JPH09188684A - ポリボランからのボレート光開始剤 - Google Patents

ポリボランからのボレート光開始剤

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JPH09188684A
JPH09188684A JP8329111A JP32911196A JPH09188684A JP H09188684 A JPH09188684 A JP H09188684A JP 8329111 A JP8329111 A JP 8329111A JP 32911196 A JP32911196 A JP 32911196A JP H09188684 A JPH09188684 A JP H09188684A
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JP
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carbon atoms
phenyl
substituted
alkyl
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JP8329111A
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Allan Francis Cunningham
フランシス クニンガム アラン
Martin Kunz
クンツ マルチン
Hisatoshi Kura
久稔 倉
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
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    • C08F2/48Polymerisation initiated by wave energy or particle radiation by ultraviolet or visible light
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    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規の光開始剤の提供 【解決手段】下記の式I(式中、nとoは0-50を、mは
1-50を、uとvは0又は1を、そして指数uとvの少な
くとも一つは1を表し;R1,R2,R2a ,R3 とR4は互いに独
立して例えば芳香族炭化水素を表し、R5はnとoが0で
ある場合は例えばC1-12アルキルを表し;n及び/又は
oが0より大であるか、又はnとoが0でありそして同
時に指数uとvの一つだけが1である場合はR5は追加し
て例えば芳香族炭化水素であってもよく;R1,R2,R2a ,R
3,R4とR5の少なくとも一つの基はホウ素原子に対してo
−位は立体障害されている芳香族炭化水素であり;Xは
例えばC1-20アルキレン、フェニレン、ビフェニレン等
であり、そしてZは陽イオンを形成することができ
る。) の化合物は、それ自体又は染料又は電子受容体と
組んで開始剤として適当である。更にこれらボレートの
ポリボラン前駆体は、ボレート塩と一緒になって、光開
始性能を持つ。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリボランから誘導
されたモノ−及びポリボレート、それらの単独でのそし
て共開始剤又は受容体の各々と組み合わせての光開始剤
として使用、共開始剤又は光開始剤としての電子供与体
と組み合わせてのポリボランの使用、並びに新規の光開
始剤を含有する光重合性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】イオン染料と会合したモノボレート化合
物は光開始剤として先行技術に記載されている。例え
ば、米国特許第4,772,530号、第4,772,
541号及び第5,151,520号には、対イオンと
してのカチオン染料、例えばシアニン類、ローダミン類
との単環式トリアリールアルキルボレートが開示されて
いる。これらの化合物は光開始剤として使用される。米
国特許第4,954,414号では、カチオン性遷移金
属錯塩がトリアリールアルキルボレートと一緒に光開始
剤組成物に使用されている。米国特許第5,055,3
72号からも、第四アンモニウム化合物、例えばテトラ
メチルアンモニウム、ピリジニウム、セチルピリジニウ
ム等をトリアリールアルキルボレートの対イオンとして
使用することが知られる。この刊行物では、ボレート
は、芳香族ケトン開始剤化合物と一緒に光重合性材料に
使用されている。Z.Chem.6(1966),34
にH.Holzapfel,P.Nenning an
d O.Wildnerは、1,4−ビス(ジフェニル
ボリル)ベンゼンのナトリウム・フェニルボレートの製
造を記載している。Z.Chem.6(1966),4
35,H.Holzapfel,P.Nenning
and H.Stirnには、該当するビスフェニルボ
レートと該当するナフチル−置換化合物の製造が記載さ
れている。米国特許第3,311,662号には、殺カ
ビ剤と殺ハクテリア剤として使用されるポリボレートが
開示されている。これらの文献のいずれにも光開始剤と
してのポリボレート化合物が開示されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光開始剤を広範囲に使
用するためには、工業的には反応性化合物の需要があ
る。ボレート化合物を使用しそして先行技術に現在まで
記述されている光硬化技術では、染料又は共開始剤の添
加は絶対に必要である。しかし、単独使用でそのような
開始剤として適当であり、その結果共開始剤の添加は絶
対に必要であるとは限らない化合物には特に興味があ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】今や、下記の式Iの化合
物が、エチレン性不飽和二重結合を含む化合物の光重合
のための開始剤として適当であることが見出された:
【化19】 〔式中、nとoは各々が0ないし50の数を表し;mは
1ないし50の数を表し;uとvは0又は1を表し、そ
して指数uとvの少なくとも一つは1を表し;R1 、R
2 、R2a、R3 とR4 は互いに独立してフェニル基又は
他の芳香族炭化水素基を表し、そしてそれらの基は未置
換であるか、又は未置換の又はハロゲン原子、OR6
及び/又はNR8 9 で置換された炭素原子数1ないし
6のアルキル基;OR6 、S(O)p 7 、OS(O)
2 7 、NR8 9 、C(O)OR6 、C(O)NR8
9 、C(O)R10、SiR111213、BR1415
P(O)q 1617又はハロゲン原子により置換されて
おり;pは0、1又は2を表し;qは0又は1を表し;
5 は炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子
数3ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数2ない
し8のアルケニル基、フェニル−炭素原子数1ないし6
のアルキル基又はナフチル−炭素原子数1ないし3のア
ルキル基を表し、そして上記炭素原子数1ないし12の
アルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル
基、炭素原子数2ないし8のアルケニル基、フェニル−
炭素原子数1ないし6のアルキル基又はナフチル−炭素
原子数1ないし3のアルキル基は未置換であるか又はO
6 、S(O)p 7 、OS(O)2 7 、NR
8 9 、C(O)OR6 、C(O)NR8 9 、C
(O)R10、−P(=O)−(OR102 、SiR11
1213、BR1415又はハロゲン原子により置換されて
おり、又はR5 はフェニル基又は他の芳香族炭化水素基
を表し、それらの基は未置換であるか又は炭素原子数1
ないし6のアルキル基、OR6 、S(O)p 7 、OS
(O)2 7 、NR8 9 、C(O)OR6 、C(O)
NR8 9 、C(O)R10、SiR111213、BR14
15又はハロゲン原子により置換されており、基:
1 、R2 、R2a、R3 、R4 とR5 の少なくとも一つ
は、ホウ素原子への結合のオルト位が置換されたフェニ
ル基であるか、又はホウ素原子へのオルト位が立体障害
されている他の芳香族炭化水素基であり;R6 とR7
未置換であるか又はCOOR7a、OH、炭素原子数1な
いし12のアルコキシ基又はハロゲン原子で置換された
炭素原子数1ないし12のアルキル基;未置換であるか
又は1ないし5個の、炭素原子数1ないし6のアルキル
基、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基又はハロゲ
ン原子で置換されたフェニル基;又は未置換であるか又
は1ないし5個の、炭素原子数1ないし6のアルキル
基、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基又はハロゲ
ン原子で置換されたフェニル−炭素原子数1ないし6の
アルキル基を表し;R7aは炭素原子数1ないし12のア
ルキル基を表し;R8 、R9 、R10、R11、R12
13、R14とR15は互いに独立してR6 と同じに定義さ
れるか又は炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基
を表すか、又はR8 とR9 は、それらが結合しているN
原子と一緒になって、追加してO又はS原子を含有して
もよい5−又は6−員環を形成し、又はR14とR15はそ
れらが結合しているホウ素原子と一緒になって5−又は
6−員環を形成し;Xは、未置換の又はOR6 、S
(O)p 7 、OS(O)2 7 、NR8 9、C
(O)OR6 、C(O)NR8 9 、C(O)R10、S
iR111213、BR1415、ハロゲン原子又はP
(O)q 1617により置換された炭素原子数1ないし
20のアルキレン基を表すか、又はXは炭素原子数3な
いし12のシクロアルキレン基又は炭素原子数2ないし
8のアルケニレン基を表しそしてその各々は未置換であ
るか又はOR6 、S(O)p 7 、OS(O)2 7
NR8 9 、C(O)OR6 、C(O)NR89 、C
(O)R10、SiR111213、BR1415又はハロゲ
ン原子により置換されており、又はその際これらの基は
1個又はそれより多い基:−O−、−S(O)p −又は
−NR18−により中断されているか、又はXは未置換で
あるか又は炭素原子数1ないし6のアルキル基、O
6 、S(O)p 7 、OS(O)2 7 、NR
8 9 、C(O)OR6 、C(O)NR8 9 、C
(O)R10、SiR111213、BR1415又はハロゲ
ン原子により置換された2価の芳香族炭化水素基を表
し、又はXは−O−、−S(O)p −又は−NR18−に
より中断されている炭素原子数1ないし20のアルキレ
ン基を表すか、又はXは式II又はIII
【化20】 の基を表し;R16とR17は互いに独立してR6 と同じに
定義されるか又は炭素原子数3ないし12のシクロアル
キル基を表し;R18はR6 と同じに定義されるか又は水
素原子を表し;Yは、−(CH2 r −、−C(O)
−、−NR18−、−O−、−S(O)p−、−CR19
20−、
【化21】 を表し;rは1,2又は3を表し;sは2又は3を表
し;R19とR20は炭素原子数1ないし6のアルキル基又
はフェニル基を表すか、又はR19とR20はそれらが結合
している炭素原子と一緒になって5−又は6−員環を形
成し;AとQは互いに独立して直接結合、−(CH2
r −、−CH=CH−、−C(O)−、−NR18−、−
S(O)p −、−CR1920−、
【化22】 を表すか、又は基:R1 、R2 、R3 、R4 とXは式
(IV)又は(V)
【化23】 の基を形成するために橋を形成し;式中、Gは−(CH
2 t −、−CHCH−、−C(O)−、−NR18−、
−O−、−S(O)p −、−CR1920−、
【化24】 を表し;tは0,1又は2を表し;式(II)、(III) 、(I
V)と(V) の基は、未置換であるか又は芳香環がOR6
S(O)p 7 、OS(O)2 7 、NR8 9 、C
(O)OR6 、C(O)NR8 9 、C(O)R10、S
iR111213、BR1415又はハロゲン原子により置
換されておりそしてその際追加のフェニル環が式(II)、
(III) 、(IV)と(V) のフェニル環に縮合していてもよ
く;但し、Xがフェニレン基又は4,4′−ビフェニレ
ン基を表す場合は、R1 、R2a、R3 とR4 は同時にα
−ナフチル基を表すことはないことを条件とし;そして
Zは陽イオンを形成することができる基を表す。〕によ
り表される。
【0005】式Iの化合物は、追加の共開始剤を使用し
ない場合ですらそれ自体が驚くべき効果を光開始剤とし
て持つ。
【0006】
【発明の実施の形態】式Iのボレート化合物では、基R
1 −R5 の少なくとも一つは、ホウ素原子への結合のオ
ルト位が置換されたフェニル基であるか、又はホウ素原
子へのオルト位が立体障害されている他の芳香族炭化水
素基である。ここでのオルト置換基は、ホウ素中心原子
に関してアリール環のオルト位における結合を意味する
ものと概して理解されるべきであり、かくして、例えば
縮合した環も含む。よって、この定義に従って、或る種
の多環芳香族炭化水素、例えばナフチル基は、ホウ素中
心原子への結合に対してオルト位に置換されている環
(環系も含む)である。
【0007】上記新規化合物中に存在してもよい芳香族
炭化水素は、例えば1個以上、特に1又は2個のヘテロ
原子を含有してもよい。適当なヘテロ原子の例は、N、
P、OとS、特にN又はOである。芳香族炭化水素基の
例は、フェニル基、α−とβ−ナフチル基、スチルベニ
ル基、ビフェニル基、o−、m−、p−ターフェニル
基、トリフェニルフェニル基、ビナフチル基、アントラ
シル基、フェナントリル基、ピレニル基、フラン−2−
イル基又はフラン−3−イル基、チオフェン−2−イル
基又はチオフェン−3−イル基、ピリジン−2−イル基
又はピリジン−3−イル基、キノリル基又はイソキノリ
ル基である。
【0008】式
【化25】 〔式中、A1 とA2 は互いに独立して、直接結合、−
(CH2 r −、−CH=CH−、−C(O)−、−N
18−、−S(O)p −、−CR1920−、
【化26】 (式中、r、s、p、R19とR20は上述と同じに定義さ
れ)を表す。〕の炭化水素基も適当である。これらの例
は、アントラシル基、フルオレニル基、チアントリル
基、キサンチル基、アクリジル基、フェナジル基、フェ
ノチアジニル基、フェノキサチイニル基及びフェノキサ
ジニル基である。
【0009】スチルベニル基は、
【化27】 である。
【0010】ビフェニル基は、
【化28】 である。
【0011】o−、m−又はp−ターフェニル基は、
【化29】 である。
【0012】トリフェニル基は、
【化30】 である。
【0013】ビナフチル基は、
【化31】 である。
【0014】アントラシル基は、
【化32】 である。
【0015】フェナントリル基は、
【化33】 である。
【0016】ピレニル基は、
【化34】 である。
【0017】フラニル基はフラン−2−イル基又はフラ
ン−3−イル基である。チオフェニル基はチオフェン−
2−イル基又はチオフェン−3−イル基である。ピリジ
ニル基はピリジン−2−イル基、ピリジン−3−イル基
又はピリジン−4−イル基である。キノリル基は、
【化35】 である。イソキノリニル基は、
【化36】 である。
【0018】置換された基であるフェニル基、スチルベ
ニル基、ビフェニル基、o−、m−及びp−ターフェニ
ル基、トリフェニルフェニル基、ナフチル基、ビナフチ
ル基、アントラシル基、フェナントリル基、ピレニル
基、フェロセニル基、フラニル基、チオフェニル基、ピ
リジニル基、キノリニル基又はイソキノリニル基は1な
いし4回、例えば1、2又は3回、特に2又は3回置換
されている。フェニル基上の置換基は好ましくはフェニ
ル環上の2位の又は2,6位の又は2,4,6位の立体
配置にある。
【0019】炭素原子数1ないし12のアルキル基は直
鎖状又は分枝状であって、例えば炭素原子数1ないし
8、炭素原子数1ないし6又は炭素原子数1ないし4の
アルキル基である。それらの例は、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、se
c−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、2,4,4−トリ
メチルペンチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル
基、ノニル基、及びウンデシル基である。R5 −R
15は、例えば炭素原子数1ないし8のアルキル基、特に
炭素原子数1ないし6のアルキル基、好ましくは炭素原
子数1ないし4のアルキル基である。
【0020】炭素原子数3ないし12のシクロアルキル
基は、例えばシクロプロピル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、シクロオクチル基、シクロドデシル
基、特にシクロペンチル基とシクロヘキシル基、好まし
くはシクロヘキシル基である。
【0021】炭素原子数2ないし8のアルケニル基は、
単−又は多−不飽和であってよく、例えばアリル基、メ
タリル基、1,1−ジメチルアリル基、1−ブテニル
基、3−ブテニル基、2−ブテニル基、1,3−ペンタ
ジエニル基、5−ヘキセニル基又は7−オクテニル基、
特にアリル基である。
【0022】フェニル−炭素原子数1ないし6のアルキ
ル基は例えば、ベンジル基、フェニルエチル基、α−メ
チルベンジル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキシ
ル基又はα,α−ジメチルベンジル基、特にベンジル基
である。置換されているフェニル−炭素原子数1ないし
5のアルキル基は1ないし4回、例えば1回、2回又は
3回、特に2回又は3回、フェニル環上が置換されてい
る。
【0023】ナフチル−炭素原子数1ないし3のアルキ
ル基は例えば、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基、
ナフチルプロピル基又はナフチル−1−メチルエチル
基、特にナフチルメチル基である。アルキル単位は、ナ
フチル環系上の1位又は2位のいずれかにあってもよ
い。置換されたナフチル−炭素原子数1ないし3のアル
キル基は、1ないし4回、例えば1回、2回又は3回、
特に2回又は3回、芳香環上に置換されている。
【0024】炭素原子数1ないし12のアルコキシ基は
直鎖状の分枝状の基であって、例えばメトキシ基、エト
キシ基、イソプロポキシ基、n−ブチルオキシ基、se
c−ブチルオキシ基、イソ−ブチルオキシ基、tert
−ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ
基、ヘプチルオキシ基、2,4,4−トリメチルペンチ
ルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、オクチルオ
キシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基又はドデシル
オキシ基、特にメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキ
シ基、n−ブチルオキシ基、sec−ブチルオキシ基、
イソ−ブチルオキシ基又はtert−ブチルオキシ基、
好ましくはメトキシ基である。
【0025】ハロゲン原子はフッ素原子、塩素原子、臭
素原子及び沃素原子、特にフッ素原子、塩素原子及び臭
素原子、好ましくはフッ素原子及び塩素原子である。炭
素原子数1ないし12のアルキル基が1回以上ハロゲン
原子により置換されている場合は、例えば1ないし3個
又は1もしくは2個のハロゲン原子がアルキル基上にあ
る。
【0026】炭素原子数1ないし20のアルキレン基と
してのXは、直鎖状の分枝状であって、例えばメチレン
基、エチレン基、プロピレン基、1−メチルエチレン
基、1,1−ジメチルエチレン基、ブチレン基、1−メ
チルプロピレン基、2−メチルプロピレン基、ペンチレ
ン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基、ノ
ニレン基、デシレン基、ドデシレン基、テトラデシレン
基、ヘキサデシレン基又はオクタデシレン基である。特
に、Xは炭素原子数1ないし12のアルキレン基、例え
ばエチレン基、デシレン基、
【化37】 である。
【0027】−O−、−S(O)p −又は−NR18−に
より1回以上中断されている炭素原子数2ないし20と
してのXは、例えば1ないし9回、例えば1ないし7回
又は1回又は2回、−O−、−S(O)p −又は−NR
18−により中断されている。これは、例えば下記のよう
な単位を構成する:−CH2 −O−CH2 −、−CH2
−S−CH2 −、−CH2 −N(CH3 )−CH2 −、
−CH2 CH2 −O−CH2 CH2 −、−[CH2 CH
2 O]y −、−[CH2 CH2 O]y −CH2−(式
中、y=1−9を表す)、−(CH2 CH2 O)7 CH
2 CH2 −、−CH2 −CH2 (CH3 )−O−CH2
−CH(CH3 )−又は−CH2 −CH(CH3 )−O
−CH2 −CH2 CH2 −。−OR6 −置換−炭素原子
数1ないし20のアルキレン基は例えば
【化38】
【0028】炭素原子数3ないし12のシクロアルキレ
ン基は、例えば、シクロプロピレン基、シクロペンチレ
ン基、シクロヘキシレン基、シクロオクチレン基、シク
ロドデシレン基、特にシクロペンチレン基とシクロヘキ
シレン基、好ましくはシクロヘキシレン基である。しか
しながら、炭素原子数3ないし12のシクロアルキレン
基は、例えば
【化39】 (式中、xとyは互いに独立して0ないし6を表し、そ
してx+yの合計は≦6である)、又は
【化40】 (式中、xとyは互いに独立して0ないし7を表し、そ
してx+yの合計は≦6である)のような構造単位でも
ある。
【0029】炭素原子数2ないし8のアルケニレン基
は、炭素原子数2ないし8のアルケニレン基は、単−又
は多−不飽和であってよくそして、例えば、エテニレン
基、1−プロペニレン基、1−ブテニレン基、3−ブテ
ニレン基、3−ブテニレン基、2−ブテニレン基、1,
3−ペンタジエニレン基、5−ヘキセニレン基又は7−
オクテニレンである。
【0030】二価の芳香族炭化水素基の例は、フェニレ
ン基、スチルベニレン基、ビフェニレン基、o−、m−
及びp−ターフェニレン基、トリフェニルフェニレン
基、ナフチレン基、ビナフチレン基、アントラセニレン
基、フェナントリレン基、ピレニレン基、フェロセニレ
ン基、フラニレン基、チオフェニレン基、ピリジニレン
基、キノリニレン基又はイソキノリニレン基である。
【0031】ナフチレン基は
【化41】 特に、
【化42】 である。スチルベニレン基は、
【化43】 である。
【0032】ビフェニレン基は、
【化44】 である。o−、m−及びp−ターフェニレン基は、
【化45】 である。
【0033】トリフェニルフェニレン基は、
【化46】 である。
【0034】ビナフチレン基は、
【化47】 特に、
【化48】 である。
【0035】アントラシレン基は、
【化49】 である。フェナントリレン基は、
【化50】 である。ピレニレン基は、
【化51】 である。フラニレン基は、
【化52】 である。 チオフェニレン基は、
【化53】 である。
【0036】ピリジニレン基は、
【化54】 である。キノリニレン基は、
【化55】 である。イソキノリニレン基は、
【化56】 である。1,4−ジュリル基は、
【化57】 である。
【0037】置換された基:フェニレン基、スチルベニ
レン基、ビフェニレン基、o−、m−及びp−ターフェ
ニレン基、トリフェニルフェニレン基、ナフチレン基、
ビナフチレン基、アントラセニレン基、フェナントリレ
ン基、ピレニレン基、フェロセニレン基、フラニレン
基、チオフェニレン基、ピリジニレン基、キノリニレン
基又はイソキノリニレン基は1ないし4回、例えば1
回、2回又は3回、特に1回又は2回置換されている。
1,4−フェニレン基上の置換基は、フェニル環の2,
3,5又は6位、特に2又は3位にある。1,3−フェ
ニレン環上の置換基はフェニル環の2,4,5又は6
位、特に4又は5位にある。
【0038】式I中の陰性ボレートに対する対イオンZ
+ として適している基は、陽イオンを生成できる基であ
る。これらの例はアルカリ金属、特にリチウム又はナト
リウム、第四級アンモニウム化合物、染料カチオン又は
カチオン性遷移金属錯塩化合物、特にアンモニウム又は
テトラアルキルアンモニウムである。テトラアルキルア
ンモニウムの例は、特に、テトラメチルアンモニウムと
テトラブチルアンモニウムであるが、トリスアルキルア
ンモニウムイオン、例えばトリメチルアンモニウムも適
当である。適当なホスホニウムとアンモニウムの対イオ
ンは、 +PRw x y 及び +NRw x y (式中、
w 、Rx 、Ry は互いに独立して水素原子、未置換の
又は置換されたアルキル基、シクロアルキル基、アルケ
ニル基、フェニル基又はアルアルキル基である。)であ
る。これらのアルキル基、シクロアルキル基、アルケニ
ル基、フェニル基又はアリールアルキル基のための置換
基は、例えば、ハライド、ヒドロキシル基、ヘテロシク
ロアルキル基(例えば、エポキシ基、アジリジル基、オ
キセタニル基、フラニル基、ピロリジニル基、ピロリル
基、チオフェニル基、テトラヒドロフラニル基、等であ
る。)、ジアルキルアミノ基、アミノ基、カルボキシル
基、アルキルカルボニル基及びアリールカルボニル基及
びアリールオキシカルボニル基とアルコキシカルボニル
基である。四価の窒素は、5−又は6−員環の部分であ
ってもよく、この場合この環は他方では他の環系に縮合
していてもよい。これらの環系は追加のヘテロ原子、例
えばS、N、Oも含有してもよい。
【0039】四価の窒素は多環式環系、例えば、アゾニ
