JPH09188978A - インクジェット捺染用布帛および捺染方法 - Google Patents

インクジェット捺染用布帛および捺染方法

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JPH09188978A
JPH09188978A JP8002715A JP271596A JPH09188978A JP H09188978 A JPH09188978 A JP H09188978A JP 8002715 A JP8002715 A JP 8002715A JP 271596 A JP271596 A JP 271596A JP H09188978 A JPH09188978 A JP H09188978A
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water
cloth
synthetic mica
ink
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JP8002715A
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Masahiro Haruta
昌宏 春田
Shoji Koike
祥司 小池
Tomoya Yamamoto
智也 山本
Mariko Suzuki
真理子 鈴木
Shinichi Hakamata
慎一 袴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のスクリーン捺染で得られた捺染物に劣
らない画像濃度、色の深み及び鮮明性を有した捺染物を
提供する。 【解決手段】 水溶性樹脂と、2価以上の金属イオン及
び/又は有機四級アミン化合物を内包する合成雲母鉱物
の微粉体とを含有する水分散液で前処理されたインクジ
ェット捺染用布帛、及びこの布帛を用いたインクジェッ
ト捺染方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット捺
染用布帛および捺染方法に関するものであり、より詳し
くは、インクジェット記録装置を用いて布に記録を行う
のに好適な布帛、及び布帛に記録を行う場合に好適な記
録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、布帛にインクジェット記録を行う
方法として、粘着剤を塗布した非伸縮性の平面支持体上
に一時的に布帛を接着しプリンターで印捺するもの(特
開昭63−6183号公報)や、用いる染料に対して非
染着性の水溶性高分子物質、水溶性塩類または水不溶性
無機微粒子のいずれかを含有する水溶液で前処理された
布帛にインクジェット染色する方法(特公昭63−31
594号公報)、セルロース繊維をアルカリ性物質と尿
素またはチオ尿素と水溶性高分子物質とを含む水溶液で
前処理し、反応性染料を含むインクでインクジェット染
色し、次いで乾熱固着処理する方法(特公平4−353
51号公報)等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
先行技術の目的とするところは画像にニジミがなく絵柄
がシャープであり、また高濃度で鮮明な捺染物を得るこ
とであるにもかかわらず、従来の捺染法(スクリーン捺
染)で得られた捺染物と同程度の色濃度、色の深み及び
鮮明性を得るには至っていない。
【0004】そこで本発明の目的は、従来の捺染法(ス
クリーン捺染)で得られた捺染物に劣らない画像濃度、
色の深み及び鮮明性を有した捺染物の作製を可能とする
布帛および捺染方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために種々の検討を重ねた結果、本発明を
完成した。
【0006】第1の発明は、水溶性樹脂と、2価以上の
金属イオン及び/又は有機四級アミン化合物を内包する
合成雲母鉱物の微粉体とを少なくとも含有する水分散液
で前処理されたインクジェット捺染用布帛に関する。
【0007】第2の発明は、布帛が、綿、絹、麻、レー
ヨン、アセテート、ナイロン若しくはポリエステル繊維
布帛又はこれらの2種以上からなる混紡布帛である第1
の発明のインクジェット捺染用布帛に関する。
