JPH09186061A - 位置決め方法 - Google Patents

位置決め方法

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JPH09186061A
JPH09186061A JP34324795A JP34324795A JPH09186061A JP H09186061 A JPH09186061 A JP H09186061A JP 34324795 A JP34324795 A JP 34324795A JP 34324795 A JP34324795 A JP 34324795A JP H09186061 A JPH09186061 A JP H09186061A
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photosensitive substrate
stage
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健爾 西
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触方式のプリアライメント機構とのマッチ
ングを取りつつ、非接触方式で高速にウエハのプリアラ
イメントを行う。 【解決手段】 ウエハ6Nのノッチ部NP上に2次元画
像処理装置の観察視野86Cを設定し、ウエハ6Nの他
の円周上の2箇所に2次元画像処理装置の観察視野86
A,86Bを設定する。観察視野86A〜86C内にそ
れぞれ接触方式のプリアライメント機構の基準ピンとの
接触位置に対応する仮想位置A,B,Eを設定し、観察
視野86A〜86C内のウエハ6Nのエッジ位置C,
D,Fの仮想位置A,B,Fからの位置ずれ量より、ウ
エハ6NのX方向へのオフセット、Y方向へのオフセッ
ト、及び回転誤差を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、撮像素子(CCD等)、液晶表示素子、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するためのフォトリソグラフィ工程で
使用される露光装置でマスク上のパターンを感光基板上
に露光する際の感光基板の位置決め方法に関し、特に露
光装置のステージ上で感光基板の大まかな位置決め(プ
リアライメント)を行う場合に適用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子又は液晶表示素子等を製造す
る際に使用される投影露光装置(ステッパー等)、又は
プロキシミティ方式の露光装置等の露光装置において
は、マスクとしてのレチクル上に形成された回路パター
ンを感光基板としてのウエハ(又はガラスプレート等)
上のフォトレジスト層に高い重ね合わせ精度で転写する
ために、レチクルとウエハとを高精度に位置合わせ(ア
ライメント)することが求められている。
【0003】このためのアライメントセンサとしては、
特開平5−21314号公報に開示されているように、
レーザ光をウエハ上のドット列状のアライメントマーク
に照射し、そのマークにより回折又は散乱された光を用
いてそのマークの位置を検出するLSA(Laser Step A
lignment)方式、ハロゲンランプを光源とする波長帯域
幅の広い光で照明して撮像したアライメントマークの画
像データを画像処理して計測するFIA(Field Image A
lignment)方式、あるいはウエハ上の回折格子状のアラ
イメントマークに、例えば周波数を僅かに変えたレーザ
光を2方向から照射し、発生した2つの回折光を干渉さ
せ、その位相からアライメントマークの位置を計測する
LIA(Laser Interferometric Alignment)方式等のア
ライメントセンサがある。また、アライメント方式は、
投影光学系を介してウエハの位置を測定するTTL(ス
ルー・ザ・レンズ)方式、投影光学系及びレチクルを介
してレチクルとウエハとの位置関係を測定するTTR
(スルー・ザ・レチクル)方式、及び投影光学系を介す
ることなく直接ウエハの位置を測定するオフ・アクシス
方式に大別される。
【0004】これらのアライメントセンサによりウエハ
ステージ上に載置されたウエハの少なくとも2点の位置
検出を行うことにより、並進方向ばかりでなく回転方向
の位置(回転角)の検出も行われる。ウエハの回転角の
計測にも使用されるセンサとしては、TTL方式でLI
A(Laser Interferometric Alignment)方式、TTL方
式でLSA(Laser Step Alignment)方式、又はオフ・
アクシス方式でFIA(Field Image Alignment)方式の
アライメントセンサ等がある。
【0005】露光装置に対しては、これらのアライメン
トセンサの検出結果よりレチクルとウエハとを高精度に
位置合わせするのと同時に、このアライメントに要する
時間を短縮し、高いスループット(単位時間当たりのウ
エハの処理枚数)を維持することも求められている。従
ってウエハをウエハステージへ搬送する段階から最終露
光に至る全ての段階で処理効率を高めることが必要とな
る。ここで、従来の露光装置における最終的なアライメ
ントに至る前のウエハの受け渡し工程における動作につ
いて、図17を参照して説明する。
【0006】図17は、従来の露光装置におけるウエハ
の受け渡し機構を説明するためのウエハステージ周辺の
構成を示し、この図17においてウエハ搬送装置(不図
示)から、Xステージ11上の伸縮機構20を介して設
けられたセンターアップ19上にウエハ6が受け渡され
た状態が示されている。センターアップ19は、試料台
9、θ回転補正機構8、及びウエハホルダ7の開口にそ
れぞれ遊嵌する3本のスピンドル部(図17ではその内
2本のスピンドル部19a,19bを示す)を有し、伸
縮機構20の上下の移動により3本のスピンドル部が、
ウエハホルダ7との間でウエハ6の受け渡しを行うため
にウエハ6を上下させるようになっている。また、セン
ターアップ19のウエハの裏面との3箇所の接触部は外
部の真空ポンプにより吸引(真空吸引)されており、セ
ンターアップ19を上下させるときにウエハ6がずれな
いようになっている。
【0007】そして、従来はセンターアップ19を降下
させてウエハ6をウエハホルダ7上に載置した後、例え
ば複数本のピンに対してウエハ6の側面を押し当てるこ
とによって、接触式のプリアライメントが行われてい
た。このプリアライメントによって、ウエハ6の回転方
向、及び並進方向の大まかな位置決めが行われた後、ウ
エハホルダ7上にウエハ6が真空吸着されていた。
【0008】このように、ウエハ6がウエハホルダ7上
に真空吸着により静置された後、LSA方式、又はFI
A方式等のアライメントセンサによってウエハ6の表面
の両端に形成されているアライメントマーク(サーチマ
ーク)の検出信号を生成し、例えばその検出信号がピー
クとなるときの、試料台9の端部に固定された移動鏡1
3と外部のレーザ干渉計とにより計測される試料台9の
座標を求めることにより、ウエハステージ系の座標系上
でのウエハの横ずれ誤差、及び回転誤差が算出される。
その結果に基づいて試料台9上のθ回転補正機構(θテ
ーブル)8を駆動してウエハ6の回転誤差を取り除き、
レチクルとウエハ6との回転方向の位置合わせ(サーチ
アライメント)を行う構成となっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上の如き従来の技術
においては、ウエハステージ系の座標系の基準となる移
動鏡13を設置した試料台9とウエハ6との間にウエハ
を回転させるためのθ回転補正機構8が設けられている
ので、ウエハ6を吸着するウエハホルダ7の真空系の吸
着力が弱い場合にウエハ6の横ずれが発生したり、試料
台9上に複雑な機構が設けてあるのでステージ全体の剛
性が弱くなったり、ステージ全体の重量が増すことによ
りステージ制御性能が向上しないという不都合があっ
た。そこで、例えばθ回転補正機構を試料台9の下に配
置することも考えられるが、θ回転補正機構を駆動して
ウエハ6の回転角を調整するときに、試料台9上の移動
鏡13に入射するレーザ干渉計からの光ビームの角度が
変化するので、θ回転補正機構8の回転角が制限され、
例えばウエハのプリアライメント精度が悪い場合、それ
を十分に修正できないという不都合があった。
【0010】更に、従来の露光装置ではウエハホルダ7
上にウエハ6を吸着した後、上述のようにLSA方式、
又はFIA方式の1つのアライメントセンサによりウエ
ハ6上の2箇所のアライメントマーク(サーチマーク)
の位置を検出して、ウエハの横ずれ誤差及び回転誤差を
検出していた。しかしながら、そのように1つのアライ
メントセンサによって2箇所のアライメントマークを検
出する場合、各マークが順次そのアライメントセンサの
検出領域に入るようにウエハ6を移動する必要があり、
1ロット内の全部のウエハについてそのような動作を繰
り返すことは露光工程のスループットを低下させる要因
となっていた。また、これを回避するために、それら2
箇所のアライメントマークを同時に検出するように2つ
のアライメントセンサを配置するのは、露光装置に設け
られた2つのアライメントセンサの配置によって、ウエ
ハ上の2つのアライメントマークの配置が制約を受けて
しまうため、例えば大きさの異なるウエハ等への対応が
困難であるという不都合がある。
【0011】これに関して、2つのアライメントセンサ
の間隔を可変にする機構も考えられるが、このような可
変機構は複雑であり、各種センサ等が配置されているウ
エハステージの周辺には配置しにくいと共に、製造コス
トが大幅に上昇するという不都合もある。また、従来は
ウエハをウエハホルダ7上に載置した後、接触式のプリ
アライメント機構を用いてウエハの大まかな位置決めが
行われていたが、このようにウエハをウエハホルダ7上
に載置した後にプリアライメントを行うのでは、スルー
プットを高められないという不都合があった。但し、仮
に新たに高いスループットが得られるプリアライメント
機構が提案された場合でも、既に接触式のプリアライメ
ント機構を備えた他の露光装置とのマッチングを取れる
ことが望ましい。
【0012】本発明は斯かる点に鑑み、ウエハステージ
の構成が簡略化でき、それによりウエハステージの剛性
向上及び軽量化を図ることができ、結果として例えばウ
エハローダ系からウエハステージにウエハを載置する際
のウエハの位置決めを高速且つ高精度に行うことができ
る位置決め方法を提供することを目的とする。更に本発
明は、例えば接触式のプリアライメントを行う他の露光
装置との間で、プリアライメント時の高いマッチング精
度を得ることができる位置決め方法を提供することをも
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の位置
決め方法は、2次元的に移動自在な基板ステージ(1
1,12)上に保持された実質的に円形で外周部の一部
に切り欠き部(FP;NP)を有する感光基板(6;6
N)上にマスクパターンを転写する際の前処理工程とし
て、基板ステージ(11,12,29)上にその感光基
板を位置決めするための位置決め方法において、感光基
板(6;6N)を基板ステージ(11,12,29)の
上方の所定の受け渡し点に搬送するものである(ステッ
プ101,102)。
【0014】更に本発明は、この受け渡し点でその感光
基板の外周部の切り欠き部(FP;NP)に設定された
1箇所以上の計測点(F;C1,D1)、及びその感光
基板の外周部の他の1箇所以上の計測点(C,D;F
1)の位置をそれぞれ2次元画像処理系(50,51,
52)を用いて非接触に計測すると共に(ステップ10
3)、それら2次元画像処理系の観察視野(86A,8
6B,86C)内に接触式の位置決め方式でその感光基
板をその基板ステージ上で位置決めする際の基準位置に
対応する仮想的位置(A,B,E;A1,B1,E1)
を設定し、それら2次元画像処理系により計測されるそ
れら計測点の位置のその仮想的位置からのずれ量、及び
その感光基板を所望の角度回転してその受け渡し点から
その基板ステージ上に設定するための基板昇降手段(3
5〜38)について予め計測された回転中心の座標よ
り、その感光基板をその基板ステージ上に載置したとき
のその感光基板の位置を予測し(ステップ104)、こ
のように予測された結果に基づいて、その感光基板をそ
の基板ステージ上でその接触式の位置決め方式で位置決
めした場合と同じ位置に位置決めする(ステップ10
6)ものである。
【0015】斯かる本発明によれば、基板ステージ(1
1,12,29)から離れた位置にある感光基板(6,
6N)の受け渡し点で例えばその感光基板の回転誤差が
検出されるため、例えばその受け渡し点からその感光基
板をその基板ステージ上に載置する際に、基板昇降手段
(35〜38)を介してその回転誤差を補正することが
できる。従って、その基板ステージ側には回転補正機構