アプロペラン(azoniapropellane)の
部分であってもよい。これらの系は別のヘテロ原子、例
えばS、N、Oも含有していてもよい。
【0040】ポリアンモニウム塩とポリホスホニウム
塩、特に二(bis)塩も適当であり、存在する置換基
は、上述の単(mono)塩化合物について存在すると
記載されたものと同じである。
【0041】アンモニウム塩とホスホニウム塩は、又、
中性染料、例えば、チオキサンテネン類、チオキサント
ン類、クマリン類、ケトクマリン類、等)によって置換
されていてもよい。そのような塩は、反応性基(例え
ば、エポキシ基、アミノ基、ヒドロキシル基、等)によ
り置換されたアンモニウム塩又はホスホニウム塩と、中
性染料の適当な誘導体との反応により得られる。該当す
る例は欧州特許公開公報(EP−A−)第224967
号クアンタキュア(Quantacure)QTXに記
述されている。
【0042】同様にして、アンモニウム塩とホスホニウ
ム塩は無色の電子受容体(例えば、ベンゾフェノン)に
よっても置換され得る;これらの例は〔いずれもインタ
ーナショナル・ビオ−シンテティックス(Bio−Sy
nthetics)から入手〕:クアンタキュア(Qu
antacure)ABQ
【化58】 クアンタキュア(Quantacure)BPQ
【化59】 及びクアンタキュア(Quantacure)BTC
【化60】 である。
【0043】興味のある他の第四アンモニウム化合物
は、例えば、トリメチルセチルアンモニウム又はセチル
アンモニウム化合物である。式Iの化合物で対陽イオン
Zとして使用されるイオンの他の例は下記の
【化61】 (式中、DはP、N又はSを表しそしてRはアルキル基
又はアリール基を表す。)を包含する。
【0044】
【化62】 〔参照:Yaguci他、J.Polym.Sci.P
art A:Polymer Chem.1992,3
0,1987とPolymer 1993,34
(6),1130〕のような化合物、又は
【化63】 〔R' =未置換の又は置換されたベンジル基又はフェナ
シルである(参照:特開平(JP−A)7−7022
1)〕のような化合物も適当である。これらの化合物
中、ピリジニウム中の芳香環も置換されていてもよい。
使用できる他のボレートに対する対陽イオンZ+ は、オ
ニウムイオン、例えばヨードニウムイオン又はスルホニ
ウムイオンである。
【0045】ボレートに対するそのような対イオンの例
は、欧州特許公開公報(EP−A−)第555058号
と欧州特許公開公報(EP−A−)第690074号に
記述されているような次式(式中、Phenyl=フェ
ニル)の
【化64】 である。
【化65】 も対イオンとして興味がある。新規のボレートのための
他の適当な対イオンは式
【化66】 (式中、Rg はアルキル基、特にエチル基を表すか又は
ベンジル基を表し、そして芳香環は別の置換基を持つこ
とができる。)のカチオンである。他の適当な対イオン
は、欧州特許公開公報(EP−A−)第334056号
と欧州特許公開公報(EP−A−)第562897号に
記載されているようなハロニウムイオン、特にジアリー
ルヨードニウムイオンである。
【0046】しかしながら、欧州特許公開公報(EP−
A−)第94915号欧州特許公開公報(EP−A−)
第109851号に記載されているフェロセニウム塩の
カチオン、例えば
【化67】 も適当である。他の適当なオニウムカチオン、例えばア
ンモニウム、ホスホニウム、スルホニウム、ヨードニウ
ム、セレノニウム、アルソニウム、テロニウムとビスム
トニウムは、例えば、日本特許出願平6−266102
に記述されている。
【0047】対イオンとして適当であるカチオン性遷移
金属錯塩化合物の例は、米国特許第4,954,414
号に記載されている。特に有利なのは、ビス(2,2′
−ビピリジン)(4,4′−ジメチル−2,2′−ビピ
リジン)ルテニウム、トリス(4,4′−ジメチル−
2,2′−ビピリジン)ルテニウム、トリス(4,4′
−ジメチル−2,2′−ビピリジン)鉄、トリス(2,
2′,2″−ターピリジン)ルテニウム、トリス(2,
2′−ビピリジン)ルテニウム及びビス(2,2′−ビ
ピリジン)(5−クロロ−1,10−フェナントロリ
ン)ルテニウムである。適当な染料の例は、トリアリー
ルメタン類、例えばマラカイトグリーン、インドリン
類、チアジン類例えばメチレンブルー、キサントン類、
チオキサントン類、オキサジン類、アクリジン類、シア
ニン類、ローダミン類、フェナジン類例えばサフラニ
ン、好ましくはシアニン類とチオキサントン類である。
【0048】新規の化合物の或るものは、酸に対して優
れた安定性を示すので、酸性製剤中でも使用できそして
例えば酸性基を持つ染料と組み合わせても使用できる。
【0049】式Iの新規の化合物は、例えば、有機金属
試薬の1ないし(m+n)当量を該当するボラン(Ib):
【化68】 の添加により又は(式I中のuが、上述の定義と同じに
定義されて、0を表しそしてvが1を表す場合は):
【化69】 への添加により製造される。式中の基の定義は上述のと
おりである。
【0050】ポリボランを、初めに有機金属試薬MR5
(式中、Mは金属原子、例えばLi、Mgを表す):
【化70】 と反応させ、2番目の反応段階で、式Ib中の金属陽イオ
ンを異なる陽イオンZ+( 例えば、テトラアルキルアン
モニウム)と置換させることも可能である。
【0051】有機金属試薬で処理するための反応条件
は、当業者に概して知られている。かくして、反応は不
活性有機溶媒中、例えばエーテル類又は脂肪族炭化水素
類、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン又は
ヘキサン中で実施すると都合がよい。新規のポリボレー
トを製造するための適当な有機金属試薬は、例えば、該
当する脂肪族又は芳香族炭化水素基を持つリチウム化合
物である。例えばグリニャール試薬、亜鉛又はナトリウ
ムを使用することも可能である。有機金属試薬との反応
は、空気を遮断して不活性気体雰囲気中、例えば窒素下
で実施すると都合がよい。反応は通常は0℃又はそれ以
下で実施され、その後室にまで加熱される。生成物は当
業者に知られているような方法、例えばクロマトグラフ
ィー、再結晶、等による。かくして、不純物は、生成物
を沸騰している溶媒で洗浄、そしてろ過により除く。ポ
リボラン前駆体の製造の間に、予め前駆体を単離するこ
となしに、溶液から直接にポリボレートを得ることも可
能である。
【0052】式Iの新規化合物が陽イオンとして染料基
を含有する場合は、それらは、染料との適当なボレート
塩のイオン交換反応により製造される。交換するのに適
当なボレート塩の例は、ナトリウム、リチウム、マグネ
シウム、アンモニウム又はテトラアルキルアンモニウム
塩である。新規ボラン(Ia)は、例えば、式ArBL2
はAr2 BL(式中、Arはアリール基を表しそしてL
は離脱基を表す)のボラン試薬を、ポリメタル化化合物
に添加することに得られる。後者は通常ポリハロゲン化
芳香族化合物を有機金属試薬例えばブチルリチウムとの
又は金属例えばマグネシウムとのハロゲン−金属交換に
より製造される。ポリボラン化は一段階でも、例えばモ
ノメタル化/モノホウ素化を繰り返すことによっても実
施され得る。ポリボランは、更に、金属化したアリール
化合物、普通はアリールリチウム又はアリールマグネシ
ウム誘導体との反応により、ポリジハロボリレーテッド
又はポリジアルコキシボリレーテッド芳香族化合物に変
換できる。そのような反応のための条件は、通常当業者
に周知でありそして上述の通りである。しかし、ポリボ
レーション反応は通常は低温、例えば−78℃で実施さ
れる。
【0053】例えばジメシチルフルオロボランは、Pe
lter他;Tetrahedron 1993,4
9,2965の方法により製造され得て、市販品でもあ
る。ビス(クロロメシチル)フルオロボランとビス(ジ
クロロメシチル)フルオロボランは、ブロモクロロメシ
チレンから同様にして得られる。ジフェニルイソプロポ
キシボランとジ−o−トリルイソプロポキシボランは、
例えば、2当量の適当なグリニャー試薬をトリイソプロ
ポキシボランに添加することにより合成できる(参照:
Cole他,Organometallics,199
2,11,652)。相当するジアリールブロモボラン
は、例えば、Haubold他,J.Organome
t.Chem.1986,315,1の方法により製造
され得る。フェニルジフルオロボランは、例えば、四フ
ッ化チタンとのフェニルジブロモボランの反応により製
造され得る(参照:Nahm他,J.Organome
t.Chem.1972,35,9)。1,4−ビス
(ジフルオロボリル)ベンゼンと1,4−ビス(ジブロ
モボリル)ベンゼンも、Nielson他,J.Ame
r.Chem.Soc.1957,79,3081に記
載されている方法により製造され得る。必要とされるア
リールハライドは、市販品であるか又は当業者に周知で
当技術で常用の方法により製造され得るのいずれであ
る。
【0054】塩素化した芳香基を持つボランは、例えば
ボランの塩素化によっても取得でき、例えば下記の反応
【化71】 〔式中、Mesはメシチル基を表し、NCSはN−クロ
ロコハク酸イミドを表し、p−TsOHはトルエンスル
ホン酸を表しそしてnは1または2を表す。〕の通りで
ある。他の塩素化剤、例えば塩素ガスも使用できる。
【0055】式Iの好ましい化合物は式中、nとoの両
方が0を表す化合物である。式Iの他の好ましい化合物
は、式中、mが1を表す化合物である。式中、R1 、R
2a、R3 とR4 が同一である式Iの化合物も注目に価す
る。
【0056】式中、R1 、R2a、R2 、R3 、R4 、R
14とR15が互いに独立して2−、2,6−又は2,4,
6−置換フェニル基を表すか又はナフチル基又はアント
ラシル基を表す式Iの化合物も特に好ましい。
【0057】式中、R1 、R2a、R2 、R3 、R4 、R
14とR15が炭素原子数1ないし6のアルキル基、ハロゲ
ン原子、R6 O基又はトリフルオロメチル基で置換され
ている、フェニル基、1−ナフチル基、1−アントラシ
ル基又は9−アントラシル基を表す式Iの化合物は有利
である。
【0058】式中、R1 はナフチル基、2−(炭素原子
数1ないし6のアルキル)ナフチル−1−イル基、1−
アントラシル基、9−アントラシル基又はフェロセニル
基を表す式Iの化合物も有利である。
【0059】式中、Xは未置換の又はOR6 、NR8
9 、SiR111213、BR1415又はハロゲン原子に
より置換された炭素原子数1ないし18のアルキレン基
を表すか、又は式中、Xは一つ又はそれより多い基:−
O−により中断されている炭素原子数1ないし20のア
ルキレン基を表すか、又はXはフェニレン基、ビフェニ
レン基、o−,m−又はp−ターフェニレン基、ナフチ
レン基、フェナントリレン基又はフェロセニレン基を表
し、そして上記のフェニレン基、ビフェニレン基、o
−,m−又はp−ターフェニレン基、ナフチレン基、フ
ェナントリレン基又はフェロセニレン基は未置換である
か又は炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6 、N
8 9 、C(O)OR6 、C(O)NR8 9 、C
(O)R10、SiR111213、BR1415又はハロゲ
ン原子により置換されているか;又はXは、式中、Y
は、−(CH2 r −、−C(O)−、−NR18−、−
O−、−S(O)p −、−CR1920−、
【化72】 を表す式IIの基を表す式Iの化合物も有利である。
【0060】式Iの他の好ましい化合物は、式中、nと
oの両方は0を表し;mは数1を表し;R1 、R2a、R
2 、R3 とR4 は、炭素原子数1ないし6のアルキル基
及び/又はハロゲン原子、特に塩素原子で置換されたフ
ェニル基を表し;R5 は炭素原子数1ないし12のアル
キル基、(炭素原子数1ないし4のアルキル)3 Si−
CH2 −又はフェニル基を表し;Xは未置換のフェニレ
ン基、ハロゲン原子で置換された、特にフッ素原子で置
換された、フェニレン基、ビフェニレン基、o−又はp
−ターフェニレン基、ナフチレン基、フェナントリレン
基、フェロセニレン基又は式II(式中、Yは−C(O)
−又は
【化73】 の基を表す)を表し;sは2を表し;そしてZはテトラ
アルキルアンモニウムカチオン、シアニン染料カチオン
又はチオキサントンカチオンを表す式Iの化合物であ
る。
【0061】先行技術では、ボレートは、光開始剤とし
ての共開始剤化合物又は電子受容化合物のそれぞれ例え
ば染料と遷移金属錯塩と組み合わせて使用されている。
今や、驚くべきことに、ポリボランを共開始剤又は電子
供与体、例えばボレートと組み合わせても優れた光開始
剤としての性能を持つことが見出された。
【0062】従って、本発明は、 A)少なくとも1種の式VI
【化74】 〔式中、n' は0ないし50の数を表し:R1'、R2'、
3'及びR4'はフェニル基又は他の芳香族炭化水素基を
表し、そしてそれらの基は未置換であるか、又は未置換
の又はハロゲン原子、OR6'−及び/又はNR8'R9'で
置換された炭素原子数1ないし6のアルキル基;O
6'、S(O)p'7'、OS(O)2 7'、NR8'
9'、C(O)OR6'、C(O)NR8'R9'、C(O)
10' 、SiR11' R12' R13' 、BR14' R15' 、ハ
ロゲン原子及び/又はP(O)q'16' R17' により置
換されており;R1'、R2'、R3'及びR4'の少なくとも
一つはホウ素原子への結合のオルト位が置換されたフェ
ニル基であるか、又はホウ素原子へのオルト位が立体障
害されている他の芳香族炭化水素基であり;p' は0な
いし2の数を表し;R6'とR7'は未置換であるか又はC
OOR7a、OH、炭素原子数1ないし12のアルコキシ
基、CN又はハロゲン原子で置換された炭素原子数1な
いし12のアルキル基;フェニル基又はフェニル−炭素
原子数1ないし6のアルキル基であって、上記のフェニ
ル基又はフェニル−炭素原子数1ないし6のアルキル基
は未置換であるか、又は1ないし5回、炭素原子数1な
いし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアルコ
キシ基又はハロゲン原子で置換されており;R7aは炭素
原子数1ないし12のアルキル基を表し;R8'、R9'、
10' 、R11' 、R12' 、R13' 、R14' とR15' は互
いに独立してR6'と同じに定義されるか又は炭素原子数
3ないし12のシクロアルキル基を表すか、又はR8'と
9'は、それらが結合しているN原子と一緒になって、
追加してO又はS原子を含有してもよい5−又は6−員
環を形成し、又はR14' とR15' はそれらが結合してい
るホウ素原子と一緒になって5−又は6−員環を形成
し;R16' とR17' は互いに独立してR10' と同じに定
義され;q' は0又は1を表し;そしてX' は、未置換
であるか又はOR6'、S(O)p'7'、OS(O)2
7'、NR8'R9'、C(O)OR6'、C(O)NR8'
9'、C(O)R10' 、SiR11'R12' R13' 、BR
14' R15' 、ハロゲン原子又はP(O)q'16' R17'
により置換された炭素原子数1ないし20のアルキレン
基を表すか、又はX' は1個又はより多くの−O−、−
S(O)p'−又は−NR18' −により中断されている炭
素原子数1ないし20のアルキレン基を表すか、又は
X' は炭素原子数3ないし12のシクロアルキレン基又
は炭素原子数2ないし8のアルケニレン基を表しそして
それらの基は未置換であるか又はOR6'、S(O)p'
7'、OS(O)2 7'、NR8'R9'、C(O)OR6'、
C(O)NR8'R9'、C(O)R10' 、SiR11'
12' R13' 、BR14' R15' 、ハロゲン原子又はP
(O)q'16' R17' により置換されており、又はそれ
らの基は1個又はそれより多い基:−O−、−S(O)
p'−又は−NR18' −により中断されているか、又は
X’は未置換であるか又は炭素原子数1ないし6のアル
キル基、OR6'、S(O)p'7'、OS(O)2 7'、
NR8'R9'、C(O)OR6'、C(O)NR8'R9'、C
(O)R10' 、SiR11' R12' R13' 、BR14'
15' 、ハロゲン原子又はP(O)q'16' R17' によ
り置換された2価の芳香族炭化水素基を表し、又はX'
は式VII 又はVIII
【化75】 〔式中、Y' は、−(CH2 r'−、−C(O)−、−
NR18' −、−O−、−S(O)p'−、−CR19'
20' −、
【化76】 を表し;r' は1,2又は3を表し;s' は2又は3を
表し;R18' はR6'と同じに定義されるか又は水素原子
を表し;R19' とR20' は炭素原子数1ないし6のアル
キル基又はフェニル基を表すか、又はR19' とR20' は
それらが結合している炭素原子と一緒になって5−又は
6−員環を形成し;A' とQ' は互いに独立して直接結
合、−(CH2 r'−、−CH=CH−、−C(O)
−、−NR18' −、−S(O)p'−、−CR19' R20'
−、
【化77】 を表すか、又はR1'、R2'、R3'、R4'又はX' は式
(IX)又は(X)
【化78】 (式中、G' は−(CH2 t'−、−CHCH−、−C
(O)−、−NR18’−、−O−、−S(O)p'−、−
CR19’R20’−、
【化79】 を表し;t' は0,1又は2を表す)の基を形成するた
めに橋を形成し;式(VII) 、(VIII)、(IX)と(X) の基
は、未置換であるか又は芳香環がOR6'、S(O)p'
7'、OS(O)2 7'、NR8'R9'、C(O)OR6'、
C(O)NR8'R9'、C(O)R10' 、SiR11'
12' R13' 、BR14' R15' 又はハロゲン原子により
置換されておりそしてその際追加のフェニル環が式(VI
I) 、(VIII)、(IX)と(X) のフェニル環に縮合していて
もよい。〕により表されるボラン、及び B)少なくとも1種の電子供与化合物からなる光開始剤
を追加して提供する。
【0063】本発明は、成分B)として、少なくとも1
種の式Iにより表される化合物及び/又は少なくとも1
種の式XI
【化80】 〔式中、Ra 、Rb 、Rc とRd は互いに独立して炭素
原子数1ないし12のアルキル基、トリメチルシリルメ
チル基、フェニル基、他の芳香族炭化水素、炭素原子数
1ないし6のアルキル−フェニル基、アリル基、フェニ
ル−炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数2
ないし8のアルケニル基、炭素原子数2ないし8のアル
キニル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基
又は飽和又は不飽和の複素環基を表し、そして上記のフ
ェニル基、他の芳香族炭化水素、フェニル−炭素原子数
1ないし6のアルキル基及び飽和又は不飽和の複素環基
は未置換であるか、又は未置換の又はハロゲン原子、O
6 −及び/又はNR8 9で置換された炭素原子数1
ないし6のアルキル基;OR6 、S(O)p 7 、OS
(O)2 7 、NR8 9 、C(O)OR6 、C(O)
NR8 9 、C(O)R10、SiR111213、BR14
15、P(O)q 1617又はハロゲン原子により置換
されており;pは0、1又は2を表し;qは0又は1を
表し;R6 とR7 は未置換であるか又はCOOR7a、O
H、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基又はハロゲ
ン原子で置換された炭素原子数1ないし12のアルキル
基;未置換であるか又は1ないし5個の、炭素原子数1
ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアル
コキシ基又はハロゲン原子で置換されたフェニル基;又
は未置換であるか又は1ないし5個の、炭素原子数1な
いし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアルコ
キシ基又はハロゲン原子で置換されたフェニル−炭素原
子数1ないし6のアルキル基を表し;R7aは炭素原子数
1ないし12のアルキル基を表し;R8 、R9 、R10
11、R12、R13、R14とR15は互いに独立してR6
同じに定義されるか又は炭素原子数3ないし12のシク
ロアルキル基を表すか、又はR8 とR9 は、それらが結
合しているN原子と一緒になって、追加してO又はS原
子を含有してもよい5−又は6−員環を形成し、又はR
14とR15はそれらが結合しているB原子と一緒になって
5−又は6−員環を形成し;R16とR17は互いに独立し
てR6 と同じに定義されるか又は炭素原子数3ないし1
2のシクロアルキル基を表し;そしてEは陽イオンを形
成することができる基、特にアルカリ金属、アンモニウ
ム、テトラアルキルアンモニウム、ホスホニウム又はス
ルホニウムの基を表す。〕で表される化合物を含有する
光開始剤を追加して提供する。
【0064】芳香族炭化水素、炭素原子数1ないし12
のアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキ
ル基、炭素原子数2ないし8のアルケニル基及びフェニ
ル−炭素原子数1ないし6のアルキル基、R6 ないしR
17の定義は上述の通りである。炭素原子数1ないし6の
アルキル−フェニル基は、1ないし4回、例えば1ない
し3回、特に1回、炭素原子数1ないし6のアルキル基
により置換されたフェニル基である。炭素原子数1ない
し6のアルキル基は、炭素原子数1ないし12のアルキ
ル基について上で定義した中の相当する炭素原子数のア
ルキル基の定義である。
【0065】炭素原子数2ないし8のアルキニル基は特
にエチニル基である。陽イオンを形成するラジカルとし
てのEは、Zについて上述した定義のいずれか一つを持
つ。
【0066】本発明に従って使用される共開始剤は、
(式Iの新規のボレートと組み合わせた)電子受容体又
は(式VIのポリボランと組み合わせた)電子供与体であ
る。斯くして、本明細書中では、述語「共開始剤」は、
例えばチオキサントンのような増感剤、アミン、チオー
ル、等々のような反応促進剤又は染料を言及しているも
のとする。適当な電子供与化合物は、ボレート例えば式
IとXIの化合物であってトリフェニル=ブチルボレート
のようなもの、チオール類、アミン類、例えばトリエタ
ノールアミン、N−フェニルグリシン又は(2,5−ジ
メチル)−1−チア−3,4−ジアゾール、有機スズ化
合物例えばベンジルトリメチルスタナン、ホスフィン類
とアルシン類例えばトリフェニルホスフィン又はトリフ
ェニルアルシン(参照:特開平(JP−A)6−263
809);スルフィネート類例えばp−トルエンスルフ
ィン酸ナトリウム、又はカルボキシレート、例えばアス
コルビン酸。この種の共開始剤は例えば、Chemis
try & Technologyof UV & E
B Formulation for Coating
s,Inks & Paints,Vol.3,344
−348(London,1991)に記載されてい
る。
【0067】更に別の共開始剤又は電子受容化合物例え
ば染料を、上述の光開始剤に添加することは可能であ
る。従って、本発明は成分A)とB)に加えて少なくと
も1種の共開始剤又は電子受容化合物(C)を含有する
光開始剤を追加して提供する。
【0068】上述したように、式Iの新規のポリボレー
トはそれ自体光開始剤として使用され得る。しかしなが
ら、それらを光開始剤として、共開始剤又は電子受容化
合物と組み合わせて使用することも可能である。従っ
て、本発明は、少なくとも1種の請求項1に記載の式I
の化合物と少なくとも1種の光開始剤又は電子受容化合
物からなる光開始剤に関する。適当な電子受容化合物の
例は、遷移金属錯塩化合物又は染料である。適当な遷移
金属錯塩化合物は、例えば、米国特許第4,954,4
14号に記載されていて、その例はビス(2,2′−ビ
ピリジン)(4,4′−ジメチル−2,2′−ビピリジ
ン)ルテニウム、トリス(4,4′−ジメチル−2,
2′−ビピリジン)ルテニウム、トリス(4,4′−ジ
メチル−2,2′−ビピリジン)鉄、トリス(2,
2′,2″−ターピリジン)ルテニウム、トリス(2,
2′−ビピリジン)ルテニウム及びビス(2,2′−ビ
ピリジン)(5−クロロ−1,10−フェナントロリ
ン)ルテニウムである。共開始剤(電子受容化合物)と
して添加できる適当な染料の例は、例えば米国特許第
5,151,520号に記載されている。それらは、例
示すると、マラカイトグリーンのようなトリアリールメ
タン類、インドリン類、メチレンブルーのようなチアジ
ン類、キサントン類、チオキサントン類、オキサジン
類、アクリジン類又はフェナジン類例えばサフラニンで
ある。特に適当な染料は、マラカイトグリーン、メチレ
ンブルー、サフラニンO、式
【化81】 (式中、Rはアルキル基又はアリール基を表しそして
R' は水素原子、アルキル基又はアリール基を表す)の
ローダミン、例えばローダミンB、ローダミン6G又は
ヴィオラミンR、そしてスルホローダミンB又はスルホ
ローダミンGである。
【0069】他の適当な染料はフルオレノンであって、
例えばNeckers他、J.Polym.Sci.,
Part A,Poly.Chem,1995,33,
1691−1703に記載されている。
【化82】 は特に興味がある。
【0070】他の適当な染料の例は、式
【化83】 (式中、R=アルキル基であり;n=0,1,2,3又
は4でありそしてY1 =CH=CH、N−CH3 、C
(CH3 2 、O、S又はSeである。)のシアニン類
である。好ましいのは、上記式中、Y1 がC(CH3
2 又はSであるシアニン類である。
【0071】下記の染料化合物:
【化84】 (式中、DはP、N又はSを表しそしてRはアルキル基
又はアリール基を表す。)も、共開始剤として適当であ
る。式中、DR3 がN(CH3 3 、N(C2 5 3
又はP(C6 5 3 を表す上式の化合物は好ましい。
【0072】例えば、
【化85】 〔例えば、Yaguci他、J.Polym.Sci.