【0008】第3の発明は、第1又は第2の発明のイン
クジェット捺染用布帛にインクジェット記録を行い、次
いで発色処理後、洗浄し乾燥することを特徴とするイン
クジェット捺染方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明の布帛は、水溶性樹脂と、2価以上
の金属イオン及び/又は有機四級アミン化合物を内包す
る合成雲母鉱物の微粉体とを少なくとも含有する水分散
液(以下「前処理剤」という。)によって、前処理を行
ったものである。
【0011】本発明に用いる水溶性樹脂としては、酸化
デンプン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、トラガントガム、
グアーガム、アラビアガム、アルギン酸ソーダ、ポリア
クリル酸ソ一ダ、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリアリールアミン塩酸塩、ポリジアリールジメチ
ルアンモニウムクロライド、カゼイン等が挙げられる。
中でも、ノニオン性又はカチオン性の樹脂が好ましく、
例えばメチルセルロース、トラガントガム、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキ
サイド、ポリアリールアミン塩酸塩、ポリジアリールジ
メチルアンモニウムクロライド等が特に好ましい。
【0012】また、上記前処理剤には必要に応じてpH
調整剤を添加してもよい。pH調整剤としては、りん
酸、塩酸、硫酸、ほう酸、けい酸、酢酸、炭酸、クエン
酸、酒石酸、マレイン酸、フタル酸、及びこれらのアル
カリ金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩、ト
リエタノールアミン塩、並びに苛性ソーダ、トリエタノ
ールアミン等が挙げられる。
【0013】本発明で用いる前処理剤は更に、2価以上
の金属イオン及び/又は有機四級アミン化合物を内包す
る合成雲母鉱物(以下「内包合成雲母鉱物」という。)
を含有する。
【0014】本発明に用いる2価以上の金属イオンとし
ては、亜鉛、カルシウム、銅、鉄、アルミニウム、珪
素、チタン等が挙げられ、有機四級アミン化合物として
は、トリメチルベンジルアンモニウムクロライドのよう
な低分子化合物やポリジアリールジメチルアンモニウム
クロライドのような高分子化合物などが挙げられる。
【0015】本発明に用いる内包合成雲母鉱物の合成雲
母鉱物は、高純度フッ素四珪素雲母が好ましい。この高
純度フッ素四珪素雲母には、水に対して非膨潤性のもの
と膨潤性のものとの2種類があるが、本発明においては
水膨潤性のもの、具体例としてはコープケミカル社製の
ソマシフME−100が好ましい。
【0016】上記合成雲母鉱物を水中に分散させ、そこ
に前記金属イオンや有機四級アミン化合物を添加するこ
とによって内包合成雲母鉱物が得られる。
【0017】このようにして得られた内包合成雲母鉱物
の微粉砕物を、水溶性樹脂と共に水中に混合分散して本
発明に用いる前処理剤を調製することができる。この内
包合成雲母鉱物の好ましい使用量は、前処理剤の全重量
に対して1〜50重量%、好ましくは3〜40重量%、
より好ましくは5〜30重量%である。この時の水溶性
樹脂の含有量は0.5〜5重量%が好ましい。また、上
記前処理剤には、必要に応じて種々の添加剤を更に添加
してもよい。例えば、界面活性剤、水溶性溶剤、還元防
止剤、尿素、チオ尿素などである。
【0018】本発明に用いる前処理剤の布帛ヘの付与量
は、布帛に対して0.1〜30重量%であり、布帛ヘの
付与方法は、塗布、含浸、スプレー法のいずれかによっ
て行うことができる。
【0019】上記の内包合成雲母鉱物は、過剰の陽イオ
ンを粒子中に内包しているので、アニオン性の染料や分
散剤と結合して凝集を起こす性質がある。それゆえ、こ
の内包合成雲母鉱物を含有する前処理剤によって布帛を
前処理すると、インクジェット記録により形成される画
像は、ニジミが抑えられ、染料が布帛の表面に沈着する
ので染料の染着率が向上し、十分な発色濃度、深み及び
鮮明性を得ることができる。
【0020】本発明に用いられる布帛の種類としては、
綿、絹、麻、レーヨン、アセテート、ナイロン若しくは
ポリエステル繊維からなる布帛、又はこれらの2種以上