を設ける必要がなくなり、その基板ステージの構成が簡
略化でき、それによりその基板ステージの剛性向上及び
軽量化を図ることができ、結果として例えば基板搬送系
(ウエハローダ系等)からその基板ステージ上に感光基
板を載置する際の感光基板の位置決めを高速且つ高精度
に行うことができる。
【0016】また、2次元画像処理系(50,51,5
2)の観察視野(86A,86B,86C)内に接触式
の位置決め方式でその感光基板をその基板ステージ上で
位置決めする際の基準位置に対応する仮想的位置(A,
B,E;A1,B1,E1)を設定し、その感光基板上
の計測点の対応する仮想的位置からの位置ずれ量に基づ
いてその感光基板の位置決めを行っているため、接触式
の位置決め(プリアライメント)を行う他の露光装置と
の間で、その大まかな位置決めを行う際(プリアライメ
ント時)の高いマッチング精度を得ることができる。
【0017】この場合、その感光基板の外周部のその切
り欠き部が1つの楔状の切り欠き部(NP)であるとき
には、それら2次元画像処理系による計測点は、切り欠
き部(NP)に1箇所(F)、及びそれ以外のその感光
基板の外周部に2箇所(C,D)設定されることが望ま
しい。これはその切り欠き部がノッチ部のような凹部で
あることを意味するが、この場合にそれら3箇所の計測
点で感光基板の位置を検出することによって、その感光
基板の回転角、及び2次元的な位置を特定できる。
【0018】一方、その感光基板の外周部のその切り欠
き部がエッジが平坦な1つの切り欠き部(FP)である
ときには、それら2次元画像処理系による計測点は、切
り欠き部(FP)に2箇所(C1,D1)、及びそれ以
外のその感光基板の外周部に1箇所(F1)設定される
ことが望ましい。これはその切り欠き部がオリエンテー
ションフラット部のような平坦な切り欠き部であること
を意味するが、この場合にそれら3箇所の計測点で感光
基板の位置を検出することによって、その感光基板の回
転角、及び2次元的な位置を特定できる。
【0019】また、感光基板(6;6N)を基板ステー
ジ(11,12,29)上に載置したときのその感光基
板の位置を予測する際に、その感光基板をそのまま基板
昇降手段(35〜38)を介してその基板ステージ上に
載置した際のその接触式の位置決め方式で位置決めした
場合との回転誤差、及び位置ずれ量を求め、その基板昇
降手段を介してその感光基板をその基板ステージ上に載
置する際にその回転誤差を補正し、その感光基板をその
基板ステージ上に載置した後、その基板ステージを介し
てその位置ずれ量を補正することが望ましい。これによ
って、その基板ステージの構成を簡略化して、その感光
基板の位置決めを高速に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による位置決め方法
の実施の形態の一例につき、図1〜図16を参照して説
明する。本例は、レチクル上のパターンを投影光学系を
介してウエハ上の各ショット領域に縮小投影するステッ
パー型の投影露光装置でウエハのロード、及びアライメ
ントを行う場合に本発明を適用したものである。
【0021】図3は、本例の投影露光装置の概略構成を
示し、この図3において、水銀灯等からなる光源、フラ
イアイレンズ、及びコンデンサレンズ等を含む照明光学
系IAからの照明光ILのもとで、レチクル1上のパタ
ーンが投影光学系3を介して例えば1/4や1/5に縮
小されて、フォトレジストが塗布されたウエハ6の各シ
ョット領域に投影露光される。以下、図3の投影光学系
3の光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内
で図3の紙面に平行にX軸を、図3の紙面に垂直にY軸
を取って説明する。
【0022】レチクル1は、レチクル架台31上に載置
されたレチクルステージ32上に保持されている。レチ
クルステージ32は不図示のレチクル駆動系によりXY
平面での並進移動及びθ方向(回転方向)への回転がで
きるようになっている。レチクルステージ32の上端部
にはX方向、Y方向共に移動鏡33が設置されており、
移動鏡33とレチクル架台31上に固定されたレーザ干
渉計34とによってレチクルステージ32のX方向、Y
方向の位置が例えば0.01μm程度の分解能で常時検
出され、同時にレチクルステージ32の回転角も検出さ
れている。レーザ干渉計34の測定値はステージ制御系
16に送られ、ステージ制御系16はその情報に基づい
てレチクル架台31上のレチクル駆動系を制御する。ま
た、ステージ制御系16から中央制御系18にレーザ干
渉計34の測定値の情報が供給されており、中央制御系
18はその情報に基づいてステージ制御系16を制御す
る構成となっている。
【0023】一方、ウエハ6は、Xステージ11上の試
料台29に固定されたウエハホルダ30上に真空吸着に
より保持されている。試料台29はウエハ6の、投影光
学系3の光軸AX方向(Z方向)の位置及びチルト(傾
き)を補正するZチルト駆動部(本例では3個のそれぞ
れZ方向に移動される部材よりなる)10に支持され、
Zチルト駆動部10はXステージ11上に固定されてい
る。また、Xステージ11はYステージ12上に載置さ
れ、Yステージ12はウエハベース14上に載置され、
それぞれ不図示のウエハステージ駆動系を介してX方向
及びY方向に移動できるように構成されている。また、
試料台29の上端部にはL字型の移動鏡13が固定さ
れ、この移動鏡13と移動鏡13に対向する方向に配置
されたレーザ干渉計17とにより試料台29のX方向、
Y方向の座標及び回転角が検出される。レーザ干渉計1
7で計測される座標(X,Y)により規定される座標系
をウエハステージの座標系(ステージ座標系)(X,
Y)と呼ぶ。
【0024】レーザ干渉計17の測定値はステージ制御
系16に送られ、ステージ制御系16はその情報に基づ
いてウエハステージ駆動系を制御する。また、ステージ
制御系16から中央制御系18にレーザ干渉計17の測
定値の情報が供給されており、中央制御系18はその情
報に基づいてステージ制御系16を制御する構成となっ
ている。また、ウエハステージの近傍にはウエハを受け
渡しするためのウエハ搬送装置39(図4(a)参照)
が配置され、ウエハステージ内にはウエハの受け渡し機
構が備えられているが、これについては後で詳しく説明
する。
【0025】更に、本例の投影露光装置にはレチクル1
とウエハ6との位置合わせを行うためのTTL方式のア
ライメントセンサ4、及びオフ・アクシス方式でFIA
(撮像方式)方式の2つのアライメントセンサ5A及び
5Bが備えられている。本例のアライメントセンサ4の
中には、LSA(Laser Step Alignment)方式のアライ
メントセンサと、LIA(Laser Interferometric Align
ment)方式のアライメントセンサとが並列に組み込まれ
ており、必要なアライメント精度等に応じて何れかの方
式を使用する。アライメント時には、これらのアライメ
ントセンサ4,5A,5Bの何れかによりウエハ6上に
形成されたアライメントマークの位置、又は所定のパタ
ーンの位置を検出し、その検出結果に基づき、常時ウエ
ハ6の各ショット領域に前工程で形成されたパターンと
レチクル上のパターンとを正確に位置合わせする。これ
らのアライメントセンサ4,5A,5Bからの検出信号
はアライメント制御系15によって処理され、アライメ
ント制御系15は中央制御系18により制御されてい
る。また、試料台29上に、ウエハ6の表面と同じ高さ
の表面を有する基準マーク部材43が固定され、基準マ
ーク部材43の表面にはアライメントの基準となるマー
クが形成されている。
【0026】以上のように、ステージ制御系16及びア
ライメント制御系15は中央制御系18により制御さ
れ、中央制御系18が投影露光装置の全体を統轄的に制
御して、一定のシーケンスで露光動作が行われる構成と
なっている。次に、本例では投影光学系3のウエハ側の
端部付近に3個のオフ・アクシス方式の2次元の画像処
理装置50,51,52が配置されている。これらの画
像処理装置50〜52はそれぞれ、ウエハが後述のよう
にウエハホルダ30の上方のローディングポジション
(受け渡し位置)に搬送されたときに、ウエハの外周部
のエッジ部の像を撮像するものである。画像処理装置5
0〜52からの撮像信号がアライメント制御系15に供
給され、アライメント制御系15では供給された撮像信
号からその受け渡し位置にあるウエハの横ずれ誤差、及
び回転誤差を算出する。画像処理装置50〜52の配置
及び構成については後述する。
【0027】次に、ウエハ搬送系及びウエハステージ上
のウエハの受け渡し機構について図4を参照して説明す
る。なお、ウエハステージはウエハホルダ30、試料台
29、Zチルト駆動部10、Xステージ11、Yステー
ジ12、及びウエハベース14を総称するものである。
図4(a)は本例のウエハ搬送系及びウエハステージ周
辺の構成の平面図、図4(b)はその側面図を示す。図
4(a)及び(b)において、ウエハステージの−X方
向の上方には、ウエハを受け渡しするためのウエハ搬送
装置39が配置されている。ウエハ搬送装置39はX方
向に直列に並んだウエハアーム21,22、それらのウ
エハアーム21,22を所定の位置までスライドさせる
スライダー23、及びウエハアーム21,22を駆動す
る不図示のアーム駆動系から構成されている。また、ス
ライダー23は露光装置本体とは独立に設置されてお
り、スライダー23の駆動時の振動が露光装置本体側に
伝わらないようになっている。更に、2つのウエハアー
ム21,22は共にU字状の平板部を有し、それらの上
表面にウエハが載置されるようになっている。これらの
2つのウエハアーム21,22により露光後のウエハを
アンロード(搬出)すると同時に、次のウエハをロード
できるようになっている。
【0028】即ち、ウエハアーム21,22は、ローダ
制御装置24からの指令に基づき、スライダー23に沿
って、ウエハがウエハステージ系に受け渡されるローデ
ィングポジションまで移動し、ウエハアーム22により
露光された前のウエハ6Aを搬出する。その後、ウエハ
アーム21により次に露光されるウエハ6をウエハステ
ージ上に移動し、センターアップ38上に載置する。図
4(b)は、スライダー23上のウエハアーム22に露
光済みのウエハ6Aが載置され、ウエハアーム21から
センターアップ38の先端部にウエハ6が渡された状態
を示している。
【0029】センターアップ38は、Xステージ11上
に設けられた伸縮機構35に支持され、試料台29、及
びウエハホルダ30の開口にそれぞれ遊嵌する3本のス
ピンドル部38a〜38cを有し、伸縮機構35の上下
方向(Z方向)への移動により3本のスピンドル部38
a〜38cがウエハを上下させてウエハの受け渡しが行
われる。3本のスピンドル部38a〜38cの先端には
それぞれ真空吸着用の吸着孔が形成され、それらの先端
はウエハの受け渡し時にはウエハアーム21,22との
間で受け渡しのできる高さまで移動し、ウエハをウエハ
ホルダ30上に載置する際には、ウエハホルダ30の表
面より低い位置まで移動する。また、スピンドル部38
a〜38cの先端を真空吸引することにより、センター
アップ38を上下させるときにウエハがずれないように
なっている。
【0030】また、その伸縮機構35はその中心軸35
Zを中心としてXY平面上で回転自在に支持され、Xス
テージ11上に設けられた回転駆動系36により回転す
る駆動軸37と係合して、回転駆動系36を制御する中
央制御系18からの指令により所望の角度まで回転でき
るようになっている。この回転駆動系36、駆動軸3
7、及び伸縮機構35からなる回転系は十分な角度設定
分解能を持っており、一例として20μradの精度で
ウエハ6を上から見て時計回り、又は反時計回りの何れ
にも回転させることができる。
【0031】また、図4(c)はウエハ搬送系のターン
テーブル60を示し、この図4(c)において、ターン
テーブル60上のウエハ6が図4(b)のウエハアーム
21を介してセンターアップ38に渡される。また、タ
ーンテーブル60の近傍にスリット状の光ビームをウエ
ハ6の外周部に照射する投光部61aと、ウエハ6の外
周部を通過した光ビームを受光して光電変換する受光部
61bとを含む偏心センサ61が配置され、受光部61
bからの検出信号S1が図4(b)の中央制御系18に
供給されている。なお、本例の受光部61bは1個のフ
ォトダイオードよりなるが、それ以外に例えば1次元の
ラインセンサ等を使用して直接ウエハの外周部の位置を
検出してもよい。この場合、本例のウエハ6は、図4
(a)に示すように外形が円形で、外周部の一部が平坦
なオリエンテーションフラット部FPに加工されている
ものである。
【0032】そのため、図4(c)において、ターンテ
ーブル60によりウエハ6を吸着保持した状態で回転す
ると、ウエハ6の偏心及びオリエンテーションフラット
部の存在によって偏心センサ61内を通過するウエハ6
