JPH09188656A - 乳酸アミドの製造方法 - Google Patents

乳酸アミドの製造方法

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JPH09188656A
JPH09188656A JP8286785A JP28678596A JPH09188656A JP H09188656 A JPH09188656 A JP H09188656A JP 8286785 A JP8286785 A JP 8286785A JP 28678596 A JP28678596 A JP 28678596A JP H09188656 A JPH09188656 A JP H09188656A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い触媒活性を長期間維持しながら高収率で
ラクトニトリルから乳酸アミドを製造することができる
方法を提供する。 【解決手段】 マンガン酸化物を主成分とする触媒によ
り、特定のアミン化合物の存在下、ラクトニトリルの水
和により乳酸アミドを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳酸アミドの製造
方法に関する。更に詳しくは、ラクトニトリルの液相水
和反応により乳酸アミドを製造する方法に関するもので
ある。乳酸アミドは、ギ酸エステルとのアミドエステル
交換反応により、または加アルコール分解反応により乳
酸エステルを製造する際の原料となるものである。この
乳酸エステルをさらに加水分解反応することにより乳酸
を製造することも可能である。乳酸エステルや、乳酸は
有機合成原料や溶剤として有用であることは言うまでも
なく、特に乳酸は防かび剤や生分解性ポリマーの原料と
して有用である。さらに、乳酸エステルは脱水反応によ
りアクリル酸エステルを製造する際の原料となり工業的
に重要且つ大きな用途がある。
【0002】
【従来の技術】ニトリルの水和反応により、対応するカ
ルボン酸アミドを製造する場合の触媒としては、西ドイ
ツ特許第2131813号において二酸化マンガンを使
用することが開示されている。又、米国特許第4018
829号には、アセトンシアンヒドリンの水和反応にδ
型二酸化マンガンを触媒として使用することを記載して
いる。
【0003】また更に、アセトンシアンヒドリンと同じ
シアンヒドリン群に含まれるラクトニトリルの水和反応
に二酸化マンガン触媒が使用されることを特公昭61−
47822号、US5175366号は示している。特
開昭63−57534号および特開昭63−57535
号には二酸化マンガン触媒の調製法として、亜鉛を含有
させる方法や過マンガン酸カリウムを塩酸で還元する方
法が開示されている。
【0004】しかしながら、上記の方法で調製した二酸
化マンガンをそのままラクトニトリルの水和反応の触媒
として使用した場合には、触媒活性が充分でなく触媒を
大量に使用せざるを得ないこと、目的とする乳酸アミド
の収率が低いこと、および触媒活性が比較的短期間で急
激に低下すること等の問題があり、未だ実用化されてい
ないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、以上
のような従来技術の有する欠点を解決した工業的に有用
な乳酸アミドの製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは乳酸アミド
を製造する方法において、二酸化マンガン触媒の活性
が、触媒中に共存させるジルコニウム元素、バナジウム
元素および錫元素やアルカリ金属元素に密接に関連して
いること、また触媒活性の急激な低下もこれらの元素を
添加することで抑制されることを見出した。さらに、本
反応系で副生する遊離カルボン酸による触媒への毒作用
がアンモニアや特定のアミン化合物により抑制されるこ
とを見い出した。本発明はかかる知見に基づいて完成す
るに至った。即ち、本発明は、ラクトニトリルを、マン
ガン酸化物を主成分とする触媒、および下記一般式
(I)
【0007】
【化2】 (R1 〜R3 はそれぞれ水素または炭素数1〜8の原子
団を示す)で示される含窒素化合物の存在下で水和する
ことを特徴とする乳酸アミドの製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の方法を詳しく説
明する。本発明に使用されるラクトニトリルは、各種の
方法で得たものが充当できるが、例えばアセトアルデヒ
ドとシアン化水素とから塩基性触媒の存在下で容易に製
造される。また、本発明の方法に用いるマンガン酸化物
を主成分とする触媒としては、様々なものがあるが、好
ましくはアルカリ金属元素(特にナトリウム元素やカ
