JPH09187818A - 熱可塑性ポリイミド成形材料の製造方法 - Google Patents
熱可塑性ポリイミド成形材料の製造方法Info
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- JPH09187818A JPH09187818A JP218596A JP218596A JPH09187818A JP H09187818 A JPH09187818 A JP H09187818A JP 218596 A JP218596 A JP 218596A JP 218596 A JP218596 A JP 218596A JP H09187818 A JPH09187818 A JP H09187818A
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- vent
- thermoplastic polyimide
- dianhydride
- extruder
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ペレットを用いて射出成形する際にシルバー等
の不良現象が起こらない熱可塑性ポリイミド成形材料の
製造方法を提供する。 【解決手段】2ヶ所のベント口を持つ同方向回転二軸押
出機を用いて、熱可塑性ポリイミド単体あるいは熱可塑
性ポリイミドと補強材及び他の添加剤から構成される原
材料中の水分を短時間に上流側のベント口より除去す
る。
の不良現象が起こらない熱可塑性ポリイミド成形材料の
製造方法を提供する。 【解決手段】2ヶ所のベント口を持つ同方向回転二軸押
出機を用いて、熱可塑性ポリイミド単体あるいは熱可塑
性ポリイミドと補強材及び他の添加剤から構成される原
材料中の水分を短時間に上流側のベント口より除去す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性ポリイミド
成形材料の製造方法に関する。
成形材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリイミド単体あるいは熱可塑
性ポリイミドと、補強材と及び、添加剤との混合物から
なる成形材料(ペレット)の成形(ペレット化)は高温
(350℃以上)で行われる。その際0.02重量%を
越える水分が存在すると、熱加水分解が起こったりペレ
ット中にボイドとして水蒸気が残留する。射出成形でそ
のペレットを用いると、シルバー現象や内部ボイド等の
成形不良が発生する(特開平6−210629)。その
ため、ペレット化の前に成形材料の原料である熱可塑性
ポリイミド単体あるいは熱可塑性ポリイミドと添加剤と
の混合物を十分乾燥する必要がある。この乾燥は高温
(150℃以上)で長時間(12時間以上)行わねばな
らず、設備面および作業性において大きな制約となって
いる。また、熱可塑性ポリイミドは極めて吸湿が速いた
め、押出機に供給するまで乾燥状態を保持するためには
特別な設備が必要とされる。
性ポリイミドと、補強材と及び、添加剤との混合物から
なる成形材料(ペレット)の成形(ペレット化)は高温
(350℃以上)で行われる。その際0.02重量%を
越える水分が存在すると、熱加水分解が起こったりペレ
ット中にボイドとして水蒸気が残留する。射出成形でそ
のペレットを用いると、シルバー現象や内部ボイド等の
成形不良が発生する(特開平6−210629)。その
ため、ペレット化の前に成形材料の原料である熱可塑性
ポリイミド単体あるいは熱可塑性ポリイミドと添加剤と
の混合物を十分乾燥する必要がある。この乾燥は高温
(150℃以上)で長時間(12時間以上)行わねばな
らず、設備面および作業性において大きな制約となって
いる。また、熱可塑性ポリイミドは極めて吸湿が速いた
め、押出機に供給するまで乾燥状態を保持するためには
特別な設備が必要とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したような問題点のない熱可塑性ポリイミド成形材料の
製造方法を提供することにある。
したような問題点のない熱可塑性ポリイミド成形材料の
製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
課題を解決するために鋭意検討した結果、原材料を押出
機で混練して成形材料を製造する方法において、(1)
2つのベント口を持つ同方向回転二軸押出機を用いるこ
と、(2)原材料が供給口から上流側のベント口までス
クリューによって運ばれる時間が10秒乃至120秒で
あること、(3)下流側のベント口を100mmHg以
下の減圧下に保つこと、の3条件を満たせばよいことを
見だした。
課題を解決するために鋭意検討した結果、原材料を押出
機で混練して成形材料を製造する方法において、(1)
2つのベント口を持つ同方向回転二軸押出機を用いるこ
と、(2)原材料が供給口から上流側のベント口までス
クリューによって運ばれる時間が10秒乃至120秒で
あること、(3)下流側のベント口を100mmHg以
下の減圧下に保つこと、の3条件を満たせばよいことを
見だした。
【0005】即ち本発明の要旨は、熱可塑性ポリイミド
単体あるいは、熱可塑性ポリイミドと、補強材と及び、
添加剤からなる原材料を押出機で混練して成形材料を製
造する方法において、(1)2つのベント口を持つ同方
向回転二軸押出機を用いること、(2)原材料が供給口
から上流側のベント口までスクリューによって運ばれる