Part A:Polymer Chem.1992,
30,1987とPolymer 1993,34
(6),1130に記載されている。〕のような化合
物、又は
【化86】 〔R' =未置換の又は置換されたベンジル基又はフェナ
シル(特開平(JP−A)7−70221に記載されて
いる)〕のような化合物も適当である。上述のピリジニ
ウム化合物は、芳香ピリジニウム環中でも置換されてい
てもよい。
【0073】他の適当な染料は、例えば、米国特許第
4,902,604号に見出すことができる。これらは
アズレン染料である。新規化合物のための共開始剤とし
て特に有利なのは、この特許の第10欄と11欄の表に
掲記した1−18の化合物である。他の適当な染料は、
メロシアニン染料であって、米国特許第4,950,5
81号、第6欄20行ないし第9欄57行に記載されて
いる。
【0074】新規化合物と光開始剤のための共開始剤と
して、クマリン化合物を使用することが可能である。こ
れらの化合物の例は、米国特許第4,950,581号
第11欄20行ないし第12欄42行に記載されてい
る。
【0075】他の適当な共開始剤は、例えば米国特許第
4,950,581号第12欄44行ないし第13欄1
5行に記載されているキサントン類とチオキサントン類
である。
【0076】アニオン染料も共開始剤と電子受容化合物
として使用できる。例えば、ローズベンガル、エオシン
又はフルオレセインも適当である。例えばトリアリール
メタン類又はアゾ類からの他の適当な染料は、米国特許
第5,143,818号に見出される。例示すると、エ
チルオレンジ(Chem.Abst.Reg.No.6
2758−12−7)、ブリリアントブルーG(Che
m.Abst.Reg.No.6104−58−1)、
ブリリアントブルーR(Chem.Abst.Reg.
No.6104−59−2)、リスアミングリーンB
(Chem.Abst.Reg.No.3087−16
−9)又はパテントブルーVF(Chem.Abst.
Reg.No.129−17−9)である。
【0077】本発明に従うと、式Iの化合物はエチレン
性不飽和化合物とそのような化合物を含有する混合物の
光重合のための光開始剤として使用できる。この使用と
もう一つの光開始剤及び/又は他の添加剤と組み合わせ
ても実施できる。
【0078】従って、本発明は、(a) 少なくとも1種の
エチレン性不飽和光重合性化合物及び(b) 少なくとも1
種の式Iにより表される化合物からなる組成物にも追加
して関していて、この組成物は成分(a) と(b) に加え
て、他の光開始剤及び/又は他の添加剤を含有すること
が可能である。
【0079】更に、本発明は、成分(a) と(b) に加えて
少なくとも1種の式XI
【化87】 〔式中、Ra 、Rb 、Rc とRd は互いに独立して炭素
原子数1ないし12のアルキル基、トリメチルシリルメ
チル基、フェニル基、他の芳香族炭化水素、炭素原子数
1ないし6のアルキル−フェニル基、アリル基、フェニ
ル−炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数2
ないし8のアルケニル基、炭素原子数2ないし8のアル
キニル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基
又は飽和又は不飽和の複素環基を表し、そして上記のフ
ェニル基、他の芳香族炭化水素、フェニル−炭素原子数
1ないし6のアルキル基及び飽和又は不飽和の複素環基
は未置換であるか、又は未置換の又はハロゲン原子、O
6 −及び/又はNR8 9で置換された炭素原子数1
ないし6のアルキル基;OR6 、S(O)p 7 、OS
(O)2 7 、NR8 9 、C(O)OR6 、C(O)
NR8 9 、C(O)R10、SiR111213、BR14
15、P(O)q 1617又はハロゲン原子により置換
されており;pは0、1又は2を表し;qは0又は1を
表し;R6 とR7 は未置換であるか又はCOOR7a、O
H、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基又はハロゲ
ン原子で置換された炭素原子数1ないし12のアルキル
基;未置換であるか又は1ないし5個の、炭素原子数1
ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアル
コキシ基又はハロゲン原子で置換されたフェニル基;又
は未置換であるか又は1ないし5個の、炭素原子数1な
いし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアルコ
キシ基又はハロゲン原子で置換されたフェニル−炭素原
子数1ないし6のアルキル基を表し;R7aは炭素原子数
1ないし12のアルキル基を表し;R8 、R9 、R10
11、R12、R13、R14とR15は互いに独立してR6
同じに定義されるか又は炭素原子数3ないし12のシク
ロアルキル基を表すか、又はR8 とR9 は、それらが結
合しているN原子と一緒になって、追加してO又はS原
子を含有してもよい5−又は6−員環を形成し、又はR
14とR15はそれらが結合しているB原子と一緒になって
5−又は6−員環を形成し;R16とR17は互いに独立し
てR6 と同じに定義されるか又は炭素原子数3ないし1
2のシクロアルキル基を表し;そしてEは陽イオンを形
成することができる基、特にアルカリ金属、アンモニウ
ム、テトラアルキルアンモニウム、ホスホニウム又はス
ルホニウムの基を表す。〕により表される化合物を含有
する組成物を提供する。
【0080】上述したように、新規ボレート化合物を共
開始剤、例えば特に増感剤(=エネルギー移動化合物)
と組み合わせることは有利である。本明細書では、追加
して特に、2種以上の異なる共開始剤又は増感剤との組
み合わせ、例えば新規ボレート化合物のオニウム塩とチ
オキサントン類又はクマリン類又は染料との混合物は非
常に有効である。これらの混合物中の好ましいオニウム
塩は、ジフェニルヨードニウム=ヘキサフルオロホスフ
ァート、(p−オクチルオキシフェニル)(フェニル)
ヨードニウム=ヘキサフルオロホスファート、又はこれ
らの化合物の該当する他のアニオン、例えばハライド
類:そしてスルホニウム塩も、例えばトリアリールスル
ホニウム塩〔Cyracure(登録商標)UVI 6
990:Cyracure(登録商標)UVI−697
4(Union Carbideから);Degacu
re(登録商標)KI 85(Degusaから)又は
SP−150とSP−170(Asashi Denk
aから)である。例えば、下記のものが好ましい:新規
ボレート化合物のジフェニルヨードニウム=ヘキサフル
オロホスファートとイソプロピルチオキサントンとの混
合物、新規ボレート化合物の(p−オクチルオキシフェ
ニル)(フェニル)ヨードニウム=ヘキサフルオロホス
ファートとイソプロピルチオキサントンとの混合物、及
び新規ボレートの
【化88】 (式中、Phenyl=フェニル)(=Cyracur
e(登録商標)UVI−6974)とイソプロピルチオ
キサントンとの混合物。しかし、α−アミノケトン型の
他の光開始剤を更に、上述の混合物に添加することは、
特に有利である。例えば、新規ボレートのオニウム塩と
チオキサントン類又は染料とα−アミノケトンとの混合
物は高い効果がある。好ましい例は、新規ボレート化合
物のジフェニルヨードニウム=ヘキサフルオロホスファ
ートもしくは(p−オクチルオキシフェニル)(フェニ
ル)ヨードニウム=ヘキサフルオロホスファート、イソ
プロピルチオキサントン及び(4−メチルチオベンゾイ
ル)メチル−1−モルホリノ−エタンとの混合物であ
る。
【0081】従って、本発明は、成分(a) と(b) に加え
て少なくとも中性、アニオン又はカチオン染料又はチオ
キサントン化合物及びオニウム化合物を含有する組成物
も提供する。
【0082】本発明は、成分(a) と(b) に加えて少なく
とも中性、アニオン又はカチオン染料又はチオキサント
ン化合物及びオニウム化合物及びラジカル光開始剤、特
にα−アミノケトン化合物を含有する組成物も追加して
提供する。
【0083】不飽和化合物は、1個以上のオレフィン性
二重結合を含有してよい。それらは(モノマー性の)低
分子量の又は(オリゴマー性の)高分子量である。二重
結合を含有するモノマーの例は、アクリル酸又はメタク
リル酸のアルキルエステル又はヒドロキシアルキルエス
テルであって、例えばアクリル酸のメチル−、エチル
−、ブチル−、2−エチルヘキシル−と2−ヒドロキシ
エチル−エステル、アクリル酸イソボルニル、メタクリ
ル酸メチル及びメタクリル酸エチルである。シリコーン
アクリレートも有利である。他の例は、アクリロニトリ
ル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−置換(メ
タ)アクリルアミド、酢酸ビニルのようなビニルエステ
ル、イソブチルビニルエーテルのようなビニルエーテル
類、スチレン、アルキル−とハロ−スチレン、N−ビニ
ルピロリドン、塩化ビニルと塩化ビニリデンである。
【0084】2個以上の二重結合を持つモノマーの例
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコールとビス
フェノールAのジアクリレート類、及び、4,4′−ビ
ス(2−アクリルオキシエトキシ)ジフェニルプロパ
ン、トリメチロールプロパン=トリアクリレート、ペン
タエリトリトール=トリアクリレートもしくはテトラア
クリレート、アクリル酸ビニル、ジビニルベンゼン、コ
ハク酸ジビニル、フタル酸ジアリル、リン酸トリアリ
ル、トリアリル=イソシアヌラート又はトリス(2−ア
クリルオキシエチル)イソシアヌラートである。
【0085】比較的高い分子量(オリゴマー)の多不飽
和化合物の例は、アクリリサイズした(acrylisized) エ
ポキシ樹脂、アクリリサイズしたポリエステル、ビニル
エーテル又はエポキシ基、そしてポリウレタンとポリエ
ーテルも含むポリエステルである。不飽和オリゴマーの
別の例は、不飽和ポリエステル樹脂であって、それらは
通常はマレイン酸、フタル酸と1種以上のジオールから
製造され、そして約500ないし3000の分子量を持
つ。更に追加して、ビニルエーテルモノマーとオリゴマ
ー、そしてポリエステル、ポリウレタン、ポリエーテ
ル、ポリビニルエーテル及びエポキシドの主鎖を持つマ
レエートを末端基とするオリゴマーも使用することも可
能である。特に適しているのは、ビニルエーテル基を持
つオリゴマーの、そしてWO90/01512に記述さ
れているポリマーの組み合わせである。しかしながら、
ビニルエーテルとマレイン酸官能性モノマーとのコポリ
マーも適当である。この種類の不飽和オリゴマーもプレ
ポリマーとして引用され得る。
【0086】特に適している例は、エチレン性不飽和カ
ルボン酸とポリオール又はポリエポキシドのエステル、
及び不飽和基を主鎖又は側鎖基中に含むポリマー、例え
ば不飽和ポリエステル;ポリアミド及びポリウレタン及
びそれらのコポリマー、アルキド樹脂、ボリブタジエン
とブタジエンコポリマー、ポリイソプレンとイソプレン
コポリマー、側鎖中に(メタ)アクリル基を含むポリマ
ーとコポリマー、並びにそのようなポリマーの1種以上
の混合物である。
【0087】不飽和カルボン酸の例は、アクリル酸、メ
タクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、桂皮酸、及び不
飽和脂肪酸例えばリノレン酸又はオレイン酸である。ア
クリル酸とメタクリル酸が好ましい。
【0088】適当なポリオールは、芳香族そして、特
に、脂肪族そして環式脂肪族ポリオールである。芳香族
ポリオールの例は、ハイドロキノン、4,4′−ジヒド
ロキシビフェニル、2,2−ジ(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、及びノボラックとレゾール類である。ポ
リエポキシドの例は、上述のポリオール、特に芳香族ポ
リオールとエピクロルヒドリンを基礎にするものであ
る。他の適当なポリオールはポリマー鎖と側鎖中にヒド
ロキシル基を含むポリマーとコポリマーであって、その
例はポリビニルアルコールとそのコポリマー又はポリヒ
ドロキシアルキルメタクリレート又はそのコポリマーで
ある。別の例はヒドロキシル基を末端基として持つオリ
ゴエステルである。
【0089】脂肪族と環式脂肪族ポリオールの例は、好
ましくは炭素原子数2ないし12のアルキレンジオー
ル、例えばエチレングリコール、1,2−又は1,3−
プロパンジオール、1,2−、1,3−又は1,4−ブ
タンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、
オクタンジオール、ドデカンジオール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、好ましくは200な
いし1500の分子量を持つポリエチレングリコール、
1,3−シクロペンタンジオール、1,2−、1,3−
又は1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−ジヒド
ロキシメチルシクロヘキサン、グリセリン、トリス(β
−ヒドロキシルエチル)アミン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、
ジペンタエリトリトール及びソルビトールである。
【0090】ポリオールは、1種又は異なる種類の不飽
和カルボン酸で、部分的に又は完全にエステルされてい
てよく、そして部分的エステルでは遊離のヒドロキシル
基は、例えばエーテル化又は他のカルボン酸によるエス
テル化により変形されてもよい。
【0091】エステルの例を下記する:トリメチロール
プロパン=トリアクリレート、トリメチロールエタン=
トリアクリレート、トリメチロールプロパン=トリメタ
クリレート、トリメチロールエタン=トリメタクリレー
ト、テトラメチレングリコール=ジメタクリレート、ト
リエチレングリコール=ジメタクリレート、テトラエチ
レングリコール=ジアクリレート、ペンタエリトリトー
ル=ジアクリレート、ペンタエリトリトール=トリアク
リレート、ペンタエリトリトール=テトラアクリレー
ト、ジペンタエリトリトール=ジアクリレート、ジペン
タエリトリトール=トリアクリレート、ジペンタエリト
リトール=テトラアクリレート、ジペンタエリトリトー
ル=ペンタアクリレート、ジペンタエリトリトール=ヘ
キサアクリレート、トリペンタエリトリトール=オクタ
アクリレート、ペンタエリトリトール=ジメタクリレー
ト、ペンタエリトリトール=トリメタクリレート、ジペ
ンタエリトリトール=ジメタクリレート、ジペンタエリ
トリトール=テトラメタクリレート、トリペンタエリト
リトール=オクタメタクリレート、ペンタエリトリトー
ル=ジイタコナート、ジペンタエリトリトール=トリス
イタコナート、ジペンタエリトリトール=ペンタイタコ
ナート、ジペンタエリトリトール=ヘキサイタコナー
ト、エチレングリコール=ジアクリレート、1,3−ブ
タンジオール=ジアクリレート、1,3−ブタンジオー
ル=ジメタクリレート、1,4−ブタンジオール=ジイ
タコナート、ソルビトール=トリアクリレート、ソルビ
トール=テトラアクリレート、変形ペンタエリトリトー
ル=トリアクリレート、ソルビトール=テトラ−メタク
リレート、ソルビトール=ペンタアクリレート、ソルビ
トール=ヘキサアクリレート、オリゴエステル=アクリ
レートとオリゴエステル=メタクリレート、グリセリン
=ジアクリレートとグリセリン=トリアクリレート、
1,4−シクロヘキサン=ジアクリレート、分子量20
0ないし1500のポリエチレングリコールのビスアク
リレートとビスメタクリレート、又はそれらの混合物。
【0092】同種又は異種の、不飽和カルボン酸の、好
ましくは2ないし6個、特に2ないし4個のアミノ基を
持つ芳香族、脂環式及び脂肪族ポリアミンとのアミド
も、成分(a)として適当である。そのようなポリアミ
ンの例は、エチレンジアミン、1,2−又は1,3−プ
ロピレンジアミン、1,2−、1,3−又は1,4−ブ
チレンジアミン、1,5−ペンチレンジアミン、1,6
−ヘキシレンジアミン、オクチレンジアミン、ドデシレ
ンジアミン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、イソホ
ロンジアミン、.フェニレンジアミン、ビスフェニレン
ジアミン、ジ−β−アミノエチルエーテル、ジエチレン
トリアミン、トリエチレントリアミン、ジ(β−アミノ
エトキシ)−又はジ(β−アミノプロポキシ)エタンで
ある。他の適当なポリアミンは、好ましくは側鎖中に追
加のアミノ基を持つポリマー又はコポリマー、そして末
端にアミノを持つオリゴアミノ基である。そのような不
飽和アミドの例は、メチレンビスアクリルアミド、1,
6−ヘキサメチレンビスアクリルアミド、ジエチレント
リアミントリスメタクリルアミド、ビス(メタクリルア
ミドプロポキシ)エタン、β−メタクリルアミドエチル
=メタクリレート及びN−[(β−ヒドロキシエトキ
シ)エチル]アクリルアミドである。
【0093】適当な不飽和ポリエステルとポリアミド
は、例えば、マレイン酸からそしてジオール又はポリア
ミンから誘導される。マレイン酸の或るものは他のジカ
ルボン酸と置き換えできる。それらは、エチレン性不飽
和コモノマー、例えばスチレンと一緒に使用できる。ポ
リエステルとポリアミドは、ジカルボン酸からそしてエ
チレン性不飽和ジオールとジアミンから、特に例えば炭
素原子数6ないし20の比較的長い鎖のそれらから、誘
導されてもよい。ポリウレタンの例は、飽和のジイソシ
アナートと不飽和のジオール、又は不飽和のジイソシア
ナートと飽和のジオールからなる。
【0094】ポリブタジエンとポリイソプレン、そして
それらのコポリマーは知られている。適当なコモノマー
は、エチレン、プロペン、ブテンとヘキセン、(メタ)
アクリレート、アクリロニトリル、スチレン又は塩化ビ
ニルである。側鎖中に(メタ)アクリレートのあるポリ
マーは、同様に知られている。それらは、例えば、ノボ
ラックに基づくエポキシ樹脂の(メタ)アクリル酸との
反応生成物であってもよいか、又は、ビニルアルコール
のホモポリマー又はコポリマー又は(メタ)アクリル酸
でエステル化したそれらのヒドロキシアルキル誘導体で
あってもよいか、又はヒドロキシアルキル=(メタ)ア
クリレートでエステル化された(メタ)アクリレートの
ホモポリマーとコポリマーであってもよい。
【0095】光重合性化合物は、単独で又は所望の混合
物で使用されてよい。ポリオール=(メタ)アクリレー
トの混合物を使用するのが好ましい。
【0096】結合剤も新規の組成物に添加することがで
き、そしてこれは光重合性化合物が液状又は粘稠性物質
である場合に特に便利である。結合剤の量は、例えば、
全ての固形分の重量に関して、5−95%、好ましくは
10−90%そして特に40−90%であってよい。結
合剤の選択は、適用分野とこの分野のために要求される
性質、例えば水系又は有機溶媒系中の展開のための容量
(capacity for developement) 、基材に対する接着性そ
して酸素に対する感度に依存して選択される。
【0097】適当な結合剤の例は、約5000ないし2
000000、好ましくは10000ないし10000
00の分子量を持つポリマーである。その例を下記す
る:アクリレートとメタクリレートのホモ−又はコポリ
マー、例えばメチルメタクリレート/エチルアクリレー
ト/メタクリル酸のコポリマー、ポリ(アルキルメタク
リレート)、ポリ(アルキルアクリレート);酢酸セル
ロース、セルロース=アセトブチラート、メチルセルロ
ース、エチルセルロースのようなセルロースエステルと
セルロースエーテル;ポリビニルブチラール;ポリビニ
ルホルマール;環化ゴム;ポリエチレンオキシド、ポリ
プロピレンオキシドとポリテトラヒドロフランのような
ポリエーテル;ポリスチレン;ポリカーボナート;ポリ
ウレタン;塩素化ポリオレフィン;ポリ塩化ビニル;塩
化ビニル/塩化ビニリデン−コポリマー;アクリロニト
リル、メチルメタクリレートと酢酸ビニルとの塩化ビニ
リデンのコポリマー;ポリ酢酸ビニル;コポリ(エチレ
ン−酢酸ビニル);ポリカプロラクタムとポリ(ヘキサ
メチレンアジパミド)のようなポリマー;及びポリ(エ
チレングリコールテレフタラート)とポリ(ヘキサメチ
レングリコール=スクシナート)のようなポリエステ
ル。
【0098】不飽和化合物は、非光重合性、フィルム形
成性成分との混合物としても使用できる。これらは例え
ば物理的乾燥ポリマー(physically drying polymer) 例
えばニトロセルロース又はセルロース=アセトブチラー
ト又は有機溶媒中のそれらの溶液であってもよい。しか
しながら、それらは化学的に及び/又は熱的に硬化性
(熱硬化性)樹脂であってもよく、それらの例はポリイ
ソシアナート、ポリエポキシドとメラミン樹脂である。
同時に熱硬化性の樹脂を使用することは、ハイブリドシ
ステムとして知られているシステム中で使用するのには
重要であり、そしてそのシステムは初めの段階で光重合
されそして次に2番目の段階で熱後処理により架橋され
る。
【0099】本発明は、成分(a) と(b) に加えて少なく
とも1種の電子受容体(c) 、例えば染料又は紫外線吸収
剤を含有する組成物を追加して提供する。適当な染料
(c) は上述されている。他の適当な例は、ベンゾオキサ
ンテン、ベンゾチオキサンテン、ピロニン又はポルフィ
リン染料である。
【0100】電子受容体として適している紫外線吸収剤
の例は、チオキサントン誘導体、クマリン類、ベンゾフ
ェノン、ベンゾフェノン誘導体又はヘキサアリールビス
イミダゾール(HABI)の誘導体である。適当なヘキ
サアリールビスイミダゾール(HABI)の誘導体は、
米国特許第3,784,557号、第4,252,88
7号、第4,311,783号、第4,459,349
号,第4,410,621号と第4,622,286号
に記載されている。特に有利なのは、2,2'−ビス
(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ
フェニル−1,1’−ビスイミダゾールのような2−o
−クロロフェニル−置換誘導体である。この明細書で適
している他の適当な紫外線吸収剤は、例えば多環式芳香
族炭化水素、例えばアントラセン又はピレン;そして欧
州特許公開公報(EP−A−)第137452号、西独
特許公開公報(DE−A−)第2718254と西独特
許公開公報(DE−A−)第2243621号に記載さ
れているトリアジン類である。更に別の適当なトリアジ
ン類は、米国特許第4,950,581号、第14欄6
0行ないし第18欄44行に記載されている。特別に有
利なのは、トリハロメチルトリアジン、例えば2,4−
ビス(トリクロロメチル)−6−(4−スチリルフェニ
ル)−s−トリアジンである。他の適当な電子受容体
(c) はベンゾプテリジンジオン類〔特開平(JP He
i)2−113002に記載〕、置換ベンゾフェノン
(例えばミヒラーケトン;International
Biosyntheticsからの Quantac
ure ABQ,Quantacure BPQ及び/
又はQuantacure BTCである。)、トリク
ロロメチルトリアジン〔特開平(JP Hei)1−3
3548に記載〕、金属錯体〔特開平(JP Hei)
4−261405に記載〕;ポルフィリン〔特開平(J
P Hei)6−202548と特開平(JP He
i)6−195014に記載〕、クマリンとケトクマリ
ン〔米国特許第4,950,581号と特開平(JP
Hei)6−175557に記載〕、p−アミノフェニ
ル化合物〔参照:欧州特許公開公報(EP−A−)第4
75153号に記載〕、キサンテン〔特開平(JP H
ei)6−175566に記載〕又はピリリウム、チオ
ピリウムとセレノピリウム染料〔特開平(JP He
i)6−175563に記載〕である。
【0101】既に上述したように、染料カチオン、スル
ホニウム塩又はヨードニウム塩と一緒の新規ボレートを
提供することそしてそれらを光開始剤として使用するこ
とは可能である。従って、本発明は、更に、(a) 少なく
とも1種のエチレン性不飽和光重合性化合物及び(b) 少
なくとも1種の式Ia