リウム元素)を含有する変性した二酸化マンガン、また
はジルコニウム元素、バナジウム元素および錫元素か
らなる群より選ばれる少なくとも一種の元素とアルカリ
金属元素とを含有する変性した二酸化マンガン系触媒が
挙げられる。またその際、各元素の含有割合は特に制限
はないが、好ましくはジルコニウム元素、バナジウム元
素および錫元素からなる群より選ばれる少なくとも一種
の元素の含有量をマンガン元素に対する原子比が0.0
05〜0.1に相当する量とし、アルカリ金属元素の含
有量をマンガン元素に対する原子比が0.05〜0.5
に相当する量とする。
【0009】本発明におけるマンガン酸化物を主成分と
する触媒としては、二酸化マンガンが使用されるが、二
酸化マンガンは一般にMnO1.7 〜MnO2 の間にある
マンガン酸化物であり、結晶構造はα、β、γ、δ、ε
等が知られており、又各相間の転移や結晶化度の変化が
起こることから、その構造は極めて複雑で多種多様であ
る。二酸化マンガンは天然にも存在するが、触媒として
使用する場合には、二価のマンガンを酸化して調製する
方法および七価のマンガンを還元して調製する方法のそ
れぞれを単独または組み合わせて用いることにより得ら
れる二酸化マンガンが適する。例えば、中性ないしアル
カリ性の領域で過マンガン酸化合物を20〜100℃で
還元する方法(Zeit.Anorg.Allg.Ch
em.,309,p1〜32およびp121〜150,
(1961))、酸性で過マンガン酸カリウムと硫酸マ
ンガンを処理する方法(J.Chem.Soc.,19
53,p2189,(1953))、過マンガン酸塩を
ハロゲン化水素酸で還元する方法(特開昭63−575
35号)および硫酸マンガン水溶液を電解酸化する方法
が知られているが、結晶型や比表面積の大きさ、ならび
にアルカリ金属の種類や量をコントロールできる点で
は、二価のマンガン及び七価のマンガンを同時に使用す
ることが望ましい。
【0010】上記触媒調製の為に使用される二価のマン
ガン源としては、水溶性の塩が選ばれ、その中で硫酸塩
が特に好ましい。七価のマンガン源としては水溶性の過
マンガン酸カリウム又は過マンガン酸ナトリウムが特に
好ましい。本発明の二酸化マンガン触媒としては、前述
したようにアルカリ金属元素を含有する変性した二酸化
マンガンが好ましく、さらにはジルコニウム元素、バナ
ジウム元素および錫元素からなる群より選ばれる少なく
とも一種の元素とアルカリ金属元素とを含有する変性し
た二酸化マンガンが好ましい。
【0011】ジルコニウム元素、バナジウム元素、錫元
素およびアルカリ金属元素を二酸化マンガンに含有させ
る方法としては、含浸、吸着、混練または共沈殿等の方
法が用いられるが、これらの元素を均一に二酸化マンガ
ンに添加するためには、共沈殿法が特に好ましい。また
その液性は酸性下でも塩基性下でも調製できるが、酸性
下での調製がより好ましく、塩基性下で調製した場合に
は、反応前に希硫酸等で二酸化マンガンを洗浄すること
が望ましい。
【0012】即ち二価の水溶性マンガン塩と、ジルコニ
ウム、バナジウムおよび錫の水溶性塩からなる群より選
ばれる少なくとも一種の化合物とを水に溶解し混合した
のち、その液を七価のマンガン(過マンガン酸カリウム
又は過マンガン酸ナトリウム)水溶液に注加混合し生成
する沈殿物をろ過、洗浄したのち、乾燥することにより
調製される。共沈殿法の条件は、常圧又は加圧下におい
て温度は30〜250℃、好ましくは50〜200℃の
範囲である。これより低い温度では二価と七価のマンガ
ンの反応性が低いため二酸化マンガンの収量が少なく、
アルカリ金属の含有量も少ない。これより高い温度では
二酸化マンガンの表面積が減少し好ましくない。二酸化
マンガンに含有させる元素の原料としては金属元素の
塩、水酸化物、酸化物または単体等が用いられるが、一
般には水溶性の塩が選ばれその中でも硫酸塩が特に好ま
しい。
【0013】本発明においては、上記の如く調製した変
性二酸化マンガンを、成型体は固定床触媒として、或い
は粉体、顆粒体または微小球状体はスラリー触媒とし
て、回分式や流通式反応装置でラクトニトリルの水和反
応に使用される。本発明の変性二酸化マンガン触媒を用
いた水和反応は、通常は水が過剰の系で実施される。即
ち、原料液(ラクトニトリルと水を主成分とする)中の
ラクトニトリルの割合は5〜60重量%、好ましくは1
0〜50重量%である。反応温度は20〜120℃、好
ましくは30〜90℃の範囲である。これより低い温度
では反応速度が小さくなり、またこれより高い温度では
ラクトニトリルの分解による副生成物が多くなるので好
ましくない。
【0014】さらにラクトニトリルおよび水を主成分と
する反応原料中に上記一般式(I)に示した含窒素化合
物を、通常は0.0001〜5重量%、好ましくは0.