時間が10秒乃至120秒であること、(3)下流側の
ベント口を100mmHg以下の減圧下に保つこと、を
特徴とする熱可塑性ポリイミド成形材料の製造方法にあ
る。
単体あるいは、熱可塑性ポリイミドと、補強材と及び、
添加剤からなる原材料を押出機で混練して成形材料を製
造する方法において、(1)2つのベント口を持つ同方
向回転二軸押出機を用いること、(2)原材料が供給口
から上流側のベント口までスクリューによって運ばれる
時間が10秒乃至120秒であること、(3)下流側の
ベント口を100mmHg以下の減圧下に保つこと、を
特徴とする熱可塑性ポリイミド成形材料の製造方法にあ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一例を示す2ベン
ト式同方向回転二軸押出機の模式図である。図1に例示
する2ベント式同方向回転二軸押出機は、熱可塑性ポリ
イミド単体あるいは熱可塑性ポリイミドと添加剤のブレ
ンド物の供給口1および補強材の供給口2を持ち、供給
口1と供給口2の間にベント3、供給口2の下流部にベ
ント4を持つ。ベント3は開放ベントでも真空ポンプを
用いた強制ベントでもよいが、ベント4は真空ポンプを
用いて100mmHg以下の減圧下に保たなければなら
ない。水分を含んだ熱可塑性ポリイミド単体あるいは熱
可塑性ポリイミドと添加剤のブレンド物は供給口1より
押出機に供給されるが、押出機内は350℃以上の高温
に保たれているため、含有される水分は瞬時に水蒸気と
なる。水蒸気を含んだ樹脂は短時間の内にベント3下部
にスクリューによって運ばれる。この水蒸気はベント3
より排出されるため、樹脂の熱加水分解は射出成形に影
響を与えるほどには進行しない。また、補強材が含有し
ている少量の水分はベント4により排出される。ベント
4では水蒸気だけでなくその他の揮発性成分も脱気され
るため、真空ポンプにより100mmHg以下の減圧に
保たれなければならない。
ト式同方向回転二軸押出機の模式図である。図1に例示
する2ベント式同方向回転二軸押出機は、熱可塑性ポリ
イミド単体あるいは熱可塑性ポリイミドと添加剤のブレ
ンド物の供給口1および補強材の供給口2を持ち、供給
口1と供給口2の間にベント3、供給口2の下流部にベ
ント4を持つ。ベント3は開放ベントでも真空ポンプを
用いた強制ベントでもよいが、ベント4は真空ポンプを
用いて100mmHg以下の減圧下に保たなければなら
ない。水分を含んだ熱可塑性ポリイミド単体あるいは熱
可塑性ポリイミドと添加剤のブレンド物は供給口1より
押出機に供給されるが、押出機内は350℃以上の高温
に保たれているため、含有される水分は瞬時に水蒸気と
なる。水蒸気を含んだ樹脂は短時間の内にベント3下部
にスクリューによって運ばれる。この水蒸気はベント3
より排出されるため、樹脂の熱加水分解は射出成形に影
響を与えるほどには進行しない。また、補強材が含有し
ている少量の水分はベント4により排出される。ベント
4では水蒸気だけでなくその他の揮発性成分も脱気され
るため、真空ポンプにより100mmHg以下の減圧に
保たれなければならない。
【0007】押出機中で溶融・混練した樹脂またはコン
パウンドを複数の小孔(直径4mm前後)を有するダイ
から押し出す。つぎにこれをカットして粒(ペレット)
にする。カットする方法には、ダイから出た瞬間に切る
方法(ホットカット)と、ダイから出た樹脂を引張り、
糸状(ストランド)にして冷却してから切る方法(スト
ランドカット)がある。
パウンドを複数の小孔(直径4mm前後)を有するダイ
から押し出す。つぎにこれをカットして粒(ペレット)
にする。カットする方法には、ダイから出た瞬間に切る
方法(ホットカット)と、ダイから出た樹脂を引張り、
糸状(ストランド)にして冷却してから切る方法(スト
ランドカット)がある。
【0008】本発明で使用する熱可塑性ポリイミドは、
既に耐熱性のポリイミドとして知られている構造式
(1)〔化1〕
既に耐熱性のポリイミドとして知られている構造式
(1)〔化1〕
【0009】
【化1】 (式中、RおよびR1 は、炭素数2以上の脂肪族基、環
式脂肪族基、単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
合多環式芳香族基からなる群より選ばれた基であり、R
は4価の基、R1は2価の基を示す)で表わされる繰り
返し構造単位を有するものの中から熱可塑性を有するポ
リイミドが用いられる。好ましくは、構造式(2)〔化
2〕
式脂肪族基、単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
合多環式芳香族基からなる群より選ばれた基であり、R
は4価の基、R1は2価の基を示す)で表わされる繰り
返し構造単位を有するものの中から熱可塑性を有するポ
リイミドが用いられる。好ましくは、構造式(2)〔化
2〕
【0010】
【化2】 (式中、Rは炭素数2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、
単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接
または架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香
族基からなる群より選ばれた4価の基を示し、Xは単結
合、硫黄原子、スルホン基、カルボニル基、イソプロピ
リデン基またはヘキサフルオロイソプロピリデン基の2
価の基を示す)で表される繰り返し構造単位を有するポ