からなる混紡布帛である。
【0021】綿、絹、麻、レーヨン又はナイロンからな
る布帛をインクジェット捺染する場合は、インクとして
はアニオン性染料を含有するインクを用いるので、この
アニオン性染料が本発明における前処理剤と容易に結合
して凝集し、ニジミの防止や発色濃度の向上等が可能と
なる。一方、アセテートやポリエステルからなる布帛を
インクジェット捺染する場合は、アニオン性分散剤で分
散された分散染料を含有するインクを用いるので、この
分散剤が本発明における前処理剤と結合して凝集し、ニ
ジミの防止や発色濃度の向上等が可能となる。
【0022】これら布帛の種類によって、本発明に用い
る前処理剤は、そのpHを変えることが望ましい。例え
ば、綿、絹、麻、レーヨンの場合はアルカリ性にpHを
コントロールし、ナイロンの場合は酸性にpHをコント
ロールする。アセテートとポリエステルの場合はpHは
中性近傍が好ましい。
【0023】次に、本発明のインクジェット捺染用布帛
(被記録媒体)を用いてインクジェット記録を行う方法
について説明する。
【0024】使用可能なインクとしては、反応性染料・
酸性染料・直接染料・分散染料のいずれの染料のインク
でも良く、布帛の種類に応じて最適な染料のインクを用
いることができる。インクの構成成分としては、染料、
水、水溶性有機溶剤、pH調整剤、防徴剤、界面活性
剤、水溶性樹脂などが適宜用いられる。水溶性有機溶剤
としては、グリコール類、グリコールエーテル類、含窒
素溶剤などが挙げられる。界面活性剤としては、ノニオ
ン性・アニオン性・カチオン性・両性のいずれの活性剤
も使用可能であり目的に応じて使い分ける。
【0025】インクジェット記録は、記録ヘッドを本発
明の被記録媒体上で走査してインクを付与することによ
り画像形成を行う。この記録後、発色処理し、次いで洗
浄し乾燥して目的の捺染物を得る。
【0026】発色処理は、従来の捺染プロセスにおいて
行われている加熱発色処理等の公知の方法がそのまま適
用できる。すなわち、高温スチーム法やサーモゾル法を
用いることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明する
が、本発明はこれらに限定するものではない。まず、内
包合成雲母鉱物の微粉体の製造方法を製造例1〜4に示
す。なお、本実施例では特に断らない限り「部」とは
「重量部」をいう。
【0028】製造例1 ソマシフME−100の20部をイオン交換水900部
中に分散させて十分に膨潤させておく。次いで、撹祥し
ながら硫酸アルミニウムの10%水溶液を80部添加し
た。しばらく放置してから沈殿物をろ過し、ろ過物を水
で十分に洗浄して乾燥することでアルミニウムイオンを
インターカレートした内包合成雲母鉱物Aを得た。
【0029】製造例2 硫酸アルミニウムの10%水溶液の代わりに塩化カルシ
ウムの10%水溶液を用いた以外は製造例1と同様にし
て内包合成雲母鉱物Bを得た。
【0030】製造例3 硫酸アルミニウムの代わりにポリジアリールジメチルア
ンモニウムクロライドの5%水溶液100部を用いた以
外は、製造例1と同様にして内包合成雲母鉱物Cを得
た。
【0031】製造例4 硫酸アルミニウムの代わりにトリメチルベンジルアンモ
ニウムクロライドの10%水溶液を用いた以外は、製造
例1と同様にして内包合成雲母鉱物Dを得た。
【0032】実施例1 内包合成雲母鉱物Aを10部、ポリジアリールジメチル
アンモニウムクロライド(センカ社製)の10%水溶液
を20部、水70部を混合し、ガラスビーズにより5時
間粉砕混合して分散液状の前処理剤を得た。この前処理
剤をナイロン布吊に含浸させた後(絞り率:90%)、
乾燥して本発明の布帛を得た。なお、絞り率(%)は、
((処理液の付与重量)/(布の重量))×100とし
た。
【0033】得られた本発明の布帛をA4版の大きさに
切り出し、市販のインクジェットカラープリンター(キ
ヤノン製BJC−820J)及びこの市販プリンターと
同インクを用いてマルチカラープリントを行った。プリ
ント終了後ただちに102℃、30分間のスチーム処理
を行い、次いで十分間水洗し乾燥した。
【0034】ナイロン上には深みのある十分な濃度のカ
ラー画像が鮮やかにプリントされていた。また、インク