0005〜3重量%共存させることにより、触媒の活性
向上と経時的な活性低下を著しく抑制することが可能と
なり、高い触媒活性を維持しながら高収率で目的の乳酸
アミドを得ることが出来る。この一般式(I)におい
て、R1 〜R3 はそれぞれ水素または炭素数1〜8の原
子団を示す。この炭素数1〜8の原子団は、好ましくは
炭素数1〜8のアルキル基,炭素数3〜8のシクロアル
キル基,炭素数1〜8のヒドロキシアルキル基,炭素数
1〜8のアミノアルキル基および炭素数1〜8のハロゲ
ノアルキル基などが挙げられる。また、この一般式
(I)で表される含窒素化合物の具体例としては、アン
モニア,モノエチルアミン,ジエチルアミン,トリエチ
ルアミン,モノメチルアミン,ジメチルアミン,トリメ
チルアミン,モノプロピルアミン,ジプロピルアミン,
トリプロピルアミン,モノイソプロピルアミン,ジイソ
プロピルアミン,トリイソプロピルアミン,モノエタノ
ールアミン,ジエタノールアミン,トリエタノールアミ
ン,エチレンジアミンおよびジエチレントリアミンなど
を挙げることができ、これらを一種又は二種以上を用い
ることができる。本発明の方法によれば、高い触媒活性
を長期間維持しながら高収率でラクトニトリルから乳酸
アミドを製造することができ、工業的に極めて大きな意
義をもつものである。次に、本発明の方法を実施例およ
び比較例により更に具体的に説明するが、本発明はこれ
らの実施例によりその範囲を限定されるものではない。
【0015】
【実施例】
比較例1 触媒調製 : 過マンガン酸カリウム56.4gを水5
60gに溶解した液に、硫酸マンガン水溶液(Mn11
%含有)178.5gと濃硫酸10.0gと水25gと
を混合した液を70℃で撹拌下に、速やかに注加した。
さらに撹拌を継続し90℃で3時間熟成の後、得られた
沈殿を濾過し、水1000gで4回洗浄し、得られたケ
ーキを110℃で一晩乾燥し、変性二酸化マンガン6
4.2gを得た。このものの金属成分の含有量を測定し
た結果、カリウム/マンガン=0.09/1.00(原
子比)であった。
【0016】反応:前記で得た二酸化マンガンを破砕し
て10〜20メッシュに揃えたもの3.5gをジャケッ
トを備えた内径10mmφのガラス製反応管に充填し
た。ジャケットには40℃の温水を流した。ラクトニト
リル20重量部、水80重量部の割合で混合した原料溶
液を流速6.2g/hrで反応管に通した。反応器を出
た液は循環ポンプにより31g/hr(循環比=5)の
流速で反応器入口へ再フィードした。反応器下部の液留
めより溢流する反応液の組成を高速液体クロマトグラフ
ィーで反応開始後24時間および14日後に分析したと
ころ、ラクトニトリルの転化率は、それぞれ81%、7
1%、乳酸アミドの選択率(ラクトニトリル基準)は共
に94%であった。他に、微量の乳酸、アセトアルデヒ
ドおよび酢酸が検出された。
【0017】実施例1〜2 触媒調製:比較例1と同様に行った。 反応:前記で得た二酸化マンガン3.5gを触媒として
用い、比較例1では供給原料中にアンモニア等の添加を
行わなかったが、実施例1では添加物としてアンモニア
を原料溶液に対し0.2重量%を、また実施例2では添
加物としてジエチルアミンを原料溶液に対し0.86重
量%を添加してラクトニトリルの水和反応を行った。反
応条件は比較例1と同様に行った。表1に24時間後お
よび14日後のラクトニトリルの転化率を記した。また
乳酸アミドの選択率は、いずれもそれぞれ95%、95
%であった。
【0018】
【表1】 表1 ラクトニトリル転化率(%) 24時間後 14日後 比較例1 81.0 71.0 実施例1 87.9 86.3 実施例2 90.2 90.1
【0019】比較例2 触媒調製:過マンガン酸カリウム66.4gを水580