リイミドである。
単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接
または架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香
族基からなる群より選ばれた4価の基を示し、Xは単結
合、硫黄原子、スルホン基、カルボニル基、イソプロピ
リデン基またはヘキサフルオロイソプロピリデン基の2
価の基を示す)で表される繰り返し構造単位を有するポ
リイミドである。
【0011】さらに、好ましく使用されるポリイミド
は、構造式(2)において、Rが構造式(3)〔化3〕
は、構造式(2)において、Rが構造式(3)〔化3〕
【0012】
【化3】 であるいずれかの繰り返し構造単位を有するポリイミド
が挙げられる。
が挙げられる。
【0013】以上のポリイミドは、芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物と芳香族ジアミンとの脱水縮合反応によっ
て得ることができる。例えば、4、4’−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)ビフェニルとピロメリット酸二無水物
を用いる脱水縮合反応は、溶媒としてm−クレゾールを
使用し、反応温度は60℃を上限として行なうことがで
きる。
ン酸二無水物と芳香族ジアミンとの脱水縮合反応によっ
て得ることができる。例えば、4、4’−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)ビフェニルとピロメリット酸二無水物
を用いる脱水縮合反応は、溶媒としてm−クレゾールを
使用し、反応温度は60℃を上限として行なうことがで
きる。
【0014】このポリイミドを得るために用いる芳香族
テトラカルボン酸二無水物としては、例えば、ブタンテ
トラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボ
ン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、1,2,3,
4−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,
7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,
5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,
2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水
物、2,3,6,7−アントラセンテトラカルボン酸二
無水物、1,2,7,8−フェナントレンテトラカルボ
ン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフェニル
テトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,
3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,
2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二
無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニ
ル)プロパン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)エーテル二無水物、ビス(2,3−ジカルボキ
シフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス(2,3−ジ
カルボキシフェニル)スルホン二無水物、2,2−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロプロパン二無水物、2,2−ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェニル)1,1,1,3,
3,3−ヘキサクロロプロパン二無水物、1,1−ビス
(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、ビ
ス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水
物、4,4’−(p−フェニレンジオキシ)ジフタル酸
二無水物、4,4’−(m−フェニレンジオキシ)ジフ
タル酸二無水物、4,4’−ジフェニルスルフィドジオ
キシビス(4−フタル酸)二無水物、4,4’−ジフェ
ニルスルホンジオキシビス(4−フタル酸)二無水物、
メチレンビス−(4−フエニレンオキシ−4−フタル
酸)二酸無水物、エチリデンビス−(4−フエニレンオ
キシ−4−フタル酸)二酸無水物、イソプロピリデンビ
ス−(4−フエニレンオキシ−4−フタル酸)二酸無水
物、ヘキサフルオロイソプロピリデンビス−(4−フエ
ニレンオキシ−4−フタル酸)二酸無水物等が挙げられ
る。
テトラカルボン酸二無水物としては、例えば、ブタンテ
トラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボ
ン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、1,2,3,