【化89】 (式中、基:R1 、R2 、R2a、R3 、R4 、R5
X、及びn、m、o、u及びvは上述の式Iで定義され
たとおりである。)のポリボレートアニオン、及び(c)
染料カチオン、スルホニウム−又はヨードニウムカチオ
ンからなる組成物を提供する。
【0102】本発明は、直ぐ上述の組成物に加えて、少
なくとも1種の式XI
【化90】 〔式中、Ra 、Rb 、Rc とRd は互いに独立して炭素
原子数1ないし12のアルキル基、トリメチルシリルメ
チル基、フェニル基、他の芳香族炭化水素、炭素原子数
1ないし6のアルキル−フェニル基、アリル基、フェニ
ル−炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数2
ないし8のアルケニル基、炭素原子数2ないし8のアル
キニル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基
又は飽和又は不飽和の複素環基を表し、そして上記のフ
ェニル基、他の芳香族炭化水素、フェニル−炭素原子数
1ないし6のアルキル基及び飽和又は不飽和の複素環基
は未置換であるか、又は未置換の又はハロゲン原子、O
6 −及び/又はNR8 9で置換された炭素原子数1
ないし6のアルキル基;OR6 、S(O)p 7 、OS
(O)2 7 、NR8 9 、C(O)OR6 、C(O)
NR8 9 、C(O)R10、SiR111213、BR14
15、P(O)q 1617又はハロゲン原子により置換
されており;pは0、1又は2を表し;qは0又は1を
表し;R6 とR7 は未置換であるか又はCOOR7a、O
H、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基又はハロゲ
ン原子で置換された炭素原子数1ないし12のアルキル
基;未置換であるか又は1ないし5個の、炭素原子数1
ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアル
コキシ基又はハロゲン原子で置換されたフェニル基;又
は未置換であるか又は1ないし5個の、炭素原子数1な
いし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアルコ
キシ基又はハロゲン原子で置換されたフェニル−炭素原
子数1ないし6のアルキル基を表し;R7aは炭素原子数
1ないし12のアルキル基を表し;R8 、R9 、R10
11、R12、R13、R14とR15は互いに独立してR6
同じに定義されるか又は炭素原子数3ないし12のシク
ロアルキル基を表すか、又はR8 とR9 は、それらが結
合しているN原子と一緒になって、追加してO又はS原
子を含有してもよい5−又は6−員環を形成し、又はR
14とR15はそれらが結合しているB原子と一緒になって
5−又は6−員環を形成し;R16とR17は互いに独立し
てR6 と同じに定義されるか又は炭素原子数3ないし1
2のシクロアルキル基を表し;そしてEは陽イオンを形
成することができる基、特にアルカリ金属、アンモニウ
ム、テトラアルキルアンモニウム、ホスホニウム又はス
ルホニウムの基を表す。。〕の別のボレート化合物を含
有する組成物を提供する。
【0103】本発明は同様にして、(a)少なくとも1種
のエチレン性不飽和光重合性化合物及び(b)上述のA)
式VIの少なくとも1種のボラン及びB)少なくとも1種
の電子供与化合物からなる少なくとも1種の光開始剤か
らなる組成物を提供する。
【0104】新規組成物は、A)とB)からなる光開始
剤に加えて更に別の光開始剤及び/又は添加剤も含有し
てもよい。その光開始剤の具体例を下記する。
【0105】更に、本発明は、少なくとも1種の式Iの
ボレート及び少なくとも1種の染料であってその色が照
射中又は照射後に変化又は消失し、そしてカチオンとし
て式Iにより表される化合物の部分にもなっていてよい
染料を含有する組成物を提供する。そのような染料の例
はシアニン染料とピリリウム染料である。
【0106】光開始剤に加えて、光重合性混合物はいろ
いろの添加剤を含有してもよい。これら添加剤の例は、
熱抑制剤(これは早期重合を防止することを意図したも
のである)であって、その例はハイドロキノン、ハイド
ロキノン誘導体、p−メトキシフェノール、β−ナフト
ール又は2,6−ジ−tert−p−クレゾールのような立
体障害フェノールである。暗所における貯蔵の際の安定
性を増すためには、ナフテン酸銅、ステアリン酸銅又は
オクタン酸銅のような銅化合物;リン化合物例えばトリ
フェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリエチ
ルホスフィット、トリフェニルホスフィット又はトリベ
ンジルホスフィット;テトラメチルアンモニウムクロラ
イド又はトリメチルベンジルアンモニウムクロライドの
ような第四アンモニウム化合物;又はヒドロキシルアミ
ン誘導体例えばN−ジエチルヒドロキシルアミンを使用
することは可能である。重合の間の雰囲気中の酸素を除
去するために、パラフィン又は同様の蝋状の物質を(こ
れはポリマー中の溶解性が不適当であるために、重合の
初期に表面へ移行して、空気の進入を阻止する透明層を
形成するので)添加することは可能である。酸素が透過
し難い層を形成することも可能である。少量で添加でき
る光安定剤は紫外線吸収剤、例えばヒドロキシフェニル
ベンゾトリアゾール、ヒドロキシフェニルベンゾフェノ
ン、オキサラミド又はヒドロキシフェニル−s−トリア
ジン型の光安定剤である。これらの化合物は個別に又は
混合物で、立体障害アミン(HALS)を使用してまた
は使用しないで使用できる。
【0107】そのような紫外線吸収剤と光安定剤の例を
下記する:1.2−( 2′−ヒドロキシフェニル) ベンゾトリアゾ
ール類、 例えば、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチ
ルフェニル) ベンゾトリアゾール、2−( 3′,5′−
ジ−tert−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル) ベ
ンゾトリアゾール、2−( 5′−tert−ブチル−
2′−ヒドロキシフェニル) ベンゾトリアゾール、2−
( 2′−ヒドロキシ−5′−(1,1,3,3−テトラ
メチルブチル) フェニル) ベンゾトリアゾール、2−(
3′,5′−ジ−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ
フェニル) −5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(
3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メ
チル−フェニル) −5−クロロ−ベンゾトリアゾール、
2−( 3′−sec−ブチル−5′−tert−ブチル
−2′−ヒドロキシフェニル) ベンゾトリアゾール、2
−( 2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシ−フェニル)
ベンゾトリアゾール、2−( 3′,5′−ジ−tert
−アミル−2′−ヒドロキシフェニル) ベンゾトリアゾ
ール、2−( 3′,5′−ビス(α,α−ジメチルベン
ジル)−2′−ヒドロキシフェニル) ベンゾトリアゾー
ル;2−( 3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ
−5′−(2−オクチルカルボニルエチル)フェニル)
−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−( 3′−te
rt−ブチル−5′−[2−(2−エチルヘキシルオキ
シ)−カルボニルエチル]−2′−ヒドロキシフェニ
ル) −5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−( 3′−
tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−メ
トキシカルボニルエチル)フェニル) −5−クロロ−ベ
ンゾトリアゾール、2−( 3′−tert−ブチル−
2′−ヒドロキシ−5′−(2−メトキシカルボニルエ
チル)フェニル) ベンゾトリアゾール、2−( 3′−t
ert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−オク
チルオキシカルボニルエチル)フェニル) ベンゾトリア
ゾール、2−( 3′−tert−ブチル−5′−[2−
(2−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル]−
2′−ヒドロキシフェニル) ベンゾトリアゾール、2−
( 3′−ドデシル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルフ
ェニル) ベンゾトリアゾールおよび2−( 3′−ter
t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−イソオク
チルオキシカルボニルエチル)フェニル) ベンゾトリア
ゾールの混合物、2,2′−メチレン−ビス[4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾ
トリアゾール−2−イル−フェノール]:ポリエチレン
グリコール300との2−[3′−tert−ブチル−
5′−(2−メトキシカルボニルエチル)−2′−ヒド
ロキシ−フェニル]−2H−ベンズトリアゾールのエス
テル交換生成物;[R−CH2 CH2 −COO(C
2 3 −]2 (式中、R=3′−tert−ブチル−
4′−ヒドロキシ−5′−2H−ベンゾトリアゾール−
2−イル−フェニル)。
【0108】2.2−ヒドロキシ−ベンゾフェノン類、
例えば4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オクト
キシ−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ−、
4−ベンジルオキシ−、4,2′,4′−トリヒドロキ
シ−および2′−ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ誘
導体。
【0109】3.置換されたおよび非置換安息香酸のエ
ステル類、例えばサリチル酸4−tert−ブチルフェ
ニル、サリチル酸フェニル、サリチル酸オクチルフェニ
ル、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−tert
−ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾ
ルシノール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシ安息香酸2,4−ジ−tert−ブチルフェニ
ル、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ安
息香酸ヘキサデシル、3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシ安息香酸オクタデシル、3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸2−メチル−
4,6−ジ−tert−ブチルフェニル。
【0110】4.アクリレート類、、例えばα−シアノ
−β, β−ジフェニルアクリル酸エチルエステル、α−
シアノ−β,β−ジフェニルアクリル酸イソオクチルエ
ステル、α−カルボメトキシ−桂皮酸メチルエステル、
α−シアノ−β−メチル−p−メトキシ桂皮酸メチルエ
ステル、α−シアノ−β−メチル−p−メトキシ桂皮酸
ブチルエステル、α−カルボメトキシ−p −メトキシ桂
皮酸メチルエステル、およびN−(β−カルボメトキシ
−β−シアノビニル) −2−メチルインドリン。
【0111】5.立体障害性アミン、例えばセバシン酸
ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)、コ
ハク酸ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ル)、セバシン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チルピペリジル)、n−ブチル−3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロン酸=ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)、1
−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合
生成物、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−t
ert−オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,
5−トリアジンとの縮合生成物、ニトリロトリ酢酸トリ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸テトラ
キス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)、1,1′−(1,2−エタンジイル)−ビス
(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−
ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキ
シ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジル)マロン酸
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ル)、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチ
ル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−
2,4−ジオン、セバシン酸ビス(1−オクチルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)、
【0112】コハク酸ビス(1−オクチルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジル)、N,N′−ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
−ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−
ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合生成物、2
−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−
トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミ
ノ)エタンとの縮合生成物、2−クロロ−4,6−ジ
(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2
−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合生
成物、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−
テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]
デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジ
ン−2,5−ジオン、及び3−ドデシル−1−(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロ
リジン−2,5−ジオン。
【0113】6.シュウ酸ジアミド類、、例えば、4,
4′−ジ−オクチル−オキシオキサニリド、2,2′−
ジエトキシオキサニリド、2,2′−ジ−オクチルオキ
シ−5,5′−ジ−tert−ブチルオキサニリド、
2,2′−ジ−ドデシルオキシ−5,5′−ジ−ter
t−ブチルオキサニリド、2−エトキシ−2′−エチル
オキサニリド、N,N′−ビス(3−ジメチルアミノプ
ロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−tert−ブ
チル−2′−エチルオキサニリドおよび該化合物と2−
エトキシ−2′−エチル−5,4′−ジ−tert−ブ
チル−オキサニリドとの混合物、およびo−およびp−
メトキシ−二置換オキサニリドの混合物、およびo−お
よびp−エトキシ−二置換オキサニリドの混合物。
【0114】7.2−(2−ヒドロキシフェニル)−
1,3,5−トリアジン、例えば2,4,6−トリス
(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル) −
1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−
オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ
メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−
(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキ
シフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−
オクチルオキシフェニル) −4,6−ビス(4−メチル
フェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒド
ロキシ−4−ドデシルオキシフェニル) −4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェ
ニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−
(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシ−プロピルオキ
シ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−
1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−
(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシ−プロピルオキ
シ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−
1,3,5−トリアジン、2−[4−(ドデシルオキシ
/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2
−ヒドロキシ−フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジ
メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン。
【0115】8. 亜リン酸エステル類およびホスホナ
イト類、例えば亜リン酸トリフェニル、亜リン酸ジフェ
ニル=アルキル、亜リン酸フェニル=ジアルキル、亜リ
ン酸トリス(ノニルフェニル)、亜リン酸トリラウリ
ル、亜リン酸トリオクタデシル、ジステアリル=ペンタ
エリトリチル=ジホスフィット、亜リン酸トリス(2,
4−ジ−tert−ブチルフェニル)、ジイソデシル=
ペンタエリトリチル=ジホスフィット、ビス(2,4−
ジ−tert−ブチルフェニル)=ペンタエリトリチル
=ジホスフィット、ビス(2,6−ジ−tert−ブチ
ル−4−メチルフェニル)=ペンタエリトリチル=ジホ
スフィット、ジ−イソデシルオキシペンタエリトリチル
=ジホスフィット、ビス(2,4−ジ−tert−ブチ
ル−6−メチルフェニル)=ペンタエリトリチル=ジホ
スフィット、ビス(2,4,6−トリス(tert−ブ
チル−6−メチルフェニル)=ペンタエリトリチル=ジ
ホスフィット、トリステアリル=ソルビチル=トリホス
フィット、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチル
フェニル)=4,4′−ビフェニレン=ジホスホナイ
ト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テト
ラ−tert−ブチル−12H−ジベンズ[d,g]−
1,3,2−ジオキサホスホシン、6−フルオロ−2,
4,8,10−テトラ−tert−ブチル−12−メチ
ル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホ
シン、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチ
ルフェニル)メチルホスフィット及びビス(2,4−ジ
−tert−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホス
フィット。
【0116】光重合を促進するために、アミン例えばト
リエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、
p−ジメチルアミノベンゾアート又はミヒラーケトンを
添加することは可能である。アミンの作用はベンゾフェ
ノン型の芳香族アミンの添加により強化され得る。酸素
捕捉剤として使用できるアミンは、欧州特許公開公報
(EP−A−)第339841号に記述されている置換
N,N−ジアルキルアミンである。他の促進剤、共開始
剤と自動酸化剤は、例えば、チオール、チオエーテル、
ジスルフィドとホスフィン類であって、欧州特許公開公
報(EP−A−)第438123号とGB−A−218
0358に記載されている。
【0117】硬化工程は、特に顔料(例えば二酸化チタ
ン)を添加した組成物により、そして又、熱条件下でラ
ジカルを生成し得る成分、例えば2,2’−アゾビス
(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、
トリアゼン、ジアゾスルフィド、ペントアザジエン(pen
tazadiene)又は過酸化化合物例えばヒドロペルオキシド
又はペルオキシカーボナート、例えばtert−ブチル
ペルオキシド(例えば欧州特許公開公報(EP−A−)
第245639号に記載)の添加によっても補助され得
る。
【0118】更に別の常用される添加剤は、意図する使
用によって、蛍光増白剤、充填剤、顔料、染料、湿潤剤
及び均染剤である。粘稠であって顔料を添加した塗料を
硬化するためには、例えば米国特許(US−A−)第
5,013,768号に記述されているガラス微小球又
は微粉化ガラス繊維を添加すると適当である。
【0119】本発明は、成分(a) として少なくとも1種
の、水中で乳化又は溶解できるエチレン性不飽和光重合
性化合物を含有する組成物を提供する。
【0120】そのような放射線硬化性水性プレポリマー
分散液の多くは市販されている。プレポリマー分散液
は、水とその中に少なくとも1種のプレポリマーが分散
している分散液であると理解される。これらの系内の水
の濃度は、例えば5ないし80重量%、特に30ないし
60重量%である。放射線硬化性水性プレポリマー又は
プレポリマー混合物の濃度は、例えば95ないし20重
量%、特に70ないし40重量%である。これらの組成
物では、水とプレポリマーの重量%の合計は、各々の場
合において100であり、助剤と添加剤は意図する用途
によっていろいろの量で添加される。
【0121】水中に分散しておりそしてそして頻繁に溶
解している、放射線硬化性のフィルム形成プレポリマー
は、水性プレポリマー分散液についてはそれ自体知られ
ている単−又は多官能性の、エチレン性不飽和プレポリ
マーであって、ラジカルにより開始させることが出来、
そしてプレポリマー100g当たり0.01ないし1.