gに溶解した液に、硫酸マンガン水溶液(Mn11%含
有)138.7g、硫酸第一錫2.91g、濃硫酸2
3.9gおよび水20gを混合した液を70℃で撹拌下
に速やかに注加した。更に攪拌を継続し90℃で3時間
熟成の後、得られた沈殿を濾過し、水1000gで4回
洗浄し、得られたケーキを110℃で一晩乾燥し、変性
二酸化マンガン68.2gを得た。このものの金属成分
の含有量を測定した結果、錫/カリウム/マンガン=
0.02/0.09/1.00(原子比)であった。
【0020】反応:前記で得た二酸化マンガン3.5g
を用い、原料溶液を流速7g/hr、循環比を10にし
た以外は比較例1と同様に反応させた。その結果、24
時間後および14日後のラクトニトリルの転化率はそれ
ぞれ83.4、76.5%、乳酸アミドの選択率は、そ
れぞれ95%、95%であった。
【0021】実施例3〜4 触媒調製:比較例2と同様に行った。 反応:前記で得た二酸化マンガン3.5gを触媒として
用い、実施例3では添加物としてアンモニアを原料溶液
に対し0.2重量%を、また実施例4では添加物として
ジエチルアミンを原料溶液に対し0.86重量%を添加
した以外は比較例2と同様に行った。表2に24時間後
および14日後のラクトニトリルの転化率を記した。ま
た乳酸アミドの選択率は、それぞれ95%、95%であ
った。
【0022】
【表2】 表2 ラクトニトリル転化率(%) 24時間後 14日後 比較例2 83.4 76.5 実施例3 89.8 86.6 実施例4 91.3 91.0
【0023】実施例5 触媒調製:硫酸マンガン水溶液(Mn11%含有)の重
量を117.7g、硫酸第一錫の重量を11.6gとし
た以外は比較例2と同様に触媒を調製し、変性二酸化マ
ンガン72.2gを得た。このものの金属成分の含有量
を測定した結果、錫/カリウム/マンガン=0.078
/0.08/1.00(原子比)であった。 反応:前記で得た二酸化マンガン3.5gを用い、添加
物としてトリエチルアミンを原料溶液に対し0.86重
量%を添加した以外は比較例2と同様に行った。その結
果、24時間後及び14日後のラクトニトリルの転化率
はそれぞれ91.5、91.3%、乳酸アミドの選択率
は、それぞれ95%、95%であった。
【0024】実施例6 触媒調製:硫酸第一錫に代えて硫酸バナジル2.20g
とした以外は比較例2と同様に触媒を調製し、変性二酸
化マンガン67.5gを得た。このものの金属成分の含
有量を測定した結果、バナジウム/カリウム/マンガン
=0.02/0.09/1.00(原子比)であった。 反応:前記で得た二酸化マンガン3.5gを用いた以外
は、実施例4と同様に反応させた。その結果、24時間
後及び14日後のラクトニトリルの転化率はそれぞれ9
2.3、92.2%、乳酸アミドの選択率は、それぞれ
95%、95%であった。
【0025】実施例7 触媒調製:硫酸第一錫に代えて硫酸ジルコニウム・4 水
和物4.80gとした以外は比較例2と同様に触媒を調
製し、変性二酸化マンガン69.8gを得た。このもの
の金属成分の含有量を測定した結果、ジルコニウム/カ
リウム/マンガン=0.018/0.10/1.00
(原子比)であった。 反応:前記で得た二酸化マンガン3.5gを用いた以外
は、実施例4と同様に反応させた。その結果、24時間
後及び14日後のラクトニトリルの転化率はそれぞれ9
1.5、91.3%、乳酸アミドの選択率は、それぞれ
95%、94%であった。
【0026】実施例8 触媒調製:過マンガン酸カリウム66.4gを水580
gに溶解した液に、硫酸マンガン水溶液(Mn11%含
有)138.7g、硫酸第一錫1.46g、硫酸ジルコ
ニウム・4 水和物2.40g、濃硫酸23.9gおよび
水20gを混合した液を70℃で撹拌下に速やかに注加