の幅が変化する。そして、図4(d)に示すように、タ
ーンテーブル60の回転角φに対して受光部61bから
出力される検出信号S1は、正弦波状で、且つオリエン
テーションフラット部に対応する部分62で低レベルと
なるように変化する。中央制御系18では、その検出信
号S1及びターンテーブル60の回転角φより、偏心セ
ンサ61の中心にそのオリエンテーションフラット部が
位置しているときの回転角φF 、及びウエハ6の偏心量
を求め、そのオリエンテーションフラット部が所定の方
向になるようにしてターンテーブル60を静止させる。
また、中央制御系18は、その偏心量の情報に基づい
て、そのウエハ6をローディングポジションで受け取る
際のウエハ用の試料台29の位置を調整する。
【0033】更に、中央制御系18では、図4(d)に
示すように、上述の3個の画像処理装置50〜52によ
る計測点に対応する回転角φABC における検出信
号S1、及び所定の回転角φD における検出信号S1を
デジタルデータとして記憶しておく。これに関して、例
えば露光装置の仕様上で回転角φABC に対応する
計測点でのウエハ6の位置を計測する必要があるときで
も、露光装置のウエハステージの構造上で回転角φC
対応する位置には画像処理装置52を配置することが困
難で、回転角φD に対応する位置に画像処理装置52を
配置せざるを得ないことがある。更には、画像処理装置
を3個ではなく2個しか配置できないような場合もあり
得る。先ず、前者の場合には、中央制御系18では、例
えば回転角φABCD での検出信号S1の値、及
び回転角φABD に対応する計測点でのウエハ6の
外周部の位置の計測値より、回転角φC に対応する計測
点での計測値を推定し、この推定値を用いてウエハ6の
横ずれ量や回転誤差を算出する。また、後者の場合に
は、中央制御系18では、回転角φABCD での
検出信号S1の値、及び例えば回転角φBD に対応す
る計測点でのウエハ6の外周部の位置の計測値より、回
転角φAC に対応する計測点での計測値を推定し、こ
れらの推定値を用いてウエハ6の横ずれ量や回転誤差を
算出する。
【0034】一般にこのような算出方法は、他の露光装
置に位置決めピンを使用した機械的なプリアライメント
機構が搭載されている場合等で、回転角φABC
D に対応する位置が、機械的な基準位置となっていると
きのマッチング用として使用される。但し、本例では後
述のように、接触式のプリアライメント機構を用いてプ
リアライメントを行う場合とほぼ同一の計測点におい
て、2次元の画像処理装置50〜52を介してウエハ6
の位置を計測することができるため、図4(c)に示す
偏心センサ61を用いて接触式のプリアライメント機構
とのマッチングを行う必要があるのは、主に画像処理装
置50〜52による観察視野をその接触式のプリアライ
メント機構のピンの位置の近傍に設定できない場合であ
る。
【0035】次に、画像処理装置50〜52の配置及び
構成について詳細に説明する。先ず、図5(a)はロー
ディングポジションにあるウエハ6を示し、この図5
(a)において、ウエハ6の外周の3箇所のエッジ部に
図3の3個の画像処理装置50,51,52のそれぞれ
の観察視野50a,51a,52aが設定されている。
なお、実際の画像処理の対象(観察視野)は矩形領域で
あるが、説明の便宜上円形領域として表している。この
場合、2個の観察視野50a及び51aがオリエンテー
ションフラット部FP上に設定され、残りの1個の観察
視野52aが円周上に設定されている。このようにウエ
ハ6の外周の3箇所のエッジ部の位置を検出することに
より、ウエハ6の受け渡し後に瞬時にウエハ6のX方
向、Y方向の位置ずれ量(横ずれ量)、及び回転誤差の
検出、即ちプリアライメント用の検出が行われる。
【0036】そのように横ずれ量、及び回転誤差が検出
された場合、X方向、Y方向の位置ずれの補正は、ウエ
ハ6がウエハホルダ30上に載置された後に実行される
後述のサーチアライメント時の検出位置を調整すること
で行われる。一方、回転誤差の補正は、図4(b)にお
いて、センターアップ38が下降してウエハ6がウエハ
ホルダ30に接触する前に、回転駆動系36を介してセ
ンターアップ38を回転することにより行われる。
【0037】また、ウエハの中にはオリエンテーション
フラット部の代わりに、図5(b)に示すように円形の
外周の一部にV字型のノッチ部NPが形成されたウエハ
6Nもある。このようなウエハ6Nに対しては、それら
3個の観察視野50a〜52aは、1個の観察視野51
aがノッチ部NPを覆い、他の2個の観察視野50a,
52aが円形の外周のエッジ部を覆うように設定され
る。この配置により、ウエハ6の受け渡し後に瞬時に、
ノッチ部NPを有するウエハ6Nの横ずれ量、及び回転
誤差が検出される。
【0038】図6は、本例の画像処理装置50の一例の
構成を示し、この図6において、ランプ、又は発光ダイ
オード等の光源58からのフォトレジストに対する感光
性の弱い波長帯の照明光が、光ガイド57の一端に集光
される。そして、光ガイド57の他端から射出された照
明光が、コリメータレンズ56、ハーフプリズム54、
及び対物レンズ53を介して、3本のスピンドル部38
a〜38cの先端上のローディングポジションにあるウ
エハ6の外周のエッジ部に照射されている。そのエッジ
部からの反射光が、対物レンズ53、ハーフプリズム5
4、及び結像レンズ55を経て2次元CCD等からなる
撮像素子59の撮像面にそのエッジ部の像を形成する。
撮像素子59からの撮像信号がアライメント制御系15
に供給され、アライメント制御系15ではその撮像信号
よりウエハ6の検出対象のエッジの位置を求める構成と
なっている。
【0039】また、図12は本例の画像処理装置50の
別の構成例を示す。この図12において、ランプ又は発
光ダイオード等の不図示の光源からのフォトレジストに
対する感光性の弱い波長帯の照明光が、光ガイド72の
一端に集光される。そして、光ガイド72の他端から射
出された照明光が偏向ミラー73により折り曲げられ
て、試料台29Aの上面の開口部75を通して射出され
る。試料台29A上に配置されたウエハホルダ30Aに
は、その開口部75を通過した照明光を通すための切り
欠き部74が設けてあり、3本のスピンドル部38a〜
38cの先端上のローディングポジションにあるウエハ
6の外周のエッジ部に開口部75、切り欠き部74を通
過した照明光が照射されるように構成されている。そし
て、そのエッジ部の近傍を透過した照明光が対物レンズ
53A、結像レンズ55Aを経て、2次元CCD等から
なる撮像素子59の撮像面にそのエッジ部の像を形成す
る。撮像素子59からの撮像信号がアライメント制御系
15に供給され、アライメント制御系15ではその撮像
信号よりウエハ6の検出対象のエッジの位置を求める構
成となっている。
【0040】前記の何れの画像処理装置を使用しても、
ウエハ6はセンターアップ38(スピンドル部38a〜
38c)上に載置されているため、図6の2点鎖線で示
すようにウエハ6の外周のエッジ部は僅かに下方(−Z
方向)に撓んでいる。また、ウエハ6の厚さのばらつき
によりその撓み量が異なるため、その対物レンズ53及
び結像レンズ55よりなる結像光学系は、テレセントリ
ック光学系で、且つ焦点深度が大きい開口数NAを有す
る必要がある。照明光の波長をλとすると、焦点深度は
ほぼλ/NA2 に比例するため、開口数NAを小さくす
ることにより大きな焦点深度が得られ、その結果として
ウエハ6の中で最も大きく撓んでいる部分のエッジ部を
も正確に検出できるようになる。例えば、照明光の波長
λが0.633μmの場合には、開口数NAを0.03
程度にすれば、0.5mm以上の焦点深度が得られ、2
0μm程度の分解能が得られる。一般に、分解能の1/
10程度が検出能力となるので、検出能力は2μm程度
となり、高精度なアライメントが可能となる。
【0041】なお、例えば図5(a)において、特に正
確に接触式のプリアライメント機構とのマッチングを取
る必要が無い場合には、オリエンテーションフラット部
FPや、ウエハの外周の通常のエッジ部の位置検出を行
うためには必ずしも2次元の画像処理を行う必要はな
く、それぞれ当該エッジ部の法線方向を計測方向とする
ラインセンサのような1次元の撮像素子、又はその法線
方向を走査方向とする撮像管(ITV)からの撮像信号
を処理してもよい。これは、それらの位置検出方向が1
次元であり、例えば図5(a)の場合には3箇所の1次
元の位置検出結果より、ウエハ6のX方向、Y方向の位
置ずれ量、及び回転誤差を求めることができるからであ
る。
【0042】それに対して、正確に接触式のプリアライ
メント機構とのマッチングを取る必要のある場合で、且
つウエハのエッジ部検出用の画像処理装置としてライン
センサを使用する場合に、ローディングポジションへの
ウエハの搬送精度が悪いと、そのラインセンサの検出領
域からマッチングを取るべきウエハの外周位置が外れ
て、マッチング誤差が大きくなることがある。これにつ
いて図14を参照して説明する。
【0043】先ず、図14(a)は、ウエハ6のオリエ
ンテーションフラット部FPを横切るように2つのライ
ンセンサの直線状の観察視野(検出領域)50a1及び
51a1が設定され、ウエハ6の円周上に1つのライン
センサの直線状の観察視野52a1が設定されている場
合を示している。そして、図14(c)はそれらの観察
視野の内の観察視野50a1の拡大図を示し、この図1
4(c)において、ウエハ6の外周6a上の観察視野5
0a1は、例えば前回の露光工程で接触式のプリアライ
メント機構の位置決め用の基準ピン81Aが接触した計
測点Aから非計測方向に離れた位置にある。このとき、
計測点Aを通り計測方向に平行な直線82Aがマッチン
グ位置を示す。このように観察視野50a1がマッチン
グ位置からずれていると、ウエハ6の外周部6aの凹凸
によって、観察視野50a1内の計測点83Aでの位置
と計測点Aでの位置との間に大きな誤差(マッチング誤
差)Δ1が生ずる恐れがある。
【0044】このような場合、既に説明したように図4
(c)のターンテーブル60及び偏心センサ61を用い
て、図4(d)に示すように、所定の回転角φAB
C D でのウエハの偏心量を計測し、この計測値を用い
て補正を行うことができる。それ以外の補正方法とし
て、ラインセンサの観察視野(検出領域)50a1の非
計測方向の幅をその搬送精度程度に広げる方法もある。
この方法では、図14(c)に示すように、非計測方向
に位置決め用のピン81Aが接触した計測点Aを含む程
度に広がった観察視野50a1’を有するラインセンサ
を使用する。この場合、観察視野50a1’内の画像
は、非計測方向に対して光学的、又は電気的に積分され
るため、その観察視野50a1’内でのウエハ6の外周
6aの位置は平均線84Aで示す位置となる。その平均
線84Aは、スリット状の観察視野50a1を用いた場
合の計測点83Aよりも、計測方向にマッチング対象の
計測点Aに近いため、平均線84Aの位置と計測点Aで
の位置との間のマッチング誤差Δ2は、上記の誤差Δ1
より小さくなる。即ち、ラインセンサの観察視野(検出
領域)を非計測方向に広げて平均化効果を持たせること
によって、接触式のプリアライメント機構とのマッチン
グ誤差を低減することができる。
【0045】更に、ラインセンサではなく、本例のよう
に2次元の画像処理装置50〜52を用いることによっ
ても、マッチング誤差を低減することができる。図14
(d)は2次元の画像処理装置を用いた場合の図14
(c)に対応する観察視野を示し、この図14(d)に
おいて、その観察視野内の画像に対して画素の走査方向
がY方向(計測方向)に設定されている。この場合、先
ずその観察視野内でのウエハ6の外周6aの平均線84
A’を求め、この平均線84A’の位置(平均位置)を
求める。同様に他の2箇所でもウエハ6の外周6aの平
均位置を求め、3箇所での平均位置からウエハ6のX方
向の位置、Y方向の位置、及び回転角を求める。その
後、ウエハ6の位置及び回転角より、マッチングを取る
べき計測点Aを通りY方向に平行な直線82Aを含む一
列の画素85を特定し、特定された1列の画素85から
の撮像信号より、接触式のプリアライメント機構での計
測点Aとほぼ同じ計測点でのウエハ6の外周6aの位置
を求める。この方法によって、マッチング誤差を低減で
きる。
【0046】上述のようにオリエンテーションフラット
部FPを有するウエハ6の場合には、オリエンテーショ
ンフラット部FPの位置検出も1次元の撮像素子を用い
て行うことができる。しかしながら、図5(b)に示す
ように、ノッチ部NPを有するウエハ6Nのノッチ部N
Pについては、X方向及びY方向について位置検出を行
う必要があるため、ノッチ部NPは2次元の画像処理装
置で位置検出を行う必要がある。ここで、ノッチ部NP
の検出方法につき図7を参照して説明する。
【0047】先ず、図7(a)はウエハ6Nのノッチ部
NPの拡大図であり、この図7(a)において、従来は
ウエハホルダ上でウエハ6Nの位置決めを行うためにノ