0モルの重合性二重結合含量を持ち、そして例えば、少
なくとも400、特に500ないし10000の平均分
子量を持つ。しかしながら、より高い分子量のプレポリ
マーも意図する用途によっては考慮に入れられる。
【0122】使用されるプレポリマーの例を下記する:
(欧州特許公開公報(EP−A−)第12339号に記
載)重合性C−C二重結合を含みそして10より多くな
い酸数を持つポリエステル;重合性C−C二重結合を含
むポリエーテル;ヒドロキシル基を含むポリエポキシド
の反応生成物であって、分子当たり少なくとも二つのエ
ポキシドを含みそして少なくとも一つのα,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸基を持つ生成物;ポリウレタン
(メタ)アクリレート及びα,β−エチレン性不飽和ア
クリル基を含むアクリルコポリマー。これらのプレポリ
マーの混合物は、同様にして使用され得る。欧州特許公
開公報(EP−A−)第33896号に記載されている
重合性プレポリマーも適当であって、それらプレポリマ
ーは少なくとも600の平均分子量を持ち、0.2ない
し15%のカルボキシル基含量を持ちそしてプレポリマ
ー100g当たり0.01ないし0.8モルの重合性C
−二重結合含量を持つ。特定のアルキル(メタ)アクリ
レートポリマーを基準にした他の適当な水性分散液は欧
州特許公開公報(EP−A−)第41125号に記載さ
れており、そして適当な水分散性、ウレタンアクリレー
トの放射線−硬化性プレポリマーは西独特許公開公報
(DE−A−)第2936039号中に見出され得る。
これらの放射線硬化性水性プレポリマー分散液に含有さ
れてもよい更に他の添加剤は、分散助剤、乳化剤、抗酸
化剤、光安定剤、染料、顔料、充填剤例えばタルク、石
膏、ケイ酸、ルチル、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸
化鉄、反応促進剤、均染剤、潤滑剤、湿潤剤、増粘剤、
艶消剤、消泡剤及び塗料技術に常用される他の助剤であ
る。適当な分散助剤は、高分子量でありそして極性基を
持つ水溶性の有機化合物であって、その例はポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドンとセルロースエーテ
ルである。使用できる乳化剤は、非イオン乳化剤及び所
望によりイオン乳化剤である。
【0123】光重合性組成物中の光開始剤(b) の量は、
組成物を基準にして、0.05ないし15重量%、好ま
しくは0.1ないし5重量%であると都合がよい。
【0124】2種以上の新規の光開始剤の混合物を使用
すると有利になることもある。既に上述したように、他
の既知の光開始剤との混合物を使用することも勿論可能
である:例えば下記の光開始剤との混合物:ベンゾフェ
ノン、ベンゾフェノン誘導体、アセトフェノン、アセト
フェノン誘導体例えばα−ヒドロキシシクロアルキル=
フェニル=ケトン、ジアルコキシアセトフェノン、α−
ヒドロキシ−又はα−アミノアセトフェノン、4−アロ
イル−1,3−ジオキソラン、ベンゾインアルキルエー
テルとベンジルケタール、モノアシルホスフィンオキシ
ド、チタノセン又はフェロセン。特に適当な例を下記す
る:1−(4−ドデシルベンゾイル)−1−ヒドロキシ
−1−メチルエタン、1−(4−イソプロピルベンゾイ
ル)−1−ヒドロキシ−1−メチルエタン、1−ベンゾ
イル−1−ヒドロキシ−1−メチルエタン、1−[4−
(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゾイル]−1−ヒドロ
キシ−1−メチルエタン、1−[4−(アクリルオキシ
エトキシ)ベンゾイル]−1−ヒドロキシ−1−メチル
エタン、ジフェニルケトン、フェニル=1−ヒドロキシ
−シクロヘキシル=ケトン、(4−モルホリノベンゾイ
ル)−1−ベンジル−1−ジメチルアミノプロパン、1
−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−ブタン−1−オン、(4−メチルチ
オベンゾイル)−1−メチル−1−モルホリノエタン、
ベンジルジメチルケタール、ビス(シクロペンタジエニ
ル)ビス(2,6−ジフルオロ−3−ピリルフェニル)
チタン、シクロペンタジエニル−アレーン−鉄(II)錯
塩例えば(η6 −イソ−プロピルベンゼン)(η5 −シ
クロペンタジエニル)鉄(II)ヘキサフルオロフォスフ
ァート、トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオ
キシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−
(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスフィンオキシ
ド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,
4−ジペントキシフェニルホスフィンオキシド又はビス
(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニル−ホス
フィンオキシド。他の適当な追加の光開始剤は米国特許
(US−A−)第4,950,581号、第20欄35
行ないし第21欄35行に見出され得る。トリアジン化
合物例えば欧州特許公開公報(EP−A−)第1374
52号に、西独特許公開公報(DE−A−)第2718
254号にそして西独特許公開公報(DE−A−)第2
243621号に記載されているトリアジンも適当であ
る。更に別の適当なトリアジンは米国特許(US−A
−)第4950581号、第14欄60行第18欄44
行に見出され得る。トリハロメチルトリアジン例えば
2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−スチリ
ルフェニル)−s−トリアジンにも特別に興味がある。
新規の光開始剤がハイブリドシステムで使用される場合
には、新規のラジカル硬化剤に加えて、カチオン光開始
剤例えばペルオキシド化合物例えばベンゾイルペルオキ
シドのようなもの(他の適当なペルオキシドは米国特許
(US−A−)第4,950,581号、第19欄17
ないし25行に記載されている)、芳香族スルホニウ
ム、ホスホニウム又はヨウドニウム塩(米国特許(US
−A−)第4,950,581号、第18欄60行ない
し第19欄10行に記載)又はシクロペンタジエニル−
アレーン−鉄(II)錯塩例えば(η6 −イソ−プロピル
ベンゼン)(η5 −シクロペンタジエニル)鉄(II)ヘ
キサフルオロフォスファート。
【0125】従って、本発明は、光開始剤(b) に追加し
て、少なくとも1種の別の光開始剤(d) 及び/又は他の
添加剤も含有する組成物に提供する。
【0126】光開始剤(d)としての、チタノセン、フ
ェロセン、ベンゾフェノン、ベンゾインアルキルエーテ
ル、ベンジルケタール、4−アロイル−1,3−ジオキ
ソラン、ジアルコキシアセトフェノン、α−ヒドロキシ
−もしくはα−アミノアセトフェノン、α−ヒドロキシ
シクロアルキルフェニルケトン、キサントン、チオキサ
ントン、アントラキノン又はモノ−もしくはビアシルホ
スフィンオキシド、又はそれらの混合物を、追加の光開
始剤として含有する組成物は特に興味がある。
【0127】使用される別の添加剤が容易に還元できる
化合物、特にハロゲン化炭化水素である組成物も興味が
ある。適当な容易に還元できる化合物は、例えば、特に
【化91】 のようなハロゲン化炭化水素である。「容易に還元でき
る化合物」という語句は、この明細書では、米国特許第
4,950,581号に記載されている化合物を包含す
るものと理解されるべきであって、その例はヨードニウ
ム塩、スルホニウム塩、有機ペルオキシド、炭素−ハラ
イド結合を持つ化合物(トリクロロメチルトリアジ
ン)、含硫黄複素環化合物及び他の光開始剤(α−アミ
ノケトン)である。他の添加剤の例は、下記の特許又は
特許出願文に記載されている複素環である:US5,1
68,032、JP02 244050、JP02 0
54268、JP01 017048及びDE3833
08。別の添加剤の例は芳香族アミン(US5,07
9,126に記載)、及び芳香族ジアゾ化合物(US
5,200,292に記載(例えばイミノキノンジアジ
ド)、チオール(US4,937,159に記載)及び
N,N−ジアルキルアニリン(US4,874,685
に記載)。2種以上の上述の光開始剤又は電子受容体及
び添加剤を組み合わせ使用することも可能である。
【0128】光重合性組成物は、いろいろの目的のため
に使用でき、それらを例示する:例えば木材と金属のた
めの、印刷インキとして、透明仕上げ剤として、白色仕
上げ剤として;特に紙、木材、金属又はプラスチックの
ための、塗料材料として;粉末塗料として、導路標識又
は建築物標示のための日光硬化性塗料として;有機溶媒
を使用して又は水性アルカリで現像され得る、写真的複
製技術のために、ホログラフ記録材料のために、画像記
録技術のために又は印刷版を製造するために;スクリー
ン印刷のためのマスクを製造するために;歯科用充填組
成物として;感圧接着剤を含む接着剤として;積層樹脂
として;エッチングレジスト又はパーマネントレジスト
として;及び電子回路のためのソルダマスクとして;内
部硬化(透明成形型中の紫外線硬化)によるか又はステ
レオリトグラフィ技術によって三次元商品を製造するた
めに(例えば米国特許第4,575,330号に記
載);複合材料(例えばスチレンポリエステル、それは
所望によりガラス繊維及び/又は他の繊維と他の助剤を
含有していてもよい)そして他の厚層組成物を製造する
ために、電子部品を被覆又は封止するために;又は光学
繊維を被覆するために。
【0129】新規化合物は、乳化、粒状又は懸濁重合の
開始剤として;液晶モノマーとオリゴマーの規則状態(o
rdered ststes)を固定するための重合開始剤として;又
は有機材料上の染料を固定するための開始剤として;追
加して使用されてもよい。
【0130】塗料材料では、多不飽和モノマー(これ
は、追加して単不飽和モノマーも追加して含有してもよ
い)と一緒のプレポリマーが頻繁に使用される。プレポ
リマーはここでは、被覆フィルムの特徴を第一に示し、
そして変更により当業者は硬化膜の性質にいろいろの影
響を及ぼすことができる。多不飽和モノマーは、フィル
ムを不溶性にするのに寄与する架橋剤として機能する。
単不飽和モノマーは反応性希釈剤として機能し、そして
それは溶媒を使用しないで粘度を減少するのに使用され
る。
【0131】不飽和ポリエステルは、通常は、単不飽和
モノマー、好ましくはスチレンと一緒に2成分(2−パ
ック)システムとして使用される。フォトレジストのた
めには、特定の一成分システム、例えばポリマレインイ
ミド類、ポリカルコン類又はポリイミド類は頻繁に使用
される(西独特許公開公報(DE−A−)第23088
30号に記載)。
【0132】新規化合物とその混合物は、放射線硬化性
粉末塗料のためのラジカル光開始剤又は光開始システム
として使用できる。粉末塗料は固形樹脂及び反応性二重
結合を含有するモノマー例えばマレエート、ビニルエー
テル、アクリレート、アクリルアミドとそれらの混合物
を基材とすることができる。ラジカル的に紫外線硬化で
きる粉末塗料は、不飽和ポリエステルを固形アクリルア
ミド(例えばメチル=メチルアクリルアミドグリコラー
ト)と新規ラジカル光開始剤と混合することにより製剤
化することができ、そしてそのような製剤化は例えば下
記の文献に記載されている:M.WittigとTh.
Gohmann著、“Radiation Curin
g of Powder Coating”,Conf
erence Proceedings,Radtec
h Europe 1993。ラジカル的に紫外線硬化
できる粉末塗料は、不飽和ポリエステルを固形アクリレ
ート、メタクリレート又はビニルエーテルとそして新規
光開始剤(又は光開始剤混合物)と混合することによっ
ても製剤化できる。粉末塗料は、例えば西独特許公開公
報(DE−A−)第4228514号と欧州特許公開公
報(EP−A−)第636669号に記載されているよ
うな結合剤も含有することができる。
【0133】紫外線硬化性粉末塗料は,追加して白色又
は着色した顔料を含有してもよい。例えば、好ましくは
ルチル型の二酸化チタンは、硬化した粉末塗料に優れた
隠蔽力を付与するために50重量%までの濃度で使用で
きる。その方法は普通は、基材上、例えば金属又は木材
上への粉末の静電気又は静摩擦適用、加熱による粉末の
融解、次いで、滑面層が形成された後、紫外線及び/又
は可視光線で、例えば中圧水銀灯、金属ハライド灯又は
キセノン灯を使用して、塗膜の放射線硬化をする。熱硬
化性を凌駕する放射線硬化性粉末塗料の特記される利点
は、粉末顆粒の融解後の流動時間を、滑らかなそして高
輝度の塗膜形成を確実にするために、所望ならば遅延さ
せることができる点である。熱硬化性システムとは対照
的に、放射線硬化性粉末塗料は、それらの寿命を短縮す
るという望ましくない影響なしに、より低い温度で融解
して製剤化できる点である。この理由のために、それら
放射線硬化性粉末塗料は、感熱性基材、例えば木材又は
プラスチックのための塗料としても適当である。新規光
開始剤に追加して、粉末塗料製剤は紫外線吸収剤も含有
することができる。適当な例は1.ないし8.の文節に
掲記した通りである。
【0134】新規の光硬化性組成物は、例えば、全ての
種類の基材のための塗料物質として適当であり、それら
基材を例示すると、木材、織物、セラミック、ガラス;
ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリオレ
フィン又は酢酸セルロース、特にフィルム型のようなプ
ラスチックであり、並びに保護層を適用すること又は、
画像様露光により、複写画像を形成することを意図する
Al,Cu,Ni,Fe,Zn,Mg又はCoのような
金属及びGaAs,Si又はSiO2 である。
【0135】基材の塗布は、基材に液状組成物、溶液又
は懸濁液を適用することにより実施され得る。溶媒と濃
度の選択は、組成物の型と塗布技術に主に依存する。溶
媒は不活性であるべきである:即ち、溶媒は成分と化学
反応をしてはならず、そして塗布の後、乾燥工程で除去
され得るべきである。適当な溶媒の例は、ケトン、エー
テルとエステル、例えばメチルエチルケトン、イソブチ
ルメチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノ
ン、N−メチルピロリドン、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノ
ール、1−メトキシ−2−プロパノール、1,2−ジメ
トキシエタン、酢酸エチル、酢酸ブチル及び3−エトキ
シプロピオン酸エチルである。
【0136】溶液は例えば下記の既知の塗布技術により
基材に均一に適用される:スピン塗布、浸漬塗布、ナイ
フ塗布、カーテン塗布、刷毛塗り、散布特に静電気散
布、及びリバースロール塗布、そして電気泳動塗装も。
感光層を一時的な、柔軟な支持体に適用し次いで最終基
材に塗布すること、例えば積層を介して層を移動するこ
とにより銅張回路板に塗布することも可能である。
【0137】適用量(層厚)と基材(支持層)の性質
は、所望する適用分野に依存する。層厚の範囲は概して
約0.1μmないし100μm以上の値を包含する。
【0138】新規の放射線感受性組成物には、光に対し
て非常に高い感度を持ちそして膨潤しないで水性アルカ
リ性媒体中で現像され得る、ネガレジストとしての用途
がある。上記組成物は、エレクトロニクス(電気メッキ
レジスト、エッチングレジスト、ソルダーレジスト)の
ための、印刷版例えばオフセット、フレキソグラフとリ
リーフ印刷版又はスクリーン印刷版の製造及び/又はダ
イの製造のためのフォトレジストとして;蝕刻で使用す
るためのフォトレジストとして又は集積回路の製造にお
けるマイクロレジストとして適当である。可能な層支持
体、及び被覆基材の加工条件は、正に多様である。
【0139】本発明の化合物には、単色又は多色であっ
てもよい、画像記録又は画像複写(コピー、電子複写)
のための単層又は多層材料の製造のための用途がある。
この技術では、マイクロカプセルを含有する製剤を適用
できそして画像製造のためには、放射線硬化が熱処理の
後に続く。そのようなシステムと技術とそれらの適用は
例えば米国特許(US−A−)5,376,459に開
示されている。
【0140】写真情報記録のために使用される基材は、
例えばポリエステル、酢酸セルロース又はポリマー被覆
紙を包含し;オフセット印刷型のための基材は特別に処
理をしたアルミニウムであり、印刷回路を製造するため
の基材は銅張積層板であり、そして集積回路を製造する
ための基材はシリコーンウェーファーである。写真材料
のための層厚は通常、約0.5μmないし10μmであ
るが、印刷回路のためにそれらは1.0μmないし約1
00μmである。
【0141】基材の塗布に続いて、概して乾燥により、
溶媒が除去されて、基材上にフォトレジストの塗膜が残
る。
【0142】「画像様」露光の述語は、予定のパターン
からなるフォトマスク例えばスライドを通じての露光と
レーザ光線による露光の両方(後者のレーザ光線は例え
ばコンピュータ制御下、被覆基板の表面上を移動させら
れそしてこの方法でもって像を形成する)そしてコンピ
ュータ制御された電子線による照射を包含する。
【0143】材料の画像様露光の後そして現像の前に、
熱処理を短時間にわたり実施するのが有利になることも
あり得る。この場合に、露光された部分だけが熱硬化さ
れる。使用される温度は概して50ないし150℃、好
ましくは8−130℃であり;熱処理の時間は概して
0.25分と10分の間である。
【0144】光硬化性組成物は、例えば西独特許公開公
報(DE−A−)第40 13 358号に記載されて
いるように、印刷版又はフォトレジストを製造するため
の工程で使用され得る。そのような工程においては、組
成物は、マスクなしに、画像様照射の前に、と同時に又
は後に、最小400nmの波長の可視光線により短時間
露光される。
【0145】露光の後にそして、実施されるならば、熱
処理の後に、感光性塗膜の未露光領域が現像液を使用し
てそれ自体知られている方法で除去される。
【0146】既述したように、新規の組成物は水性アル
カリにより現像され得る。特に適当な水性アルカリ性現
像溶液は,テトラアルキルアンモニウム=ヒドロキシド
の水性溶液又はアルカリ金属のケイ酸塩、リン酸塩、水
酸化物及び炭酸塩の水性溶液である。少量の湿潤材料及
び/又は有機溶媒を、所望ならば、これらの溶液に添加
してもよい。現像液に少量添加してもよい典型的な有機
溶媒の例は、シクロヘキサノン、2−エトキシエタノー
ル、トルエン、アセトン及びその溶媒の混合物である。
【0147】光硬化は、印刷インキに非常に重要であ
る;というのは、結合剤の乾燥時間がグラフィック製品
の製造速度についての重要な要因であるからであり、そ
の乾燥時間は秒より短くなければならないからである。
紫外線硬化性インキは、スクリーン印刷のためには特に
重要である。
【0148】既に上述したように、新規混合物は印刷版
を製造するためには高度に適している。この適用では、
例えば溶解性の直鎖ポリアミド又はスチレン及び/又は
ブタジエン及び/又はスチレン/イソプレン−ゴム、カ
ルボキシル基を含むポリアクリレート又はポリメタクリ
レート、光重合性モノマー例えばアクリルアミド及び/
又はメタアクリルアミドと一緒のポリビニルアルコール
又はウレタンアクリレート、及び光開始剤の混合物が使
用される。(湿式又は乾式の)これらの系のフィルムと
板は、印刷原板のネガ(又はポジ)上から暴露され、そ
して次に未硬化部分が適当な溶媒を使用して洗浄され
る。
【0149】光硬化が使用される別の分野は、金属被覆
であって、その場合には、例えば金属製の板と管、缶又
は瓶キャップの被覆、そして、例えばPVCを基材にし
た床又は壁被覆材のポリマー塗膜の光硬化である。
【0150】紙塗膜の光硬化の例は、ラベル、レコード
入れとブックカバーの無色ワニス塗りである。
【0151】複合組成物から成形品を硬化するために新
規化合物を使用するも興味がある。この複合組成物は、
自立マトリックス材、例えばガラス繊維布、例えばガラ
ス繊維布、又は別には、例えば植物繊維[参照:K.−
P,Mieck,T.Reussman in Kun
ststoff 85(1995),366−370]
を含み、それは光硬化製剤により含浸されている。新規
化合物を使用して製造した場合の、複合組成物を含む成
形部品は、高水準の機械的強度と抵抗性を持つ。新規化
合物は、例えば欧州特許公開公報(EP−A−)第70
86号に記載さている、成形、含浸と塗料組成物中の光
硬化剤としても使用され得る。そのような組成物の例
は、ゲル被覆樹脂(それは硬化活性と黄変抵抗性に関し
て厳しい要求がされている)、そして繊維強化成形品、
例えば光分散パネル(それらは平面状であるが縦又は斜
め方向に波型になっている)である。
【0152】そのような成形品を製造するための技術例
えば、手積み、スプレイ積み(spraylay-up)、遠心成形
又はフィラメント巻きは、例えば、P.H.Selde
nにより“Glasfaserverstaerkte
Kunstoffe”,610頁,Springer
Verlag Berlin−Heidelberg
−New York 1967に記述されている。これ
らの技術により製造できる製品の例は、ボート、繊維板
又はガラス繊維強化プラスチックの両面塗膜を付けたチ
ップボードパネル、パイプ、容器等である。成形、含浸
と塗布の組成物の他の例は、ガラス繊維を含む、成形の
ためのUP樹脂ゲルコート、例えば波型シートとラミネ
ート紙である。
【0153】ラミネート紙は尿素樹脂又はメラミン樹脂
を基材にしている。ラミネートを製造する前に、ゲルコ
ートを支持体(例えばフィルム)の上に形成する。新規
の光硬化性組成物は、樹脂成形又は部品例えば電子部品
の埋め込み等のためにも使用され得る。更にそれらはキ
ャビティとパイプをライニングするのに使用される。硬
化は、紫外線硬化で常用されている中圧水銀灯を使用し
て実施される。しかしながら、より低い強度のランプ、
例えばTL40W/03又はTL40w/05型のラン
プが使用される。これらのランプの強度は、日光のそれ
に相当する。硬化のために日光を使用することも可能で
ある。他の利点は、複合組成物が部分的に硬化したプラ
スチックの状態で光源から外すことができ次いで完全硬
化をして成形できることである。
【0154】本発明の組成物と化合物は、導波管と光学
スイッチの製造のために使用できその場合、照射領域と
非照射領域の間の反射率の違いの発現をとる利点があ
る。
【0155】光硬化性組成物を、画像技術のためにそし
て情報担体の光学的製造のてために使用するも重要であ
る。そのような適用でと、既述したように、支持体に適
用された(湿式又は乾式の)層は、フォトマスクを通過
して紫外線又は可視光線で照射され、そして層の未露光
領域は溶媒(=現像液)を使用する処理により除去され
る。金属への光硬化性層の適用は、電着によっても実施
され得る。露光領域は、架橋によりポリマー性であり、
従って不溶性であって支持体上に残る。適当に着色する
と目に見える像が形成される。支持体がメタル化した層
である場合は、金属は、露光と現像の後、未露光領域で
エッチングして除かれるか又はメッキにより強化され
る。この方法でもって、印刷電子回路とフォトレジスト
を製造することは可能である。
【0156】新規組成物の感光性は、通常、約200n
mから紫外線領域を通過して赤外線領域(約20 00
0nm、特に1200nm)にわたりそして従って非常
に広い範囲にわたる。適当な放射線は、例えば日光又は
人工光源からの光に存在する。従って、多数の非常に異
なるタイプの光源が使用される。点光源と線束(「ラン
プカーペット」)が適当である。光源の例は、炭素アー
ク灯、キセノンアーク灯、中−、高−及び低−圧水銀
灯、可能ならば金属ハライドでドープした灯(金属−ハ
ロゲン灯)、マイクロ波励起金属蒸気灯、エキシマラン
プ、スーパーアクチニック蛍光管、蛍光灯、アルゴン白
熱灯、電子閃光灯、写真用フラッドランプ、電子線及び
X線(シンクロトン又はレーザプラズマにより形成され
る)である。
【0157】ランプと露光される本発明の基材との間の
距離は、意図する用途とランプの型と出力に依存して変
わってもよく、例えば2cmないし150cmである。
レーザ光源例えばエキシマレーザは特に適している。可
視領域又は赤外線領域のレーザ光線も使用され得る。こ
の場合には、新規材料の高感度とレーザ光線に染料を適
合させることができることは非常に有利である。この方
法により、電子産業における印刷回路、リトグラフィッ
クオフセット印刷版又はリリーフ印刷版を、並びに写真
的画像記録材料も製造することは可能である。
【0158】本発明は上述の組成物を、顔料を添加した
又は添加してないペイントとワニス、印刷インキ、粉末
塗料、印刷版、接着剤、歯科用組成物、導波管、光学ス
イッチ、色保護システム、複合組成物、グラスファイバ
ケーブル塗料、スクリーン印刷ステンシル、レジスト材
を製造するために;写真的複製のために;電気又は電子
部品をカプセル化するために、磁気記録材料を製造する
ために、ステレオリトグラフフィーによる三次元オブジ
ェクトを製造するために、そして画像記録材料、特にホ
ログラフ記録のための画像記録材料として使用する方法
を、追加して提供する。
【0159】本発明は、上述の組成物で少なくとも一つ
の表面が被覆されている被覆基板を提供するものであ
り、そしてリリーフイメージの写真的製造のための方法
であって;上述の被覆基板を画像様に露光し、次いで溶
媒で未露光領域を除去する方法を提供する。この中で特
に有利なのは、既述したレーザ光線露光である。
【0160】本発明は、少なくとも一つのエチレン性不
飽和二重結合を含む非揮発性のモノマー、オリゴマー又
はポリマー化合物の光重合の方法であって、式Iの化合
物又は上述の新規の光開始剤を上記化合物に添加しそし
て得られた組成物に200nmから赤外線領域を含む範
囲の波長を持つ光線で照射することからなる方法も提供
する。
【0161】新規のボレート化合物は光重合反応のため
の開始剤としてばかりでなく、熱重合開始剤としても使
用できる。
【0162】従って、本発明は、エチレン性不飽和二重
結合を含む化合物の熱重合のための開始剤として式Iに
より表される化合物を使用する方法、並びにエチレン性
不飽和二重結合を含む化合物の熱重合のための方法であ
って、重合開始剤として少なくとも1種の式Iの化合物
を使用することからなる方法も提供する。
【0163】
【実施例】下記の実施例は本発明を更に詳細に説明す
る。明細書中に記載の部とパーセント(%)は別途記載
のない限り重量パーセント(%)を意味する。3個より
多い炭素原子を持つアルキル基は、個々の異性体の既述
なしに言及される場合は、n−異性体が各々場合に意味
される。 1.ボラン類の製造
【化92】 実施例1: 1,4−ビス(ジメシチルボリル)ベンゼ
ン (式中、R1 −R4 =メシチル、n=1;X=1,4−
フェニレン) 方法A:ヘキサン中の1当量のn−ブチルリチウム
(0.01モル)を15分にわたって−78℃で、2.