した。更に攪拌を継続し90℃で3時間熟成の後、得ら
れた沈殿を濾過し、水1000gで4回洗浄し、得られ
たケーキを110℃で一晩乾燥し、変性二酸化マンガン
68.9gを得た。このものの金属成分の含有量を測定
した結果、錫/ジルコニウム/カリウム/マンガン=
0.01/0.008/0.10/1.00(原子比)
であった。 反応:前記で得た二酸化マンガン3.5gを用いた以外
は、実施例4と同様に反応させた。その結果、24時間
後及び14日後のラクトニトリルの転化率はそれぞれ9
2.0、91.8%、乳酸アミドの選択率は、それぞれ
95%、95%であった。
【0027】実施例9 触媒調製:過マンガン酸カリウムに代えて、過マンガン
酸ナトリウム・3水和物70.5gとした以外は比較例
2と同様に触媒を調製し、変性二酸化マンガン66.5
gを得た。このものの金属成分の含有量を測定した結
果、錫/ナトリウム/マンガン=0.02/0.08/
1.00(原子比)であった。 反応:前記で得た二酸化マンガン3.5gを用いた以外
は、実施例4と同様に反応させた。その結果、24時間
後及び14日後のラクトニトリルの転化率はそれぞれ9
0.5、90.4%、乳酸アミドの選択率は、それぞれ
94%、94%であった。
【0028】
【発明の効果】本発明の方法によれば、高い触媒活性を
長期間維持しながら高収率でラクトニトリルから乳酸ア
ミドを製造することができ、工業的に極めて大きな意義
をもつものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 崇文 新潟県新潟市太夫浜字新割182番地 三菱 瓦斯化学株式会社新潟研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンガン酸化物を主成分とする触媒の存
    在下、ラクトニトリルの水和により乳酸アミドを製造す
    るに当たり、一般式(I) 【化1】 (R1 〜R3 はそれぞれ水素または炭素数1〜8の原子
    団を示す)で示される化合物の存在下で行うことを特徴
    とする乳酸アミドの製造方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属元素を含有する変性した二
    酸化マンガンを触媒として使用する請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 ジルコニウム元素、バナジウム元素およ
    び錫元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素
    とアルカリ金属元素とを含有する変性した二酸化マンガ
    ンを触媒として使用する請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ナトリウム元素および/又はカリウム元
    素を含有する二酸化マンガンを触媒として使用する請求
    項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 ナトリウム元素および/又はカリウム元
    素のマンガン元素に対する原子比が0.05〜0.5で
    ある請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 ジルコニウム元素、バナジウム元素およ
    び錫元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素
    のマンガン元素に対する原子比が0.005〜0.1で
    ある請求項3記載の方法。
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