベロープ421にのみ着目する
と、その速度はVgであり、ある特定の波形上の点、例
えば変曲点や図示43で示す信号のようにピークを検出
すると、振動ペン3及び振動センサ6aの間の距離は、
その振動伝達時間をtgとして、 d=Vg・tg (1) で与えられる。この式は振動センサ6aの一つに関する
ものであるが、同じ式により他の3つの振動センサ6b
〜6dと振動ペン3の距離も同様にして表すことができ
る。
【0024】更に、より高精細な座標決定をするため
に、位相信号の検出に基づく処理を行なう。位相波形信
号422の特定の検出点、例えば振動印加から、ある所
定の信号レベル46後のゼロクロス点までの時間をtp
45(信号47に対し所定幅の窓信号44を生成し、位
相信号422と比較することで得る)とすれば、振動セ
ンサと振動ペンの距離は、 d=n・λp+Vp・tp (2) となる。ここでλpは弾性波の波長、nは整数である。
前記(1)式と(2)式から上記の整数nは、 n=int[(Vg・tg−Vp・tp)/λp+1/N] (3) と表される。
【0025】ここで、Nは“0”以外の実数であり、適
当な値を用いる。例えば、N=2とすれば±1/2波長
以内のtg等の変動であれば、nを決定することができ
る。上記のようにしてもとめたnを(2)式に代入する
ことで、振動ペン3及び振動センサ6a間の距離を精度
良く測定することができる。上述した2つの振動伝達時
間tgおよびtpの測定のため信号43及び45の生成
は、信号波形検出回路9により行なわれるが、この信号
波形検出回路9は図5に示すように構成される。
【0026】図5は実施例の信号波形検出回路9の構成
を示すブロック図である。図5において、振動センサ6
aの出力信号は、前置増幅回路51により所定のレベル
まで増幅される。増幅された信号は、帯域通過フィルタ
511により検出信号の余分な周波数成分が除かれ、例
えば、絶対値回路及び、低域通過フィルタ等により構成
されるエンベロープ検出回路52に入力され、検出信号
のエンベロープのみが取り出される。エンベロープピー
クのタイミングは、エンベロープピーク検出回路53に
よって検出される。ピーク検出回路はモノマルチバイブ
レータ等から構成されたtg信号検出回路54によって
所定波形のエンベロープ遅延時間検出信号である信号t
g(図4信号43)が形成され、演算制御回路1に入力
される。一方、55は信号検出回路であり、エンベロー
プ検出回路52で検出されたエンベロープ信号421中
の所定レベルの閾値信号46を越える部分のパルス信号
47を形成する。56は単安定マルチバイブレータであ
り、パルス信号47の最初の立ち上がりでトリガされた
所定時間幅のゲート信号44を開く。57はtpコンパ
レータであり、ゲート信号44の開いている間の位相信
号422の最初の立ち上がりのゼロクロス点を検出し、
位相遅延時間信号tp45が演算制御回路1に供給され
ることになる。尚以上説明した回路は振動センサ6aに
対するものであり、他の振動センサにも同じ回路が設け
られている。
【0027】<遅延時間補正の説明>前記ラッチ回路に
よってラッチされた振動伝達時間は、厳密には前述のホ
ーン5中を音波が進む時間やセンサで出力された信号を
回路で処理する時間等を含んでいる。そこで波が振動伝
達板8上を伝播する時間以外のこれらの遅延時間を固有
遅延時間etと定義する。また基準となる点における群
遅延時間と位相遅延時間との差を位相オフセット時間t
offと定義する。これらにより生じる誤差は、振動ペ
ン3から振動伝達板8、振動センサ6a〜6dへと行な
われる振動伝達の際に必ず同じ量が含まれる。そこで、
例えば図6の原点Oの位置を前述の基準点とし、また振
動センサ6aまでの距離をR1(=X/2;Xはセンサ
6aと6bとの距離)とした場合、原点Oにて振動ペン
3で入力を行ない実測された原点Oからセンサ6aまで
の実測の振動伝達時間をtgz’,tpz’、また原点
Oからセンサまでの真の伝達時間をtgz,tpzとす
れば、これらは固有遅延時間etおよび位相オフセット
toffに関して、 tgz’=tgz+et (4) tpz’=tpz+et+toff (5) の関係がある。
【0028】一方、任意の入力点P点での実測値t
g’,tp’は同様に、 tg’=tg+et (6) tp’=tp+et+toff (7) となる。この(4)(6),(5)(7)両者の差を求
めると、 tg’−tgz’=(tg+et)−(tgz+et) =tg−tgz (8) tp’−tpz’ =(tp’+et+toff)−(tpz+et+toff) =tp−tpz (9) となり、各伝達時間に含まれる回路遅延時間etおよび
位相オフセットtoffが除去され、原点Oの位置から
入力点Pの間のセンサ6a位置を起点とする距離に応じ
た真の伝達遅延時間の差を求めることができ、前記
(2)(3)式を用いればその距離差を求めることがで
きる。振動センサ6aから原点Oまでの距離はあらかじ
め不揮発性メモリ等に記憶してあり既知であるので、振
動ペン3と振動センサ6a間の距離を決定できる。他の
センサ6b〜6dについても同様に求めることができ
る。上記、原点Oにおける実測値tgz’及びtpz’
はあらかじめ不揮発性メモリに記憶され、(2),
(3)式の計算の前に(8),(9)式が実行され精度
の高い測定ができる。
【0029】<座標位置算出の説明(図6)>次に実際
に振動ペン3による振動伝達板8上の座標位置検出の原
理を説明する。
【0030】今、振動伝達板8上の4辺の中点近傍に4
つの振動センサ6a〜6dを符号S1〜S4の位置に設
けると、先に説明した原理に基づいて、振動ペン3の位
置Pから各々の振動センサ6a〜6dの位置までの直線
距離da〜ddを求めることができる。更に演算制御回
路1でこの直線距離da〜ddに基づき、振動ペン3の