36g(0.01モル)の1,4−ジブロモベンゼンの
ジエチルエーテル10ml中の溶液に添加する。温度を
次第に−50℃に1時間かけて上げ、次いで混合物を再
び−78℃まで下げる。次いで、2.68g(0.01
モル)の固形ジメシチルフルオロボランを添加し、そし
て混合物を室温まで上げそして1時間攪拌する。混合物
を50mlの水中へ注ぎそして3.1gのベージュ色の
固体を得る。
【0164】生成物を沸騰しているアセトニトリルで洗
浄して精製し、2.1g(理論の52%)の1−ブロモ
−4−ジメシチルボリルベンゼンを得る。このボランの
テトラヒドロフラン(THF)20ml中の溶液を−7
8℃に冷却しそしてヘキサン中の1当量(0.05モ
ル)のブチルリチウムで処理する。赤い溶液を30分を
かけて−50℃まで上げるに任せ、次いで−78℃に再
び冷却する。次いで、1.34g(0.005モル)の
固形ジメシチルフルオロボランを添加し、そして反応混
合物を室温まで上げるに任せそして1時間にわたり攪拌
する。混合物を50mlの水中へ注入しそしてろ過して
白色の固体を得る。生成物を沸騰しているアセトニトリ
ルで洗浄して精製し、2.23g(理論の78%)の純
粋なビスボランを得る。物理データを第1表に示す。
【0165】方法B:ヘキサン中の1当量のn−ブチル
リチウム(0.01モル)を15分にわたって−78℃
で、2.36g(0.01モル)の1,4−ジブロモベ
ンゼンのテトラヒドロフラン20ml中の溶液に添加す
る。温度を次第に50℃に30分かけて上げ、次いで混
合物を再び−78℃まで下げ、次いで、2.68g
(0.01モル)の固形ジメシチルフルオロボランで処
理する。反応混合物を室温まで上げそして0.5時間攪
拌する。次いで混合物を再び−78℃に冷却し、方法A
に記載されているのと同様にしてブチルリチウム次いで
ジメシチルフルオロベンゼンを続けて使用して処理す
る。室温にまで上げた後、混合物を100mlの水中へ
注ぎ、ろ過しそして生成物を沸騰しているアセトニトリ
ルで洗浄して4.88g(理論の85%)の生成物を得
る。
【0166】方法C:ヘキサン中の2当量のn−ブチル
リチウム(0.1モル)を室温で、11.8g(0.0
5モル)の1,4−ジブロモベンゼンのヘキサン200
ml中の溶液に添加する。混合物を3時間にわたり還流
する。生成した懸濁液を−78℃まで冷却し次いで、2
6.8g(0.1モル)の固形ジメシチルフルオロボラ
ンで処理する。反応混合物を室温まで暖めた後、反応混
合物を200mlの水へ注入し、ヘキサン50mlで2
回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾
燥し、ろ過しそして濃縮し、黄色固体を得る。ヘキサン
から再結晶して17.0g(即ち理論の59%)の1,
4−ビス(ジメシチルボリル)ベンゼンを得る。
【0167】方法D:ペンテン中の2当量のtert−
ブチルリチウム(0.08モル)を1時間にわたり0℃
で、8g(0.04モル)のブロモメシチレンのヘキサ
ン100ml中の溶液に添加する。混合物を3時間にわ
たり還流する。0℃に冷却後、4.17g(0.01モ
ル)の1,4−ビス(ジブロモボリル)ベンゼンのヘキ
サン80ml中の溶液を混合物に添加しそしてそのバッ
チを一夜還流する。生成した濃厚懸濁液を200mlの
水中へ注ぎ、ヘキサン50mlで2回抽出する。合わせ
た有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過しそして
濃縮する。生成した黄色固体をヘキサンから再結晶して
3.0g(理論の52%)の1,4−ビス(ジメシチ
ルボリル)ベンゼンを得る。
【0168】方法E:1,4−ビス(ジメシチルボリ
ル)ベンゼンは、A.SchultzとW.Kaim,
Chem.Ber.1989,122,1863−18
68に記載されている方法であって、1当量の1,4−
ビス(ブロモマグネシオ)ベンゼンを、2当量のジメシ
チルフルオロボランとTHF中の還流下、反応させる方
法により、6%の理論収率で得ることができる。
【0169】実施例2: 1−ジメシチルボリル−4−
ジフェニルボリルベンゼン (式中、R1 ,R2 =メシチル;R3 ,R4 =フェニ
ル;n=1;X=1,4−フェニレン) この化合物は、上述の方法Bに従って、1当量のジメシ
チルフルオロボランと1当量のジフェニルイソプロポキ
シボランを使用して製造される。粗生成物は、反応混合
物を高真空下濃縮しそして固体残渣をアルゴン雰囲気下
ヘキサンで処理して得られる。ろ過し、ろ液を濃縮しそ
して残留分をアセトニトリルから再結晶して3.0g
(理論の61%)の淡黄色の表題生成物を得、これは空
気に敏感である。物理データを第1表に示す。
【0170】実施例3: 1−ビス(クロロメシチル)
ボリル−4−ジメシチルボリルベンゼン (式中、R1 ,R2 =メシチル;R3 ,R4 =クロロメ
シチル;n=1;X=1,4−フェニレン) この化合物は、上述の方法Bに従って、1当量のビス
(クロロメシチル)フルオロボランと1当量のジメシチ
ルフルオロボランを使用して製造される。物理データを
第1表に示す。
【0171】実施例4: 1,4−ビス[ビス(クロロ
メシチル)ボリル]ベンゼン (式中、R1 −R4 =クロロメシチル;n=1;X=
1,4−フェニレン) この化合物は、上述の方法Bに従って、2当量のビス
(クロロメシチル)フルオロボランを使用して製造され
る。物理データを第1表に示す。
【0172】実施例5: 1,3−ビス(ジメシチルボ
リル)ベンゼン (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=1,3−
フェニレン) この化合物は、上述の方法Bに従って製造されそして8
3%の収率で得られる。物理データを第1表に示す。
【0173】実施例6: 1−フルオロ−3,5−ビス
(ジメシチルボリル)ベンゼン (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=5−フル
オロ−1,3−フェニレン) この化合物は、上述の方法Cに従って、ジエチルエーテ
ル中−50℃で製造されそして61%の収率で得られ
る。物理データを第1表に示す。
【0174】実施例7: 1−ビス(クロロメシチル)
ボリル−3−ジメシチルボリルベンゼン (R1 −R2 =メシチル;R3 ,R4 =クロロメシチ
ル;n=1;X=1,3−フェニレン) この化合物は、上述の方法Bにより、1当量のビス(ク
ロロメシチル)フルオロボランと1当量のジメシチルフ
ルオロボランを使用して、86%の収率で得られる。物
理データを第1表に示す。
【0175】実施例8: 4,4' −ビス(ジメシチル
ボリル)ビフェニル (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=4,4'
−ビフェニレン) この化合物は、上述の方法Cにより、ジエチルエーテル
中0℃で、70%の収率で得られる。物理データを第1
表に示す。
【0176】実施例9: 4−ビス(クロロメシチル)
ボリル−4' −ジメシチルボリルビフェニル (式中、R1 ,R2 =メシチル;R3 ,R4 =クロロメ
シチル;n=1;X=4,4' −ビフェニレン) この化合物は、上述の方法Bにより、1当量のビス(ク
ロロメシチル)フルオロボランと1当量のジメシチルフ
ルオロボランを使用して、71%の収率で得られる。物
理データを第1表に示す。
【0177】実施例10; 4,4' −ビス(ジメシチ
ルボリル)ベンゾフェノン=エチレンケタール (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;
【化93】 この化合物は、上述の方法Cにより、ジエチルエーテル
中0℃で得られる。物理データを第1表に示す。
【0178】実施例11; 4,4' −ビス(ジメシチ
ルボリル)ベンゾフェノン (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;
【化94】 この化合物は、実施例10からの化合物から、エタノー
ル、水と濃塩酸の混合物中の加水分解により、64%の
収率で得られる。物理データを第1表に示す。
【0179】実施例12; 4,4" −ビス(ジメシチ
ルボリル)−p−ターフェニル (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=4,4"
−ターフェニレン) この化合物は、上述の方法Bにより、適当な出発物質を
使用して73%の収率で得られる。物理データを第1表
に示す。
【0180】実施例13; 4,4" −ビス[ビス(ク
ロロメシチル)ボリル]−p−ターフェニル (R1 −R4 =クロロメシチル、N=1;X=4,4"
−p−フェニレン) この化合物は、上述の方法Bにより、2当量のビス(ク
ロロメシチル)フルオロボランを使用して、51%の収
率で得られる。物理データを第1表に示す。
【0181】実施例14; 4,4" −ビス(ジメシチ
ルボリル)−o−ターフェニル (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=4,4"
−o−ターフェニレン) この化合物は、上述の方法Bにより、適当な出発物質を
使用して43%の収率で得られる。物理データを第1表
に示す。
【0182】実施例15; 1,5−ビス(ジメシチル
ボリル)ナフタレン (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=1,5−
ナフチレン) この化合物は、上述の方法Cにより、ジエチルエーテル
中、−78℃で、収率86%で得られる。物理データを
第1表に示す。
【0183】実施例16; 1,5−ビス[ビス(クロ
ロメシチル)ボリル]ナフタレン (式中、R1 −R4 =クロロメシチル;n=1;X=
1,5−ナフチレン) この化合物は、上述の方法Cにより、ジエチルエーテル
中、−78℃で、収率83%で得られる。物理データを
第1表に示す。
【0184】実施例17; 1,7−ビス(ジメシチル
ボリル)ナフタレン (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=1,7−
ナフチレン) この化合物は、上述の方法Cにより、ジエチルエーテル
中、−78℃で、収率37%で得られる。物理データを
第1表に示す。
【0185】実施例18; 9−ジメシチルボリル−1
0−ジ(2−メチルフェニル)ボリルアントラセン (式中、R1 、R2 =メシチル;R3 、R4 =o−トリ
ル;n=1;X=9,10−アントラシレン) この化合物は、上述の方法Aにより、9−ブロモ−10
−ジメシチルボリルアントラセンを経て製造される。ブ
ロミウム−リチウム交換とそれに次ぐジトリルブロモボ
ランを使用する処理は、所望の生成物を55%の収率で
与える。物理データを第1表に示す。
【0186】実施例19; 9,10−ビス(ジメシチ
ルボリル)アントラセン (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=9,10
−アントラシレン) この化合物は、上述の方法Cにより、ジエチルエーテル
中、0℃で、適当な出発原料を用いて、収率45%で得
られる。物理データを第1表に示す。
【0187】実施例20:ポリメシチルフェニルボラン
【化95】 ペンタン中の4当量のtert−ブチルリチウム(0.
020モル)を1時間にわたって−78℃で、1.86
g(0.005モル)のジヨードメシチレンのテトラヒ
ドロフラン中の溶液に添加する。懸濁液を−78℃で3
時間にわたり攪拌し次いで0.57g(0.0045モ
ル)のフェニルジフルオロボランで処理する。反応混合
物を室温まで暖め、室温で2時間にわたり攪拌する。そ
れを50mlの水中に注入し、混合物を50mlの酢酸
エチルで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、ろ過しそして濃縮する。粗生成物を沸
騰しているアセトニトリルで洗浄することにより精製し
て、0.37g(理論の38%)の白色固体を得る。G
PC(ゲル浸透クロマトグラフィー)は、Mn =173
0;MW =1061,Mn /MW =1.63であること
を示している。他の物理データを第1表に示す。
【0188】実施例21; 1,1’−ビス(ジメシチ
ルボリル)フェロセン
【化96】 この化合物は、上述の方法Dにより、適当な出発物質を
使用して10%の収率で得られる。
【0189】実施例22; 1,4−ビス[ビス(ジニ
トロメシチル)ボリル]ベンゼン (式中、R1 −R4 =ジニトロメシチル;n=1;X=
1,4−フェニレン) 2.87g(0.005モル)の1,4−ビス(ジメシ
チルボリル)ベンゼン(=実施例1からの化合物)を分
割して、25分かけて−78℃で、13.9ml(2
5.5g,0.26モル)の濃硫酸と24.9ml(3
7.8g,0.6モル)の硝酸の混合物に添加する。混
合物を30分かけて−40℃に暖め、次いで水を最早発
熱反応がなくなるまで注意深く添加する。沈澱した固体
をろ過により単離し、水で洗浄しそして乾燥する。酢酸
エチルから再結晶して、0.55g(0.0006モ
ル,即ち理論の13%)の白色結晶を得る。物理データ
を第1表に示す。
【0190】実施例23; 1,7−ビス[ビス(クロ
ロメシチル)ボリル]ナフチル (式中、R1 −R4 =クロロメシチル;n=1;X=
1,7−ナフチレン) この化合物は上述の方法Bと同様にして収率57%で得
られる。物理データを第1表に示す。
【0191】実施例24: 1,4−ビス[ビス(ジク
ロロメシチル)ボリル]ベンゼン (式中、R1 −R4 =ジクロロメシチル;n=1;X=
1,4−フェニレン) この化合物は上述の方法Bと同様にして、ビス(ジクロ
ロメシチル)フルオロボランを使用して、13%の収率
で得られる。物理データを第1表に示す。
【0192】実施例25: 1,6−及び1,8−ビス
(ジメシチルボリル)ピレン(1,6−と1,8−化合
物の混合物) (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=1,6−
及び1,8−ピレニル) この化合物の混合物は上述の方法Cと同様にして、TH
F中、−78℃で製造されそして74%の収率で得られ
る。物理データを第1表に示す。
【0193】実施例26: 1,6−及び1,8−ビス
[ビス(クロロメシチルボリル)]ピレン(1,6−と
1,8−化合物の混合物) (式中、R1 −R4 =クロロメシチル;n=1;X=
1,6−及び1,8−ピレニル) この化合物の混合物は上述の方法Cと同様にして、TH
F中、−78℃で製造されそして56%の収率で得られ
る。物理データを第1表に示す。
【0194】実施例27: ポリ(4−ブチルフェニ
ル)ジュリルボラン (式中、R1 、R3 =4−ブチルフェニル;R2 ,R4
=ジュリル;n=2−22、X=1,4−ジュレン) この化合物は、化合物20について記載された方法と同
様にして、ジヨードジュレンとカリウム=p−tert
−ブチルフェニルトリフルオロボレートを使用して製造
され、そして収率33%で得られる。物理データを第1
表に示す。
【0195】実施例28:
【化97】 (式中、R=メシチル) この化合物は上述の方法Cにより、THF中の4当量の
tert−ブチルリチウムを−78℃で使用して製造さ
れそして77%の収率で得られる。物理データを第1表
に示す。
【0196】実施例29: 3,5−ビス(ジメシチル
ボリル)−1−トリメチルシリルベンゼン (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=1−トリ
メチルシリル−フェン−3−イル−5−イル) a) 1−ブロモ−3,5−ビス(ジメシチルボリル)
ベンゼン 6.25ml(0.01モル)のヘキサン中1.6Mの
ブチルリチウムを、5分にわたり−78℃で、ジエチル
エーテル50ml中の3.14g(0.01モル)の
1,3,5−トリブロモベンゼンの懸濁液に添加する。
反応混合物を−78℃で2時間にわたり攪拌すると、そ
の間に黄橙色の懸濁液が生成する。2.68g(0.0
1モル)の固形ジメシチルフルオロボロンを添加し、そ
して反応混合物を約1時間をかけて室温までに暖める。
次いで混合物を50mlのヘキサンで希釈しそして0℃
に冷却する。生成した固体をろ過し、冷ヘキサンで数回
洗浄し、次いで水で洗浄しそして、最後に、固体が無色
になるまで、メタノールで洗浄する。乾燥して3.54
g(0.0073モル;即ち理論の73%)の白色固体
(1,3−ジブロモ−5−ジメシチルボリルベンゼン)
を得る。クロマトグラフィー(ヘキサン;SiO2 )に
よる精製の後、融点190−191℃の固体を得る。 C2425BBrについての分析値: C 計算値:59.55%;分析値;59.52% H 計算値;5.21%;分析値;5.12%
【0197】1−ブロモ−3,5−ビス(ジメシチルボ
リル)ベンゼンを製造するために、1,3−ジブロモ−
5−ジメシチルボリルベンゼンを、再び上述の方法に従
って、ブチルリチウム及びジメシチルフルオロボランと
反応させる。1−ブロモ−3,5−ビス(ジメシチルボ
リル)ベンゼンの収率は、理論の76%である(物理デ
ータについては実施例32を参照)。
【0198】b)3,5−ビス(ジメシチルボリル)−
1−トリメチルシリルベンゼン 6.25ml(0.01モル)のブチルリチウムのヘキ
サン中1.6Mの溶液を、−78℃で、6.53g
(0.01モル)の1−ブロモ−3,5−ビス(ジメシ
チルボリル)ベンゼンのTHF50ml中の溶液に添加
する。混合物を−78℃で1.5時間にわたり攪拌し、
次いで2.0ml(3.0g;0.015モル)のヨウ
化トリメチルシリルを10分間で添加する。再び混合物
を−78℃で1時間攪拌した後、それを室温に上げるに
任せそして約12時間攪拌する。次いで、それを水で希
釈しそして各回50mlの酢酸エチルで2回抽出する。
硫酸マグネシウム上で乾燥しそして濃縮すると7.15
gの粘稠性油を得る。クロマトグラフィー(ヘキサン、
SiO2 )による精製の後、3.7g(0.0058モ
ル、即ち理論の58%)の表題化合物を白色固体として
得る。物理データを第1表に示す。
【0199】実施例30: 3,5−ビス(ジメシチル
ボリル)−1−ジイソプロピルアミノカルボニル−ベン
ゼン (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=1−ジイ
ソプロピルアミノカルボニル−フェン−3−イル−5−
イル) この化合物は、実施例29に記載されている方法b)と
同様にして、Cl(CO)N(i−C3 7 2 を求電
子剤として使用して、製造される。ヘキサンから再結晶
して生成物を収率46%で得る。物理データを第1表に
示す。
【0200】実施例31:
【化98】 (式中、R=メシチル) この化合物は、実施例29に記載されている方法b)と
同様にして、
【化99】 を求電子剤として使用して、製造される。沸騰している
ヘキサン中で洗浄することにより精製して、収率62%
で得る。物理データを第1表に示す。
【0201】実施例32: 1−ブロモ−3,5−ビス
(ジメシチルボリル)ベンゼン (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=1−ブロ
モフェン−3−イル−5−イル) このボロン化合物の製造は実施例29の段階a)に記載
されている。物理データを第1表に示す。
【0202】実施例33: 1−ブロモ−3,5−ビス
[ビス(クロロメシチル)ボリル]ベンゼン (式中、R1 −R4 =クロロメシチル;n=1;X=1
−ブロモフェン−3−イル−5−イル) この化合物は、実施例32に記載されている化合物と同
様に、ビス(クロロメシチル)フルオロボランを求電子
剤として使用して、製造される。物理データを第1表に
示す。
【0203】実施例34:1,3,5−トリス[ビス
(クロロメシチル)ボリル]ベンゼン (式中、R1 −R4 =クロロメシチル;n=1;X=1
−ビス(クロロメシチル)ボリルフェン−3−イル−5
−イル) この化合物は、実施例29からの化合物と同様に、段階
a)とb)の両方において(ジクロロメシチル)フルオ
ロボランを求電子剤として使用して、製造される。物理
データを第1表に示す。
【0204】実施例35: ビス[3−(ジメシチルボ
リル)−2,4,6−(トリメチル)フェニル]−フェ
ニルボラン
【化100】 a)(1−ブロモ−2,4,6−トリメチルフェニル)
ジメシチルボラン 67ml(0.1モル)のペンタン中1.5Mのブチル
リチウム溶液を、注射器を通して滴下して、2.5時間
にわたり−78℃で、THF100ml中の13.9g
(0.05モル)のジブロモメシチレンの懸濁液に添加
する。反応混合物を−78℃で更に1.5時間にわたり
攪拌しそして固形ジメシチルフルオロボランを添加し、
そして反応混合物を2時間をかけて室温までに暖めそし
て200mlの水で希釈する。次いで各回酢酸エチル5
0mlで2回実施する。硫酸マグネシウム上で乾燥しそ
して濃縮してベージュ−白色の固体を得る。沸騰してい
るアセトニトリルで洗浄して、15.62g(即ち、理
論の70%)の所望のボランを得る。C2732BBrに
ついての元素分析値を下記する: C 計算値:72.51%;分析値;72.78% H 計算値;7.21%;分析値;7.30%
【0205】b)表題の化合物 THF50ml中の段階a)からの化合物8.94g
(0.02モル)の溶液を、−78℃で、12.5ml
(0.02モル)のブチルリチウムの1.6Mヘキサン
溶液で処理する。−78℃における1時間の攪拌の後、
赤色溶液を1.3ml(1.39g;0.011モル)
のフェニルジフルオロボランで処理しそして1時間かけ
て室温にまで暖める。反応混合物を100mlの水で希
釈しそして酢酸エチルで抽出する。硫酸マグネシウム上
で乾燥し、濃縮して白色固体を得る。クロマトグラフィ
ー(ヘキサン、SiO2 )して4.14g(0.011
2モル,即ち理論の56%)の所望化合物を得る。物理
データを第1表に示す。
【0206】実施例36: 1,4−ビス[ビス(クロ
ロメシチル)ボリル]ナフタレン (式中、R1 −R4 =クロロメシチル;n=1;X=
1,4−ナフチレン) この化合物は、上述の方法Bにより、ビス(クロロメシ
チル)フルオロボランを使用して71%の収率で得られ
る。物理データを第1表に示す。
【0207】実施例37: 1,4−ビス(ジメシチル
ボリル)ナフタレン (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=1,4−
ナフチレン) この化合物は、上述の方法Bにより、71%の収率で得
られる。物理データを第1表に示す。
【0208】実施例38: 1,4,7−トリス(ジメ
シチルボリル)ナフタレン (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=7−ジメ
シチルボリルナフト−1−イル−4−イル) この化合物は、ブチルリチウムとジメシチルフルオロボ
ランを3回断続して添加する以外は上述の方法Bによっ
て、63%の収率で得られる。物理データを第1表に示
す。
【0209】実施例39: 4,4’−ビス[ビス(ク
ロロメシチル)ボリル]ビフェニル (式中、R1 −R4 =ジクロロメシチル;n=1;X=
4,4′−ビフェニレン) この化合物は、上述の方法Bによって、ビス(クロロメ
シチル)フルオロボランを使用して、22%の収率で得
られる。物理データを第1表に示す。
【0210】実施例40: 1,3,5−トリス(ジメ
シチルボリル)ベンゼン (式中、R1 −R4 =メシチル;n=1;X=ジメシチ
ルボリルフェン−3−イル−5−イル) 実施例40の化合物は、実施例29の化合物と同様に、
ジメシチルフルオロボランを使用する3回の処理により
製造される。収率は73%である。物理データを第1表
に示す。
【0211】
【表1】
【0212】
【表2】
【0213】
【表3】
【0214】
【表4】 〔第1表の脚注〕* 値を未測定** 化合物は不溶性なので未測定
【0215】II.ボレート類の製造実施例1b; 実施例1の化合物のテトラメチルアンモ
ニウム=ブチルボレートの製造 方法F:ヘキサン中の1当量のブチルリチウム(0.0
15モル)を、0℃で15分間にわたり、THF80m
l中の8.6g(0.015モル)の1,4−ビス(ジ
メシチルボリル)ベンゼンの攪拌している溶液に添加す
る。反応混合物を室温まで暖めてから、次に減圧下濃縮
する。残留分をメタノール:水=4:1の混合物で処理
しそして未反応のビスボランを除くためにろ過する。過
剰の塩化テトラメチルアンモニウムを添加すると、白色
固体が沈澱する。ろ過、乾燥して5.0g(理論の47
%)の表題生成物を得る。 方法G:ボレートは、方法Bにより、直接1,4−ジブ
ロモベンゼンから中間体を単離しないで、製造できる。
この場合、2番目の室温までの暖めの後、反応混合物を
追加のTHFで希釈して均一な溶液が得られるようにす
る。次いでテトラメチルアンモニウム=ボレートは、方
法Fに従って理論の78%の収率で得られる。
【0216】他の実施例:実施例1a−h,2a−f,
3a−d,4a−h,5a−c,6a,7a−d,8a
−l,9a−b,10a,12a−d,13a,14a
−b,15a−f,16a−c,17a−b,18a−
b,20a,23a,24a,28a,29a,34a
−b,35a,36a,37a,38a,39a−d及
び40aの化合物を、各々の製造方法と物理データと共
に、第2表に示す。
【0217】
【表5】
【0218】
【表6】
【0219】
【表7】
【0220】
【表8】
【0221】
【表9】
【0222】〔第2表の脚注〕