ッチ部NPに所定の直径dの円柱状の基準ピンを押し当
てていた。従って、ノッチ部NPの形状の規格はその基
準ピンの形状に基づいて定められていた。そこで、2次
元の撮像素子の撮像面と共役なノッチ部NP上の領域を
観察視野63とすると、一例としてその観察視野63内
の画像データよりノッチ部NPの2つのエッジに接触す
る直径dの仮想基準ピン64を想定し、この仮想基準ピ
ン64の中心OのX座標、Y座標を検出する。
【0048】また、別の例として、図7(b)に示すよ
うに、観察視野63内の画像データよりノッチ部NPの
2つのエッジ65A,65Bの交点Pの座標、及び一方
のエッジ65Bとウエハの外周との交点65Cの座標を
求める方法もある。この場合、エッジ65A上に交点6
5Cと対称な位置に交点65Dを仮想的に設け、3つの
交点P,65A,65Bを頂点とする三角形を仮定す
る。そして、底辺である交点65C,65Dの間隔に対
して比例配分によって、底辺の間隔がdとなる三角形の
位置を求め、この三角形の底辺の中点を中心Oとして、
この中心OのX座標、Y座標を求めるようにしてもよ
い。
【0049】次に、ウエハの更に別の例、及びそれらに
合った検出系の例につき図13(a)及び(b)を参照
して説明する。先ず、ノッチ部の種類としては、図13
(a)に示すように、6時方向のノッチ部NP1、又は
3時方向のノッチ部NP2の何れかを有するウエハ6M
があり、これらを両方共正確に検出する必要がある。そ
のため、図13(a)において、ウエハ6Mの底面のウ
エハホルダ30Bには、ノッチ部NP1,NP2を照射
するための切り欠き部30Ba,30Bbと、機械的プ
リアライメントとして一般的に利用される基準ピンの位
置を照射するための切り欠き部30Bc〜30Beが形
成され、これらの切り欠き部30Ba〜30Beがそれ
ぞれ図12の画像処理装置によって底面側から照明され
るようになっている。ウエハ6Mに6時方向のノッチ部
NP1がある場合の位置及び回転角の検出は、円形の観
察視野51a2を有する2次元画像処理系と、それぞれ
直線状の観察視野50a2及び52a1を有する第1及
び第2のラインセンサとを用いて行われる。一方、ウエ
ハ6Mに3時方向のノッチ部NP2がある場合の位置及
び回転角の検出は、観察視野51a1を有する2次元画
像処理系と、それぞれ直線状の観察視野52a1及び5
0a1を有する第2及び第3のラインセンサとを用いて
行われる。即ち、2個の2次元画像処理系と3個のライ
ンセンサとよりなる5個のセンサで両タイプのウエハに
対しプリアライメントが兼用できるような構成とされて
いる。
【0050】次に、オリエンテーションフラット部の種
類としても、図13(b)に示すように、6時方向のオ
リエンテーションフラット部FP1、又は3時方向のオ
リエンテーションフラット部FP2の何れかを有するウ
エハ6Aがあり、これらを両方共正確に検出する必要が
ある。そのため、図13(b)において、ウエハ6Aの
底面のウエハホルダ30Cには、一方のオリエンテーシ
ョンフラット部FP1の位置に対応した3つの切り欠き
部30Ca〜30Ccと、他のオリエンテーションフラ
ット部FP2の位置に対応した3つの切り欠き部30C
d〜30Cfとが形成され、それらの切り欠き部30C
a〜30Cfが底面から図12に示す画像処理装置によ
って照明されるようになっている。そして、ウエハ6A
に3時方向のオリエンテーションフラット部FP2があ
る場合の位置及び回転角の検出は、それぞれ観察視野5
2a2,51a2,50a2を有するラインセンサによ
って行われ、ウエハ6Aに6時方向のオリエンテーショ
ンフラット部FP1がある場合の位置及び回転角の検出
は、それぞれ観察視野52a1,51a1,50a1を
有するラインセンサによって行われるような構成となっ
ている。これらはウエハステージ上で機械的なプリアラ
イメント系の基準ピン位置上に光学的検出系が配置でき
る場合を示している。しかしながら、これが困難な場合
は、前述のように図4(c)に示すターンテーブル60
上の計測結果を用いてウエハの外形を求めることで、基
準ピンを用いた位置計測結果に置き換えても構わない。
【0051】さて、次に、本例の3個の2次元の画像処
理装置50〜52を用いて、接触式のプリアライメント
機構とのマッチングを行いつつウエハの位置、及び回転
角の検出を行う場合の動作の一例につき図15、及び図
16を参照して説明する。この場合の画像処理装置50
〜52としては、図12に示すように透過照明型の画像
処理装置を使用するものとする。
【0052】先ず、図15(a)は6時方向にノッチ部
NPを有するウエハ6Nをローディングポジションに搬
送した状態を示し、この図15(a)において、図3の
3個の画像処理装置50,51,52の実際の処理対象
の観察視野をそれぞれ矩形の観察視野86A,86B,
86Cとする。また、観察視野86A〜86Cに対応す
る領域内で、例えば前回の露光工程で使用された接触式
のプリアライメント機構の基準ピンをそれぞれ2点鎖線
の仮想ピン82A〜82Cで表す。但し、見易くするた
めに、仮想ピン82A〜82Cはそれぞれ対応する観察
視野86A〜86Cの外側に出して表示している。そし
て、ウエハ6Nの円周上の観察視野86A,86B内
で、それぞれ仮想ピン82A,82Bとウエハの外周と
が接触する点を仮想位置A,Bとして、ノッチ部NP上
の観察視野86C内での仮想ピン82Cの中心を仮想位
置Eとする。
【0053】これらの仮想位置A,B,Eを求めるため
には、例えば図3のウエハステージのウエハホルダ30
上に仮想位置を示す基準マークが形成された基準ウエハ
を載置し、レーザ干渉計17の計測値に基づいて接触式
のプリアライメント機構の3個の基準ピンの設計上の位
置を目標値としてウエハステージを駆動して、その基準
マークを順次観察視野86A〜86C内に移動すればよ
い。そして、対応する画像処理装置50〜52でそれぞ
れ観察視野86A〜86C内でのその基準マークの位置
を検出して、この検出された位置を記憶することによっ
て、仮想位置A,B,Eが設定されたことになる。その
基準ウエハとしては、ウエハ外周に切り込みの入ったウ
エハや、パターンの入ったガラスウエハ等を用いればよ
い。
【0054】次に、図4(b)を参照して説明したよう
に、本例のセンターアップ38は中心軸35Zを軸とし
て回転駆動系36によって回転できるように支持されて
いる。そのようにセンターアップ38を回転すると、図
15(a)の観察視野86A〜86C内でウエハと仮想
ピン82A〜82Cとの接触点である仮想位置A,B,
Eの位置が変化する。そこで、実際に上述の基準ウエハ
をセンターアップ38上に吸着して仮想位置A,B,E
の位置を計測した後、センターアップ38を所定角度回
転して再び仮想位置A,B,Eの位置を計測し、計測結
果の変動量よりそのセンターアップ38の回転中心O’
のステージ座標系での座標を求める。その後、レーザ干
渉計17の計測値に基づいて定まるウエハステージの座
標系(ステージ座標系)(X,Y)の原点を、その回転
中心O’とした新たな座標系を新座標系(X,Y;
O’)とする。即ち、この新座標系(X,Y;O’)で
は、回転中心O’の座標は(0,0)である。
【0055】そして、仮想位置A及びBはX軸に平行な
直線に沿って配列されているものとして、且つ仮想位置
A及びBのX方向の間隔をLに設定する。更に、その新
座標系(X,Y;O’)において、仮想位置A及びBの
座標をそれぞれ(x1,a)及び(x2,a)として、仮想
位置Eの座標を((x1 +x2)/2,b)として、仮想
位置A,B,Eの観察視野86A〜86C内での相対座
標を記憶しておく。新座標系(X,Y;O’)でのY座
標をyとすると、図15(a)に示すように、仮想位置
A及びBは、直線(y=a)上に位置している。更に、
次式が成立している。
【0056】x2 −x1 =L このとき、ウエハ6Nの底面側からの照明光のもとで、
観察視野86A〜86C内のパターンの画像はそれぞれ
図15(b)〜図15(d)に示すように、ウエハ部が
斜線のような暗部となり、透過部が明部となるため、ウ
エハ6Nの外周のエッジを暗部と明部との境界部として
検出することができる。
【0057】次に、実際に露光対象とするウエハ6Nが
図15(a)に示すように、ローディングポジションに
設定されたときのウエハ6Nの位置及び回転角の検出方
法を説明する。先ず、ウエハ6Nの外周の円周上の2つ
の観察視野86A及び86Bにおいては、それぞれ図1
5(b)及び(c)に示すように、明部と暗部との境界
部に対応するその外周のエッジがほぼ直線状となってい
る。そこで、新座標系(X,Y;O’)において、X座
標をx、Y座標をyとして、観察視野86A内のエッジ
を関数(y=f(x))で表し、観察視野86B内のエ
ッジを関数(y=g(x))で表す。そのためには、観
察視野86A,86B内のエッジ検出位置に基づいて最
小2乗法による1次関数f(x)及びg(x)の2つの
係数を定めればよい。また、ウエハの外周はほぼ円形で
あるため、1次関数f(x),g(x)の代わりに、
(x−x0)2 +(y−y0)2 =r2 で表される円弧の関
数を使用してもよい。。
【0058】その後、一方の関数(y=f(x))上の
計測点Cの新座標系(X,Y;O’)での座標を(x3,
3)として、他方の関数(y=g(x))上の計測点D
の新座標系での座標を(x4,y4)として、計測点C及び
Dを通る直線がX軸に平行で、且つ計測点C及びDのX
方向の間隔がLとなるようにそれらの座標を定める。こ
れは、次式を満たすように座標x3 ,x4 を求めること
を意味する。
【0059】g(x4)=f(x3),x4 −x3 =L また、このようにして定まる座標x3 ,x4 を用いて、
Y座標y3 はf(x3)で定まり、Y座標y4 はg(x4)
で定まる。このとき、それら2つの計測点C及びDの中
点(X座標は(x4 +x3)/2)を通りY軸に平行な直
線(関数x=(x4 +x3)/2で表される)は、ウエハ
6Nの中心Oを通る。そこで、その関数x=(x4 +x
3)/2で表される直線と、計測点C(x3,y3)を通り関
数(y=f(x))で表される直線に直交する直線との
交点(即ち中心O)の座標を求め、この中心Oと計測点
Cとの距離を求めると、中心Oから計測点Cまでの半径
rが求められる。同様に、その関数x=(x 4 +x3)/
2で表される直線と、計測点D(x4,y4)を通り関数
(y=g(x))で表される直線に直交する直線との交
点(即ち中心O)の座標を求め、この中心Oと計測点D
との距離を求めると、中心Oから計測点Dまでの半径
r’が求められる。なお、上記のように1次関数の代わ
りに円弧の関数を使用するときは、円の接線に直交する
直線との交点が中心Oとなる。
【0060】更に、ノッチ部NP上の観察視野86Cの
画像データから、そのノッチ部NPに基準ピンを押し当
てた場合のその基準ピンの中心の座標を求める必要があ
る。そのため、仮想ピン82Cとそのノッチ部NPとの
2箇所の仮想接触点の間隔LMを予め求めておく。そし
て、図15(d)に示すように、観察視野86C内の画
像データに基づいて最小2乗近似法によって、ノッチ部
NPの左側のエッジに対応する関数(y=h(x))、
及び右側のエッジに対応する関数(y=i(x))を求
める。なお、h(x)及びi(x)は1次関数である。
その後、ノッチ部NPに仮想ピン82Cを押し当てた場
合のその仮想ピン82Cの中心を計測点Fとして、新座
標系(X,Y;O’)での計測点Fの座標を(x5,y5)
とする。
【0061】その後、計測点Fを通りX軸に平行な直線
が関数(y=h(x))、及び関数(y=i(x))で
定まる直線と交差する2点間の距離がLMで、且つ計測
点Fがそれら2点の中点となるように座標(x5,y5)を
定める。このためには、先ず次式を満たすX座標x51
52を定める。 h(x51)=i(x52),x52−x51=LM そして、そのように定めたX座標x51,x52を用いて、
次式より座標x5 及びy5 を求めればよい。これによっ
て、計測点Fの座標が決定される。
【0062】 x5 =(x51+x52)/2,y5 =h(x51) 次に、図15(a)において、計測点C及びDの中点を
通りY軸に平行な直線(関数x=(x3 +x4)/2で表
される直線)に対応する観察視野86C内の直線のX座
標が、仮想位置EのX座標である(x1 +x2)/2によ
って定められることから、ウエハ6Nの中心Oを回転中
心とした場合の、観察視野86C内のノッチ部NPの計
測点Fの仮想位置Eからの回転誤差Δθを次式から求め
る。
【0063】 Δθ={x5 −(x1 +x2)/2}/(r+r’) しかしながら、これはあくまでもウエハ6Nの中心Oを
回転中心としたときの回転誤差であるため、センターア
ップの回転中心O’(0,0)を軸としてウエハ6Nを
回転した場合、回転誤差Δθは共通であり補正できる
が、各計測点C,D,Fでは計測値のオフセットが発生
する。よって、その回転誤差Δθを新座標系(X,Y;