4−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,
7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,
5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,
2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水
物、2,3,6,7−アントラセンテトラカルボン酸二
無水物、1,2,7,8−フェナントレンテトラカルボ
ン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフェニル
テトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,
3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,
2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二
無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニ
ル)プロパン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)エーテル二無水物、ビス(2,3−ジカルボキ
シフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス(2,3−ジ
カルボキシフェニル)スルホン二無水物、2,2−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロプロパン二無水物、2,2−ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェニル)1,1,1,3,
3,3−ヘキサクロロプロパン二無水物、1,1−ビス
(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、ビ
ス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水
物、4,4’−(p−フェニレンジオキシ)ジフタル酸
二無水物、4,4’−(m−フェニレンジオキシ)ジフ
タル酸二無水物、4,4’−ジフェニルスルフィドジオ
キシビス(4−フタル酸)二無水物、4,4’−ジフェ
ニルスルホンジオキシビス(4−フタル酸)二無水物、
メチレンビス−(4−フエニレンオキシ−4−フタル
酸)二酸無水物、エチリデンビス−(4−フエニレンオ
キシ−4−フタル酸)二酸無水物、イソプロピリデンビ
ス−(4−フエニレンオキシ−4−フタル酸)二酸無水
物、ヘキサフルオロイソプロピリデンビス−(4−フエ
ニレンオキシ−4−フタル酸)二酸無水物等が挙げられ
る。
【0015】また、ポリイミドを得るために用いる芳香
族ジアミンとしては、例えば、ビス[4−(3−アミノ
フェノキシ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(3−
アミノフェノキシ) フェニル]スルホン、ビス[4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル]ケトン、4,4’
−ビス(3-アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2−ビ
ス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロ
パン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフイド、4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミ
ノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニル
メタン、1,1−ジ(p−アミノフェニル)エタン、
2,2−ジ(p−アミノフェニル)プロパン、2,2−
ジ(p−アミノフェニル)−1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロプロパン等が挙げられる。
族ジアミンとしては、例えば、ビス[4−(3−アミノ
フェノキシ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(3−
アミノフェノキシ) フェニル]スルホン、ビス[4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル]ケトン、4,4’
−ビス(3-アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2−ビ
ス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロ
パン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフイド、4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミ
ノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニル
メタン、1,1−ジ(p−アミノフェニル)エタン、
2,2−ジ(p−アミノフェニル)プロパン、2,2−