【化101】 ... ポリボレート中のブチル基の精確な位置を決定しな
かった。# 値を決定しなかった。
【0223】III .使用実施例実施例41: レジスト製剤中でのポリボレートの反応性 下記の成分を混合することにより光硬化性製剤を製造す
る:
【表10】 成 分 重量(g) ─────────────────────────────────── ジペンタエリトリトール=モノヒドロキシペンタアクリレート 10.0 (登録商標)SR 399,(Sartomer Co., Berkshire,GB) トリプロピレングリコール=ジアクリレート 15.0 (Sartomer Co., Berkshire,GB) N−ビニルピロリドン(Fluka) 15.0 トリメチロールプロパン=トリアクリレート(Degussa) 10.0 ウレタン=アクリレート 50.0 (登録商標)Actylan AJ20,(Societe Nationale des Poudres et Explosifs) レベル化助剤 0.3 (登録商標)Byk 300, (Byk-Mallinckrodt)
【0224】この組成物の一部分を、製剤の全量を基準
にして、0.4又は1.6%の新規ポリボレート光開始
剤と混合する。全ての操作を赤色光の下で実施する。ポ
リボレートを添加した試料を、300μmのアルミニウ
ム箔に処理する。乾燥フィルムの厚みは、60μmであ
る。このフィルムに76μm厚のポリエステルフィルム
を適用し、その上に異なる光学濃度の21段階を付けた
標準試験ネガ(ストウファ・ウェッジ)を置く。その試
料を、2番目の紫外線透明性フィルムで被覆しそして真
空手段により金属板上へ押しつける。露光は、距離30
cmで4kWキセノンランプを使用して、1番目の試験
シリーズでは5秒間にわたり、2番目の試験シリーズで
は10秒間にわたりそして3番目の試験シリーズでは2
0秒間にわたり、露光する。露光後、被覆フィルムとマ
スクを取り除き、露光層をエタノール中、10秒間にわ
たり23℃で超音波槽中、現像する。対流オーブン中、
40℃で5分間にわたり乾燥する。使用される開始剤シ
ステムの感度は、粘稠性無しで複製(例えばポリマー
化)される最後のウェッジ段により特徴付けられる。段
数の高い程、試験されたシステムは感度が高い。結果を
第3表に記載する。
【0225】
【表11】
【0226】実施例42:レジスト製剤中でのポリボレ
ートの反応性 製剤の全量を基準にして、1.6%の各々の試験する光
開始剤を、実施例41に記載した製剤中へ均質混合す
る。試料調製、露光と現像は実施例41に記載したのと
同じ方法により同様に実施したが、露光は各々の場合に
ついて20秒間にわたる。結果を第4表に記載する。
【0227】
【表12】
【0228】実施例43:レジスト製剤中での染料と組
み合わせたポリボレートの反応性 下記の成分を混合することにより光硬化性製剤を製造す
る:
【表13】 成 分 重量(g) ─────────────────────────────────── ジペンタエリトリトール=モノヒドロキシペンタアクリレート 10.0 (登録商標)SR 399,(Sartomer Co., Berkshire,GB) トリプロピレングリコール=ジアクリレート 15.0 (Sartomer Co., Berkshire,GB) N−ビニルピロリドン(Fluka) 15.0 トリメチロールプロパン=トリアクリレート(Degussa) 10.0 ウレタン=アクリレート 50.0 (登録商標)Actylan AJ20,(Societe Nationale des Poudres et Explosifs) レベル化助剤 0.3 (登録商標)Byk 300, (Byk-Mallinckrodt)
【0229】この組成物の一部分を、製剤の全量を基準
にして、0.4%の新規ポリボレート光開始剤と0.3
%の下記構造:
【化102】 の染料と混合する。全ての操作を赤色光の下で実施す
る。ポリボレートを添加した試料を、300μmのアル
ミニウム箔に処理する。乾燥フィルムの厚みは、60μ
mである。このフィルムに76μm厚のポリエステルフ
ィルムを適用し、その上に異なる光学濃度の21段階を
付けた標準試験ネガ(ストウファ・ウェッジ)を置く。
その試料を、2番目の紫外線透明性フィルムで被覆しそ
して真空手段により金属板上へ押しつける。露光は、距
離30cmで4kWキセノンランプを使用して、1番目
の試験シリーズでは5秒間にわたり、2番目の試験シリ
ーズでは10秒間にわたりそして3番目の試験シリーズ
では20秒間にわたり、露光する。露光後、被覆フィル
ムとマスクを取り除き、露光層をエタノール中、10秒
間にわたり23℃で超音波槽中、現像する。対流オーブ
ン中、40℃で5分間にわたり乾燥する。使用される開
始剤システムの感度は、粘稠性無しで複製(例えばポリ
マー化)される最後のウェッジ段により特徴付けられ
る。段数の高い程、試験されたシステムは感度が高い。
結果を第5表に記載する。
【0230】
【表14】
【0231】実施例44:レジスト製剤中での染料と組
み合わせたポリボレートの反応性 製剤の全量を基準にして、0.4%の各々の試験する光
開始剤と0.3%の実施例43に記載した染料を、実施
例43に記載した製剤に均質混合する。試料調製、露光
と現像は実施例43に記載したのと同じ方法により同様
に実施したが、露光は各々の場合について20秒間にわ
たる。結果を第6表に記載する。
【0232】
【表15】 (表脚注) b=脱色(目視試験) −=脱色は認められないが、それが脱色が起きていない
ことを意味しない。しかし、目視試験の中では脱色が認
められないことを意味する。
【0233】実施例45:レジスト製剤の中での染料−
ポリボレート塩の反応性 新規の染料−ポリボレートを、製剤の全量を基準にして
0.3%の量で、実施例41に記載の製剤中に均質混合
する。これらの化合物では、染料はポリボレートアニオ
ンの対イオンとして機能する。その化合物は染料カチオ
ンF+ 又はQ+
【化103】 を含有する。試料の製造と硬化は実施例41に記載され
ている方法と同様に実施される。結果を第7表に示す。
【0234】
【表16】 (表脚注) b=脱色(目視試験) −=脱色は認められないが、それが脱色が起きていないことを意味しない。し かし、目視試験の中では脱色が認められないことを意味する。
【0235】実施例46: レジスト製剤の中での染料
−ポリボレート塩の反応性 露光時間を20秒間にする以外は実施例42の手順を繰
り返す。結果を第8表に示す。
【表17】
【0236】実施例47:電子受容体と組み合わせたポ
リボレートの反応性 製剤を実施例43に記載されているようにして製造す
る。成分の部分を試験する光開始剤0.4%及び下記の
物質A、B、C、DとEの0.3%と混合する。 A:(登録商標)Quantacure ITX,In
ternationalBio−Synthetics
【化104】 の混合物。 B:(登録商標)Quantacure QTX,In
ternationalBio−Synthetics
【化105】 C:ベンゾフェノン
【化106】 D:(登録商標)Quantacure BTC,In
ternationalBio−Synthetics
【化107】 E:チオキサントン誘導体
【化108】
【0237】試料を実施例43に記載されている方法と
同様にして製造しそして硬化する。結果を第9表に示
す。
【表18】
【0238】実施例48:レジスト製剤中での電子受容
体としてのポリボラン 製剤を実施例43の記載通りに製造する。その組成物の
部分を0.4%のテトラメチルアンモニウム=トリフェ
ニルブチルボレート及び本発明のポリボラン0.3%と
混合する。試料を、実施例43に記載されている方法と
同様にして製造しそして硬化する。結果を第10表に示
す。
【0239】
【表19】
【0240】実施例49:レジスト製剤中での電子受容
体としてのポリボラン 製剤を、実施例43に記載の通り製造する。その製剤の
部分を実施例1の化合物2%及び電子供与体1.5%と
混合する。試料を、実施例43に記載されている方法と
同様にして製造しそして硬化する。結果を第11表に示
す。
【表20】
【0241】実施例50:モノボレートとのポリボラン
の組み合わせ 下記の成分を混合することにより光硬化性組成物を製造
する:
【表21】 成分 重量(g) ─────────────────────────────────── ペンタエリトリトール=トリアクリレート 37.64 (登録商標)Sartomer SR 444,(Sartomer Company, Westchester) ヘキサメトキシメチルメラミン 10.76 (登録商標)Cymel 301,(アメリカン・シアナミド,米国) カルボキシル基を含有する熱可塑性ポリアクリレート 47.30 (登録商標)Carboset 525, (B.F. Goodrich) ポリビニルピロリドン PVP (GAF,米国) 4.30 ─────────────────────────────────── 100.00 この組成物100.00gを塩化メチレン319.00
g及びメタノール30.00gと混合する。
【0242】この組成物の部分を、各々の場合、固形分
を基準にして、0.68%の新規のポリボレート及び
0.68%のテトラメチルアンモニウム=N−ブチル=
トリフェニル=ボレートと、室温で1時間攪拌すること
により、混合する。全ての操作を赤色光の下で実施す
る。開始剤を添加した試料を300μmアルミニウム箔
(10×15cm)に塗布する。溶媒を、初めに室温で
5分間乾燥し次いで60℃で対流オーブン中15分間に
わたり加熱することにより除去して、35μm厚の乾燥
フィルム層を得る。76μmのポリエステルフィルムを
液状フィルム層上に置き、そして異なる光学濃度の21
段階を付けた標準試験ネガ(ストウファ・ウェッジ)を
このフィルム上に置く。その試料を、2番目の紫外線透
明性フィルムで被覆しそして真空手段により金属板上へ
押しつける。次いで、試料を、距離30cmで4kWキ
セノンランプを使用して40秒間露光する。露光後、フ
ィルムとマスクを取り除き、被覆層を1%強度の炭酸ナ
トリウム水溶液で、240秒間にわたり超音波槽中、現
像し、次いで、対流オーブン中、60℃で15分間にわ
たり乾燥する。使用される開始剤システムの感度は、粘
稠性無しで複製される最後のウェッジ段により特徴付け
られる。段数の高い程、試験されたシステムは感度が高
い。この試験では、2段の増加は硬化速度が約2倍にな
ったことを意味する。結果を第12表に記載する。
【表22】
【0243】実施例51: ポリボランとの染料−ボレ
ートの組み合わせ 下記の成分を混合することにより光硬化性組成物を製造
する:
【表23】 成分 重量(g) ─────────────────────────────────── ペンタエリトリトール=トリアクリレート 37.64 (登録商標)Sartomer SR 444,(Sartomer Company, Westchester) ヘキサメトキシメチルメラミン 10.76 (登録商標)Cymel 301,(アメリカン・シアナミド,米国) カルボキシル基を含有する熱可塑性ポリアクリレート 47.30 (登録商標)Carboset 525, (B.F. Goodrich) ポリビニルピロリドン PVP (GAF,米国) 4.30 ─────────────────────────────────── 100.00 この組成物100.00gを塩化メチレン319.00
g及びメタノール30.00gと混合する。
【0244】この組成物の部分を、各々の場合、固形分
を基準にして、0.3%の新規のポリボラン及び0.3
%の下記の染料−ボレート塩:
【化109】 と、室温で1時間攪拌することにより、混合する。
【0245】全ての操作を赤色光の下で実施する。開始
剤を添加した試料を300μmアルミニウム箔(10×
15cm)に塗布する。溶媒を、初めに室温で5分間乾
燥し次いで60℃で対流オーブン中15分間にわたり加
熱することにより除去して、35μm厚の乾燥フィルム
層を得る。76μmのポリエステルフィルムを液状フィ
ルム層上に置き、そして異なる光学濃度の21段階を付
けた標準試験ネガ(ストウファ・ウェッジ)をこのフィ
ルム上に置く。その試料を、2番目の紫外線透明性フィ
ルムで被覆しそして真空手段により金属板上へ押しつけ
る。次いで、試料を、距離30cmで4kWキセノンラ
ンプを使用して40秒間露光する。露光後、フィルムと
マスクを取り除き、被覆層を1%強度の炭酸ナトリウム
水溶液で、240秒間にわたり超音波槽中、現像し、次
いで、対流オーブン中、60℃で15分間にわたり乾燥
する。使用される開始剤システムの感度は、粘稠性無し
で複製される最後のウェッジ段により特徴付けられる。
段数の高い程、試験されたシステムは感度が高い。この
試験では、2段の増加は硬化速度が約2倍になったこと
を意味する。結果を第13表に記載する。
【表24】
【0246】実施例52:光源としてAr+ レーザを使
用するレジスト製剤中の染料−ポリボレート塩 新規の染料−ポリボレート塩を、製剤の全量を基準にし
て0.3%の濃度で、実施例41に記載の製剤に均一混
合する。染料は、ポリボレートアニオンの対イオンとし
て機能しそしてカチオンF(実施例45を参照)に相当
する。試料の製造と現像は実施例41に記載されている
のと同様に実施されるが、露光を、Ar+ レーザ(UN
IPHASE 1583,ビーム直径0.65mm、ビ
ーム拡がり0.95mrad)を使用して、波長488
nm、出力20mWの単色光で実施する。直径約2.5
mmのレーザ光線を、試料に固定した21段階ストウフ
ァ(Stouffer)・ウェッジ上を24mm/sの速度で移動
させる。現像の後、線がいろいろの幅と長さで残る。硬
化した線が依然として見える段階数を、評価のために示
した。結果を第14表に示す。
【0247】
【表25】 (表脚注)* b=脱色(目視試験) −=脱色は認められないが、それが脱色が起きていない
ことを意味しない。しかし、目視試験の中では脱色が認
められないことを意味する。
【0248】実施例53:光源としてAr+ レーザを使
用するレジスト製剤中のポリボレートとの染料の組み合
わせ 製剤の全量を基準にして、新規のポリボレート塩0.4
%と実施例43からの染料0.3%を、実施例41に記
載の製剤に均一混合する。試料の製造、露光、現像と評
価は、実施例52に記載されている通りである。結果を
第15表に示す。
【表26】 (表脚注)* b=脱色(目視試験)
【0249】実施例54:光源として、フリクェンシ−
ダブルド(frequency-doubled) Nd/YAGレーザを使
用するレジスト製剤中のポリボレートとの染料の組み合
わせ 新規の染料−ポリボレート塩を、製剤の全量を基準にし
て0.3%の濃度で、実施例41に記載の製剤に均一混
合する。染料は、ポリボレートアニオンの対イオンとし
て機能しそしてカチオンF(実施例45を参照)に相当
する。試料の製造と現像は実施例41に記載されている
のと同様に実施されるが、露光を、フリクェンシ−ダブ
ルド(frequency-doubled) Nd/YAGレーザ(COH
ERENT DPSS 532−50,ビーム直径0.
7mm、ビーム拡がり<1.3mrad)を使用して、
波長532nm、出力50mWの単色光で実施する。直
径約3.3mmのレーザ光線を、試料に固定した21段
階ストウファ(Stouffer)・ウェッジ上を6mm/sの速
度で移動させる。現像の後、線がいろいろの幅と長さで
残る。硬化した線が依然として見える段階数を、評価の
ために示した。結果を第16表に示す。
【0250】
【表27】 (表脚注)* b=脱色(目視試験) −=脱色は認められないが、それが脱色が起きていない
ことを意味しない。しかし、目視試験の中では脱色が認
められないことを意味する。
【0251】実施例55:光源として、フリクェンシ−
ダブルド(frequency-doubled) Nd/YAGレーザを使
用するレジスト製剤中のポリボレートとの染料の組み合
わせ 製剤の全量を基準にして、実施例12cの新規のポリボ
レート塩を0.4%の及び実施例43の染料を0.3%
の濃度で、実施例41に記載の製剤に均一混合する。試
料の製造、露光、現像と評価は、実施例54に記載され
ている通りである。結果を第17表に示す。
【表28】
【0252】実施例56:熱開始剤としてのポリボレー
ト 新規のポリボレート0.3%を、実施例41に記載した
製剤に添加し、そしてその約15mgを秤量して、DS
Cボートに入れた(赤色光線下)。硬化反応の発熱を、
メトラーDSC30を使用して、加熱速度10度/分で
測定した。開始温度(TA )とピーク温度(Tp )を測
定した。純粋な製剤についての値より低い開始温度又は
ピーク温度を持つ開始剤は、熱開始剤である。結果を第
18表に纏めた。
【表29】
【0253】実施例57:熱開始剤としての電子受容体
と組み合わせたポリボレート 新規のポリボレート0.3%と実施例47の電子受容体
A0.4%を、実施例41に記載した製剤に添加し、そ
してその約10mgを秤量して、DSCボートに入れた
(赤色光線下)。硬化反応の発熱を、メトラーDSC3
0を使用して、加熱速度10度/分で測定した。開始温
度(TA )とピーク温度(Tp )を測定した。純粋な製
剤についての値より低い開始温度又はピーク温度を持つ
開始剤は、熱開始剤である。結果を第19表に纏めた。
【表30】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 4/12 MEH C08F 4/12 MEH (72)発明者 マルチン クンツ ドイツ国 79588 エフリンゲン−キルヒ ェン バーズレルシュトラーセ 13/5 (72)発明者 倉 久稔 兵庫県宝塚市小林5丁目3番15号フレンド リーハイツ小林205号

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I 【化1】 〔式中、nとoは各々が0ないし50の数を表し;mは
    1ないし50の数を表し;uとvは0又は1を表し、そ
    して指数uとvの少なくとも一つは1を表し;R1 、R
    2 、R2a、R3 とR4 は互いに独立してフェニル基又は
    他の芳香族炭化水素基を表し、そしてそれらの基は未置
    換であるか又は、未置換の又はハロゲン原子、OR6
    及び/又はNR8 9 で置換された炭素原子数1ないし
    6のアルキル基;OR6 、S(O)p 7 、OS(O)
    2 7 、NR8 9 、C(O)OR6 、C(O)NR8
    9 、C(O)R10、SiR111213、BR1415
    P(O)q 1617又はハロゲン原子により置換されて
    おり;pは0、1又は2を表し;qは0又は1を表し;
    5 は炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子
    数3ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数2ない
    し8のアルケニル基、フェニル−炭素原子数1ないし6
    のアルキル基又はナフチル−炭素原子数1ないし3のア
    ルキル基を表し、そして上記の炭素原子数1ないし12
    のアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキ
    ル基、炭素原子数2ないし8のアルケニル基、フェニル
    −炭素原子数1ないし6のアルキル基又はナフチル−炭
    素原子数1ないし3のアルキル基は未置換であるか又は
    OR6 、S(O)p 7 、OS(O)2 7 、NR8
    9、C(O)OR6 、C(O)NR8 9 、C(O)R
    10、−P(=O)−(OR102 、SiR111213
    BR1415又はハロゲン原子により置換されており、又
    はR5 はフェニル基又は他の芳香族炭化水素基を表し、
    それらの基は未置換であるか又は炭素原子数1ないし6
    のアルキル基、OR6 、S(O)p 7 、OS(O)2
    7 、NR8 9 、C(O)OR6 、C(O)NR8
    9 、C(O)R10、SiR111213、BR1415又は
    ハロゲン原子により置換されており、基:R1 、R2
    2a、R3 、R4 とR5 の少なくとも一つは、ホウ素原
    子への結合のオルト位が置換されたフェニル基である
    か、又はホウ素原子へのオルト位が立体障害されている
    他の芳香族炭化水素基であり;R6 とR7 は未置換であ
    るか又はCOOR7a、OH、炭素原子数1ないし12の
    アルコキシ基又はハロゲン原子で置換された炭素原子数
    1ないし12のアルキル基;未置換であるか又は1ない
    し5個の、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原
    子数1ないし12のアルコキシ基又はハロゲン原子で置
    換されたフェニル基;又は未置換であるか又は1ないし
    5個の、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子
    数1ないし12のアルコキシ基又はハロゲン原子で置換
    されたフェニル−炭素原子数1ないし6のアルキル基を
    表し;R7aは炭素原子数1ないし12のアルキル基を表
    し;R8 、R9 、R10、R11、R12、R13、R14とR15
    は互いに独立してR6 と同じに定義されるか又は炭素原
    子数3ないし12のシクロアルキル基を表すか、又はR
    8 とR9 は、それらが結合しているN原子と一緒になっ
    て、追加してO又はS原子を含有してもよい5−又は6
    −員環を形成し、又はR14とR15はそれらが結合してい
    るホウ素原子と一緒になって5−又は6−員環を形成
    し;Xは、未置換の又はOR6 、S(O)p 7 、OS
    (O)2 7 、NR8 9、C(O)OR6 、C(O)
    NR8 9 、C(O)R10、SiR111213、BR14
    15、ハロゲン原子又はP(O)q 1617により置換
    された炭素原子数1ないし20のアルキレン基を表す
    か、 又はXは炭素原子数3ないし12のシクロアルキレン基
    又は炭素原子数2ないし8のアルケニレン基を表しそし
    てその各々は未置換であるか又はOR6 、S(O)p
    7 、OS(O)2 7 、NR8 9 、C(O)OR6
    C(O)NR89 、C(O)R10、SiR11
    1213、BR1415又はハロゲン原子により置換されて
    おり、又はその際これらの基は1個又はそれより多い
    基:−O−、−S(O)p −又は−NR18−により中断
    されているか、 又はXは未置換であるか又は炭素原子数1ないし6のア
    ルキル基、OR6 、S(O)p 7 、OS(O)
    2 7 、NR8 9 、C(O)OR6 、C(O)NR8
    9 、C(O)R10、SiR111213、BR1415
    はハロゲン原子により置換された2価の芳香族炭化水素
    基を表し、 又はXは−O−、−S(O)p −又は−NR18−により
    中断されている炭素原子数1ないし20のアルキレン基
    を表すか、 又はXは式II又はIII 【化2】 の基を表し;R16とR17は互いに独立してR6 と同じに
    定義されるか又は炭素原子数3ないし12のシクロアル
    キル基を表し;R18はR6 と同じに定義されるか又は水
    素原子を表し;Yは、−(CH2 r −、−C(O)
    −、−NR18−、−O−、−S(O)p−、−CR19
    20−、 【化3】 を表し;rは1,2又は3を表し;sは2又は3を表
    し;R19とR20は炭素原子数1ないし6のアルキル基又
    はフェニル基を表すか、又はR19とR20はそれらが結合
    している炭素原子と一緒になって5−又は6−員環を形
    成し;AとQは互いに独立して直接結合、−(CH2
    r −、−CH=CH−、−C(O)−、−NR18−、−
    S(O)p −、−CR1920−、 【化4】 を表すか、又は基;R1 、R2 、R3 、R4 とXは式
    (IV)又は(V) 【化5】 の基を形成するために橋を形成し;式中、Gは−(CH
    2 t −、−CHCH−、−C(O)−、−NR18−、
    −O−、−S(O)p −、−CR1920−、 【化6】 を表し;tは0,1又は2を表し;式(II)、(III) 、(I
    V)と(V) の基は、未置換であるか又は芳香環がOR6
    S(O)p 7 、OS(O)2 7 、NR8 9 、C
    (O)OR6 、C(O)NR8 9 、C(O)R10、S
    iR111213、BR1415又はハロゲン原子により置
    換されておりそしてその際追加のフェニル環が式(II)、
    (III) 、(IV)と(V) のフェニル環に縮合していてもよ
    く;但し、Xがフェニレン基又は4,4′−ビフェニレ
    ン基を表す場合は、R1 、R2a、R3 とR4 は同時にα
    −ナフチル基を表すことはないことを条件とし;そして
    Zは陽イオンを形成することができる基を表す。〕によ
    り表される化合物。
  2. 【請求項2】nとoが0を表す請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】mが1を表す請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1 、R2a、R3 とR4 が同一である請求