O’)を基準として計算し、図15(a)において、ウ
エハ6Nをその回転誤差Δθ分を相殺するように回転中
心O’の周りに回転したと仮定する。そして、このとき
に関数(y=f(x))及び(y=g(x))がそれぞ
れ関数(y=f’(x))及び(y=g’(x))に変
化するものとして、変化後の関数f’(x)及びg’
(x)を求める。
【0064】既に回転誤差Δθは補正されているので、
前回と同様に関数(y=f’(x))で定まる直線上の
計測点をC’(x3',y3')、関数(y=g’(x))
で定まる直線上の計測点をD’(x4',y4')として、
計測点C’及びD’がX軸に平行な直線上に配列され、
且つそれらの間隔がLとなるように座標x3',x4'を求
める。即ち、座標x3',x4'は次式を満たすように決定
される。
【0065】 g’(x4')=f’(x3'),x4'−x3'=L また、Y座標であるy3'及びy4'はそれぞれf’
(x3')及びg’(x4')で表される。この結果、仮想
位置A(x1 ,a)及びB(x2 ,a)と、回転補正後
の計測点C’(x3',y3')及びD(x4',y4')との
平均的な差分(ΔX,ΔY)は次式のようになる。
【0066】 ΔX=(x3'+x4'−x1 −x2)/2, ΔY=(y3'+y4'−2a)/2 ={f’(x3')+g’(x4')−2a}/2 その差分(ΔX,ΔY)は、接触式のプリアライメント
機構でプリアライメントを行った場合の位置に対するウ
エハ6NのX方向、Y方向への位置ずれ量であり、本例
ではその位置ずれ量をサーチアライメント時のオフセッ
トとみなして、サーチアライメント時にウエハステージ
の移動量を制御することによって補正する。
【0067】なお、上述の例では、ウエハ6Nの半径r
(又はr’)が大きく変動する場合を想定していたが、
一般にウエハの外径のウエハ間での誤差は±0.1μm
程度しかないので、半径rを固定値としてもよい。ま
た、ウエハの外径の変動量が大きい場合、図15(a)
において仮想ピン82A,82Bとの接触点が異なるた
め、2つの仮想位置A,Bの間隔Lを固定値として定め
ることができない。この場合、観察視野86A,86B
内のエジによって決定される1次関数f(x),g
(x)の傾き(なお、円弧の関数を使用するときは、そ
の円弧に対する接線の傾き)より、ウエハの外周と仮想
ピンとの接点を算出し、それら接点間の距離をLとして
用いればよい。また、ノッチ部NP内の形状に関しても
同様にしてウエハ間の差が大きい場合、仮想ピン82C
の2つの接触点の間隔LMを変数として取り扱うことが
できるし、形状が安定しているときは、その間隔LMを
固定値とすることも可能である。更に、ウエハの外周は
円なので、ウエハの外周の近似は2次曲線近似で行って
もよい。また、これまでの計算は、直線(y=a)に対
して2次元の画像処理装置の受光系が平行に設置されて
いる場合であるが、設置誤差や設置スペースの制約等に
よって座標系が回転している場合もある。このように座
標系が回転しているときには、ソフトウエア的に補正す
る必要がある。
【0068】以上の方法によって、1回の補正計算のみ
でウエハ6Nの回転誤差Δθ、及びオフセットΔX,Δ
Yが正確に求められる。更に、上述のように回転補正後
の関数f’(x),g’(x)を算出した後、回転補正
後の計測点の座標x3',y3'等を求める場合、図14
(d)で示したように1次関数(f’(x),g’
(x))の算出時の近似誤差を、実際に仮想ピンが当た
る点として補正すれば更に接触式のプリアライメント機
構とのマッチング精度が向上することになる。
【0069】次に、図16(a)は6時方向にオリエン
テーションフラット部FPを有するウエハ6をローディ
ングポジションに搬送した状態を示し、この図16
(a)においても、図3の3個の画像処理装置50,5
1,52の実際の処理対象の観察視野86A,86B,
86Cと、観察視野86A〜86Cに対応する領域内
で、例えば前回の露光工程で使用された接触式のプリア
ライメント機構の基準ピンを示す仮想ピン82A〜82
Cとが表示されている。但し、見易くするために、仮想
ピン82A〜82Cはそれぞれ対応する観察視野86A
〜86Cの外側に出して表示している。そして、ウエハ
6のオリエンテーションフラット部FP上の観察視野8
6A,86B内で、それぞれ仮想ピン82A,82Bと
ウエハの外周とが接触する点を仮想位置A1,B1とし
て、円周上の観察視野86C内での仮想ピン82Cが接
触する点を仮想位置E1とする。
【0070】これらの仮想位置A1,B1,E1を求め
るためには、前の例と同様に例えば仮想位置を示す基準
マークが形成された基準ウエハを使用すればよい。ま
た、この例でも、図4(b)のセンターアップ38の回
転中心O’のステージ座標系での座標を求める。その
後、ステージ座標系(X,Y)の原点を、その回転中心
O’とすると共に、仮想位置A1及びB1を結ぶ直線が
X軸に平行になるようにした新たな座標系を新座標系
(X,Y;O’)とする。
【0071】そして、仮想位置A1及びB1のX方向の
間隔をL1に設定する。更に、その新座標系(X,Y;
O’)において、仮想位置A1及びB1の座標をそれぞ
れ(−L1/2,c)及び(L1/2,c)として、仮
想位置E1の座標を(x8,y 8)として、仮想位置A1,
B1,E1の観察視野86A〜86C内での相対座標を
記憶しておく。新座標系(X,Y;O’)でのY座標を
yとすると、図16(a)に示すように、仮想位置A1
及びB1は、直線(y=c)上に位置している。
【0072】このとき、ウエハ6の底面側からの照明光
のもとで、観察視野86A〜86C内のパターンの画像
はそれぞれ図16(b)〜図16(d)に示すように、
ウエハ部が斜線のような暗部となり、透過部が明部とな
るため、ウエハ6の外周のエッジを暗部と明部との境界
部として検出することができる。次に、実際に露光対象
とするウエハ6が図16(a)に示すように、ローディ
ングポジションに設定されたときのウエハ6の位置及び
回転角の検出方法を説明する。先ず、ウエハ6のオリエ
ンテーションフラット部FP上の2つの観察視野86A
及び86Bにおいては、それぞれ図16(b)及び
(c)に示すように、明部と暗部との境界部に対応する
その外周のエッジがX軸に平行なほぼ直線状となってい
る。そこで、新座標系(X,Y;O’)において、仮想
位置A1及びB1を通り、且つオリエンテーションフラ
ット部FPのエッジに垂直な直線と、そのエッジとの交
点をそれぞれ計測点C1(−L1/2,y6)及びD1
(L1/2,y7)として求める。これらの計測点C1,
D1を求める際、計測点C1及びD1の近傍の所定範囲
のエッジの平均的な位置をそれぞれ座標y6 及びy7
することによって、検出精度が向上する。
【0073】また、観察視野86Cにおいて、仮想位置
E1を通りX軸に平行な直線と、ウエハ6の外周のエッ
ジとの交点を計測点F1(x9,y8)とする。座標(x9,
8)は新座標系での座標であり、これによって、その観
察視野86C内のウエハ6の外周のエッジは、直線(x
=x9)で表される。次に、オリエンテーションフラット
部FP上の2つの計測点C1,D1間の距離はL1なの
で、ウエハ6の回転誤差Δθは次のようになる。
【0074】Δθ=(y7 −y6)/L1 ウエハ6の回転誤差Δθはオリエンテーションフラット
部FPによって決定されているため、ここではウエハ6
の中心Oの位置が分からなくとも、センターアップ38
の回転中心O’を中心としてその回転誤差Δθの補正を
行うことによって、その回転誤差は補正される。但し、
回転中心O’(0,0)を軸として回転すると、観察視
野86C内の計測点F1の座標(x9,y8)がオフセット
を持つ。そこで、新座標系(X,Y;O’)をΔθだけ
回転させたときの新座標系において、再び仮想位置A
1,B1,E1から対応するウエハ6のエッジに対する
垂線とそのエッジとの交点C1’,D1’,F1’を求
め、これらの交点C1’,D1’,F1’の座標(−L
/2,y6'),(L/2,y7'),(x9',y8)を再計
算する。その後、次式より、ウエハ6のX方向、及びY
方向への位置ずれ量(オフセット)ΔX及びΔYを算出
する。
【0075】ΔX=x9'−x8 , ΔY=(y6'+y7')/2−c これらのオフセットΔX,ΔYは、図15の例と同様に
サーチアライメント時にウエハステージの位置を調整す
ることで補正してやればよい。また、図15に示すノッ
チ部を有するウエハの位置検出でも説明したように、画
像データの平均値より求めるウエハ6のエッジと、実際
の仮想ピンとエッジとの接触点との間に誤差がある場合
には、図14(d)で示したように、画像データ内で最
終的に使用するデータを絞り込んで行けばよい。
【0076】以上のように本例では、ウエハの外周のエ
ッジ位置の検出後、センターアップ38を介して回転誤
差を補正し、更に確認のための再検出を行う必要がない
ように、センターアップ38の回転で発生する誤差を予
測して予め計算を行っている。従って、再検出の必要が
ないため、高速に非接触方式でウエハのプリアライメン
トが行える。
【0077】但し、センターアップ38を回転させてウ
エハをウエハホルダ30上に載置したときに、真空吸着
の開始時の振動やウエハの表面とウエハホルダ30の表
面との平行度の誤差等により、一定の位置のオフセッ
ト、及び回転角のオフセットが付加される場合がある。
これに対しては、例えばウエハの載置後のサーチアライ
メント時に、予め基準ウエハ等を用いて検出してあるウ
エハのエッジ位置と、実際に載置されたウエハのエッジ
位置との差異を例えばオフ・アクシス方式のアライメン
トセンサ等で検出し、その分をシステムオフセットとし
て、ウエハの位置ずれ量のオフセットΔX,ΔY、及び
回転誤差Δθの算出結果に上乗せすればよい。
【0078】次に、本例の投影露光装置における位置決
め動作の全体の流れの一例につき図1、及び図2のフロ
ーチャートを参照して説明する。先ず、図1のステップ
101において、図4(b)のスライダー23に沿って
ウエハアーム21によりウエハ6が搬入され、ローディ
ングポジションにてウエハアーム21の真空吸着が解除
されると同時に、センターアップ38が伸縮機構35に
よって上昇し、センターアップ38上にウエハ6が受け
渡される。このとき、同時にセンターアップ38の各ス
ピンドル部38a〜38cの真空吸着がオンにされる
(ステップ102)。なお、この段階までに、ウエハ6
は図4(c)のターンテーブル60を含む機構を介して
外形基準によるX方向、Y方向、及び回転方向(θ方
向)へのラフなプリアライメントが終了しており、ウエ
ハ6の位置は、X方向、Y方向に約1〜2mm、回転方
向に約5°程度の誤差を持つのみとなっている。
【0079】この際に、回転誤差はターンテーブル60
の回転により補正されており、X方向、Y方向への誤差
は、ウエハアーム21からウエハ6をセンターアップ3
8に受け渡すときのローディングポジションの位置をX
方向、Y方向に調整することで補正されている。このよ
うなラフなプリアライメント実行後でも比較的大きさ位
置ずれ量、及び回転誤差が残存しているのは、相互に振
動を伝えないように、露光装置本体と、ターンテーブル
60を含む機構と、スライダー23を含む機構とが独立
に設置されているためである。この場合、例えば露光装
置本体部とスライダー23を含む機構との間で揺れ条件
が異なること等に起因して、スライダー23からセンタ
ーアップ38にウエハを受け渡す際に位置ずれ(搬送誤
差)が生ずるからである。
【0080】次に、ステップ103において、図3の3
個の2次元の画像処理装置50〜52を用いてウエハ6
の外形のエッジ位置計測を行う。この場合、図16を参
照して説明したように、ウエハ6のオリエンテーション
フラット部FPに沿った2箇所の観察視野86A,86
B、及び円形の外周の1箇所の観察視野86Cにおいて
それぞれエッジ位置の計測が行われる。これに関して、
従来はウエハ6のプリアライメントを行うために、ウエ
ハホルダ30上で3個の基準ピンに対してウエハ6を押
し当てていた。即ち、従来のプリアライメントは接触方
式で行われていた。これに対して本例のプリアライメン
トは、非接触方式と呼ぶことができる。
【0081】そして、本例の3個の観察視野86A〜8
6Cは、それぞれ接触方式で使用されていた3個の基準
ピンとの接触点の位置と同じ仮想位置A1,B1,E1
を含むように設定されている。これによって、仮に図1
6のウエハ6の直前のレイヤが、接触方式で位置決めを
行う露光装置で露光されていたとしても、プリアライメ
ント後のマッチングが取れている、即ち位置ずれ量が少
ないという利点がある。なお、仮に投影光学系3の周囲
の各種センサ等の配置等によって観察視野86A〜86
Cを仮想位置を含む位置に設定できない場合でも、既に
説明したように図4(c)のターンテーブル60、及び
偏心センサ61を用いたウエハの外形計測の結果を用い
て、実測値から基準ピンの位置でのウエハのエッジ位置