が付着しない白色部分の汚れもなくシャープな画像が得
られた。
【0035】実施例2 内包合成雲母鉱物Bを10部、ポリビニルピロリドン
(PVP K90、GAF社製)の10%水溶液を20
部、水70部を混合し、ガラスビーズを用いて5時間粉
砕混合して分散液状の前処理剤を得た。この前処理剤を
厚さ270μmの平織り綿布に含浸させ(絞り率:80
%)乾燥させた後、A2版の大きさのシート状に裁断し
て本発明の布帛を得た。なお、裁断部分の糸ほつれはガ
スバーナーの火炎で焼失させた。
【0036】得られた本発明の布帛に、市販のインクジ
ェットカラープリンター(キヤノン製BJC−440)
を用いて、以下に示したインクでフルカラープリントを
行った。プリント終了後ただちに102℃、8分間スチ
ーム処理し、次いで水洗、乾操した。
【0037】得られた綿布上には深みのある十分な濃度
のカラー画像が鮮やかにプリントされていた。また、画
像ムラや白色部分の汚れもなくシャープな画像が得られ
た。
【0038】使用したインクの組成は次のとおりであ
る。また、以下の4種のインクは、混合撹幹後、水酸化
ナトリウムでpHを7.0に調整してからフロロポアフ
ィルターでろ過して用いた。
【0039】シアンインク C.I.リアクティブブルー15 11部 チオジグリコール 20部 ジエチレングリコール 15部 イオン交換水 54部 マゼンタインク C.I.リアクティブレッド226 9部 チオジグリコール 20部 ジエチレングリコール 10部 イオン交換水 61部 イエローインク C.I.リアクティブイエロー95 9部 チオジグリコール 20部 ジエチレングリコール 15部 イオン交換水 56部 ブラックインク C.I.リアクティブブラック39 12部 チオジグリコール 20部 エチレングリコール 15部 イオン交換水 53部 実施例3 内包合成雲母鉱物Bの代わりに内包合成雲母鉱物Cを用
いた以外は実施例2と同様にして前処理剤を調製した。
次に、この前処理剤をパッド処理(絞り率:70%)し
て、本発明の厚さ200μmのポリエステル布帛を得
た。
【0040】次いで、得られた布帛を42cm幅のロー
ル状に切り出し、市販のインクジェットカラープリンタ
ー(キヤノン製BJC−440)を用いて、下記に示す
分散染料を含有するインクでフルカラープリントを行っ
た。プリント終了後ただちにプリント部分を切り取り、
170℃の過熱蒸気にて7分間発色処理した。続いて、
還元洗浄、水洗の工程を経てから乾燥した。
【0041】得られたポリエステル布帛上には深みのあ
る十分な濃度のカラー画像が鮮やかにプリントされてい
た。またインクが付着しない白色部分の汚れもなくシャ
ープな画像が得られた。
【0042】使用したインクの組成は次のとおりであ
る。また、以下の4種のインクはそれぞれ、各成分をサ
ンドグラインダーを用いて混合分散し、フィルターで濾
過後使用した。
【0043】シアンインク C.I.ディスパーズブルー87 7部 リグニンスルホン酸ソーダ 1部 ナフタレンスルホン酸ソーダ・ホルマリン縮合物10部 チオジグリコール 15部 トリエチレングリコール 10部 イオン交換水 57部 マゼンタインク C.I.ディスパーズレッド92 6部 リグニンスルホン酸ソーダ 1部 ナフタレンスルホン酸ソーダ・ホルマリン縮合物10部 チオジグリコール 15部 トリエチレングリコール 10部 イオン交換水 58部 イエローインク C.I.ディスパーズイエロー93 6部 リグニンスルホン酸ソーダ 1部 ナフタレンスルホン酸ソ−ダ・ホルマリン縮合物10部 チオジグリコール 15部 トリエチレングリコール 10部 イオン交換水 58部 ブラックインク C.I.ディスパーズブラツク 18部 リグニンスルホン酸ソーダ 1部 ナフタレンスルホン酸ソーダ・ホルマリン縮合物10部 チオジグリコール 15部 トリエチレングリコール 10部 イオン交換水 56部 実施例4 実施例1で用いた前処理剤をパッド処理(絞り率:90
%)し、乾燥して本発明の新合繊のポリエステル布帛
(織維太さ:0.8デニール)を得た。この後、実施例
3とまったく同様に処理して最終の捺染物を得た。
【0044】得られたポリエステル布帛上には深みのあ
る十分な濃度のカラー画像が鮮やかにプリントされてい
た。さらに、インクが付着していない白色部分の汚れも