    項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1 、R2a、R2 、R3 、R4 、R14とR
    15が互いに独立して2−、2,6−又は2,4,6−置
    換フェニル基を表すか又はナフチル基又はアントラシル
    基を表す請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】R1 、R2a、R2 、R3 、R4 、R14とR
    15が炭素原子数1ないし6のアルキル基、ハロゲン原
    子、R6 O基又はトリフルオロメチル基で置換されてい
    る、フェニル基、1−ナフチル基、1−アントラシル基
    又は9−アントラシル基を表す請求項5記載の化合物。
  7. 【請求項7】式中、Xは未置換の又はOR6 、NR8
    9 、SiR1112 13、BR1415又はハロゲン原子に
    より置換された炭素原子数1ないし18のアルキレン基
    を表すか、 又はXは一つ又はそれより多い基:−O−により中断さ
    れている炭素原子数1ないし20のアルキレン基を表す
    か、 又はXはフェニレン基、ビフェニレン基、o−,m−又
    はp−ターフェニレン基、ナフチレン基、フェナントリ
    レン基又はフェロセニレン基を表し、そして上記のフェ
    ニレン基、ビフェニレン基、o−,m−又はp−ターフ
    ェニレン基、ナフチレン基、フェナントリレン基又はフ
    ェロセニレン基は未置換であるか又は炭素原子数1ない
    し6のアルキル基、OR6 、NR8 9 、C(O)OR
    6 、C(O)NR8 9 、C(O)R10、SiR1112
    13、BR1415又はハロゲン原子により置換されてい
    るか;又はXは、式中、Yが、−(CH2 r −、−C
    (O)−、−NR18−、−O−、−S(O)p −、−C
    1920−、 【化7】 を表す式IIの基を表す請求項1ないし6のいずれかに記
    載の化合物。
  8. 【請求項8】式中、nとoの両方は0を表し;mは数1
    を表し;R1 、R2a、R2 、R3 とR4 は、炭素原子数
    1ないし6のアルキル基及び/又はハロゲン原子、特に
    塩素原子で置換されたフェニル基を表し;R5 は炭素原
    子数1ないし12のアルキル基、(炭素原子数1ないし
    4のアルキル)3 Si−CH2 −又はフェニル基を表
    し;Xは未置換のフェニレン基、ハロゲン原子で置換さ
    れた、特にフッ素原子で置換された、フェニレン基、ビ
    フェニレン基、o−又はp−ターフェニレン基、ナフチ
    レン基、フェナントリレン基、フェロセニレン基又は式
    II(式中、Yは−C(O)−又は 【化8】 の基を表す)を表し;sは2を表し;そしてZはテトラ
    アルキルアンモニウムカチオン、シアニン染料カチオン
    又はチオキサントンカチオンを表す請求項1記載の化合
    物。
  9. 【請求項9】(a) 少なくとも1種のエチレン性不飽和光
    重合性化合物及び(b) 少なくとも1種の請求項1で定義
    されたとおりの式Iにより表される化合物からなる組成
    物。
  10. 【請求項10】成分(a) と(b) に加えて少なくとも1種
    の共開始剤又は電子受容体(c) を更に含有する請求項9
    記載の組成物。
  11. 【請求項11】電子受容体(c) が染料である請求項10
    記載の組成物。
  12. 【請求項12】電子受容体が紫外線吸収剤である請求項
    10記載の組成物。
  13. 【請求項13】紫外線吸収剤がチオキサントン誘導体、
    クマリン、ベンゾフェノン、ベンゾフェノン誘導体又は
    ヘキサアリールビスイミダゾール誘導体である請求項1
    2記載の組成物。
  14. 【請求項14】成分(a) と(b) に加えて少なくとも1種
    の式XI 【化9】 〔式中、Ra 、Rb 、Rc とRd は互いに独立して炭素
    原子数1ないし12のアルキル基、トリメチルシリルメ
    チル基、フェニル基、他の芳香族炭化水素、炭素原子数
    1ないし6のアルキル−フェニル基、アリル基、フェニ
    ル−炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数2
    ないし8のアルケニル基、炭素原子数2ないし8のアル
    キニル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基
    又は飽和又は不飽和の複素環基を表し、そして上記のフ
    ェニル基、他の芳香族炭化水素、フェニル−炭素原子数
    1ないし6のアルキル基及び飽和又は不飽和の複素環基
    は未置換であるか、又は未置換の又はハロゲン原子、O
    6 −及び/又はNR8 9で置換された炭素原子数1
    ないし6のアルキル基;OR6 、S(O)p 7 、OS
    (O)2 7 、NR8 9 、C(O)OR6 、C(O)
    NR8 9 、C(O)R10、SiR111213、BR14
    15、P(O)q 1617又はハロゲン原子により置換
    されており;pは0、1又は2を表し;qは0又は1を
    表し;R6 とR7 は未置換であるか又はCOOR7a、O
    H、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基又はハロゲ
    ン原子で置換された炭素原子数1ないし12のアルキル
    基;未置換であるか又は1ないし5個の、炭素原子数1
    ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアル
    コキシ基又はハロゲン原子で置換されたフェニル基;又
    は未置換であるか又は1ないし5個の、炭素原子数1な
    いし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアルコ
    キシ基又はハロゲン原子で置換されたフェニル−炭素原
    子数1ないし6のアルキル基を表し;R7aは炭素原子数
    1ないし12のアルキル基を表し;R8 、R9 、R10
    11、R12、R13、R14とR15は互いに独立してR6
    同じに定義されるか又は炭素原子数3ないし12のシク
    ロアルキル基を表すか、又はR8 とR9 は、それらが結
    合しているN原子と一緒になって、追加してO又はS原
    子を含有してもよい5−又は6−員環を形成し、又はR
    14とR15はそれらが結合しているB原子と一緒になって
    5−又は6−員環を形成し;R16とR17は互いに独立し
    てR6 と同じに定義されるか又は炭素原子数3ないし1
    2のシクロアルキル基を表し;そしてEは陽イオンを形
    成することができる基を表す。〕により表される化合物
    を含有する請求項9記載の組成物。
  15. 【請求項15】成分(b) に加えて別の光開始剤(d) 及び
    /又は他の添加剤を含有する請求項9ないし12のいず
    れかに記載の組成物。
  16. 【請求項16】成分(a) と(b) に加えて少なくとも中性
    の、アニオン又はカチオン染料又はチオキサントン化合
    物及びオニウム化合物を含有する請求項9記載の組成
    物。
  17. 【請求項17】追加してラジカル光開始剤、特にα−ア
    ミノケトン化合物を含有する請求項16記載の組成物。
  18. 【請求項18】(a) 少なくとも1種のエチレン性不飽和
    光重合性化合物及び(b) 少なくとも1種の式Ia 【化10】 (式中、基:R1 、R2 、R2a、R3 、R4 、R5
    X、及びn、m、o、u及びvは請求項1で定義された
    とおりである。)のポリボレートアニオン、及び(c) 染
    料カチオン、スルホニウム−又はヨードニウムカチオン
    からなる組成物。
  19. 【請求項19】追加して少なくとも1種の別の式XI 【化11】 〔式中、Ra 、Rb 、Rc とRd は互いに独立して炭素
    原子数1ないし12のアルキル基、トリメチルシリルメ
    チル基、フェニル基、他の芳香族炭化水素、炭素原子数
    1ないし6のアルキル−フェニル基、アリル基、フェニ
    ル−炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数2
    ないし8のアルケニル基、炭素原子数2ないし8のアル
    キニル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基
    又は飽和又は不飽和の複素環基を表し、そして上記のフ
    ェニル基、他の芳香族炭化水素、フェニル−炭素原子数
    1ないし6のアルキル基及び飽和又は不飽和の複素環基
    は未置換であるか、又は未置換の又はハロゲン原子、O
    6 −及び/又はNR8 9で置換された炭素原子数1
    ないし6のアルキル基;OR6 、S(O)p 7 、OS
    (O)2 7 、NR8 9 、C(O)OR6 、C(O)
    NR8 9 、C(O)R10、SiR111213、BR14
    15、P(O)q 1617又はハロゲン原子により置換
    されており;pは0、1又は2を表し;qは0又は1を
    表し;R6 とR7 は未置換であるか又はCOOR7a、O
    H、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基又はハロゲ
    ン原子で置換された炭素原子数1ないし12のアルキル
    基;未置換であるか又は1ないし5個の、炭素原子数1
    ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアル
    コキシ基又はハロゲン原子で置換されたフェニル基;又
    は未置換であるか又は1ないし5個の、炭素原子数1な
    いし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアルコ
    キシ基又はハロゲン原子で置換されたフェニル−炭素原
    子数1ないし6のアルキル基を表し;R7aは炭素原子数
    1ないし12のアルキル基を表し;R8 、R9 、R10
    11、R12、R13、R14とR15は互いに独立してR6
    同じに定義されるか又は炭素原子数3ないし12のシク
    ロアルキル基を表すか、又はR8 とR9 は、それらが結
    合しているN原子と一緒になって、追加してO又はS原
    子を含有してもよい5−又は6−員環を形成し、又はR
    14とR15はそれらが結合しているB原子と一緒になって
    5−又は6−員環を形成し;R16とR17は互いに独立し
    てR6 と同じに定義されるか又は炭素原子数3ないし1
    2のシクロアルキル基を表し;そしてEは陽イオンを形
    成することができる基を表す。〕のボレート化合物を含
    有する請求項18記載の化合物。
  20. 【請求項20】少なくとも1種の式Iのボレート及び少
    なくとも1種の染料であってその色が照射中又は照射後
    に変化又は消失し、そしてカチオンとして式Iにより表
    される化合物の部分にもなっていてよい染料を含有する
    請求項9記載の組成物。
  21. 【請求項21】請求項1で定義された化合物を、エチレ
    ン性不飽和化合物の光重合のための光開始剤として使用
    する方法。
  22. 【請求項22】他の光開始剤及び/又は他の添加剤と組
    み合わせて使用する請求項21記載の使用する方法。
  23. 【請求項23】A)少なくとも1種の式VI 【化12】 〔式中、n' は0ないし50の数を表し:R1'、R2'、
    3'及びR4'はフェニル基又は他の芳香族炭化水素基を
    表し、そしてそれらの基は未置換であるか、又は未置換
    の又はハロゲン原子、OR6'−及び/又はNR8'R9'で
    置換された炭素原子数1ないし6のアルキル基;O
    6'、S(O)p'7'、OS(O)2 7'、NR8'
    9'、C(O)OR6'、C(O)NR8'R9'、C(O)
    10' 、SiR11' R12' R13' 、BR14' R15' 、ハ
    ロゲン原子及び/又はP(O)q'16' R17' により置
    換されており;R1'、R2'、R3'及びR4'の少なくとも
    一つはホウ素原子への結合のオルト位が置換されたフェ
    ニル基であるか、又はホウ素原子へのオルト位が立体障
    害されている他の芳香族炭化水素基であり;p' は0な
    いし2の数を表し;R6'とR7'は未置換であるか又はC
    OOR7a、OH、炭素原子数1ないし12のアルコキシ
    基、CN又はハロゲン原子で置換された炭素原子数1な
    いし12のアルキル基;フェニル基又はフェニル−炭素
    原子数1ないし6のアルキル基であって、上記のフェニ
    ル基又はフェニル−炭素原子数1ないし6のアルキル基
    は未置換であるか、又は1ないし5回、炭素原子数1な
    いし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアルコ
    キシ基又はハロゲン原子で置換されており;R7aは炭素
    原子数1ないし12のアルキル基を表し;R8'、R9'、
    10' 、R11' 、R12' 、R13' 、R14' とR15' は互
    いに独立してR6'と同じに定義されるか又は炭素原子数
    3ないし12のシクロアルキル基を表すか、又はR8'と
    9'は、それらが結合しているN原子と一緒になって、
    追加してO又はS原子を含有してもよい5−又は6−員
    環を形成し、又はR14' とR15' はそれらが結合してい
    るホウ素原子と一緒になって5−又は6−員環を形成
    し;R16' とR17' は互いに独立してR10' と同じに定
    義され;q' は0又は1を表し;そしてX' は、未置換
    であるか又はOR6'、S(O)p'7'、OS(O)2
    7'、NR8'R9'、C(O)OR6'、C(O)NR8'
    9'、C(O)R10' 、SiR11'R12' R13' 、BR
    14' R15' 、ハロゲン原子又はP(O)q'16' R17'
    により置換された炭素原子数1ないし20のアルキレン
    基を表すか、 又はX' は1個又はより多くの−O−、−S(O)p'
    又は−NR18' −により中断されている炭素原子数1な
    いし20のアルキレン基を表すか、 又はX' は炭素原子数3ないし12のシクロアルキレン
    基又は炭素原子数2ないし8のアルケニレン基を表しそ
    してそれらの基は未置換であるか又はOR6'、S(O)
    p'7'、OS(O)2 7'、NR8'R9'、C(O)OR
    6'、C(O)NR8'R9'、C(O)R10' 、SiR11'
    12' R13' 、BR14' R15' 、ハロゲン原子又はP
    (O)q'16' R17' により置換されており、又はそれ
    らの基は1個又はそれより多い基:−O−、−S(O)
    p'−又は−NR18' −により中断されているか、 又はX’は未置換であるか又は炭素原子数1ないし6の
    アルキル基、OR6'、S(O)p'7'、OS(O)2
    7'、NR8'R9'、C(O)OR6'、C(O)NR8'
    9'、C(O)R10' 、SiR11' R12' R13' 、BR
    14' R15' 、ハロゲン原子又はP(O)q'16' R17'
    により置換された2価の芳香族炭化水素基を表し、 又はX' は式VII 又はVIII 【化13】 〔式中、Y' は、−(CH2 r'−、−C(O)−、−
    NR18' −、−O−、−S(O)p'−、−CR19'
    20' −、 【化14】 を表し;r' は1,2又は3を表し;s' は2又は3を
    表し;R18' はR6'と同じに定義されるか又は水素原子
    を表し;R19' とR20' は炭素原子数1ないし6のアル
    キル基又はフェニル基を表すか、又はR19' とR20' は
    それらが結合している炭素原子と一緒になって5−又は
    6−員環を形成し;A' とQ' は互いに独立して直接結
    合、−(CH2 r'−、−CH=CH−、−C(O)
    −、−NR18' −、−S(O)p'−、−CR19' R20'
    −、 【化15】 を表すか、又はR1'、R2'、R3'、R4'又はX' は式
    (IX)又は(X) 【化16】 (式中、G' は−(CH2 t'−、−CHCH−、−C
    (O)−、−NR18’−、−O−、−S(O)p'−、−
    CR19’R20’−、 【化17】 を表し;t' は0,1又は2を表す)の基を形成するた
    めに橋を形成し;式(VII) 、(VIII)、(IX)と(X) の基
    は、未置換であるか又は芳香環がOR6'、S(O)p'
    7'、OS(O)2 7'、NR8'R9'、C(O)OR6'、
    C(O)NR8'R9'、C(O)R10' 、SiR11'
    12' R13' 、BR14' R15' 又はハロゲン原子により
    置換されておりそしてその際追加のフェニル環が式(VI
    I) 、(VIII)、(IX)と(X) のフェニル環に縮合していて
    もよい。〕により表されるボラン、及び B)少なくとも1種の電子供与化合物からなる光開始
    剤。
  24. 【請求項24】成分B)が少なくとも1種の式Iにより
    表される化合物及び/又は少なくとも1種の式XI 【化18】 〔式中、Ra 、Rb 、Rc とRd は互いに独立して炭素
    原子数1ないし12のアルキル基、トリメチルシリルメ
    チル基、フェニル基、他の芳香族炭化水素、炭素原子数
    1ないし6のアルキル−フェニル基、アリル基、フェニ
    ル−炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数2
    ないし8のアルケニル基、炭素原子数2ないし8のアル
    キニル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基
    又は飽和又は不飽和の複素環基を表し、そして上記のフ
    ェニル基、他の芳香族炭化水素、フェニル−炭素原子数
    1ないし6のアルキル基及び飽和又は不飽和の複素環基
    は未置換であるか、又は未置換の又はハロゲン原子、O
    6 −及び/又はNR8 9で置換された炭素原子数1
    ないし6のアルキル基;OR6 、S(O)p 7 、OS
    (O)2 7 、NR8 9 、C(O)OR6 、C(O)
    NR8 9 、C(O)R10、SiR111213、BR14
    15、P(O)q 1617又はハロゲン原子により置換
    されており;pは0、1又は2を表し;qは0又は1を
    表し;R6 とR7 は未置換であるか又はCOOR7a、O
    H、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基又はハロゲ
    ン原子で置換された炭素原子数1ないし12のアルキル
    基;未置換であるか又は1ないし5個の、炭素原子数1
    ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアル
    コキシ基又はハロゲン原子で置換されたフェニル基;又
    は未置換であるか又は1ないし5個の、炭素原子数1な
    いし6のアルキル基、炭素原子数1ないし12のアルコ
    キシ基又はハロゲン原子で置換されたフェニル−炭素原
    子数1ないし6のアルキル基を表し;R7aは炭素原子数
    1ないし12のアルキル基を表し;R8 、R9 、R10
    11、R12、R13、R14とR15は互いに独立してR6
    同じに定義されるか又は炭素原子数3ないし12のシク
    ロアルキル基を表すか、又はR8 とR9 は、それらが結
    合しているN原子と一緒になって、追加してO又はS原
    子を含有してもよい5−又は6−員環を形成し、又はR
    14とR15はそれらが結合しているB原子と一緒になって
    5−又は6−員環を形成し;R16とR17は互いに独立し
    てR6 と同じに定義されるか又は炭素原子数3ないし1
    2のシクロアルキル基を表し;そしてEは陽イオンを形
    成することができる基を表す。〕で表される化合物であ
    る請求項23記載の光開始剤。
  25. 【請求項25】成分A)とB)に加えて少なくとも1種
    の電子受容化合物(c)を含有する請求項23と24の
    いずれかに記載の光開始剤。
  26. 【請求項26】少なくとも1種の請求項1に記載の式I
    の化合物と少なくとも1種の電子受容化合物からなる光
    開始剤。
  27. 【請求項27】(a)少なくとも1種のエチレン性不飽
    和光重合性化合物及び(b)少なくとも1種の、請求項
    23ないし26のいずれか一つに記載の光開始剤からな
    る組成物。
  28. 【請求項28】光開始剤(b)に加えて少なくとも1種
    の別の光開始剤(d)及び/又は他の添加剤も含有する
    請求項27記載の組成物。
  29. 【請求項29】光開始剤(d)としての、チタノセン、
    フェロセン、ベンゾフェノン、ベンゾインアルキルエー
    テル、ベンジルケタール、4−アロイル−1,3−ジオ
    キソラン、ジアルコキシアセトフェノン、α−ヒドロキ
    シ−もしくはα−アミノアセトフェノン、α−ヒドロキ
    シシクロアルキルフェニルケトン、キサントン、チオキ
    サントン、アントラキノン又はモノ−もしくはビアシル
    ホスフィンオキシド、又はそれらの混合物を、追加の光
    開始剤として含有する請求項28記載の組成物。
  30. 【請求項30】容易に還元できる化合物、特にハロゲン
    化炭化水素が別の添加剤として使用される請求項28記
    載の組成物。
  31. 【請求項31】組成物を基準にして、0.05ないし1
    5重量%、0.2ないし5重量%の成分(b)を含有す
    る請求項9ないし20、又は27ないし30のいずれか
    一つに記載の組成物。
  32. 【請求項32】少なくとも一つのエチレン性不飽和二重
    結合を含む非揮発性のモノマー、オリゴマー又はポリマ
    ー化合物の光重合の方法であって、請求項1に記載の式
    Iの化合物又は請求項23ないし26のいずれか一つに
    記載の光開始剤を上記化合物に添加しそして得られた組
    成物に200nmから赤外線領域を含む範囲の波長を持
    つ光線で照射することからなる方法。
  33. 【請求項33】請求項9ないし20又は27ないし30
    に記載の組成物を、顔料を添加した又は添加してないペ
    イントとワニス、粉末塗料、印刷インキ、印刷版、接着
    剤、歯科用組成物、導波管、光学スイッチ、色保護シス
    テム、グラスファイバケーブル塗料、スクリーン印刷ス
    テンシル、レジスト材、複合組成物を製造するために;
    写真的複製のために;電気又は電子部品をカプセル化す
    るために、磁気記録材料を製造するために、ステレオリ
    トグラフフィーによる三次元オブジェクトを製造するた
    めに、そして画像記録材料、特にホログラフ記録のため
    の画像記録材料として使用する方法。
  34. 【請求項34】顔料を添加した又は添加してないペイン
    トとワニス、粉末塗料、印刷インキ、印刷版、接着剤、
    歯科用組成物、導波管、光学スイッチ、色保護システ
    ム、グラスファイバケーブル塗料、スクリーン印刷ステ
    ンシル、レジスト材、複合組成物を製造するために;写
    真的複製のために;電気又は電子部品をカプセル化する
    ために、磁気記録材料の製造のために、ステレオリトグ
    ラフフィーによる三次元オブジェクトを製造するため
    に、そして画像記録材料、特にホログラフ記録のための
    画像記録材料を製造するための請求項32記載の方法。
  35. 【請求項35】請求項9ないし20又は27ないし30
    のいずれか一つに記載の組成物を使用して少なくとも一
    つの表面が被覆されている被覆基板。
  36. 【請求項36】リリーフイメージの写真的製造のための
    方法であって;請求項35記載の被覆基板を画像様に露
    光し、次いで溶媒で未露光領域を除去する方法。
  37. 【請求項37】リリーフ画像の製造方法であって、請求
    項35記載の被覆基板を可動レーザ光線で(マスクなし
    に)露光し、次いで溶媒で未露光領域を除去することか
    らなる方法。
  38. 【請求項38】エチレン性不飽和二重結合を含む化合物
    の熱重合のための開始剤として式Iにより表される化合
    物を使用する方法。
  39. 【請求項39】エチレン性不飽和二重結合を含む化合物
    の熱重合のための方法であって、重合開始剤として少な
    くとも1種の式Iの化合物を添加することからなる方
    法。
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