を正確に推定することもできる。
【0082】同様に、ウエハが図15に示すようにノッ
チ部NPを有するウエハ6Nの場合であっても、図15
を参照して説明したように、画像処理により仮想位置
A,B,Eとウエハ6Nの外周のエッジ位置とのずれ量
を求めることにより、接触方式とのマッチングを取るこ
とができる。なお、ノッチ部NPを有するウエハ6Nに
対して、接触方式でプリアライメントを行う露光装置と
のマッチングを取る必要がない場合は、例えば図7
(b)で説明した方法を用いて、図7(b)において、
ノッチ部NPの2つのエッジ65A,65Bの全範囲で
位置データを求め、これらの位置データより最小二乗近
似計算によって仮想ノッチ形状(2本の近似直線によっ
て規定されるV字形状)を求め、その2本の近似直線の
交点をノッチ検出位置としてもよい。これによって、ノ
ッチ部NPの形状誤差に依存することなく、高精度にウ
エハの位置検出を行うことができる。
【0083】その後、ステップ104において、ステッ
プ103での計測結果に基づいて、ウエハ6のX方向へ
の位置ずれ量ΔX、Y方向への位置ずれ量ΔY、及び回
転誤差Δθを算出する。ここでは、回転誤差Δθも広義
の位置ずれ量とみなす。この際に、本例では図16を参
照して説明したように、オリエンテーションフラット部
FPに沿った観察視野86A,86Bでの検出結果より
回転誤差Δθが求められ、観察視野86A〜86Bでの
検出結果よりX方向及びY方向へのへの位置ずれ量Δ
X,ΔYが求められる。
【0084】一方、図15に示すように、位置決め対象
がノッチ部NPを有するウエハ6Nである場合には、ノ
ッチ部NP上の観察視野86C、及び他の2つの観察視
野86A,86Bでの検出結果を処理することによっ
て、X方向及びY方向への位置ずれ量ΔX,ΔYと、回
転誤差θとが求められる。それに続くステップ105に
おいて、算出された回転誤差Δθがセンターアップ38
の回転で補正できる許容範囲かどうか、及び位置ずれ量
ΔX,ΔYがウエハホルダ30で真空吸着可能な許容範
囲かどうかを調べ、仮に何れかが許容範囲外であればス
テップ109に移行する。そして、位置ずれ量ΔX,Δ
Y,Δθの何れかが許容範囲外となったのが1回目であ
る場合には、再度上述のラフなプリアライメントを行う
ためにステップ110に移行して、センターアップ38
からスライダー23(ウエハアーム21)にウエハ6を
受け渡し、更に図4(c)のターンテーブル60上にウ
エハ6を戻し、ラフなプリアライメントを実行する。そ
の後、ステップ101に戻ってステップ105までの動
作を繰り返す。
【0085】但し、ステップ105において、再び位置
ずれ量ΔX,ΔY,Δθの何れかが許容範囲外となった
場合には、単なる位置ずれ以外の何らかの障害が発生し
たと認識して、ステップ109を経てステップ111に
移行して、エラー情報を出して、オペレータからの指示
待ち状態となる。一方、ステップ105において、位置
ずれ量ΔX,ΔY,Δθの全てが許容範囲内であれば、
センターアップ38を下げると同時にウエハの回転誤差
Δθを補正し(ステップ106)、ウエハホルダ30に
ウエハ6が接触したとほぼ同時にスピンドル部38a〜
38cの真空吸着をオフにし、ウエハホルダ30上の真
空吸着をオンにすることで、ウエハホルダ30上にウエ
ハ6を載置する(ステップ107)。その後、ウエハの
位置ずれ量ΔX,ΔYをオフセットとして後述のサーチ
アライメント位置に加算して、ウエハステージを駆動し
てウエハを移動することで(ステップ108)、一連の
プリアライメントシーケンスが終了する。そして、図2
のアライメント(サーチアライメント、及びファインア
ライメント)のシーケンスに移行する。
【0086】上述の本例のプリアライメント動作と、図
17を参照して説明した従来のプリアライメント動作と
を比較すると、図17の従来の方法では、例えば接触方
式でウエハ6の回転誤差を計測した後、試料台9上のウ
エハのθ回転補正機構8によってウエハの回転を補正し
ていた。これに要する時間は1〜2秒であるのに対し、
本例の機構ではセンターアップ38を下げるのと同時に
許容誤差内になるように予め回転補正を行うので、その
ような時間が発生しない。但し、ロットの先頭付近では
数枚のウエハをウエハホルダ上で再載置するために時間
を要するが、誤差量を平均して補正していく学習効果で
ロット内のウエハ枚数が多いほど再載置する回数及び時
間が減少し、本発明の効果が高くなる。
【0087】ここで、ウエハの再載置について説明す
る。ウエハをウエハホルダ30に搭載した後(ステップ
107)は、基本的に露光装置間のプリアライメントの
マッチングが取れていれば、後のサーチアライメント時
にサーチマークが見つからない等のエラーは発生しな
い。従って、通常の動作では図1のステップ108から
図2のステップ112へ移行してよい。
【0088】しかしながら、以下の〜のような条件
下では、プリアライメント時の位置ずれ量が大きくなっ
て、例えばサーチアライメント時にエラーが発生する恐
れがある。 センターアップ38の上面とウエハホルダ30の上面
との平行度が何らかの原因で悪化し、ウエハのウエハホ
ルダ30への受け渡し時に、回転やオフセット誤差が発
生する場合。
【0089】他の露光装置とのプリアライメントのマ
ッチングが取れていないため、ロット単位で一定の回転
やオフセット誤差(ウエハの外形とサーチマークとの間
の回転やオフセット)が発生する場合。 ウエハの1層目への露光後に、ウエハの外形の計測位
置に「欠け」が生じ、ウエハ単位で回転やオフセット誤
差が発生する場合。
【0090】そこで、このような恐れのあるときには、
図1のステップ108から図18のステップ130Aに
移行して、サーチアライメントのエラーが発生しないか
どうかをチェックして、エラーが発生するときにはウエ
ハをウエハホルダ30からセンターアップ38に移して
回転補正等を行った後に、ウエハホルダ30へ戻すとい
うウエハの再載置を行うことが望ましい。以下、図18
のウエハの再載置動作につき説明する。
【0091】先ず、図18のステップ130Aにおい
て、高倍のサーチアライメントを実行する。ウエハ上に
は図4(a)に示すように、サーチアライメント用の第
1サーチマーク47A、及び第2サーチマーク47Bが
形成されている。高倍のサーチアライメントでは、図3
のFIA方式のアライメントセンサ5Aによってウエハ
上の第1サーチマーク47A、及び第2サーチマーク4
7Bを検出する際に、結像光学系の倍率を高倍にして、
且つ1画面のみの画像情報を処理する。その後、ステッ
プ130Bにおいて、サーチアライメントによってウエ
ハのX方向のオフセットδX、Y方向のオフセットδ
Y、及び回転誤差δθが計測可能かどうかを判定する。
これは、ステップ130Aで得られた1画面分ずつの画
像情報より、2つのサーチマーク47A,47Bが検出
可能かどうかで判定される。そして、サーチマーク47
A,47Bが検出可能であれば、動作は図2のステップ
112に移る。従って、通常はステップ130Aの1画
面の高倍サーチアライメントを実行するのみでステップ
112に移るため、スループットは殆ど低下しない。
【0092】一方、ステップ130Bでサーチマーク4
7A,47Bが検出できないときには、動作はステップ
131(モード1)、ステップ132(モード2)、又
はステップ133(モード3)の何れかに移行する。モ
ード1、モード2、モード3の選択は予め行っておく。
先ず、モード1のステップ131では、アライメントセ
ンサ5Aの倍率を低倍にして視野を広域にして、サーチ
マーク47A,47Bを検出する。これが低倍画像処理
サーチアライメントである。次に、モード2のステップ
132では、アライメントセンサ5Aの倍率を高倍にし
て、且つウエハステージをステッピングさせて画面継ぎ
を行いながらサーチマーク47A,47Bを検出する。
また、モード3のステップ133では、オペレータのア
シスト(マニュアルアシスト)によって、例えば第1サ
ーチマーク47Aの座標(FX1,FY1)を計測して、オ
フセットδX,δYを求めた後、第2サーチマーク47
BのY座標FY2を計測して、2つのY座標の差分より回
転誤差δθを求める。また、ステップ131及び132
の後では、ステップ134で示すように、再びオフセッ
トδX,δY及び回転誤差δθが検出可能かどうか、即
ちサーチマーク47A,47Bが検出できたかどうかを
判定し、検出できなかったときにはモード3のステップ
133に移行して、検出できたときにはδX,δY,δ
θを求めてステップ137に移行する。
【0093】また、ステップ133の後のステップ13
5では、得られた回転誤差δθがセンターアップ38で
補正できる範囲かどうかを判定し、補正できない(回転
許容値を超える)ときにはステップ136に移行してエ
ラー表示を行い、補正可能であればステップ137に移
行する。そして、ステップ137では、センターアップ
38の真空吸着のオン、及びウエハホルダ30の真空吸
着のオフ後に、センターアップ38をウエハと共に上昇
させて、ウエハの回転誤差δθの補正を行う。これは1
ロットの1枚目のウエハの場合であり、2枚目以降のウ
エハについては、その回転誤差δθの補正を図1のステ
ップ106実行時に追加して行う。その後、ウエハホル
ダ30の真空吸着をオンにして、センターアップ38を
降下させてセンターアップ38の真空吸着をオフにす
る。これでウエハがウエハホルダ30上に再載置された
ことになる。次にステップ138で、1枚目のウエハで
あればサーチアライメント位置をオフセットδX,δY
分だけ補正する。また、2枚目以降のウエハであれば、
例えば図1のステップ108におけるサーチアライメン
ト位置にそのオフセットδX,δYの補正を追加してお
く。その後、動作は図2のステップ112へ移行する。
【0094】なお、上述の,の場合はウエハ単位で
変化するので、図1のステップ106での補正は行わな
い(2枚目以降のウエハに関するエラー処理を行う)。
それに対しの場合は1枚目のウエハにて判断できるの
で、図18のステップ137の2枚目以降のウエハの処
理を実施する。但し、,,の場合が複合している
場合、1枚目のウエハのみに誤差が発生している可能性
もあるので、計測した結果を2枚目以降フィードバック
すると、反対にサーチができない場合もある。このよう
な場合は、前述のように学習機能によって処理すること
が望ましい。
【0095】また、図17に示す従来の投影露光装置に
は、移動鏡13が載置された試料台9とウエハ6との間
に駆動系としてのウエハのθ回転補正機構8が存在する
が、本例では移動鏡13とウエハ6との間に駆動システ
ムがないためステッピング精度の安定性が高まる。次
に、図2のアライメントのシーケンスにおいて、先ずサ
ーチアライメントが実行される。但し、使用するアライ
メントセンサの検出可能な範囲(キャプチャーレンジ)
が広い場合で、且つプリアライメント精度が良好である
場合にはサーチアライメントを省略してファインアライ
メントに入ることができる。例えばLSA方式、及びF
IA方式のアライメントセンサでは検出可能な範囲が広
く、例えば±2.5μm程度まで対応可能である。それ
に対して、LIA方式のアライメントセンサの検出可能
な範囲は±1〜2μm程度しかない。そのため、プリア
ライメント精度が±2.5μm以下ならば、LSA方
式、又はFIA方式のアライメントセンサを使用する場
合には、サーチアライメントなしにファインアライメン
トに移行することができる。
【0096】そこで、図2のステップ112において、
使用するアライメントセンサの種類を判別し、LIA方
式のアライメントセンサを使用するときにはステップ1
03以下のサーチアライメントシーケンスに移行し、L
SA方式又はFIA方式のアライメントセンサを使用す
るときには、ステップ121に移行してプリアライメン
ト精度が使用するアライメントセンサの検出可能な範囲
外かどうか、即ちサーチアライメントを行うかどうかを
判定する。そして、サーチアライメントを行うときには
ステップ113に移行し、サーチアライメントを行わな
いときにはステップ126に移行する。
【0097】次に、サーチアライメントについて説明す
るが、ウエハ上にはサーチアライメント用のマークが形
成されている。本例のウエハ6上にも、図4(a)に示
すように、X方向に所定ピッチで形成されたライン・ア
ンド・スペースパターンよりなるX軸のサーチマーク4
5Xと、Y方向に所定ピッチで形成されたライン・アン
ド・スペースパターンよりなるY軸のサーチマーク45
Yとを組み合わせたFIA方式用の第1サーチマーク4
7Aが形成されている。更に、第1サーチマーク47A
からほぼY方向に所定間隔離れた位置に、X軸のサーチ
マーク44Xと、Y軸のサーチマーク44Yとを組み合
わせたFIA方式用の第2サーチマーク47Bが形成さ
れている。本例では2つのサーチマーク47A,47B
の位置検出を行うために図3のFIA方式のアライメン
トセンサ5Aが使用され、後述のようにウエハ6の回転