ジ(p−アミノフェニル)−1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロプロパン等が挙げられる。
【0016】これらの芳香族テトラカルボン酸二無水物
または芳香族ジアミンはそれぞれ単独で、または2種以
上を混合して使用できる。
または芳香族ジアミンはそれぞれ単独で、または2種以
上を混合して使用できる。
【0017】本発明で使用するポリイミドは、これらの
芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンと
を、通常の公知の方法、例えば、モノマー同志またはモ
ノマーをm−クレゾールなどの有機溶媒中に懸濁または
溶解させた後、加熱下(例えば60℃以下で加熱)に脱
水し、生成物を分離、精製する一般的な方法により得る
ことが出来る。具体的には特開平3−130124号、
特開平4−328125号、特開平5−169516
号、特開平5−169528号、特開平6−21062
9号などが挙げられる。
芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンと
を、通常の公知の方法、例えば、モノマー同志またはモ
ノマーをm−クレゾールなどの有機溶媒中に懸濁または
溶解させた後、加熱下(例えば60℃以下で加熱)に脱
水し、生成物を分離、精製する一般的な方法により得る
ことが出来る。具体的には特開平3−130124号、
特開平4−328125号、特開平5−169516
号、特開平5−169528号、特開平6−21062
9号などが挙げられる。
【0018】本発明において用いる補強材としては、ガ
ラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維のような繊維状
補強材、ガラスフレーク、マイカ等の板状補強材などを
挙げることができる。添加剤としては例えば充填剤、核
剤、滑剤、着色剤、可塑剤、などを挙げることができ
る。これらは熱可塑性ポリイミドに適宜添加して原材料
とすることができる。
ラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維のような繊維状
補強材、ガラスフレーク、マイカ等の板状補強材などを
挙げることができる。添加剤としては例えば充填剤、核
剤、滑剤、着色剤、可塑剤、などを挙げることができ
る。これらは熱可塑性ポリイミドに適宜添加して原材料
とすることができる。
【0019】
【実施例】次に本発明を用いた実施例を示す。 実施例1 かきまぜ機、還流冷却器および窒素導入管を備えた反応
容器に、m−クレゾール20kg、4、4’−ビス(3
−アミノフェノキシ)ビフェニル3684g(10.0
モル)を装入し、窒素雰囲気下にピロメリット酸二無水
物2094g(9.6モル)とm−クレゾール2kgの
スラリー状混合物を、溶液の温度が60℃以上にならな
いように注意しながら分割して加え、その後更に、無水
フタル酸118.4g(0.8モル)を加えて5時間攪
拌した。
容器に、m−クレゾール20kg、4、4’−ビス(3
−アミノフェノキシ)ビフェニル3684g(10.0
モル)を装入し、窒素雰囲気下にピロメリット酸二無水
物2094g(9.6モル)とm−クレゾール2kgの
スラリー状混合物を、溶液の温度が60℃以上にならな
いように注意しながら分割して加え、その後更に、無水
フタル酸118.4g(0.8モル)を加えて5時間攪
拌した。
【0020】その後約3時間かけて140℃まで昇温
し、140℃で2時間攪拌した後、室温まで3時間かけ
て冷却した。このスラリー状の液体を濾別し、メタノー
ル20kg,続いてアセトン20kgで洗浄した後、窒
素雰囲気下に100℃で8時間、続いて300℃で4時
間乾燥して、5316gの熱可塑性ポリイミドパウダー
を得た。
し、140℃で2時間攪拌した後、室温まで3時間かけ
て冷却した。このスラリー状の液体を濾別し、メタノー
ル20kg,続いてアセトン20kgで洗浄した後、窒
素雰囲気下に100℃で8時間、続いて300℃で4時
間乾燥して、5316gの熱可塑性ポリイミドパウダー
を得た。
【0021】大気中に数日間さらして含有水分が大気中
の水分と平衡状態になった熱可塑性ポリイミドパウダー
(水分2000ppm)を、図1に示す、400℃に昇
温したスクリュー径44mmの2ベント式同方向二軸押
出機で、ベント1を開放し、ベント2を60mmHgに
保って、スクリュー回転数200rpm、押出量20k
g/hで混練押出し射出成形用ペレットを得た。このと
き供給口からベント1まで熱可塑性ポリイミドパウダー
が運ばれるのに要した時間は120秒であった。このペ
レットを180℃で12時間乾燥した後に射出成形を行
ったが、シルバー現象や内部ボイド等の不良現象はみら
れなかった。
の水分と平衡状態になった熱可塑性ポリイミドパウダー
(水分2000ppm)を、図1に示す、400℃に昇
温したスクリュー径44mmの2ベント式同方向二軸押
出機で、ベント1を開放し、ベント2を60mmHgに
保って、スクリュー回転数200rpm、押出量20k
g/hで混練押出し射出成形用ペレットを得た。このと
き供給口からベント1まで熱可塑性ポリイミドパウダー
が運ばれるのに要した時間は120秒であった。このペ
レットを180℃で12時間乾燥した後に射出成形を行
ったが、シルバー現象や内部ボイド等の不良現象はみら
れなかった。
【0022】比較例1 実施例と同じ熱可塑性ポリイミドパウダー(水分200
0ppm)を、1ベント式のスクリュー径25mmの単