位置Pの座標(x,y)の3平方の定理から次式のよう
にして求めることができる。
【0031】 x=(da+db)・(da−db)/2X (10) y=(dc+dd)・(dc−dd)/2Y (11) ここで、X,Yはそれぞれ振動センサ6a,6b間の距
離、振動センサ6c,6d間の距離である。
【0032】以上のようにして振動ペン3の位置座標を
リアルタイムで検出することができる。
【0033】<振動伝達板の固定>超音波を利用した座
標入力装置においては、振動伝達板上を伝わる波を制振
するために、振動伝達板上の周辺部に防振材を配置する
ことが必要となる事、またこの入力装置の座標系は、振
動伝達板上に配置されたセンサの位置を基準として決定
される事等を説明した。次に、振動伝達板を装置本体に
取りつけるその構造について説明する。
【0034】図7は、振動伝達板8をシャーシ71に固
定する構造を示した図である。図中、71は、座標入力
装置や液晶等の出力装置11及びそれらを動作させるた
めの回路等を固定するためのシャーシである。出力装置
11は、シャーシ71に対して位置決めされており、ネ
ジ等を用いて固定されている。シャーシ71には伝達板
8を位置決めするための突き当て部材72〜74が取り
付けらている。部材72と73とは振動伝達板8の基準
面8aに当たって図6のy軸方向を固定し、部材74は
振動伝達板8の基準面8bに当たってx軸方向を固定す
る。伝達板8は、基準面8a,8bがこれらの部材に突
き当たることで、シャーシ71に対して位置決めされ
る。座標入力装置の座標系は振動センサ6a〜6dによ
り決定され、振動センサは前述の基準面8a,8bを基
準として配置されているので、シャーシ71に対して座
標入力装置の座標系が決定される。従って、突き当て部
材72〜74の位置を適切に決める事で、入力装置の座
標系と出力装置の座標系とがシャーシを介して正確に一
致することとなる。
【0035】さて、装置の組立時、もしくは製品として
用いられた場合、上述の位置決めされた状態が保たれる
ためには、常に、伝達板8が突き当て部材72〜74の
方向に押し付けられる力が働いていることが好ましい。
つまり、シャーシ71に対して伝播体8の組み付け途上
に於て接着もしくは機械的な手段等により完全に固定す
るまでその状態を保つ場合には、または製品仕様によっ
ては完全に固定することで不都合が生じる場合、例えば
伝播体がガラス等の脆性材で、シャーシに接着等で完全
に固定されて衝撃等の外部応力をシャーシを介して伝播
体が受けるような構成となり、結果的に伝播体の安全性
が保たれない状態を避けるために両者の結合を完全な固
定としない構成とする場合や、使用環境の変化によりシ
ャーシと伝播体の材質の差で生じる熱応力を吸収するた
めに、接着等により両者を完全に固着できない場合に
は、突き当て部材に伝播体が押し付けられるような力が
常に働くようにすることで、初期の設定状態を保つこと
が重要となる。
【0036】再び図7に於て、75〜76は突き当て部
材72〜73が取り付けられている辺に対向する辺に設
置された押し当て部材であり、77は突き当て部材74
が取り付けられている辺に対向する辺に設置された押し
当て部材である。伝達板8が突き当て部材72〜74に
突き当たっている状態では、伝達板8と各々の押し当て
部材75〜77との間に防振材7からなる部材7a〜7
cを挟み込むことで、伝達板8を突き当て部材72〜7
4に押し当てる力を発生させている。
【0037】図8は伝達板8,防振材7,シャーシ7
1,突き当て部材73,押し当て部材75を断面で示し
た図である。図8(a)の様に、伝達板8上に取り付け
られた防振材7には、シャーシ71上に伝達板8が設置
される際の、押し当て部材75に当たる位置に突起7a
が設けられている。伝播体8をシャーシ71に上方より
(図参照)固定することにより、図8(b)の様に、防
振材7の突起7aが押し当て部材75の当たって変形,
圧縮され、伝播体8が突き当て部材72に対して突き当
たる。以上同様の事が、突き当て部材72と押し当て部
材76との間及び突き当て部材74と押し当て部材77
との間で生じる。
【0038】この様に、防振材7に突起を設け、それを
押し当て部材にて変形,圧縮させて突き当て部材に伝達
板8を圧接する事で、簡単に伝達板の座標系と表示器の
座標系とを一致させることができる。この様に複雑な機
構を用いずに入力装置と出力装置の位置決めが可能とな
るので、安価に装置を構成することができ、組立性にも
優れるという効果が得られる。また、突き当て部材に伝
達板を圧接する力を発生させるための特別な部材を用い
ないため、振動伝達板の外側の空間を小さくすることが
でき、外装を含めた装置全体の大きさを小さくできると
いう優れた効果も得られる。
【0039】以上、超音波を利用した入力装置の必須構
成要素である防振材をうまく利用することで、位置決め
を行う方法について説明してきたが、例えば他の方式に
よる入力装置に於いても、衝撃等の保護部材としてシャ
ーシと入力面であるガラス等のトウメイ部材の間にゴム
等を用いた場合に於いては、同様の構成を用いることが
できることは言うまでもない。
【0040】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明にかかる座
標入力装置は、振動伝達板とシャーシとを、恒久的な手
段によらずに、安価で小型しかも簡単な構成で組み立て
やすく固定できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】座標入力装置の概略説明図である。
【図2】振動ペンの概略説明図である。
【図3】演算制御回路の構成を示すブロック図である。
【図4】信号処理のタイミングチャートである。
【図5】信号波形検出回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】座標位置算出のための説明図である。