角を検出するためにFIA方式のアライメントセンサ5
Bが検出される。そこで、2つのアライメントセンサを
区別するために、以下ではアライメントセンサ5Aを
「FIA顕微鏡5A」と呼び、アライメントセンサ5B
を「θ顕微鏡5B」と呼ぶ。
【0098】また、ウエハ6上の全部のショット領域に
はそれぞれファインアライメント用のウエハマーク(以
下、「ファインマーク」という)も形成されている。具
体的に、図4(a)において、ウエハ6上の全ショット
領域を代表して表すショット領域SAには、Y方向に伸
びた点列状のX軸のファインマーク46X、及びX方向
に伸びたY軸のファインマーク46Yも形成されてい
る。これらのファインマーク46X,46Yは、図3の
TTL方式のアライメントセンサ4中のLSA方式のア
ライメントセンサで検出されるマークである。なお、実
際に使用されるファインマークとしては、プロセスに応
じてLIA方式用のマークや、FIA方式用のマークも
ある。
【0099】また、図8(a)及び(b)はウエハ6上
のマーク配置を示し、これら図8(a)及び(b)にお
いて、第1サーチマーク47Aは、4個のショット領域
48A〜48Dに囲まれたストリートライン領域にあ
り、第2サーチマーク47Bも別の4個のショット領域
49A〜49Dに囲まれたストリートライン領域にあ
る。また、円形の観察視野5Aaは図3のFIA顕微鏡
5Aの有効観察視野であり、それからX方向に離れた位
置にある観察視野5Baは図3のθ顕微鏡5Bの有効観
察視野である。
【0100】次に、サーチアライメントを行うために、
ステップ113において、ウエハステージを駆動して、
図8(a)に示すようにFIA顕微鏡5Aの観察視野5
Aa内に第1サーチマーク47Aを移動する。この状態
では、θ顕微鏡5Bの観察視野5Ba内には第2サーチ
マーク47Bはなく、ショット領域49A,49Bの端
部、及びストリートライン領域70がある。その後、こ
れから露光するウエハ6がこのロット中の先頭のウエハ
かどうかを判定し(ステップ114)、先頭のウエハで
ある場合にはステップ115に移行して、FIA顕微鏡
5Aで第1サーチマーク47AのX方向、Y方向の座標
(FX1,FY1)を検出する。
【0101】ここで、ステップ115における検出方法
の一例につき図9を参照して説明する。図9(a)は、
FIA顕微鏡5Aの観察視野内で実際に撮像素子により
撮像される検出範囲68を示し、この図9(a)におい
て、検出範囲68内にX方向に対応する2個の独立の指
標マーク66X1,66X2、及びY方向に対応する2
個の独立の指標マーク66Y1,66Y2が表示されて
いる。これらの指標マーク66X1,66X2,66Y
1,66Y2は、図3のFIA顕微鏡5A内でウエハの
表面との共役面に配置され、且つウエハ上のマークを検
出するための照明光とは独立の照明光で照明されてい
る。また、FIA顕微鏡5A内にはX方向に対応する方
向に走査を行うX軸用の撮像素子と、Y方向に対応する
方向に走査を行うY軸用の撮像素子とが並列に設けら
れ、X軸用の撮像素子は指標マーク66X1,66X2
を横切る方向に走査を行って、図7(c)に示す撮像信
号SX1を出力する。図7(c)内の信号部67XがX
軸のサーチマーク45Xに対応し、その撮像信号SX1
をアナログ/デジタル(A/D)変化して画像処理する
ことにより、指標マーク66X1,66X2を基準とし
た第1サーチマーク47AのX座標が検出される。
【0102】同様に、Y軸用の撮像素子は指標マーク6
6Y1,66Y2を横切る方向に走査を行って、図7
(b)に示す撮像信号SY1を出力する。図7(b)内
の信号部67YがY軸のサーチマーク45Yに対応し、
その撮像信号SY1を画像処理することにより、指標マ
ーク66Y1,66Y2を基準とした第1サーチマーク
47AのY座標が検出される。但し、指標マークの代わ
りに、例えばFIA顕微鏡5A内の撮像素子の所定の画
素、又は撮像管を使用する際には走査開始点等を基準と
して位置検出を行ってもよい。
【0103】その後、ウエハステージを駆動して、図8
(b)に示すようにFIA顕微鏡5Aの観察視野5Aa
内に第2サーチマーク47Bを移動して(ステップ11
6)、FIA顕微鏡5Aで第2サーチマーク47BのX
方向、Y方向の座標(FX2,FY2)を検出する(ステッ
プ117)。次に、ステップ108において、2つのサ
ーチマーク47A,47Bの位置を基準として、ウエハ
ステージの座標系(X,Y)に回転角θ、及びオフセッ
ト((FX1+FX2)/2,(FY1+FY2)/2)を与え
た新たな座標系(以下、「XYθ変換座標」と呼ぶ)
(XP ,YP)を導入する。この場合の回転角θは、2つ
のサーチマーク47A,47Bの間隔をLとして次式で
表される。
【0104】
【数1】θ=arctan{(FY2−FY1)/L} そして、新たなXYθ変換座標(XP ,YP)は、ウエハ
ステージの座標系(X,Y)に対して次式で表される。
【0105】
【数2】
【0106】次に、ステップ119において、XYθ変
換座標(XP ,YP)に従ってウエハステージを駆動し
て、図8(a)に示すようにFIA顕微鏡5Aの観察視
野5Aa内に第1サーチマーク47Aを再び移動する。
それに続くステップ120において、ステップ119が
終了した状態でθ顕微鏡5Bの観察視野5Ba内に存在
するパターン(ストリートライン等)を撮像し、撮像さ
れた画像を記憶するか形状の特徴を記憶する。この動作
につき図10を参照して説明する。
【0107】図10(a)はステップ119が終了した
状態でのFIA顕微鏡5Aの検出領域68の画像を示
し、この図10(a)の画像をY軸の撮像素子でY方向
に走査して得られる撮像信号SY1を図11(a)に示
す。このようにXYθ変換座標に従って移動すると、第
1サーチマーク47Aの中心はFIA顕微鏡5Aの検出
領域68の中心に設定される。また、第1サーチマーク
47AのY軸用のサーチマーク45Yに対応して、図1
1(a)の撮像信号SY1は位置Y1 ,Y2 ,Y 3 で下
側にピークとなっている。そこで、(Y1 +Y2 +Y3)
/3で求められるY座標YAが第1サーチマーク47A
のY方向の位置として検出される。
【0108】これに対し、図10(b)はステップ11
9が終了した状態でのθ顕微鏡5Bの検出領域69内の
画像を示し、この図10(b)において、X方向に伸び
る2つのエッジ部70a,70bに挟まれたストリート
ライン領域70の上下にそれぞれ、ショット領域49A
内のパターン71A、及びショット領域49B内のパタ
ーン71Bがある。そして、本例のXYθ変換座標(X
P ,YP)の決定方法から、ストリートライン領域70中
に、XYθ変換座標におけるXP 軸、即ち座標YP の値
が0となる直線が存在するため、その直線を一点鎖線の
仮想直線70cとする。本例では、図10(b)の画像
をY方向(ほぼYP 方向とみなしている)に対応する方
向に走査することにより、図11(b)に示す撮像信号
SY2を得る。この図11(b)において、下方向への
2つのピークの位置SR1及びSR2がそれぞれ、図1
0(b)のエッジ部70a,70bのY座標に対応す
る。そこで、図10(b)の仮想直線70cに対応する
図11(b)上での位置YB(即ち、YP =0となる位
置)を求める。
【0109】そして、本例では位置YBと両隣の位置S
R1,SR2とのそれぞれの間隔ΔSR1,ΔSR2を
検出することにより、図10(b)における仮想直線7
0cとストリートライン領域70の2つのエッジ部70
a,70bとのY方向への間隔を求め、これを図3の中
央制御系18内に記憶する。更に、エッジ部70a,7
0bとその他のパターン(パターン71A,71B等)
とを正確に識別できるように、図11(b)の撮像信号
SY2中の位置SR1,SR2での信号強度、その他の
パターンに対応する部分での信号強度、及び位置SR
1,SR2とその他のパターンとの間隔等の特徴を求め
て中央制御系18内に記憶する。1ロット内のウエハで
は2つのサーチマーク47A,47Bとストリートライ
ン領域70との位置関係は同じであるとみなして、2枚
目以降のウエハに対しては、図11(b)の撮像信号S
Y2から位置SR1,SR2を識別し、位置SR1,S
R2に基づいて座標YP が0となる位置YBを検出する
ようにする。
【0110】なお、上述の例では図11(b)の撮像信
号SY2から2つのエッジのピークの位置SR1,SR
2を識別しているが、その撮像信号SY2の波形をA/
D変換して記憶し、次のウエハで得られた撮像信号の波
形との相関をとることで座標YP が0となる位置YBを
検出する方法も考えられる。また、上述の例では図10
(a)に示すように、第1サーチマーク47Aの中心を
FIA顕微鏡5Aの検出領域68の中心に設定している
が、図10(b)に示すように、座標YP が0となる仮
想直線70cがθ顕微鏡5Bの検出領域69の中心にな
るような新しい座標系を設定してもよい。
【0111】次に、ステップ122に移行して、ウエハ
6上の所定のショット領域に付設されたファインマーク
46X,46Yの位置検出を行うことによりファインア
ライメントを行う。ここでは、例えば特開昭61−44
429号公報で開示されているようなエンハンスト・グ
ローバル・アライメント(以下、「EGA」という)方
式でファインアライメントを行う。即ち、XYθ変換座
標に基づいてウエハステージを駆動することにより、ア
ライメントセンサ4を用いて、ウエハ6上から選択され
た所定個数のショット領域(サンプルショット)に付設
されたX軸、及びY軸のファインマークの座標を検出
し、この検出結果を統計処理してウエハ6上の全部のシ
ョット領域のXYθ変換座標での配列座標を算出する。
【0112】その後、ステップ123において、そのフ
ァインアライメントで算出された各ショット領域の配列
座標に基づいて順次ウエハステージを駆動して、ウエハ
6上の各ショット領域を露光位置に位置決めしてそれぞ
れレチクル1のパターン像を投影露光する。この際に、
最終的な位置調整ではウエハステージを静止した状態
で、レチクル1側のステージを駆動してレチクルとウエ
ハとの相対的な位置ずれ量を補正してもよい。これによ
ってウエハ6への露光が終了し、ウエハ6が搬出された
後に、このロット内で次に露光するウエハについて図1
のステップ101〜108が実行されてプリアライメン
トが行われる。その後、そのウエハについて図2のステ
ップ112及び113が実行されてステップ114に移
行する。
【0113】今度のウエハはこのロット内の2枚目以降
であるため、動作はステップ114からステップ124
に移行して、図8(a)と同様の状態でFIA顕微鏡5
Aにより第1サーチマーク47AのX座標、及びY座標
(FX1,FY1)を検出するのと同時に、θ顕微鏡5Bに
よってストリートライン領域70の両側のエッジ部のY
座標SR1,SR2を検出する。この際にステップ12
0で記憶した画像データより、ストリートライン領域7
0の両側のエッジ部とそれ以外のパターンとの識別を行
う。また、それらのY座標SR1,SR2より新たな座
標系のYP 軸の値が0となるときのY座標YBを求め
る。
【0114】そして、ステップ125において、ウエハ
ステージの座標系(X,Y)に回転角θ、及びオフセッ
ト(Ox,Oy)を与えた新たなXYθ変換座標
(XP ,Y P)を導入する。この場合の回転角θは、FI
A顕微鏡5Aの検出中心とθ顕微鏡5Bの検出中心との
間隔L’と、上述の計測値とを用いて次式で表される。
【0115】
【数3】θ=arctan{(YB−FY1)/L’} また、2つのサーチマーク47A,47Bの間隔Lを用
いると、1次近似で第2サーチマーク47Bの座標(F
X2,FY2)はほぼ(FX1+L,FY2+θ・L)で与えら
れる。そこで、オフセット(Ox,Oy)をそれら2つ
のサーチマーク47A,47Bの中点の座標として、新
たなXYθ変換座標(XP ,YP)は、ウエハステージの
座標系(X,Y)に対して上述の(数2)で表される。
その後はステップ122,123でそのウエハに対する
アライメント及び露光が行われる。この際に、2枚目以
降のウエハに対してはサーチアライメント時に、FIA
顕微鏡5A及びθ顕微鏡5Bで同時計測を行い、X,Y
方向の位置及び回転角を一度に求めるため、計測時間が
短縮されスループットが向上している。
【0116】次に、使用するアライメントセンサがLS
A方式、又はFIA方式で、且つサーチアライメントを
行わない場合の説明を行う。この場合の動作はステップ
121からステップ126に移行して、先ずモード選択
が行われる。本例ではラフモードと、ファインモードと
の2つのモードがある。本例では図1に示すプリアライ
メントの精度は例えば標準偏差の3倍(3σ)で20μ
m程度であるため、ファインアライメント開始時の精度
としては十分である場合(ラフモード)と、不十分であ
る場合(ファインモード)とに分かれる。そこで、ラフ
モードのときにはステップ122に移行して、そのプリ
アライメントの精度のままで、例えば所定個数のサンプ