なくシャープな画像が得られた。
【0045】実施例5 内包合成雲母鉱物Dを10部、ポリエチレンオキサイド
(アルコツクスR−400、二明成化学社製)の10%
水溶液を20部、水70部を混合し、ガラスビーズを用
いて5時間粉砕混合して分散液状の前処理剤を得た。こ
の前処理剤を絹布帛にパッド処理し(絞り率:90
%)、本発明の布帛を得た。
【0046】次いで、市販のインクジェットカラープリ
ンター(キヤノン製BJC820J)を用いてマルチカ
ラープリントを行った。プリント終了後ただちに、10
2℃の過熱蒸気で8分間処理し、次いで水洗、乾燥を行
った。得られた絹布帛上にはムラのない深みのある十分
な濃度のカラー画像が鮮やかにプリントされていた。ま
た、インクが付着しない白色部分の汚れもなくシャ−プ
な画像が得られた。
【0047】比較例1 内包合成雲母鉱物Bの代わりに塩化カルシウム10部を
用いた以外は実施例2と同様にして捺染用布帛を調製し
た。この布帛に、市販のインクジェットプリンター(キ
ヤノン製BJC−820J)を用いてマルチカラープリ
ントを行った。プリント終了後も実施例2と同様に処理
して捺染物を得た。
【0048】綿布帛上にはニジミの無い比較的鮮やかな
色調のカラー画像は得られたが、深みのある十分な濃度
の画像は得られなかった。
【0049】比較例2 実施例1で用いた前処理剤中の内包合成雲母鉱物Aを除
いた水溶液を用いた以外は実施例1と同様にして捺染用
布帛を調製した。この布帛に、市販のインクジェットプ
リンター(キヤノン製BJC−820J)を用いてマル
チカラープリントを行った。プリント終了後も実施例1
と同様に処理して捺染物を得た。
【0050】ナイロン布帛上にはニジミの無い比較的鮮
やかな色調のカラー画像は得られたが、深みのある十分
な濃度の画像は得られなかった。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、布帛にニジミの無い鮮明かつ深みのある高濃度
画像を形成することができる。
【0052】また、本発明によれば、オフィス用やパー
ソナル用の市販のインクジェットプリンターにそのまま
適用しても深みがあり発色濃度が高く且つ鮮明な捺染物
を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 真理子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 袴田 慎一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性樹脂と、2価以上の金属イオン及
    び/又は有機四級アミン化合物を内包する合成雲母鉱物
    の微粉体とを少なくとも含有する水分散液で前処理され
    たインクジェット捺染用布帛。
  2. 【請求項2】 布帛が、綿、絹、麻、レーヨン、アセテ
    ート、ナイロン若しくはポリエステル繊維布帛又はこれ
    らの2種以上からなる混紡布帛である請求項1記載のイ
    ンクジェット捺染用布帛。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のインクジェット捺
    染用布帛にインクジェット記録を行い、次いで発色処理
    後、洗浄し乾燥することを特徴とするインクジェット捺
    染方法。
JP8002715A 1996-01-11 1996-01-11 インクジェット捺染用布帛および捺染方法 Pending JPH09188978A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100436525B1 (ko) * 2001-10-24 2004-06-22 한국염색기술연구소 폴리에스테르섬유용 잉크젯 날염의 전처리제 및 그처리방법

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KR100436525B1 (ko) * 2001-10-24 2004-06-22 한국염색기술연구소 폴리에스테르섬유용 잉크젯 날염의 전처리제 및 그처리방법

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