軸押出機でベントを60mmHgに保って、スクリュー
回転数50rpm、押出量2kg/hで混練押出し射出
成形用ペレットを得た。このペレットを180℃で12
時間乾燥した後に射出成形を行ったところ、シルバーや
内部ボイドが多くみられた。
0ppm)を、1ベント式のスクリュー径25mmの単
軸押出機でベントを60mmHgに保って、スクリュー
回転数50rpm、押出量2kg/hで混練押出し射出
成形用ペレットを得た。このペレットを180℃で12
時間乾燥した後に射出成形を行ったところ、シルバーや
内部ボイドが多くみられた。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば従来必要とされていた熱
可塑性ポリイミドの成形材料を製造する際の予備乾燥を
省略することができる。乾燥設備、乾燥工程の省略によ
る諸費用の低減効果は著しい。
可塑性ポリイミドの成形材料を製造する際の予備乾燥を
省略することができる。乾燥設備、乾燥工程の省略によ
る諸費用の低減効果は著しい。
【図1】本発明の一実施例を示す同方向回転二軸押出機
の模式図である。
の模式図である。
1.熱可塑性ポリイミド単体あるいは熱可塑性ポリイミ
ドと添加剤の供給口 2.補強材の供給口 3.上流ベント 4.下流ベント 5.同方向回転二軸押出機 6.ダイ
ドと添加剤の供給口 2.補強材の供給口 3.上流ベント 4.下流ベント 5.同方向回転二軸押出機 6.ダイ
Claims (1)
- 【請求項1】熱可塑性ポリイミド単体あるいは、熱可塑
性ポリイミドと、補強材と及び、添加剤からなる原材料
を押出機で混練して成形材料を製造する方法において、
(1)2つのベント口を持つ同方向回転二軸押出機を用
いること、(2)原材料が供給口から上流側のベント口
までスクリューによって運ばれる時間が10秒乃至12
0秒であること、(3)下流側のベント口を100mm
Hg以下の減圧下に保つこと、を特徴とする熱可塑性ポ
リイミド成形材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP218596A JPH09187818A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 熱可塑性ポリイミド成形材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP218596A JPH09187818A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 熱可塑性ポリイミド成形材料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09187818A true JPH09187818A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11522314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP218596A Pending JPH09187818A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 熱可塑性ポリイミド成形材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09187818A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005056260A1 (ja) * | 2003-12-12 | 2005-06-23 | Polyplastics Co., Ltd. | 金型付着物の少ない樹脂組成物及びその製造方法 |
US9593236B2 (en) | 2013-12-31 | 2017-03-14 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Preparation method of thermoplastic resin composition and thermoplastic resin composition prepared therefrom |
-
1996
- 1996-01-10 JP JP218596A patent/JPH09187818A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005056260A1 (ja) * | 2003-12-12 | 2005-06-23 | Polyplastics Co., Ltd. | 金型付着物の少ない樹脂組成物及びその製造方法 |
JPWO2005056260A1 (ja) * | 2003-12-12 | 2007-07-05 | ポリプラスチックス株式会社 | 金型付着物の少ない樹脂組成物及びその製造方法 |
US9593236B2 (en) | 2013-12-31 | 2017-03-14 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Preparation method of thermoplastic resin composition and thermoplastic resin composition prepared therefrom |
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