ルショットの位置計測を行うことによりEGA方式のフ
ァインアライメントを行う。
【0117】一方、ファインモードのときには、指定さ
れたアライメントセンサを用いて、ウエハ上の離れた2
箇所のショット領域に付設されたX軸、及びY軸のファ
インマークの座標を計測し(ステップ127)、その結
果からステップ118と同様にXYθ変換座標を求める
(ステップ128)。その後、XYθ変換座標に従って
ウエハステージを駆動することにより、3番目のサンプ
ルショット以降、又は最初のショット領域も含めてそれ
ぞれ、ファインマークの中心をアライメントセンサの検
出領域のほぼ中心に設定して計測を行い(ステップ12
9)、計測終了後にステップ123で露光を行う。
【0118】一般的には、LSA方式やFIA方式では
検出可能な範囲が広いため、スループットの点で有利な
ラフモードが選択されるが、例えばFIA方式の画像処
理系の画面内ディストーションや倍率誤差等の影響を排
除して高精度で測定を行うことが要求される場合は、画
面ディストーション等を予め計測して補正するか、又は
ファインモードが望ましい。また、モード選択は予めプ
ロセスに応じて選択するようにしてもよいが、プリアラ
イメント精度の良否によって自動的にモード選択を行っ
てもよい。なお、図2のステップ124において、θ顕
微鏡5Bの検出範囲内にパターンが存在しない場合は、
検出対象パターン無しと判定して、先頭ウエハに対して
行ったステップ115〜118を実行した後、ステップ
122に移るシーケンスを自動的に選択する。
【0119】なお、上述の実施の形態では、プリアライ
メント終了後にサーチアライメント又はファインアライ
メントに移行できることを前提とした。しかし、例えば
他の露光装置でウエハ上の1層目への露光が行われてお
り、その2層目に図3の投影露光装置で露光を行う場合
で、且つそれら2つの露光装置間でアライメントセンサ
の設置位置等のマッチングが取れていないような場合に
は、ウエハが外形基準で正確に位置合わせされても、サ
ーチマーク47A,47Bがアライメントセンサの観察
視野に存在しない程、サーチマーク47A,47Bの位
置がX方向、Y方向、回転方向にずれていることがあ
る。このようなときには、ロットの第1ウエハにおい
て、図1のプリアライメント終了後にオペレータの指示
待ちとし、オペレータによってサーチマーク47A,4
7Bの位置のマニュアル計測を実施してもよい。そし
て、その結果をもとに、センターアップ回転機構用の回
転角のオフセット、及びサーチアライメント位置のX方
向、Y方向へのオフセットを算出して補正してやれば、
そのロットの第2ウエハ以降は図1のプリアライメント
後に、図2のサーチアライメント又はファインアライメ
ントに自動的に移行することが可能となる。
【0120】また、上述の実施の形態では、ウエハのロ
ーディングポジション上にウエハのエッジ位置のセンサ
としての2次元画像処理装置が設置されているが、ウエ
ハサイズ等によってはそのローディングポジションにエ
ッジ位置のセンサを配置するのが困難な場合もある。こ
のようなときには、ウエハをセンターアップ38上に搭
載したままで、ウエハステージを駆動して外形計測可能
な位置にウエハを移動してもよいし、又は一度ウエハを
ウエハホルダ30上に設置してからウエハステージを駆
動して外形計測可能な位置まで移動しても構わない。
【0121】更に、本発明はステップ・アンド・リピー
ト型の露光装置のみでなく、ステップ・アンド・スキャ
ン方式の露光装置等の露光装置にも適用できる。このよ
うに本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
【0122】
【発明の効果】本発明の位置決め方法によれば、感光基
板(ウエハ)の受け渡しが行われた直後に、2次元画像
処理装置を用いて非接触で感光基板の外周部のエッジ計
測を行うので、感光基板を基板ステージ上に降下させる
のと並行して、感光基板の回転誤差の補正(プリアライ
メント)を行うことができる。従って、プリアライメン
トに要する時間を短縮できる。また、基板ステージ側に
回転機構を設ける必要がないため、基板ステージ(ウエ
ハステージ)の構成が簡略化でき、それにより基板ステ
ージの剛性向上及び軽量化を図ることができ、結果とし
て例えば基板のローダ系から基板ステージに感光基板を
載置する際の感光基板の位置決めを高速且つ高精度に行
うことができる利点がある。
【0123】また、2次元画像処理系の観察視野内に接
触式の位置決め方式でその感光基板をその基板ステージ
上で位置決めする際の基準位置に対応する仮想的位置を
設定し、その感光基板上の計測点の対応する仮想的位置
からの位置ずれ量に基づいてその感光基板の位置決めを
行っているため、接触式の位置決め(プリアライメン
ト)を行う他の露光装置との間で、その大まかな位置決
めを行う際(プリアライメント時)の高いマッチング精
度を得ることができる。
【0124】この場合、その感光基板の外周部のその切
り欠き部が1つの楔状の切り欠き部であるときに、それ
ら2次元画像処理系による計測点を、その切り欠き部に
1箇所、及びそれ以外のその感光基板の外周部に2箇所
設定したときには、それら3箇所の計測点で感光基板の
位置を検出することによって、その感光基板の回転角、
及び2次元的な位置を特定できる。
【0125】一方、その感光基板の外周部のその切り欠
き部がエッジが平坦な1つの切り欠き部であるときに、
それら2次元画像処理系による計測点を、その切り欠き
部に2箇所、及びそれ以外のその感光基板の外周部に1
箇所設定したときには、それら3箇所の計測点で感光基
板の位置を検出することによって、その感光基板の回転
角、及び2次元的な位置を特定できる。
【0126】また、感光基板を基板ステージ上に載置し
たときのその感光基板の位置を予測する際に、その感光
基板をそのまま基板昇降手段を介してその基板ステージ
上に載置した際のその接触式の位置決め方式で位置決め
した場合との回転誤差、及び位置ずれ量を求め、その基
板昇降手段を介してその感光基板をその基板ステージ上
に載置する際にその回転誤差を補正し、その感光基板を
その基板ステージ上に載置した後、その基板ステージを
介してその位置ずれ量を補正するときには、その基板ス
テージの構成を簡略化して、その感光基板の位置決めを
高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置合わせ方法の実施の形態の一
例のプリアライメント工程を示すフローチャートであ
る。
【図2】本発明による位置合わせ方法の実施の形態の一
例のサーチアライメント工程、及びファインアライメン
ト工程を示すフローチャートである。
【図3】図1及び図2の位置合わせ方法を実施するため
の投影露光装置の一例を示す概略構成図である。
【図4】図3の投影露光装置で用いられるウエハ搬送装
置、ウエハの受け渡し機構、及びターンテーブル機構等
を示す図である。
【図5】(a)はオリエンテーションフラット部を有す
るウエハを示す平面図、(b)はノッチ部を有するウエ
ハを示す平面図である。
【図6】ウエハのエッジ部を検出するための2次元の画
像処理装置50の一例を示す一部を切り欠いた構成図で
ある。
【図7】ウエハのノッチ部の検出方法の一例の説明に供
する図である。
【図8】(a)は第1ファインマーク47AがFIA顕
微鏡5Aの観察視野内にある場合を示す平面図、(b)
は第2ファインマーク47BがFIA顕微鏡5Aの観察
視野内にある場合を示す平面図である。
【図9】(a)はその実施の形態の一例において、1番
目のウエハの第1サーチマーク47Aの観察画像を示す
図、(b)は図9(a)をY方向に走査して得られる撮
像信号を示す波形図、(c)は図9(a)をX方向に走
査して得られる撮像信号を示す波形図である。
【図10】(a)は2番目以降のウエハの第1サーチマ
ーク47Aの観察画像を示す図、(b)はその際にθ顕
微鏡5Bで観察される画像を示す図である。
【図11】(a)は図10(a)の画像に対応する撮像
信号を示す波形図、(b)は図10(b)の画像に対応
する撮像信号を示す波形図である。
【図12】画像処理装置50の別の例を示す一部を切り
欠いた構成図である。
【図13】ウエハの種々のノッチ部及びオリエンテーシ
ョンフラット部の説明図である。
【図14】ラインセンサ、又は2次元の画像処理装置を
用いてウエハ6の外周のエッジ位置を検出する方法の説
明図である。
【図15】ノッチ部を有するウエハ6Nに対して接触方
式のプリアライメント機構とのマッチングを取りながら
エッジ位置の検出を行う方法の説明図である。
【図16】オリエンテーションフラット部を有するウエ
ハ6に対して接触方式のプリアライメント機構とのマッ
チングを取りながらエッジ位置の検出を行う方法の説明
図である。
【図17】従来の投影露光装置に用いられるウエハの受
け渡し機構を示す構成図である。
【図18】ウエハの再載置を行うかどうかを判定する動
作、及びその再載置の動作の一例を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 レチクル 3 投影光学系 4 LIA方式、及びLSA方式のアライメントセンサ 5A FIA方式のアライメントセンサ(FIA顕微
鏡) 5B FIA方式のアライメントセンサ(θ顕微鏡) 6,6N ウエハ 10 Zチルト駆動部 11 Xステージ 12 Yステージ 15 アライメント制御系 16 ステージ制御系 18 中央制御系 21,22 ウエハアーム 23 スライダー 29 試料台 38 センターアップ 50,51,52 2次元の画像処理装置 86A,86B,86C 観察視野 A,B,E,A1,B1,E1 仮想位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元的に移動自在な基板ステージ上に
    保持された実質的に円形で外周部の一部に切り欠き部を
    有する感光基板上にマスクパターンを転写する際の前処
    理工程として、前記基板ステージ上に前記感光基板を位
    置決めするための位置決め方法において、 前記感光基板を前記基板ステージの上方の所定の受け渡
    し点に搬送し、 該受け渡し点で前記感光基板の外周部の前記切り欠き部
    に設定された1箇所以上の計測点、及び前記感光基板の
    外周部の他の1箇所以上の計測点の位置をそれぞれ2次
    元画像処理系を用いて非接触に計測すると共に、 前記2次元画像処理系の観察視野内に接触式の位置決め
    方式で前記感光基板を前記基板ステージ上で位置決めす
    る際の基準位置に対応する仮想的位置を設定し、 前記2次元画像処理系により計測される前記計測点の位
    置の前記仮想的位置からのずれ量、及び前記感光基板を
    所望の角度回転して前記受け渡し点から前記基板ステー
    ジ上に設定するための基板昇降手段について予め計測さ
    れた回転中心の座標より、前記感光基板を前記基板ステ
    ージ上に載置したときの前記感光基板の位置を予測し、 該予測された結果に基づいて、前記感光基板を前記基板
    ステージ上で前記接触式の位置決め方式で位置決めした
    場合と同じ位置に位置決めすることを特徴とする位置決
    め方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位置決め方法であって、 前記感光基板の外周部の前記切り欠き部は1つの楔状の
    切り欠き部であり、 前記2次元画像処理系による前記計測点は、前記切り欠
    き部に1箇所、及びそれ以外の前記感光基板の外周部に
    2箇所設定されることを特徴とする位置決め方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の位置決め方法であって、 前記感光基板の外周部の前記切り欠き部はエッジが平坦
    な1つの切り欠き部であり、 前記2次元画像処理系による前記計測点は、前記切り欠
    き部に2箇所、及びそれ以外の前記感光基板の外周部に
    1箇所設定されることを特徴とする位置決め方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、又は3記載の位置決め方
    法であって、 前記感光基板を前記基板ステージ上に載置したときの前
    記感光基板の位置を予測する際に、前記感光基板をその
    まま前記基板昇降手段を介して前記基板ステージ上に載
    置した際の前記接触式の位置決め方式で位置決めした場
    合との回転誤差、及び位置ずれ量を求め、 前記基板昇降手段を介して前記感光基板を前記基板ステ
    ージ上に載置する際に前記回転誤差を補正し、前記感光
    基板を前記基板ステージ上に載置した後、前記基板ステ
    ージを介して前記位置ずれ量を補正することを特徴とす
    る位置決め方法。
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