【図7】シャーシと振動伝達板との組み付けを説明する
斜視図である。
【図8】シャーシと振動伝達板との組み付けを説明する
断面図である。
【符号の説明】
1…演算制御回路、 2…振動子駆動回路、 3…振動ペン、 6…センサ、 7…防振材、 8…振動伝達板、 9…信号波形検出回路、 71…シャーシ、 72〜74…突き当て部材、 75〜77…押し当て部材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 淳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 時岡 正樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉村 雄一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座標入力面における所望の位置を指示し
    て座標を入力する座標入力装置であって、 前記座標入力面を形成する方形の板体と、 該板体を装着する架台と、 該架台上に突設された、前記板体の隣り合う2辺が当接
    する突き当て部材と、 前記板体の周縁部に取付ける、前記2辺に対向する板体
    の2辺上において前記板体より部分的に突出する突出部
    を形成した弾性材と、 前記突き当て部材に前記板体が当接した状態において、
    前記弾性材の突出部を前記板体との間に挟み込むよう前
    記板体と所定距離隔てて前記架台上に突設された押し当
    て部材と、を備える事を特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記板体の1辺に当接する前
    記突き当て部材は、少なくとも2点で前記板体と当接す
    る事を特徴とする請求項1記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 前記板体の所望の位置に振動を入力さ
    せ、振動を検出して振動伝達遅延時間を基にして前記振
    動が入力された座標を特定する事を特徴とする請求項1
    項記載の座標入力装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性材は前記板体周縁部における振
    動を抑制する制振材である事を特徴とする請求項3記載
    の座標入力装置。
JP23582092A 1992-09-03 1992-09-03 座標入力装置 Withdrawn JPH0683518A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23582092A JPH0683518A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 座標入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23582092A JPH0683518A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 座標入力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0683518A true JPH0683518A (ja) 1994-03-25

Family

ID=16991744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23582092A Withdrawn JPH0683518A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 座標入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0683518A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0435203B1 (en) Coordinate input apparatus
JP3230539B2 (ja) 座標入力装置
JPH0614310B2 (ja) 座標入力装置
JPH012124A (ja) 座標入力装置
JPH0922324A (ja) 座標入力装置
JPH0475045A (ja) 座標入力装置
KR100259693B1 (ko) 좌표 입력 장치 및 그 제어 방법
JPH07141089A (ja) 座標入力装置
JP3167801B2 (ja) 座標入力装置及びその方法
US5541892A (en) Piezoelectric sensor and coordinate input apparatus employing the same
JPH0844485A (ja) 座標入力装置
JPH0683518A (ja) 座標入力装置
JPH09190273A (ja) 座標入力装置
JPH06324792A (ja) 座標入力装置
JP3428712B2 (ja) 座標入力装置
JP3258433B2 (ja) 振動検出装置
JPH1011207A (ja) 座標入力装置及びその制御方法
JPH02130617A (ja) 座標入力装置
JP3243004B2 (ja) 座標入力装置
JP3174119B2 (ja) 座標入力装置
JP2655704B2 (ja) 座標入力装置における有効領域決定方法
JPH01114926A (ja) 座標入力装置
JPH01114928A (ja) 座標入力装置
JPS63129410A (ja) 画像処理装置
JPH06324790A (ja) 座標入力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991130